JPH10185745A - 配管漏洩位置特定方法における信号処理方法 - Google Patents
配管漏洩位置特定方法における信号処理方法Info
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- JPH10185745A JPH10185745A JP8341930A JP34193096A JPH10185745A JP H10185745 A JPH10185745 A JP H10185745A JP 8341930 A JP8341930 A JP 8341930A JP 34193096 A JP34193096 A JP 34193096A JP H10185745 A JPH10185745 A JP H10185745A
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Abstract
周波数のピークが存在する場合であっても正確に漏洩位
置を特定することができる音響式漏洩位置特定装置を提
供することである。 【解決手段】 2つの音波信号のそれぞれをフーリエ変
換し、このフーリエ変換した2つの音波信号に基づいて
クロススペクトルを算出し、このクロススペクトルを位
相特性と振幅特性とに分け、この振幅特性に平滑化処理
を行うとともに不必要帯域の零値化を行って信号処理後
の振幅特性とし、この信号処理後の振幅特性と前記クロ
ススペクトルの位相特性とで信号処理後のクロススペク
トルを作成し、この信号処理後のクロススペクトルを逆
フーリエ変換することによって前記2つの音波信号の相
互相関関数を求め、この相互相関関数に基づいて前記配
管の漏洩位置を特定する。
Description
法における信号処理方法に関する。
よって穴が空き、管内の輸送対象物が漏洩してしまうこ
とがある。このような場合、漏洩位置を精度よく特定
し、その漏洩位置だけを掘り起こして修理するのが望ま
しい。
として音波式の配管漏洩位置特定方法が知られている。
たとえば、特開平5−87669号公報に開示された配
管漏洩検査方法は、水、油等を輸送する配管における漏
洩位置を特定する方法であり、この方法は、配管上の2
点で音圧を検出し、この2点で得た音圧の信号を相互相
関法にて処理することによって2点に漏洩音波が伝わる
までの伝搬時間の差を求め、この伝搬時間の差に基づい
て漏洩位置を特定する方法である。
の任意の2点(点Aと点B)に音波測定手段としてのマ
イク2およびマイク3を取り付け、このマイク2、3に
よって点Cの漏洩位置からの漏洩音波を測定する。そし
て、マイク2で得た音波信号とマイク3で得た音波信号
とを相互相関法にて処理することによって2点に漏洩音
波が伝わるまでの伝搬時間の差を求め、この伝搬時間の
差に基づいて漏洩位置である点Cを特定することができ
る。
信号f1 (t)およびマイク3で得た音波信号f2
(t)は、たとえば数1のように近似することができ
る。
到達する際のゲインであり、G2 は漏洩音が漏洩位置か
らマイク3に到達する際のゲインであり、R(t)は所
定の時間tにおける漏洩位置における漏洩音波信号であ
り、t1 は漏洩音が漏洩位置からマイク2に到達するの
にかかる時間であり、t2 は漏洩音が漏洩位置からマイ
ク3に到達するのにかかる時間である。
(t)とマイク3で得た音波信号f2 (t)との相互相
関関数はγ12(τ)はたとえば数2で近似される。ただ
し、数2のγ12(τ)は正規化された相互相関関数であ
る。この正規化を行うことにより、波形の大きさによら
ない検出を行うことができるようになる。
て十分に大きな時間である。また、τは信号(t)と信
号f2 (t)とをずらす時間差である。
間t1 と時間t2 との差である。これを用いて、さらに
マイク2からマイク3までのマイク間の距離がわかれ
ば、漏洩位置の特定を行うことができる。
波信号にはさまざまな周波数が存在するが、ある周波数
では漏洩音波以外のノイズのレベルが突出したピークを
示し、ノイズのレベルが漏洩音波のレベルよりも勝って
いるような場合がある。このような場合、従来の漏洩位
置特定方法では、漏洩位置の測定精度を劣化させたり、
ときには測定結果を誤らせる原因となってしまう。
信号に対してノイズをカットするような周波数フィルタ
をかけ、フィルタを通過した音波信号を用いて相互相関
関数を演算することが考えられる。しかし、ノイズのピ
ーク周波数、レベル、周波数帯域幅が不確定であるた
め、この方法では、ノイズカット用フィルタを音波信号
の測定ごとに設計し処理しなければならず、その調整に
は時間がかかるとともに高い解析能力が必要となる。ま
た、最大レベルのピークのノイズをカットすることがで
きたとしても、今度は他のピークのノイズが支配的にな
ってしまう場合もあり、その調整は難しい。
ので、音波信号に漏洩音波以外のノイズによる特定周波
数のピークが存在する場合であっても正確に漏洩位置を
特定することができる音響式漏洩位置特定装置を提供す
ることを目的とする。
成するために、配管の両端に第1および第2の音波測定
手段を取り付けてこの第1および第2の音波測定手段で
検出した2つの音波信号の伝搬時間差に基づいて前記配
管の漏洩位置を特定する配管漏洩位置特定方法における
信号処理方法において、前記2つの音波信号のそれぞれ
をフーリエ変換し、このフーリエ変換した2つの音波信
号に基づいてクロススペクトルを算出し、このクロスス
ペクトルを位相特性と振幅特性とに分け、この振幅特性
に平滑化処理を行うとともに不必要帯域の零値化を行っ
て信号処理後の振幅特性とし、この信号処理後の振幅特
性と前記クロススペクトルの位相特性とで信号処理後の
クロススペクトルを作成し、この信号処理後のクロスス
ペクトルを逆フーリエ変換することによって前記2つの
音波信号の相互相関関数を求め、この相互相関関数に基
づいて前記配管の漏洩位置を特定することを特徴とす
る。
する。
法における信号処理方法を実現するシステムのブロック
図である。
帯域にわたってほぼ同レベルの成分を有する白色音に近
い音波であることを利用して、ノイズによるピークを除
去する。また、本実施の形態では、ある2つの信号の相
互相関関数が、その2つの信号のスペクトルを用いて求
められるクロススペクトルを逆フーリエ変換することに
よっても求められることを利用する。
従来と同様であるので、図15も参照して説明する。
ク2、3は、配管1を伝わる音波を検出し、音波信号と
して出力する。この音波信号は、アンプ4、5で増幅さ
れ、データ処理部6に入力される。データ処理部6では
本発明による配管漏洩位置特定方法における信号処理に
よって漏洩位置を特定し、表示部8では配管の漏洩位置
を表示する。メモリ7は、データ処理部6の処理におい
て必要に応じて処理データの一時記憶を行う。
いて行う配管漏洩位置特定方法における信号処理のフロ
ーチャートである。
は、それぞれA/D変換されるとともにフーリエ変換さ
れる(F−1)。マイク3で得た音波信号の一例を図3
に示し、マイク2で得た音波信号の一例を図4に示す。
ステップ(F−1)のフーリエ変換はたとえばFFT等
で行えばよい。そして、フーリエ変換によって得られた
スペクトルを用いてクロススペクトルを求める(F−
2)。このクロススペクトルの一例を図5に示す。次
に、求めたクロススペクトルを位相特性と振幅特性とに
分け(F−3)、振幅特性にのみ以下のような信号処理
を施す。ここで、振幅特性の一例を図6に示し、位相特
性の一例を図7に示す。
化を行う(F−4)。この平滑化処理としては、たとえ
ば、移動平均化、対数化、対数化+移動平均化、均一値
化等のいずれかを行う。この4種類の平滑化処理は、振
幅の大きい帯域の情報を主に抽出したい場合、帯域すべ
ての位相情報を均等に抽出したい場合など、その場合に
応じて選択すればよい。平滑化処理として対数化を行っ
た場合の振幅特性の一例を図8に示す。次に、クロスス
ペクトルの振幅特性の不必要帯域を零値化する(F−
5)。この不必要帯域を零値化した振幅特性の一例を図
9に示す。
5)で修正した振幅特性と、ステップ(F−3)で分け
られた位相特性とによって、クロススペクトルを作成す
る(F−6)。このクロススペクトルの一例を図10に
示す。そして、このステップ(F−6)で作成したクロ
ススペクトルを逆フーリエ変換する(F−7)。この逆
フーリエ変換によって、ノイズによるピークを除去した
相互相関関数が得られる。この相互相関関数の一例を図
11に示す。ステップ(F−8)では、この相互相関関
数に基づき、漏洩位置の特定を行う。
を逆フーリエ変換することによって得られる相互相関関
数、すなわち本発明による信号処理を施していない相互
相関関数である。図11に示した相互相関関数と図12
に示した相互相関関数とを比較してわかるように、図1
2では相互相関関数のピークが明確でないのに対し、図
11ではピークが明確に現れており漏洩位置の特定を正
確に行うことができる。
4)で行う平滑化処理として均一値化を行いさらに図2
のステップ(F−5)での不必要帯域の零値化を行った
振幅特性の一例を示す図である。また、図14は、図1
3に示した振幅特性と図7に示した位相特性とによって
作成したクロススペクトルを示す図である。この場合に
もピークが明確な相互相関関数を得ることができ、漏洩
位置の特定を正確に行うことができる。
音波信号に漏洩音波以外のノイズによる特定周波数のピ
ークが存在する場合であっても正確に漏洩位置を特定す
ることができる音響式漏洩位置特定装置を提供すること
ができる。
した音波信号が突出したピークを持つ周波数特性であっ
ても、漏洩位置の誤検知を防ぐことができる。
(レベルが高い)を持つ周波数帯域を全域にわたって漏
洩位置特定情報を取り込むため、検知能力を向上するこ
とができる。
整の作業が少なく、さらに計算量も少なくて済み、効率
的に漏洩位置特定の精度向上を図ることができる。
号処理方法を実現するシステムのブロック図である。
洩位置特定方法における信号処理のフローチャートであ
る。
る。
る。
性の一例を示す図である。
図である。
で修正した振幅特性と、ステップ(F−3)で分けられ
た位相特性とによって作成したクロススペクトルの一例
を示す図である。
スペクトルを逆フーリエ変換して得られた相互相関関数
の一例を示す図である。
変換することによって得られた相互相関関数を示す図で
ある。
として均一値化を行いさらに図2のステップ(F−5)
での不必要帯域の零値化を行った振幅特性の一例を示す
図である。
特性とによって作成したクロススペクトルを示す図であ
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 配管の両端に第1および第2の音波測定
手段を取り付けて該第1および第2の音波測定手段で検
出した2つの音波信号の伝搬時間差に基づいて前記配管
の漏洩位置を特定する配管漏洩位置特定方法における信
号処理方法において、 前記2つの音波信号のそれぞれをフーリエ変換し、該フ
ーリエ変換した2つの音波信号に基づいてクロススペク
トルを算出し、該クロススペクトルを位相特性と振幅特
性とに分け、該振幅特性に平滑化処理を行うとともに不
必要帯域の零値化を行って信号処理後の振幅特性とし、
該信号処理後の振幅特性と前記クロススペクトルの位相
特性とで信号処理後のクロススペクトルを作成し、該信
号処理後のクロススペクトルを逆フーリエ変換すること
によって前記2つの音波信号の相互相関関数を求め、該
相互相関関数に基づいて前記配管の漏洩位置を特定する
ことを特徴とする配管漏洩位置特定方法における信号処
理方法。 - 【請求項2】 前記平滑化処理が移動平均化処理である
ことを特徴とする請求項1に記載の配管漏洩位置特定方
法における信号処理方法。 - 【請求項3】 前記平滑化処理が対数化処理であること
を特徴とする請求項1に記載の配管漏洩位置特定方法に
おける信号処理方法。 - 【請求項4】 前記平滑化処理が均一値化処理であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の配管漏洩位置特定方法
における信号処理方法。
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JP34193096A JP3295682B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 配管漏洩位置特定方法における信号処理方法 |
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ID=18349861
Family Applications (1)
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JP34193096A Expired - Lifetime JP3295682B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 配管漏洩位置特定方法における信号処理方法 |
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1996
- 1996-12-20 JP JP34193096A patent/JP3295682B2/ja not_active Expired - Lifetime
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