JPH10181054A - 熱転写式プリンタ - Google Patents

熱転写式プリンタ

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JPH10181054A
JPH10181054A JP34437396A JP34437396A JPH10181054A JP H10181054 A JPH10181054 A JP H10181054A JP 34437396 A JP34437396 A JP 34437396A JP 34437396 A JP34437396 A JP 34437396A JP H10181054 A JPH10181054 A JP H10181054A
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JP
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ink ribbon
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printing
print head
paper
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Application number
JP34437396A
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English (en)
Inventor
Naotaka Uehara
直隆 上原
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な専用機構を伴わずに印刷中断後のインク
リボンと用紙とを自動的に分離する熱転写式プリンタを
提供する。 【解決手段】電源が投入されたときセンサA22及びセ
ンサB23のいずれか一方又は両方が用紙27を検知す
ると印刷中断後の紙詰まりであると判断する。もし印字
ヘッド17が非印字位置にあるときはヘッド支持部材1
7−2を下方へ印字位置まで回動させて印字ヘッド17
でインクリボン26をプラテン25に押圧し、印字ヘッ
ド17の先端部17−4と巻取りローラ29a間に印刷
時と同様にインクリボン26を急角度θの傾斜で張設す
る。搬送方向下流側でインクリボン26に当接する印字
ヘッド17の端部17−4から発熱素子17−3までの
距離3mmだけ用紙27を送ると共に印字ヘッド17の
発熱素子17−3を全く発熱させずに巻取りローラ29
aを駆動して、用紙の搬送距離よりもやや長い5mmだ
けインクリボン26を巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、何らかの原因で印
刷途中で停止した後のインクリボンと用紙とを支障なく
分離する熱転写式プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図6に示すような熱転写式プ
リンタがある。同図は主要部のみの模式的側断面図であ
り、印刷中の状態を示している。同図に示すように、熱
転写式プリンタは、回動自在な支持部材1の先端に支持
された印字ヘッド2が、上から下方に移動して、インク
リボン3と用紙Pとをプラテン4へ押圧し、発熱素子を
発熱させてインクリボン3のインクを溶融し、これを用
紙Pに転写して印刷を行う。
【0003】インクリボン3は、使用済みの部分が巻取
りローラ5に巻き取られることにより、送出しローラ6
から未使用部分が引き出されて印字部に供給される。用
紙Pは、紙送りロール対7a、7bによって印刷方向へ
と搬送される。印字部へ搬入される用紙Pの先端をセン
サ8が検知し、印刷されて搬出される用紙Pの後端をセ
ンサ9が検知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな熱転写式プリンタは、電池切れなどで印刷中に電源
が落ちて途中停止すると、溶融して転写中であったイン
クが固結し、インクリボンが用紙から剥離せずに張り付
いたままになってしまうことが多い。このような場合、
電池を交換して、印刷を再開すべく、印刷途中の用紙を
そのまま排紙し、あるいはインクリボンの位置決めを行
うと、インクリボンがジャムを惹き起こしてしまう。
【0005】図7は、そのような途中停止後の印刷再開
準備時の不具合を示す図である。同図は、電池交換後の
印刷再開準備で、そのまま用紙Pの吐き出しを行ったた
め、途中停止部分3aで用紙Pに張り付いたインクリボ
ン3が、用紙Pに伴われ、紙送りロール対7a、7bに
挟持されて排紙口方向へ引き出されてしまった状態を示
している。
【0006】このような状態に陥ると、インクリボン3
を正常な状態に戻すのは容易でなく、もし、インクリボ
ン3を、うまく用紙Pから剥離できないと、場合によっ
てはインクリボン3が送出しローラ6に絡まったりし
て、取り出しが困難になるなどの問題が発生する。ま
た、うまくいったとしても、1画面分以上のインクリボ
ン3が使用不能となってしまうことも少なくない。そし
て、このようにインクリボン3が用紙Pに張り付く状態
は、印刷中に誤って電源を切ったり、あるいは電池切れ
を起こすこと等によって発生するものであるため防ぎよ
うがない。
【0007】このように印字中に電源が切れた時の対策
として登録特許第2550522号が知られている。こ
れによれば印字中であることをRAM等の不揮発性の記
憶手段に記憶させ、電源の再投入時に記憶手段に印字中
であったことが記憶されていたときはインクリボンと用
紙の剥離動作を行うものである。
【0008】しかしながらこの方法によれば、RAM等
の記憶手段を特別に必要とし、更にRAMを用いた場合
にはバックアップ用の電池も必要となり、電池のメンテ
ナンスも必要になってくる。またEEPROMのような
バックアップ電池を必要としない記憶手段もあるが、印
字中の電源断のためにEEPROMのような不揮発性記
憶手段を設けるのはコスト的に極めて好ましくない。
【0009】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
複雑な専用機構を付加することなく、印刷途中で停止し
た後のインクリボンと用紙とを支障なく分離する熱転写
式プリンタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
熱転写式プリンタの構成を述べる。本発明は、インクリ
ボンを巻き取る巻取り手段と、被印字媒体を移送する移
送手段と、上記インクリボンと上記被印字媒体とを間に
介して相対的に押圧・離隔する印字ヘッドとプラテンと
を備え、上記巻取り手段による巻き取りと上記移送手段
による移送とにより上記インクリボンと上記被印字媒体
とを印字方向へ移動させながら上記印字ヘッドが上記イ
ンクリボンと上記被印字媒体とを上記プラテンに押圧し
て発熱素子を発熱させ上記被印字媒体に上記インクリボ
ンのインクを転写して印刷を行う熱転写式プリンタを前
提とする。
【0011】本発明の熱転写式プリンタは、上記印刷が
中断されたことを検出する印刷中断検出手段と、該印刷
中断検出手段により印刷中断が検出されたとき上記印字
ヘッドの発熱素子を発熱させずに上記インクリボンを所
定量巻き取ると共に上記印字ヘッドと上記プラテン間に
位置する上記被印字媒体を移送するよう制御する制御手
段とを備えて構成される。
【0012】上記印刷中断検出手段は、例えば請求項2
記載のように、装置本体内に被印字媒体が在るか否かを
検知する検知手段を備え、該検知手段が電源投入時にお
いて上記被印字媒体が在ることを検知したとき、上記印
刷が中断されたものであると認識するように構成され
る。また、例えば請求項3記載のように、被印字媒体の
搬入側検知センサと搬出側検知センサとを備え、電源投
入時において少なくともいずれか一方の上記検知センサ
が上記被印字媒体を検出したとき、上記印刷が中断され
たものであると認識するように構成される。また、例え
ば請求項4記載のように、印字ヘッド位置検知手段を備
え、該印字ヘッド位置検知手段が電源投入時において上
記印字ヘッドが上記プラテンを押圧する位置にあること
を検知したとき、上記印刷が中断されたものであると認
識するように構成される。そして、上記制御手段は、例
えば請求項5記載のように、インクリボン搬送方向下流
側でインクリボンに当接して該インクリボンと被印字媒
体とを所定の角度で剥離する上記印字ヘッド端部と該印
字ヘッドの発熱素子までの距離よりも長く2倍の距離よ
りも短かい範囲で上記インクリボンを巻き取るように制
御する。また、例えば請求項6記載のように、上記イン
クリボンを所定量巻き取った後に上記被印字媒体を装置
本体外に排出するように制御する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る熱転写式プリンタの構成ブロック図である。同図に示
すように、熱転写式プリンタ10は、CPU(中央演算
処理装置)からなる制御部11を備えている。制御装置
11は、コントローラ部にROM(読み出し専用メモ
リ)12、RAM(読み書き自在なメモリ)13、I/
F(インタフェース)14、及び操作パネル部15が接
続されており、エンジン部には、印字ヘッド駆動モータ
16を駆動するドライバ16−1、印字ヘッド17を発
熱駆動するドライバ17−1、紙送りモータ18を駆動
するドライバ18−1、インクリボン巻取モータ19を
駆動するドライバ19−1、LED21を発光駆動する
ドライバ21−1、ヘッドセンサ20、用紙検知センサ
A22、用紙検知センサB23、及びインクリボンセン
サ24が接続されている。上記のRAM13には、画像
データ領域13a、印刷データ領域13b、ワーク領域
13c等が設けられている。制御装置11のコントロー
ラ部は、I/F14を介してホストコンピュータ等から
入力される画像データを一旦画像データ領域13aに格
納して解析し、この解析により印刷用データを印刷デー
タ領域13bに作成し、その作成した印刷データを、イ
メージデータ転送回路等によりエンジン部に転送する。
【0014】図2(a) は、エンジン部の主要機構部分の
側面図、同図(b) は、印字ヘッドの拡大図であり、印字
ヘッド17の先端部17−4と発熱素子17−3間の懸
隔(距離)を示している。この距離はおよそ3mmであ
る。図1の制御装置11のエンジン部は、コントローラ
部からの印刷データや指令信号、各種センサの出力等に
基づき図1及び図2(a),(b) に示す各部を駆動制御す
る。すなわち、印字ヘッド駆動モータ16を正逆両方向
に駆動しヘッド支持部材17−2を正逆両方向に回動さ
せて印字ヘッド17をプラテン25を押圧する印刷位置
とプラテン25から離隔する非印刷位置とに回動させ、
印字ヘッド17の発熱素子17−3を印刷データに応じ
て選択的に発熱駆動しインクリボン26のインクを溶融
して用紙(被印字媒体)27に転写し、紙送りモータ1
8を正逆両方向に駆動して紙送りロール対28a及び2
8bを図2(a) の矢印Cで示す印刷方向(正方向)と色
多重印刷のための戻し方向(逆方向)とへ用紙27を移
送するように回転させ、インクリボン巻取モータ19を
駆動しインクリボン26を巻取りローラ29aに巻き取
らせて未使用部分を供給ローラ29bから引き出して印
刷部に供給し、何等かの不具合が発生したときはLED
21を点灯又は点滅駆動して外部に不具合を報知する。
【0015】図3は、上記インクリボン26の構成を示
す図である。同図に示すインクリボン26は、透明なベ
ースフィルム26−1の表面に、シアン31a、マゼン
タ31b、及びイエロー31cの3色のインクが、ベー
スフィルム26−1の長手方向に面順次に配置されて塗
布されている。シアン31aの先端の3色1組の境界ベ
ース部26−2には、特には図示しないが印字(印刷)
を行う際にインクリボン26の印字開始位置を検出する
ためのマークが付されており、シアン31aとマゼンタ
31b及びマゼンタ31bとイエロー31cの境界26
−3には夫々色変わりを示す他のマークが付されてい
る。このインクリボン26は、同図の矢印Dで示す左か
ら右方向へ移送されながらインク31を図2(a) に示し
た用紙27に転写される。図1に示したインクリボンセ
ンサ24は、図2(a) には示していないが適宜の位置に
配設されており、インクリボン26のマークを読み取っ
てインクリボン26の位置を検出している。
【0016】図4は、上記構成の熱転写式プリンタ10
における電源投入後の印刷準備動作を説明するフローチ
ャートであり、図5は、その処理におけるタイミングチ
ャートである。図5(a) は時間を示し、同図(b) はイン
クリボン26の巻き取り期間を示し、同図(c) は印字ヘ
ッド17の位置状態を示し、同図(d) は用紙27の送り
期間(紙送りロール対28a、28bの回転期間)を示
している。
【0017】これら図4及び図5を用い、上述した図1
乃至図3を再び参照しながら熱転写式プリンタ10の処
理動作を説明する。尚、この処理は、熱転写式プリンタ
10に電源が投入されたとき、図1に示した制御部11
により各部を制御しながら実行される。
【0018】先ず、紙詰まりがあるか否かを判別する
(ステップS1)。この処理では、用紙の搬入側にある
用紙検知センサA22及び用紙搬出側に有る用紙検知セ
ンサB23により用紙27が有るが否かを検知して、い
ずれか一方又は両方のセンサが用紙27を検知していれ
ば、紙詰まりであると判断する。これにより、印字途中
で電源が切れて印字が中断され、電源が再投入された場
合には、紙詰まりが検出され、以下に説明するインクリ
ボン剥離の処理が行われる。尚、用紙検知センサA22
又は用紙検知センサB23のいずれも用紙27を検知し
ていない場合は、紙詰まりしていない、つまり印刷中断
後の電源投入ではないので、この剥離処理を直ちに終了
する。用紙検知センサA22及び用紙検知センサB23
は通常の印字時は用紙27のジャム検知センサとして動
作する。即ち、用紙検知センサA22あるいは用紙検知
センサB23が所定時間以上オンしていた時はそれぞれ
のセンサ位置での滞留ジャムとして検知し、用紙検知セ
ンサA22がオンしてから所定時間以内に用紙検知セン
サB23がオンしない場合にはセンサ間のジャムとして
検知する。
【0019】上記の処理で紙詰まりであると判断した場
合は(S1がY)、続いて、ヘッドセンサ20により印
字ヘッド17が非印字位置に回動している(ヘッドアッ
プしている)か否かを判別し(ステップS2)、印字ヘ
ッド17がヘッドアップしていれば(S2がY)、ヘッ
ド支持部材17−2を下方へ回動させて、プラテン25
を押圧する印刷位置へ印字ヘッド17を移動させる(ス
テップS3)。図5のはこの状態のときを示してい
る。これにより、印字ヘッド17の先端部17−4と巻
取りローラ29a間に、印刷時と同様にインクリボン2
6が急角度の傾斜をもって張設される。
【0020】そして、印字ヘッド17の発熱素子17−
3を全く発熱させずに、巻取りローラ29aを駆動して
インクリボン26の巻き取りを開始する(ステップS
4)。尚、上記ステップS2で、印字ヘッド17がプラ
テン25を押圧する印字位置にあれば(S2がN)、直
ちにこのステップS4の処理に移行する。このインクリ
ボン26の巻き取り量(巻き取り距離)は後述する紙送
り距離よりも長く2倍の距離よりも短かい範囲の距離で
ある。図5の時刻t1から時刻t4までは、この期間を
示している。
【0021】更に、上記と共に紙送りロール対28a、
28bを駆動して用紙27をインクリボン26の剥離可
能な所定の距離だけ移送する(ステップS5)。この紙
送り距離は、図2(a),(b) に示すように、インクリボン
26の搬送方向下流側でインクリボン26に当接して該
インクリボン26と用紙27(被印字媒体)とを所定の
角度θで剥離する印字ヘッド17の端部17−4と該印
字ヘッド17の発熱素子17−3までの距離(本例では
3mm)であり、つまり、インクがインクリボン26と
用紙27間で固結している距離である。図5(d) の時刻
t2から時刻t3までは、この期間を示している。
【0022】この後、巻取りローラ29aを停止させ
て、インクリボン26の巻き取りを終了する(ステップ
S6)。このように、インクリボン26の剥離が可能な
距離である用紙27の搬送距離(3mm、時刻t2〜t
3の期間)よりもインクリボン26の巻き取り距離(お
よそ5mm、時刻t1〜t4の期間)の方を長くしてい
るのは、インクリボン26に緩みがあった場合でもイン
クリボン26を確実に巻き取るためである。尚、インク
リボン26に緩みがない場合は5−3=2mmは巻取り
ローラ29aのリボン巻き取り軸に設けられた摩擦クラ
ッチが吸収する。このように、角度θの剥離角度を形成
してインクリボン26を巻き取ることにより、印刷中断
で用紙27に張り付いていたインクリボン26が剥離さ
れる。
【0023】続いて、用紙27の搬送(移送)を一時停
止させて、印字ヘッド17を上方へ用紙排出時の位置ま
で回動させ(ステップS7、図5(c) のの時点)、再
び紙送りロール対28a、28bを駆動して用紙27を
図外右方の排紙口から機外に排出する(ステップS
8)。
【0024】尚、インクリボン26を巻き取るインクリ
ボン巻取りモータ19及び用紙27の移送を行う紙送り
モータ18は、ステッピングモータであり、本例では1
00ステップでおよそ5mmの巻き取り又は搬送を行う
ことができるようになっている。また、例えば印刷中断
が図3に示した3色1組の境界ベース部26−2の直前
すなわちイエロー(Y)31cの最後部分で発生した場
合、インクリボン26を余り長く巻き取って境界ベース
部26−2のマークを通り過ぎてしまうと、次の印字の
際、次の3色1組の境界ベース部26−2までインクリ
ボン26を巻き取って位置決めを行うことになるため、
殆ど未使用の3色1組を巻き取ってしまうという無駄が
発生する。上述したインクリボン26を、5mmという
短い距離しか巻き取らないのは、境界ベース部26−2
の直前で印刷中断が発生したような場合でも、直後の境
界ベース部26−2のマークによって位置決めを行える
ようにして上記のような無駄を生じさせないようにする
ためである。
【0025】また、印字ヘッド17を発熱させずにイン
クリボン26を巻き取るのは、用紙検知センサA22及
びB23の両方が用紙27を検知したとき以外は、用紙
27がプラテン25と印字ヘッド17の間に存在するか
否かが判別できないからである。もし、用紙27がプラ
テン25と印字ヘッド17の間に無いと、印字ヘッド1
7を発熱させたのでは、プラテン25にインクリボン2
6のインクを直接印刷してしまうことになり、印字ヘッ
ド17の焼き切れあるいはプラテン25を損傷させてし
まうので、このことを予防している。
【0026】また、用紙27がプラテン25と印字ヘッ
ド17の間に挟まっている場合であっても、正常に印刷
されて排出開始直前の用紙の場合もあり、また印刷して
いない印刷開始直前の用紙の場合も考えられるから、こ
のようなとき、印字ヘッド17を発熱させると、無用な
インクが印刷されてしまい、用紙や画像を無駄にしてし
まう。上記の印字ヘッド17を発熱させないのは、その
ような無駄も合わせて防止している。
【0027】尚、用紙検知センサA22及びB23の両
方が用紙27を検知したときは、印刷途中で停止したこ
とが明白であり、このようなときは、印字ヘッド17を
発熱させながらインクリボン26を巻き取るようにして
もよい。これは特に使用するインクリボンと用紙の組み
合わせによっては剥離しづらいものがあるので、このよ
うなときに効果的である。また、用紙27にインクが印
刷されない程度に発熱させるようにしてもよい。
【0028】また、印字ヘッド17をインクリボン26
に圧接して巻き取りを行っているが、これに限ることな
く、印字ヘッド17を非印字位置に回動させ、供給ロー
ラ29bに制動をかけ、巻取りローラ29aに巻き取り
駆動をかけながら用紙27を強制的に排出するようにし
てもよい。このようにしても、巻取りローラ29aに巻
き取り駆動が掛かっているので緊張状態にあり、このた
めインクリボン26が用紙27に連れ送りされることが
なく用紙27から剥離する。また、このようにしても、
巻取りローラ29aには摩擦クラッチがついているので
インクリボン26が切断するようなことがなく、上述し
たと同様の剥離効果がある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源を入れたとき印刷中断後の再開であることを検知す
ると自動的にインクリボンの剥離処理を実行するので、
印刷中断により用紙に張り付いていたインクリボンが用
紙と共に外部に引き出される不具合が解消し、したがっ
て、事故後の面倒な後処理の必要がなくその分操作性が
向上する。また、インクリボンを印字ヘッドとプラテン
により挟持した状態でインクリボンを巻き取るので、イ
ンクリボンを用紙から剥離できる最少限度の距離でイン
クリボンを巻き取ることができ、これにより、どの位置
で印刷が中断した場合でも印刷再開時には次の3色1組
の先頭でインクリボンの位置決めを行うことができ、し
たがって、使用可能な部分を余分に巻き取る不都合が解
消されて経済的である。
【0030】また印刷中断後の再開を検知する手段とし
て、通常の印字時に用紙のジャムを検知するセンサを兼
用させたので、不揮発性の記憶手段等を不要とし、コス
トの低減が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における熱転写式プリンタの構成
ブロック図である。
【図2】(a) は熱転写式プリンタの主要機構部分の側面
図、(b) は印字ヘッドの拡大図である。
【図3】インクリボンの構成を示す図である。
【図4】熱転写式プリンタの電源投入後の印刷準備動作
を説明するフローチャートである。
【図5】印刷準備動作の処理におけるタイミングチャー
トである。
【図6】従来の熱転写式プリンタの主要部のみの模式的
側断面図である。
【図7】従来の途中停止後の印刷再開準備時の不具合を
示す図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2 印字ヘッド 3 インクリボン P 用紙 4 プラテン 5 巻取りローラ 6 送出しローラ 7a、7b 紙送りロール対 8、9 センサ 10 熱転写式プリンタ 11 制御部 12 ROM(読み出し専用メモリ) 13 RAM(読み書き自在なメモリ) 13a 画像データ領域 13b 印刷データ領域 13c ワーク領域 14 I/F(インタフェース) 15 操作パネル部 16 印字ヘッド駆動モータ 16−1 ドライバ 17 印字ヘッド 17−1 ドライバ 17−2 ヘッド支持部材 17−3 発熱素子 17−4 先端部(剥離部) 18 紙送りモータ 18−1 ドライバ 19 インクリボン巻取モータ 19−1 ドライバ 20 ヘッドセンサ 21 LED 21−1 ドライバ 22 用紙検知センサA 23 用紙検知センサB 24 インクリボンセンサ 25 プラテン 26 インクリボン 26−1 ベースフィルム 26−2 3色1組の境界ベース部 26−3 1組内の色境界 27 用紙(被印字媒体) 28a、28b 紙送りロール対 29a 巻取りローラ 29b 供給ローラ 31a シアンインク 31b マゼンタインク 31c イエローインク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンを巻き取る巻取り手段と、
    被印字媒体を移送する移送手段と、前記インクリボンと
    前記被印字媒体とを間に介して相対的に押圧・離隔する
    印字ヘッドとプラテンとを備え、前記巻取り手段による
    巻き取りと前記移送手段による移送とにより前記インク
    リボンと前記被印字媒体とを印字方向へ移動させながら
    前記印字ヘッドが前記インクリボンと前記被印字媒体と
    を前記プラテンに押圧して発熱素子を発熱させ前記被印
    字媒体に前記インクリボンのインクを転写して印刷を行
    う熱転写式プリンタにおいて、 前記印刷が中断されたことを検出する印刷中断検出手段
    と、 該印刷中断検出手段により印刷中断が検出されたとき前
    記印字ヘッドの発熱素子を発熱させずに前記インクリボ
    ンを所定量巻き取ると共に前記印字ヘッドと前記プラテ
    ン間に位置する前記被印字媒体を移送するよう制御する
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする熱転写式プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記印刷中断検出手段は、装置本体内に
    被印字媒体が在るか否かを検知する検知手段を備え、該
    検知手段が電源投入時において前記被印字媒体が在るこ
    とを検知したとき、前記印刷が中断されたものであると
    認識することを特徴とする請求項1記載の熱転写式プリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記印刷中断検出手段は、被印字媒体の
    搬入側検知センサと搬出側検知センサとを備え、電源投
    入時において少なくともいずれか一方の前記検知センサ
    が前記被印字媒体を検出したとき、前記印刷が中断され
    たものであると認識することを特徴とする請求項1記載
    の熱転写式プリンタ。
  4. 【請求項4】 前記印刷中断検出手段は、印字ヘッド位
    置検知手段を備え、該印字ヘッド位置検知手段が電源投
    入時において前記印字ヘッドが前記プラテンを押圧する
    位置にあることを検知したとき、前記印刷が中断された
    ものであると認識することを特徴とする請求項1記載の
    熱転写式プリンタ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、インクリボン搬送方向
    下流側でインクリボンに当接して該インクリボンと被印
    字媒体とを所定の角度で剥離する前記印字ヘッド端部と
    該印字ヘッドの発熱素子までの距離よりも長く2倍の距
    離よりも短かい範囲で前記インクリボンを巻き取るよう
    制御することを特徴とする請求項1記載の熱転写式プリ
    ンタ。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記インクリボンを所
    定量巻き取った後に前記被印字媒体を装置本体外に排出
    することを特徴とする請求項1記載の熱転写式プリン
    タ。
JP34437396A 1996-12-25 1996-12-25 熱転写式プリンタ Withdrawn JPH10181054A (ja)

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