JPH10185081A - 鋳鉄管の受口内面防食塗装方法 - Google Patents

鋳鉄管の受口内面防食塗装方法

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JPH10185081A
JPH10185081A JP34227096A JP34227096A JPH10185081A JP H10185081 A JPH10185081 A JP H10185081A JP 34227096 A JP34227096 A JP 34227096A JP 34227096 A JP34227096 A JP 34227096A JP H10185081 A JPH10185081 A JP H10185081A
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JP
Japan
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receiving port
internal surface
cast iron
iron pipe
paint
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Application number
JP34227096A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Kubo
俊裕 久保
Goro Funabashi
五郎 船橋
Tetsuya Tatsumi
哲也 辰巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被塗物を予備加熱することなく、鋳鉄管受口内
面に樹脂粉体塗料を塗装し、もって強靱な塗膜を形成す
ることを目的とする。 【解決手段】一端に受口が設けられた鋳鉄管の受口内面
部分に、予備加熱すること無く、樹脂粉体塗料を溶射ガ
ンの炎中で溶融させつつ噴射塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳鉄管の受口内面防
食塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋳鉄管内面には防食のためセメン
トライニングが施されるが、受口はラッパ状に拡径変化
するため遠心力を利用したセメトライニングが不可能
で、この部分のみは亜鉛金属溶射やジンクリッチペイン
トと防水塗料の重ね塗り、あるいは防水塗料の塗装のみ
などとされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらは長期
的な防食性能が十分に確保されておらず、経年の通水に
よりやがては継手部内面にさびを生じ、赤水などを発生
させる原因となる。
【0004】もっとも、防食性に優れた塗料としてエポ
キシ樹脂粉体塗料による粉体塗装があるが、この塗装に
は被塗物を 180〜220 °C の高温まで予備加熱する必要
があり、鋳鉄管の受口に連なる直管内面のセメントライ
ニング層がこの熱の影響を受けて劣化したり、あるいは
大口径ないし特大口径管にあっては受口部の均一加熱が
困難であるなどの難点があり実用化されていないのが現
状である。
【0005】一方、これらを解消する手段として銅、ア
ルミ軽合金などの金属溶射による塗装方法などもある
が、これらの金属溶射は防食性についての信頼性は非常
に優れるものの、かなり高価でコスト的に実用性がない
問題があった。
【0006】この発明は上記問題点の解消を目的とする
ものであって、予備加熱することなく、防食性に優れる
樹脂粉体塗料を塗装することを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の鋳
鉄管の受口内面防食塗装方法は、一端に受口が設けられ
た鋳鉄管の受口内面部分に、予備加熱すること無く、樹
脂粉体塗料を溶射ガンの炎中で溶融させつつ噴射塗装す
ることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】この発明において使用される溶射ガンとは、図
3に示すように粉体塗料を噴射する中心孔4Aと、これ
を同心円状に囲む空気噴出環4B、燃焼ガス噴出環4C
からなる噴射ノズルの一種で、粉体塗料を空気と燃焼ガ
スの噴射雰囲気の中心から噴射し、被塗物に付着する時
点で粉体塗料を必要な温度にまで加熱するようにした塗
装装置をいう。
【0009】従って、樹脂粉体塗料は,被塗物が加熱さ
れていなくても加熱溶融し、強靱な塗膜を被塗物表面に
形成する。よって、加熱により劣化する恐れの有るセメ
ントライニング層が設けられていても、これらの熱影響
を及ぼすことなく粉体塗料による受口内面塗装が可能と
なる。
【0010】なお、上記樹脂粉体塗料には、エポキシ樹
脂粉体塗料のような熱硬化型樹脂粉体塗料の他、例えば
ポリエチレン樹脂粉末塗料、フッソ樹脂粉末塗料などの
熱可塑性樹脂粉体塗料なども使用可能である。
【0011】
【実施の形態】次にこの発明の具体例を説明する。 [具体例1]一端に受口1を有する鋳鉄管2内面に、受
口内面を除きセメントライニング3を施し、セメントラ
イニングの養生硬化を待って受口内面を研磨処理した。
【0012】次いで、溶射ガン4としてMETECO社製サー
モスプレイガン「6P−II型」を用い、図3に示すよう
に溶射ガン4の中心孔4Aから樹脂粉体塗料5として粉
体エポキシ樹脂塗料を、また外周の燃焼ガス噴出環4C
からLPガスを、中間の空気噴出環4Bから空気を噴出
させつつ噴射塗装を行った。
【0013】なお、図中4Dは燃焼ガスの炎を示す。こ
の塗装の結果、表面のつや等にやや問題はあったが、物
理的には強靱な塗膜6が受口1内面に形成された。 [具体例2]粉体エポキシ樹脂塗料に代えて熱可塑性の
粉体ポリエチレン樹脂塗料を用いた他は先の具体例1と
同様に受口1の内面塗装を行った。
【0014】この塗装の結果、表面のつや等にも問題は
なく強靱な塗膜が形成された。 [具体例3]内面にセメントライニングを施していない
鋳鉄管2の受口1内面に、具体例1と同様にして粉体エ
ポキシ樹脂塗料による塗膜6を形成し、図2に示すよう
にセメントライニング3と重なる塗膜6上にセメントラ
イニング用の接着剤7を塗布して下地処理を行い、次い
で鋳鉄管2内面にセメントライニング3を施した。 [具体例4]粉体エポキシ樹脂塗料に代えて熱可塑性の
粉体ポリエチレン樹脂塗料を用いた他は具体例3と同様
に受口1の内面塗装を行い、ついで鋳鉄管2内面にセメ
ントライニング3を施した。
【0015】具体例1〜4で得た内面ライニング鋳鉄管
の受口内面の塗膜6について碁盤目剥離試験、耐沸騰水
試験、耐薬品性試験を実施したところ、ジンクリッチペ
イントと防水塗料の重ね塗り、あるいは防水塗料の塗装
のみによる塗膜より性能が優れていることが判明した。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、下地
を加熱することなく受口内面に粉体樹脂塗料を塗装する
ことができ、従来は十分な耐久性となし得なかった受口
内面の防食塗装が非常に安価にかつ容易に実施可能とな
った。
【0017】また、鋳鉄管自体は全く加熱しないので、
先にセメントライニングを設けた管であってもセメント
ライニングを傷めることなく耐久性に優れた防食塗装を
施すことができ、セメントライニングの強靱性とあわ
せ、管の防食耐久性が著しく向上させることができる効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図2】この発明の他の実施の形態を示す要部拡大断面
図である。
【図3】溶射ガンの説明断面図である。
【符号の説明】
1…受口 2…鋳鉄管 3…セメントライニング 4…溶射ガン 4A…中心孔 4B…空気噴出環 4C…燃焼ガス噴出環 4D…炎 5…樹脂粉体塗料 6…塗膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に受口が設けられた鋳鉄管の受口内
    面部分に、予備加熱すること無く、樹脂粉体塗料を溶射
    ガンの炎中で溶融させつつ噴射塗装することを特徴とす
    る鋳鉄管の受口内面防食塗装方法。
JP34227096A 1996-12-24 1996-12-24 鋳鉄管の受口内面防食塗装方法 Pending JPH10185081A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102700122A (zh) * 2012-05-04 2012-10-03 扬州金鑫管业有限公司 钢丝网骨架塑料复合管材断面的封口方法
JP2014087759A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Kurimoto Ltd 管内面塗装装置
JP2016182810A (ja) * 2016-01-29 2016-10-20 株式会社クボタ ダクタイル鋳鉄管および管路

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