JPH10185888A - Bスコープ画像における連結領域抽出方法 - Google Patents

Bスコープ画像における連結領域抽出方法

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JPH10185888A
JPH10185888A JP8347391A JP34739196A JPH10185888A JP H10185888 A JPH10185888 A JP H10185888A JP 8347391 A JP8347391 A JP 8347391A JP 34739196 A JP34739196 A JP 34739196A JP H10185888 A JPH10185888 A JP H10185888A
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JP8347391A
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English (en)
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Kingo Ozawa
金吾 小沢
Michihisa Dou
通久 堂
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Landscapes

  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射エコーのBスコープ画像上の枝分かれし
た連結領域を、一つの連結領域として抽出し、レール傷
の判定などを高速化かつ正確に可能にする。 【解決手段】Bスコープ画像処理装置13の連結領域抽
出処理として、反射エコーのBスコープ画像上での位置
を算出し、既に使用した割付番号を最後に割り付けた反
射エコーの位置と検出反射エコーの位置との距離が所定
の範囲内の場合に、検出反射エコーに使用した割付番号
を割り付ける。この条件で検出反射エコーに使用した割
付番号が割り付けられない場合に、検出反射エコーに未
使用に割付番号を割り付ける。この場合、既に使用した
割付番号中の、その割付番号を最後に割り付けた反射エ
コーの位置と検出反射エコーの位置との距離が、所定の
範囲内である割付番号が二つ以上存在するとき、一方を
検出反射エコーに割り付け、かつ、二つ以上の割付番号
の他の割付番号と割り付けた割付番号とが連結している
ことを記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波レール探傷
車で鉄道レールなどの傷の判定を行う際の超音波やマイ
クロ波又はミリ波の検出反射エコーからBスコープ画像
の連結領域を抽出するBスコープ画像における連結領域
抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波レール探傷車などにおける
レール傷判定では、反射エコーのBスコープ画像上で互
いに連結関係にある反射エコーありの画素の集合を一つ
の領域として抽出する処理が行われる。すなわち、連結
領域の抽出が行われる。図6は、このような従来の鉄道
などのレール(被検査材)を超音波で探傷する際の計測
状態を示す斜視図であり、図7は図6中の超音波探傷装
置の構成を示すブロック図である。
【0003】図6及び図7において、この例では、探傷
対象のレール(被検査材)1上を、超音波探傷装置2と
接続されるケーブル3の先端に設けられた超音波探触子
4を移動させてレール1の探傷を行っている。図7に示
す超音波探傷装置2では、超音波探触子4がレール1上
を接触して移動している。この場合、送信部2aから一
定周期で出力する送信信号が超音波探触子4に入力さ
れ、内部の寿司しない振動子からの超音波パルスがレー
ル1に放射される。この超音波パルスがレール1の傷で
反射し、この反射波が超音波探触子4内の振動子で受信
される。
【0004】この受信波信号が受信部2bに入力され、
ここで増幅などを行って信号処理部2cに入力される。
信号処理部2cでは、ここに設けられたゲート回路によ
って所定のビーム路程範囲のみを検出する。さらに、信
号処理部2cで検出したアナログ信号をデジタル信号に
変換し、受信信号レベルを判定レベルと比較して反射エ
コーを検出する。
【0005】この検出した反射エコーデータと図示しな
い移動距離センサからの移動量データに基づいて、レー
ル1の傷の位置や、その重大性の判定を行い、この結果
データをブラウン管(CRT)などの表示部2dで画面
表示している。また、記録部2eのメモリなどに記憶し
て保存し、さらに、必要に応じて記録紙に印刷して出力
している。
【0006】このような超音波レール探傷車における傷
の測定にあって、連結領域の抽出処理は、例えば、ラベ
リングと呼ばれる画像処理手法を用いて行うことが出来
る。このラベリングについては、例えば「コンピュータ
画像処理入門」(田村監修、総研出版、1985年)に
記載があり、これは連結領域ごとにラベル(番号)を割
り付ける処理である。
【0007】また、このラベリング処理の問題点を解決
した連結領域抽出方法及び装置も用いられている。例え
ば、反射エコーのBスコープ画像における連結領域の抽
出を高速で行い、かつ、反射エコーの多少の欠落を必要
に応じて許容できる連結領域抽出方法として、出願人が
提案した「Bスコープ画像の連結領域抽出方法及び装置
(特願平8−075501号)」に記載の方法を用いる
ことが出来る。
【0008】図8は、このような連結領域の抽出を説明
するための図である。図8において、この連結領域抽出
方法は、超音波探触子又はマイクロ波やミリ波を放射す
るアンテナなどが移動又は回転しながらパルスを放射
し、この反射エコーを検出する。この反射エコーの検出
ごとに、パルスの放射位置(又は角度)と伝播時間で規
定される反射エコーのBスコープ画像上での位置を求め
ている。
【0009】この反射エコーの位置と、既に使用されて
いる割付番号を最後に割り付けた反射エコーのBスコー
プ画像上での位置とを比較して、両者の距離が所定の範
囲内であるとき、すなわち、連結している場合に、検出
した反射エコーに、既に使用した割付番号を割り付けて
いる。また、これらの条件によって検出された反射エコ
ーにすで使用されている割付番号が割り付けられない場
合に、検出反射エコーに未使用の割付番号を割り付けて
いる。この手順によって、Bスコープ画像上での連結領
域ごとに異なる割付番号が割り付けられて、連結領域が
抽出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな連結領域の抽出方法では、枝分かれ状態の連結領域
については、一つの連結領域として抽出することが出来
なかった。図9は、枝分かれのある連結領域を説明する
ための図であり、図10は連結領域の抽出結果を説明す
るための図である。
【0011】図9において、パルスの放射位置がX方向
へ移動する際に、例えば、位置a〜bの間に割付番号1
を割り付け、また、位置c〜dの間に割付番号2が割り
付けられる。次に、位置eの反射エコーが検出される
と、この位置eは位置b及び位置dに連結しているた
め、例えば、位置bの割付番号1を割り付け、位置fま
で割付番号1が割り付けられる。
【0012】次のX方向の放射位置で位置g及び位置k
の反射エコーが検出される。この位置g及び位置kは位
置fに連結しているが、まず、位置gに割付番号1が割
り付けられる。この場合、割付番号1を最後に割り付け
た反射エコーは位置gとなるため、位置kは位置fでは
なく位置gとの連結関係が調べられる。この場合、両者
は連結していないので、位置kには新たな割付番号3が
割り付けられる。
【0013】その後、位置g〜hの間に割付番号1を割
り付け、位置k〜mの間に割付番号3が割り付けられ
る。すなわち、図10に示す割付番号を割り付けた連結
領域の抽出結果が得られる。この場合、枝分かれがある
一つの連結領域に複数の割付番号が割り付けられてお
り、正しい連結領域抽出が得られないという欠点があ
る。本発明は、このような欠点を解決するものであり、
反射エコーのBスコープ画像における枝分かれのある連
結領域についても、一つの連結領域として抽出すること
が出来るようになり、例えば、超音波レール探傷車など
におけるレール傷判定が高速化され、かつ、正確に可能
になるBスコープ画像における連結領域抽出方法を提供
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明はパルスを放射して得られた検出反射エコー
のBスコープ画像上での位置を算出し、既に使用した割
付番号を最後に割り付けた反射エコーの位置と、検出反
射エコーの位置との距離が所定の範囲内であるとき、検
出反射エコーに既に使用した割付番号を割り付け、この
条件によって、検出反射エコーに既に使用した割付番号
が割り付けられない場合に、検出反射エコーに未使用の
割付番号を割り付けるBスコープ画像における連結領域
抽出方法において、既に使用した割付番号中の割付番号
を最後に割り付けた反射エコーの位置と、検出反射エコ
ーの位置との距離が、所定の範囲内である割付番号が少
なくとも二つ存在するとき、この少なくとも二つの割付
番号のいずれか一つを検出反射エコーに割り付け、か
つ、少なくとも二つの割付番号の他の割付番号と、割り
付けた割付番号とが連結していることを記憶している。
【0015】また、本発明のBスコープ画像における連
結領域抽出方法では、既に使用した割付番号の中の割付
番号を、最後に割り付けた反射エコーの位置と、検出反
射エコーの位置との距離が、所定の範囲内ではなく、か
つ、この割付番号を最後から2番目に割り付けた反射エ
コーの位置と、検出反射エコーの位置との距離が、所定
の範囲内である割付番号が存在するとき、この割付番号
と検出した反射エコーに割り付けた割付番号とが連結し
ていることを記憶している。
【0016】さらに、本発明のBスコープ画像における
連結領域抽出方法では、既に使用した割付番号中の割付
番号を最後に割り付けた反射エコーの位置と、検出反射
エコーの位置との距離が、所定の範囲内である割付番号
が少なくとも二つ存在するとき、この少なくとも二つの
割付番号のいずれか一つを検出した反射エコーに割り付
けるとともに、少なくとも二つの割付番号の他の割付番
号と、割り付けた割付番号とが連結していることを記憶
し、かつ、既に使用した割付番号中の割付番号を最後に
割り付けた反射エコーの位置と、検出した反射エコーと
の距離が、所定の範囲内ではなく、かつ、その割付番号
を最後から2番目に割り付けた反射エコーの位置と、検
出反射エコーの位置との距離が、所定の範囲内である割
付番号が存在するとき、この割付番号と検出反射エコー
に割り付けた割付番号とが連結していることを記憶して
いる。
【0017】このような本発明の連結領域抽出方法で
は、枝分かれのある一つの連結領域に複数の割付番号が
割り付けられても、この割付番号間で連結していること
が記憶されるため、一つの連結領域として抽出される。
例えば、図9、図10の例では、位置eは位置b及び位
置dに連結しているため、位置bの割付番号1が割り付
けられ、位置dの割付番号2と割付番号1とが連結して
いることが記憶される。また、位置kには新たな割付番
号3が割り付けられるが、位置kは、割付番号1を最後
に割り付けた位置gとは連結しておらず、最後から2番
目に割り付けた位置fとは連結しているため、割付番号
1と割付番号3とが連結していることが記憶される。し
たがって、三つの割付番号間が連結関係を有することに
なり、この結果、一つの連結領域として抽出される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の連結領域抽出方法
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のBス
コープ画像における連結領域抽出方法が適用される装置
構成のブロック図である。図1において、この例は、高
速走行する超音波レール探傷車などに適用されるもので
あり、傷の検査対象であるレール10を超音波探触器1
1が接触して移動するようになっている。
【0019】さらに、この超音波探触器11に超音波を
放射し、かつ、超音波探触器11で受信した反射エコー
の反射信号を増幅、デジタル信号化等の受信処理を行う
超音波探傷装置12が設けられている。この超音波探傷
装置12は超音波信号を送出する図示しない送信部及び
反射エコーの反射信号を増幅、デジタル信号化等の受信
処理を行う受信部とから構成されている。
【0020】また、超音波探傷装置12が出力する受信
データからBスコープ画像を生成して、連結領域の抽出
を行うBスコープ画像処理装置13及び、この処理デー
タを画面表示する表示装置14が設けられている。図2
は図1中に示すBスコープ画像処理装置13及び表示装
置14の詳細な構成を示すブロック図である。図2にお
いて、Bスコープ画像処理装置13は、装置を制御する
CPU21、CPU21が生成したBスコープ画像デー
タを記憶する画像メモリ22、制御プログラムを記憶す
るROM23及びワーキング用のRAM24が設けられ
ている。
【0021】また、Bスコープ画像処理装置13には超
音波探傷装置12が出力する受信データを取り込むため
のI/O回路25、画面表示を制御するCRTコントロ
ーラ26及び外部の記憶媒体での記憶データを送出する
I/O回路27が設けられている。また、デバイスを接
続するためのデバイスアダプタ28、各部が接続される
バスライン29及び座標入力操作を行うためのマウス3
0が設けられている。さらに、機能選択などの入力操作
を行うためのキーボード31、処理データをI/O回路
27を通じて記憶し、かつ、記憶データを送出する外部
記憶装置32及び処理データを画面表示するCRTモニ
タ33が設けられている。
【0022】図3はBスコープ画像処理装置13内のC
PU21によるBスコープ画像における連結領域抽出を
行うための機能ブロック図である。この連結領域抽出機
能は、Bスコープ画像を生成するBスコープ画像生成処
理部40及び連結領域の抽出を処理する連結領域抽出処
理部41からなる。図4は、連結領域抽出処理部41の
機能ブロック図である。連結領域抽出処理部41は、反
射エコー検出部50、位置算出部51、第一の連結判定
部52a、第一の割付番号割付部53a、及び第一の連
結情報記憶部54aを備える。第一の連結判定部52a
は、既に使用されているり割付番号を最後に割り付けた
反射エコーのBスコープ画像上での位置と、検出された
反射エコーBスコープ画像上での位置が一定範囲内にあ
るか否かの連結関係を判定する。
【0023】第一の割付番号割付部53aは、第一の連
結判定部52aで連結されていると判定された既に使用
している割付番号の内の一つを、検出された反射エコー
に割り付ける。第一の連結情報記憶部54aは、第一の
連結判定部52aで連結していると判定された既に使用
している複数の割付番号の内で、検出された反射エコー
に割り付けられなかった割付番号と、検出された反射エ
コーに割り付けられた割付番号とが連結していることを
記憶する。
【0024】また連結領域抽出処理部14は、更に、第
二の割付番号割付部53b、第二の連結判定部52b及
び第二の連結情報記憶部54bを備える。第二の割付番
号割付部53bは、第一の割付番号割付部53aで検出
された反射エコーに割付番号が割り付けられなかったと
き、新たな割付け番号を検出された反射エコーに割り付
ける。
【0025】第二の連結判定部52bは、第一の連結判
定部52aによって、検出された反射エコーのBスコー
プ画像上での位置と連結していないと判定された既に使
用されている全ての割付番号に対して、その割付番号を
最後から2番目に割り付けられた反射エコーのBスコー
プ画像上での位置と、検出された反射エコーのBスコー
プ画像上での位置との連結関係(一定範囲内か否か)を
判定する。
【0026】更に、第二の連結情報記憶部54bは、第
二の連結判定部52bで連結していると判定された既に
使用されている割付番号と、検出された反射エコーに割
り付けられた割付番号とが連結していることを記憶す
る。次に本発明の装置動作について説明する。図1にお
いて、連結領域抽出装置は、超音波探触器11からレー
ルの傷の発生部位と方向性を考慮した超音波を放射し
て、その反射エコーを受信する。この超音波探触器11
には、超音波探傷装置12の送信部から超音波が入力さ
れ、かつ、受信部が超音波探触器11で受信した反射エ
コーの反射信号を増幅、デジタル信号化等の受信処理を
行って、Bスコープ画像処理装置13に出力する。
【0027】図2に示すBスコープ画像処理装置13で
はCPU21がI/O回路25及びバスライン29を通
じて反射エコーのデータを取り込み。ROM23から読
み出した制御プログラムに基づいて、図3及び図4に示
す連結領域抽出の機能によるデータ処理が行われる。す
なわち、超音波探傷装置12から取り込んだ受信データ
から反射エコーのBスコープ画像を生成し、このBスコ
ープ画像から枝分かれのある連結領域を、一つの連結領
域として高速かつ高精度で抽出する。
【0028】この際、処理データがワーキング用のRA
M24に一時的に記憶して行われ、また、処理データが
CRTモニタ33に画面表示される。さらに、処理デー
タがI/O回路27を通じて外部記憶装置32に記憶さ
れる。この処理の指示操作がデバイスアダプタ28に接
続されるマウス30及びキーボード31で行われる。次
に、図4について本発明のBスコープ画像における連結
領域抽出処理について説明する。
【0029】図4において、位置算出部51が反射エコ
ー検出部50で検出された反射エコーについてBスコー
プ画像上での位置(x,y)を算出する。この反射エコ
ーのBスコープ画像上での位置(x,y)は第一の連結
判定部52aに与えられ、既に使用されている割付番号
を最後に割り付けた反射エコーのBスコープ画像上での
位置と、検出された反射エコーBスコープ画像上での位
置(x,y)が一定範囲内にあるか否かの連結関係を判
定する。
【0030】第一の連結判定部52aで連結されている
と判定されると、第一の割付番号割付部53aは、第一
の連結判定部52aで連結されていると判定された既に
使用している割付番号が複数あれば、その内の一つを検
出された反射エコーに割り付ける。そして、第一の連結
情報記憶部54aは、第一の連結判定部52aで連結し
ていると判定された既に使用している複数の割付番号の
内で、検出された反射エコーに割り付けられなかった割
付番号と、検出された反射エコーに割り付けられた割付
番号とが連結していることを記憶する。
【0031】一方、第一の連結判定部52aで連結され
ていると判定されず、第一の割付番号割付部53aで検
出された反射エコーに割付番号が割り付けられなかった
ときは、第二の割付番号割付部53bが新たな割付け番
号を検出された反射エコーに割り付ける。続いて第二の
連結判定部52bが、第一の連結判定部52aによっ
て、検出された反射エコーのBスコープ画像上での位置
と連結していないと判定された既に使用されている全て
の割付番号について、その割付番号を最後から2番目に
割り付けられた反射エコーのBスコープ画像上での位置
と、検出された反射エコーのBスコープ画像上での位置
との連結関係を判定する。
【0032】更に、第二の連結情報記憶部54bは、第
二の連結判定部52bで連結していると判定された既に
使用されている割付番号と、検出された反射エコーに割
り付けられた割付番号とが連結していることを記憶す
る。図5はBスコープ画像における連結領域抽出方法の
処理手順を示すフローチャートである。ここで、nは次
に使用する未使用の割付番号である。(x,y)は検出
された反射エコーのBスコープ画像上での位置、(x
i,yi),(xn,yn)は、それぞれ割付番号i,
nを最後に割り付けられた反射エコーのBスコープ画像
上での位置、(xi0,yi0)は割付番号iを最後か
ら2番目に割り着けられた反射エコーのBスコープ画像
上での位置である。またN(x,y)は、Bスコープ画
像上の点(x,y)に割り付けられた割付番号である。
更に、C(i,j)は割付番号iと割付番号jとの間の
連結関係の有無を表わすもので、1の場合に連結関係あ
り、0の場合は連結関係なしを表す。T(i)は割付番
号iとまだ確定しているとは限らない割付番号(x,
y)との連結関係の有無を一時的に記憶し、1の場合に
連結関係ありを表し、0の場合に連結関係なしを表して
いる。
【0033】図5において、まず、連結領域の抽出処理
を開始する時点で、C(i,j)のクリアなどの初期化
を行い(ステップS1)、次に使用する未使用の割付番
号nを1として(ステップS2)、以下の処理を繰り返
す。反射エコーが検出されると(ステップS3)、その
Bスコープ画像上での位置(x,y)を算出する(ステ
ップS4)。ここでBスコープ画像は、パルスの放射位
置と伝播時間とを、例えば、それぞれ横軸、縦軸とする
画像であるから、その場合、x=a・(放射位置)、y
=b・(伝播時間)として算出される。ただし、a,b
は定数である。
【0034】続いて、検出反射エコーのBスコープ画像
上での点(x,y)の割付番号N(x,y)を、まだ割
り付けが行われていないことを示す0とした上で(ステ
ップS5)、既に使用されている割付番号(1〜n−1
で、n=1のときは使用されている割付番号は存在しな
い)を対象として(ステップS7,S8,S17)、次
の処理を行う。
【0035】まず、T(i)=0として(ステップS
8)、検出された反射エコーのBスコープ画像上での位
置(x,y)と、割付番号iを最後に割り付けた反射エ
コーのBスコープ画像上での位置(xi,yi)とが連
結関係にあるか否かを判定する(ステップS9)。ここ
で、連結関係にあると判定する条件としては、例えば、
次式(1)、次式(2)又は次式(3)のいずれかを用
いることが出来る。
【0036】 ((x−xi)2 +(y−yi)2 1/2 ≦p …(1) max(|x−xi|,|y−yi|)≦q …(2) |x−xi|≦rかつ|y−yi|≦s …(3) ただし、p,q,r,s:所定の正値 max(α,β):α,βの大きい値 ここで連結関係にあると判定された場合には、N(x,
y)が0か否かを調べ(ステップS10)、ここで0の
とき、すなわち、(x,y)にまだ割付番号が割り付け
られていないときは、(x,y)に割付番号iを割り付
け(ステップS11)、(xi0,yi0)を(xi,
yi)に置き換え(ステップS12)。さらに、(x
i,yi)を(x,y)に置き換える(ステップS1
3)。
【0037】N(x,y)が0でないとき、すなわち、
(x,y)に既に割付番号が割り付けられているときに
は、割付番号iと割付番号N(x,y)とが連結関係で
あることを記憶する(ステップS14)。この場合、i
>N(x,y)である。この処理によって、(x,y)
と(xi,yi)とは、連結関係にある割付番号iが複
数存在する場合、その中で最も小さい割付番号を(x,
y)に割り付け、他の割付番号は(x,y)に割り付け
た割付番号N(x,y)と連結していることが記憶され
る。
【0038】一方、(x,y)と(xi,yi)とが連
結していないと判断された場合には、(x,y)と、割
付番号iを最後から2番目に割り付けた反射エコーのB
スコープ画像上での位置(xi0,yi0)とが連結関
係にあるか否かを判定し(ステップS15)、連結して
いれば、割付番号iと(x,y)に割り付けた、又は、
これから割り付けられる割付番号とが連結していること
を一時的に記憶する(ステップS16)。
【0039】以上の、既に使用されている割付番号を対
象とした処理の後、N(x,y)が0か否かを調べ(ス
テップS18)、0の場合、すなわち、(x,y)と
(xi,yi)とが連結関係にある既に使用されている
割付番号iが存在せず、(x,y)にまだ割付番号が割
り付けられていないときは、(x,y)に新たな割付番
号nを割り付け(ステップS19)、(xn,yn)を
(x,y)とする(ステップS20)。
【0040】この時点で、(x,y)の割付番号N
(x,y)が確定するので、再び、既に使用されている
割付番号を対象として(ステップS21,S22,S2
5)、一時的な記憶情報T(i)を調べ(ステップS2
3)、割付番号iが割付番号N(x,y)とが連結して
いるならば、この連結していることを記憶する(ステッ
プS24)。この処理によって、(x,y)と(xi,
yi)とは連結関係になく、かつ、(x,y)と(xi
0,yi0)とが連結関係にある割付番号iと、(x,
y)に割り付けた割付番号N(x,y)とが連結関係に
あることを記憶する。
【0041】最後に、N(x,y)がnであるか否かを
調べ(ステップS26)、nであるとき、すなわち、新
たな割付番号を割り付けた場合には、次に使用する未使
用の割付番号nの値を1増やす(ステップS27)。以
上の処理を繰り返すことによって、連結領域ごとに異な
る割付番号を割り付ける。又は、一つの連結領域に対し
て複数の割付番号を割り付けた場合には、その割付番号
間に連結関係があることが記憶され、連結領域抽出が行
われることになる。
【0042】次に、図9に示したBスコープ画像を対象
とした場合の具体的な連結領域抽出処理について説明す
る。図9において、パルスの放射位置がX方向へ移動し
ていくとき、最初に検出される反射エコーは位置aで、
まず、割付番号1を割り付け、位置bまでそのまま割付
番号1を割り付ける。その途中、位置cには新たな割付
番号2を割り付け、位置dまで割付番号2が割り付けら
れる。
【0043】次に、位置eの反射エコーが検出される
が、位置eは位置b及び位置dに連結しているので、位
置eには位置bの割付番号1を割り付けるとともに、割
付番号1と割付番号2が連結していることが記憶され
る。その後、位置fまで割付番号1を割り付け、次の放
射位置で位置gと位置kの反射エコーが検出される。こ
れらは位置fに連結しているが、まず、位置gに割付番
号1を割り付け、割付番号1を最後に割り付けた反射エ
コーは位置gとなり、また、割付番号1を最後から2番
目に割り付けた反射エコーが位置fとなる。
【0044】続く位置kは、位置gとは連結していない
が位置fと連結しているため、割付番号1とこの時点で
は確定していない位置kに割り付ける割付番号とが連結
していることが一時的に記憶される。位置kは割付番号
2を最後に割り付けた反射エコーの位置dとも連結して
いないので、新たな割付番号3を割り付けることにな
り、ここで、一時的に記憶した連結関係をもとに、割付
番号1と割付番号3が連結していることが記憶される。
その後、位置g〜hの間に割付番号1が割り付けられ、
位置k〜mの間に割付番号3を割り付ける。
【0045】その結果、図10のように一つの連結領域
に対して三つの割付番号が割り付けられるが、三つの割
付番号間に連結関係があることが記憶されており、結局
一つの連結領域として抽出されることになる。なお、本
発明の連結領域抽出方法は、上記の実施形態に示した装
置構成及び機能ブロック構成による限定は受けない。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のBスコープ画像における連結領域抽出方法によれば、
枝分かれした一つの連結領域に複数の割付番号が割り付
けられても、その割付番号間で連結していることが記憶
されるため、枝分かれのある連結領域も一つの連結領域
として抽出できるようになる。この場合、例えば、超音
波レール探傷車などにおけるレール傷判定が高速化さ
れ、かつ、正確に可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のBスコープ画像における連結領域抽出
方法が適用される装置構成のブロック図
【図2】図1中に示すBスコープ画像処理装置及び表示
装置の構成を示すブロック図
【図3】実施形態にあってBスコープ画像上での連結領
域を抽出する機能ブロック図
【図4】図3中の連結領域抽出処理部の機能ブロック図
【図5】Bスコープ画像上で連結領域を抽出する本発明
の処理手順を示すフローチャート
【図6】従来の鉄道などのレールを超音波で探傷する際
の計測状態を示す斜視図
【図7】図6中の超音波探傷装置の構成を示すブロック
【図8】Bスコープ画像上の連結領域の抽出を説明する
ための図
【図9】Bスコープ画像上での枝分かれのある連結領域
を説明するための図
【図10】従来例にあってBスコープ画像上での連結領
域の抽出結果を説明するための図
【符号の説明】
10:レール 11:超音波探触器 12:超音波探傷装置 13:Bスコープ画像処理装置 24:表示装置 40:Bスコープ画像生成処理部 41:連結領域抽出処理部 50:反射エコー検出部 51:位置算出部 52a:第一の連結判定部 53a:第一の割付番号割付部 54a:第一の連結情報記憶部 52b:第二の連結判定部 53b:第二の割付番号割付部 54b:第二の連結情報記憶部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルスを放射して得られた検出反射エコー
    のBスコープ画像上での位置を算出し、既に使用した割
    付番号を最後に割り付けた反射エコーの位置と、検出反
    射エコーの位置との距離が所定の範囲内であるとき、検
    出反射エコーに既に使用した割付番号を割り付け、この
    条件によって、検出反射エコーに既に使用した割付番号
    が割り付けられない場合に、検出反射エコーに未使用の
    割付番号を割り付けるBスコープ画像における連結領域
    抽出方法において、 既に使用した割付番号中の割付番号を最後に割り付けた
    反射エコーの位置と、検出反射エコーの位置との距離
    が、所定の範囲内である割付番号が少なくとも二つ存在
    するとき、この少なくとも二つの割付番号のいずれか一
    つを検出反射エコーに割り付け、かつ、少なくとも二つ
    の割付番号の他の割付番号と割り付けた割付番号とが連
    結していることを記憶することを特徴とするBスコープ
    画像における連結領域抽出方法。
  2. 【請求項2】パルスを放射して得られた検出反射エコー
    のBスコープ画像上での位置を算出し、既に使用した割
    付番号を最後に割り付けた反射エコーの位置と、検出反
    射エコーの位置との距離が所定の範囲内であるとき、検
    出反射エコーに既に使用した割付番号を割り付け、この
    条件によって、検出反射エコーに既に使用した割付番号
    が割り付けられない場合に、検出反射エコーに未使用の
    割付番号を割り付けるBスコープ画像における連結領域
    抽出方法において、 既に使用した割付番号の中の割付番号を、最後に割り付
    けた反射エコーの位置と、検出反射エコーの位置との距
    離が、所定の範囲内ではなく、かつ、この割付番号を最
    後から2番目に割り付けた反射エコーの位置と、検出反
    射エコーの位置との距離が、所定の範囲内である割付番
    号が存在するとき、この割付番号と検出した反射エコー
    に割り付けた割付番号とが連結していることを記憶する
    ことを特徴とするBスコープ画像における連結領域抽出
    方法。
  3. 【請求項3】パルスを放射して得られた検出反射エコー
    のBスコープ画像上での位置を算出し、既に使用した割
    付番号を最後に割り付けた反射エコーの位置と、検出反
    射エコーの位置との距離が所定の範囲内であるとき、検
    出反射エコーに既に使用した割付番号を割り付け、この
    条件によって、検出反射エコーに既に使用した割付番号
    が割り付けられない場合に、検出反射エコーに未使用の
    割付番号を割り付けるBスコープ画像における連結領域
    抽出方法において、 既に使用した割付番号中の割付番号を最後に割り付けた
    反射エコーの位置と、検出反射エコーの位置との距離
    が、所定の範囲内である割付番号が少なくとも二つ存在
    するとき、この少なくとも二つの割付番号のいずれか一
    つを検出した反射エコーに割り付けるとともに、少なく
    とも二つの割付番号の他の割付番号と、割り付けた割付
    番号とが連結していることを記憶し、 かつ、既に使用した割付番号中の割付番号を最後に割り
    付けた反射エコーの位置と、検出した反射エコーとの距
    離が、所定の範囲内ではなく、かつ、その割付番号を最
    後から2番目に割り付けた反射エコーの位置と、検出反
    射エコーの位置との距離が、所定の範囲内である割付番
    号が存在するとき、この割付番号と検出反射エコーに割
    り付けた割付番号とが連結していることを記憶すること
    を特徴とするBスコープ画像における連結領域抽出方
    法。
JP8347391A 1996-12-26 1996-12-26 Bスコープ画像における連結領域抽出方法 Pending JPH10185888A (ja)

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