JPH10183930A - 建築用壁面又は天井の仕上げ方法及び構造 - Google Patents

建築用壁面又は天井の仕上げ方法及び構造

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JPH10183930A
JPH10183930A JP8343776A JP34377696A JPH10183930A JP H10183930 A JPH10183930 A JP H10183930A JP 8343776 A JP8343776 A JP 8343776A JP 34377696 A JP34377696 A JP 34377696A JP H10183930 A JPH10183930 A JP H10183930A
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JP
Japan
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fitting
wall
building
ceiling
sheet
Prior art date
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JP8343776A
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English (en)
Inventor
Akira Omori
明 大森
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Publication of JPH10183930A publication Critical patent/JPH10183930A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の壁面又は天井の仕上げや改装をする
場合に、作業の手間をかけないで容易に施工することが
できる建築用壁面又は天井の仕上げ方法を提供する。ま
た、仕上げ材を使用して建築物の壁面又は天井をきれい
に仕上げることができる建築用壁面又は天井の構造を提
供する。 【解決手段】 建築物の壁12又は天井に溝状部分とし
ての溝33を有する取付部材としての取付具11を所定
間隔をおいて固定し、各取付具11の溝33の上に仕上
げ材としてのシート18を配置する。そして、その上か
ら取付具11の係合部としての突条13に対応するよう
に嵌合具19の係止部としての溝部20を嵌め込んでシ
ート18を取付具11に固定する。また、嵌合具19に
は着脱可能な蓋としての外装具26を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば建築物の
壁面又は天井の仕上げや改装などを行うために、建築物
の壁面又は天井に仕上げ材を使用する建築用壁面又は天
井の仕上げ方法及び構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の建築物の壁面又は天井
の仕上げ方法としては、建築物の壁面又は天井に仕上げ
材をセメントモルタルや接着剤などで貼着したり、塗料
をスプレーなどで吹き付けたりする方法により施工され
ていた。
【0003】また、建築物の壁面又は天井の構造として
は、建築物の壁面又は天井に仕上げ材が貼着された構造
や塗料が塗布された構造が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の建築
物の壁面又は天井の仕上げ方法においては、建築物の壁
面又は天井に仕上げ材をセメントモルタルや接着剤など
で貼着して施工する場合、建築物の壁面又は天井の表面
に突起物があったり、配管があったりするため、仕上げ
材がきれいに貼着されなかったりして施工が困難となる
場合があった。また、建築物の壁面又は天井に塗料をス
プレーなどで吹き付けて施工する場合、塗料による塗り
斑が生じるので均一に塗布するのは困難であった。
【0005】このため、建築物の壁面又は天井の仕上げ
や改装をする場合に、作業の手間がかかるという問題が
あった。また、建築物の壁面又は天井をきれいに仕上げ
ることができないという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、建築物の壁面又は天井の仕上げや改装を
する場合に、作業の手間をかけないで容易に施工するこ
とができる建築用壁面又は天井の仕上げ方法を提供する
ことにある。また、他の目的とするところは、仕上げ材
を使用して建築物の壁面又は天井をきれいに仕上げるこ
とができる建築用壁面又は天井の構造を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の建築用壁面又は天井の仕上げ方
法の発明では、建築物の壁面又は天井に溝状部分を有す
る取付部材を所定間隔をおいて固定し、各取付部材の溝
状部分の上にシート状をなす軟質の仕上げ材を配置し、
その上から取付部材の溝状部分に対応するように嵌合部
材を嵌め込んで仕上げ材を取付部材に固定するものであ
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の建築用壁面又は天井の仕上げ方法において、取付部
材には軟質の仕上げ材が抜け出さないようにするために
抜け止め用の係合部を形成し、嵌合部材には前記係合部
に係合する係止部を設けたものである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の建築用壁面又は天井の仕上げ方法に
おいて、嵌合部材を取付部材の溝状部分に対応するよう
に凹状に形成し、その凹状部分に着脱可能な蓋を備えた
ものである。
【0010】請求項4に記載の建築用壁面又は天井の構
造の発明では、建築物の壁面又は天井に溝状部分を有す
る取付部材を所定間隔をおいて固定し、各取付部材の溝
状部分にシート状をなす軟質の仕上げ材を介して嵌合部
材を嵌め込んで仕上げ材を取付部材に固定するように構
成したものである。
【0011】従って、請求項1に記載の建築用壁面又は
天井の仕上げ方法においては、建築物の壁面又は天井に
溝状部分を有する取付部材が所定間隔をおいて固定さ
れ、各取付部材の溝状部分の上にシート状をなす軟質の
仕上げ材が配置される。そして、その上から取付部材の
溝状部分に対応するように嵌合部材が嵌め込まれ、仕上
げ材が取付部材に固定される。
【0012】このため、取付部材と嵌合部材との間に仕
上げ材を介在させて設置するだけなので、建築物の壁面
又は天井の仕上げや改装をする場合に、作業の手間をか
けないで容易に施工することができる。
【0013】請求項2に記載の建築用壁面又は天井の仕
上げ方法においては、取付部材に形成された係合部と、
嵌合部材に設けられた係止部とが軟質の仕上げ材を介在
して係合される。
【0014】このため、取付部材の係合部と嵌合部材の
係止部とがしっかりと係合されることにより、取付部材
と嵌合部材との間の仕上げ材が抜け出すのを防止するこ
とができる。
【0015】請求項3に記載の建築用壁面又は天井の仕
上げ方法においては、嵌合部材の凹状部分に着脱可能な
蓋が備えられていることにより、建築物の壁面又は天井
の目地となる部分をきれいに仕上げることができるとと
もに、外観を保持するように蓋を交換することができ
る。
【0016】請求項4に記載の建築用壁面又は天井の構
造においては、取付部材と嵌合部材との間にシート状を
なす軟質の仕上げ材が介在され、取付部材と嵌合部材と
が所定間隔をおいて固定されて構成されている。
【0017】このため、シート状をなす軟質の仕上げ材
が取付部材と嵌合部材とにより張設された状態で配置さ
れ、仕上げ材を使用して建築物の壁面又は天井をきれい
に仕上げることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下に、この発明の第1実施形態を図
1〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1,図2及び図4に示すように、取付部
材としての長尺の取付具11はアルミニウムやポリ塩化
ビニルなどによりチャンネル状に形成され、建築物の壁
12に固定されるようになっている。なお、この第1実
施形態では取付具11は高さ及び幅が20〜50mm、長
さが900mmの大きさに形成されている。また、取付具
11の長さは、壁12の大きさに合わせて取付具11を
切断することにより調節される。係合部としての断面半
円状をなす一対の突条13は、取付具11の対向する側
壁14内面にそれぞれ互いに対応するように突出形成さ
れている。
【0020】取付孔15は取付具11の底壁16に所定
間隔をおいて透設され、ビス17を挿通して取付具11
を建築物の壁12に固定できるようになっている。な
お、取付孔15はビス17が挿通された状態で、ビス1
7の頭部が取付具11の底壁16内面からはみ出さない
ように切欠かれて形成されている。
【0021】図1〜図4に示すように、仕上げ材として
のシート18は布や金属メッシュなどの軟質材料より形
成され、建築物の壁12を覆うことができるようになっ
ている。なお、シート18には印刷や着色などが施され
ている。
【0022】図1,図2及び図4に示すように、嵌合部
材としての嵌合具19は取付具11と同様にアルミニウ
ムやポリ塩化ビニルなどによりチャンネル状に形成さ
れ、取付具11の溝状部分としての溝33にシート18
を介して嵌合固定されるようになっている。嵌合具19
の長さは取付具11と同様に900mmに形成されてい
る。係止部としての一対の溝部20は嵌合具19の対向
する側壁21外面にそれぞれ互いに対応するように切欠
き形成されている。
【0023】溝部20は取付具11上にシート18を被
せた状態で、嵌合具19を取付具11の溝33に嵌合さ
せたとき、取付具11の突条13に係合されるようにな
っている。一対の嵌合溝部22は嵌合具19の対向する
側壁21内面にそれぞれ互いに対応するように切欠き形
成されている。挿通孔23は嵌合具19の底壁24に取
付孔15に対応するように透設され、ビス25を挿通す
ることにより取付具11にシート18を介して嵌合具1
9を固定できるようになっている。
【0024】図1,図2及び図4に示すように、蓋とし
ての長尺の外装具26はアルミニウムやポリ塩化ビニル
などにより断面ほぼコの字状に形成され、嵌合具19の
凹状部分としての凹部34に嵌合されるようになってい
る。この外装具26は、長さが取付具11と嵌合具19
と同様になるように形成されている。一対の嵌合突条2
7は、外装具26の対向する側壁28外面にそれぞれ嵌
合具19の嵌合溝部22に対応するように突出形成され
ている。
【0025】そして、嵌合具19の凹部34に外装具2
6を嵌め込む場合、嵌合突条27は嵌合溝部22にしっ
かりと嵌合できるようになっている。また、外装具26
が嵌合具19の凹部34に嵌め込まれて固定された状態
で、外装具26の外壁29外面とシート18面とが同一
平面になるようになっている。
【0026】図2に示すように、パイプ32は壁12の
近傍に配管され、シート18が接触しないようになって
いる。図3に示すように、建築物の窓30の部分を避け
るように取付具11は格子状に区画配置され、建築物の
壁12にビス17により固定されている。そして、図1
に示すように、その上から壁12全体がシート18で覆
われ、取付具11の溝33にシート18を介在した状態
で嵌合具19が嵌め込まれている。さらに、嵌合具19
の凹部34に外装具26が嵌め込まれることにより、建
築物の壁12全体が仕上げられるようになっている。
【0027】図4に示すように、長尺の補助具31は断
面ほぼ逆L字状に形成されるとともに、補助具31の高
さは取付具11の高さと同一に形成されている。そし
て、補助具31の外面に沿ってシート18が合わせら
れ、建築物の壁12の横でシート18が取付具11、嵌
合具19及び外装具26により固定されている。
【0028】次に、この第1実施形態の建築物の壁12
の仕上げ方法について説明する。さて、建築物の壁12
の仕上げや改装をする場合には、図1に示すように、建
築物の壁12の所定位置に取付具11を当接させて配置
し、その状態で取付具11の取付孔15にビス17を挿
通して壁12にねじ込むことにより、取付具11を建築
物の壁12の所定位置に固定する。そして、図2に示す
ように、取付具11は壁12の近傍のパイプ32を避け
て取付固定される。
【0029】図3に示すように、取付具11の長さは壁
12の大きさに合わせて取付具11を切断することによ
り調節され、多数の取付具11が壁12の全面に格子状
に取付固定される。図4に示すように、建築物の壁12
の角に補助具31を接着剤などで貼着して固定し、補助
具31の近傍の壁12に取付具11を取付固定する。
【0030】次いで、図1,図2及び図4に示すよう
に、取付具11の上にシート18を配置し、その上から
嵌合具19を取付具11の溝33に嵌め込んでシート1
8を取付具11に固定する。すなわち、この場合には、
取付具11の突条13と嵌合具19の溝部20とをシー
ト18を介在した状態で係合することにより、取付具1
1と嵌合具19とがシート18を介して固定される。そ
して、嵌合具19が取付具11に固定された状態で嵌合
具19の挿通孔23にビス25を挿通し、さらに取付孔
15にビス25を挿通して壁12にねじ込んで、取付具
11と嵌合具19とをシート18を介して固定する。次
いで、図4に示すように、シート18の内面は壁12の
角に固定された補助具31の外壁29外面に沿って合わ
せられる。
【0031】さらに、図1,図2及び図4に示すよう
に、外装具26を嵌合具19の凹部34に嵌め込み、外
装具26の嵌合突条27を嵌合具19の嵌合溝部22に
嵌合する。これにより、壁12の目地となる部分が外装
具26により被覆されるとともに、外装具26の外壁2
9外面とシート18外面とが同一平面になっていて建築
物の外観を良好にすることができる。従って、図3に示
すように、建築物の壁12の仕上げや改装が完了された
状態となる。
【0032】なお、上記記載では建築物の壁12の改装
や仕上げについて説明したが、建築物の天井の改装や仕
上げについても建築物の壁12の場合と同様である。こ
の第1実施形態によって発揮される効果について、以下
に記載する。 (1) 取付具11と嵌合具19との間にシート18を
介在させて設置するだけなので、建築物の壁12又は天
井の仕上げや改装をする場合に、作業の手間をかけない
で容易に施工することができる。 (2) 取付具11の突条13と嵌合具19の溝部20
とがシート18を介してしっかりと係合されることによ
り、取付具11と嵌合具19との間のシート18が抜け
出すのを防止することができる。 (3) 嵌合具19の凹部34に着脱可能な外装具26
が備えられていることにより、建築物の壁12又は天井
の外観を保持した状態で外装具26を交換することがで
きる。 (4) シート18が取付具11と嵌合具19とを係合
させることにより、張設された状態で配置されることに
なるので、シート18を使用して建築物の壁12又は天
井をきれいに仕上げることができる。 (5) 建築物の壁12又は天井に障害物がある場合で
も、施工に支障をきたすことなく容易に建築物の壁12
又は天井の仕上げをすることができる。 (6) 補助具31を使用することにより、建築物の壁
12の角の部分でも容易にきれいに仕上げることができ
る。 (第2実施形態)次に、この発明の第2実施形態を図5
及び図6に基づいて説明する。なお、この第2実施形態
では、第1実施形態と異なる部分について主に説明す
る。
【0033】図5に示すように、嵌合具19の各一対の
嵌合溝部22は、嵌合具19の対向する側壁21内面に
第1実施形態の場合と比較して大きくなるように切欠か
れて形成されている。挿通孔23は嵌合具19の底壁2
4に取付孔15に対応するように透設され、ビス25を
挿通することにより取付具11にシート18を介して嵌
合具19を固定できるようになっている。なお、挿通孔
23はビス25が挿通された状態で、ビス25の頭部が
嵌合具19の底壁24内面からはみ出さないように切欠
かれて形成されている。
【0034】図5及び図6に示すように、仕上げ材とし
てのシート35は布や金属メッシュなどの軟質材料より
形成され、建築物の壁12を覆うことができるようにな
っている。なお、シート35には、シート18の場合と
同様に印刷や着色などが施されている。
【0035】固定部材としての固定具36はアルミニウ
ムやポリ塩化ビニルなどによりチャンネル状に形成さ
れ、嵌合具19の凹部34にシート35を介して嵌合固
定されるようになっている。固定具36の長さは、取付
具11及び嵌合具19と同様に900mmに形成されてい
る。
【0036】各一対の固定用突条37は固定具36の対
向する側壁38外面にそれぞれ互いに対応するように突
出形成されている。固定用突条37は嵌合具19の上に
シート35を被せた状態で固定具36を嵌合具19の凹
部34に固定させたとき、嵌合具19の嵌合溝部22に
係合されるようになっている。各一対の固定用溝部39
は固定具36の対向する側壁38内面にそれぞれ互いに
対応するように切欠き形成されている。
【0037】貫通孔40は固定具36の底壁41に取付
孔15及び挿通孔23に対応するように透設され、ビス
42を挿通することにより嵌合具19にシート35を介
して固定具36を嵌合固定できるようになっている。
【0038】蓋としての長尺の外装具26はアルミニウ
ムやポリ塩化ビニルなどにより断面ほぼコの字状に形成
され、固定具36の凹部43に嵌合固定されるようにな
っている。また、外装具26の外壁29は第1実施形態
の場合と違い、長くなるように形成されている。
【0039】各一対の嵌合突条27は外装具26の対向
する側壁28外面にそれぞれ固定具36の固定用溝部3
9に対応するように突出形成されている。そして、固定
具36の凹部43に外装具26を嵌め込む場合、嵌合突
条27は固定用溝部39にしっかりと嵌合固定できるよ
うになっている。また、外装具26が固定具36の凹部
43に嵌め込まれて固定された状態で、外装具26の外
壁29外面とシート18面及びシート35面とが同一平
面になるようになっている。
【0040】さて、この第2実施形態により建築物の壁
12の仕上げや改装をする場合、壁12に取付具11を
固定してから取付具11にシート18を介して嵌合具1
9を固定するまでは、第1実施形態の場合と同様の方法
で行う。
【0041】次に、図5及び図6に示すように、嵌合具
19の上にシート35を配置し、その上から固定具36
を嵌合具19の凹部34に嵌め込んでシート35を嵌合
具19に固定する。すなわち、この場合には、嵌合具1
9の嵌合溝部22と固定具36の固定用突条37とをシ
ート35を介在した状態で係合することにより、嵌合具
19と固定具36とがシート35を介して固定される。
【0042】そして、固定具36が嵌合具19に固定さ
れた状態で固定具36の貫通孔40にビス42を挿通
し、さらに挿通孔23及び取付孔15にビス42を挿通
して壁12にねじ込んで、固定具36を嵌合具19にシ
ート35を介して固定するとともに、嵌合具19を取付
具11にシート18を介して固定する。
【0043】さらに、外装具26を固定具36の凹部4
3に嵌め込み、外装具26の嵌合突条27を固定具36
の固定用溝部39に嵌合固定する。これにより、壁12
の目地となる部分が外装具26により被覆されるととも
に、外装具26の外壁29外面とシート18,35外面
とが同一平面になっていて建築物の外観を良好にするこ
とができる。従って、図6に示すように、建築物の壁1
2の仕上げや改装が完了された状態となる。
【0044】この第2実施形態によれば、二つのシート
18,35が使用されているため、シート18とシート
35の色調や模様を変えることにより外観を変更するこ
とができる。また、シート18,35の一方が損傷を受
けたとき、損傷を受けたシート18又はシート35のみ
を交換することにより容易に対応することができる。
【0045】なお、前記実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。 (a) 取付具11に係合部として溝部を形成し、嵌合
具19に係止部として突条を形成すること。
【0046】このように構成しても、取付具11と嵌合
具19との間のシート18が抜け出すのを防止すること
ができる。 (b) 取付具11及び嵌合具19の両側壁14,21
に突条13又は溝部20を一つ又は三つ以上設けるこ
と。
【0047】このように構成すれば、側壁14,21に
設けられた突条13又は溝部20により、取付具11と
嵌合具19とをシート18を介して強固に係合すること
ができる。 (c) 第1実施形態において、嵌合具19に嵌合突条
を形成し、外装具26に嵌合溝部を形成すること。
【0048】このように構成した場合、嵌合具19に対
して外装具26を任意に着脱することができる。 (d) 第1実施形態において、嵌合具19の挿通孔2
3を省略すること。
【0049】このように構成した場合でも、嵌合具19
は取付具11にしっかりと固定されるので、ビス25止
め用の挿通孔23を設ける必要がなくなり製造コストの
低減を図ることができる。 (e) 外装具26の外壁29外面において、シート1
8,35に施された印刷と同じ印刷を施したり、シート
18,35の色と同色に着色したりすること。
【0050】このように構成すれば、建築物の壁12又
は天井をきれいに仕上げることができるとともに、外観
を向上させることができる。 (f) 第1実施形態及び第2実施形態において、シー
ト18,35として伸張性のある材料を使用すること。
例えば弾性のある織布、不織布(スパンボンド)又は紙
などが挙げられる。
【0051】このように構成すれば、シート18,35
が伸張性のある材料より形成されているため、作業を行
った場合に、シート18,35が破損するのを抑制する
とともに、シート18,35をぴんと張った状態にして
建築物の壁面又は天井をきれいに仕上げることができ
る。
【0052】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 (1) 前記係合部は突条又は溝部であり、係止部は係
合部に係合するような溝部又は突条である請求項2に記
載の建築用壁面又は天井の仕上げ方法。
【0053】このように構成すれば、請求項2に記載の
発明の効果に加え、係合部としての突条又は溝部と、係
止部としての溝部又は突条とがしっかりと係合されるの
で、取付具と嵌合具との間の仕上げ材が抜け出すのを防
止することができる。 (2) 前記取付部材及び嵌合部材の側壁に一対ずつ突
条又は溝部を設けた請求項2または請求項3に記載の建
築用壁面又は天井の仕上げ方法。
【0054】このように構成した場合、請求項2または
請求項3に記載の発明の効果に加え、取付部材の側壁に
設けられた一対の突条又は溝部と嵌合部材の側壁に設け
られた一対の溝部又は突条とがしっかりと係合されるこ
とにより、取付部材と嵌合部材との間の仕上げ材が抜け
出すのを防止することができる。 (3) 前記蓋の外壁面と仕上げ材の外面とを同一平面
になるようにした請求項3に記載の建築用壁面又は天井
の仕上げ方法。
【0055】このように構成した場合、請求項3に記載
の発明の効果に加え、建築物の外観をなす蓋の外壁面と
仕上げ材の外面とが同一平面になっているので、建築物
の外観をきれいにすることができる。 (4) 建築物の壁面又は天井に溝状部分を有する取付
部材を所定間隔をおいて固定し、各取付部材の溝状部分
の上にシート状をなす軟質の仕上げ材を配置し、その上
から取付部材の溝状部分に対応するように嵌合部材を嵌
め込んで仕上げ材を取付部材に固定し、各嵌合部材の凹
状部分の上にシート状をなす軟質の仕上げ材を配置し、
その上から嵌合部材の凹状部分に対応するように固定部
材を嵌め込んで仕上げ材を嵌合部材に固定する請求項1
に記載の建築用壁面又は天井の仕上げ方法。
【0056】このように構成すれば、請求項1に記載の
発明の効果に加え、二つの仕上げ材を使用することによ
り、それぞれの仕上げ材の色調や模様を変えることによ
り外観を変更することができる。また、二つの仕上げ材
の一方が損傷を受けたとき、損傷を受けた仕上げ材のみ
を交換することにより容易に対応することができる。
【0057】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、取付部材と嵌合部材との間に仕上げ材を介
在させて設置するだけなので、建築物の壁面又は天井の
仕上げや改装をする場合に、作業の手間をかけないで容
易に施工することができる。
【0058】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、取付部材の係合部と嵌合部
材の係止部とがしっかりと係合されることにより、取付
部材と嵌合部材との間の仕上げ材が抜け出すのを防止す
ることができる。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2に記載の発明の効果に加え、嵌合部材の
凹状部分に着脱可能な蓋が備えられていることにより、
建築物の壁面又は天井の目地となる部分をきれいに仕上
げることができるとともに、外観を保持するように蓋を
交換することができる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、シート状
をなす軟質の仕上げ材が取付部材と嵌合部材とにより張
設された状態で配置され、仕上げ材を使用して建築物の
壁面又は天井をきれいに仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態の壁面の仕上げ方法
を示す分解断面図。
【図2】 第1実施形態を利用した建築物の壁面の状態
を示す断面図。
【図3】 第1実施形態を利用した建築物の壁面の状態
を示す正面図。
【図4】 第1実施形態を利用した建築物の壁面の角の
状態を示す断面図。
【図5】 この発明の第2実施形態の壁面の仕上げ方法
を示す分解断面図。
【図6】 第2実施形態を利用した建築物の壁面の状態
を示す断面図。
【符号の説明】
11…取付部材としての取付具、12…壁、13…係合
部としての突条、18…仕上げ材としてのシート、19
…嵌合部材としての嵌合具、20…係止部としての溝
部、26…蓋としての外装具、33…溝状部分としての
溝、34…凹状部分としての凹部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁面又は天井に溝状部分を有す
    る取付部材を所定間隔をおいて固定し、各取付部材の溝
    状部分の上にシート状をなす軟質の仕上げ材を配置し、
    その上から取付部材の溝状部分に対応するように嵌合部
    材を嵌め込んで仕上げ材を取付部材に固定する建築用壁
    面又は天井の仕上げ方法。
  2. 【請求項2】 前記取付部材には軟質の仕上げ材が抜け
    出さないようにするために抜け止め用の係合部を形成
    し、嵌合部材には前記係合部に係合する係止部を設けた
    請求項1に記載の建築用壁面又は天井の仕上げ方法。
  3. 【請求項3】 前記嵌合部材を取付部材の溝状部分に対
    応するように凹状に形成し、その凹状部分に着脱可能な
    蓋を備えた請求項1または請求項2に記載の建築用壁面
    又は天井の仕上げ方法。
  4. 【請求項4】 建築物の壁面又は天井に溝状部分を有す
    る取付部材を所定間隔をおいて固定し、各取付部材の溝
    状部分にシート状をなす軟質の仕上げ材を介して嵌合部
    材を嵌め込んで仕上げ材を取付部材に固定するように構
    成した建築用壁面又は天井の構造。
JP8343776A 1996-12-24 1996-12-24 建築用壁面又は天井の仕上げ方法及び構造 Pending JPH10183930A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226072A (ja) * 2010-04-15 2011-11-10 Shin-Etsu Unit Co Ltd 表装材の取付構造
JP2016089484A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 フクビ化学工業株式会社 膜天井構造およびその施工方法

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