JP5999200B2 - 流体制御装置およびポンプ接続方法 - Google Patents

流体制御装置およびポンプ接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5999200B2
JP5999200B2 JP2015000022A JP2015000022A JP5999200B2 JP 5999200 B2 JP5999200 B2 JP 5999200B2 JP 2015000022 A JP2015000022 A JP 2015000022A JP 2015000022 A JP2015000022 A JP 2015000022A JP 5999200 B2 JP5999200 B2 JP 5999200B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
pump
communication hole
air
check valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015000022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015092082A (ja
Inventor
平田 篤彦
篤彦 平田
神谷 岳
岳 神谷
幸治 兒玉
幸治 兒玉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015000022A priority Critical patent/JP5999200B2/ja
Publication of JP2015092082A publication Critical patent/JP2015092082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5999200B2 publication Critical patent/JP5999200B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B17/00Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors
    • F04B17/003Pumps characterised by combination with, or adaptation to, specific driving engines or motors driven by piezoelectric means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B45/00Pumps or pumping installations having flexible working members and specially adapted for elastic fluids
    • F04B45/04Pumps or pumping installations having flexible working members and specially adapted for elastic fluids having plate-like flexible members, e.g. diaphragms
    • F04B45/047Pumps having electric drive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

この発明は、ポンプを用いて空気貯蔵部に空気を充填する流体制御装置およびポンプ接続方法に関する。
特許文献1に従来の圧電ポンプが開示されている。
図1は特許文献1の圧電ポンプの3次共振モードでのポンピング動作を示す図である。当該圧電ポンプは、ポンプ本体10と、外周部がポンプ本体10に対して固定されたダイヤフラム19と、このダイヤフラム19の中央部に貼り付けられた圧電素子23と、ダイヤフラム19の略中央部と対向するポンプ本体10の部位に形成された第1開口部11と、ダイヤフラム19の中央部と外周部との中間領域又はこの中間領域と対向するポンプ本体の部位に形成された第2開口部12とを備える。ダイヤフラム19は金属板である。圧電素子23は、第1開口部11を覆い、且つ第2開口部12まで達しない大きさに形成されている。
圧電素子23は、圧電素子23に所定周波数の電圧を印加することにより、第1開口部11に対向するダイヤフラム19の部分と第2開口部12に対向するダイヤフラム19の部分とを相反方向に屈曲変形する。特許文献1の圧電ポンプは、第2開口部12から流体を吸込み、第1開口部11から吐出するものである。
国際公開第2008/069264号パンフレット
上記特許文献1の圧電ポンプを含む従来のポンプにおいて、例えば血圧計のカフに接続する場合など、ポンプ圧力が不足することがある。この際、例えば、図2に示されるように、圧電ポンプを2つ以上直列に接続することでポンプ圧力を増大させることが考えられる。
しかしながら、図2に示すように2個の圧電ポンプ1、2を直列に接続し、エアタンク9に空気を充填する場合、当然のことながら2倍の消費電力が必要となる。2個の圧電ポンプ1、2を直列に接続した場合の最大ポンプ圧力は、1個の圧電ポンプ2をエアタンク9に接続した場合の2倍の圧力まで到達できるが、最大流量は、1個の圧電ポンプ2をエアタンク9に接続した場合と変わらない。
そのため、エアタンク9の圧力(空気圧)が低い間は、消費電力が増大しているにも拘わらず、流量が1個の圧電ポンプ2をエアタンク9に接続した場合とほとんど変わらないため、即ちエアタンク9への空気充填速度が増えないため、電力を無駄に消費することになる。そこで、エアタンク9の圧力が低い間は、圧電ポンプ2を1個だけ駆動しておくことも考えられる。しかし、圧電ポンプ2を1個だけ駆動した場合、直列に接続している他方の圧電ポンプ1の流路抵抗が著しく大きいため、ほとんど流量が生じない。特に、圧電ポンプ1、2共に高い圧力を実現しようとした場合、圧電ポンプ1、2内のポンプ室体積は小さくしておく方が好ましく、その結果、流量抵抗は大きくなってしまう。そのため、圧電ポンプ1、2は、常に2個とも駆動する必要がある。
従って、図2に示すように2個の圧電ポンプ1、2を直列に接続し、エアタンク9に空気を充填する場合、エアタンク9の圧力が低い間の電力効率が悪いという問題があった。
本発明の目的は、空気貯蔵部の空気圧が低い間の消費電力を削減できる流体制御装置およびポンプ接続方法を提供することにある。
本発明の流体制御装置は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)第1ポンプ室と前記第1ポンプ室を介して互いに連通する第1吸引孔および第1吐出孔とを有する第1ポンプと、
第2ポンプ室と前記第2ポンプ室を介して互いに連通する第2吸引孔および第2吐出孔とを有る第2ポンプと、を備え、
2段の前記第1ポンプ及び前記第2ポンプが直列に接続した流体制御装置において、
前記第1吐出孔および前記第2吸引孔の間を連通する第1流路と、
装置本体の外部に連通する第1連通孔と前記第1流路に連通する第連通孔とを有し、前記第1連通孔から前記第連通孔への空気の流入は許容し、前記第連通孔から前記第1連通孔への空気の流出は禁止する第1逆止弁と、
前記第2ポンプの前記第2吐出孔に接続される空気貯蔵部の空気圧を監視し、前記空気圧の上昇に応じて、全ポンプのうち前記空気貯蔵部との接続距離が近いポンプから順番に駆動を開始する制御部と、を備える
この構成では、空気貯蔵部に空気の充填を開始するとき、第2ポンプから駆動を開始させる。空気貯蔵部は、例えば血圧測定用のカフである。第2ポンプがポンピング動作を開始すると、外部の空気が第1逆止弁を通って、第2ポンプの第2ポンプ室へ流入する。そして、空気が第2ポンプの吐出孔から空気貯蔵部へ送出され、空気貯蔵部内の圧力(空気圧)が高まる。
その後、第1ポンプが駆動を開始し、第1ポンプ、第2ポンプがポンピング動作を行うと、空気が第1ポンプの第1ポンプ室を経由して、第1逆止弁を通らずに、第2ポンプ内の第2ポンプ室に流入する。さらに、空気が第2ポンプの第2吐出孔から空気貯蔵部へ送出され、空気貯蔵部内の圧力(空気圧)が目標圧力まで高まる。
この構成では、空気貯蔵部の圧力が低い間、第2ポンプだけを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな第1ポンプでなく流路抵抗の小さい第1逆止弁を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。そのため、空気貯蔵部の圧力(空気圧)が低い間、第1ポンプ、第2ポンプの全てを駆動する必要が無く、第2ポンプを駆動するだけで済む。従って、この構成によれば、空気貯蔵部の空気圧が低い間の消費電力を削減できる。
(2)前記第1逆止弁は、前記第1連通孔前記連通孔と前記第1吐出孔および前記第2吸引孔に連通する第連通孔とが形成された第1逆止弁筐体と、前記第1逆止弁筐体内を分割して、前記第1連通孔および前記第連通孔に連通する第1バルブ室と前記第連通孔に連通する第バルブ室とを構成する第1ダイヤフラムと、を有す
この構成では、空気貯蔵部に空気の充填を開始するとき、第2ポンプから駆動を開始させる。空気貯蔵部は、例えば血圧測定用のカフである。第2ポンプがポンピング動作を開始すると、第1逆止弁の第バルブ室の空気が第連通孔から第2ポンプの第2ポンプ室へ流入する。これにより、第1逆止弁では、第バルブ室の圧力が低下し、第1ダイヤフラムが開放して第1連通孔と第連通孔とが連通する。この結果、外気が第1逆止弁の第1連通孔から吸引され、空気が第1逆止弁の第1連通孔、第1バルブ室、及び第連通孔を経由して第2ポンプの第2ポンプ室へ流入する。そして、空気が第2ポンプの第2吐出孔から空気貯蔵部へ送出され、空気貯蔵部内の圧力(空気圧)が高まる。
その後、第1ポンプが駆動を開始し、第1ポンプ、第2ポンプがポンピング動作を行うと、空気が第1ポンプの第1ポンプ室を経由して第1逆止弁の第連通孔から第バルブ室へ流入する。これにより、第1逆止弁では第バルブ室の圧力が高まり、第1ダイヤフラムが第1連通孔と第連通孔の連通を遮断する。この結果、空気が、第1逆止弁を通らずに第1ポンプ内の第1ポンプ室を経由して、第2ポンプ内の第2ポンプ室に流入する。さらに、空気が第2ポンプの第2吐出孔から空気貯蔵部へ送出され、空気貯蔵部内の圧力(空気圧)が目標圧力まで高まる。
この構成では、空気貯蔵部の圧力が低い間、第2ポンプだけを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな第1ポンプでなく流路抵抗の小さい第1逆止弁を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。そのため、空気貯蔵部の圧力(空気圧)が低い間、第1ポンプ、第2ポンプの全てを駆動する必要が無く、第2ポンプを駆動するだけで済む。
従って、この構成によれば、空気貯蔵部の空気圧が低い間の消費電力を削減できる。
(3)第1ポンプ室と前記第1ポンプ室を介して互いに連通する第1吸引孔および第1吐出孔とを有する第1ポンプと、
第tポンプ室と前記第tポンプ室を介して互いに連通する第t吸引孔および第t吐出孔とを有する第tポンプと、を備え、
前記tは2からnまでの全ての整数であり、前記nは3以上の整数であり、n段のポンプが直列に接続した、流体制御装置において、
第t−1ポンプの第t−1吐出孔および前記第tポンプの前記第t吸引孔の間を連通する第t−1流路と、
装置本体の外部に連通する第t−1連通孔Aと、前記第t−1流路に連通する第t−1連通孔Bとを有し、前記第t−1連通孔Aから前記第t−1連通孔Bへの空気の流入は許容し、前記第t−1連通孔Bから前記第t−1連通孔Aへの空気の流出は禁止する第t−1逆止弁と、
第nポンプの第n吐出孔に接続される空気貯蔵部の空気圧を監視し、前記空気圧の上昇に応じて、全ポンプのうち前記空気貯蔵部との接続距離が近いポンプから順番に駆動を開始する制御部と、を備える
(4)前記第t−1逆止弁は、前記第t−1連通孔Aと前記第t−1連通孔Bと前記第t−1吐出孔および前記第t吸引孔に連通する前記第t−1連通孔Cとが形成された第t−1逆止弁筐体と、前記第t−1逆止弁筐体内を分割して、前記第t−1連通孔Aおよび前記第t−1連通孔Bに連通する第t−1バルブ室Aと前記第t−1連通孔Cに連通する第t−1バルブ室Bとを構成する第t−1ダイヤフラムと、を有する。
この構成では、例えばn=3の場合、空気貯蔵部に空気の充填を開始するとき、第3ポンプから駆動を開始させる。第3ポンプがポンピング動作を開始すると、第2逆止弁の第2バルブ室の空気が第連通孔から第3ポンプの第3ポンプ室へ流入する。これにより、第2逆止弁では、第2バルブ室の圧力が低下し、第2ダイヤフラムが開放して第連通孔と第連通孔とが連通する。この結果、外気が第2逆止弁の第連通孔から吸引され、空気が第2逆止弁の第連通孔、第バルブ室、及び第連通孔を経由して第3ポンプの第3ポンプ室へ流入する。そして、空気が第3ポンプの第3吐出孔から空気貯蔵部へ送出され、空気貯蔵部内の圧力(空気圧)が高まる。
この構成では、空気貯蔵部の圧力が低い間、第3ポンプだけを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな第1ポンプ、第2ポンプでなく流路抵抗の小さい第2逆止弁を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。また、第2ポンプ、第3ポンプを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな第1ポンプでなく流路抵抗の小さい第1逆止弁を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。そのため、空気貯蔵部の圧力(空気圧)が低い間、第1ポンプ、第2ポンプ、第3ポンプの全てを駆動する必要が無い。
従って、この構成によれば、空気貯蔵部の空気圧が低い間の消費電力を大幅に削減できる。
(5)全ポンプのうち前記空気貯蔵部との接続距離が最も近い最後段のポンプの吐出孔と前記空気貯蔵部との間を接続し、前記空気貯蔵部に充填された空気を急速排気する急速排気部を備え、
前記急速排気部は、
前記最後段のポンプの吐出孔に連通する第1の孔と前記空気貯蔵部に連通する第2の孔と前記空気貯蔵部および前記第2の孔に連通する第3の孔とが形成された急速逆止弁筐体と、前記急速逆止弁筐体内を分割して、前記第1の孔および前記第2の孔に連通する第1の室と前記第3の孔に連通する第2の室とを構成するダイヤフラムと、を有する急速逆止弁と、
前記最後段のポンプの吐出孔に連通する第4の孔と前記空気貯蔵部に連通する第5の孔と装置本体外部に連通する第6の孔とが形成された排気弁筐体と、前記排気弁筐体内を分割して、前記第5の孔および前記第6の孔に連通する第3の室と前記第4の孔に連通する第4の室とを構成するダイヤフラムと、を有する急速排気弁と、を備える。
この構成では、空気貯蔵部に空気の充填を開始するとき、全ポンプのうち空気貯蔵部との接続距離が最も近いポンプから順に駆動を開始させる。上記(1)に係るこの構成では第2ポンプから駆動を開始し、上記()に係るこの構成では第ポンプから駆動を開始する。両者の構成を代表して前者の構成について説明すると、第2ポンプからポンピング動作を開始した場合、第1逆止弁の第バルブ室の空気が第連通孔から第2ポンプの第2ポンプ室へ流入する。これにより、第1逆止弁では、第バルブ室の圧力が低下し、第1ダイヤフラムが開放して第1連通孔と第連通孔とが連通する。この結果、外気が第1逆止弁の第1連通孔から吸引され、空気が第1逆止弁の第1連通孔、第1バルブ室、及び第連通孔を経由して第2ポンプの第2ポンプ室へ流入する。
そして、第2ポンプは、空気を第2ポンプの第2吐出孔から急速排気部の急速逆止弁に流入させる。急速排気部の急速逆止弁では、第2ポンプのポンピング動作により第1の孔から第2の孔への順方向の吐出圧力が発生すると、イヤフラムが開放して第1の孔と第2の孔とが連通する。また、急速排気部の急速排気弁では、第2ポンプのポンピング動作により第4の室が昇圧すると、イヤフラムが第5の孔と第6の孔の連通を遮断する。これにより、空気が第2ポンプから急速排気部の急速逆止弁の第1の孔と第2の孔を経由して空気貯蔵部へ送出され、空気貯蔵部内の圧力(空気圧)が高まる。
その後、第1ポンプが駆動を開始し、第1ポンプ、第2ポンプがポンピング動作を行うと、空気が第1ポンプの第1ポンプ室を経由して第1逆止弁の第連通孔から第バルブ室へ流入する。これにより、第1逆止弁では第バルブ室の圧力が高まり、第1ダイヤフラムが第1連通孔と第連通孔の連通を遮断する。この結果、空気が、第1ポンプ内の第1ポンプ室を経由して、第2ポンプ内の第2ポンプ室に流入する。さらに、空気が第2ポンプの第2吐出孔から急速排気部の急速逆止弁の第1の孔と第2の孔を経由して空気貯蔵部へ送出され、空気貯蔵部内の圧力(空気圧)が目標圧力まで高まる。
次に、空気貯蔵部の空気を排気するとき、流体制御装置は、全ポンプのポンピング動作を停止する。ここで、全ポンプ室と第4の室の体積は空気貯蔵部の収容可能な空気の体積に比べて極めて小さい。そのため、全ポンプのポンピング動作が停止すると、全ポンプ室と第4の室の空気は、第1ポンプの第1吐出孔を経由して第1ポンプの第1吸引孔から流体制御装置の外部へすぐに排気される。この結果、急速排気部の急速排気弁では、ポンプのポンピング動作が停止すると、すぐに第4の室の圧力が第3の室の圧力より低下する。
第4の室の圧力が第3の室の圧力より低下すると、急速排気部の急速排気弁では、イヤフラムが開放して第5の孔と第6の孔とが連通する。これにより、空気貯蔵部の空気が第5の孔を経由して第6の孔から急速に排気される。
従って、この構成によれば、空気貯蔵部に圧縮空気を充填した後に、空気貯蔵部から空気を急速排気することもできる。
なお、全ポンプのうち前記空気貯蔵部との接続距離が近いポンプから順番に駆動を開始する制御部を備え、
前記制御部は、前記空気貯蔵部の空気圧を監視し、前記空気圧の上昇に応じて、次のポンプの駆動を開始する。
この構成では、空気貯蔵部の空気圧の値に基づいて制御部が、駆動を開始するタイミングを各ポンプに指示する。
(6)前記ポンプは、周辺部が実質的に拘束されていなくて、中心部から周辺部にかけて屈曲振動するアクチュエータと、
前記アクチュエータに近接対向して配置される平面部と、
前記平面部のうち前記アクチュエータと対向するアクチュエータ対向領域の中心又は中心付近に配置された1つまたは複数の中心通気孔と、
を備える。
このように、アクチュエータの周辺部が(勿論中心部も)実質的に拘束されていないので、アクチュエータの屈曲振動に伴う損失が少なく、小型・低背でありながら高い圧力と大きな流量が得られる。
(7)前記アクチュエータは円板状とすれば、回転対称形(同心円状)の振動状態となるため、アクチュエータと平面部との間に不要な隙間が発生せず、ポンプとしての動作効率が高まる。
(8)前記平面部におけるアクチュエータ対向領域のうち、例えば中心又は中心付近が屈曲振動可能な薄板部であり、周辺部が実質的に拘束された厚板部とする。
この構造によれば、アクチュエータの振動に伴い、通気孔を中心とした対向面の薄板部分が振動するため、実質的に振動振幅を増すことができ、そのことにより圧力と流量を増加させることができる。
(9)前記アクチュエータ対向領域の周辺部分に、1つまたは複数の周辺通気孔を備えれば、アクチュエータ対向領域の周辺部分で発生している正圧を利用することができ、同一面で吸引/吐出が可能となる。
(10)前記アクチュエータは、当該アクチュエータと前記平面部との間に一定の隙間をあけて弾性構造により保持する構成とすれば、負荷変動に応じてアクチュエータと平面部との隙間を自動的に変化させることができる。たとえばアクチュエータに対して低負荷時には積極的に隙間を確保して流量を増大させることができ、高付加時には連結部がたわんでアクチュエータと平面部との対向領域の隙間が自動的に減少し、高い圧力で動作することが可能である。
また、本発明の流体制御装置のポンプ接続方法は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(11)第1ポンプ室と前記第1ポンプ室を介して互いに連通する第1吸引孔および第1吐出孔とを有する第1ポンプと、
第tポンプ室と前記第tポンプ室を介して互いに連通する第t吸引孔および第t吐出孔とを有する第tポンプと、を備え、
前記tは2からnまでの全ての整数であり、前記nは2以上の整数であり、n段のポンプを直列に接続した、流体制御装置のポンプ接続方法において、
第t−1ポンプの第t−1吐出孔および前記第tポンプの前記第t吸引孔の間を連通する第t−1流路と、
装置本体の外部に連通する第t−1連通孔と、第t−1連通孔と第t−1連通孔とが形成された第t−1逆止弁筐体と、前記第t−1逆止弁筐体内を分割して、前記第t−1連通孔および前記第t−1連通孔に連通する第t−1バルブ室と前記第t−1連通孔に連通する第t−1バルブ室とを構成する第t−1ダイヤフラムと、を有する第t−1逆止弁と、を備え、
前記第t吸引孔と第t−1吐出孔とを接続し、前記第n吐出孔と空気貯蔵部とを接続し、第t−1吐出孔および前記第t吸引孔と前記第t−1逆止弁の前記第t−1連通孔とを接続し、第t−1吐出孔および前記第t吸引孔と前記第t−1逆止弁の前記第t−1連通孔とを接続した。
この構成におけるポンプ接続方法は、本発明の流体制御装置で用いられる。
これにより、本発明の流体制御装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、空気貯蔵部の空気圧が低い間の消費電力を削減できる。
特許文献1の圧電ポンプのポンピング動作を示す図である。 一般的な圧電ポンプ1、圧電ポンプ2、及びエアタンク9の接続方法を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の流体制御装置100の主要部の構成を示すブロック図である。 図3に示す圧電ポンプ101、圧電ポンプ201、逆止弁202、及びエアタンク9の接続方法を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の流体制御装置100に備えられる圧電ポンプ101、201の分解斜視図である。 図6(A)は、図5に示す圧電ポンプ101、201の主要部の断面図である。図6(B)は、図5に示す圧電ポンプ101、201の変形例である圧電ポンプ101′、201′の主要部の断面図である。 図3に示す逆止弁202の主要部の断面図である。 図3に示す圧電ポンプ201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。 図3に示す圧電ポンプ101、201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。 エアタンク9の空気圧の変化を示すグラフである。 図11(A)は、本発明の第2実施形態の流体制御装置200に備えられる圧電ポンプ101、圧電ポンプ201、圧電ポンプ301、逆止弁202、逆止弁302、及びエアタンク9の接続方法を示すブロック図である。図11(B)は、本発明の第2実施形態の変形例に係る流体制御装置200′に備えられる圧電ポンプ101、圧電ポンプ201、圧電ポンプ901、逆止弁202、逆止弁902、及びエアタンク9の接続方法を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の流体制御装置300の主要部の構成を示すブロック図である。 図12に示す圧電ポンプ201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。 図12に示す圧電ポンプ101、201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。 図12に示す圧電ポンプ101、201がポンピング動作を停止した直後の空気の流れを示す説明図である。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態に係る流体制御装置100について以下説明する。
図3は、本発明の第1実施形態の流体制御装置100の主要部の構成を示すブロック図である。図4は、図3に示す圧電ポンプ101、圧電ポンプ201、逆止弁202、及びエアタンク9の接続方法を示すブロック図である。流体制御装置100は、圧電ポンプ101と圧電ポンプ201と逆止弁202と制御部111とを備え、エアタンク9に接続される。
流体制御装置100の筐体110には、エアタンク9のゴム管9Aに連通させる接続口106Aと、筐体110外部の空気を吸引するための吸引口107A、107Bと、が形成されている。
圧電ポンプ101及び圧電ポンプ201は、逆止弁202を介して直列にエアタンク9に接続される。
制御部111は、例えばマイクロコンピュータで構成され、装置本体の各部の動作を制御する。制御部111は、全圧電ポンプのうちエアタンク9との接続距離が近い圧電ポンプから順番に駆動を開始する。制御部111は、エアタンク9内の圧力(空気圧)を監視し、空気圧の上昇に応じて、次段の圧電ポンプの駆動を開始する。
以上の構成において、流体制御装置100は、詳細を後述するが、エアタンク9に圧縮空気を充填するとき、まず圧電ポンプ201だけを駆動する。圧電ポンプ201のポンピング動作により、吸引口107Bから外気が逆止弁202を介して吸引され、空気が圧電ポンプ201の吐出孔55からエアタンク9へ送出し、エアタンク9内の圧力(空気圧)を高める。その後、エアタンク9の空気圧が一定圧力を超えると、流体制御装置100は、圧電ポンプ101を駆動する。圧電ポンプ101、201のポンピング動作により、吸引口107Aから外気が吸引され、空気が圧電ポンプ101内のポンプ室45を経由して、逆止弁202を経由せずに圧電ポンプ201内のポンプ室45に流入する。さらに、空気は圧電ポンプ201の吐出孔55からエアタンク9へ送出され、エアタンク9内の圧力(空気圧)を目標圧力まで高める。
ここで、圧電ポンプ101、201と逆止弁202との構造について詳述する。まず、図3、図5、図6を用いて圧電ポンプ101、201の構造について詳述する。
図5は、本発明の第1実施形態の流体制御装置100に備えられる圧電ポンプ101、201の分解斜視図である。図6(A)は、図5に示す圧電ポンプ101、201の主要部の断面図である。圧電ポンプ101は、基板91、平面部51、スペーサ53A、補強板43、振動板ユニット60、圧電素子42、スペーサ53B、電極導通用板70、スペーサ53C及び蓋部54を備え、それらを順に積層した構造を有している。圧電ポンプ201は、圧電ポンプ101と同じ構造を有しているため、説明を省略する。
円板状の振動板41の上面には圧電素子42が貼着され、振動板41の下面には補強板43が貼着されて、振動板41と圧電素子42と補強板43とによって円板状のアクチュエータ40が構成される。ここで、振動板41を圧電素子42および補強板43よりも線膨張係数の大きな金属板としておき、接着時に加熱硬化させることにより、全体が反ることなく、圧電素子42に適切な圧縮応力を残留させることができ、圧電素子42の割れを防止できる。例えば、振動板41をリン青銅(C5210)やステンレススチールSUS301など線膨張係数の大きな材料とし、補強板43を42ニッケルまたは36ニッケルまたはステンレススチールSUS430などとするのがよい。例えば、圧電素子42は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスなどで形成するのがよい。この場合スペーサ53Bの厚さは、圧電素子42の厚さと同じか、少し厚くしておくとよい。
なお、振動板41、圧電素子42、補強板43については、上から圧電素子42、補強板43、振動板41の順に配置してもよい。この場合も圧電素子42に適切な圧縮応力が残留するように、補強板43、振動板41の材質を逆にすることで線膨張係数が調整されている。
振動板41の周囲には振動板支持枠61が設けられていて、振動板41は振動板支持枠61に対して連結部62で連結されている。連結部62は細いリング状に形成されたものであり、小さなバネ定数の弾性をもたせて弾性構造としている。したがって振動板41は二つの連結部62で振動板支持枠61に対して2点で柔軟に支持されている。そのため、振動板41の屈曲振動を殆ど妨げない。すなわち、アクチュエータ40の周辺部が(勿論中心部も)実質的に拘束されていない状態となっている。なお、スペーサ53Aは平面部51と一定の隙間をあけてアクチュエータ40を保持するために設けられる。振動板支持枠61には電気的に接続するための外部端子63が形成されている。
振動板41、振動板支持枠61、連結部62及び外部端子63は金属板の打ち抜き加工により成形されていて、これらによって振動板ユニット60が構成されている。
振動板支持枠61の上面には、樹脂製のスペーサ53Bが接着固定されている。スペーサ53Bの厚さは圧電素子42と同じか少し厚く、ポンプ筺体80の一部を構成するとともに、次に述べる電極導通用板70と振動板ユニット60とを電気的に絶縁する。
スペーサ53Bの上には、金属製の電極導通用板70が接着固定されている。電極導通用板70は、ほぼ円形に開口した枠部位71と、この開口内に突出する内部端子73と、外部へ突出する外部端子72とで構成されている。
内部端子73の先端は圧電素子42の表面にはんだ付けされる。はんだ付け位置をアクチュエータ40の屈曲振動の節に相当する位置とすることにより内部端子73の振動は抑制できる。
電極導通用板70の上には、樹脂製のスペーサ53Cが接着固定される。スペーサ53Cはここでは圧電素子42と同程度の厚さを有する。スペーサ53Cは、アクチュエータが振動したときに、内部端子73のはんだ部分が、蓋部54に接触しないようにするためのスペーサである。また、圧電素子42表面が蓋部54に過度に接近して、空気抵抗により振動振幅の低下するのを防止する。そのため、スペーサ53Cの厚さは、前述の通り、圧電素子42と同程度の厚さであればよい。
蓋部54はスペーサ53Cの上部に被せられ、アクチュエータ40の周囲を覆う。そのため、中心通気孔52を通して吸引された流体は吐出孔55から吐出される。吐出孔55は蓋部54の中心に設けてもよいが、蓋部54を含むポンプ筐体80内の正圧を開放する吐出孔であるので、蓋部54の中心に設ける必要はない。
一方、平面部51の中心には中心通気孔52(吸引孔)が形成されている。この平面部51と振動板ユニット60との間に、補強板43の厚みへ数10μm程度加えたスペーサ53Aが挿入されている。このように、スペーサ53Aが存在しても、振動板41は振動板支持枠61に拘束されているわけではないので、負荷変動に応じて間隙は自動的に変化する。但し、連結部62(バネ端子)の拘束の影響を多少は受けるので、このようにスペーサ53Aを挿入することで、低負荷時には積極的に隙間を確保して流量を増大することができる。また、スペーサ53Aを挿入した場合でも、高負荷時には連結部62(バネ端子)がたわんで、アクチュエータ40と平面部51との対向領域の隙間が自動的に減少し、高い圧力で動作することが可能である。
なお、図5に示した例では、連結部62を二箇所に設けたが、三箇所以上に設けてもよい。連結部62はアクチュエータ40の振動を妨げるものではないが、振動に多少の影響を与えるため、例えば三箇所で連結(保持)することにより、より自然な保持が可能となり、圧電素子の割れを防止することもできる。
また、図6(B)に示すように、アクチュエータ対向領域の周辺部分に、1つまたは複数の周辺通気孔56A、56Bを設けても構わない。ここで、アクチュエータ対向領域の隙間の圧力は、中心部、周辺部ともに、アクチュエータ40の屈曲振動に伴い刻々と変動するが、時間平均して見れば、中心部では負圧を発生し、周辺部ではそれに対抗して釣り合う正圧を発生している。そこで、アクチュエータ対向領域の周辺部に周辺通気孔56A、56Bを設ければ、周辺部で発生している正圧を利用することができ、同一面で吸引/吐出が可能となる。そのため、周辺通気孔56A、56Bをそのまま圧電ポンプ101の吐出孔としてもよいし、周辺通気孔56A、56Bを別に設ける吐出孔に連通させて集中排気する構成にしてもよい。
平面部51の下部には、中心に円柱形の開口部92が形成された基板91が設けられている。平面部51の一部は基板91の開口部92で露出する。この円形の露出部は、アクチュエータ40の振動に伴う圧力変動により、アクチュエータ40と実質的に同一周波数で振動することができる。この平面部51と基板91との構成により、平面部51のアクチュエータ対向領域の中心又は中心付近は屈曲振動可能な薄板部であり、周辺部は実質的に拘束された厚板部となる。この円形の薄板部の固有振動数は、アクチュエータ40の駆動周波数と同一か、やや低い周波数になるように設計している。
従って、外部端子63,72に駆動電圧が印加されると、アクチュエータ40が同心円状に屈曲振動し、アクチュエータ40の振動に呼応して、中心通気孔52を中心とした平面部51の露出部(薄板部)も大きな振幅で振動する。平面部51の振動位相がアクチュエータ40の振動位相よりも遅れた(例えば90°遅れの)振動となれば、平面部51とアクチュエータ40との間の隙間空間の厚さ変動が実質的に増加する。そのことによってポンプの能力をより向上させることができる。
ここで、圧電ポンプ101及び圧電ポンプ201は、図3、図4に示すように、直列にエアタンク9に接続される。詳述すると、圧電ポンプ101の中心通気孔52は、外気を取り込むための吸引口107Aに連通し、圧電ポンプ101の吐出孔55は、圧電ポンプ201の中心通気孔52に連通する。また、圧電ポンプ201の吐出孔55は、接続口106Aに連通する。
次に、逆止弁202の構造について詳述する。
図7は、本発明の第1実施形態に係る流体制御装置100に備えられる逆止弁202の主要部の断面図である。逆止弁202は、円筒状の逆止弁筐体21と円状の薄膜からなるダイヤフラム108Aとを有する。
逆止弁筐体21には、外気を取り込むための吸引口107Bに連通する第1連通孔24と、圧電ポンプ101の吐出孔55および圧電ポンプ201の中心通気孔52(吸引孔)に連通する第2連通孔22と、圧電ポンプ101の吐出孔55および圧電ポンプ201の中心通気孔52に連通する第3連通孔27と、第2連通孔22の周縁からダイヤフラム108A側へ突出した弁座20と、が形成されている。
ダイヤフラム108Aは、弁座20に接触して逆止弁筐体21に固定されている。また、ダイヤフラム108Aは、逆止弁筐体21内を分割して、第1連通孔24に連通するリング状の第1バルブ室23と第3連通孔27に連通する第2バルブ室26とを構成する。ダイヤフラム108Aの材質は、例えばエチレンプロピレンゴムまたはシリコーンゴム等の弾性部材である。
弁座20は、ダイヤフラム108Aを与圧するよう逆止弁筐体21に形成されている。
以上の構造において逆止弁202は、第1バルブ室23と第2バルブ室26との圧力差によって、ダイヤフラム108Aが弁座20に対して接触または離間し、弁を開閉する。なお、逆止弁202は本発明の「第1逆止弁」に対応する。逆止弁202の第1連通孔24は本発明の「第1連通孔A」に対応する。逆止弁202の第2連通孔22は本発明の「第1連通孔B」に対応する。逆止弁202の第3連通孔27は本発明の「第1連通孔C」に対応する。逆止弁202の逆止弁筐体21は本発明の「第1逆止弁筐体」に対応する。逆止弁202のダイヤフラム108Aは本発明の「第1ダイヤフラム」に対応する。逆止弁202の第1バルブ室23は本発明の「第1バルブ室A」に対応する。逆止弁202の第2バルブ室26は本発明の「第1バルブ室B」に対応する。
ここで、空気充填時における流体制御装置100の動作について説明する。
図8は、図3に示す圧電ポンプ201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。図9は、図3に示す圧電ポンプ101、201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。図10は、エアタンク9の空気圧の変化を示すグラフである。
制御部111は、空気の充填を開始するとき、全ポンプのうちエアタンク9との接続距離が近い圧電ポンプ201から駆動を開始させる(図8参照)。圧電ポンプ201がポンピング動作を開始すると、第2バルブ室26の空気が第3連通孔27から圧電ポンプ201のポンプ室45へ流入する。これにより、逆止弁202では、第2バルブ室26の圧力が低下し、ダイヤフラム108Aが開放して第1連通孔24と第2連通孔22とが連通する。この結果、外気が吸引口107Bから吸引され、空気が逆止弁202の第1連通孔24、第1バルブ室23、及び第2連通孔22を経由して圧電ポンプ201のポンプ室45へ流入する。そして、空気が圧電ポンプ201の吐出孔55からエアタンク9へ送出され、エアタンク9内の圧力(空気圧)が高まる。
圧電ポンプ201がポンピング動作を行っている間、制御部111は、図10に示す圧電ポンプ201の吐出圧力であるポンプ圧力をエアタンク9の空気圧として監視する。そして、ポンプ圧力が一定圧力Pth(この実施形態では15kPa)を超えたと判定した時、制御部111は、次の圧電ポンプ101の駆動を開始させる(図9参照)。
圧電ポンプ101も駆動を開始し、圧電ポンプ101、201がポンピング動作を行うと、外気が吸引口107Aから吸引され、空気が圧電ポンプ101のポンプ室45を経由して逆止弁202の第2バルブ室26へ流入する。これにより、逆止弁202では第2バルブ室26の圧力が高まり、ダイヤフラム108Aが弁座20に当接して第2連通孔22をシールする。この結果、外気が吸引口107Aから吸引され、圧電ポンプ101内のポンプ室45を経由して、逆止弁202を経由せず、圧電ポンプ201内のポンプ室45に流入する。そして、空気が圧電ポンプ201の吐出孔55からエアタンク9へ送出され、エアタンク9内の圧力(空気圧)が目標圧力まで高まる(図10参照)。
以上の構成では、エアタンク9の圧力が低い間、圧電ポンプ201だけを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな圧電ポンプ101でなく流路抵抗の小さい逆止弁202を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。そのため、エアタンク9の圧力(空気圧)が低い間、全ての圧電ポンプ101、201を駆動する必要が無く、圧電ポンプ201を駆動するだけで済む。
従って、この実施形態の流体制御装置100によれば、エアタンク9の空気圧が低い間の消費電力を削減できる。
《第2実施形態》
図11(A)は、本発明の第2実施形態の流体制御装置200に備えられる圧電ポンプ101、逆止弁202、圧電ポンプ201、逆止弁302、圧電ポンプ301、及びエアタンク9の接続方法を示すブロック図である。
この実施形態の流体制御装置200は、圧電ポンプ301と逆止弁302とを備える点で流体制御装置100と相違する。その他の構成については同じである。
圧電ポンプ301は、図5、図6(A)に示す圧電ポンプ101と同じ構造を有している。圧電ポンプ301は、逆止弁302を介して圧電ポンプ201と直列に接続される。具体的には、圧電ポンプ201の吐出孔55は、圧電ポンプ301の中心通気孔52に連通し、圧電ポンプ301の吐出孔55は、接続口106Aに連通する。
逆止弁302は、図7に示す逆止弁202と同じ構造を有している。ただし、逆止弁筐体21の第2連通孔22は、圧電ポンプ201の吐出孔55および圧電ポンプ301の中心通気孔52に連通する。また、逆止弁筐体21の第3連通孔27は、圧電ポンプ201の吐出孔55および圧電ポンプ301の中心通気孔52に連通する。
制御部111は、全圧電ポンプのうちエアタンク9との接続距離が近い圧電ポンプ301から順番に駆動を開始する。制御部111は、圧電ポンプ301のポンプ圧力をエアタンク9の空気圧として監視し、空気圧の上昇に応じて、次段の圧電ポンプの駆動を開始する。例えば、圧電ポンプ301だけがポンピング動作を行っている間に、ポンプ圧力が15kPaを超えたと判定した時、制御部111は、次の圧電ポンプ201の駆動を開始させる。そして、圧電ポンプ301、201がポンピング動作を行っている間に、ポンプ圧力が30kPaを超えたと判定した時、制御部111は、次の圧電ポンプ101の駆動を開始させる。
以上の構成では、エアタンク9の圧力が低い間、圧電ポンプ301だけを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな圧電ポンプ101、201でなく流路抵抗の小さい逆止弁302を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。また、圧電ポンプ201、301を駆動した場合でも、流路抵抗の大きな圧電ポンプ101でなく流路抵抗の小さい逆止弁202を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。そのため、エアタンク9の圧力(空気圧)が低い間、全ての圧電ポンプ101、201、301を駆動する必要が無い。
従って、この実施形態の流体制御装置200によれば、流体制御装置100と同様の効果を奏する。
また、以上より、図11(B)に示すようにn段の圧電ポンプを直列に接続した場合でも、流体制御装置100と同様の効果を奏する。
図11(B)は、本発明の第2実施形態の変形例に係る流体制御装置200′に備えられる圧電ポンプ101、逆止弁202、圧電ポンプ201、逆止弁902、圧電ポンプ901、及びエアタンク9の接続方法を示すブロック図である。この図では、圧電ポンプ101を第1ポンプと、圧電ポンプ201を第2ポンプと、n段目の圧電ポンプ901を第nポンプと、表記している。逆止弁902はn−1段目の逆止弁である。
この構成において、流体制御装置200′は、第1ポンプ101と、第tポンプと、第t−1逆止弁と、を備える。ここで、tは2からnまでの整数である。そして、流体制御装置200′では、第tポンプの第t吸引孔と第t−1ポンプの第t−1吐出孔とが連通し、第nポンプの第n吐出孔とエアタンク9とが連通し、第t−1ポンプの第t−1吐出孔および第tポンプの第t吸引孔と第t−1逆止弁の第2連通孔22とが連通し、第t−1ポンプの第t−1吐出孔および第tポンプの第t吸引孔と第t−1逆止弁の第3連通孔27とが連通する。
以上の構成では、エアタンク9の圧力が低い間、第nポンプだけを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな第1ポンプから第n−1ポンプまででなく流路抵抗の小さい第n−1逆止弁を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。そのため、エアタンク9の圧力(空気圧)が低い間、第1ポンプ、第2ポンプ、・・・、第nポンプの全てを駆動する必要が無い。
したがって、図11(B)に示すようにn段の圧電ポンプを直列に接続した場合でも、流体制御装置100と同様の効果を奏する。
《第3実施形態》
図12は、本発明の第3実施形態の流体制御装置300の主要部の構成を示すブロック図である。この実施形態の流体制御装置300は、急速排気が可能な急速排気部309を備える点で流体制御装置100と相違し、その他の構成については同じである。そのため、流体制御装置300は、圧縮空気を充填した後に急速排気が必要な血圧測定用のカフ109に接続するのに好適な装置である。急速排気部309は、逆止弁102と排気弁103と排気口106Bとで構成され、最後段のポンプ201とカフ109との間を接続する。
この実施形態では、流体制御装置300の筐体310の接続口106Aに、カフ109のゴム管109Aが接続される。また、流体制御装置300の筐体310には、カフ109の空気を排気するための排気口106Bがさらに形成されている。
ここで、急速排気部309の逆止弁102及び排気弁103の構造について詳述する。まず、逆止弁102の構造について図12を参照しながら詳述する。
逆止弁102の構造は、図7に示す逆止弁202の構造と同じである。ただし、逆止弁102の第1連通孔24は圧電ポンプ201の吐出孔55に連通する。また、逆止弁102の第2連通孔22はカフ109に連通する。また、逆止弁102の第3連通孔27は、第2連通孔22およびカフ109に連通する。なお、逆止弁102は本発明の「急速逆止弁」に対応する。逆止弁102の第1連通孔24は本発明の「第1の孔」に対応する。逆止弁102の第2連通孔22は本発明の「第2の孔」に対応する。逆止弁102の第3連通孔27は本発明の「第3の孔」に対応する。逆止弁102の逆止弁筐体21は本発明の「急速逆止弁筐体」に対応する。逆止弁102のダイヤフラム108Aは本発明の「ダイヤフラムA」に対応する。逆止弁102の第1バルブ室23は本発明の「第1の室」に対応する。逆止弁102の第2バルブ室26は本発明の「第2の室」に対応する。
次に、排気弁103の構造について図12を参照しながら詳述する。
排気弁103は、円筒状の排気弁筐体31と円状の薄膜からなるダイヤフラム108Bとを有する。
排気弁筐体31には、圧電ポンプ201の吐出孔55に連通する第4連通孔37と、カフ109に連通する第5連通孔34と、流体制御装置300外部に連通する第6連通孔32と、第6連通孔32の周縁からダイヤフラム108B側へ突出した弁座30と、が形成されている。
ダイヤフラム108Bは、弁座30に接触して排気弁筐体31に固定されている。また、ダイヤフラム108Bは、排気弁筐体31内を分割して、第4連通孔37に連通する第4バルブ室36と第5連通孔34に連通するリング状の第3バルブ室33とを構成する。ダイヤフラム108Bの材質は、例えばエチレンプロピレンゴムまたはシリコーンゴム等の弾性部材である。
以上の構造において排気弁103は、第4バルブ室36と第3バルブ室33との圧力差によってダイヤフラム108Bが弁座30に対して接触または離間し、弁を開閉する。なお、排気弁103は本発明の「急速排気弁」に対応する。排気弁103の第4連通孔37は本発明の「第4の孔」に対応する。排気弁103の第5連通孔34は本発明の「第5の孔」に対応する。排気弁103の第6連通孔32は本発明の「第6の孔」に対応する。排気弁103の排気弁筐体31は本発明の「排気弁筐体」に対応する。排気弁103のダイヤフラム108Bは本発明の「ダイヤフラムB」に対応する。排気弁103の第3バルブ室33は本発明の「第3の室」に対応する。排気弁103の第4バルブ室36は本発明の「第4の室」に対応する。
ここで、血圧測定時における流体制御装置300の動作について説明する。
図13は、図12に示す圧電ポンプ201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。図14は、図12に示す圧電ポンプ101、201がポンピング動作を行っている時の空気の流れを示す説明図である。図15は、図12に示す圧電ポンプ101、201がポンピング動作を停止した直後の空気の流れを示す説明図である。
制御部111は、血圧の測定を開始するとき、全ポンプのうちカフ109との接続距離が近い圧電ポンプ201から順に駆動を開始させる(図13参照)。圧電ポンプ201がポンピング動作を開始すると、逆止弁202の第2バルブ室26の空気が第3連通孔27から圧電ポンプ201の中心通気孔52を介してポンプ室45へ流入する。これにより、逆止弁202では、第2バルブ室26の圧力が低下し、ダイヤフラム108Aが開放して第1連通孔24と第2連通孔22とが連通する。この結果、外気が吸引口107Bから吸引され、空気が逆止弁202の第1連通孔24、第1バルブ室23、及び第2連通孔22を経由して圧電ポンプ201のポンプ室45へ流入する。
そして、圧電ポンプ201は、空気を圧電ポンプ201の吐出孔55から急速排気部309の逆止弁102に流入させる。逆止弁102では、圧電ポンプ201のポンピング動作により第1連通孔24から第2連通孔22への順方向の吐出圧力が発生すると、ダイヤフラム108Aが開放して第1連通孔24と第2連通孔22とが連通する。また、急速排気部309の排気弁103では、圧電ポンプ201のポンピング動作により第4バルブ室36が昇圧すると、ダイヤフラム108Bが第6連通孔32をシールする。これにより、空気が圧電ポンプ201から逆止弁102の第1連通孔24と第2連通孔22を経由してカフ109へ送出され、カフ109内の圧力(空気圧)が高まる(図10参照)。
なお、流体制御装置300は、急速排気部309における逆止弁102の第2連通孔22と第3連通孔27とが連通した構造となっている。また、逆止弁102は、第2連通孔22を中心に第1連通孔24を外周に形成した形状を有している。これにより、逆止弁102の第1連通孔24を経由して第2連通孔22から流出する空気は、圧電ポンプ201の吐出圧力より若干低い圧力となって、第3連通孔27から第2バルブ室26に流入する。一方、第1バルブ室23には圧電ポンプ201の吐出圧力が印加される。この結果、逆止弁102では第1バルブ室23の圧力が第2バルブ室26の圧力より若干勝り、逆止弁102ではダイヤフラム108Aを開放した状態が維持される。また、第1バルブ室23と第2バルブ室26との圧力差が小さいため、当該圧力差が極端に偏ることもなく、ダイヤフラム108Aが破損するのを防ぐこともできる。
また、流体制御装置300は、急速排気部309における逆止弁102の第2連通孔22と排気弁103の第5連通孔34とが連通した構造となっている。また、排気弁103は、第6連通孔32を中心に連通孔34を外周に形成した形状を有している。これにより、逆止弁102の第1連通孔24を経由して第2連通孔22から流出する空気は、圧電ポンプ201の吐出圧力より若干低い圧力となって、連通孔34から排気弁103の第3バルブ室33に流入する。一方、第4バルブ室36には圧電ポンプ201の吐出圧力が印加される。この結果、排気弁103では第4バルブ室36の圧力が第3バルブ室33より若干勝り、排気弁103ではダイヤフラム108Bを閉じた状態が維持される。また、第4バルブ室36と第3バルブ室33との圧力差が小さいため、当該圧力差が極端に偏ることもなく、ダイヤフラム108Bが破損するのを防ぐこともできる。
圧電ポンプ201がポンピング動作を行っている間、制御部111は、図10に示す圧電ポンプ201のポンプ圧力をカフ109の空気圧として監視する。そして、ポンプ圧力が一定圧力(この実施形態では15kPa)を超えたと判定した時、制御部111は、次の圧電ポンプ101の駆動を開始させる(図14参照)。
圧電ポンプ101もポンピング動作を開始すると、外気が吸引口107Aから吸引され、空気が圧電ポンプ101の中心通気孔52から流入し、ポンプ室45を経由して逆止弁202の第3連通孔27を通って第2バルブ室26へ流入する。これにより、逆止弁202では第2バルブ室26の圧力が高まり、ダイヤフラム108Aが弁座20に当接して第2連通孔22をシールする。この結果、外気が吸引口107Aから吸引され、圧電ポンプ101内のポンプ室45を経由して、逆止弁202を経由せずに圧電ポンプ201内のポンプ室45に流入する。そして、空気が圧電ポンプ201の吐出孔55から急速排気部309の逆止弁102を経由して、排気弁103を経由せずカフ109へ送出され、カフ109内の圧力(空気圧)が目標圧力まで高まる(図10参照)。
次に、血圧の測定が終了すると、制御部111は、圧電ポンプ101、201のポンピング動作を停止する(図15参照)。ここで、圧電ポンプ101、201のそれぞれのポンプ室45と第1バルブ室23と第4バルブ室36の体積はカフ109の収容可能な空気の体積に比べて極めて小さい。そのため、圧電ポンプ101、201のポンピング動作が停止すると、ポンプ室45と第1バルブ室23と第4バルブ室36の空気は、圧電ポンプ101の中心通気孔52および開口部92を経由して流体制御装置300の吸引口107Aから流体制御装置300の外部へすぐに排気される。また、急速排気部309における逆止弁102の第2バルブ室26及び排気弁103の第3バルブ室33には、カフ109の圧力が印加される。この結果、逆止弁102では、圧電ポンプ101、201のポンピング動作が停止すると、すぐに第1バルブ室23の圧力が第2バルブ室26の圧力より低下する。同様に、急速排気部309の排気弁103では、圧電ポンプ101、201のポンピング動作が停止すると、すぐに第4バルブ室36の圧力が第3バルブ室33の圧力より低下する。
急速排気部309の逆止弁102では、第1バルブ室23の圧力が第2バルブ室26の圧力より低下すると、ダイヤフラム108Aが弁座20に当接して第2連通孔22をシールする。逆止弁202では、ダイヤフラム108Aが第2連通孔22をシールした状態を維持する。また、急速排気部309の排気弁103では、第4バルブ室36の圧力が第3バルブ室33の圧力より低下すると、ダイヤフラム108Bが開放して第5連通孔34と第6連通孔32とが連通する。これにより、カフ109の空気が第5連通孔34及び第6連通孔32を経由して排気口106Bから急速に排気される(図15参照)。
以上の構成では、カフ109の圧力が低い間、圧電ポンプ201だけを駆動した場合でも、流路抵抗の大きな圧電ポンプ101でなく流路抵抗の小さい逆止弁202を介して外気を吸引するため、十分な流量が生じる。そのため、カフ109の圧力(空気圧)が低い間、全ての圧電ポンプ101、201を駆動する必要が無く、圧電ポンプ201を駆動するだけで済む。
従って、この実施形態の流体制御装置300によれば、カフ109の空気圧が低い間の消費電力を削減できる。また、カフ109に圧縮空気を充填した後に、カフ109から空気を急速排気することもできる。
なお、この実施形態においても、図11(B)に示すようにn段の圧電ポンプを直列に接続することが可能である。
《その他の実施形態》
以上の実施形態ではユニモルフ型で屈曲振動するアクチュエータを設けたが、振動板の両面に圧電素子を貼着してバイモルフ型で屈曲振動するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、排気弁103は、第5連通孔34をカフ109に接続して第6連通孔32を排気口106Bに接続しているが、第5連通孔34を図12の第6連通孔32の位置に配置した状態でカフ109に接続し、第6連通孔32を図12の第5連通孔34の位置に配置した状態で排気口106Bに接続しても構わない。この接続方法では、体動などでカフ109の圧力が変動した場合でも、意図しない排気が発生し難いという効果を奏する。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1、2、101、201、301、901 圧電ポンプ
9 エアタンク
9A ゴム管
10 ポンプ本体
11 第1開口部
12 第2開口部
19 ダイヤフラム
20 弁座
21 逆止弁筐体
22 第2連通孔
23 第1バルブ室
24 第1連通孔
26 第2バルブ室
27 第3連通孔
30 弁座
31 排気弁筐体
32 第6連通孔
33 第3バルブ室
34 第5連通孔
36 第4バルブ室
37 第4連通孔
40 アクチュエータ
41 振動板
42 圧電素子
43 補強板
45 ポンプ室
51 平面部
52 中心通気孔
53A、53B、53C スペーサ
54 蓋部
55 吐出孔
60 振動板ユニット
61 振動板支持枠
62 連結部
63 外部端子
70 電極導通用板
71 枠部位
72 外部端子
73 内部端子
91 基板
92 開口部
100、200、300 流体制御装置
102、202、302、902 逆止弁
103 排気弁
106A 接続口
106B 排気口
107A、107B 吸引口
108A、108B ダイヤフラム
109 カフ
109A ゴム管
110、310 筐体
111 制御部

Claims (11)

  1. 第1ポンプ室と前記第1ポンプ室を介して互いに連通する第1吸引孔および第1吐出孔とを有する第1ポンプと、
    第2ポンプ室と前記第2ポンプ室を介して互いに連通する第2吸引孔および第2吐出孔とを有る第2ポンプと、を備え、
    2段の前記第1ポンプ及び前記第2ポンプが直列に接続した流体制御装置において、
    前記第1吐出孔および前記第2吸引孔の間を連通する第1流路と、
    装置本体の外部に連通する第1連通孔と前記第1流路に連通する第連通孔とを有し、前記第1連通孔から前記第連通孔への空気の流入は許容し、前記第連通孔から前記第1連通孔への空気の流出は禁止する第1逆止弁と、
    前記第2ポンプの前記第2吐出孔に接続される空気貯蔵部の空気圧を監視し、前記空気圧の上昇に応じて、全ポンプのうち前記空気貯蔵部との接続距離が近いポンプから順番に駆動を開始する制御部と、を備えることを特徴とする流体制御装置。
  2. 前記第1逆止弁は、前記第1連通孔前記連通孔と前記第1吐出孔および前記第2吸引孔に連通する第連通孔とが形成された第1逆止弁筐体と、前記第1逆止弁筐体内を分割して、前記第1連通孔および前記第連通孔に連通する第1バルブ室と前記第連通孔に連通する第バルブ室とを構成する第1ダイヤフラムと、を有する、請求項1に記載の流体制御装置。
  3. 第1ポンプ室と前記第1ポンプ室を介して互いに連通する第1吸引孔および第1吐出孔とを有する第1ポンプと、
    第tポンプ室と前記第tポンプ室を介して互いに連通する第t吸引孔および第t吐出孔とを有する第tポンプと、を備え、
    前記tは2からnまでの全ての整数であり、前記nは3以上の整数であり、n段のポンプが直列に接続した、流体制御装置において、
    第t−1ポンプの第t−1吐出孔および前記第tポンプの前記第t吸引孔の間を連通する第t−1流路と、
    装置本体の外部に連通する第t−1連通孔Aと、前記第t−1流路に連通する第t−1連通孔Bとを有し、前記第t−1連通孔Aから前記第t−1連通孔Bへの空気の流入は許容し、前記第t−1連通孔Bから前記第t−1連通孔Aへの空気の流出は禁止する第t−1逆止弁と、
    第nポンプの第n吐出孔に接続される空気貯蔵部の空気圧を監視し、前記空気圧の上昇に応じて、全ポンプのうち前記空気貯蔵部との接続距離が近いポンプから順番に駆動を開始する制御部と、を備える、流体制御装置。
  4. 前記第t−1逆止弁は、前記第t−1連通孔Aと前記第t−1連通孔Bと前記第t−1吐出孔および前記第t吸引孔に連通する前記第t−1連通孔Cとが形成された第t−1逆止弁筐体と、前記第t−1逆止弁筐体内を分割して、前記第t−1連通孔Aおよび前記第t−1連通孔Bに連通する第t−1バルブ室Aと前記第t−1連通孔Cに連通する第t−1バルブ室Bとを構成する第t−1ダイヤフラムと、を有する請求項3に記載の流体制御装置。
  5. 全ポンプのうち前記空気貯蔵部との接続距離が最も近い最後段のポンプの吐出孔と前記空気貯蔵部との間を接続し、前記空気貯蔵部に充填された空気を急速排気する急速排気部を備え、
    前記急速排気部は、
    前記最後段のポンプの吐出孔に連通する第1の孔と前記空気貯蔵部に連通する第2の孔と前記空気貯蔵部および前記第2の孔に連通する第3の孔とが形成された急速逆止弁筐体と、前記急速逆止弁筐体内を分割して、前記第1の孔および前記第2の孔に連通する第1の室と前記第3の孔に連通する第2の室とを構成するダイヤフラムと、を有する急速逆止弁と、
    前記最後段のポンプの吐出孔に連通する第4の孔と前記空気貯蔵部に連通する第5の孔と装置本体外部に連通する第6の孔とが形成された排気弁筐体と、前記排気弁筐体内を分割して、前記第5の孔および前記第6の孔に連通する第3の室と前記第4の孔に連通する第4の室とを構成するダイヤフラムと、を有する急速排気弁と、を備える、請求項1からのいずれかに記載の流体制御装置。
  6. 前記ポンプは、周辺部が実質的に拘束されていなくて、中心部から周辺部にかけて屈曲振動するアクチュエータと、前記アクチュエータに近接対向して配置される平面部と、前記平面部のうち前記アクチュエータと対向するアクチュエータ対向領域の中心又は中心付近に配置された1つまたは複数の中心通気孔と、を備える、請求項1から5のいずれかに記載の流体制御装置。
  7. 前記アクチュエータは円板状である、請求項6に記載の流体制御装置。
  8. 前記アクチュエータ対向領域は、中心又は中心付近が屈曲振動可能な薄板部であり、周辺部が実質的に拘束された厚板部である、請求項6又は7に記載の流体制御装置。
  9. 前記アクチュエータ対向領域の周辺部分に、1つまたは複数の周辺通気孔を備えた、請求項6から8の何れかに記載の流体制御装置。
  10. 前記アクチュエータは、当該アクチュエータと前記平面部との間に一定の隙間をあけて弾性構造により保持されている、請求項6から9の何れかに記載の流体制御装置。
  11. 第1ポンプ室と前記第1ポンプ室を介して互いに連通する第1吸引孔および第1吐出孔とを有する第1ポンプと、
    第tポンプ室と前記第tポンプ室を介して互いに連通する第t吸引孔および第t吐出孔とを有する第tポンプと、を備え、
    前記tは2からnまでの全ての整数であり、前記nは2以上の整数であり、n段のポンプを直列に接続した、流体制御装置のポンプ接続方法において、
    第t−1ポンプの第t−1吐出孔および前記第tポンプの前記第t吸引孔の間を連通する第t−1流路と、
    装置本体の外部に連通する第t−1連通孔と、第t−1連通孔と第t−1連通孔とが形成された第t−1逆止弁筐体と、前記第t−1逆止弁筐体内を分割して、前記第t−1連通孔および前記第t−1連通孔に連通する第t−1バルブ室と前記第t−1連通孔に連通する第t−1バルブ室とを構成する第t−1ダイヤフラムと、を有する第t−1逆止弁と、を備え、
    前記第t吸引孔と第t−1吐出孔とを接続し、前記第n吐出孔と空気貯蔵部とを接続し、第t−1吐出孔および前記第t吸引孔と前記第t−1逆止弁の前記第t−1連通孔とを接続し、第t−1吐出孔および前記第t吸引孔と前記第t−1逆止弁の前記第t−1連通孔とを接続した、ポンプ接続方法。
JP2015000022A 2011-04-11 2015-01-05 流体制御装置およびポンプ接続方法 Active JP5999200B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015000022A JP5999200B2 (ja) 2011-04-11 2015-01-05 流体制御装置およびポンプ接続方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011087473 2011-04-11
JP2011087473 2011-04-11
JP2015000022A JP5999200B2 (ja) 2011-04-11 2015-01-05 流体制御装置およびポンプ接続方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013509808A Division JP5776767B2 (ja) 2011-04-11 2012-01-25 流体制御装置およびポンプ接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015092082A JP2015092082A (ja) 2015-05-14
JP5999200B2 true JP5999200B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=47009117

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013509808A Active JP5776767B2 (ja) 2011-04-11 2012-01-25 流体制御装置およびポンプ接続方法
JP2015000022A Active JP5999200B2 (ja) 2011-04-11 2015-01-05 流体制御装置およびポンプ接続方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013509808A Active JP5776767B2 (ja) 2011-04-11 2012-01-25 流体制御装置およびポンプ接続方法

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP5776767B2 (ja)
WO (1) WO2012140931A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4281655B2 (ja) * 2004-09-10 2009-06-17 ウシオ電機株式会社 ショートアーク型放電ランプ
CN103016319B (zh) * 2012-12-06 2015-02-11 浙江师范大学 一种自测量压电泵
CN103573592B (zh) * 2013-10-08 2017-01-25 新疆大学 一种锥形电致动聚合物驱动的单腔微泵
CN108138759B (zh) * 2015-10-05 2020-02-21 株式会社村田制作所 流体控制装置、减压装置以及加压装置
JP6292359B2 (ja) * 2016-02-01 2018-03-14 株式会社村田製作所 気体制御装置
WO2019111982A1 (ja) * 2017-12-08 2019-06-13 株式会社村田製作所 ポンプ
TWI686536B (zh) 2018-02-09 2020-03-01 研能科技股份有限公司 微型流體控制裝置
JP6787529B2 (ja) 2018-04-10 2020-11-18 株式会社村田製作所 流体制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6119688U (ja) * 1984-07-10 1986-02-04 松下電工株式会社 高圧用ダイヤフラムポンプ
JPH0128312Y2 (ja) * 1985-01-31 1989-08-29
JPH025107Y2 (ja) * 1985-09-19 1990-02-07
JP2615858B2 (ja) * 1988-06-06 1997-06-04 オムロン株式会社 電子血圧計
GB2251685A (en) * 1991-01-11 1992-07-15 Marconi Gec Ltd Gas monitoring apparatus
CN102046978B (zh) * 2008-06-03 2013-11-20 株式会社村田制作所 压电微型鼓风机

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2012140931A1 (ja) 2014-07-28
JP5776767B2 (ja) 2015-09-09
JP2015092082A (ja) 2015-05-14
WO2012140931A1 (ja) 2012-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5999200B2 (ja) 流体制御装置およびポンプ接続方法
US10502328B2 (en) Valve and fluid control appratus
JP5776793B2 (ja) 気体制御装置
JP6394706B2 (ja) バルブ、流体制御装置および血圧計
US9237854B2 (en) Valve, fluid control device
JP5494801B2 (ja) 流体ポンプ
JP6481769B2 (ja) 流体制御装置、減圧装置、および、加圧装置
JP2017026155A (ja) バルブ、流体制御装置、及び血圧測定装置
JP5668582B2 (ja) 流体制御装置
JP2012107636A (ja) 圧電マイクロポンプ
JP6288395B1 (ja) バルブ、流体制御装置および血圧計
JP6089560B2 (ja) 気体制御装置
JP5500310B2 (ja) アクティブバルブ、流体制御装置
JP5002474B2 (ja) 圧電ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5999200

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150