JPH10182891A - 耐油性熱可塑性エラストマー組成物及びそれを使用したホース - Google Patents

耐油性熱可塑性エラストマー組成物及びそれを使用したホース

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JPH10182891A
JPH10182891A JP5467697A JP5467697A JPH10182891A JP H10182891 A JPH10182891 A JP H10182891A JP 5467697 A JP5467697 A JP 5467697A JP 5467697 A JP5467697 A JP 5467697A JP H10182891 A JPH10182891 A JP H10182891A
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JP
Japan
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thermoplastic elastomer
elastomer composition
component
hose
rubber
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JP5467697A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kuroda
田 紀 明 黒
Jiro Watanabe
邊 次 郎 渡
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】耐熱性、耐油性、柔軟性、低圧縮永久歪に
優れる熱可塑性エラストマー組成物および該エラストマ
ー組成物を用いたホースの提供。 【手段】下記成分(A)、(B)、および(C)を含有
し、成分(A)中に、成分(B)が分散し、過酸化物に
よって架橋されてなる熱可塑性エラストマー組成物、お
よび該熱可塑性エラストマー組成物を用いたホース。 成分(A):熱可塑性ポリオレフィン系樹脂 成分(B):エポキシ基含有エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体ゴム 成分(C):酸変性ポリオレフィン樹脂

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、耐油性、
柔軟性、低圧縮永久歪に優れる熱可塑性エラストマー組
成物および該エラストマー組成物を用いたホースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ゴムホースは、通常内管、補強層および
外菅からなり、内管および外菅は加硫ゴムから構成され
るが、このようなゴムホースは加硫工程が必要であるた
めに、製造工程が煩雑になってしまうという問題があ
る。一方、加硫工程を必要としない点で製造工程が簡便
な、内管および外菅を熱可塑性樹脂で構成したいわゆる
樹脂ホースも知られている。しかしながら、この樹脂ホ
ースを構成する熱可塑性樹脂は、一般に加硫ゴムに比較
して硬く、柔軟なホースを得るのは困難であった。
【0003】熱可塑性樹脂の柔軟性を改良したポリオレ
フィン系熱可塑性エラストマー組成物としては、ポリプ
ロピレンとエチレン−プロピレン系ゴムよりなるものが
広く知られている。しかし、これらのエラストマーは分
子構造中に極性基を有していないため、耐油性に乏しい
という欠点を有する。ポリプロピレンとアクリロニトリ
ル−ブタジエン系ゴムよりなる熱可塑性エラストマーは
上記欠点が改良された事を特徴とするが、このエラスト
マーは耐油性には優れているものの分子構造中にジエン
を有しているために耐候性に劣ることが欠点としてあげ
られており、いずれの材料を用いても満足しうる耐油性
を有するホースは得られていない。
【0004】これらの問題点を解決するために、耐油
性、耐熱性に優れたアクリルゴムとポリオレフィン系樹
脂よりなる熱可塑性エラストマーに関して様々な検討が
試みられているが、両者は相溶性に欠けるという欠点を
有する。特開平6−136190号公報においては、熱
可塑性ポリオレフィン系樹脂と、非共役ジエンを含有す
るアクリル酸エステルよりなる熱可塑性エラストマーが
開示されている。ポリオレフィン樹脂とアクリルゴムは
本来非相溶であるが、この熱可塑性エラストマーには相
溶化剤は用いられておらず、過剰な量の過酸化物がポリ
オレフィンへも作用し、ラジカルを有したポリオレフィ
ンが生成し、このラジカルとアクリルゴムの非共役ジエ
ン部分が反応し、両者のグラフト物が生成するとしてい
る。
【0005】特開平7−149964号公報にはエチレ
ン−アクリル酸エステル共重合ゴムとオレフィン系共重
合体よりなる熱可塑性エラストマーが開示されている。
この熱可塑性エラストマーにも相溶化剤は使用されてお
らず、エチレンサイトを部分架橋するのみで相溶性に関
しては不明である。また、ここで使用するエチレン−ア
クリル酸エステル共重合ゴムはエポキシ基を有していな
い。特開昭62−290741号公報にはポリオレフィ
ン樹脂とエポキシ基含有エチレン−アクリル酸エステル
共重合ゴムよりなる熱可塑性エラストマーが開示されて
いる。相溶化剤を用いる態様も開示されているが、この
熱可塑性エラストマーにおいてはエポキシ基を架橋サイ
トとして用いている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、相溶性を改
善し、十分な耐熱性、耐油性、柔軟性、低圧縮永久歪を
有する熱可塑性エラストマー組成物及びそれを使用した
耐油性のホースを提供しようとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、熱
可塑性ポリオレフィン系樹脂(A)中に、エポキシ基含
有エチレン−アクリル酸エステル共重合体ゴム(B)が
分散し、過酸化物によって架橋されてなる熱可塑性エラ
ストマー組成物を提供する。また、相溶化剤として酸変
性ポリオレフィン樹脂(C)を添加する。本発明の熱可
塑性エラストマー組成物において前記成分(A)、
(B)、および(C)の配合比(重量比)(A)+
(C)/(B)が70/30〜15/85であることが
好ましい。また、本発明の熱可塑性エラストマー組成物
において、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂(A)が、ポ
リプロピレンおよびプロピレン−α−オレフィン共重合
体からなる群から選ばれた少なくとも1つであることが
好ましく、エポキシ基含有エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体ゴム(B)が十分に架橋していることが好ま
しい。さらに、エポキシ基含有エチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体ゴム(B)が動的に架橋した熱可塑性エ
ラストマー組成物が好ましい。更に、また、本発明によ
れば、前記熱可塑性エラストマー組成物を使用した耐油
性のホースが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明において連続相として用いる熱可塑性ポリオ
レフィン系樹脂(A)としては、オレフィンの単独また
は共重合体、すなわち、エチレン、プロピレン、1−ブ
テン、1−ペンテン、3−メチル−ブテン、1−ヘキセ
ン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、1−オクテン等の単独または共重合体等が挙げら
れ、これらの1種または2種以上の混合物を用いること
が出来る。
【0009】このうち、ポリプロピレン系樹脂として
は、ポリプロピレンホモポリマー、エチレン含量2〜6
0重量%プロピレン・エチレンブロック共重合体、エチ
レン含量0.5〜20重量%のプロピレン・エチレンラ
ンダム共重合体等があげられる。これらの重合体のメル
トフローレートは0.1〜100g/10分であり、好
ましくは0.5〜50g/10分の範囲にある。メルト
フローレートが0.1g/10分より小さくても100
g/10分より大きくても加工性に問題が生じる。
【0010】本発明で用いるエポキシ基含有エチレン−
アクリル酸エステル共重合体ゴム(B)は、(a)エチ
レン及び(b)アクリル酸エステルよりなるものであ
る。(b)アクリル酸エステルにはメタクリル酸エステ
ルも含まれるが、これらは炭素数1〜8のアルコールよ
りなるエステルである。具体的には、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、
アクリル酸t−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘ
キシル等が例示され、これらは1種でもよいし、2種以
上を混合して用いてもよい。
【0011】本発明で用いるエポキシ基含有エチレン−
アクリル酸エステル共重合体ゴム(B)における、
(a)エチレンと(b)アクリル酸エステルもしくはメ
タクリル酸エステルの割合は、モル比で50〜85:5
0〜15、好ましくは58〜80:42〜20である。
(b)アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステ
ルの含有率が50モル%を越えると脆化点が高くなるの
でエラストマーとして低温での使用が困難となる。ま
た、15モル%未満であると、共重合体のエラストマー
としての十分な弾性が得られない。エポキシ基含有エチ
レン−アクリル酸エステル共重合体ゴム(B)中のエポ
キシ基の含有量は(a)と(b)のモル数の和に対して
0.05〜0.5モル%であり、好ましくは0.1〜3
モル%である。なお、上記の成分(B)は1種または2
種以上を合わせて用いてもよい。
【0012】エポキシ基を架橋部位とする場合は架橋剤
としてポリカルボン酸等が用いられるが、過酸化物を用
いて樹脂成分とゴム成分を動的架橋させてなる本発明で
はゴム成分(B)のエポキシ基は樹脂成分または後に詳
述する相溶化剤と反応し、相溶化に寄与する。本発明に
おいては成分(B)、および他の成分のエチレン部位が
過酸化物と反応して架橋部位として機能する。
【0013】本発明の樹脂成分(A)とゴム成分(B)
は本来非相溶であるので、相溶性を高めるために、相溶
化剤としては酸変性ポリオレフィン樹脂(C)を添加す
る。本発明で用いる酸変性ポリオレフィン樹脂(C)
は、前記のポリオレフィン樹脂を無水マレイン酸、フマ
ル酸等で変性したものであり、特にマレイン酸変性ポリ
プロピレン樹脂が好ましい。
【0014】本発明の相溶化剤(C)は、ゴム成分であ
る成分(B)のエポキシ基と反応し、グラフトまたはブ
ロックポリマーを形成する。これによりゴム成分の界面
張力を下げ、樹脂成分と混ざりやすくする。
【0015】成分(A)、(B)、および(C)の配合
量(重量比)は、(A)+(B)+(C)=100重量
部として、[(A)+(C)]/(B)=70/30〜
15/85であり、好ましくは、[(A)+(C)]/
(B)=60/40〜20/80、特に好ましくは50
/50〜30/70である。この範囲で配合することに
より物性バランスのとれた熱可塑性エラストマー組成物
を得ることが出来る。
【0016】また、成分(A)+(C)に対して成分
(C)の割合は、1〜50重量%が好ましく、1〜30
重量%であるのがより好ましい。樹脂成分(A)とゴム
成分(B)を十分相溶させることが出来るからである。
【0017】本発明で架橋剤として用いる過酸化物とし
ては有機過酸化物が好ましく、1分半減期が150℃以
上のものを用いる。具体的には、1,1−ビス(t−ブ
チルパ−オキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4,
4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデ
カン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボ
ネイト、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t−ブチル
パーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエイト、
t−ブチルパーオキシラウレイト、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t
−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネイト、t
−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネイ
ト、t−ヘキシルパーオキシベンゾエイト、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサ
ン、t−ブチルパーオキシアセテイト、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルパーオキ
シベンゾエイト、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)バレレイト、ジ−t−ブチルパーオキシ
イソフタレイト、α,α’ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ
−t−ブチルパーオキサイド、p−メンタンヒドロパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3、ジイソプロピルベンゼン
ヒドロパーオキサイド、t−ブチルトリメチルシリルパ
ーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒ
ドロパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t
−ヘキシルヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパ
ーオキサイド等が挙げられる。
【0018】本発明に係る熱可塑性エラストマー組成物
は上記架橋剤により十分に架橋される。ここで十分な架
橋とは、80%以上架橋していることを指し、好ましく
は85〜100%、特に好ましくは90〜100%架橋
していることを指す。架橋度が80%未満では得られた
熱可塑性エラストマー組成物の低圧縮永久歪性が不十分
なので好ましくない。
【0019】ここで、架橋度は、得られた組成物を冷凍
粉砕などによって微細に粉砕した後、多段階に渡るソッ
クスレー抽出を行うことにより確認される。
【0020】本発明の熱可塑性エラストマー組成物には
可塑剤を加えてもよく、本発明で用いる可塑剤として
は、パラフィン系プロセスオイルである場合は特に限定
されず、また、ナフテン系、アロマ系のプロセスオイル
を併用してもよい。添加するパラフィン系プロセスオイ
ルの量はエポキシ基含有エチレン−アクリル酸共重合体
ゴム(B)100重量部に対して3〜30重量部であ
る。3重量部未満では成型性が著しく低下し、30重量
部をこえるとブリードを起こす可能性がある。またポリ
エステル系可塑剤を用いる場合はポリプロピレン、アジ
ペート(PPA)等のポリエステル系可塑剤が各々また
は、ブレンドされた状態で、好適に使用できる。ポリエ
ステル系可塑剤の添加量は、エポキシ基含有エチレン−
アクリル酸共重合体ゴム(B)100重量部に対して3
〜50重量部である。3重量部未満では成型性が著しく
低下し、50重量部を越えるとブリードを起こす可能性
がある。
【0021】さらに、本発明の組成物には必要に応じて
架橋助剤、架橋促進剤、補強材、軟化剤、老化防止剤等
の配合剤を添加してもよい。
【0022】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
熱可塑性樹脂とゴム組成物とを混練しながらゴムの架橋
を進行させる、いわば、動的に架橋を進行させる動的架
橋により製造される熱可塑性エラストマー組成物である
のが好ましい。このような製法を利用することにより、
得られた熱可塑性エラストマー組成物は、少なくとも一
部が連続相となる熱可塑性樹脂相に少なくとも一部が不
連続相となる架橋ゴム相が微細に分散した状態となるた
め、得られた熱可塑性エラストマー組成物は架橋ゴムと
同様の挙動を示し、かつ、少なくとも連続相が熱可塑性
樹脂相であるため、その成形加工に際しては、熱可塑性
樹脂に準じた加工が可能である。
【0023】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の製
造において、成分(A)、(B)および(C)の混練に
使用する機械には特に限定はないが、スクリュー押出
機、ニーダ、バンバリミキサー、2軸混練押出機等が例
示される。なかでも成分(A)(樹脂成分)、成分
(B)(ゴム組成物)および成分(C)(相溶化剤)の
混練ならびに成分(B)の動的架橋を考慮すると、2軸
混練押出機を使用するのが好ましい。さらに、2種類以
上の混練機を使用し、順次混練してもよい。
【0024】以下、通常行われる2軸混練押出機による
混練に基づいて、製造方法の一例をより具体的に例示す
る。まず、2軸混練押出機の第1の投入口より、ペレッ
ト状に成形した成分(A)、(C)を投入し、2軸スク
リューによって混合して加熱・溶融する。
【0025】一方、成分(B)はバンバリミキサー等の
ゴム用混練機を用い、必要に応じて補強剤、老化防止
剤、加工助剤等を添加して混練した後、架橋系を含まな
い、いわゆるマスターバッチとし、ゴム用ペレタイザー
でペレット化して調製しておく。前述のように、成分
(A)を2軸混練押出機で加熱・溶融した後、このよう
にあらかじめペレット化した成分(B)を2軸混練押出
機の第2の投入口より投入し、成分(A)中に成分
(B)を分散させる。
【0026】この後、2軸混練押出機の第3(第4)の
投入口より架橋剤あるいはさらに架橋助剤を投入し、混
練下に、成分(B)を架橋(動的に架橋)させる。架橋
をこのようにして行うことにより、成分(B)を成分
(A)に十分に分散させた状態で、しかも成分(B)が
十分に微細な状態のまま架橋が行え、連続相(マトリッ
クス)をなす成分(A)中に、分散相(ドメイン)とし
て成分(B)が安定に分散してなる熱可塑性エラストマ
ー組成物が調製される。このような熱可塑性エラストマ
ー組成物において、分散相である架橋ゴム組成物の粒子
径が50μm以下であるのが好ましく、さらに、10〜
1μmであるのがより好ましい。
【0027】また、本発明の組成物に補強材、軟化剤、
老化防止剤等の配合剤を添加する場合は、ゴム成分
(B)への配合剤は上記混練中に添加してもよいが、架
橋剤以外の配合剤は上記混練の前に予め混合しておくの
がよい。樹脂成分(A)への配合剤は、上記混練の前に
予め混合しておいてもよく、また、上記混練中に添加し
てもよい。
【0028】成分(A),成分(B)および成分(C)
の溶融混練の条件としては、混練温度は、例えば150
〜250℃、特に、150〜230℃であるのが好まし
く、混練時の剪断速度は、500〜7000秒-1、特
に、1000〜2500秒-1であるのが好ましい。溶融
混練全体の時間は、30秒〜10分、架橋剤を添加した
後の架橋時間は、15秒〜5分であるのが好ましい。
【0029】このようにして得られた本発明の熱可塑性
エラストマー組成物は柔軟性、低圧縮永久歪、耐熱性、
耐油性に優れている。このような本発明の熱可塑性エラ
ストマー組成物の用途は耐油性ホースに限らず、耐油
性、耐熱性を必要とする自動車、建機のエンジン回りの
部品等に好適に用いられる。
【0030】本発明のホースの1例として、図1に示す
ように、内管2、補強層4、および外管6から構成され
るホースが挙げられる。なお、各層の間に接着層3、5
を設けてもよい。本発明のホースは内管2、および外管
6の少なくとも一方に本発明の熱可塑性エラストマー組
成物を用いる。また、内管2または外管6が複数層から
なる場合、少なくとも、いずれか一層に本発明の熱可塑
性エラストマー組成物を用いればよい。このように、内
管2または外管6のいずれかに本発明の組成物を使用す
れば、所望の性能を有するホースが得られるが、内管2
および外管6の双方に本発明の組成物を使用してもよ
い。
【0031】本発明のホースにおいて、内管または外管
の一方、あるいは内管、外管が複数層から成り、そのい
ずれかの層に本発明の熱可塑性エラストマー組成物を使
用する場合、併用することができる物質としては、NB
R,IIR,EPDM等の加硫ゴム、ポリアミドエラス
トマー、ポリエステルエラストマー、ポリオレフィンエ
ラストマー、PP/EPDM系熱可塑性エラストマー組
成物等の熱可塑性エラストマー組成物が挙げられる。こ
のうち、加硫ゴムは加硫工程が必要なため作業行程上メ
リットが少ない。熱可塑性エラストマー組成物の中では
柔軟性に優れたPP/EPDM系熱可塑性エラストマー
組成物が好ましい。
【0032】本発明のホースにおいて、その補強層は、
特に限定されない。ブレード状で形成されたものでもス
パイラル状で形成されたものでもいずれでもよい。ま
た、用いる材料は糸でもワイヤでもよい。補強糸として
は、ビニロン繊維、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、
ナイロン繊維、芳香族ポリアミド繊維等で製造された糸
が例示される。前記繊維について、より具体的に述べる
と、ポリエステル繊維としては、ポリエチレンテレフタ
レート(東レ社製:テトロン)が例示され、一般に好適
に使用されている。ナイロン繊維としては、ナイロン
6、ナイロン66(旭化成社製:レオナ)等が例示され
る。また、補強用ワイヤとしては、硬鋼線が例示され、
さらに具体的には、防錆および接着性付与のために真鍮
又は亜鉛等のメッキを施された鋼線が例示される。
【0033】本発明に係るホースは例えば以下のように
して製造することができる。予め離型剤を付与したマン
ドレル1上に本発明の熱可塑性エラストマー組成物2を
押出して、ホース内管を形成せしめる。その後該内管上
に、必要に応じ、補強層4との接着のために接着層3を
塗布又はシート状で配設もしくはクロスヘッド押出機に
て形成し、次いで、編組機を使用して補強糸又は補強鋼
線を1層以上編組する。補強層間に接着剤等の接着層を
設けてもよい。必要に応じ、編組後、外管との接着のた
めに接着剤等の接着層5を形成し、その上に外管用組成
物の押出しに適したクロスヘッド押出機を用いて外管用
熱可塑性エラストマー組成物6を押出して、外管を形成
する。
【0034】なお、内管上および補強層上又は補強層間
に配する接着層としては、酸変性のポリオレフィン樹
脂、またはインシアネート系、フェノール樹脂系、エポ
キシ樹脂系およびウレタン系の接着剤が使用可能であ
る。このようにして、内管、補強層および外管が形成さ
れたら、最後にマンドレルを引き抜くと、本発明の耐油
性ホースが得られる。この製法では、ホース製造時にマ
ンドレルを使用しているが、通常のゴムホースまたはゴ
ム/樹脂複合構造のホース製造時に必要な加硫工程がな
いために、加硫時の熱による収縮変形及び加硫時の圧力
による変形等がなく、従って、ホースの寸法精度は維持
し易いので、寸法精度を厳密に必要とする場合以外は、
マンドレルを使用せずに製造できることは勿論である。
【0035】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。ただし、本発明は実施例の範囲に限定されるもの
ではない。 [実施例1〜6、比較例1、2]樹脂成分、ゴム成分、
相溶化剤および架橋剤を始めとする各種配合剤を用い、
以下のようにして、下記表1に示される各種のエラスト
マー組成物を作成した。エラストマー組成物製造方法 まず、ゴム成分および架橋剤以外の配合剤を、密閉式の
ゴム用バンバリーミキサに投入して混練してから、ゴム
用ペレタイザーでペレット状にした。次いで、樹脂成
分、前記ペレット状のゴム成分、および相溶化剤を2軸
混練押出機に投入し、混練した後、さらに架橋剤を連続
的に投入することにより樹脂成分および相溶化剤からな
るマトリックス中にドメインとして分散しているゴム成
分を動的に架橋した。混練条件は、混練温度180℃、
剪断速度1000秒-1であった。動的架橋終了後、2軸
混練押出機から連続的にストランド状に排出し、水冷
後、カッターで長さ約3mm(直径約2mm)に切断
し、ペレット状の熱可塑性エラストマー組成物を得た。
得られた各種熱可塑性エラストマー組成物について、J
IS K6301に準拠して、硬さ、引張強さ、伸び、
および圧縮永久歪みを、またソックスレー抽出により架
橋度を測定した。さらに、JIS K6301に準拠し
て、空気加熱老化試験(120℃、336時間)により
熱老化を、浸せき試験(120℃、336時間)により
耐油劣化を測定した。結果を下記表1に示す。表中配合
成分の量は重量部で表す。
【0036】
【表1】
【0037】表1の注は下記のとおりである。 ・エチレン−アクリル酸エステル共重合体−1:エスプ
レンEMA2752(住友化学工業(株)製)、エポキ
シ基を含有している。 ・エチレン−アクリル酸エステル共重合体−2:エスプ
レンEMA2152(住友化学工業(株)製)、エポキ
シ基を含まない。 ・ポリプロピレン(ホモポリマー):RD121D
((株)トクヤマ製) ・ポリプロピレン(プロピレンとエチレンとのブロック
ポリマー):RD610((株)トクヤマ製) ・ポリプロピレン(P.E.R.):M552E
((株)トクヤマ製) ・マレイン酸変性ポリプロピレン:アドマーQB540
(三井石油化学工業(株)製) ・可塑剤(パラフィン系オイル):サンパー2280
(日本サン石油(株)製) ・架橋剤(有機過酸化物):パーカドックス14/40
(化薬アクゾ(株)製) ・老化防止剤:イルガノックス1010(日本チバガイ
ギー(株)製)
【0038】比較例1はマレイン酸変性ポリプロピレン
を用いていないため、相溶性が悪く、伸びが不十分であ
る。比較例2はエポキシ基を有しないエチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体ゴムを用いているため、相溶性が
悪く、伸びが不十分である。
【0039】[実施例7〜9、比較例3、従来例1]ホースの作製 表2に示すように内管用材料として、実施例2、3、比
較例1、及びアクリロニトリルブダジエンゴムをマンド
レル上に押出し、次にブラスメッキワイヤー(直径0.
25mm)をブレード状に編組して補強層を形成した。
その後、この上にPP/EPDM系熱可塑性エラストマ
ー(サントプレーン101−73、AES社)、及び実
施例2材料、クロロプレンゴムからなる外管用材料を押
出成形して、ホースを作成し、実施例7〜9、比較例
3、従来例1とした。実施例7〜9、比較例3について
は、内管と補強層、補強層と外管との接着剤としてマレ
イン酸変性ポリプロピレン(アドマーQB540・三井
石油化学社製)を用いた。又、従来例1については、成
形後、150℃、20kg/cm2 で45分間の加硫処
理を実施した。以上の方法で作製したホースは、内径9
mm、内管及び外管の肉厚はそれぞれ、1.5mm、
1.0mmであった。
【0040】
【表2】
【0041】従来例1で使用したアクリロニトリル・ブ
タジエンゴム及びクロロプレンゴムの配合を表3に示
す。 1)ニポール1043(日本ゼオン社製) 2)CRP−W(昭和電工デュポン社製) 3)シーストV(東海カーボン社製) 4)ビーズステアリン酸NY(日本油脂社製) 5)マシン油22(昭和シェル石油社製) 6)ジ−2−エチルヘキシルフタレート(チッソ石油化
学社製) 7)亜鉛華3号(正同化学社製) 8)粉末イオウ(軽井沢製練所製) 9)ノクセラーTT−PO(大内新興化学社製) 10)サンミックス22−80E(三新化学社製)
【0042】・ホースの物性 実施例7〜9、比較例3、従来例1のホースに対し、以
下の項目について評価を行った。結果は表2に記載し
た。(1)ホース耐久性 SAE J188 タイプ1に準拠して、試験を実施し
た。油としてオートマルチ油(出光興産社製)を使用
し、100℃、圧力140kg/cm2 の条件でくり返
し、衝撃圧力を加え、ホースに異常が発生した時点で中
止し、衝撃回数を表2に示した。また、100万回の衝
撃回数後、異常の生じなかったものについては試験を中
断し、○とした。
【0043】(2)ホース曲げ硬さ 所定の半径を有する円弧に沿ってホースを曲げ、曲げ力
を測定した。曲げ半径は、ホース外径の10倍(10
D)から測定し始め、3倍まで順次曲げ力を測定した
(n=2)。この結果得られた曲げ力と曲げ半径との関
係をプロットした曲線より、規定の半径(4倍)の時の
数値を読み取る方法をとった。データは、従来例1で作
製したホースの値を100として、実施例、比較例のホ
ースが同様に変形する荷重を相対値として表した。
【0044】・作業工数 従来例1のホースを製造する工数を100として、実施
例、比較例のホースの製造工数をその相対値として表し
た。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性ポリオレフィ
ン系樹脂中にエポキシ基含有エチレン−アクリル酸エス
テル共重合体ゴムが分散し、過酸化物によって架橋され
てなる熱可塑性エラストマー組成物をホースとして使用
する事により、耐久性、柔軟性に優れ、かつ、ゴムホー
スに比べて、作業工数が少ないホースを得る事ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホースの層構造の概略の1例を示す
図である。
【符号の説明】
1 マンドレル 2 ホース内管 3 接着層 4 補強層 5 接着層 6 ホース外管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 21:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分(A)、(B)、および(C)を
    含有し、成分(A)中に、成分(B)が分散し、過酸化
    物によって架橋されてなる熱可塑性エラストマー組成
    物。 成分(A):熱可塑性ポリオレフィン系樹脂 成分(B):エポキシ基含有エチレン−アクリル酸エス
    テル共重合体ゴム 成分(C):酸変性ポリオレフィン樹脂
  2. 【請求項2】前記成分(A)、(B)、および(C)の
    配合比(重量比)(A)+(C)/(B)が70/30
    〜15/85である請求項1に記載の熱可塑性エラスト
    マー組成物。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂(A)
    が、ポリプロピレンホモポリマーおよびプロピレン−α
    −オレフィン共重合体からなる群から選ばれた少なくと
    も1つである請求項1または2に記載の熱可塑性エラス
    トマー組成物。
  4. 【請求項4】前記エポキシ基含有エチレン−アクリル酸
    エステル共重合体ゴム(B)が組成物中で80%以上架
    橋してなる請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性エ
    ラストマー組成物。
  5. 【請求項5】前記エポキシ基含有エチレン−アクリル酸
    エステル共重合体ゴム(B)が動的に架橋された請求項
    1〜4のいずれかに記載の熱可塑性エラストマー組成
    物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の熱可塑性
    エラストマー組成物を内管及び/または外管に使用した
    ホース。
JP5467697A 1996-11-06 1997-03-10 耐油性熱可塑性エラストマー組成物及びそれを使用したホース Withdrawn JPH10182891A (ja)

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KR1019980705178A KR100285667B1 (ko) 1996-11-06 1997-10-31 열가소성 탄성중합체 조성물 및 열가소성 탄성중합체 조성물로 이루어진 호스
EP19970909719 EP0870800B1 (en) 1996-11-06 1997-10-31 Thermoplastic elastomer compositions, hose made by using thermoplastic elastomer composition, and process for the production thereof
DE69719484T DE69719484D1 (de) 1996-11-06 1997-10-31 Thermoplastische elastomerzusammensetzung, schlauch aus dieser zusammensetzung und verfahren zur herstellung
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002533510A (ja) * 1998-12-22 2002-10-08 アドバンスド エラストマー システムズ,エル.ピー. 紡織繊維に対して優れた接着性を示すtpe組成物
JPWO2006006346A1 (ja) * 2004-07-14 2008-07-31 Nok株式会社 エチレン−アルキルアクリレート共重合ゴム組成物

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