JPH10182813A - ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents
ポリカーボネートの製造方法Info
- Publication number
- JPH10182813A JPH10182813A JP34796396A JP34796396A JPH10182813A JP H10182813 A JPH10182813 A JP H10182813A JP 34796396 A JP34796396 A JP 34796396A JP 34796396 A JP34796396 A JP 34796396A JP H10182813 A JPH10182813 A JP H10182813A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polycarbonate
- acid
- compound
- mol
- catalyst
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
カーボネートの製造方法を提供する。 【解決手段】 炭酸ジエステルとジヒドロキシアリール
化合物とを塩基性のエステル交換触媒の存在下に重縮合
することにより得られたポリカーボネートを、ベント式
押出機を用いて連続的に脱揮する際に、酸性化合物を7
×10-8mol/g〜7×10-5mol/gの濃度で溶
媒に溶解させた溶液として添加する。
Description
交換法ポリカーボネートの製造方法に関するものであ
る。さらに詳しくは、色相、耐熱性、加水分解安定性に
優れたポリカーボネートの製造方法に関するものであ
る。
化合物を重縮合させポリカーボネートを製造する、いわ
ゆるエステル交換法は、ホスゲン法(界面重合法)に比
べて、工程が比較的単純であり、操作、コスト面で優位
性が発揮できるだけでなく、毒性の強いホスゲンや塩化
メチレン等のハロゲン系溶剤を使用しないという点にお
いて環境保全の面からも最近見直されている。しかしな
がら、従来のエステル交換法によるポリカーボネートの
製造方法では、通常、触媒成分としてアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物等の塩基性化合物を芳香族
ジヒドロキシ化合物1モルに対して、10-2〜10-8モ
ルの量で用いる。しかし、かかる触媒を用いて得られた
ポリカーボネート樹脂は、残存する触媒のため熱安定性
に欠け、溶融、成形時にその一部が熱分解することがあ
り、ポリカーボネートの分子量が低下したり、透明性が
低下し、また着色する等の問題がある。この問題を解決
するために、これまで種々の検討がなされており、例え
ば酸性化合物を添加して残存触媒を中和する方法が開示
されている(特公昭54−44303号、特開平04−
328124号、特開平07−062077号、特開平
07−126374号、特開平08−059975号、
特開平08−259687号公報等)。しかしながら、
これらの方法によってもなお、得られたポリカーボネー
トの色相、及び熱安定性は、満足されるものではなかっ
た。
テル交換法で得られるポリカーボネートの品質上の問題
点を解決しようとするものであって、色相、熱安定性が
改良されたポリカーボネートを製造する方法を提供する
ものである。
問題点を解決すべく、鋭意検討を行った結果、エステル
交換法で得られた溶融したポリカーボネート樹脂中に、
塩基性触媒を中和するために酸性化合物を水溶液の状態
で添加し、混練することにより、該酸性化合物の樹脂中
の分散が良好となるという知見、および該酸性化合物溶
液の濃度が色相、熱安定性に影響を与える大きな要因の
一つであることに知見し、酸性化合物を特定濃度の溶液
として添加することにより上記問題を解決可能であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、炭酸ジエステルとジヒドロキシアリール化合物
とを塩基性エステル交換触媒の存在下に重縮合させるこ
とにより得られたポリカーボネートを、ベント式押出機
を用いて連続的に脱揮するに際し、酸性化合物を7×1
0-5mol/g以下の濃度で溶媒に溶解させた溶液とし
て添加することを特徴とするポリカーボネートの製造方
法を提供するものである。
は、いわゆるエステル交換法で製造されたものであり、
原料モノマーのひとつである炭酸ジエステルは、下記の
一般式(1)で表される。
族基あるいは置換脂肪族基、又は1価の芳香族基あるい
は置換芳香族基であり、Aは同一であっても異なってい
てもよい) 上記一般式(1)で表される炭酸ジエステルは、例え
ば、ジフェニルカーボネート、置換ジフェニルカーボネ
ート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、
ジトリルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等
が例示される。特に好ましくはジフェニルカーボネー
ト、置換ジフェニルカーボネートが挙げられる。これら
の炭酸ジエステルは、単独、或いは2種以上を混合して
もよい。また、上記のような炭酸ジエステルと共に、好
ましくは50モル%以下、さらに好ましくは30モル%
以下の量でジカルボン酸、或いはジカルボン酸エステル
を使用しても良い。このようなジカルボン酸或いはジカ
ルボン酸エステルとしては、テレフタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸ジフェニル、イソフタル酸ジフェニル
等が用いられる。このようなジエステルを併用した場合
には、ポリエステルカーボネートが得られる。もうひと
つの原料モノマーであるジヒドロキシアリール化合物
は、下記一般式(2)で表される。
価の炭化水素基、ハロゲン置換の2価炭化水素基また
は、−O−、−S−、−CO−、−SO− 又は−SO
2−で示される2価の基からなる群から選ばれるもので
あり、XおよびYは同一または相互に異なる物であっ
て、水素またはハロゲンまたは炭素数1〜6の炭化水素
基から選ばれるものであり、pおよびqは0〜2の整数
である。)
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジブロモ)プロパン、4,4−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン等のビスフェノール;4,
4'−ジヒドロキシビフェニル、3,3',5,5'−テトラ
メチル−4,4'−ジヒドロキシビフェニル等のビフェノ
ール;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ケトンなどである。これらの中でも2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(略称:ビスフ
ェノールA)が好ましい。これらのジヒドロキシアリー
ル化合物は単独、或いは2種以上を混合して用いること
ができ、必要に応じて共重合体とすることができる。
製造する際には、通常塩基性触媒が使用される。本発明
におけるポリカーボネート製造にあたっては、触媒種に
制限はないが、一般的にはアルカリ金属化合物、アルカ
リ土類金属化合物、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化
合物、塩基性アンモニウム化合物或いはアミン系化合物
等の塩基性化合物が使用される。これらは、1種類で使
用しても良く、2種類以上を組み合わせて使用してもよ
い。触媒の使用量は、通常はジヒドロキシアリール化合
物1モルに対して1×10-9〜1×10-3モル、好まし
くは1×10-7〜1×10-4モルの範囲で用いられる。
ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムの水酸化
物、炭酸塩、炭酸水素化合物、などの無機アルカリ金属
化合物、アルコール類、フェノール類、そして有機カル
ボン酸類との塩などの有機アルカリ金属化合物等があ
る。これらのアルカリ金属化合物の中でも、セシウム化
合物が好ましく、具体的に最も好ましいセシウム化合物
を挙げれば炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、水酸化セ
シウムである。
ベリリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウ
ムの水酸化物、炭酸塩などの無機アルカリ土類化合物、
アルコール類、フェノール類、そして有機カルボン酸類
との塩などの有機アルカリ土類金属化合物等がある。
ラメチルホウ素、テトラエチルホウ素、テトラプロピル
ホウ素、テトラブチルホウ素、トリメチルエチルホウ
素、トリメチルベンジルホウ素、トリメチルフェニルホ
ウ素、トリエチルメチルホウ素、トリエチルベンジルホ
ウ素、トリエチルフェニルホウ素、トリブチルベンジル
ホウ素、トリブチルフェニルホウ素、テトラフェニルホ
ウ素、ベンジルトリフェニルホウ素、メチルトリフェニ
ルホウ素、ブチルトリフェニルホウ素、等の水酸化物、
ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩、バリウム塩、或いはストロンチウ
ム塩等が例示される。
エチルホスフィン、トリ−n−プロピルホスフィン、ト
リイソプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィ
ン、トリフェニルホスフイン、トリブチルホスフィン、
或いは4級ホスホニウム塩等が例示される。
ば、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラ
エチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラプロピルア
ンモニウムヒドロキサイド、テトラブチルアンモニウム
ヒドロキサイド、トリメチルエチルアンモニウムヒドロ
キサイド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサ
イド、トリメチルフェニルアンモニウムヒドロキサイ
ド、トリエチルメチルアンモニウムヒドロキサイド、ト
リエチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリエ
チルフェニルアンモニウムヒドロキサイド、トリブチル
ベンジルアンモニウムヒドロキサイド、トリブチルフェ
ニルアンモニウムヒドロキサイド、テトラフェニルアン
モニウムヒドロキサイド、ベンジルトリフェニルアンモ
ニウムヒドロキサイド、メチルトリフェニルアンモニウ
ムヒドロキサイド、ブチルトリフェニルアンモニウムヒ
ドロキサイド等が例示される。
ミノピリジン、2−アミノピリジン、N,N−ジメチル
−4−アミノピリジン,4−ジエチルアミノピリジン、
2−ヒドロキシピリジン、2−メトキシピリジン、4−
メトキシピリジン、2−ジメトルアミノイミダゾール、
2−メトキシイミダゾール、イミダゾール、2−メルカ
プトイミダゾール、2−メチルイミダゾール、アミノキ
ノリン等が例示される。
金属化合物が望ましい。エステル交換反応は一般的には
2段階以上の多段工程で実施される。具体的には、第1
段目の反応は常圧あるいは減圧下で120〜260℃、
好ましくは180〜240℃の温度で0.1〜5時間、
好ましくは0.5〜3時間反応させる。次いで反応系の
減圧度を上げながら反応温度を高め、最終的には1mm
Hg以下の減圧下、240〜320℃の温度で重縮合反
応を行う。反応の形式は、バッチ式、連続式、或いはバ
ッチ式と連続式の組み合わせのいずれの方法でも良く、
使用する装置は、槽型、管型或いは塔型のいずれの形式
であっても良い。
て、粘度平均分子量(Mv)が10,000〜100,0
00が好ましく、特に12,000〜40,000が好ま
しい。
特に制限は無く、重縮合反応に使用する塩基性エステル
交換触媒を中和する効果のあるものであればいずれも使
用できる。具体的には、塩酸、硝酸、ホウ酸、硫酸、亜
硫酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ポリリン酸、ア
ジピン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、アゼライ
ン酸、アデノシンリン酸、安息香酸、ギ酸、吉草酸、ク
エン酸、グリコール酸、グルタミン酸、グルタル酸、ケ
イ皮酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、シュウ酸、p−トル
エンスルフィン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレ
ンスルホン酸、ニコチン酸、ピクリン酸、ピコリン酸、
フタル酸、テレフタル酸、プロピオン酸、ベンゼンスル
フィン酸、ベンゼンスルホン酸、マロン酸、マレイン
酸、等のブレンステッド酸及びそのエステル類が挙げら
れる。これらは、単独で使用しても、また、2種以上を
組み合わせて使用してもよい。これらの酸性化合物のう
ちスルホン酸化合物あるいはそのエステル化物、例えば
ベンゼンスルホン酸メチルが特に好ましい。
記酸性化合物が溶解すれば良く、特に水が好ましい。ま
た水単独に不溶な酸性化合物については、アセトン等の
有機溶媒を水に加えた混合溶媒(水とアセトンとの混合
割合は、水1重量部に対し、アセトン0.1〜1.5重量
部)の使用が好ましい。また、有機溶媒を使用する場合
は、ポリカーボネートに悪影響を及ぼさないアセトン類
や脂肪族、芳香族炭化水素類化合物が特に好ましく使用
される。
×10-5mol/g以下の濃度で溶媒に溶解させた溶液
として添加することを特徴とする。また、酸性化合物溶
液の導入による押出機内の温度低下、装置上の制限より
7×10-5mol/g以下7×10-8mol/g以上と
するのが好ましい。更に、実用的には7×10-5mol
/g以下3×10-6mol/g以上とするのが好まし
い。
重量部に対し、0.05〜4重量部、好ましくは0.1〜
2重量部用いる。酸性化合物を添加する時期としては、
脱揮操作前であればいつでもよく、添加方法にも特別な
制限はない。効率的な方法としては、押出機のベント部
手前、すなわち樹脂供給側に酸性化合物の導入口および
樹脂との混練部を具備する押出機に連続的に酸性化合物
を添加し、樹脂中の触媒を中和失活化する方法が挙げら
れる。
備えたものであればどのような形式のものでもよい。具
体的には、ベント式の単軸または多軸押出機が挙げられ
るが、特に、噛み合い型二軸押出機が好ましく、回転方
向は同方向回転でも異方向回転でもよい。ベント数に制
限はないが、通常は2〜10段の多段ベントが用いられ
る。多段ベント口を備えた押出機の場合、酸性化合物の
添加は、樹脂供給口に最も近いベント口の手前に添加さ
れる。必要により、酸性化合物溶液の添加のベント口よ
り以遠の他のベント口より水を添加してもよい。
形態としては、重合直後の溶融状態にあるうちに押出機
に導入し処理する方法と、一旦冷却固化した後、押出機
に導入し処理する方法のいずれでもよい。また該押出機
は必要に応じて、安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、着色
剤等の添加剤を添加し、樹脂と混練することもできる。
るが、本発明は以下の実施例になんら制限を受けるもの
ではない。なお分析は以下の方法で行った。 (1)分子量 ウベローデ粘度計を用いて、塩化メチレン中20℃の極
限粘度[η]を測定し、以下の式より求めた。 [η]=1.11×10-4×(Mv)0.83 (2)熱安定性の評価 ポリカーボネート樹脂4gを窒素雰囲気下、120℃で
2時間乾燥した後、窒素雰囲気下、アルミブロックバス
中360℃で1時間溶融させる。冷却後、塩化メチレン
25mlに溶解し、東京電色(株)製オートマチックカ
ラーアナライザー"TC-1800MKII”(商品名)、セル長5
5mm、によりYI値を測定した(値が小さい方が色相
は良好)。
ェニルカーボネート(DPC)とを一定のモル比(DP
C/BPA=1.040)に混合調製した溶融混合物を
あわせて401.064モル/時の流量で、原料導入管
を介して常圧、窒素雰囲気下、210℃に制御した第1
竪型撹拌重合槽内に連続供給し、平均滞留時間が60分
になるように槽底部のポリマー排出ラインに設けられた
バルブ開度を制御しつつ液面レベルを一定に保った。ま
た、上記原料混合物の供給を開始すると同時に、触媒と
して0.02重量%の炭酸セシウム水溶液を350ml
/時(ビスフェノールA1モルに対し、1×10-6モ
ル)の流量で連続供給した。槽底より排出された重合液
は、引き続き第2、第3、第4の竪型重合槽並びに第5
の横型重合槽に逐次連続供給された。反応の間、各槽の
平均滞留時間が60分になるように液面レベルを制御
し、また同時に副生するフェノールの留去も行った。
件は、それぞれ第2重合槽(210℃、100Tor
r、200rpm)、第3重合槽(240℃、15To
rr、100rpm)、第4重合槽(270℃、0.5
Torr、44rpm)、第5重合槽(280℃、0.
5Torr、10rpm)で反応の進行とともに高温、
高真空、低撹拌速度に条件を設定した。こうして得られ
たポリカーボネートの分子量はMv=23,000であ
った。
ント口を具備し、樹脂供給口の最も近いベント口の手前
に酸性化合物圧入孔を有した2軸押出機(神戸製鋼所
(株)製、スクリュー径46mm、噛み合いスクリュー
型、同方向回転)に導入し、表1に示す条件で連続的に
酸性化合物を添加し、脱揮した後ペレット化した。な
お、酸性化合物は、水−アセトンの混合溶媒(1:1)
として添加した。得られたポリカーボネート樹脂の熱安
定性の結果を表1に示した。
添加する他は実施例2と同様にして、触媒を失活させ
て、ポリカーボネートを得た。
ェニルカーボネート(DPC)とを一定のモル比(DP
C/BPA=1.040)に混合調製した溶融混合物を
あわせて401.064モル/時の流量で、原料導入管
を介して常圧、窒素雰囲気下、210℃に制御した第1
竪型撹拌重合槽内に連続供給し、平均滞留時間が60分
になるように槽底部のポリマー排出ラインに設けられた
バルブ開度を制御しつつ液面レベルを一定に保った。ま
た、上記原料混合物の供給を開始すると同時に、触媒と
して0.02重量%の炭酸セシウム水溶液を350ml
/時(ビスフェノールA1モルに対し、1×10-6モ
ル)の流量で連続供給した。槽底より排出された重合液
は、引き続き第2、3、4の竪型重合槽並びに第5の横
型重合槽に逐次連続供給された。反応の間、各槽の平均
滞留時間が60分になるように液面レベルを制御し、ま
た同時に副生するフェノールの留去も行った。
件は、それぞれ第2重合槽(210℃、100Tor
r、200rpm)、第3重合槽(240℃、15To
rr、100rpm)、第4重合槽(270℃、0.5
Torr、44rpm)、第5重合槽(280℃、0.
5Torr、10rpm)で反応の進行とともに高温、
高真空、低撹拌速度に条件を設定した。こうして得られ
たポリカーボネートの分子量はMv=23,000であ
った。
ント口を具備し、樹脂供給口の最も近いベント口の手前
に酸性化合物圧入孔を有した2軸押出機に導入し、6.
31×10-5mol/gのp−トルエンスルホン酸水溶
液を、82.0g/時の流量で連続的に添加する以外
は、実施例1と同様にして中和を行った。得られたペレ
ットの熱安定性を測定したところ、YI=1.5であっ
た。
おり、本発明に規定する濃度の酸性化合物を触媒の中和
に使用した場合には、生成ポリカーボネートの熱安定性
が極めて優れている。
Claims (5)
- 【請求項1】 炭酸ジエステルとジヒドロキシアリール
化合物とを塩基性のエステル交換触媒の存在下に重縮合
することにより得られたポリカーボネートを、ベント式
押出機を用いて連続的に脱揮するに際し、酸性化合物を
7×10-8mol/g〜7×10-5mol/gの濃度で
溶媒に溶解させた溶液として添加することを特徴とする
ポリカーボネートの製造方法。 - 【請求項2】 酸性化合物の添加量が、使用した触媒量
の1〜30モル倍である請求項1に記載のポリカーボネ
ートの製造方法。 - 【請求項3】 ポリカーボネート100重量部に対し、
溶媒が0.05〜4重量部用いられる、請求項1に記載
のポリカーボネートの製造方法。 - 【請求項4】 酸性化合物が、スルホン酸化合物またそ
のエステル化物から選ばれる少なくとも1種である請求
項1に記載のポリカーボネートの製造方法。 - 【請求項5】 酸性化合物を溶解する溶媒が、水、アセ
トンより選ばれたものである請求項4記載のポリカーボ
ネートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34796396A JP3502735B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | ポリカーボネートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34796396A JP3502735B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | ポリカーボネートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10182813A true JPH10182813A (ja) | 1998-07-07 |
JP3502735B2 JP3502735B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=18393807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34796396A Expired - Lifetime JP3502735B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | ポリカーボネートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3502735B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017508850A (ja) * | 2014-03-27 | 2017-03-30 | サビック グローバル テクノロジーズ ベスローテン フェンノートシャップ | 溶融重合ポリカーボネートクエンチング |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34796396A patent/JP3502735B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017508850A (ja) * | 2014-03-27 | 2017-03-30 | サビック グローバル テクノロジーズ ベスローテン フェンノートシャップ | 溶融重合ポリカーボネートクエンチング |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3502735B2 (ja) | 2004-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5777064A (en) | Production method of polycarbonate | |
JP5332100B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの連続製造方法及び製造装置 | |
JP3583305B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート | |
JP3667534B2 (ja) | ポリカーボネートの製造方法 | |
JP3503663B2 (ja) | ポリカーボネートの製造法 | |
JP3681565B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 | |
JP4098456B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートペレットの製造方法 | |
JP4053291B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート及びその製造方法 | |
JP3502735B2 (ja) | ポリカーボネートの製造方法 | |
JP2001226478A (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 | |
JPH08245782A (ja) | ポリカーボネートの製造法 | |
JP5366354B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 | |
JP3746937B2 (ja) | 分岐化芳香族ポリカーボネート及びその製造方法 | |
JP3685971B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 | |
JP5754465B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの連続製造方法 | |
JPH08208829A (ja) | ポリカーボネートの製造方法 | |
JP2001031754A (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
EP1016688B1 (en) | Aromatic polycarbonate composition | |
JP5196712B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 | |
JPH08259688A (ja) | ポリカーボネートの製造法 | |
JP3216832B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造法 | |
JP2000159880A (ja) | 芳香族ポリカーボネート | |
JP2001031753A (ja) | ポリカーボネート樹脂の製造方法 | |
JP3683471B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 | |
JP3720665B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212 Year of fee payment: 7 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |