JPH10181369A - キーインタロックケーブルの配索構造 - Google Patents

キーインタロックケーブルの配索構造

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JPH10181369A
JPH10181369A JP35740296A JP35740296A JPH10181369A JP H10181369 A JPH10181369 A JP H10181369A JP 35740296 A JP35740296 A JP 35740296A JP 35740296 A JP35740296 A JP 35740296A JP H10181369 A JPH10181369 A JP H10181369A
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key interlock
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cable
interlock cable
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Kazuya Enomoto
和也 榎本
Hidetomo Suzuki
秀朋 鈴木
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HAMANA BUHIN KOGYO KK
Suzuki Motor Corp
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HAMANA BUHIN KOGYO KK
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 AT車において、シフトレバーとイグニ
ッションスイッチ機構等とを接続するキーインタロック
ケーブルの配索を容易にする。 【解決手段】 シフトレバー1のグリップ6に設けられ
た釦7を押したときに下方に動くデテントピン10でキ
ーロックプレート14を回動させ、このキーロックプレ
ート14でキーインタロックケーブル16のインナケー
ブル17を移動させるようにしたキーインタロック装置
において、キーロックプレート14とキーインタロック
ケーブル16の間に、キーインタロックケーブル16の
移動方向を垂直面内で変える略I字形の直線カム24
と、水平面内で変えるアウタケーシング30を設けた。
直線カム24とアウタケーシング30により、キーイン
タロックケーブル16を、一度後方に向けて大きく屈曲
させ、車体の側部に沿わせて前方に向けるような配索が
容易に行えることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機を搭載
した自動車に適用するキーインタロックケーブルの配索
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される自動変速機は、シフ
トレバー(セレクトレバー)を車両の前後方向に傾倒さ
せてシフトポジションを選択する。シフトポジションの
一般的な配列は、前方からP,R,N,D,2,L
(1)である。シフトレバーの位置をこのいずれかのポ
ジションに選択するとき、この動きとエンジンのイグニ
ッションスイッチの操作とを関係付けておくと、誤操作
や誤発進の防止をすることができる。
【0003】そこでブレーキペダルを踏んでいないとシ
フトレバーをP(パーキング)の位置から他の位置に動
かすことができず、また、シフトレバーがP以外の位置
ではイグニッションキーを抜くことができないようにす
る、いわゆるキーインタロック装置が採用されることに
なる(キーインタロック装置について特開平4−244
427号公報、変速レバーとハンドルのロック装置につ
いて特公平3−53135号公報参照)。
【0004】このキーインタロック装置を装備するため
には、シフトレバー機構とイグニッションスイッチ機構
を、二重ケーブルからなるキーインタロックケーブルで
連係させることになる。このため、シフトレバーあるい
はこれと一体に動く(シフトレバーの回動支点軸を中心
とした回動)部材にキーインタロックケーブルのインナ
ケーブルの一端を結合し、このインナケーブルの他端を
ブレーキ機構ならびにイグニッションスイッチ機構に結
合する。
【0005】シフトレバーは運転席と助手席の間に位置
するセンタコンソールに設けられることが多く、イグニ
ッションスイッチ機構はそれより前方に位置することに
なるから、このインタロックケーブルは中間部分が屈曲
した状態で使用されることになる。
【0006】このため、空間的に余裕が少ない小型の車
両においてはキーインタロックケーブルの屈曲部分の曲
率半径が小さくなり、円滑な作動を得ることが難しかっ
た。そこでキーインタロックケーブルの長さを必要以上
に長くして曲率半径を可及的に大きくして円滑な作動を
得るようにしていた。しかしながら、次に説明するよう
な従来構造では、キーインタロックケーブルを車両の前
方に配索するのが困難であった。
【0007】これを図6について説明する。1はシフト
レバーであり、下端が車体2に取付けられた基板3と一
体のブラケット4に挿通された軸5に溶着されて支持さ
れており、この軸5を回動中心にして車体の前後方向に
傾倒するものである。6はグリップ、7はグリップ6に
設けられた釦である。シフトレバー1は中間部分がイン
ジケータパネル8を貫通しており、このインジケータパ
ネル8とその周辺を覆うコンソールボックス9によっ
て、インジケータパネル8の下部は見えないようになっ
ている。
【0008】シフトレバー1からは、水平にデテントピ
ン10が突出しており、デテントプレート11のデテン
トホール12(図1参照)を貫通し、所定の段部に係合
して、変速位置を保持するようになっている。13はシ
フトケーブルであり、前端はシフトレバー1に結合し、
図示しない後端は変速機に結合する。
【0009】デテントプレート11に隣接したところに
は、平行にキーロックプレート14が設けられており、
軸15を中心にして回動できるように支持されている。
キーロックプレート14にはその一部に切欠き14aが
設けられており、この切欠き14aにデテントピン10
が係合することにより、シフトレバー1とキーロックプ
レート14が連係し、グリップ6の釦7を押すことによ
って、キーロックプレート14を矢印方向に回動させる
ようになっている。
【0010】キーロックプレート14の一部で、軸15
を挟んでデテントピン10の係合位置とは反対側部分
(車両の前側)には、二重ケーブルからなるキーインタ
ロックケーブル16のインナケーブル17の先端に取付
けられたボス18が、軸19で軸着されている。なお、
キーインタロックケーブル16のアウタケーブル20
は、ナット21でデテントプレート11に固着されたブ
ラケット22で保持されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような構成からな
る従来構造では、キーインタロックケーブル16が車両
前方の斜め下方に向けてあるため、一度後方に向けて大
きく屈曲させ、車体の側部に沿わせて前方に向けるよう
な配索は不可能であった。このため、部品のレイアウト
に制約が生じ、またこれに関連して、配索のための作業
工数が増大する問題があった。
【0012】先行技術としての実開平1−173814
号公報に、レバーとレバーを結合するワイヤロッドを二
分し、その分割端側を平行に並べて連結ブラケットで結
合するものが開示されている。この考案によれば、ワイ
ヤロッドを二分したことにより配索方向は容易に変える
ことができるが、ワイヤロッドの作用方向(移動方向)
が中間部分から逆方向になってしまうという問題があ
る。
【0013】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、キーインタロックケーブルの移動方向を変える転換
装置を介装することにより、スペース的に規制を受ける
状態でも、ケーブルの配索が可能であり、しかも所期の
目的に合った方向にケーブルを取り出すことができるキ
ーインタロックケーブルの配索構造を提供しようとする
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明で
は、シフトレバーから水平に突出したデテントピンの係
合によりキーロックプレートを回動させ、該キーロック
プレートの回動でキーインタロックケーブルを移動させ
るようにしたキーインタロック装置において、前記キー
ロックプレートとキーインタロックケーブルの間に、キ
ーインタロックケーブルの移動方向を垂直面内で変える
転換装置と水平面内で変える転換装置とを介装したこと
を特徴とする。
【0015】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載されたものにおいて、前記キーインタロックケーブ
ルの移動方向を垂直面内で変える転換装置が、略I字形
の直線カムであることを特徴とする。
【0016】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載されたものにおいて、前記キーインタロックケーブ
ルの移動方向を水平面内で変える転換装置が、一部に円
弧状部を有するアウタケーシングであることを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1につき図6と同一部分には同様の符号を付して相違部
分を主体に説明する。本機構の大きな特徴部分は、キー
インタロックケーブル16のインナケーブル17をキー
ロックプレート14に直接接続せず、デテントプレート
11に軸23で軸着した略I字形の直線カム24の下端
に軸25で軸着したことである。そして直線カム24の
上端とキーロックプレート14の一部との間は、ロッド
26とボス27で結合されている。
【0018】ロッド26とボス27は一体でもよいが、
ねじ込み等の手段により長さを変えられるようにしても
よい。28はロッド26を直線カム24に軸着する軸で
ある。直線カム24は、キーインタロックケーブルの移
動方向を垂直面内で変える転換装置を構成する。
【0019】キーインタロックケーブル16のアウタケ
ーブル20は、ナット29でデテントプレート11に固
着されたアウタケーシング30で保持されている。この
アウタケーシング30は後述するようにその一部に円弧
状部を有するものであり、キーインタロックケーブル1
6の移動方向を水平面内で変える転換装置を構成する。
【0020】アウタケーシング30を、平面を示した図
2、正面を示した図3および図3のX−X断面を示した
図4について説明する。アウタケーシング30は筒部3
1と板部32が一体に構成されており、筒部31は、図
2にAで示す範囲の直線部31aと同図にBで示す範囲
の円弧状部31bとからなっている。板部32は、ボル
ト29でアウタケーシング30の全体をデテントプレー
ト11に固着する部分である。
【0021】アウタケーシング30の筒部31には、キ
ーインタロックケーブル16が挿通される。キーインタ
ロックケーブル16には屈曲可能な二重ケーブルが使用
されるので、アウタケーシング30の筒部31を挿通す
るとき、円弧状部31bにより屈曲し、その状態で保持
される。したがってその先は、図5に示すように運転席
33の下方を円弧状に引き回し、その先が車体の前方に
向くように配索することができる。
【0022】このように構成されたこの装置では、運転
者がグリップ6を握ってシフトレバー1を傾倒させると
き、釦7を押すことによって、キーロックプレート14
の切欠き14aに係合しているデテントピン10がキー
ロックプレート14を図1における矢印方向に回動させ
る。この動きは、ボス27とロッド26を介して直線カ
ム24に伝えられ、これを軸23を中心にして時計方向
に回動させる。
【0023】これによりキーインタロックケーブル16
のインナケーブル17を図における左方に引き、キーイ
ンタロック機能を作用させる。キーインタロックケーブ
ル16側からキーロックプレート14を回動させる力が
加えられたときには、シフトレバー1を操作することが
できないことになる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たキーインタロックケーブルの配索構造であり、キーロ
ックプレートとキーインタロックケーブルの間に、キー
インタロックケーブルの移動方向を垂直面内で変える転
換装置と水平面内で変える転換装置とを介装したもので
あるから、キーインタロックケーブルを無理なく屈曲さ
せることができるので、一度後方に向けて大きく屈曲さ
せ、車体の側部に沿わせて前方に向けるような配索を行
うことが可能になった。このため、部品のレイアウトに
自由度が生じ、またこれに関連して、配索のための作業
工数が削減できることになった。
【0025】そして、キーインタロックケーブルの移動
方向を垂直面内で変える転換装置が略I字形の直線カム
であることから、構造が簡単であり、かつ中間部分から
作用方向が反対になってしまうような弊害が生じない。
【0026】また、キーインタロックケーブルの移動方
向を水平面内で変える転換装置が一部に円弧状部を有す
るアウタケーシングであることから、その筒部にキーイ
ンタロックケーブルを挿通するのみの作業により、キー
インタロックケーブルの向きを自由に変えて所望方向に
容易に配索できることになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1のうちのアウタケーシングを拡大した側面
図である。
【図3】図2に示すアウタケーシングの正面図である。
【図4】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】本発明を適用した車内状況を簡単に示す説明図
である。
【図6】従来構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー 5 軸 10 デテントピン 11 デテントプレート 14 キーロックプレート 15 軸 16 キーインタロックケーブル 17 インナケーブル 19 軸 20 アウタケーブル 23 軸 24 直線カム 25 軸 26 ロッド 28 軸 30 アウタケーシング 31 筒部 31b 円弧状部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シフトレバーから水平に突出したデテン
    トピンの係合によりキーロックプレートを回動させ、該
    キーロックプレートの回動でキーインタロックケーブル
    を移動させるようにしたキーインタロック装置におい
    て、前記キーロックプレートとキーインタロックケーブ
    ルの間に、キーインタロックケーブルの移動方向を垂直
    面内で変える転換装置と水平面内で変える転換装置とを
    介装したことを特徴とするキーインタロックケーブルの
    配索構造。
  2. 【請求項2】 前記キーインタロックケーブルの移動方
    向を垂直面内で変える転換装置が、略I字形の直線カム
    であることを特徴とする請求項1に記載のキーインタロ
    ックケーブルの配索構造。
  3. 【請求項3】 前記キーインタロックケーブルの移動方
    向を水平面内で変える転換装置が、一部に円弧状部を有
    するアウタケーシングであることを特徴とする請求項1
    に記載のキーインタロックケーブルの配索構造。
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