JP2000251850A - コイン形電池の封口方法および製造装置 - Google Patents

コイン形電池の封口方法および製造装置

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JP2000251850A
JP2000251850A JP4630599A JP4630599A JP2000251850A JP 2000251850 A JP2000251850 A JP 2000251850A JP 4630599 A JP4630599 A JP 4630599A JP 4630599 A JP4630599 A JP 4630599A JP 2000251850 A JP2000251850 A JP 2000251850A
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Toshihiko Ikehata
敏彦 池畠
Mitsugi Okahisa
貢 岡久
Susumu Yamanaka
晋 山中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】規格内の厚さと内部抵抗とを有する超薄型のコ
イン形電池を生産性良く得ることのできるコイン形電池
の封口方法および封口装置を提供する。 【解決手段】下型23の支持面28aおよび上型24の
押圧面33bの少なくとも一方を、中央部を頂部とする
湾曲形状に膨出した非平面として、この支持面28aと
押圧面33bとで各電池用部材1〜4,7,8を挟み付
けるように押圧する。または、封口加工に先立って、電
池ケース1の開口部周囲を減圧状態とした上で、封口板
2を電池ケース1内に挿入して組み付け、そののちに、
電池ケース1の封口加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚さが0.5 mm程
度の超薄型のコイン形電池の製造に際して、電池ケース
を封口する方法およびその封口加工に使用する封口装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5に示すような構造を有す
るコイン形リチウム電池Ba(図の右半分は外形を、左
半分は縦断面をそれぞれ示す)は、腕時計、補聴器およ
びOA機器などの小型ポータブル電気機器用の小型高容
量電源として広範囲に利用されている。このコイン形リ
チウム電池Baは、円形容器状となった電池ケース1内
部の周端部および内周面にガスケット3が設けられ、こ
の電池ケース1の内部に、正極板4と負極板7とがその
間にセパレータ8を介在して重ね合わせた状態で内装さ
れ、且つ図示しない電解液が所要量注入され、電池ケー
ス1の開口部が内方に屈曲されてキャップ状の封口板2
の周端部上にかしめ加工されることにより、電池ケース
1の開口部が封口された構造になっている。
【0003】上記コイン形リチウム電池Baは、以下の
ような手順で組み立てられている。
【0004】すなわち、組立過程における左半部の縦断
面図を示した図6のように、電池ケース1は、その底面
部1aの内面周端部から周壁面部1bの内周面にわたり
フイルム状のガスケット3が接着などの手段で予め設け
られている。この電池ケース1内には、正極板4および
セパレータ8を所定箇所に順次組み付けたのちに、所要
量の電解液(図示せず)を注入する。つぎに電池ケース
1内には、キャップ状の天面部2aの内面側に負極板7
を予め取り付けた封口板2を嵌め込む。このように組み
付けたコイン形電池の各部材1〜4,7,8は、図7に
示すような封口装置に取り付けて電池ケース1にかしめ
加工を施すことにより、電池ケース1が封口されてコイ
ン形電池Baとなる。
【0005】図7の封口装置は、プレス機に封口用金型
の下型9と上型10を取り付けた構成になっており、同
図には、電池ケース1のかしめ加工による封口が終了し
て製造完了したコイン形リチウム電池Baを取り出す直
前の状態を示してある。下型9は、プレス機のプレスベ
ット11に立設状態に固定された円柱状の支持体12
と、この支持体12の外周面に摺動自在に外嵌されて圧
縮ばね13で下方から弾性的に支持されたリング状の位
置決め部材14とから構成されている。
【0006】支持体12は、その上端面が電池ケース1
の底面と略同じ円形を有して加工すべき電池ケース1が
載置される支持面12aになっており、封口加工時に作
用する荷重を受け止める。位置決め部材14は、加工前
において、圧縮ばね13により図示位置よりも上方であ
って支持体12の支持面12aの周囲上方を取り囲む上
限位置に保持される。したがって、加工前においては、
位置決め部材14と支持体12の支持面12aとが容器
状に組み合わされた状態に保持され、図6の状態に各電
池用部材2〜4,7,8が内部に組み付けられた電池ケ
ース1は、位置決め部材14内に挿入することにより位
置決めされて支持体12の支持面12a上に載置され
る。
【0007】上記の上型10は、有頭円筒状のプレスラ
ム17内に摺動自在に内装されて圧縮ばね18で下方に
常時付勢された押圧軸体19と、この押圧軸体19の下
端面にねじ結合により固着された押圧部材20と、この
押圧部材20の下端部を摺動自在に挿通させて取付部材
21を介しプレスラム17の下端面に固着された略円筒
状の加工用部材22とから構成されている。加工用部材
22は、下部内周面に断面形状が湾曲面となった加工用
面22aを有している。
【0008】図6のように各部材2〜4,7,8を内部
に組み付けた電池ケース1は、位置決め部材14により
位置決めして支持体12の支持面12a上に載置された
のちに、プレスラム17の下降工程によってかしめ加工
される。すなわち、上型10は、プレスラム17が上限
位置であるとき、押圧部材20が圧縮ぼね18の付勢力
を受けて加工用部材22よりも下方に突出している。プ
レスラム17が下降すると、押圧部材20の下端の押圧
面20aが電池ケース1内に入り込んで封口板2の天面
部2a上に当接したのち、プレスラム17の下降に伴っ
て圧縮される圧縮ばね18の復元力を押圧軸体19を介
して受ける押圧部材20は、封口板2をガスケット3を
介し電池ケース1に押し付ける。一方、加工用部材22
は、その下端が位置決め部材14に当接したのち、圧縮
ばね13の付勢力に抗して位置決め部材14を押し下げ
ながら下降して、電池ケース1の周壁面部1bを加工用
面22aに沿わせて内方に湾曲変形させる。これによ
り、電池ケース1は、その周壁面部1bが封口板2の周
端部とガスケット3とを抱き込むような形状にかしめ加
工されることによって封口され、コイン形電池Baが出
来上がる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来において一般的に
市販されている薄型のコイン形電池は、1.2 mmの厚さ
のものまでであったが、近年においては、特に非接触型
カード用の電源として、厚さの極めて薄いコイン形電池
が強く求められるようになってきた。例えば、図5にお
いて、外径φが20mmで厚さDが0.5 mmといったよう
に、外径φが比較的大きく、厚さDが極めて薄いコイン
形電池Baの開発が現在において早急に求められてい
る。
【0010】しかしながら、上述のような外径φと厚さ
Dを有する超薄型のコイン形電池Baでは、電池ケース
1および封口板2として、板厚d1,d2が0.1 mmと
極めて薄いステンレス鋼板などが使用されることになる
ため、特に封口工程における僅かな不具合も大きな問題
となり易い。例えば、上述のような超薄型のコイン形電
池を図7に示した封口装置を用いる従来と同じ工程で封
口を試みた場合、出来上がった超薄型のコイン形電池B
aは、その中央部が0.1 mm程度膨れた厚さとなって、
所定の電池厚さに納まらない規格外れの形状を有する不
良品が多数発生した。この膨れの原因は、封口板2の周
端部をガスケット3を介在して電池ケース1に密着した
状態で電池ケース1の周壁面部1bを内方に変形させて
かしめ加工により封口する際に、電池ケース1の開口部
付近に存在した空気および各電池用部材1〜4,7,8
の内部に含有または相互間に存在していた空気が外部に
排出されずに狭い内部空間内に閉じ込められた結果、内
部の圧力が大気圧よりも幾分高くなって、厚さが0.1 m
mと極めて薄い電池ケース1および封口板2が膨れ出た
ものである。
【0011】しかも、この形状が規格外れのコイン形電
池Baは、その内部抵抗を測定したところ、正常なコイ
ン形電池Baの2倍以上である30Ωという異常な値を
示した。これは、中央部が膨れることにより、電池内部
において電池ケース1、正極板4、セパレータ8、負極
板7および封口板2の各々の間の接触圧力が低くなった
結果、相互間の接触面積の減少に伴って接触抵抗が低下
し、これが電池の内部抵抗の増大を招いたものである。
このような内部抵抗の大きなコイン形電池Baでは、大
電流の取り出しが困難となり、電池性能が大幅に低下す
る重大な欠陥となるので、中央部の膨れを解消すること
が重大な課題となる。
【0012】ところで、ペーパー電池では、実開昭50
−152121号公報に開示されている様に真空室の内
部でシールすることにより、規格外れの厚さに膨れるの
を防止しながら製造する方法が提案されていた。そこ
で、上述の超薄型のコイン形電池Baの製造に際して
も、周囲を減圧した雰囲気中において封口を行うことに
より、電池ケース1内部の空気を効果的に排出した状態
で封口することが考えられる。ところが、コイン形電池
Baの製造に際しては、ペーパー電池の封口工程をその
まま適用すると、種々の問題が発生して到底実用化に至
らない。
【0013】すなわち、現在生産されている薄型のコイ
ン型電池Baの殆どはリチウム電池であり、このリチウ
ム電池の電解液は、DMEその他の揮発性の低沸点成分
を含んでいるため、電池ケース1内に注入した電解液を
電池ケース1が未封口の状態で減圧雰囲気中に比較的長
時間さらすことは、電池性能を大きく損なう原因とな
る。また、コイン形電池Baは、プレス機に下型9と上
型10とを取り付けた構造の封口装置で封口加工を行う
ので、このような封口装置を減圧雰囲気中に設置する場
合には、構成が極めて大掛かりになるとともに、組み付
けた各電池用部材1〜4,7,8の供給および封口加工
終了後のコイン形電池Baの取り出しが困難となり、生
産性が著しく阻害されることになる。
【0014】一方、上述のような問題の解消を別の観点
から図ったものとして、米国特許第5486431号公
報には、上部開口した容器状の電池ケース1の底面部1
aおよびキャップ状の封口板2の天面部2aの少なくと
も一方を、電池における内側方向に向けて中央部を頂部
とする湾曲形状に膨出する形状に予め変形させておくこ
とが提案されている。
【0015】しかしながら、底面部1aが上方に向け湾
曲状に変形している電池ケース1内に挿入した正極板
4、セパレータ8、負極板7および封口板2は、非常に
不安定な状態に支持されて何れかの方向に傾き易く、し
かも、電池ケース1も、非常に薄いものであることか
ら、内部に挿入された発電要素の重量によって不規則に
変形し易い。そのため、各部材を互いに正確に位置決め
するのが困難となり、正確に位置決めされていない状態
で封口されると、コイン型電池の歩留りの低下や内部の
電解液の液漏れといった事態が発生する可能性が高い。
一方、封口板2の天面部2aを下方に向け湾曲状に変形
した場合にも、この封口板2は電池ケース1内に挿入さ
れたときに非常に不安定な状態となって何れかの方向に
傾き易く、上述とほぼ同様の問題が生じる。
【0016】そこで、本発明は、規格内の厚さと内部抵
抗とを有する超薄型のコイン形電池を歩留りの低下の低
下や液漏れを招くことなく、且つ生産性良く得ることの
できるコイン形電池の封口方法および封口装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るコイン
形電池の封口方法は、上部開口した容器状の電池ケース
の内部に、正極板、ガスケット、セパレータ、負極板お
よびキャップ状封口板をそれぞ所定位置に組み付け、且
つ電解液を注入し、下型の支持面および上型の押圧面の
少なくとも一方が中央部を頂部とする湾曲形状に膨出し
た非平面で、前記下型および前記上型が相対向して接離
方向に相対移動するよう組み合わされた封口用金型を用
い、未封口の前記電池ケースを前記支持面上に位置決め
して載置し、前記押圧面により前記封口板を前記ガスケ
ットを介して前記電池ケースの底面部に押し付けなが
ら、前記電池ケースの周壁面部を、前記上型の加工用面
によって内方に向け変形させることにより、前記ガスケ
ットを介在して前記封口板の周端部に押し付けるように
変形加工する工程を経て、電池ケースの開口部の封口を
行う。
【0018】このコイン形電池の封口方法では、互いに
正確な位置決め状態で組み付けて安定に保持した各電池
用部材を、いずれも中央部を頂部とする湾曲形状に膨出
した非平面である支持面と押圧面とにより挟み付けるよ
うにするので、各電池用部材は、これらの中心部が先ず
密着して、封口加工時において内部に空気が入り難く、
且つ空気をスムーズに外部に排出できる状態に変形され
る。そののちに、各電池用部材は、中心部付近から周端
に向けて順次密着されながら封口加工されるので、中央
部が膨れ出るといった規格外れの厚さの形状のものが殆
ど発生することがなく、各電池用部材も相互に確実に密
着するので、内部抵抗も規格内の小さな値にすることが
できる。また、封口前には、電池ケースの底面部および
封口板の天面部が共に平坦面であるから、各電池用部材
を互いに正確に位置決めでき、歩留りの低下や液漏れが
生じない。しかも、この封口方法では、中央部の膨れの
原因となる内部の空気を排出するために、空気を排出す
るための流路などを有する新規な封口用金型を開発した
りする必要がなく、既存の封口装置の一部を改造して使
用することが可能であり、製造コストがさほどアップし
ない利点がある。
【0019】第2の発明に係るコイン形電池の封口方法
は、上部開口した容器状の電池ケースの内部に、正極
板、ガスケットおよびセパレータをそれぞ所定位置に組
み付け、且つ電解液を注入し、未封口の前記電池ケース
を封口用金型の下型における支持面上に位置決めして載
置し、前記下型とともに封口用金型を構成する上型にお
ける押圧面に、下面に負極板を取り付けたキャップ状封
口板を吸着保持させ、前記下型と前記上型とが相対移動
により近接して前記封口板が前記電池ケースの内部に挿
入される直前に、前記上型と前記下型とを互いに気密に
密着させることにより、前記電池ケースの周囲に密閉空
間を形成すると同時に、前記密閉空間内を空気の排出に
より減圧し、前記下型と前記上型との相対移動に伴って
前記封口板が前記電池ケース内に組み付けられた時点で
前記封口板の吸着を解除し、前記電池ケースの周壁面部
を、前記上型の加工用面に沿わせながら内方に向け変形
させて、前記ガスケットを介在して前記封口板の周端部
に押し付けるように変形加工する工程を経て、電池ケー
スの開口部の封口を行う。
【0020】このコイン形電池の封口方法では、一連の
工程中において、封口板を電池ケース内に組み付ける直
前に下型と上型との密着により電池ケースを囲む容積の
小さい密閉空間を一時的に形成して、この密閉空間を減
圧するので、小さな容積の密閉空間内を短時間で所定の
減圧度とすることができ、この状態で封口板を電池ケー
スに組み付けたのちに、電池ケースの周壁面部の変形加
工を行う。したがって、密閉空間の減圧は封口加工時の
僅かな時間だけ行われるだけであるから、未封口の電池
ケース内の電解液は減圧により悪影響を受けることがな
く、電池性能の低下を招くことがなく、生産性も殆ど阻
害されない。また、減圧状態において封口加工を行うの
で、規格寸法から外れた大きな厚さのものが殆ど発生せ
ず、内部抵抗の低い優れた電池性能を有するコイン形電
池を得られる。さらに、封口前において、各電池用部材
を互いに正確な位置決め状態で組み付けできるので、歩
留りの低下や液漏れが生じない。しかも、減圧するに際
しては、真空室や減圧用容器などを必要とせず、既存の
封口装置を僅かに改造したものを用いることが可能であ
るから、製造コストも殆どアップしない。
【0021】上記各コイン形電池の封口方法において、
上型の加工用面により電池ケースの周壁面部を変形させ
る加工は、前記周壁面部を内方に傾斜させて前記電池ケ
ースを封口する封口工程と、傾斜している前記周壁面部
をガスケットを介在して封口板の周端部に押し付けるま
で変形加工する整形工程との2工程を経て行うことが好
ましい。
【0022】これにより、特に第1の発明の封口方法で
は、電池ケースの底面部および封口板の天面部を湾曲状
に変形する過程が加工中に存在するので、電池ケースの
周壁面部を2段階に変形加工すれば、封口加工時での電
池ケースや封口板の歪の発生などを一層確実に防止しな
がらスムーズに封口加工することができる。
【0023】本発明に係るコイン形電池の封口装置は、
相対向する配置で互いに接離方向に相対移動するように
設けられた封口用金型の下型と上型とを備え、前記下型
は、内部の所定位置にガスケット、正極板およびセパレ
ータが組み付けられ、且つ電解液が注入された未封口の
電池ケースが載置される平坦な支持面を有する柱状の支
持体と、前記電池ケースを嵌入できる筒形状を有して前
記支持体に摺動自在に外嵌され、封口加工前に前記支持
面の外周上方を囲む上限位置において下方に退避可能に
弾性的に支持された位置決め部材と、前記支持面上の前
記電池ケースの周囲を囲んで下方に退避可能に弾性的に
支持された下型カップリング部とを有し、前記上型は、
下面に負極板が取り付けられたキャップ状封口板を下端
の平坦な押圧面に吸着する吸着手段を有し、前記下型と
下型とが近接して互いに型合わせされたときに前記封口
板を前記電池ケース内に挿入して前記ガスケットに弾性
的に押し付ける押圧部材と、前記封口板が前記電池ケー
ス内に挿入される直前のタイミングで前記下型カップリ
ング部に気密に密着して前記電池ケースと前記封口板を
囲む密閉空間を形成する上型カップリング部と、前記電
池ケースの周壁面部を内部に摺動させながら内方に向け
変形させて、前記ガスケットを介し前記封口板の周端部
に押し付けるように変形加工する断面湾曲形状の加工用
面が設けられ、前記位置決め部材を押圧して下方に退避
させながら前記周端部を変形加工する上型本体とを有
し、前記下型および前記上型の少なくとも一方または両
方に、前記密閉空間が形成されると同時にその内部を排
気する真空吸引孔が形成されている構成になっている。
【0024】このコイン形電池の封口装置では、第2の
発明に係るコイン型電池の封口方法を簡単な構成により
忠実に具現化して、第2の発明の効果を確実に得ること
ができる。
【0025】上記コイン形電池の封口装置において、密
閉空間の真空吸引孔が、上型または下型の何れかにおけ
る上型本体の加工用面によって電池ケースの変形が開始
されるタイミングで前記上型と前記下型とが互いに密着
する箇所の外方に位置する部位に形成、または前記タイ
ミングで相互に位置ずれが生じる前記上型または下型の
少なくとも一方または両方における二つの部位に連通し
て形成されており、封口板の吸着手段は、前記封口板を
電池ケース内に組み付けたのちに相互に位置ずれする押
圧部材と前記上型本体とに、押圧面から外部の真空吸引
源に連通するようそれぞれに形成された真空吸着孔から
なる構成とすることが好ましい。
【0026】これにより、封口板に対する吸着解除およ
び密閉空間の減圧停止は、下型と上型との近接工程に伴
って自動的に所定のタイミングで行われるので、僅かな
時間内で真空ポンプの駆動を制御する場合などに比較し
て格段に容易で、且つ正確に行うことができる。
【0027】さらに、上記コイン形電池の封口装置にお
いて、封口板の吸着手段は、上型本体に押圧面から外部
に貫通するよう形成されて真空吸引源に連結される真空
吸引孔または前記押圧面に埋設されたマグネットの少な
くとも一方からなる構成とすることができる。
【0028】これにより、封口板が例えばステンレスな
どの如何なる素材のものであっても、この封口板を確実
に吸着保持することができる。
【0029】また、本発明のコイン形電池は、上部開口
した容器状の電池ケースの内部に、正極板、ガスケッ
ト、セパレータ、負極板およびキャップ状封口板がそれ
ぞ所定位置に組み付けられ、且つ電解液が注入され、上
記の本発明の各封口方法のいずれかにより前記電池ケー
スが封口加工されてなる構成を備えている。
【0030】これにより、厚さが0.5 mm程度の超薄型
のものであっても、規格寸法内の厚さを有して内部抵抗
の低い優れた電池性能を有するコイン型電池を得ること
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】以下に説明する各実施の形態では、超薄型
のコイン形電池Baの封口を対象としている。その超薄
型のコイン形電池Baの形状は、寸法の目安を示すと、
図5に示す外径φが20mm程度で、且つ厚さDが0.5 m
m程度であって、電池ケース1および封口板2の各板厚
d1,d2が何れも0.1 mm程度である。さらに、封口
板2の高さHは0.3 mm程度で、セパレータ8の厚さd
3は0.03mm程度である。
【0033】図1(a)〜(c)は本発明の第1の実施
の形態に係るコイン形電池の封口方法における封口加工
の工程を過程順に示した縦断面図である。各電池用部材
1〜4,7,8の各々の形状および組み付け状態は、従
来と同様であって、図6に示した通りである。このよう
に組み付けた各電池用部材1〜4,7,8は、同図の封
口装置にセットして封口加工する。
【0034】この封口装置は、プレス機に封口用金型の
下型23と上型24とが相互に芯合わせした位置決め状
態で取り付けられた構造になっている。下型23は、プ
レス機のプレスベット(図示せず)に固定された下型台
部27と、この下型台部27に立設状態に固定された円
柱状の支持体28と、この支持体28の外周面に摺動自
在に外嵌されて圧縮ばね30で下方に向け退避可能に弾
性的に支持されたほぼ円筒状の位置決め部材29とから
構成されている。支持体28は、上端面が加工すべき電
池ケース1の底面部1aと略同じ円形を有する支持面2
8aになっており、この支持面28aに電池ケース1が
載置され、封口加工時に作用する荷重を受け止める。位
置決め部材29は、同図(a)に示す加工前において、
圧縮ばね30により支持体28の段部に押し付けられ
て、支持面28aの周端上方を取り囲む上限位置に保持
されている。また、下型23には、円筒状のガイド体3
1が下型台部27に外嵌固定されて立設されている。
【0035】一方、上型24は、プレスラム(図示せ
ず)に固定されてガイド体31の内面に摺動しながら上
下動する略円筒状となった上型本体32と、この上型本
体32の内部に摺動自在に内装されて圧縮ばね34によ
り常時下方に付勢された略円柱状の押圧部材33とから
構成されている。上型本体32の下端近傍の内周面に
は、下端開口に向けて直線的に拡径して断面テーパー形
状となった加工用面32aと、下端面からなる環状の押
圧面32bと、加工用面32aと押圧面32bとの間の
内周面からなるガイド面32dとを有している。押圧部
材33は、(a)に示すように、加工前において圧縮ば
ね34により上端の鍔部33aが上型本体32の段部3
2cに押し付けられて、下端の押圧面33bが上型本体
32の押圧面32bよりも僅かに下方に突出した状態に
保持されている。
【0036】つぎに、この封口装置の特長について説明
する。すなわち、下型23の支持体28の円形の支持面
28aは、上方に向け球面状に膨出した断面湾曲形状を
有しており、上型24の押圧部材33の円形の押圧面3
3bは、下方に向け球面状に膨出した断面湾曲形状を有
している。ここで、支持面28aおよび押圧面33bの
最大膨出量は、製造すべきコイン形電池Baが上述した
寸法のものである場合、例えば、0.3 mm程度に設定す
るのが好ましい。これは、電池ケース1の底面部1aお
よび封口板2の天面部2aにスプリングバック力が作用
することと、正極板4が恰もクッション材として作用す
ることとによる。
【0037】図6のように組み付けた各電池用部材1〜
4,7,8は、封口装置の上型24がガイド体31の上
方に離間した状態において、位置決め部材29内に挿入
することにより互いに正確に位置決めされて支持体28
の支持面28a上に載置され、図1(a)に示すよう
に、位置決め部材29と支持体28の支持面28aとで
構成された容器状の内部に保持される。そののち、上型
24がプレスラムの下降に伴って下動すると、(a)に
示すように、上型本体32がガイド体31の内部に挿入
して摺動する。なお、(a)では電池ケース1と封口板
2以外の電池用部材3,4,7,8の図示を、便宜上、
省略してある。
【0038】プレスラムの下降に伴って上型24が下型
23に接近すると、(b)に示すように、先ず、押圧部
材33における上型本体32の押圧面32bよりも僅か
に下方に突出した押圧面33bが、電池ケース1内に入
り込んで封口板2の天面部2aの中心部に当接した後
に、これを下方に押圧する。ここで、各電池用部材1,
2,4,7,8は、互いに対向する側に向けて共に球面
状に膨出している押圧面33bおよび支持体28の支持
面28aによって各々の中心部分が先ず挟み付ける状態
に押圧されるので、正極板4を恰もクッション材として
変形しながら各々の中心部分が相互に密着される。すな
わち、各電池用部材1〜4,7,8は、各々の中心部分
が相互に密着して内部に空気が入り込み難い状態に変形
される。このとき、電池ケース1の底面部1aおよび封
口板2の天面部2aは、自体のスプリングバックによっ
て中心部以外の部分もそれぞれ球面状の支持面28aお
よび押圧面33bに接触している。一方、上型本体32
は、下降に伴ってその押圧面32bが位置決め部材29
に当接してこれを押し下げながら、そのガイド面32d
が電池ケース1の周壁面部1bの外周面に摺動する。
【0039】プレスラムがさらに下降すると、(c)に
示すように、上型本体32の下降に伴って段部32cが
押圧部材33の鍔部33aから離間し、押圧部材33
は、プレスラムの下降に伴って圧縮される圧縮ばね34
の復元力を受けて封口板2をさらに強く押圧する。その
ため、封口板2の天面部2aおよび電池ケース1の底面
部1aは、共に球面状の押圧面33bおよび支持面28
aによってそれぞれ強く押圧される箇所が中心部から周
端部に向けて増大していくので、中心部付近の空気を外
部にスムーズに押し出しながら自体のスプリングバック
力によって元の平面形状に復元していき、最後に各々の
周端部がガスケット3を介在して密着される。
【0040】一方、電池ケース1の円筒状の周壁面部1
bは、圧縮ばね30の付勢力に抗して位置決め部材29
を押し下げながら下降する上型本体32の加工用面32
aに沿いながら内方に向け変形される。これにより、電
池ケース1の周壁面部1bは、封口板2の外周端部とガ
スケット3とを抱き込むような形状に変形加工されて、
上述のように内部の空気をほぼ排出した状態で電池ケー
ス1を封口する。
【0041】但し、上型本体32の加工用面32aは下
方に向け直線的に拡径した断面テーパー形状であるた
め、電池ケース1の円筒状の周壁面部1bは、第1の実
施の形態と同様に、内方に向け傾斜した形状に変形加工
されただけであり、コイン型電池としては未完成であ
る。そこで、図1の封口装置から取り出した未完成のコ
イン型電池は、図7に示した既存の封口装置に再度取り
付けて、電池ケース1における内方に向け傾斜状態の周
壁面部1bを、断面形状が湾曲面となった加工用面22
aに沿わせて内方に向け更に湾曲変形させることによ
り、周壁面部1bの全体をガスケット3を介在して封口
板2の外周端部に押しつけるように加工することがで
き、図5に示した超薄型のコイン形電池Baが出来上が
る。
【0042】このコイン形電池Baの封口方法では、支
持体28の球面状の支持面28aと押圧部材33の球面
状の押圧面33bとにより挟み付けるようにすることに
より、各電池用部材1〜4,7,8を、これらの中心部
が先ず密着して、封口加工時において内部に空気が入り
難く、且つ空気をスムーズに外部に排出できる状態に変
形させたのちに、中心部付近から周端に向けて順次密着
させながら封口加工するので、中央部が膨れ出るといっ
た規格外れの厚さの形状のものが殆ど発生することがな
く、各電池用部材1〜4,7,8も相互に確実に密着す
るので、内部抵抗も規格内の小さな値にすることができ
る。また、封口前の組み付け状態では、各電池用部材1
〜4,7,8が互いに正確に位置決め保持されるので、
歩留りの低下や液漏れが生じない。しかも、この封口方
法では、中央部の膨れの原因となる内部の空気を排出す
るために、空気を排出するための流路などを有する新規
な封口用金型を開発したりする必要がなく、長年にわた
り使用実績のある既存の封口装置の一部を改造して使用
することが可能であり、製造コストがさほどアップしな
い利点がある。
【0043】なお、電池ケース1の周壁面部1bは、図
7の封口装置を用いた1回の封口加工によりガスケット
3を介し封口板2の外周端部を抱き込む形状に加工して
もよいが、封口加工に際して電池ケース1の底面部1a
及び封口板2の天面部2aを湾曲状に一旦変形させるこ
とから、この実施の形態のように2段階にかしめ加工す
ることが好ましい。それにより、電池ケース1や封口板
2の加工時における歪の発生などをより一層確実に防止
しながらスムーズに封口加工することができる。また、
上記実施の形態では、支持体28の支持面28aおよび
押圧部材33の押圧面33bの両方を球面状に膨出した
形状としたが、何れか一方のみを球面状に膨出した形状
とするだけでも、上述と略同様の効果を得ることができ
る。
【0044】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
コイン形電池Baの封口方法における封口加工に使用す
る封口装置を示す縦断面図である。この実施の形態で
は、封口加工に先立って、電池ケース1の開口部周囲を
減圧状態とした上で、封口板2を電池ケース1内に挿入
して組み付け、そののちに、電池ケース1の封口加工を
行うことにより、封口加工時に内部に閉じ込められる空
気の量を格段に減少させるものである。したがって、こ
の実施の形態では、第1の実施の形態のように、封口前
または封口過程において電池ケース1の底面部1aおよ
び封口板2の天面部2aを湾曲状に変形する工程がない
ので、1回の加工で確実に封口することが可能である。
【0045】同図において、この封口装置は、プレス機
に下型37と上型38とを互いに芯合わせして取り付け
た構造になっている。下型37は、円筒状の下端部に形
成されたフランジをプレス機のプレスベット39にねじ
40により固定された下型台部41と、この下型台部4
1内に嵌め込み固定して立設された段付き円柱状の支持
体42と、この支持体42の上部外周面に摺動自在に外
嵌されて圧縮ばね44で下方に退避可能に弾力的に支持
された円筒状の位置決め部材43とから構成されてい
る。支持体42は、加工すべき電池ケース1を載置する
上端の支持面42aが電池ケース1の底面と略同じ径の
円形を有し、封口加工時に作用する荷重を受け止める。
位置決め部材43は、加工前において圧縮ばね44によ
り支持体42の支持面42aの周端上方を取り囲む図示
の上限位置に保持されている。
【0046】また、下型37の周囲には、上記ねじ40
により下型台部41に固定されて位置決め部材43の外
周面を摺動自在にガイドするフランジ付き円筒状のガイ
ド体47と、このガイド体47の外周面に摺動自在に外
嵌されて圧縮ばね49で下方から支持された円筒状の下
型カップリング部48と、この下型カップリング部48
のガイド孔48aに挿入してガイド体47にねじ込まれ
た規制ピン50とが設けられている。規制ピン50は、
ガイド孔48aの下端孔縁部が当接することにより、圧
縮ばね49で常時上方に付勢されている下型カップリン
グ部48の上限位置を規制するものである。なお、位置
決め部材43、ガイド体47および下型カップリング部
48における相互の摺動面の各間には、摺動可能な範囲
で可及的に狭い隙間が設けられているとともに、各摺動
面には真空グリースを十分に塗布して、隙間からの空気
漏れの発生が防止されている。
【0047】上型38は、プレス機のプレスラム51に
連結されて上下動する円筒状の上型本体52と、この上
型本体52の内部に摺動自在に内装されて圧縮ばね54
により常時下方に付勢された押圧軸体53と、この押圧
軸体53の下端面に電気絶縁部材58を介在して連結さ
れた押圧部材57と、上型本体52の下端面に取付部材
60を介して連結された加工用部材59とから構成され
ている。
【0048】上型本体52は、プレスフレーム61に固
定されたスライドガイド62によって下型37の軸芯と
一致するよう位置決めされた状態で摺動自在に保持され
ている。押圧軸体53は、加工前において圧縮ばね54
により鍔部53aを上型本体52の段部52aに押し付
けられて、押圧部材57の下端の押圧面57aが加工用
部材59よりも僅かに下方に突出した図示位置に保持さ
れている。加工用部材59は、下部内周面に断面形状が
湾曲面、つまり1回の封口加工で電池ケース1の周壁面
部1bを所定の封口形状にかしめ加工することが可能な
形状となった加工用面59aを有している。また、加工
用部材59の外周部からは、円筒状の上型カップリング
部63が下方に向け一体に突設されており、この上型カ
ップリング部63は、上型38の下降に伴って下端面が
下型カップリング部48の上端面に嵌まり込んで気密状
態に密着し、これらの内方に密閉空間64を形成する。
【0049】押圧部材57、電気絶縁部材58および押
圧軸体53には、互いに連通する真空吸引孔67がそれ
ぞれ形成されており、この真空吸引孔67は、封口加工
前において、真空配管継ぎ手69およびバルブ(図示せ
ず)などを介して真空ポンプ(図示せず)に連結されて
いる上型本体52の真空吸引孔68に連通している。
【0050】これにより、押圧部材57の押圧面57a
には、真空ポンプの駆動により封口板2が真空吸着され
るようになっている。
【0051】一方、加工用部材59および上型本体52
には、互いに連通する真空吸引孔70,71がそれぞれ
形成されており、真空吸引孔71は真空配管継ぎ手72
およびバルブ(図示せず)などを介して真空ポンプ(図
示せず)に連結されている。
【0052】これにより、密閉空間64は真空ポンプの
駆動によって減圧されるようになっている。なお、上型
本体52および押圧軸体53の相互の摺動面の間には、
下型37の場合と同様に、摺動可能な範囲で可及的に狭
い隙間が設けられているとともに、各摺動面には真空グ
リースを十分に塗布して、隙間からの空気漏れの発生が
防止されている。
【0053】つぎに、上記封口装置の作用を、その過程
順に示した図3(a),(b)および図4(c),
(d)を参照しながら説明する。図3および図4は、図
2の封口装置を、説明の便宜上、簡略化して図示したも
のであり、これらの図において、図2と同一若しくは同
等のものには同一の符号を付してある。図3および図4
では、下型37の位置決め部材43の上端部が図2にお
ける下型カップリンプ部48の機能をも兼備したものに
なっている。一方、上型38では、押圧軸体53と押圧
部材57とを一体物とし、上型本体52、加工用部材5
9および上型カップリング部63を一体物としてそれぞ
れ図示してある。また、ガイド体47は、図2の場合よ
りも上方に長く伸びて図2におけるスライドガイド62
の機能をも兼備させてある。また、図2における密閉空
間64内を減圧するための加工用部材59の真空吸引孔
70および上型本体52の真空吸引孔71は、図3およ
び図4において、位置決め部材43の切欠きからなる真
空吸引孔70Aおよびガイド体47の真空吸引孔71A
に置き換えてあり、これらは共に機能的に同等であり、
単に構成を簡略化して説明を容易にするためである。
【0054】先ず、電池ケース1内には、ガスケット
3、正極板4およびセパレータ8を従来と同様に組み付
けたのちに、所定量の電解液を注入する。この電池ケー
ス1は、図3(a)に示すように上型38がガイド体4
7の上方に離間した状態において、位置決め部材43内
に挿入して支持体42の支持面42a上に載置する。こ
れにより、電池ケース1は、位置決め部材43と支持面
42aとで構成される容器状の内部に保持されて、下型
37に対し所定位置に取り付ける。
【0055】一方、負極板7が予め取り付けられた封口
板2の取り付けに際しては、封口板2を位置決め治具7
3の凹部73aに嵌め込み、この位置決め治具73を加
工用部材59に嵌め合わせると、真空ポンプの駆動によ
る真空吸引力が真空吸引孔68,67を介して封口板2
に対し真空吸着力として作用し、封口板2が押圧部材5
7の軸芯と一致する位置決め状態で押圧部材57の押圧
面57aに吸着保持される。そののち、位置決め治具7
3は除外する。
【0056】つぎに、図3(b)に示すように、封口装
置が稼働してプレスラム51(図2)の下降工程に伴い
上型38が下降すると、押圧部材57の押圧面57aに
吸着されている封口板2が電池ケース1の内部に組み付
けられる直前に、上型カップリング部63の下端面が位
置決め部材43の上端部の下型カップリング部48に気
密状態に密着する。これは、図2において、上型カップ
リング部63の下端部が下型カップリング部48の上端
の段部に嵌まり合う状態に相当する。これにより、封口
装置の内部には、支持体42、位置決め部材43、下型
カップリング部48、上型カップリング部63および押
圧部材57によって電池ケース1の周囲を囲む密閉空間
64が形成される。
【0057】上記のようにして形成された密閉空間64
は、真空吸引孔70A,71Aを介して真空ポンプに接
続されるので、形成されると同時に内部の空気が排出さ
れる。この密閉空間64は、容積が極めて小さいので、
速やかに空気が排出されて所要の内圧に減圧される。こ
れにより、電池ケース1の開口部周辺の空気および各電
池用部材1〜4,7,8に含まれている空気は速やかに
外部に排出される。
【0058】上型38は上述の減圧時にも下降動作を継
続しているので、押圧部材57の押圧面57aに吸着さ
れている封口板2は、図4(c)に示すように、電池ケ
ース1内部に組み付けられる。ここで、封口板2は、位
置決め治具73によって位置決めして押圧面57aに吸
着されているので、電池ケース1に対して正確に所定の
位置に組み付けられる。
【0059】上型38がさらに下降すると、図4(d)
に示すように、上型38の下降に伴って圧縮される圧縮
ばね54の復元力を押圧軸体53を通じて受ける押圧部
材57は、封口板2をガスケット3を介し電池ケース1
に所定の圧力で押し付ける。
【0060】一方、上型カップリング部63は、下型カ
ップリング部48に当接したのちに、これと一体の位置
決め部材43を圧縮ばね44の付勢力に抗して押し下げ
ながら下降するとともに、加工用部材59は、電池ケー
ス1の周壁面部1bを加工用面59aに沿わせて内方に
湾曲変形させながら下降することにより、その電池ケー
ス1の周壁面部1bを封口板2の周端部とガスケット3
とを抱き込むような形状にかしめ加工していく。
【0061】上型38は、上型本体52がガイド体47
の上端面に接触するまで下降する。
【0062】これは、図2において、加工用部材59の
上型カップリング部63を除く底面がガイド体47の上
端面に接触した状態である。上型38が上述のように設
定された下限位置まで下降したとき、支持体42の支持
面42aと押圧部材57の押圧面57aとの隙間は、製
造すべきコイン型電池Baの厚みである0.5 mmとな
り、この時点でコイン型電池Baの封口加工が終了す
る。そののちに、上型38は、図3(a)に示す高さ位
置まで上昇し、出来上がったコイン型電池Baが取り出
され、以下、上述と同様の動作が繰り返される。
【0063】上記の封口工程では、一連の工程中におい
て、封口板2を電池ケース1内に組み付ける直前に密閉
空間64を形成して、この密閉空間64を減圧しながら
封口板2を電池ケース1に組み付けて電池ケース1の周
壁面部1bのかしめ加工を開始し、このかしめ加工を開
始する時点で、図4(d)に示すように、押圧軸体53
の真空吸引孔67と上型本体52の真空吸引孔68との
位置ずれによって封口板2に対する真空吸着が解除され
る。これと同時に、真空吸引孔70Aと真空吸引孔71
Aとの位置ずれによって密閉空間64に対する減圧が停
止される。これは、図2において、位置決め部材43の
上端面に加工用部材59の底面が接触して真空吸引孔7
1を閉塞する状態である。したがって、封口板2の吸着
解除および密閉空間64の減圧停止は、上型38の下降
工程に伴って自動的に所定のタイミングで行われるの
で、僅かな時間内で真空ポンプの駆動を制御する場合に
比較して格段に容易で、且つ正確に行える。
【0064】したがって、上記の封口加工は、封口板2
の真空吸着が解除された通常状態において支障なく行わ
れる。一方、密閉空間64の内部の減圧程度および減圧
時間は、未封口の電池ケース1内に注入されている電解
液が減圧により悪影響を受けない範囲内になるように上
型38の下降によって自動的に制限される。因みに、実
例を示すと、密閉空間64内の減圧程度は、内部圧力を
水銀柱の指示高さに換算して450 mmHg低下させる程
度であり、その減圧状態に保持する時間も1秒未満と僅
かな時間であり、電池性能や生産性が殆ど阻害されな
い。これは、封口板2を電池ケース1内に組み付ける直
前のタイミングで、極めて小さな容積に形成した密閉空
間64の減圧を開始することにより、電池ケース1内か
ら空気を効率的に迅速に排出できることに起因する。
【0065】これにより、出来上がったコイン形電池B
aは、効果的な減圧状態において封口加工を行ったの
で、規格寸法から外れた大きな厚さのものが殆ど発生せ
ず、内部抵抗の低い優れた電池性能を有している。実測
例を示すと、出来上がったコイン形電池Baの厚さのば
らつき幅は0.03mm以下であった。
【0066】また、封口加工は、下型37と上型38と
をプレス機に取り付けた構造の封口装置を用いて行いな
がらも、下型37と上型38との接近時に電池ケース1
の周囲に極めて容積の小さい密閉空間64を一時的に形
成するので、各電池用部材1〜4,7,8の供給および
出来上がったコイン形電池Baの取り出しを容易に行う
ことができ、減圧に要する時間も僅かであるから、減圧
によって生産性が殆ど阻害されない。さらに、減圧する
に際しては、真空室や減圧用容器などを必要とせず、既
存の封口装置を僅かに改造したものを用いることが可能
であるから、製造コストも殆どアップしない。
【0067】この実施の形態では、封口板2を真空吸着
により保持する場合を例示して説明したが、真空吸着に
代えて、押圧部材57の押圧面57aに埋設したマグネ
ット(電磁石)の磁力により封口板2を吸引吸着するよ
うにしてもよい。また、押圧面57aの中央部にマグネ
ットを埋設し、且つ押圧面57aの外周部に真空吸引孔
67を形成するようにすれば、封口板2が例えばステン
レスなどの如何なる素材のものであっても、この封口板
2を確実に吸着保持することができる。
【0068】なお、上記の減圧状態で封口加工する封口
方法は、第1の実施の形態における下型23の支持面2
8aまたは上型24の押圧面33bの少なくとも一方を
球面状に膨出させておく手段と組み合わせれば、コイン
形電池Baの厚みのばらつき幅を一層小さくして、電池
性能の優れた超薄型のコイン形電池Baを生産性良く製
造することが可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上のように第1の発明に係るコイン形
電池の封口方法は、互いに組み付けた各電池用部材を、
いずれも中央部を頂部とする湾曲形状に膨出した非平面
である支持面と押圧面とにより挟み付けるようにするの
で、各電池用部材は、これらの中心部が先ず密着して、
封口加工時において内部に空気が入り難く、且つ空気を
スムーズに外部に排出できる状態に変形され、中心部付
近から周端に向けて順次密着されながら封口加工される
ので、中央部が膨れ出るといった規格外れの厚さの形状
のものが殆ど発生することがなく、各電池用部材も相互
に確実に密着するので、内部抵抗も規格内の小さな値に
することができる。また、電池ケースの底面部および封
口板の天面部は従来同様にフラット面を有しているか
ら、封口前において各電池用部材を正確な位置決め状態
で安定に保持できるから、歩留りの低下や液漏れが生じ
ることがない。
【0070】第2の発明に係るコイン形電池の封口方法
は、一連の工程中において、封口板を電池ケース内に組
み付ける直前に下型と上型との密着により電池ケースを
囲む容積の小さい密閉空間を一時的に形成して、この密
閉空間を減圧しながら封口下降を行うようにしたので、
未封口の電池ケース内の電解液が減圧により悪影響を受
けることがなく、電池性能の低下を招くことがなく、生
産性も殆ど阻害されない。しかも、減圧状態において封
口加工を行うので、規格寸法から外れた大きな厚さのも
のが殆ど発生せず、内部抵抗の低い優れた電池性能を有
するコイン形電池を得られる。
【0071】本発明に係るコイン形電池の封口装置は、
第2の発明に係るコイン型電池の封口方法を簡単な構成
により忠実に具現化して、第2の発明の効果を確実に得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の第1の実施の形態に
係るコイン形電池の封口方法におけるかしめ加工の工程
を工程順に示した縦断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るコイン形電池
の封口方法における封口加工に使用する製造装置を示す
縦断面図。
【図3】同上実施の形態の製造装置を簡略して図示した
縦断面図で、(a)は各電池用部材を取り付ける状態、
(b)は密閉空間を形成した状態をそれぞれ示す。
【図4】同上実施の形態の製造装置を簡略して図示した
縦断面図で、(c)は封口板を電池ケースに組み付けた
状態、(d)は封口加工が終了した状態をそれぞれ示
す。
【図5】本発明の製造対象である薄型のコイン形電池を
示す半部を切断した側面図。
【図6】従来のコイン形電池の封口方法における各部材
を組み付けた封口前の状態を示す半部の縦断面図。
【図7】従来のコイン形電池の封口工程に使用される製
造装置を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 電池ケース 1a 底面部 1b 周壁面部 2 封口板 2a 天面部 3 ガスケット 4 正極板 7 負極板 8 セパレータ 23,37 下型 24,38 上型 28,42 支持体 28a,42a 支持面 29,43 位置決め部材 32,52 上型本体 33,57 押圧部材 33b,57a 押圧面 48 下型カップリング部 59a 加工用面 63 上型カップリング部 64 密閉空間 67,68 真空吸引孔 70,71 真空吸引孔 70A,71A 真空吸引孔 Ba コイン形電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池畠 敏彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岡久 貢 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山中 晋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA09 CC06 DD15 DD26 FF03 GG02 5H024 AA00 BB00 BB05 BB18 CC03 DD01 DD04 HH15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口した容器状の電池ケースの内部
    に、正極板、ガスケット、セパレータ、負極板およびキ
    ャップ状封口板をそれぞ所定位置に組み付け、且つ電解
    液を注入し、 下型の支持面および上型の押圧面の少なくとも一方が中
    央部を頂部とする湾曲形状に膨出した非平面で、前記下
    型および前記上型が相対向して接離方向に相対移動する
    よう組み合わされた封口用金型を用い、 未封口の前記電池ケースを前記支持面上に位置決めして
    載置し、 前記押圧面により前記封口板を前記ガスケットを介して
    前記電池ケースの底面部に押し付けながら、前記電池ケ
    ースの周壁面部を、前記上型の加工用面によって内方に
    向け変形させることにより、前記ガスケットを介在して
    前記封口板の周端部に押し付けるように変形加工するこ
    とを特徴とするコイン形電池の封口方法。
  2. 【請求項2】 上部開口した容器状の電池ケースの内部
    に、正極板、ガスケットおよびセパレータをそれぞ所定
    位置に組み付け、且つ電解液を注入し、 未封口の前記電池ケースを封口用金型の下型における支
    持面上に位置決めして載置し、 前記下型とともに封口用金型を構成する上型における押
    圧面に、下面に負極板を取り付けたキャップ状封口板を
    吸着保持させ、 前記下型と前記上型とが相対移動により近接して前記封
    口板が前記電池ケースの内部に挿入される直前に、前記
    上型と前記下型とを互いに気密に密着させることによ
    り、前記電池ケースの周囲に密閉空間を形成すると同時
    に、前記密閉空間内を空気の排出により減圧し、 前記下型と前記上型との相対移動に伴って前記封口板が
    前記電池ケース内に組み付けられた時点で前記封口板の
    吸着を解除し、 前記電池ケースの周壁面部を、前記上型の加工用面に沿
    わせながら内方に向け変形させて、前記ガスケットを介
    在して前記封口板の周端部に押し付けるように変形加工
    することにより、前記電池ケースを封口することを特徴
    とするコイン形電池の封口方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、上型
    の加工用面により電池ケースの周壁面部を変形させる加
    工は、前記周壁面部を内方に傾斜させて前記電池ケース
    を封口する封口工程と、傾斜している前記周壁面部をガ
    スケットを介在して封口板の周端部に押し付けるまで変
    形加工する整形工程との2工程を経て行うようになって
    いるコイン形電池の封口方法。
  4. 【請求項4】 相対向する配置で互いに接離方向に相対
    移動するように設けられた封口用金型の下型と上型とを
    備え、 前記下型は、内部の所定位置にガスケット、正極板およ
    びセパレータが組み付けられ、且つ電解液が注入された
    未封口の電池ケースが載置される平坦な支持面を有する
    柱状の支持体と、前記電池ケースを嵌入できる筒形状を
    有して前記支持体に摺動自在に外嵌され、封口加工前に
    前記支持面の外周上方を囲む上限位置において下方に退
    避可能に弾性的に支持された位置決め部材と、前記支持
    面上の前記電池ケースの周囲を囲んで下方に退避可能に
    弾性的に支持された下型カップリング部とを有し、 前記上型は、下面に負極板が取り付けられたキャップ状
    封口板を下端の平坦な押圧面に吸着する吸着手段を有
    し、前記下型と下型とが近接して互いに型合わせされた
    ときに前記封口板を前記電池ケース内に挿入して前記ガ
    スケットに弾性的に押し付ける押圧部材と、前記封口板
    が前記電池ケース内に挿入される直前のタイミングで前
    記下型カップリング部に気密に密着して前記電池ケース
    と前記封口板を囲む密閉空間を形成する上型カップリン
    グ部と、前記電池ケースの周壁面部を内部に摺動させな
    がら内方に向け変形させて、前記ガスケットを介し前記
    封口板の周端部に押し付けるように変形加工する断面湾
    曲形状の加工用面が設けられ、前記位置決め部材を押圧
    して下方に退避させながら前記周端部を変形加工する上
    型本体とを有し、 前記下型および前記上型の少なくとも一方または両方
    に、前記密閉空間が形成されると同時にその内部を排気
    する真空吸引孔が形成されていることを特徴とするコイ
    ン形電池の封口装置。
  5. 【請求項5】 密閉空間の真空吸引孔が、上型または下
    型の何れかにおける上型本体の加工用面によって電池ケ
    ースの変形が開始されるタイミングで前記上型と前記下
    型とが互いに密着する箇所の外方に位置する部位に形
    成、または前記タイミングで相互に位置ずれが生じる前
    記上型または下型の少なくとも一方または両方における
    二つの部位に連通して形成されており、 封口板の吸着手段は、前記封口板を電池ケース内に組み
    付けたのちに相互に位置ずれする押圧部材と前記上型本
    体とに、押圧面から外部の真空吸引源に連通するようそ
    れぞれに形成された真空吸着孔からなる請求項4に記載
    のコイン形電池の封口装置。
  6. 【請求項6】 封口板の吸着手段は、上型本体に押圧面
    から外部に貫通するよう形成されて真空吸引源に連結さ
    れる真空吸引孔または前記押圧面に埋設されたマグネッ
    トの少なくとも一方からなる請求項4または請求項5の
    いずれかに記載のコイン形電池の封口装置。
  7. 【請求項7】 上部開口した容器状の電池ケースの内部
    に、正極板、ガスケット、セパレータ、負極板およびキ
    ャップ状封口板がそれぞ所定位置に組み付けられ、且つ
    電解液が注入され、請求項1から請求項3のいずれかの
    封口方法により前記電池ケースが封口加工されてなるコ
    イン形電池。
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