JPH10184714A - 等速自在継手 - Google Patents

等速自在継手

Info

Publication number
JPH10184714A
JPH10184714A JP35050696A JP35050696A JPH10184714A JP H10184714 A JPH10184714 A JP H10184714A JP 35050696 A JP35050696 A JP 35050696A JP 35050696 A JP35050696 A JP 35050696A JP H10184714 A JPH10184714 A JP H10184714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint member
constant velocity
velocity universal
mouth portion
universal joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35050696A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Sakaguchi
明夫 坂口
Yoshitada Ikuyama
義忠 郁山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP35050696A priority Critical patent/JPH10184714A/ja
Publication of JPH10184714A publication Critical patent/JPH10184714A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程の簡略化、コスト低滅等 【解決手段】 外側継手部材1’のマウス部1A’の横
断面における外周は、略正六角形状をなしている。六角
形の6つの頂部1d’はそれぞれ各案内溝1a’に対応
した位置にあり、六角形の6つの辺部1e’はそれぞれ
各内周面部分1a’に対応した位置にある。頂部1d’
は軸心を中心とする円弧面、辺部1e’はストレート面
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や各種産業
機械において動力伝達用に使用される等速自在継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のプロペラシャフトやド
ライブシャフトの連結用に種々の形式の等速自在継手が
使用されている。等速自在継手には、大別して、外側継
手部材と内側継手部材との間の角度変位のみを許容する
固定型と、角度変位および軸方向変位を許容する摺動型
があり、前者にはボールフィックスドジョイント、後者
にはダブルオフセットジョイント、トリポードジョイン
ト、クロスグルーブジョイントが含まれる。等速自在継
手のうち、トリポードジョイントはトルク伝達部材とし
て球面ローラを用い、その他はトルク伝達部材としてボ
ールを用いている。
【0003】図2に一例として示すのは、固定型として
のボールフィックスドジョイントである。一般に、この
種の等速自在継手は、球面状の内周面1aに6本の曲線
状の案内溝1bを軸方向に形成したマウス部1Aを有す
る外側継手部材1と、球面状の外周面2aに6本の曲線
状の案内溝2bを軸方向に形成した内側継手部材2と、
外側継手部材1の案内溝1bと内側継手部材2の案内溝
2bとが協働して形成されるボールトラックに配された
6個のトルク伝達ボール3と、トルク伝達ボール3を保
持する保持器4とで構成される。
【0004】外側継手部材1の案内溝1bの中心は内周
面1aの球面中心に対して、内側継手部材2の案内溝2
bの中心は外周面2aの球面中心に対して、それぞれ、
軸方向に等距離だけ反対側にオフセットされている。そ
のため、案内溝1bと案内溝2bとが協働して形成され
るボールトラックは、継手の開口側または奥部側(同図
では開口側)に向かって楔状に開いた形状になる。保持
器4の外周面4aを案内する外側継手部材1の内周面1
a、保持器4の内周面4bを案内する内側継手部材2の
外周面2aは、いずれも、トルク伝達ボール3の中心を
含む継手中心面内にある。
【0005】外側継手部材1と内側継手部材2とが角度
θだけ角度変位すると、保持器4に案内されたトルク伝
達ボール3は常にどの作動角θにおいても、角度θの2
等分面(θ/2)内に維持され、そのため継手の等速性
が確保される。
【0006】通常、上記のような等速自在継手の外側継
手部材1は、鋼材料から亜熱間鍛造、冷間鍛造を経て所
定形状に成形されている。マウス部1Aの横断面におけ
る外周形状は、一般に円形状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な等速自在継手を組み込む際、周辺部材との干渉が問題
になる場合がある。その一例として、例えば、自動車用
途、特にトラック系自動車でリジッドアクスル車のフロ
ントドライブシャフト連結用に等速自在継手を用いる場
合が挙げられる。リジッドアクスルの車で、転舵と駆動
力伝達が必要な場合、図4に示すように、等速自在継手
はアクスルケーシング10の内部に組み込まれる。その
ため、等速自在継手をアクスルケーシング10に組み込
む際(同図に示す矢印方向に組み込む)、等速自在継手
の外側継手部材1の外周部分とキングピン11(180
度対向した2個所に配置される。)との干渉が問題にな
る。
【0008】そこで、従来は、図3に示すように、外側
継手部材1のマウス部1Aの外周の180度対向した部
分C部およびD部を削り加工によって肉取りして、組み
込み時におけるキングピン11との干渉を回避してい
た。
【0009】しがしながら、外側継手部材1のマウス部
1Aの外周を円形状に鍛造成形した後、削り加工を行う
ので、製造工程の複雑化、コスト増加の要因となる。ま
た、削り加工された材料分は破棄されるので、材料歩留
まりが良くない。さらに、鍛造成形によるマウス部の素
材組織が削り加工によって部分的に切断されるので、強
度面でも好ましいとは言えない。
【0010】本発明は、等速自在継手における周辺部材
との干渉の問題を解消すると同時に、製造工程の簡略
化、低コスト化、品質向上を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、外側継手部材のマウス部の外周を、各
案内溝に対応した位置を頂部とする多角形状にした。マ
ウス部の外周の多角形状は鍛造加工によって成形された
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図2に示す型式の
等速自在継手(ボールフィックスドジョイント)に適用
した場合の実施形態について説明する。尚、この実施形
態の等速自在継手が図2および図3に示す等速自在継手
と異なる点は、外側継手部材、より具体的には外側継手
部材の外周形状にあり、内部部品(内輪2、トルク伝達
ボール3、保持器4)、内部構造、および継手機能つい
ては実質的に同じであるので、これらについては説明を
省略し、外側継手部材を中心に説明する。
【0013】図1は、この実施形態に係わる等速自在継
手の外側継手部材1’を示している。外側継手部材1’
は、カップ状のマウス部1A’と、マウス部1A’の底
部中心に一体成形され又は一体に接合された軸部1B’
とで構成される。
【0014】マウス部1A’の内面には、トルク伝達ボ
ール(3)と接触する6本の案内溝1bと、保持器
(4:図2参照)の外周面(4a)と接触する内周面部
分1a’が形成され、軸部1B’の軸端部分にはセレー
ション部(又はスプライン部)1c’が形成される。
【0015】図1(b)に示すように、マウス部1A’
の横断面{図1(a)のb−b断面}における外周は、
略正六角形状をなしている。六角形の6つの頂部1d’
はそれぞれ各案内溝1a’に対応した位置にあり、六角
形の6つの辺部1e’はそれぞれ各内周面部分1a’に
対応した位置にある。頂部1d’は軸心を中心とする円
弧面、辺部1e’はストレート面である。尚、マウス部
1a’の内面は、従来品と同形状である。
【0016】この外側継手部材1’は、例えば中炭素鋼
を材料として、亜熱間鍛造→冷間鍛造によって所定形状
に成形される。マウス部1A’の外周の六角形状は、冷
間鍛造によって最終成形されたものである。
【0017】この実施形態の等速自在継手を例えば図4
に示すアクスルケーシング10に組み込む際、キングピ
ン11の配置位置に外側継手部材1’の外周の辺部1
e’が来るようにして組み込むことで、キングピン11
との干渉を回避することができる。
【0018】外側継手部材1’を成形する鋼材料として
は、例えば含有炭素量0.45%〜0.58%の中炭素
鋼(S48C、S50C、S53C、S55C等)の熱
間圧延材を用いることができる。そして、この中炭素鋼
の熱間圧延材から亜熱間鍛造によってマウス部1A’お
よび軸部1B’をほぼ図1に示す形状に成形する。そし
て、亜熱間鍛造後の素材を冷間鍛造によってほぼ最終形
状に成形する。マウス部1A’の外周の六角形状は、こ
の冷間鍛造によって最終形状・寸法に仕上げられる。
【0019】尚、上記実施形態では、マウス部1A’の
外周を正六角形状にしてあるが、これはトルク伝達ボー
ルの配置数(6個){案内溝の形成数:6本}に対応さ
せたためである。トルク伝達ボールの配置数{案内溝の
形成数}が6以外の場合、それに応じた形状としてもよ
い。例えばトルク伝達ボールの配置数が8個{案内溝の
形成数:8本}の場合、マウス部の外周を正8角形にす
るとよい。
【0020】また、本発明はボールフィックスドジョイ
ントに限らず、その他の型式の等速自在継手、例えばダ
ブルオフセットジョイント、トリポードジョイント、ク
ロスグルーブジョイント等、特にそれらの外側継手部材
にも同様に適用可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は以下に示す効果を有する。
【0022】(1)マウス部の外周の多角形状を利用す
ることによって、周辺部材との干渉を回避することがで
きる。これにより、設計自由度を高めることができる。
【0023】(2)マウス部の外周の多角形状を鍛造加
工によって成形することにより、従来品に比べ、干渉を
回避するための後加工が不要になるので、製造工程の簡
略化、材料歩留まりの向上、これらによるコスト低減を
図ることができる。
【0024】(3)マウス部の外周において、素材組織
の大部分が鍛造組織のまま残されるので強度面でも有利
である。これにより、等速自在継手のより一層の品質向
上を図ることができる。
【0025】(4)マウス部の外周を多角形状にするこ
とによって、外側継手部材、ひいては等速自在継手の軽
量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係わる等速自在継手の外側継手部材
を示す側面図(同図a)、同図aにおけるマウス部のb
−b横断面図(同図b)である。
【図2】ボールフィックスドジョイントの一般的構成を
示す縦断面図である。
【図3】従来の等速自在継手における外側継手部材のマ
ウス部の横断面図である。
【図4】リジッドアクスル車におけるフロントドライブ
シャフトの周辺部を示す断面図である。
【符号の説明】
1’ 外側継手部材 1A’マウス部 1a’内周面 1b’案内溝 2 内側継手部材 3 トルク伝達ボール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に複数の案内溝を形成したマウス
    部を有する外側継手部材と、外側継手部材のマウス部の
    内周に組み入れられた内側継手部材と、外側継手部材の
    案内溝と内側継手部材との間に介在する複数のトルク伝
    達部材とを含み、外側継手部材と内側継手部材とが相対
    的な角度変位、又は、角度変位および軸方向変位をとる
    ことができる等速自在継手において、 前記外側継手部材のマウス部の外周が、各案内溝に対応
    した位置を頂部とする多角形状であることを特徴とする
    等速自在継手。
  2. 【請求項2】 前記外側継手部材のマウス部の外周の多
    角形状が鍛造成形によるものであることを特徴とする請
    求項1記載の等速自在継手。
  3. 【請求項3】 内周面に複数の案内溝を形成したマウス
    部を有し、マウス部の外周が、各案内溝に対応した位置
    を頂部とする多角形状であることを特徴とする等速自在
    継手の外側継手部材。
  4. 【請求項4】 前記マウス部の外周の多角形状が鍛造成
    形によるものであることを特徴とする請求項3記載の等
    速自在継手の外側継手部材。
JP35050696A 1996-12-27 1996-12-27 等速自在継手 Withdrawn JPH10184714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35050696A JPH10184714A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 等速自在継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35050696A JPH10184714A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 等速自在継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10184714A true JPH10184714A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18410961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35050696A Withdrawn JPH10184714A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 等速自在継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10184714A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092964A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Ntn Corp クロスグルーブ型等速自在継手
JP2007192323A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Ntn Corp クロスグルーブ型等速自在継手

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092964A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Ntn Corp クロスグルーブ型等速自在継手
JP2007192323A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Ntn Corp クロスグルーブ型等速自在継手

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001171308A (ja) 駆動車輪用軸受装置
US7473181B2 (en) Tripod type constant velocity universal joint
EP1375943B1 (en) Rolling ball slip joint formed from two tubular members
US4793212A (en) Differential gear assembly for motor vehicles
JPH1073129A (ja) 摺動型等速自在継手
GB2346671A (en) Constant velocity joint
EP1777079B1 (en) Wheel drive unit
US6488588B1 (en) Constant velocity universal joint
JP2709453B2 (ja) 車輪軸受ユニット
US6270419B1 (en) Constant velocity fixed joint with two sets of running grooves extending in opposite directions
JPH1191307A (ja) ハブユニット
JP2000240673A (ja) プロペラシャフト用等速自在継手、及びプロペラシャフト
US6364778B1 (en) Axially adjustable steering shaft assembly with ball spline
JP4245106B2 (ja) 等速ジョイント用スプラインシャフトの製造方法および嵌合構造
JP2005337306A (ja) 等速自在継手
JP2001323920A (ja) 等速ジョイント用スプラインシャフトの嵌合構造
JP2001233009A (ja) ハブユニット
JPH10184714A (ja) 等速自在継手
JP3352226B2 (ja) 自動車の車輪用軸受装置
JP2001343023A (ja) 等速ジョイント用スプラインシャフトの嵌合構造
JP2005226781A (ja) 等速自在継手
JP2001163003A (ja) 車輪駆動用軸受ユニット及び車輪駆動用軸受ユニット用結合部材の製造方法
JPS62423Y2 (ja)
EP1079128B1 (en) Constant velocity universal joint
WO2017013993A1 (ja) 固定式等速自在継手

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302