JP2000221020A - 異常箇所検出装置 - Google Patents

異常箇所検出装置

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JP2000221020A
JP2000221020A JP11023790A JP2379099A JP2000221020A JP 2000221020 A JP2000221020 A JP 2000221020A JP 11023790 A JP11023790 A JP 11023790A JP 2379099 A JP2379099 A JP 2379099A JP 2000221020 A JP2000221020 A JP 2000221020A
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友則 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑音中に含まれる導管からの漏洩音をその周
波数帯域が未知な場合であっても効率良く抽出し導管に
存在する異常箇所の位置を精度良く特定する。 【解決手段】 導管上の2箇所で検出した漏洩音をST
FT(Short-time Fourier Transform)し、各周波数成
分の連続性から各周波数成分が漏洩音か雑音かを判定す
る。漏洩音であると判定された周波数を中心周波数と、
その中心周波数と予め決められた帯域幅とで、その帯域
が決定されたバンドパスフィルタにより、漏洩音をフィ
ルタリングする。フィルタリングされた信号の相互相関
関数を求め、上記相互相関関数を包絡線検波する。さら
に、上記包絡線を予め決められた繰り返し回数だけ求
め、上記包絡線を平均化し、平均化された上記包絡線が
ピークをとる時間をもとに異常箇所の位置を特定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水、油、あるい
はその他の液体またはガス等の気体を通す被検査管とし
ての例えば導管の異常箇所を検出する異常箇所検出装置
に関するもので、特に導管の複数箇所において異常箇所
からの漏洩音を受信し、受信信号の相互相関関数を計算
することから異常箇所の位置を検出する方式を採用した
異常箇所検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の異常箇所検出装置として
は、特開平5−87669号公報に開示されているよう
に、2つのセンサで受信した受信信号に前処理および後
処理を施す異常箇所検出装置が知られている。図10は
上述した異常箇所検出装置を示す構成図である。図10
において、1は導管、2は異常箇所、3aおよび3bは
超音波センサ、4は音圧測定器、5は相関器である。
【0003】上述した異常箇所検出装置においては、導
管1に異常箇所2が存在すると、それにより漏洩が生
じ、それに伴い漏洩音が発生する。上記漏洩音は、雑音
とともに、上記導管1を伝搬して2つの超音波センサ3
aおよび3bで受信される。受信信号は、雑音を除去す
るため、予め決められた帯域を持つバンドパスフィルタ
によりフィルタリングされる。その後、音圧測定器4を
経て、相関器5にて相互相関関数が計算され、相互相関
関数がピークをとる時間と、上記漏洩音が導管1を伝搬
する伝搬速度とから、異常箇所2の位置を特定する。
【0004】その他の従来のこの種の異常箇所検出装置
としては、特開平8−226865号公報に開示されて
いるような、2つのセンサで受信した受信信号に前処理
および後処理を施す異常箇所検出装置が知られている。
図11は上述した異常箇所検出装置を示す構成図であ
る。図11において、図10と同一部分は同一符号を付
して示しその説明は省略する。新たな符号として、3c
は超音波センサである。
【0005】上述した異常箇所検出装置においては、導
管1に異常箇所2が存在すると、それにより漏洩が生
じ、それに伴い漏洩音が発生する。上記漏洩音は、雑音
とともに、上記導管1を伝搬して3つの超音波センサ3
a、3b、3cで受信される。受信信号における雑音を
除去するため、受信信号は、予め決められた帯域を持つ
バンドパスフィルタ、および単一周波数を除去するフィ
ルタによりフィルタリングされる。その後、超音波セン
サ3aと3bで得られた信号を用いて、相関処理部にて
相互相関関数が計算され、さらに後処理部において包絡
線検波される。
【0006】この相互相関関数の包絡線がピークをとる
時間と、2つの超音波センサ3aと超音波センサ3bと
の間の距離とから、異常箇所の伝搬速度を求める。さら
に、超音波センサ3aと3cで得られた信号を用いて、
相関処理部にて相互相関関数が計算され、さらに後処理
部において包絡線検波される。この相互相関関数の包絡
線がピークをとる時間と、上述の過程で求めた伝搬速度
とから、異常箇所の伝搬速度を求める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、導管の
2箇所で超音波信号を受信し、2つの受信信号に前処理
し、次に、前処理した信号を相関処理し、さらに後処理
を施すことから、異常箇所2の位置を特定する技術が知
られている。
【0008】しかしながら、漏洩音の周波数スペクトル
は、異常箇所の大きさや形状、および導管中を流れる媒
質にかかる圧力により変化するので、予め漏洩音の周波
数帯域を正確に予測することはできない。したがって、
相関処理の前処理として、予めその帯域が定められたバ
ンドパスフィルタでフィルタリングしても、予め定めた
周波数帯域が漏水音の持つ周波数帯域であるとは限らな
い。また、予め定めた周波数帯域が漏水音の持つ周波数
帯域であったとしても、雑音も上記周波数帯域を持つ場
合もある。
【0009】以上のことから、上記バンドパスフィルタ
のみでは、雑音を除去するには不十分である。したがっ
て、上記バンドパスフィルタにより抽出した信号に対し
て相関処理を行うことから異常箇所の位置の特定を行っ
てもその特定精度には問題がある。
【0010】また、後処理として、相互相関関数の包絡
線を計算し、包絡線がピークをとる時間から異常箇所の
位置の特定を行っているが、例えば水道管からの漏水音
等の導管からの漏洩音は一般的に周期性のないランダム
信号であり、したがって、一つの限られた測定時間にお
いて、相互相関関数の包絡線がピークをとる時間から異
常箇所2の位置の特定を行っても検査の安定性に乏しい
という問題がある。
【0011】このように、従来の異常箇所検出装置にお
ける相関処理の前処理および後処理の方法は、漏洩音の
周波数帯域が未知の場合には適用不可能であり、また、
異常箇所からの漏洩音の特徴を十分に考慮したものでは
なかった。したがって、特に漏洩音の周波数帯域が未知
の場合においては、異常箇所の有無の検出精度、および
位置の特定精度には問題があった。
【0012】この発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、導管の2箇所で異常箇所からの漏洩による漏洩音を
受信し、従来とは異なり、漏洩音の周波数帯域が未知の
場合にも適用可能で、且つ、異常箇所からの漏洩音の特
徴と、導管の異常箇所の検査の際にしばしば問題となる
ような雑音の特徴とを十分に考慮した前処理を施し、そ
の後に相関処理を行い、さらに後処理を行うことによ
り、導管における異常箇所の存在の有無と異常箇所の位
置の特定の確度や精度を向上すると共に安定した検出を
可能とする異常箇所検出装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る異常箇所
検出装置は、被検査管に異常箇所が存在することにより
発生する漏洩音を受信するための3つの超音波センサを
備えると共に、これら超音波センサによる漏洩音の受信
信号をそれぞれ受信部を介して入力し信号処理する信号
処理部に、漏洩音の受信信号をSTFT(Short-time F
ourier Transform)する演算部、及びその演算結果をも
とに周波数帯域が決められたバンドパスフィルタとを含
む前処理部と、上記前処理部により前処理された信号か
ら相互相関関数を演算する相関処理部とを備えたことを
特徴とするものである。
【0014】また、上記前処理部は、上記3つの超音波
センサで受信した受信信号をSTFTし、上記3つの全
ての超音波センサの内の1つあるいは2つの超音波セン
サを選択し、選択された超音波センサで受信した受信信
号のそれぞれに関して受信時間の範囲で連続性があると
判定された周波数を中心周波数とし、上記中心周波数と
予め決められた帯域幅とから周波数帯域を設定し、選択
された超音波センサで受信した受信信号のそれぞれに関
して設定された周波数帯域の全てに共通な周波数帯域を
上記バンドパスフィルタの周波数帯域とすることを特徴
とするものである。
【0015】また、上記前処理部は、受信時間の範囲で
各周波数成分の振幅が予め決めた振幅に関する閾値を越
える値をとる時間の長さが予め決められた時間の長さに
関する閾値よりも大きくなる場合に、周波数成分が連続
的であると判定することを特徴とするものである。
【0016】また、上記前処理部は、異常箇所が存在す
る場合としない場合の予備実験から得られる統計データ
に基づいて上記3つの超音波センサで受信した漏洩音の
受信信号をSTFTした結果における上記各周波数成分
の振幅が予め決めた上記振幅に関する閾値と、予め決め
られた上記各周波数成分の振幅が予め決めた上記振幅に
関する閾値を越える値をとる時間の長さに関する閾値と
を決定することを特徴とするものである。
【0017】また、上記信号処理部は、上記相関処理部
で演算された相互相関関数の包絡線を求め、さらに予め
決められた繰り返し回数だけ求められた上記相互相関関
数の包絡線を平均化する後処理部をさらに備えたことを
特徴とするものである。
【0018】また、上記後処理部は、上記平均化された
相互相関関数の包絡線のピーク値と予め決められたある
閾値との大小関係から異常箇所の有無を判定することを
特徴とするものである。
【0019】また、上記後処理部は、異常箇所が存在す
る場合としない場合の予備実験から得られる統計データ
に基づいて上記平均化された相互相関関数の包絡線のピ
ーク値に関する閾値を決定することを特徴とするもので
ある。
【0020】また、上記後処理部は、3つの超音波セン
サの内、ある2つの超音波センサで受信した受信信号に
ついての上記平均化された相互相関関数の包絡線がピー
クになる時間と、3つの超音波センサの内、上記2つの
超音波センサの片方のセンサと、上記2つの超音波セン
サ以外の超音波センサとで受信した受信信号についての
上記平均化された相互相関関数の包絡線がピークになる
時間と、上記3つの超音波センサの各離間距離とから異
常箇所の位置を特定することを特徴とするものである。
【0021】また、他の発明に係る異常箇所検出装置
は、被検査管に異常箇所が存在することにより発生する
漏洩音を受信するための2つの超音波センサと、これら
超音波センサによる漏洩音の受信信号それぞれ受信部を
介して入力し信号処理する信号処理部に、漏洩音の受信
信号をSTFT(Short-time Fourier Transform)する
演算部、及びその演算結果をもとに周波数帯域が決めら
れたバンドパスフィルタとを含む前処理部と、上記前処
理部により前処理された信号から相互相関関数を演算す
る相関処理部とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】また、上記前処理部は、上記2つの超音波
センサで受信した受信信号をSTFTし、上記2つの超
音波センサの内の1つあるいは2つの超音波センサを選
択し、選択された超音波センサで受信した受信信号のそ
れぞれに関して受信時間の範囲で連続性があると判定さ
れた周波数を中心周波数とし、上記中心周波数と予め決
められた帯域幅とから周波数帯域を設定し、選択された
超音波センサで受信した受信信号のそれぞれに関して設
定された周波数帯域の全てに共通な周波数帯域を上記バ
ンドパスフィルタの周波数帯域とすることを特徴とする
ものである。
【0023】また、上記前処理部は、受信時間の範囲で
各周波数成分の振幅が予め決めた振幅に関する閾値を越
える値をとる時間の長さが予め決められた時間の長さに
関する閾値よりも大きくなる場合に、周波数成分が連続
的であると判定することを特徴とするものである。
【0024】また、上記前処理部は、異常箇所が存在す
る場合としない場合の予備実験から得られる統計データ
に基づいて上記2つの超音波センサで受信した漏洩音の
受信信号をSTFTした結果における上記各周波数成分
の振幅が予め決めた上記振幅に関する閾値と、予め決め
られた上記各周波数成分の振幅が予め決めた上記振幅に
関する閾値を越える値をとる時間の長さに関する閾値と
を決定することを特徴とするものである。
【0025】また、上記信号処理部は、上記相関処理部
で演算された相互相関関数の包絡線を求め、さらに予め
決められた繰り返し回数だけ求められた上記相互相関関
数の包絡線を平均化する後処理部をさらに備えたことを
特徴とするものである。
【0026】また、上記後処理部は、上記平均化された
相互相関関数の包絡線のピーク値と予め決められたある
閾値との大小関係から異常箇所の有無を判定することを
特徴とするものである。
【0027】また、上記後処理部は、異常箇所が存在す
る場合としない場合の予備実験から得られる統計データ
に基づいて上記平均化された相互相関関数の包絡線のピ
ーク値に関する閾値を決定することを特徴とするもので
ある。
【0028】さらに、上記後処理部は、2つの超音波セ
ンサで受信した受信信号についての上記平均化された相
互相関関数の包絡線がピークになる時間と、漏洩音が被
検査管を伝搬するときの伝搬速度と、上記2つの超音波
センサの各離間距離とから異常箇所の位置を特定するこ
とを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の実施の
形態1に係る異常箇所検出装置について図1から図8を
参照しながら説明する。図1はこの発明の実施の形態1
に係る異常箇所検出装置を示す構成図である。図1にお
いて、1は水、油、あるいはその他の液体またはガス等
気体を通す被検査管としての導管、2は上記導管1の異
常箇所、6は地中である。
【0030】また、図1に示す異常箇所検出装置は、異
常箇所2が存在することにより発生する漏洩音を受信す
るための超音波センサ3a、3bおよび3cと、受信装
置7とを備えている。この図1においては、上記導管1
が上記地中6に埋もれている場合について示している
が、上記導管1は、そのすべての部分もしくはその一部
分が上記地中6より上に存在していても構わない。ま
た、上記異常箇所2が1箇所である場合について述べて
いるが、上記異常箇所2は1箇所でなくても、複数箇所
でも構わない。
【0031】また、図1において、L1は超音波センサ
3aと超音波センサ3bの間の導管1に沿った距離、L
2は超音波センサ3bと超音波センサ3cの間の導管1
に沿った距離であり、xは超音波センサ3aから異常箇
所2までの導管1に沿った距離である。
【0032】なお、図1において、導管1の中の水、
油、あるいはその他の液体またはガス等の気体は、流れ
ていても、流れていなくても構わない。また、流れてい
る場合には、流れの方向はどちら向きでも構わない。
【0033】なお、超音波は、人間の耳に聞こえない程
度に高い周波数の音波や弾性波を指す言葉として使われ
るが、この発明では、周波数は特に規定しないものとす
る。すなわち、この発明における「超音波」という文言
には、人間の耳で聞こえる周波数の上限の限界よりも高
い周波数の音波や弾性波に限らず、この上限よりも低い
周波数の音波や弾性波も含めた波という意味を含んでお
り、無論、人間の耳で聞こえる周波数の下限の限界より
も低い周波数の音波や弾性波という意味も含む。
【0034】また、図1においては、超音波センサ3
a、3bおよび3cが導管1に当てて置かれている場合
を示しているが、上記超音波センサ3a、3bおよび3
cは、上記導管1の3箇所において漏洩音を受信するこ
とが目的であり、この目的が達成できるならば、上記超
音波センサ3a、3bおよび3cは、上記導管1に直接
接触していなくても構わない。また、この目的が達成で
きるならば、上記超音波センサ3a、3bおよび3c
は、上記導管1の内部に配置されても構わない。
【0035】ここで、異常箇所2と、超音波センサ3
a、3b、および3cとの位置関係について説明する。
3つの超音波センサの内の2つの超音波センサ、例えば
図1における超音波センサ3bと3cとの間は、地表上
に露出していて、その間に異常箇所がないことが目視に
より判断できる領域等の、異常箇所2がないことが既知
である領域である。異常箇所2は、3つの超音波センサ
の内の上記2つの超音波センサ以外の超音波センサ、例
えば図1における超音波センサ3aと、上記2つの超音
波センサの内、上記2つの超音波センサ以外の超音波セ
ンサに近い方の超音波センサ、例えば、図1における超
音波センサ3bとの間に位置している。
【0036】図1において、受信装置7は、3つの受信
部71と、信号処理部72と、報知手段としての表示部
73と、制御部74とを含む。超音波センサ3a、3b
および3cは、受信部71に接続されている。受信部7
1は信号処理部72に接続されている。信号処理部72
は表示部73に接続されている。
【0037】制御部74は、受信部71、信号処理部7
2、および表示部73に接続されており、検査を行うた
めの情報やコマンドが入力され、また、受信部71、信
号処理部72、および表示部73に対し、これらの動作
を制御するための制御信号や、検査の進行状況の情報に
関する信号を、逐次送受信してこれらの制御を司る。
【0038】また、受信部71は、図示はしないが、受
信信号を増幅するためのアンプと、A/D変換部とを含
む。信号処理部72は、受信信号をフィルタリングする
ための前処理部72aと、超音波センサ3a、3bおよ
び3cで受信した3つの受信信号の内の2つの信号の相
互相関関数を計算するための相関処理部72bと、相互
相関関数に包絡線検波等の処理を行うための後処理部7
2cとを含む。前処理部72aは、相関処理部72bに
接続されており、相関処理部72bは、後処理部72c
に接続されている。また、上記信号処理部72は、図示
はしていないが、内部にメモリを有する。このメモリに
演算処理された種々の結果が適宜記憶される。
【0039】また、信号処理部72における前処理部7
2aは、図示はしないが、超音波センサ3a、3b、お
よび3cで受信した受信信号について、STFT(Shor
t-time Fourier Transform)を演算する演算装置と、そ
の演算結果をもとに周波数帯域が決められ、超音波セン
サ3a、3b、および3cで受信した受信信号におい
て、上記周波数帯域の成分のみを通過させるバンドパス
フィルタとを含んでいる。
【0040】なお、後述するが、漏洩音が導管1を伝搬
するときの伝搬速度が既知であれば、超音波センサ3
a、3b、3cの3つの内、2つの超音波センサの間が
地表上に露出していてその間に異常箇所がないことが目
視により判断できる領域等の、異常箇所2がないことが
既知である領域である2つの超音波センサの内の一つ、
例えば、図1における超音波センサ3cを取り除いて
も、異常箇所2の有無、異常箇所2の位置の特定を行う
ことができる。このような場合であれば、超音波センサ
3a、3b、および3cの内の一つを取り除くことによ
り、検査を容易にし、検査システムを廉価にできるとい
う効果がある。
【0041】ここで、漏洩音の特徴、および雑音の特徴
について説明する。漏洩音には、時間的に連続な信号で
あるという特徴がある。一方、例えば水道管の漏水検査
においてしばしば受信される自動車の走行音、一時的な
水道使用音等の雑音は、時間的に不連続的な信号である
という特徴がある。このように、漏洩音と雑音とは、信
号の時間的な連続性にそれぞれ特徴を持つ。
【0042】次に、図1に示した異常箇所検出装置の動
作について、図2〜図8を用いて説明する。図2は、こ
の発明の実施の形態1の異常箇所検出装置の動作を説明
するフローチャートである。図1において、導管1に異
常箇所2が存在すると、上記異常箇所2から漏洩が生
じ、それに伴って漏洩音が発生する。発生した漏洩音
は、導管1を伝搬して超音波センサ3a、3bおよび3
cで雑音とともに受信される。
【0043】まず、制御部74に、バンドパスフィルタ
の周波数帯域幅、超音波センサ2aと超音波センサ2b
の離間距離、超音波センサ2bと超音波センサ2cの離
間距離、1回の受信で取り込むデータの時間長さ、後述
する異常箇所2の位置の特定精度を安定させるためのデ
ータ取り込みの繰り返し回数M、および漏洩の有無を判
断するための予め決められた閾値が入力される(ステッ
プS1)。
【0044】また、上記1回の受信で取り込むデータの
時間長さ、および上記データ取り込みの繰り返し回数M
は、許容される検査の安定性、および検査にかかる許容
時間により設定され、上記1回の受信における受信時
間、上記繰り返し回数を多くすることにより、検査の安
定性を増加させることができる。また、許容される検査
時間が短ければ、上記1回の受信における受信時間を小
さくし、上記繰り返し回数Mを少なくすればよい。
【0045】また、制御部74においては、検査を行っ
た日付け、検査を行った時間、超音波センサ3a、3
b、および3cの種類やシリアルナンバー、検査を行っ
た導管の地図上の位置等の情報の内、すべての情報、あ
るいは、上記の情報の内のいずれか1つあるいは2つ以
上を入力できるようにし、さらに入力した情報を表示部
73に表示できるようにし、さらに、上記入力した情報
を、記録、保管しておけば、検査の安定性が増すばかり
でなく、異常箇所の発生傾向に関するデータベースの構
築に役立つ。さらに、ある一定期間後の定期検査の際の
参照データとして役立つ作用効果を奏する。また、ある
一定期間を過ぎて再度の検査を行う際に、検査データの
再現性の確認や経時変化の調査に役立てることもでき
る。
【0046】次に、検査者により、検査開始のタイミン
グが入力される。上記タイミングの入力は、スイッチの
オン・オフにより行われても良いし、例えば検査者の音
声や検査者が手を叩いた音をマイクで拾うことにより行
われても良い。また、制御部74にタイマーを備えるこ
とにより、上記タイミングが入力されてからある時間が
経過した時点で検査が開始されるようにしてもよい。
【0047】次に、制御部74から超音波センサ3a、
3bおよび3cでの受信を開始するための信号を受信部
71に送信し、超音波センサ2a、2bおよび2cで受
信した受信信号を受信部71に取り込む(ステップS
2)。受信部71において、受信信号は増幅された後に
A/D変換され、信号処理部72に含まれる前処理部7
2aに送られ、前処理部72aにおいて、超音波センサ
3a、3b、および3cで得られた3つの受信信号は、
STFT(Short-time Fourier Transform)される(ス
テップS3)。
【0048】次に、バンドパスフィルタの周波数帯域が
決定される(ステップS4)。上記バンドパスフィルタ
の周波数帯域の決め方について、図3から図7を用いて
説明する。図3は、超音波センサ3aで受信した受信信
号をフーリエ変換して求めた周波数スペクトルの絶対
値、および受信信号をSTFTした結果の例であり、図
3(a)は、受信信号をフーリエ変換して求めた周波数
スペクトルの絶対値、図3(b)は、受信信号をSTF
Tした結果である。図3(b)において、縦軸は時間、
横軸は周波数であり、各時間における周波数スペクトル
の絶対値の振幅が輝度表示されている。
【0049】図4は、超音波センサ3bで受信した受信
信号をフーリエ変換して求めた周波数スペクトルの絶対
値、および受信信号をSTFTした結果の例であり、図
4(a)は、受信信号をフーリエ変換して求めた周波数
スペクトルの絶対値、図4(b)は、受信信号をSTF
Tした結果である。
【0050】図5は、超音波センサ3cで受信した受信
信号をフーリエ変換して求めた周波数スペクトルの絶対
値、および受信信号をSTFTした結果の例であり、図
5(a)は、受信信号をフーリエ変換して求めた周波数
スペクトルの絶対値、図5(b)は、受信信号をSTF
Tした結果である。
【0051】超音波センサ3aで受信した受信信号につ
いて示している図3(a)と図3(b)を比較すると、
例えば周波数f2の成分のように、図3(a)の周波数
スペクトルの絶対値において、大きな値を持っていて
も、図3(b)のSTFTした結果において、時間に関
して連続的でない周波数成分も存在する。
【0052】また、例えば周波数f1の成分のように、
図3(a)の周波数スペクトルの絶対値において、周波
数f2の成分ほど大きな値を持っていなくても、図3
(b)のSTFTした結果において、時間に関して連続
的な周波数成分も存在する。したがって、図3(a)の
周波数スペクトルの絶対値からは、各周波数成分が漏洩
音か雑音かを判定することができない。
【0053】しかし、図3(b)のSTFTした結果か
らは、受信信号の時間的な連続性を知ることができるの
で、漏洩音が時間に関して連続的な信号であり、雑音が
時間に関して不連続な信号であるという特徴から各周波
数成分が漏洩音か雑音かを判定することができる。
【0054】例えば、図3(b)からは、漏水音は連続
的な信号であることから、周波数f1の成分は漏洩音で
あるということが分かり、例えば水道管の漏水検査にお
いてしばし問題となる自動車の走行音、一時的な水道使
用音等の雑音は、時間的に不連続な信号であることか
ら、周波数f2の成分は雑音であるということが分か
る。
【0055】以上のように、超音波センサ3aで受信し
た受信信号について、各周波数成分が漏洩音か雑音かを
判定することができる。同様に、超音波センサ3b、お
よび3cで受信した受信信号についても、各周波数成分
が漏洩音か雑音かを判定することができる。
【0056】3つの受信信号のSTFTの結果から、各
受信信号の各周波数成分の連続性を判定し、3つの受信
信号の内の1つ、あるいは、2つ以上の受信信号におい
て連続性があると判定された周波数を中心周波数とし、
予め決められたバンドパスフィルタの周波数帯域幅によ
り下限周波数と上限周波数が決定される。これにより、
漏洩音の周波数帯域が未知の場合であっても、漏洩音を
効率良く抽出するためのバンドパスフィルタの周波数帯
域を設定することができる。
【0057】連続性の判定は、3つの受信信号の内の1
つの受信信号のみのSTFTの結果について判定しても
よいが、2つ以上の受信信号のSTFTの結果について
判定し、そのそれぞれにおいて、連続性があると判定さ
れた周波数を中心周波数とし、その中心周波数と、予め
決められた周波数帯域幅とで決められた周波数帯域を設
定し、選択されたすべての受信信号のSTFTの結果に
関して、設定された周波数帯域が比較され、その全てに
おいて共通な周波数帯域を、バンドパスフィルタの周波
数帯域とすれば、検査の安定性を高めるという効果がさ
らに生まれる。
【0058】ここで、各周波数成分の連続性の判定方法
について説明する。受信時間の範囲において、図2にお
いて輝度表示されている各周波数成分の振幅が、予め決
めた上記振幅に関する閾値を越える値をとる時間の長さ
が、予め決められた上記時間の長さに関する閾値よりも
大きくなる場合、この周波数成分は連続的であると判定
される。
【0059】上記各周波数成分の振幅に関する閾値、各
周波数成分の振幅が上記各周波数成分の振幅に関する閾
値を越える時間に関する閾値、およびバンドパスフィル
タの周波数帯域幅は、予備実験により決められている。
この予備実験は、異常箇所2が存在する場合と、実質
上、存在しない場合について、この実施の形態1に係わ
る異常箇所検出装置と同じか、または、同様の異常箇所
検出装置を用いて行われる。このような予備実験から得
られた統計データから、異常箇所2の有無を判定するた
めの上記閾値データが予め決められている。
【0060】なお、連続性があると判定される周波数は
一つでなくても2つ以上でも構わない。また、上記各周
波数成分の振幅に関する閾値は、振幅の絶対値に関する
ものでもよいし、受信時間の範囲における各周波数成分
の絶対値の最大値に対する比であってもよい。
【0061】次に、上述したように、超音波センサ3
a、3b、および3cで受信した受信信号をSTFTし
た結果から各周波数成分の連続性を判定し、その結果を
もとにバンドパスフィルタの周波数帯域を決定した結果
について図6と図7を用いて説明する。
【0062】図6は、超音波センサ3a、3b、および
3cで受信した受信信号をSTFTした結果に基づいて
各周波数成分の連続性を判定した結果を示すものであ
る。図6(a)は、超音波センサ3aで受信した受信信
号をSTFTした結果に対して連続性の判定を行ったも
のであり、周波数f1が連続性があると判定された周波
数である。ここで、予め決められた周波数帯域幅から下
限周波数をfs1とし、上限周波数をfe1とした周波数帯
域が設定される。図6(a)において設定された周波数
帯域をBFaとして同図に示す。
【0063】図6(b)は、超音波センサ3bで受信し
た受信信号をSTFTした結果に対して連続性の判定を
行ったものであり、周波数f1、および周波数f3が連
続性があると判定された周波数である。ここで、予め決
められた周波数帯域幅から、下限周波数をfs1とし、上
限周波数をfe1とした周波数帯域と、下限周波数をfs3
とし、上限周波数をfe3とした周波数帯域とが設定され
る。図6(b)において設定された周波数帯域をBFb
として同図に示す。
【0064】図6(c)は、超音波センサ3cで受信し
た受信信号をSTFTした結果に対して連続性の判定を
行ったものであり、周波数f1および周波数f4が連続
性があると判定された周波数である。ここで、予め決め
られた周波数帯域幅から、下限周波数をfs4とし、上限
周波数をfe4とした周波数帯域が設定される。図6
(c)において設定された周波数帯域をBFcとして同
図に示す。
【0065】次に、超音波センサ3a、3b、および3
cで受信した受信信号をSTFTした結果に基づいて設
定した周波数帯域BFa、BFb、およびBFcから、
バンドパスフィルタの周波数帯域を求めた結果を図7に
示す。
【0066】図7(a)は、超音波センサ3a、3b、
および3cで受信した受信信号をSTFTした結果から
設定した周波数帯域BFa、BFb、およびBFcをそ
れぞれ示すものである。図7(b)は、図7(a)にお
いて、超音波センサ3a、3b、および3cで受信した
受信信号をSTFTした結果において設定された周波数
帯域BFa、BFb、およびBFcの全てに共通な周波
数帯域を通過させるバンドパスフィルタの周波数帯域を
BWとして示すものである。
【0067】このようにして、前処理部72aにおける
バンドパスフィルタの周波数帯域BWが設定され、その
周波数帯域BWが決定されたバンドパスフィルタによ
り、受信信号がフィルタリングされる(ステップS
5)。
【0068】次に、2つの超音波センサ3b、3cの間
の領域が地表上に露出していて、その間に異常箇所がな
いことが目視により判断できる領域等の、異常箇所2が
ないことが既知である領域である2つの超音波センサの
内の一つと、前記2つの超音波センサとは異なる他の一
つの超音波センサ3aとの組み合わせ、例えば図1にお
ける超音波センサ3aと超音波センサ3bの組み合わせ
が選択される(ステップS6)。
【0069】さらに、2つの超音波センサ3b、3cの
間の領域が地表上に露出していて、その間に異常箇所が
ないことが目視により判断できる領域等の、異常箇所2
がないことが既知である領域である2つの超音波センサ
の内、上記の超音波センサの組み合わせにおいて選択さ
れなかった超音波センサ3cと、2つの超音波センサの
間の領域が地表上に露出していて、その間に異常箇所が
ないことが目視により判断できる領域等の、異常箇所2
がないことが既知である領域である2つの超音波センサ
とは異なる他の一つの組み合わせ、例えば図1における
超音波センサ3aと超音波センサ3cの組み合わせが選
択される(ステップS6)。
【0070】ここで、上記2つの超音波センサの組み合
わせ、超音波センサ3aと3bの組み合わせと、超音波
センサ3aと3cの組み合わせの内、超音波センサ3a
と3bの組み合わせについての信号処理方法について説
明する。
【0071】フィルタリングされた受信信号は、相関処
理部72bに送られ、相互相関関数が計算され(ステッ
プS7)、相関処理部72bで計算された相互相関関数
φ(τ)の計算結果は、後処理部72cに出力される。
【0072】次に、後処理部72cの動作について、図
8を用いて説明する。後処理部72cにおいて、上記相
互相関関数φ(τ)は包絡線検波される(ステップS
8)。図8に示すように、上記相互相関関数φ(τ)は、
図8に(a)示すように多数のピークを持つ関数である
が、包絡線検波されることにより、図8(b)に示すよ
うに、少数のピークを持つ関数に変換される。
【0073】後処理部72cにおいて、上記包絡線はそ
の都度内部メモリに保存される。それと同時に、包絡線
をメモリに保存した回数をカウントする。この回数は、
制御部74から受信部71に対してデータを取り込むた
めの制御信号を送信した回数と同じである。もし、包絡
線をメモリに保存した回数が、予め決められた繰り返し
回数Mより小さい値であれば、後処理部72cから制御
部74に、再度データの取り込みを行うことを要求する
信号を送信する。それに従い、制御部74からは、受信
部71にデータを取り込むための制御信号を送信する。
【0074】以上述べた繰り返しを、上記包絡線をメモ
リに保存した回数が、予め決められた繰り返し回数Mと
等しくなるまで行うことにより、包絡線を平均化する
(ステップS9,S10)。上記包絡線をメモリに保存
した回数が予め決められた繰り返し回数Mと等しくなっ
たら、この繰り返しを終了する。
【0075】次に、メモリに保存された上記包絡線は平
均化された後、平均化された包絡線のピーク値Aabと、
上記平均化された包絡線がピークになるときの超音波セ
ンサ3aでの受信時間に対する遅延時間τabが求められ
る。図9は上記包絡線を平均化した結果を示す図であ
り、実線は平均化された包絡線、点線は平均化される前
の包絡線である。以上述べた信号処理は、超音波センサ
3aおよび超音波センサ3bの組み合わせに関して行わ
れる。
【0076】また、超音波センサ3aおよび3bの組み
合わせに関して行われるのと平行して、超音波センサ3
aおよび超音波センサ3cの組み合わせに関しても行わ
れる。これにより、超音波センサ3aおよび超音波セン
サ3cの組み合わせに関しても、上記平均化された相互
相関関数φ(τ)の包絡線のピーク値Aacと、上記平均化
された包絡線がピークになるときの超音波センサ3aで
の受信時間に対する遅延時間τacが得られる。
【0077】次に、超音波センサ3aおよび超音波セン
サ3bの間の平均化された相互相関関数の包絡線のピー
ク値Aabと、超音波センサ3aおよび超音波センサ3c
の間の平均化された相互相関関数の包絡線のピーク値A
acの内、いずれか一方、もしくは両方の値が予め決めら
れた異常箇所2の有無を判定するための閾値に比べて大
か小かを判定する。これにより、漏洩箇所、つまり異常
箇所2の有無が判定される(ステップS11)。
【0078】異常箇所2の有無を判定するための上記閾
値は、超音波センサ2aおよび超音波センサ2bの間の
平均化された相互相関関数の包絡線のピーク値Aabに関
する閾値であっても、また、超音波センサ2aおよび超
音波センサ2cの間の平均化された相互相関関数の包絡
線のピーク値Aacに関する閾値であってもよい。また、
上記閾値は、超音波センサ2aおよび超音波センサ2b
の間の平均化された相互相関関数の包絡線のピーク値A
abと、超音波センサ2aおよび超音波センサ2cの間の
平均化された相互相関関数の包絡線のピーク値Aacとの
積や和に関する閾値であっても構わない。
【0079】また、異常箇所2の有無を判定するための
上記閾値は、平均化された相互相関関数の包絡線のピー
ク値に関する閾値でなくても、受信信号のレベルに関す
る閾値であっても良いし、その周波数スペクトルの絶対
値に関する閾値、フィルタリングでれたクロススペクト
ルC(f)の絶対値に関する閾値であってもよい。その場合
は、前処理部72の段階で異常箇所2の有無が判定され
る。また、異常箇所2の有無に関する判定は、これら全
ての閾値の内、いずれか一つによって判定してもよい
し、2つあるいは、3つ以上の情報を組み合わせて判定
してもよい。
【0080】上記閾値は、予備実験により決められてい
る。この予備実験は、異常箇所2が存在する場合と、実
質上、存在しない場合について、この実施の形態1に係
わる異常箇所検出装置と同じか、または、同様の異常箇
所検出装置を用いて行われる。このような予備実験から
得られた統計データから異常箇所2の有無を判定するた
めの上記閾値データが予め決められている。
【0081】また、上記閾値は、異常箇所2の有無の判
定だけでなく、異常箇所2の形状やサイズをクラス分け
するためのものであってもよい。この場合、上記予備実
験は、異常箇所2の形状やサイズに関してクラス分けさ
れる各場合について、この実施の形態1に係わる異常箇
所検出装置と同じか、または、同様の異常箇所検出装置
を用いて行われる。
【0082】なお、上記の大小関係に関する情報の内、
より多くの情報を組み合わせて異常箇所の有無の判定を
行えば、より確度の高い判定を行うことができる効果が
得られる。特に、各判定結果について異なる重み付けを
行って重み付け多数決の論理を使って判定すれば、上記
の3つの判定結果がバラバラの判定結果になったとき、
より確度の高い判定結果を得ることができる。重み付け
多数決の判定に使う重みの係数については、上述したも
のと同様の予備実験からきめれば、判定の確度はさらに
高くできる。
【0083】異常箇所2があると判定された場合、超音
波センサ3aと3bとの間の離間距離と、超音波センサ
3bと超音波センサ3cの間の離間距離と、超音波セン
サ3aと3bとの間の平均化された相互相関関数の包絡
線がピークになるときの超音波センサ3aでの受信時間
に対する遅延時間τabと、超音波センサ3aと3cとの
間の平均化された相互相関関数の包絡線がピークになる
ときの超音波センサ3aでの受信時間に対する遅延時間
τacとから、超音波センサ3aから異常箇所2までのの
導管1に沿った距離xが式(1)により特定される。つ
まり、漏洩箇所の位置が特定される(ステップS1
2)。
【0084】
【数1】
【0085】なお、漏洩音が導管1を伝搬するときの伝
搬速度が既知であれば、超音波センサ3a、3b、3c
の3つの内、2つの超音波センサの間が地表上に露出し
ていて、その間に異常箇所がないことが目視により判断
できる領域等の、異常箇所2がないことが既知である領
域である2つの超音波センサの内の一つ、例えば図1に
おける超音波センサ3cを取り除いても、異常箇所2の
有無、異常箇所2の位置の特定を行うことができる。例
えば、超音波センサ3cを取り除いた場合、超音波セン
サ3aから異常箇所2までの距離xは、漏洩音が導管1
を伝搬するときの伝搬速度をvとし、式(2)で与えら
れる。これにより、検査を容易にし、検査システムを廉
価にできるという効果がある。
【0086】
【数2】
【0087】このように求められた、異常箇所2の有
無、および特定された異常箇所2の位置は、表示部73
に出力される(ステップS13)。表示部73では、異
常箇所2の有無、および特定された異常箇所2の位置を
表示する。これらの情報は、単に表示するだけでなく、
検査結果の記録として記録、保管しておけば、異常箇所
の発生傾向に関するデータベースの構築に役立つだけで
なく、ある一定期間後の定期検査の際の参照データとし
て役立つ作用効果を奏する。
【0088】また、表示部73には、上述したように、
異常箇所2の有無に関する情報が入力された。この情報
は2値の情報である。したがって、これを光のオン・オ
フや、表示のほかに警報音のオン・オフなど、検査者の
五感に反応する形式で検査者に報知できるように表示部
以外に他の報知手段を設けて伝えるようにしても良い。
また、検査にかかる許容時間が多い場合には、異常箇所
2の有無や、異常箇所2の位置の特定に関する判断を検
査者が平均化された包絡線を目で見て判断しても良い。
このような場合には言うまでもないが、表示部2におい
て異常箇所2の有無や特定した漏水箇所の表示を行う機
能を取り除いても構わない。これにより、装置が低廉化
できる作用効果が得られることは言うまでもない。
【0089】また、表示部73において、平均化された
包絡線、平均化された包絡線のピーク値、平均化された
包絡線がピークになる時間、超音波センサ3a、3b、
および3cで得られた受信信号波形、上記受信信号の周
波数スペクトルなどの内、すべての情報、あるいは上記
の情報の内のいずれか1つあるいは2つ以上を表示し、
これらの情報を、さらに記録、保管しておけば、検査の
安定性が増すばかりでなく、異常箇所の発生傾向に関す
るデータベースの構築に役立つ、さらに、ある一定期間
後の定期検査の際の参照データとして役立つ作用効果を
奏する。また、ある一定期間を過ぎて、再度の検査を行
う際に、検査データの再現性の確認や、経時変化の調査
に役立てることもできる。
【0090】この発明の実施の形態1においては、従来
とは異なり、相関処理の前処理に、受信信号をSTFT
した結果からその周波数帯域を決めたバンドパスフィル
タを用いているので、従来とは異なり、漏洩音の周波数
帯域が未知の場合であっても、バンドパスフィルタの帯
域を漏洩音の周波数帯域に設定することができる。さら
に、相互相関関数の包絡線を複数回の繰り返し測定から
平均化するという平均化処理をさらに行うことによっ
て、漏洩音や雑音がランダムで周期性のない信号である
という問題を克服することができる。
【0091】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、漏洩
音や雑音の特徴を考慮した信号処理を行うことから、被
検査管に存在する異常箇所の有無の判定や、異常箇所の
位置の特定を精度良く安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による漏洩箇所検出
装置の構成を示す模式図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態1における信号処理方
法を説明するための説明図である。
【図10】 従来例に係わる漏洩箇所検出装置を説明す
るための構成図である。
【図11】 従来例に係わる漏洩箇所検出装置を説明す
るための構成図である。
【符号の説明】
1 導管、2 漏洩箇所、3a 超音波センサ、3b
超音波センサ、3c 超音波センサ、4 音圧測定器、
5 相関器、6 地中、7 受信装置、71 受信部、
72信号処理部、72a 前処理部、72b 相関処理
部、72c 後処理部、73 表示部、74 制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和高 修三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2F068 AA49 BB09 DD03 KK16 KK18 QQ12 QQ18 2G067 AA12 BB11 CC02 CC03 CC04 DD13 EE03 EE08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査管に異常箇所が存在することによ
    り発生する漏洩音を受信するための3つの超音波センサ
    を備えると共に、 これら超音波センサによる漏洩音の受信信号をそれぞれ
    受信部を介して入力し信号処理する信号処理部に、 漏洩音の受信信号をSTFT(Short-time Fourier Tra
    nsform)する演算部、及びその演算結果をもとに周波数
    帯域が決められたバンドパスフィルタを含む前処理部
    と、 上記前処理部により前処理された信号から相互相関関数
    を演算する相関処理部とを備えたことを特徴とする異常
    箇所検出装置。
  2. 【請求項2】 上記前処理部は、上記3つの超音波セン
    サで受信した受信信号をSTFTし、上記3つの全ての
    超音波センサの内の1つあるいは2つの超音波センサを
    選択し、選択された超音波センサで受信した受信信号の
    それぞれに関して受信時間の範囲で連続性があると判定
    された周波数を中心周波数とし、上記中心周波数と予め
    決められた帯域幅とから周波数帯域を設定し、選択され
    た超音波センサで受信した受信信号のそれぞれに関して
    設定された周波数帯域の全てに共通な周波数帯域を上記
    バンドパスフィルタの周波数帯域とすることを特徴とす
    る請求項1に記載の異常箇所検出装置。
  3. 【請求項3】 上記前処理部は、受信時間の範囲で各周
    波数成分の振幅が予め決めた振幅に関する閾値を越える
    値をとる時間の長さが予め決められた時間の長さに関す
    る閾値よりも大きくなる場合に、周波数成分が連続的で
    あると判定することを特徴とする請求項2に記載の異常
    箇所検出装置。
  4. 【請求項4】 上記前処理部は、異常箇所が存在する場
    合としない場合の予備実験から得られる統計データに基
    づいて上記3つの超音波センサで受信した漏洩音の受信
    信号をSTFTした結果における上記各周波数成分の振
    幅が予め決めた上記振幅に関する閾値と、予め決められ
    た上記各周波数成分の振幅が予め決めた上記振幅に関す
    る閾値を越える値をとる時間の長さに関する閾値とを決
    定することを特徴とする請求項3に記載の異常箇所検出
    装置。
  5. 【請求項5】 上記信号処理部は、上記相関処理部で演
    算された相互相関関数の包絡線を求め、さらに予め決め
    られた繰り返し回数だけ求められた上記相互相関関数の
    包絡線を平均化する後処理部をさらに備えたことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の異常箇所検
    出装置。
  6. 【請求項6】 上記後処理部は、上記平均化された相互
    相関関数の包絡線のピーク値と予め決められたある閾値
    との大小関係から異常箇所の有無を判定することを特徴
    とする請求項5に記載の異常箇所検出装置。
  7. 【請求項7】 上記後処理部は、異常箇所が存在する場
    合としない場合の予備実験から得られる統計データに基
    づいて上記平均化された相互相関関数の包絡線のピーク
    値に関する閾値を決定することを特徴とする請求項6に
    記載の異常箇所検出装置。
  8. 【請求項8】 上記後処理部は、3つの超音波センサの
    内、ある2つの超音波センサで受信した受信信号につい
    ての上記平均化された相互相関関数の包絡線がピークに
    なる時間と、3つの超音波センサの内、上記2つの超音
    波センサの片方のセンサと、上記2つの超音波センサ以
    外の超音波センサとで受信した受信信号についての上記
    平均化された相互相関関数の包絡線がピークになる時間
    と、上記3つの超音波センサの各離間距離とから異常箇
    所の位置を特定することを特徴とする請求項5ないし7
    のいずれかに記載の異常箇所検出装置。
  9. 【請求項9】 被検査管に異常箇所が存在することによ
    り発生する漏洩音を受信するための2つの超音波センサ
    と、 これら超音波センサによる漏洩音の受信信号それぞれ受
    信部を介して入力し信号処理する信号処理部に、 漏洩音の受信信号をSTFT(Short-time Fourier Tra
    nsform)する演算部、及びその演算結果をもとに周波数
    帯域が決められたバンドパスフィルタとを含む前処理部
    と、 上記前処理部により前処理された信号から相互相関関数
    を演算する相関処理部とを備えたことを特徴とする異常
    箇所検出装置。
  10. 【請求項10】 上記前処理部は、上記2つの超音波セ
    ンサで受信した受信信号をSTFTし、上記2つの超音
    波センサの内の1つあるいは2つの超音波センサを選択
    し、選択された超音波センサで受信した受信信号のそれ
    ぞれに関して受信時間の範囲で連続性があると判定され
    た周波数を中心周波数とし、上記中心周波数と予め決め
    られた帯域幅とから周波数帯域を設定し、選択された超
    音波センサで受信した受信信号のそれぞれに関して設定
    された周波数帯域の全てに共通な周波数帯域を上記バン
    ドパスフィルタの周波数帯域とすることを特徴とする請
    求項9に記載の異常箇所検出装置。
  11. 【請求項11】 上記前処理部は、受信時間の範囲で各
    周波数成分の振幅が予め決めた振幅に関する閾値を越え
    る値をとる時間の長さが予め決められた時間の長さに関
    する閾値よりも大きくなる場合に、周波数成分が連続的
    であると判定することを特徴とする請求項10に記載の
    異常箇所検出装置。
  12. 【請求項12】 上記前処理部は、異常箇所が存在する
    場合としない場合の予備実験から得られる統計データに
    基づいて上記2つの超音波センサで受信した漏洩音の受
    信信号をSTFTした結果における上記各周波数成分の
    振幅が予め決めた上記振幅に関する閾値と、予め決めら
    れた上記各周波数成分の振幅が予め決めた上記振幅に関
    する閾値を越える値をとる時間の長さに関する閾値とを
    決定することを特徴とする請求項11に記載の異常箇所
    検出装置。
  13. 【請求項13】 上記信号処理部は、上記相関処理部で
    演算された相互相関関数の包絡線を求め、さらに予め決
    められた繰り返し回数だけ求められた上記相互相関関数
    の包絡線を平均化する後処理部をさらに備えたことを特
    徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の異常箇
    所検出装置。
  14. 【請求項14】 上記後処理部は、上記平均化された相
    互相関関数の包絡線のピーク値と予め決められたある閾
    値との大小関係から異常箇所の有無を判定することを特
    徴とする請求項13に記載の異常箇所検出装置。
  15. 【請求項15】 上記後処理部は、異常箇所が存在する
    場合としない場合の予備実験から得られる統計データに
    基づいて上記平均化された相互相関関数の包絡線のピー
    ク値に関する閾値を決定することを特徴とする請求項1
    4に記載の異常箇所検出装置。
  16. 【請求項16】 上記後処理部は、2つの超音波センサ
    で受信した受信信号についての上記平均化された相互相
    関関数の包絡線がピークになる時間と、漏洩音が被検査
    管を伝搬するときの伝搬速度と、上記2つの超音波セン
    サの各離間距離とから異常箇所の位置を特定することを
    特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載の異
    常箇所検出装置。
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