JPH10184551A - 小型ポンプ - Google Patents

小型ポンプ

Info

Publication number
JPH10184551A
JPH10184551A JP8356430A JP35643096A JPH10184551A JP H10184551 A JPH10184551 A JP H10184551A JP 8356430 A JP8356430 A JP 8356430A JP 35643096 A JP35643096 A JP 35643096A JP H10184551 A JPH10184551 A JP H10184551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
diaphragm
valve
hole
pressurizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8356430A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Tooyama
将樹 遠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Electronics Co Ltd
Original Assignee
Citizen Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Electronics Co Ltd filed Critical Citizen Electronics Co Ltd
Priority to JP8356430A priority Critical patent/JPH10184551A/ja
Publication of JPH10184551A publication Critical patent/JPH10184551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子血圧計等に用いられる小型ポンプの排気
弁の作動を確実化する。すなわち、排気弁の内外の圧力
差が低下したとき、排気弁の密閉性が悪化して漏気が起
り加圧性能が低下し易いことを改善する。 【解決手段】 容積可変の加圧室の外側から排気弁を排
気口に圧着するように、排気を妨げない程度の弱いコイ
ルバネあるいはスポンジ状の柱状または管状の弾性体
を、ポンプのケースの排気孔内部に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型ポンプに関す
る。このような小型ポンプは、例えば携帯用電子血圧計
に用いられる。
【0002】
【従来の技術】一つの空室を固定壁と可撓壁とで構成
し、空室には吸気弁、排気弁を備えた吸気孔および排気
孔を設け、電磁装置等で可撓壁を強制的に変形振動させ
て加圧室の容積を周期的に変動させ、外気を吸入しては
圧力空気として排気する原理を有するポンプは周知であ
る。この形式のポンプは可撓壁をゴム製のダイヤフラム
とし、吸気弁や排気弁もこれと一体的に形成して、固定
壁となり吸気孔・排気孔を一体的に設けた合成樹脂製の
ケース内に保持させることによって極めて小型化するこ
とができる。ダイヤフラムに凹凸の変形を与える電磁的
駆動装置についても、ソレノイドで交流を用いて駆動す
ることもできるが、超小型の直流モータ(電池駆動に便
利)に偏心軸を設けることによって駆動すれば更に簡便
である。近年はこのように小型化したポンプを用いて、
腕カフあるいは指カフに加圧空気を供給するようにし
た、携帯用のポケットサイズの電子血圧計が実現してい
る。このようなポンプの従来例を以下に説明する。
【0003】図5および図6は従来例の概念的な構造お
よび作動状態を示す作動図である。まずポンプの主要な
構造を説明する。加圧室1はほぼ薄い円筒状の空間をな
し、下部は固定壁をなすABS等硬質な合成樹脂製のケ
ース3に設けた空洞部で構成され、上部は可撓壁をなす
ネオブレンゴム等の柔軟な材質より成るダイヤフラム体
2の薄いドーム型をなすダイヤフラム21にて覆われて
いる。ダイヤフラム体2はダイヤフラム21と共に、そ
の中央部にある駆動棹22、周囲のフランジ部24、吸
気弁25、排気弁26が一体に成形された部品である。
【0004】ケース3はその厚みのほぼ中央部でフラン
ジ部24を気密に挟持すると共に、加圧室内とポンプ外
の圧力が等しいニュートラル状態では、吸気弁25を吸
気孔38の縁部に、排気弁26を排気孔39の縁部に、
それぞれほとんど接触力のない状態で軽く密接するよう
に、各弁の周囲を囲むフランジ部を挟持して位置決めし
ている。ケース3にはこの他、吸気孔38につながる加
圧室側の吸気通路34、排気孔39につながる排気通路
35、排気筒40等が一体に設けられている。なお図示
を省略したが、ケース3の一部に取り付けられた、ダイ
ヤフラム駆動用の直流モータが存在する。このモータの
回転軸は図の紙面に垂直で、その先端はクランク状に曲
げられて偏心したまま回転するようになっており、駆動
棹22に押し込まれた含油合金から成る偏心軸ブッシュ
27の中心孔に嵌まっている。また排気筒40には、こ
れも図示しないが、腕カフまたは指カフに接続された可
撓性のチューブが嵌まっている。なお吸気孔38の外部
は大気である。
【0005】次に従来例のポンプの動作を説明する。モ
ータの回転につれて、軸端の偏心部のため、駆動棹22
は途中傾斜しながらではあるが上下運動をする。図5は
モータの偏心部が上死点に達した瞬間の状態を、図6は
モータの偏心部が下死点に達した瞬間の状態を示してい
る。図5ではダイヤフラム21が持ち上げられて加圧室
1の容積が最大になっている。加圧室1の内部圧力は外
気の大気圧よりも低下し、吸気弁25は吸気孔38の縁
部から離れて吸気通路34側にたわみ、外気が矢印のよ
うに吸気孔38から加圧室1内に流入する。排気弁26
は排気筒40の内部圧力の方が加圧室1の内圧より高い
ので、排気通路35の出口側である排気孔39に押しつ
けられてこれを閉じている。
【0006】図6ではダイヤフラム21が最も沈み加圧
室1の容積は最小、内圧は最大となった状態である。吸
気弁25は外気より大きい内圧により吸気孔38に押し
つけられてこれを閉じている。排気弁26は高い内圧に
より外側に開き、排気筒40内に矢印の方向に加圧空気
を送り出す。このような動作が、モータが停止するか、
内圧が排気筒40内圧力と平衡するまで周期的に繰り返
される。
【0007】このような従来技術においては次のような
問題点があった。ゴム製の板状である吸気弁、排気弁は
その両側の圧力差を除けば、弁自体の弾性力で吸気孔、
排気孔を塞いでいる。しかし弁体は薄い平板であり、そ
れ自体による閉塞圧力を大きくは取れない。従ってダイ
ヤフラム体の成形時の形状バラツキも作用して、排気筒
内の圧力がまだ上昇しない加圧の初期においては、排気
弁の両側の圧力差が少ないため密閉が十分行われず、漏
気を起してしまって加圧が進行しないことが稀にとはい
え生じることである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来構造の欠点を解消し、排気弁に作用する圧力差が小
さいときでも排気弁が排気孔を完全に閉塞するように
し、低圧時においても加圧動作を完全に遂行するように
した新しいポンプ構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】加圧室の外側から排気弁
を排気口に常時圧着させるように、排気を妨げない程度
の弱いコイルバネあるいはスポンジ状の柱状または管状
の弾性体を、ポンプのケースの排気孔外側に配設する。
より厳密に記すと、固定壁と可撓壁とでほぼ囲まれた容
積可変の加圧室を有し、前記可撓壁を構成する可撓性材
料より成るダイヤフラムと、吸気弁および排気弁と、前
記固定壁を構成し前記各弁にて開閉され、外部に通じる
吸気孔および排気孔とを備えると共に前記ダイヤフラム
を保持し同時に前記吸気弁と排気弁を前記吸気孔および
排気孔に保持しているケースと、前記ダイヤフラムに凹
凸の変形を行わせるための小型の駆動装置とより成る小
型ポンプにおいて、前記ケースは排気孔近傍において、
前記排気弁を前記排気孔に対して通常動作状態での排気
を妨げない程度の力で圧着させるように配置した弾性部
材を保持していることを特徴とする小型ポンプである。
【0010】
【発明の実施の形態】上記のように、排気弁を密閉させ
るための予圧を与えるように構成した本発明の実施の形
態の一例を以下に図面を用いて説明する。図1は本発明
の実施の形態の一例の断面図、図2は同実施の形態にお
けるダイヤフラムの上面図およびA−A断面図、図3は
同実施の形態における下ケースの上面図およびA−A断
面図、図4は同実施の形態における上ケースの正面図お
よび下面図である。各図において、既に説明した従来例
と同等かつ共通する部分については同じ名称および番号
を付し、改めて説明することはしない。なお、本実施の
形態のポンプの大きさはケースの横幅で例えば30mm
程度のものである。
【0011】図1において、加圧室1は加圧効果を向上
させるために底面をほぼ円錐面とし摺り鉢状の断面形状
を与えてある。ケース3は別個に成形した下ケース31
と上ケース32とを重ねてあり、ダイヤフラム体2はそ
のフランジ部24でそれらの間にサンドイッチされ保持
される。ダイヤフラム21の断面形状はほぼニュートラ
ルな状態にある場合、即ち駆動モータの回転軸(これら
は図示せず)の偏心部が水平方向にある場合を描いてい
る。排気バネ4は弱いコイルバネであって、排気孔39
の一部の内径を大きくして上ケース32内に保持され、
その圧縮力で排気弁26に下向きの予圧(圧着力)を与
えている。そのバネ力の大きさには最適な範囲が存在す
る。即ち、少なくとも加圧がまだなされない動作開始直
後の時期でも排気弁に十分な密着性を与えて加圧動作を
確実に開始進行させる一方で、強すぎて加圧が所定値ま
で進行したら排気弁を押し開いて所期の排気動作がなさ
れるということを妨げることがないように選ばれる。こ
の範囲内でバネ強度の設計を行うことにより、本発明の
目的が達成できる。
【0012】また本実施の形態においては、従来例との
相違点が更に存在する。それは再加圧用突起41を吸気
孔38の周縁部の一部に設けたことである。その突起高
さは極めて僅かであるが、吸気弁25が吸気孔38の周
縁部に完全に密着するのを防ぎ、極く狭い隙間を残すよ
うに、即ち僅かな漏気を故意に起こすように設けられ
る。これは前述の排気バネ4の存在理由とは一見矛盾す
るようであるが、そうではなく、この場合必要とされ設
定される漏気はポンプの加圧動作を妨げるほど大きくは
ないし、また漏気の行く先も異なる(一方は大気へ、他
方は排気筒へ)。その存在理由は、電子血圧計の自動加
圧動作のアルゴリズムの不備を補うためである。血圧の
測定においては通常、腕カフの空気圧を通常人の最高血
圧より20〜30mmHg高く加圧した後徐々に減圧す
る過程で血圧を測定するが、稀に高血圧の人の中には、
その最高血圧が機械が最初に設定した測定開始圧よりも
高い場合がある。その場合、機械の測定動作は最高血圧
が測定できないまま進行し、結局測定エラーとなる。こ
のような事態を回避するため、血圧計はその機能とし
て、エラーの場合自動的に(より高い圧力に)再加圧し
再測定するアルゴリズムを備えている。しかしポンプの
圧力が十分下がらず加圧室内に前回加圧した圧力が残っ
ていると、再加圧がスムーズに出来ない場合がある。本
発明の実施の形態における再加圧用突起41は吸気弁2
5から常時僅かに漏気をさせ、圧力の残留を防ぐ。突起
高さは数μm〜数10μmであり、図1では誇張されて
いる。
【0013】図2によってダイヤフラム体2の、図3に
よって下ケース31の、図4によって上ケース32の全
体形状が示される。ダイヤフラム体2の駆動棹22には
偏心軸ブッシュ27を保持する偏心軸穴23が設けてあ
る。フランジ部24は下ケース31の凹部37内に沈み
かつ位置決めされる。ダイヤフラム21は下ケースの円
筒部33に嵌入する。下ケースと上ケースの位置合わせ
は、位置決めピン36と位置決め孔42との嵌合によて
なされる。また上ケース32は、駆動棹22を駆動する
モータの支持部43を有し、それはモータ軸穴44とモ
ータ取付穴45を有する。46は排気バネ収納部であ
る。
【0014】本発明の実施の形態における変形例につい
て述べる。例えばダイヤフラムと弁とを別体で作るこ
と、ダイヤフラムや弁やケースの材質やサイズや全体形
状や細部形状、気密性や作動性の改善のための付加的形
状は自由である。またダイヤフラムの駆動方法について
も同様で、電磁石による駆動や他の電気的・機械的動力
源も可能性がある。排気バネについても種々の変更が可
能で、例えばスポンジ状の弾性体を管状や柱状等(ポー
ラスな塊なので材体を通じて排気可能な場合もあり得
る)に成形したものでもよい。可能な変形の範囲は広
い。
【0015】
【発明の効果】小型ポンプの排気弁に予圧を与えるよう
に適度に弱い弾性体を付加したので、排気弁の外側の圧
力が低圧時であっても排気弁の密閉性が改良されて漏気
が起こらず、ポンプ駆動開始後の加圧が迅速かつ確実に
なり、時間−圧力特性やそのバラツキ等のポンプの性能
品質が改善される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるダイヤフラムの上
面図および断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における下ケースの上面図
および断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における上ケースの正面図
および下面図である。
【図5】従来例の上死点における断面を示す作動図であ
る。
【図6】従来例の下死点における断面を示す作動図であ
る。
【符号の説明】
1 加圧室 2 ダイヤフラム体 3 ケース 4 排気バネ 21 ダイヤフラム 22 駆動桿 23 偏心軸穴 24 フランジ部 25 吸気弁 26 排気弁 27 偏心軸ブッシュ 31 下ケース 32 上ケース 33 円筒部 34 吸気通路 35 排気通路 36 位置決めピン 37 凹部 38 吸気孔 39 排気孔 40 排気筒 41 再加圧用突起 42 位置決め穴 43 モータ支持部 44 モータ軸穴 45 モータ取付穴 46 排気バネ収納部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定壁と可撓壁とでほぼ囲まれた容積可
    変の加圧室を有し、前記可撓壁を構成する可撓性材料よ
    り成るダイヤフラムと、吸気弁および排気弁と、前記固
    定壁を構成し前記各弁にて開閉され、外部に通じる吸気
    孔および排気孔とを備えると共に前記ダイヤフラムを保
    持し同時に前記吸気弁と排気弁を前記吸気孔および排気
    孔に保持しているケースと、前記ダイヤフラムに凹凸の
    変形を行わせるための小型の駆動装置とより成る小型ポ
    ンプにおいて、前記ケースは排気孔近傍において、前記
    排気弁を前記排気孔に対して通常動作状態での排気を妨
    げない程度の力で圧着させるように配置した弾性部材を
    保持していることを特徴とする小型ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤフラムと前記吸気弁と前記排
    気弁とは可撓性材料により一体的に成形されていると共
    に、前記弾性部材は前記排気孔内に配置されたコイルバ
    ネであることを特徴とする請求項1に記載の小型ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤフラムと前記吸気弁と前記排
    気弁とは可撓性材料により一体的に成形されていると共
    に、前記弾性部材は前記排気孔内に配置されたスポンジ
    状の柱状体または管状体であることを特徴とする請求項
    1に記載の小型ポンプ。
JP8356430A 1996-12-26 1996-12-26 小型ポンプ Pending JPH10184551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8356430A JPH10184551A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 小型ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8356430A JPH10184551A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 小型ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10184551A true JPH10184551A (ja) 1998-07-14

Family

ID=18448979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8356430A Pending JPH10184551A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 小型ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10184551A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004042231A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Minolta Co Ltd マイクロチップ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004042231A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Minolta Co Ltd マイクロチップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9033683B2 (en) Valve, fluid control device
AU679311B2 (en) Micropump
US9482221B2 (en) Gas control apparatus
KR100852450B1 (ko) 다이어프램 펌프
JP5999200B2 (ja) 流体制御装置およびポンプ接続方法
JP2018109407A (ja) 小型流体制御装置
WO2000003141A1 (fr) Pompe de taille reduite et sphygmomanometre la comportant
JP3591731B2 (ja) 流量コントロール弁
JP5668582B2 (ja) 流体制御装置
JPH10184551A (ja) 小型ポンプ
JPH10184549A (ja) 小型ポンプ
JP2000251850A (ja) コイン形電池の封口方法および製造装置
JP2002130137A (ja) 圧電ポンプ
JPH09195945A (ja) 真空メンブレインポンプのヘッド及び真空メンブレインポンプ
JP2018028265A (ja) マイクロダイヤフラムポンプ
JPS58144683A (ja) 往復動型圧縮機
WO2012140932A1 (ja) アクティブバルブ、流体制御装置
JP2008180171A (ja) マイクロポンプ
CN218177410U (zh) 隔膜气泵泵头及具有放气功能的气泵
JPH02309926A (ja) 血圧計用急速排気弁
JP2001193656A (ja) 圧電素子ポンプ
JPH0714179U (ja) ダイヤフラムポンプ
JPH05161614A (ja) 血圧計の加圧ポンプ
CN115523124A (zh) 充放气气泵及具有它的智能运动手表
JP2006132477A (ja) ダイヤフラム気体ポンプ