JP2001170560A - 粉体塗装管の補修方法 - Google Patents
粉体塗装管の補修方法Info
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- JP2001170560A JP2001170560A JP35821899A JP35821899A JP2001170560A JP 2001170560 A JP2001170560 A JP 2001170560A JP 35821899 A JP35821899 A JP 35821899A JP 35821899 A JP35821899 A JP 35821899A JP 2001170560 A JP2001170560 A JP 2001170560A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防蝕塗膜が損傷され金属面が露出した内面粉
体塗装管を迅速にかつ高い信頼性のもと簡単に補修する
ことを課題とする。 【解決手段】 内面粉体塗装管1の塗膜損傷箇所3aを
加熱装置4で加熱し、該加熱箇所に、粉体塗料5を均一
に散布し、前記加熱による熱で塗膜を生成硬化させ、必
要があればさらに加熱して塗膜を硬化させる。
体塗装管を迅速にかつ高い信頼性のもと簡単に補修する
ことを課題とする。 【解決手段】 内面粉体塗装管1の塗膜損傷箇所3aを
加熱装置4で加熱し、該加熱箇所に、粉体塗料5を均一
に散布し、前記加熱による熱で塗膜を生成硬化させ、必
要があればさらに加熱して塗膜を硬化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉体塗装管の補
修方法に関する。
修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダクタイル鋳鉄管などの金属管を敷設し
ていく場合、長さの調整上管を切断することがある。こ
の場合、図5に示すような耐震管の場合は、管継手10
の挿口1端部を切断した後、図6(a)に示すように挿
口1の外面に溝1bを切り欠き、挿口突部1a用のリン
グ1cを嵌合し、図6(b)に示すようにリング1cの
端部をリベット1dなどで止着したり、図示は省略する
が溶接などにより、図5に示すように挿口突部1aを形
成し、この挿口突部1aをロックリング13に係り合う
ようにして耐震性を持たせることが行なわれる。
ていく場合、長さの調整上管を切断することがある。こ
の場合、図5に示すような耐震管の場合は、管継手10
の挿口1端部を切断した後、図6(a)に示すように挿
口1の外面に溝1bを切り欠き、挿口突部1a用のリン
グ1cを嵌合し、図6(b)に示すようにリング1cの
端部をリベット1dなどで止着したり、図示は省略する
が溶接などにより、図5に示すように挿口突部1aを形
成し、この挿口突部1aをロックリング13に係り合う
ようにして耐震性を持たせることが行なわれる。
【0003】なお、図5において、11は受口、11a
はシール用リングの係合溝、11bはロックリング用収
納溝、12はシール用ゴムリング、14は芯出ゴム、3
は粉体塗装の内面防蝕層を示す。しかし、この施工中、
挿口1の端部切断箇所は金属面が露出し、またそれ以外
の部分も粉体塗装の防蝕層3を損傷してしまう場合があ
り、このような金属面の露出部分に、防蝕を施す必要が
ある。
はシール用リングの係合溝、11bはロックリング用収
納溝、12はシール用ゴムリング、14は芯出ゴム、3
は粉体塗装の内面防蝕層を示す。しかし、この施工中、
挿口1の端部切断箇所は金属面が露出し、またそれ以外
の部分も粉体塗装の防蝕層3を損傷してしまう場合があ
り、このような金属面の露出部分に、防蝕を施す必要が
ある。
【0004】そこで、従来では、金属面の露出した管端
面及び損傷部分に、錆止塗料などの溶剤系塗料を塗装
し、塗膜乾燥後に接続作業を行なって接続していた。
面及び損傷部分に、錆止塗料などの溶剤系塗料を塗装
し、塗膜乾燥後に接続作業を行なって接続していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な溶剤系塗料は、塗布後乾燥まで時間がかかり、その間
管敷設作業が中断し、施工時間の短縮が図れないという
問題があった。また、管内面は内部液体にさらされるの
で、本来の粉体塗装の防蝕層は防食性が良好であるにも
かかわらず、溶剤系塗料の場合、長期防蝕性に不安が残
るといった問題があった。
な溶剤系塗料は、塗布後乾燥まで時間がかかり、その間
管敷設作業が中断し、施工時間の短縮が図れないという
問題があった。また、管内面は内部液体にさらされるの
で、本来の粉体塗装の防蝕層は防食性が良好であるにも
かかわらず、溶剤系塗料の場合、長期防蝕性に不安が残
るといった問題があった。
【0006】そこで、この発明では上記問題を解消し、
防蝕塗膜が損傷され金属面が露出した粉体塗装管を迅速
にかつ高い信頼性のもと簡単に補修することを課題とし
てなされたものである。
防蝕塗膜が損傷され金属面が露出した粉体塗装管を迅速
にかつ高い信頼性のもと簡単に補修することを課題とし
てなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、粉体塗装管の塗膜損傷箇所を加熱装
置で加熱し、該加熱箇所に、粉体塗料を均一に散布し、
前記加熱した熱で塗膜を生成硬化させるものである。従
って、この発明によれば、金属面の粉体塗装の損傷箇所
の補修を行なう場合溶剤系塗料のように長い乾燥時間が
不要で、塗装作業が短時間に終了し、また、同質塗料で
補修するから下地塗膜との親和性が良く、溶剤系塗料よ
りも耐腐蝕性が良い。
請求項1の発明は、粉体塗装管の塗膜損傷箇所を加熱装
置で加熱し、該加熱箇所に、粉体塗料を均一に散布し、
前記加熱した熱で塗膜を生成硬化させるものである。従
って、この発明によれば、金属面の粉体塗装の損傷箇所
の補修を行なう場合溶剤系塗料のように長い乾燥時間が
不要で、塗装作業が短時間に終了し、また、同質塗料で
補修するから下地塗膜との親和性が良く、溶剤系塗料よ
りも耐腐蝕性が良い。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を説
明する。図1は、この発明の粉体塗装管の補修方法の実
施の形態を示す要部斜視図、図2以下は粉体塗装管の補
修方法の工程を示す説明図である。図1において、1は
例えばダクタイル鋳鉄管などの金属管を示す。この金属
管1の内面には、粉体塗料による内面防蝕層3が形成さ
れている。
明する。図1は、この発明の粉体塗装管の補修方法の実
施の形態を示す要部斜視図、図2以下は粉体塗装管の補
修方法の工程を示す説明図である。図1において、1は
例えばダクタイル鋳鉄管などの金属管を示す。この金属
管1の内面には、粉体塗料による内面防蝕層3が形成さ
れている。
【0009】この金属管1により管路を敷設する場合、
挿口側を切断した場合は端面2に金属面が露出する。さ
らに施工現場で挿口端を切断した後、耐震管継手の場合
のように挿口1外面に挿口突部1aを形成した場合、そ
の施工時に溶接熱などにより損傷部3aが発生する。
挿口側を切断した場合は端面2に金属面が露出する。さ
らに施工現場で挿口端を切断した後、耐震管継手の場合
のように挿口1外面に挿口突部1aを形成した場合、そ
の施工時に溶接熱などにより損傷部3aが発生する。
【0010】このような場合、挿口1の管端面2や内面
防蝕層3の上記損傷部3aを、図2に示すように電熱ヒ
ータ4aと送風ファン4bを備えた熱風加熱装置4で、
図3に示す粉体塗料5の塗膜生成並びに硬化する温度以
上に加熱する。この加熱後、図3に示すように粉体塗料
5を均一に散布する。この粉体塗料5の散布は、エアコ
ンプレッサー、粉体供給システムを備えた粉体塗装ガン
(図示せず)などを使用しても良いが、図示のように粉
体塗料5を適当なガスと共に携帯できるスプレー缶5a
に封入し、噴霧散布して使用する方式とすることが好ま
しい。
防蝕層3の上記損傷部3aを、図2に示すように電熱ヒ
ータ4aと送風ファン4bを備えた熱風加熱装置4で、
図3に示す粉体塗料5の塗膜生成並びに硬化する温度以
上に加熱する。この加熱後、図3に示すように粉体塗料
5を均一に散布する。この粉体塗料5の散布は、エアコ
ンプレッサー、粉体供給システムを備えた粉体塗装ガン
(図示せず)などを使用しても良いが、図示のように粉
体塗料5を適当なガスと共に携帯できるスプレー缶5a
に封入し、噴霧散布して使用する方式とすることが好ま
しい。
【0011】この方式とすれば大掛かりな粉体塗装ガン
などの装置を施工現場まで運ぶ必要が無くなり、極めて
簡単に補修作業ができる。この散布後、前記加熱した際
の熱で粉体塗料5を加熱し塗膜を生成させると共に硬化
させる。このとき、使用する粉体塗料5と予め塗装され
ている内面防蝕層の粉体塗料とは親和性があるので生成
された補修塗装膜の接着性は極めて良くなる。
などの装置を施工現場まで運ぶ必要が無くなり、極めて
簡単に補修作業ができる。この散布後、前記加熱した際
の熱で粉体塗料5を加熱し塗膜を生成させると共に硬化
させる。このとき、使用する粉体塗料5と予め塗装され
ている内面防蝕層の粉体塗料とは親和性があるので生成
された補修塗装膜の接着性は極めて良くなる。
【0012】なお、粉体塗料5は金属管1の加熱時の熱
で塗膜生成、硬化するが、そのための熱が不十分な場合
は、さらに散布後、熱風加熱装置4で加熱する。上記実
施の形態として、金属管1の加熱及び粉体塗料5の散布
を金属管1の同一面側から行なった場合を示したが、図
5に示すように損傷部3aの裏面から熱風加熱装置4で
加熱し、損傷部3aを加熱しつつ粉体塗料5を散布供給
しても良い。 実施例 内面に防蝕粉体塗装を施した管壁厚さ約8ミリのダクタ
イル鋳鉄管を用意し、このダクタイル鋳鉄管の内面防蝕
粉体塗装膜の一部を剥がし、該剥離部分を熱風加熱機で
5分間、管壁が400℃となるまで加熱し、その後すぐ
に上記内面防蝕粉体塗装膜と同じ粉体塗料材料を均一散
布し、予熱を利用して塗膜生成、硬化させた。
で塗膜生成、硬化するが、そのための熱が不十分な場合
は、さらに散布後、熱風加熱装置4で加熱する。上記実
施の形態として、金属管1の加熱及び粉体塗料5の散布
を金属管1の同一面側から行なった場合を示したが、図
5に示すように損傷部3aの裏面から熱風加熱装置4で
加熱し、損傷部3aを加熱しつつ粉体塗料5を散布供給
しても良い。 実施例 内面に防蝕粉体塗装を施した管壁厚さ約8ミリのダクタ
イル鋳鉄管を用意し、このダクタイル鋳鉄管の内面防蝕
粉体塗装膜の一部を剥がし、該剥離部分を熱風加熱機で
5分間、管壁が400℃となるまで加熱し、その後すぐ
に上記内面防蝕粉体塗装膜と同じ粉体塗料材料を均一散
布し、予熱を利用して塗膜生成、硬化させた。
【0013】その結果、粉体塗料散布後、5〜10分程
度で十分に硬化した補修防蝕塗膜を形成することができ
た。
度で十分に硬化した補修防蝕塗膜を形成することができ
た。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の粉体塗
装管の補修方法によれば、防蝕層の損傷箇所に粉体塗料
と同質の塗料を散布し加熱後その熱を利用して塗膜を生
成、硬化させるので、溶剤系塗膜のように塗膜の硬化を
待つ必要がなく迅速に補修作業が完了する。
装管の補修方法によれば、防蝕層の損傷箇所に粉体塗料
と同質の塗料を散布し加熱後その熱を利用して塗膜を生
成、硬化させるので、溶剤系塗膜のように塗膜の硬化を
待つ必要がなく迅速に補修作業が完了する。
【0015】さらに、粉体塗料により補修塗装するか
ら、溶剤系の塗料よりも耐食性、耐久性が優れ、補修塗
膜の信頼性も高いなどの効果を有する。また、粉体塗装
にスプレー缶方式を利用した場合、粉体塗料の吹き付け
用コンプレッサーや供給装置が不要となり、従来現場施
工では実施が困難であった粉体塗装が簡易に実施可能と
なるといった効果を有する。
ら、溶剤系の塗料よりも耐食性、耐久性が優れ、補修塗
膜の信頼性も高いなどの効果を有する。また、粉体塗装
にスプレー缶方式を利用した場合、粉体塗料の吹き付け
用コンプレッサーや供給装置が不要となり、従来現場施
工では実施が困難であった粉体塗装が簡易に実施可能と
なるといった効果を有する。
【図1】切断した管端の管壁の要部拡大断面図である。
【図2】加熱工程を示す管端の管壁の要部拡大断面図で
ある。
ある。
【図3】粉体塗装の散布工程を示す管端の管壁の要部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図4】他の加熱、散布工程を示す管端の管壁の要部拡
大断面図である。
大断面図である。
【図5】従来の補修手段の説明図である。
【図6】従来の補修手段の説明図である。
1 ダクタイル鋳鉄管などの金属管 1a 挿口突部 2 管端面 3 内面防蝕層 3a 損傷 4 熱風加熱装置 4a 電熱ヒータ 4b 送風ファン 5 粉体塗料 5a 携帯できるスプレー缶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井須 豊 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 (72)発明者 清水 嘉平 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 Fターム(参考) 4D075 BB22X BB26Z CA47 DA15 DA19 DA27 DB02 DB08 EA02
Claims (1)
- 【請求項1】 粉体塗装管の塗膜損傷箇所を加熱装置で
加熱し、該加熱箇所に、粉体塗料を均一に散布し、加熱
箇所の熱で塗膜を生成硬化させる粉体塗装管の補修方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35821899A JP2001170560A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 粉体塗装管の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35821899A JP2001170560A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 粉体塗装管の補修方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001170560A true JP2001170560A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18458155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35821899A Withdrawn JP2001170560A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 粉体塗装管の補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001170560A (ja) |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35821899A patent/JP2001170560A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20041126 |