JPH10182731A - 分子末端にピリジン骨格含有基を有するポリマーおよびその製造方法 - Google Patents

分子末端にピリジン骨格含有基を有するポリマーおよびその製造方法

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JPH10182731A
JPH10182731A JP35724296A JP35724296A JPH10182731A JP H10182731 A JPH10182731 A JP H10182731A JP 35724296 A JP35724296 A JP 35724296A JP 35724296 A JP35724296 A JP 35724296A JP H10182731 A JPH10182731 A JP H10182731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な操作で分子末端に窒素原子含有極性基
を高い導入率で導入することのできるポリマーの製造方
法を提供する。 【解決手段】 カルボアニオンを分子末端に有するポリ
マーを、ピリジン環の4位の炭素原子に水素原子が結合
しているピリジン類と反応させる。これによって、置換
基を有していてもよい4−ピリジル基を分子末端に有す
るポリマーを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、置換基を有してい
てもよい4−ピリジル基を分子末端に有するポリマーお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマーの分野においては、極性を有す
る他のポリマーやフィラーに対する親和性を高めるため
に、ポリマーの分子末端に極性基を導入することが検討
されている。
【0003】しかしながら、窒素原子含有極性基をポリ
マー末端へ導入する場合には、該極性基を与える試薬が
関与する副反応を阻止するために、保護・脱保護工程や
特殊な条件下での工程を要することがある。例えば一級
アミノ基をアニオンリビングポリマーの末端に導入する
際には、一級アミノ基を与える試薬として、有機シリル
基で保護されたハロゲン化アルキルアミンや、冷却条件
下でメトキシアミンとメチルリチウムとから調製した試
薬等が利用されるが、いずれの試薬も工業的に汎用なも
のではなく、その調製のために高価な原料の使用や冷却
条件下での余分な工程を要する点、試薬を反応させた
後、脱保護工程等の余分な工程が必要となる点などか
ら、これらの方法は工業化に適しているとは言い難い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保護
基を用いることなく、かつ煩雑な工程を経ることなく簡
便な操作により、ポリマーの分子末端に窒素原子含有極
性基を高い導入率で導入することのできるポリマーの製
造方法、および該方法で得られる新規なポリマーを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、アニオン重合の活性末端であるカルボアニオンを
利用し、これをピリジン骨格を持つ特定の有機化合物と
反応させることによって、窒素原子含有極性基を簡便に
かつ高い導入率でポリマー分子末端に導入できることを
見いだし、さらに検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。
【0006】すなわち、本発明は第1に、カルボアニオ
ンを分子末端に有するポリマーを、ピリジン環の4位の
炭素原子に水素原子が結合している構造を有するピリジ
ン類と反応させることを特徴とする、置換基を有してい
てもよい4−ピリジル基を分子末端に有するポリマーの
製造方法である。
【0007】また本発明は第2に、主として芳香族ビニ
ル化合物単位および/または共役ジエン単位からなるポ
リマー鎖を有し、かつ該ポリマー鎖の少なくとも一方の
末端に、置換基を有していてもよい4−ピリジル基を有
するポリマーである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の製造方法で使用するカルボアニオ
ンを分子末端に有するポリマーは、線状のものであって
も分岐状のものであってもよい。また、カルボアニオン
は該ポリマーの分子末端のうち、置換基を有していても
よい4−ピリジル基(以下、該4−ピリジル基を「ピリ
ジン骨格含有基」ということがある)を導入したい分子
末端に存在していればよく、すべての分子末端にあって
も、一部の分子末端のみにあってもよい。
【0010】上記のカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーを構成するモノマーとしては、特には限定され
ないが、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、3−
メチルスチレン、4−プロピルスチレン、1−ビニルナ
フタレン、2−ビニルナフタレン等の芳香族ビニル化合
物;イソプレン、ブタジエン等の共役ジエンなどのアニ
オン重合性モノマーの1種または2種以上が好ましく使
用可能である。主として芳香族ビニル化合物単位および
/または共役ジエン単位からなるポリマー鎖を有し、か
つ該ポリマー鎖の少なくとも一方の末端にカルボアニオ
ンを有するポリマーからは、本発明の製造方法により、
上記のものと同様のポリマー鎖を有し、かつ該ポリマー
鎖の少なくとも一方の末端にピリジン骨格含有基を有す
るポリマーを得ることができる。
【0011】カルボアニオンを分子末端に有するポリマ
ー鎖中におけるモノマーの配列様式も特には限定され
ず、ホモ重合体、ランダム共重合体、ブロック共重合体
などの様式から、目的に応じて適宜選択することができ
る。なお、ブロック共重合体の様式の場合、それを構成
するブロックは、ランダム共重合体ブロック、ホモ重合
体ブロックなどの1種または2種以上が任意に選ばれ
る。
【0012】上記のカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーの分子量について特に制限はなく、一般に数平
均分子量1000〜1000000の範囲で好適に用い
られるが、得られる末端にピリジン骨格含有基を持つポ
リマーを他のポリマーやフィラーとの組成物の形態で使
用する場合において、用途に適した末端ピリジン骨格含
有基濃度を考慮にいれると、成形材料の一成分として好
適なポリマーを得たいのであれば数平均分子量で500
0〜300000の範囲内であることがより好ましく、
フィラーの分散性改良剤として好適なポリマーを得たい
のであれば数平均分子量で3000〜300000の範
囲内であることがより好ましい。
【0013】上記のカルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーの製造方法は特に限定されるものではなく、公
知の方法を採用することができるが、とりわけアニオン
リビング重合法によって容易に合成することができる。
すなわち、上記例示のごとき芳香族ビニル化合物、共役
ジエン等のモノマーは、アニオン重合によって、カルボ
アニオンを分子末端に有するアニオンリビングポリマー
を形成するが、常法に従って条件を適宜選択することに
よって、得られるアニオンリビングポリマーの重量平均
分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/M
n)を1.0〜1.3の範囲内にすることが可能であ
る。かかる範囲内のMw/Mnの値を有するカルボアニ
オンを分子末端に有するポリマーを本発明の製造方法に
使用した場合には、得られるピリジン骨格含有基を末端
に有するポリマーもMw/Mnが1.0〜1.3の範囲
内となり(すなわち分子量分布の狭いポリマーとな
り)、所望の諸物性、熱特性等を再現性よく実現するこ
とが可能となるので好ましい。
【0014】アニオンリビングポリマーを得るためのア
ニオン重合は、通常の方法に従い、例えば、有機アルカ
リ金属化合物等の重合開始剤を用いて、有機溶媒中でモ
ノマーを重合することによって行うことができる。例え
ば、該重合開始剤としてn−ブチルリチウム、s−ブチ
ルリチウム等のアルキルリチウムなどの単官能性の重合
開始剤を使用した場合には、片方の分子鎖末端にカルボ
アニオンを有する線状のアニオンリビングポリマーを得
ることができ、また、リチウム、ナトリウム等のアルカ
リ金属とナフタレン、ジビニルベンゼン、ジイソプロペ
ニルベンゼン等の芳香族または不飽和の炭化水素化合物
とを組み合わせた二官能性の重合開始剤を使用した場合
には、両方の分子鎖末端にカルボアニオンを有する線状
のアニオンリビングポリマーを得ることができる。上記
の有機溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、シ
クロヘキサン等の飽和脂肪族炭化水素化合物;ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素化合物;テトラヒドロ
フラン等のエーテル化合物等を使用することができる。
またアニオン重合の温度としては、特に制限されるもの
ではないが、−100℃〜100℃の範囲内の温度が一
般的である。
【0015】この際、単官能性の重合開始剤の存在下に
芳香族ビニル化合物モノマーを重合し、次いで共役ジエ
ンモノマーを添加して重合することによって、片方の分
子鎖末端にカルボアニオンを有する2元ブロック共重合
体が得られる。さらに芳香族ビニル化合物モノマーを添
加して重合することによって、片方の分子鎖末端にカル
ボアニオンを有する3元ブロック共重合体を得ることが
できる。また、このような重合操作を繰り返すことによ
り、片方の分子鎖末端にカルボアニオンを有する4元以
上の多元ブロック共重合体を製造可能である。この時、
ブロック共重合体を構成する各ブロックのモノマーは、
例えば上記例示のアニオン重合性モノマーより任意に選
択することが可能であり、添加する順序も適宜選択する
ことが可能である。
【0016】このようにしてアニオン重合を行うことに
よって調製される、カルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーを含有する有機溶媒の溶液は、特に、濃縮、希
釈等の操作に付することなく、そのまま、ピリジン環の
4位の炭素原子に水素原子が結合している構造を有する
ピリジン類(以下、これを単に「ピリジン類」というこ
とがある)との反応に使用することができる。
【0017】本発明の製造方法において使用するピリジ
ン類としては、下記一般式
【0018】
【化3】
【0019】(式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞ
れ水素原子、1価の飽和炭化水素基、1価の芳香族炭化
水素基またはピリジル基を表す。ただし、R1およびR2
は両者が一緒になって、またはR3およびR4は両者が一
緒になって2価の炭化水素基を表してもよい。)
【0020】で示される化合物が好ましい。上記R1
2、R3およびR4で表される1価の飽和炭化水素基と
しては、例えば、メチル基、エチル基等の低級アルキル
基が好ましく、1価の芳香族炭化水素基としては、例え
ば、フェニル基等が好ましい。また、R1およびR2が一
緒になって、またはR3およびR4が一緒になって表す2
価の炭化水素基としては、式−CH=CH−CH=CH
−で示される基などが好ましい。該化合物の好ましい例
としては、ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチル
ピリジン、2−エチルピリジン、2,6−ジメチルピリ
ジン、2−フェニルピリジン、キノリン、2,2’−ジ
ピリジル等が挙げられ、これらは単独で、または2種以
上を混合して使用することができる。これらの中でも、
分子末端への導入率の高さ、入手しやすさの観点から、
ピリジンが特に好ましく用いられる。ピリジン類として
上記一般式(I)で示される化合物を使用した場合、下
記一般式
【0021】
【化4】
【0022】(式中、R1、R2、R3およびR4は前記定
義のとおりである。)
【0023】で示される基をポリマー鎖の少なくとも一
方の末端に有するポリマーが得られる。
【0024】カルボアニオンを分子末端に有するポリマ
ーとピリジン類との反応における反応温度は特に限られ
るものではないが、−100℃〜150℃の範囲内から
選ぶことが一般に好ましく、70℃〜150℃の範囲内
であることがより好ましい。ピリジン類の使用量は、カ
ルボアニオンを分子末端に有するポリマーが有するカル
ボアニオンの1モルに対して、1モル以上となるような
量であることが好ましく、1〜20モルの範囲内となる
ような量であることがより望ましい。なお、ピリジン類
として2,2’−ジピリジル等のピリジン環の4位の炭
素原子に結合した水素原子を2個有する化合物を用いる
場合には、該化合物がカルボアニオンの攻撃点を2箇所
有するため、2つのポリマーの連結剤として機能するこ
とを防止する点から、カルボアニオンに対して10〜2
0倍モルとなるような量の該化合物に、カルボアニオン
を分子末端に有するポリマーの溶液を少量ずつ添加する
ような方法で反応させることが好ましい。
【0025】カルボアニオンを分子末端に有するポリマ
ーとピリジン類との反応は、有機溶媒中で行うのが望ま
しい。好ましい有機溶媒の例としては、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン等の飽和脂肪族炭化水素化合物;
ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素化合物;テト
ラヒドロフラン等のエーテル化合物などを挙げることが
できる。有機溶媒の使用量としては特に制限されるもの
ではないが、通常、カルボアニオンを分子末端に有する
ポリマーに対して50倍重量以下であり、好ましくは1
〜20倍重量の範囲内である。用いられるピリジン類
は、一般に、窒素雰囲気下で蒸留精製を行ったのち、モ
レキュラーシーブスを加えるなどして、水分をできるだ
け除去しておくこと望ましい。カルボアニオンを分子末
端に有するポリマーとピリジン類との接触は、該ポリマ
ーの有機溶媒中の溶液にピリジン類またはその有機溶媒
中の溶液を添加する方法、ピリジン類またはその有機溶
媒中の溶液に該ポリマーの有機溶媒中の溶液を添加する
方法など、任意の方式を採用することができる。これら
の場合の添加操作は一括でも、連続的でもよい。反応
中、両者の混合物は窒素等の不活性ガス雰囲気中で十分
に撹拌下することが望ましい。反応時間は特に限定され
るものではないが、一般に1分間〜5時間の範囲内であ
る。
【0026】上記のようにして得られる分子末端にピリ
ジン骨格含有基を有するポリマーを含む反応混合物から
の該ポリマーの取得方法としては、特に制限されること
なく、公知の方法に準じた種々の方法を採用することが
できる。反応混合物から溶媒等を留去するのみでよい場
合もあるが、目的とするポリマーの純度が十分には高く
ない場合には、再沈精製などの方法で適宜、精製処理に
供することができる。
【0027】例えば再沈による精製法は、一般的な方法
に従って行うことができる。得られたポリマーをそのポ
リマーに応じた良溶媒に溶解させ、この溶液を多量(例
えば、得られた溶液の約10倍量)の貧溶媒に撹拌しな
がら徐々に滴下するという手順で行うことができる。本
発明では、良溶媒としてトルエンを用い、貧溶媒として
メタノールを用いると好結果が得られることが多い。こ
の際、ポリマーがトルエンに溶解しているときに水洗す
ることで、未反応のピリジン類等の不純物を効率よく除
去することも可能である。
【0028】本発明の置換基を有していてもよい4−ピ
リジル基を分子末端に有するポリマー、好ましくは、主
として共役ジエン単位(例えば、イソプレン単位、ブタ
ジエン単位など)からなるポリマー鎖を有するポリマー
は、天然ゴム、シリカとともに、例えばロールミキサ
ー、ニーダー、バンバリーミキサーなどの各種混練機を
用いて混練することにより、天然ゴム中へのシリカ分散
性改良剤としての機能を発現する。この場合、ポリマー
の数平均分子量は3000〜300000の範囲内であ
ることが好ましい。なお、この際の置換基を有していて
もよい4−ピリジル基を分子末端に有するポリマーの添
加量は必ずしも限られるものではないが、天然ゴム10
0重量部に対して約1〜30重量部であることが好まし
い。
【0029】また、本発明の置換基を有していてもよい
4−ピリジル基を分子末端に有するポリマー、好ましく
は、主として芳香族ビニル化合物単位(例えば、スチレ
ン単位など)からなるポリマーブロックと主として共役
ジエン単位(例えば、イソプレン単位、ブタジエン単位
など)からなるポリマーブロックとを含有するポリマー
鎖を有するブロック共重合体、より好ましくは、主とし
て芳香族ビニル化合物単位からなるポリマーブロック/
主として共役ジエン単位からなるポリマーブロック/主
として芳香族ビニル化合物単位からなるポリマーブロッ
クからなるトリブロック共重合体、は、極性基を含有す
るポリマー(例えば、ポリアミドなど)に対し耐衝撃性
改良剤として利用することができる。この目的において
は、ポリマーの数平均分子量は5000〜300000
の範囲内であることが好ましい。なお、耐衝撃性改良剤
の量は必ずしも限定されるものではないが、一般に、極
性基を含有するポリマー100重量部に対して10〜4
0重量部が適当である。極性基を含有するポリマー中へ
の耐衝撃性改良剤の混練は、単軸押出機、二軸押出機、
ニーダー、バンバリーミキサーなどの各種溶融混練機を
用いるなどして、所望の温度で適宜行うことができる。
【0030】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はそれにより限定されない。
【0031】実施例1(分子鎖の片末端に4−ピリジル
基を有するポリイソプレンの合成) 十分に脱水されたシクロヘキサン1000重量部の入っ
た撹拌装置付き容器中に、s−ブチルリチウム0.13
重量部を加えた。ヒーターと温度調節装置を用いて容器
内の溶液の温度を35℃にした後、イソプレン100重
量部を徐々に滴下し、ついでその温度で2時間撹拌する
ことによってアニオン重合反応を行った。
【0032】このようにして調製したポリイソプレンの
アニオンリビングポリマーのシクロヘキサン溶液に35
℃でピリジン0.80重量部を加え、90℃に昇温して
2時間撹拌した。このようにして反応混合液を得た。こ
の反応混合液を大量のメタノール中に注ぎポリマーを沈
殿させた。上澄み液を除去し、沈殿物を70℃で真空乾
燥することによって、97重量部のポリマーの粗製物を
得た。
【0033】得られた粗製物をトルエンに溶解し、同容
量の蒸留水で3回洗浄した。得られたトルエン相を大量
のメタノール中に注ぎ、ポリマーを再沈した。得られた
沈殿物を70℃で真空乾燥した後、トルエンへの溶解、
メタノール中への再沈および沈殿物の真空乾燥という一
連の操作をさらに2回繰り返した。このようにしてポリ
マーの精製物を95重量部得た。
【0034】上記のポリマーの精製物はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)測定において単峰
性のピークを示し、数平均分子量が50000、重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/
Mn)が1.08であることが判明した。
【0035】ポリマーの精製物を核磁気共鳴分光計(1
H−NMR)で測定した結果、ピリジン環上の2位のプ
ロトンに由来するピーク(δ=8.5ppm)および3
位のプロトンに由来するピーク(δ=7.0ppm)が
認められ、ピリジン環がポリマーに導入されたことが確
認できた。また、ピリジン環の4位のプロトンに由来す
るピーク(δ=7.5ppm)はほぼ消失しており、ピ
リジンの4位が選択的に攻撃されてポリマーに導入され
ていることが判明した。開始剤(s−ブチルリチウム)
由来の末端構造中のメチル基プロトンに由来するピーク
(δ=1.8ppm)との強度比較を行った結果、4−
ピリジル基の導入率はポリマー基準で90モル%と計算
できた。
【0036】実施例2(分子鎖の片末端に4−ピリジル
基を有する線状のポリスチレン−ポリイソプレン−ポリ
スチレントリブロック共重合体の合成) 十分に脱水されたシクロヘキサン1000重量部の入っ
た撹拌装置付き容器中に、s−ブチルリチウム0.13
重量部を加えた。容器内の溶液の温度を35℃にした
後、スチレン15重量部を徐々に滴下して1時間重合
し、次いでイソプレン70重量部を加えて同温度で1時
間重合し、さらにスチレン15重量部を加えて同温度で
1時間重合した。
【0037】このようにして調製したポリスチレン−ポ
リイソプレン−ポリスチレントリブロック共重合体の形
態のアニオンリビングポリマーのシクロヘキサン溶液に
40℃でピリジン0.80重量部を加え、90℃に昇温
して2時間撹拌した。このようにして反応混合液を得
た。この反応混合液を大量のメタノール中に注ぎポリマ
ーを再沈した。沈殿物を70℃で真空乾燥することによ
って、95重量部のポリマーの粗製物を得た。
【0038】得られた粗製物をトルエンに溶解し、同容
量の蒸留水で3回洗浄した。得られたトルエン相を大量
のメタノール中に注ぎ、ポリマーを再沈した。得られた
沈殿物を70℃で真空乾燥した後、トルエンへの溶解、
メタノール中への再沈および沈殿物の真空乾燥という一
連の操作をさらに2回繰り返した。このようにしてポリ
マーの精製物を91重量部得た。
【0039】上記のポリマーの精製物はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)測定において単峰
性のピークを示し、数平均分子量が50000、重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/
Mn)が1.10であることが判明した。実施例1と同
様に核磁気共鳴分光計(1H−NMR)による測定の結
果、ピリジン環の4位が選択的に攻撃されてポリマーに
導入されていることが判明し、ポリスチレンブロックの
ベンゼン環プロトン由来のピーク(δ=6.0〜7.5
ppm)との強度比較を行った結果、4−ピリジル基の
導入率はポリマー基準で91モル%と計算できた。
【0040】参考例1(分子末端を変性していないポリ
イソプレンの合成) 実施例1と同様の反応条件で、末端の変性されていない
ポリイソプレンの合成を行った。すなわち、十分に脱水
されたシクロヘキサン1000重量部の入った撹拌装置
付き容器中に、s−ブチルリチウム0.13重量部を投
入した。ヒーターと温度調節装置を用いて容器内の溶液
の温度を35℃にした後、イソプレン100重量部を徐
々に滴下し、さらにその温度で2時間撹拌することによ
ってアニオン重合反応を行った。その後、実施例1と異
なり、ピリジンは添加せずに、0.1重量部のメタノー
ルを添加して反応を停止させた。
【0041】得られた粗製物をトルエンに溶解し、蒸留
水で3回洗浄した。得られたトルエン相を大量のメタノ
ール中に注ぎ、ポリマーを再沈した。得られた沈殿物を
70℃で真空乾燥した後、トルエンへの溶解、メタノー
ル中への再沈および沈殿物の真空乾燥という一連の操作
をさらに2回繰り返した。このようにしてポリマーの精
製物92重量部を得た。
【0042】上記のポリマーの精製物はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)測定において単峰
性のピークを示し、数平均分子量が50000、重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/
Mn)が1.06であることが判明した。
【0043】参考例2(分子末端を変性していないポリ
スチレン−ポリイソプレン−ポリスチレントリブロック
共重合体の合成) 実施例2と同様の反応条件で、末端の変性されていない
ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレントリブロ
ック共重合体の合成を行った。すなわち、十分に脱水さ
れたシクロヘキサン1000重量部の入った撹拌装置付
き容器中に、s−ブチルリチウム0.13重量部を加え
た。ヒーターと温度調節装置を用いて容器内の溶液の温
度を35℃にした後、スチレン15重量部を徐々に滴下
して1時間重合し、次いでイソプレン70重量部を加え
て同温度で1時間重合し、さらにスチレン15重量部を
加えて同温度で1時間重合した。その後、実施例2と異
なり、ピリジンは添加せずに、0.1重量部のメタノー
ルを添加して反応を停止させた。
【0044】このようにして得られた反応混合液を大量
のメタノール中に注ぎポリマーを再沈した。沈殿物を7
0℃で真空乾燥することによって、95重量部のポリマ
ーの粗製物を得た。
【0045】得られた粗製物をトルエンに溶解し、蒸留
水で3回洗浄した。得られたトルエン相を大量のメタノ
ール中に注ぎ、ポリマーを再沈した。得られた沈殿物を
70℃で真空乾燥した後、トルエンへの溶解、メタノー
ル中への再沈および沈殿物の真空乾燥という一連の操作
をさらに2回繰り返した。このようにしてポリマーの精
製物92重量部を得た。
【0046】上記のポリマーの精製物はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィー(GPC)測定において単峰
性のピークを示し、数平均分子量が50000、重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/
Mn)が1.10であることが判明した。
【0047】参考例3(シリカ分散性改良剤としての評
価) 実施例1において合成した分子末端に4−ピリジル基を
導入したポリイソプレンおよび参考例1において合成し
た未変性のポリイソプレンをそれぞれ天然ゴム(RSS
#1)とシリカ(ニップシールVN−3;日本シリカ
製)とともに表1に示す配合量で混練することによっ
て、分散試験を行った。混練はブラベンダーを用い、温
度55℃、回転数50rpmの条件で5分間行った。得
られた試料を走査型電子顕微鏡を用いて300倍〜20
00倍の倍率で観察し、シリカ分散粒子の平均粒子径、
最大粒子径および最小粒子径により評価を行った。これ
らの評価結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1の結果より、分子末端に4−ピリジル
基を導入したポリイソプレンを添加した試料1、試料3
および試料5はそれぞれ未変性ポリイソプレンを添加し
た試料2、試料4および試料6と比較して、シリカの分
散粒子径が小さくなっていることが観察され、分散状態
が改善されていることが確認できる。
【0050】参考例4(耐衝撃性改良剤としての評価) 実施例2において合成した分子末端に4−ピリジル基を
導入したポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン
トリブロック共重合体(以後、「末端ピリジン環SI
S」と略記する)および参考例2において合成した未変
性ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレントリブ
ロック共重合体(以後、「末端未変性SIS」と略記す
る)をそれぞれガラス繊維強化ポリアミド(ナイロン
6;UBEナイロン1011GC、宇部興産株式会社
製)とともに表2に示す割合で、ブラベンダーを用いて
温度250℃、回転数100rpmの条件で5分間溶融
混練した。得られたそれぞれの試料を液体窒素で30秒
間冷却した後、一気に破断させた。破断面を室温におい
て1分間トルエンに浸し、上記末端ピリジン環SISお
よび末端未変性SISを抽出除去した後、走査型電子顕
微鏡を用いて300〜5000倍の倍率で破断面を観察
し、抽出跡の平均孔径により分散性の評価を行った。
【0051】また耐衝撃性の評価を行うために、各混練
物から260℃においてプレス成形により耐衝撃性試験
用の試験片(寸法:長さ×厚さ×幅=64mm×12.
7mm×3.2mm)を作製した。各試験片について、
JIS K7110に準じ、アイゾット衝撃試験機(株
式会社東洋精機製作所製)を使用して、23℃でノッチ
付きアイゾット衝撃値を測定した。これらの評価結果を
表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2より、ガラス繊維強化ポリアミド中に
おける末端ピリジン環SISの抽出跡は末端未変性SI
Sの場合と比較して孔径が小さくなっていることが観察
され、末端に4−ピリジル基が存在する場合において、
分散性が向上することが確認できる。また末端ピリジン
環SISを混練することにより、ガラス繊維強化ポリア
ミドのアイゾット衝撃値が向上したことから、耐衝撃性
改良剤としての有用性が確認できる。
【0054】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いることにより、
簡便な操作によりピリジン骨格含有基をポリマーの分子
末端に高い導入率で導入することが可能である。また本
発明のピリジン骨格含有基を分子末端に有するポリマー
は、その基の存在により、天然ゴムに対するシリカ分散
性改良剤、他の極性ポリマーに対する耐衝撃性改良剤な
どとして有用である。
フロントページの続き (72)発明者 前田 瑞穂 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式会 社クラレ内 (72)発明者 山田 勉 茨城県鹿島郡神栖町東和田36番地 株式会 社クラレ内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボアニオンを分子末端に有するポリ
    マーを、ピリジン環の4位の炭素原子に水素原子が結合
    している構造を有するピリジン類と反応させることを特
    徴とする、置換基を有していてもよい4−ピリジル基を
    分子末端に有するポリマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 該ピリジン類が下記一般式 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ水素原子、
    1価の飽和炭化水素基、1価の芳香族炭化水素基または
    ピリジル基を表す。ただし、R1およびR2は両者が一緒
    になって、またはR3およびR4は両者が一緒になって2
    価の炭化水素基を表してもよい。)で示される化合物で
    ある請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 主として芳香族ビニル化合物単位および
    /または共役ジエン単位からなるポリマー鎖を有し、か
    つ該ポリマー鎖の少なくとも一方の末端に、置換基を有
    していてもよい4−ピリジル基を有するポリマー。
  4. 【請求項4】 該置換基を有していてもよい4−ピリジ
    ル基が下記一般式 【化2】 (式中、R1、R2、R3およびR4はそれぞれ水素原子、
    1価の飽和炭化水素基、1価の芳香族炭化水素基または
    ピリジル基を表す。ただし、R1およびR2は両者が一緒
    になって、またはR3およびR4は両者が一緒になって2
    価の炭化水素基を表してもよい。)で示される基である
    請求項3記載のポリマー。
  5. 【請求項5】 主として芳香族ビニル化合物単位および
    /または共役ジエン単位からなるポリマー鎖が、主とし
    て芳香族ビニル化合物単位からなるポリマーブロックと
    主として共役ジエン単位からなるポリマーブロックとを
    含有するポリマー鎖である請求項3または4記載のポリ
    マー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012224835A (ja) * 2011-04-04 2012-11-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物及び空気入りタイヤ

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