JPH10180920A - 化粧材 - Google Patents

化粧材

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JPH10180920A
JPH10180920A JP8358249A JP35824996A JPH10180920A JP H10180920 A JPH10180920 A JP H10180920A JP 8358249 A JP8358249 A JP 8358249A JP 35824996 A JP35824996 A JP 35824996A JP H10180920 A JPH10180920 A JP H10180920A
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JP
Japan
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layer
resin
extruded
decorative
layers
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JP8358249A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nezu
義昭 根津
Masayuki Shibata
雅之 柴田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐溶剤性に優れること。化粧シートの接着を
容易にすること。樹脂使用量を抑えること。常温で硬化
する接着剤を用いてラミネートできること。これによ
り、熱融着接着によるような化粧シートの意匠変化がな
くなること。 【解決手段】 外層と内層の2層にて押し出される熱可
塑性樹脂の異型押し出し材において、外層2、内層3共
に、極性基を含有する樹脂層からなり、外層2に装飾処
理を施した化粧材4。外層2と内層3の2層にて押し出
される熱可塑性樹脂の異型押し出し材において、内層3
が発泡体層からなり、外層2が極性基を含有する樹脂層
からなり、外層2に装飾処理を施した化粧材4。外層2
と内層3の2層にて押し出される熱可塑性樹脂の異型押
し出し材において、内層3がリサイクル材層からなり、
外層2が極性基を含有する樹脂層からなり、外層2に装
飾処理を施した化粧材4。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装、建
具の表面化粧、車輛内装等に用いる表面に意匠を賦与し
たり表面を保護する目的で用いられる化粧材であって、
特に異型押し出し化粧材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、斯かる用途に用いる化粧材として
は、主に下記の3種の化粧シートが知られている。
【0003】(1)ポリプロピレンの押し出し成形物に
ウレタン系接着剤を介して、化粧シートとラミネートし
た化粧材があった。 (2)ポリプロピレンの押し出し直後に、装飾されたポ
リプロピレン製のフィルムを熱融着させた化粧材があっ
た。 (3)ポリスチレンの押し出し成形物にウレタン系接着
剤を介して、化粧シートとラミネートした化粧材があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)のような化粧材
にあっては、接着性が悪いという問題点があった。
【0005】また、(2)のような従来の化粧材にあっ
ては、熱融着させるため、熱によりシート表面の意匠層
が変化するという問題点があった。
【0006】さらに(3)のような従来の化粧シートに
あっても、依然、接着性と耐溶剤性が不十分であるとい
う問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明においては、耐溶剤性に優れるポリオレ
フィンを化粧材の材料として使用した。通常のポリオレ
フィンでは、熱融着以外の接着が難しいが、押し出し材
を外層と内層の2層構造とし、少なくとも外層に極性基
を有するポリオレフィン樹脂を設けたため、化粧シート
の接着が容易となった。又、内層をポリオレフィン系樹
脂による発泡体層にすると軽量化できた。さらに、内層
にリサイクル材を用いることで、樹脂使用量を抑えるこ
ともできた。
【0008】押し出し材を外層と内層の2層として、少
なくとも外層に極性基を含む樹脂を設けたため、化粧シ
ートをラミネートする際、常温で硬化する接着剤を用い
てラミネートできた。これにより、熱融着接着による化
粧シートの意匠変化がなくなった。
【0009】即ち、 (1) 外層と内層の2層にて押し出される熱可塑性樹
脂の異型押し出し材において、外層、内層共に、極性基
を含有する樹脂層からなり、外層に装飾処理を施した化
粧材。 (2) 外層と内層の2層にて押し出される熱可塑性樹
脂の異型押し出し材において、内層が発泡体層からな
り、外層が極性基を含有する樹脂層からなり、外層に装
飾処理を施した化粧材。 (3) 外層と内層の2層にて押し出される熱可塑性樹
脂の異型押し出し材において、内層がリサイクル材層か
らなり、外層が極性基を含有する樹脂層からなり、外層
に装飾処理を施した化粧材。 (4) 外層と内層の2層にて押し出される熱可塑性樹
脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とする
(1)〜(3)に記載の化粧材。を開発したのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
も含めてより詳細に説明する。図1は、本発明による化
粧材4の一実施例を示す断面図であり、図中、1は化粧
シート、2は外層、3は内層である。図2は、本発明に
よる化粧材40の一実施例を示す断面図であり、図中、
10は化粧シート、20は外層(スキン層)、30は内
層である。
【0011】外層2や内層に使用される極性基を含有す
る樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂に官能基を有す
る単量体を共重合させたもの、例えば極性官能基を有す
るアクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、アクリル酸メチル、メタアクリル酸メ
チル等を共重合、特にグラフト重合させたものがよく、
ポリオレフィン系樹脂としてはポリプロピレン−ポリエ
チレンランダム重合体、エチレン−アクリル酸メチル共
重合体、ポリプロピレン単独共重合体、ポリエチレン単
独共重合体、ブロック共重合体やEPR、EPDMのよ
うなものでもよい。できれば溶剤に可溶なもの、例えば
塩素化ポリプロピレンや塩素化ポリエチレン、コモノマ
ー含有量が多いポリプロピレン系共重合体、特公平6−
23278号公報に開示される、アイソタクチックポリ
プロピレンとアタクチックポリプロピレンとの混合物系
などが好ましい。オレフィン系単量体と官能基を有する
単量体との共重合比は、(官能基を有する単量体)/
(オレフィン系単量体)=1/3(重量比)%以下が好
ましい。また、オレフィン系微粒子を入れてもよい。
【0012】内層用の基材樹脂としては、ポリ(メタ)
アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポ
リ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリ
ル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル−(メ
タ)アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)ア
クリル酸メチル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル
−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
ポリメチルペンテン、オレフィン系エラストマー等のポ
リオレフィン系樹脂、又はエチレン−酢酸ビニル共重合
体のなかからいずれか一種を単独で、又は二種以上を混
合した混合物が適宜選択される。また、上記樹脂には必
要に応じて、ポリスチレン、酢酸ビニル、又はウレタン
樹脂を混合しても良い。尚、(メタ)アクリル酸とは、
「アクリル酸、又はメタアクリル酸」を意味するものと
する。
【0013】本発明におけるポリオレフィン系樹脂とし
ては、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、
エチレン・ブテン−1共重合体、ポリプロピレン、プロ
ピレン・ブテン−1共重合体、ポリブテン−1、ブテン
−1・プロピレン・エチレン・3元共重合体、ブテン−
1・ヘキセン−1・オクテン−1・3元共重合体、ポリ
メチルペンテン、或いは特開平6−16832号公報或
いは、特公平6−23278号公報等に記載のオレフィ
ン系エラストマー等が使用される。これらの樹脂は、単
独でも、2種以上混合しても良い。
【0014】これらポリオレフィン系樹脂はそれ自体で
も用いられるが、ポリオレフィン樹脂に柔軟性、耐衝撃
性、易接着性を付与する為に、好ましくは各種ゴム類を
添加する。ゴム類としては、ジエン系ゴム、水素添加ジ
エン系ゴム、オレフィンエラストマー等であるが、中で
も水素添加ジエン系ゴムが好ましい。
【0015】水素添加ジエン系ゴムは、ジエン系ゴム分
子の二重結合の少なくとも一部分に水素原子を付加させ
てなるもので、本発明においてはポリオレフィン系樹脂
の改質材として、使用される。ポリオレフィン系樹脂の
結晶化を抑え、柔軟性、透明性をアップさせる役割があ
る。又一般にポリオレフィン系樹脂にジエン系ゴムを添
加するとジエン系ゴムの二重結合の為、耐候性・耐熱性
はジエン系ゴム無添加のポリオレフィン系樹脂より低下
するが、本発明では、ジエン系ゴムの二重結合を水素で
飽和させるため、ポリオレフィン系樹脂の耐候性、耐熱
性の低下も無く良好なものとなる。
【0016】ジエン系ゴムとしては、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、ブチルゴム、プロピレン・ブタジエン
ゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリロニ
トリル・イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム等
が有る。本発明の目的からは特にスチレン・ブタジエン
ゴムが好ましい。添加量としては、ポリオレフィン樹脂
100重量部に対し、1〜90重量部程度とする。
【0017】次に、内層3、30を発泡体層とするに
は、例えば、前記した極性基を含有する樹脂あるいは基
材樹脂のプラスチゾル、又はオルガノゾル等の組成物に
起泡剤を添加し、プラネタリーミキサー等の攪拌機で攪
拌して機械的に発泡させるか、或いはアゾジカーボンア
ミド、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、パ
ラトルエンスルホニルヒドラジド、オキシビスベンゼン
スルホニルヒドラジド等のスルホニルヒドラジド系化合
物、N,N′−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等
のニトロソ化合物、炭酸アンモニウム、ソジウムボロン
ハイドライト、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム
等の熱分解型発泡剤、或いはアクリロニトリル、(メ
タ)アクリル酸メチル等からなる樹脂皮殻にヘキサン、
ヘプタン、ブタン、空気等の熱膨張性気体を内包させた
マイクロカプセル型発泡剤を単独、又は二種以上混合し
たものを樹脂100重量部に対して1〜10重量部程度
添加し、発泡剤を加熱分解して発泡させる方法等によ
る。
【0018】熱分解型発泡剤を用いて内層を発泡体層と
する場合には、該発泡剤とともに必要に応じて発泡促進
剤を添加することができる。発泡促進剤は使用する熱分
解型発泡剤の熱分解、気体発生反応を促進する物質を使
用する。例えば、発泡剤にアゾジカーボンアミド等のア
ゾ化合物を用いた場合は、発泡促進剤として二塩基性硫
酸鉛、三塩基性硫酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛、二塩基
性フタル酸鉛、ステアリン酸鉛、亜鉛華、尿素、シュウ
酸、エタノールアミン等を単独、又は二種以上混合して
用いることができる。また、発泡剤にN,N′−ジニト
ロソペンタメチレンテトラミンを用いた場合は、発泡促
進剤としてシュウ酸、サリチル酸、無水フタル酸、尿
素、エチレングリコール、ホウ酸、安息香酸等を単独、
又は二種以上混合して用いることができる。
【0019】内層用樹脂としては、リサイクルされた樹
脂と充填剤(増量剤)とからなるものを使用してもよ
い。無機充填剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、クレー、タルク等の粉末が用いられる。リサイクル
されたオレフィン系樹脂10〜60重量%、無機充填剤
を5〜60重量%含有しているのが通常の配合である。
【0020】本発明における化粧シートとしては、公知
の化粧シートが全て適用できるが、塩化ビニルの化粧シ
ートは、エコロジーという環境面からはあまり好ましく
ない。そこで例えば、ポリオレフィン系樹脂のシート基
材上に、柄印刷層、接着剤層を介してポリオレフィン系
樹脂の保護シート及びワイピング印刷層及び艶調整層を
順に積層してなる化粧シートがエコロジー面から好まし
い。この他にも、ポリオレフィン系樹脂のシート基材上
に、柄印刷層、接着剤層を介してポリオレフィン系樹脂
の保護シート及び艶調整層及び艶調整層と艶の異なる印
刷層(例えば導管印刷層)を順に積層してなる化粧シー
トがエコロジー面から好ましい。
【0021】化粧シートにおいて、シート基材と保護シ
ートとを積層する方法としては、溶融押し出し塗工(エ
クストルージョンコート)、熱プレスによる融着、或い
は2液硬化型ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の
接着剤を用いたドライラミネート等が挙げられる。
【0022】このシート基材または保護シートには、必
要に応じ、顔料、染料、充填剤、難燃剤、紫外線吸収剤
等を添加する。
【0023】シート基材表面に直接模様を印刷したり、
シート基材裏面に接着剤を塗布することも可能である
が、インキや接着剤とシート基材との接着力を、より強
固なものにする必要がある場合には、シート基材表面や
シート基材裏面に易接着層の塗布、コロナ放電処理、プ
ラズマ処理等の易接着処理を施すと良い。
【0024】本発明の化粧シートにおいて、易接着層
(プライマー層、或いはアンカー層とも云う)として
は、アクリル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル、ポリウレタン、塩素化ポリプロピレン、塩素
化ポリエチレンが使用されるが、特にアクリルや塩素化
ポリプロピレンが望ましい。
【0025】アクリルとしては、ポリ(メタ)アクリル
酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メ
タ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸メチル・(メタ)アクリル酸ブ
チル共重合体、(メタ)アクリル酸エチル・(メタ)ア
クリル酸ブチル共重合体、エチレン・(メタ)アクリル
酸メチル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸メチ
ル共重合体等の(メタ)アクリル酸エステルを含む単独
又は共重合体からなるアクリル樹脂のことである。但
し、此処で(メタ)アクリルとはアクリル又はメタアク
リルを意味するものとし以下同様である。
【0026】ポリウレタンとはポリオール(多価アルコ
ール)を主剤とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)
とする組成物である。
【0027】ポリオールとしては、分子中に2個以上の
水酸基を有するもので、例えばポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、
ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等が
用いられる。
【0028】又、イソシアネートとしては、分子中に2
個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネート
が用いられる。例えば、2−4トリレンジイソシアネー
ト、キシレンジイソシアネート、4−4ジフェニルメタ
ンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、或いは
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添
加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至
は脂環族)イソシアネートが用いられる。
【0029】本発明の化粧シート1、10に装飾を施す
方法として、上記シート基材に顔料を添加して透明着色
又は不透明着色を施す方法が挙げられる。
【0030】添加する顔料としては、チタン白、亜鉛
華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、黄
鉛、カーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノ
ン、ハンザイエローA、キナクリドン、パーマネントレ
ッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブリー
RS、アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含
む)、アルミニウム、真鍮、等の金属顔料、二酸化チタ
ン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢
(パール)顔料等であり、用途に応じて、透明着色顔料
か不透明着色顔料かのいずれかを選択する。これらは、
粉末、或いは鱗片状箔片として添加、分散せしめられ
る。
【0031】また、本発明化粧シート1、10に装飾を
施す他の方法としては、例えばシート基材と保護シート
との間に装飾層(柄印刷層)を設ける方法が挙げられ
る。装飾層は印刷や、金属薄膜を積層することにより形
成することができる。印刷法としては、グラビア印刷、
オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、転写シートか
らの転写印刷等公知の印刷法を用いインキ(或いは塗
料)にて模様を形成する。
【0032】模様(柄)としては、木目模様、石目模
様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、或
いは全面ベタ等がある。模様はシートの表面、裏面、表
裏両面、或いは層間に設ける。
【0033】装飾層用やワイピング用のインキ(或い
は)塗料としては、バインダー(ベヒクル)として、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、アクリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セ
ルロース系樹脂、等を用い、一種又は二種以上混合して
用いる。これに前記に列挙した様な公知の顔料を添加し
た物を用いる。
【0034】シート基材に直接印刷する場合は、バイン
ダーとしてアクリル、塩素化ポリオレフィン、ポリウレ
タン等が接着性の点で好ましいが、易接着プライマーを
適当に選択して層形成すれば、其の他のバインダーを用
いても十分な接着性を与える。
【0035】装飾層を金属薄膜によって形成する場合、
金属薄膜を全面又は部分的にパターン状に積層する方法
が挙げられる。金属薄膜は、アルミニウム、クロム、
金、銀、銅等の金属を用い、真空蒸着、スパッタリング
等の方法で製膜する。或いはこれらの組み合わせでも良
い。該金属薄膜は、全面に設けても、或いは、部分的に
パターン状に設けても良い。
【0036】次に、艶調整層は、化粧シートの表面に、
好ましい艶を与えるものであって、適宜のベヒクルを用
いた塗料を塗布することにより形成できる。ベヒクルと
しては、前記した柄印刷層に用いられるインキのベヒク
ルと同じである。艶調整層を形成する塗料には、通常適
量の艶消し剤を分散させて、所望の艶消し度を与える
が、艶消し剤を全く含まないグロス(光沢)タイプの塗
料を用いることもある。使用できる艶消し剤は、マイ
カ、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、ケイソウ土、
ケイ砂、シラスバルーンのような無機質中空体などであ
る。
【0037】また、前記艶調整層と艶の異なる印刷層の
成分は、艶調整層の成分に、前記した顔料を加えたもの
であり、艶消し剤の種類や量を変化させて、艶調整とは
異なる好みの艶にすれば良い。前記艶調整層と艶の異な
る印刷層の柄としては、例えば、木目化粧シートの場合
には、導管印刷層となる。
【0038】本発明の化粧シート1、10において、よ
り良好な耐候性(耐光性)を付与するために、必要に応
じてシート基材や保護シート中に、紫外線吸収剤、及び
/又は光安定剤を添加することができ、その添加量は紫
外線吸収剤、光安定剤とも通常0.5〜10重量%程度
であるが、一般的には紫外線吸収剤と光安定剤とを併用
するのが好ましい。
【0039】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル、ベンゾフェノン、サリチル酸エステル等の有機物、
又は0.2μm径以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリ
ウム、酸化チタン等の無機物を用いることができる。光
安定剤としては、ビス−(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジニル)セバケート等のヒンダードアミ
ン系ラジカル捕捉剤、ピペリジン系ラジカル捕捉剤等の
ラジカル捕捉剤を用いることができる。
【0040】また化粧シート1、10に難燃性を付与す
るために、必要に応じてシート基材や保護シート中に、
難燃剤を添加することができる。難燃剤としては、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の粉末が用いら
る。添加量はオレフィン系樹脂100重量部に対して1
0〜150重量部程度である。
【0041】化粧シート1、10は、前記した異型押し
出し材に積層される。積層は、異型押し出し材の外層
に、化粧シートを適当な易接着層及び接着剤層を介して
常温または加熱してラミネートして積層する。また、化
粧シートを転写シートにしておいて、転写してもよい。
【0042】異型押し出し材としては、例えば平板、曲
面板等の板材、立体形状物品〔成形品〕等の各種形状の
物品が対象となる。
【0043】これら各種異型押し出し材への積層方法と
しては、例えば接着剤層を間に介して異型押し出し材
に加圧ローラーで加圧して積層する方法、異型押し出
し材の表面に化粧シートを間に接着剤層を介して対向乃
至は載置し、異型押し出し材(成形品)側からの真空吸
引による圧力差により化粧シートを成形品表面に積層す
る、所謂真空プレス積層方法、特公昭61−5895
号公報、特公平3−2666号公報等に記載される様
に、円柱、多角柱等の柱状異型押し出し材の長軸方向
に、化粧シートを間に接着剤層を介して供給しつつ、複
数の向きの異なるローラーにより、柱状体を構成する複
数の側面に順次化粧シートを加圧接着して積層してゆ
く、所謂ラッピング加工方法等がある。
【0044】特に、化粧シートを凹凸立体物の異型押し
出し材に貼り合わせる方法としては、前記方法のうち、
ラッピング加工法が好ましい。
【0045】本発明の異型押し出し化粧材は、所定の成
形加工等を施して、各種用途に用いる。例えば、壁、天
井、床等建築物の内装、窓枠、扉、手摺等の建具の表面
化粧、家具又は弱電・OA機器のキャビネットの表面化
粧、自動車、電車等の車輛内装、航空機内装、窓硝子の
化粧等の用途が挙げられる。
【0046】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0047】実施例1 ポリプロピレン樹脂(ノーブレン AH−561 住友
化学株式会社製)に、ポリエチレン主鎖にマレイン酸を
含む樹脂(ボンダインTX−8030 住友化学株式会
社製)を、20%添加して、混練した。・・・(1) 次に、ポリプロピレン樹脂(ノーブレン AH−561
住友化学株式会社製)に、発泡剤を添加して、混練、
200〜220°Cに加熱して溶融させ、第1の金型よ
り押し出す。金型より出た瞬間に3倍に発泡した。・・
・(2) 次に(2)を被覆する様に第2の金型で(1)を押し出
し、冷却し、異型押し出し材を得た。・・・(3) 次にオレフィン樹脂素材より成る化粧シート・・・
(4)の裏面に2液硬化型ポリウレタン系接着剤(HB
F−83 日本フーラー製)を、20g/m2 (we
t)塗工して(3)の外面にラミネートして所望の異型
押し出し化粧材を得た。
【0048】(4)の化粧シート 着色され、裏面に易接着プライマー処理をされたポリオ
レフィンフィルム(F−21SA タツノ化学製)の非
プライマー処理面に、コロナ放電処理を施し、40dy
n/cmとした。次に2液硬化型ポリエステル系インキ
(FPGR 昭和インク工業所製)を用いて木目柄印刷
をグラビア印刷法にて行い、次にコロナ処理された透明
ポリオレフィンフィルム(E−2900 エクセル東海
製)をドライラミネート法にてラミネートした。次にそ
のラミネートフィルムの透明フィルム面より、加熱エン
ボスにより木目導管状エンボスを施した。さらにワイピ
ング処理を施した。
【0049】(4)′の化粧シート 上記と同じ着色フィルムを上記同様に木目柄印刷を施
し、さらにポリオレフィン系インキ(ユニストールP−
401 三井石油化学製)をベタ印刷にて全面に設け
た。次に透明ポリオレフィン樹脂(E−2902 出光
石油化学製)をTダイ法にて0.1mm厚さに上記着色
フィルム上に押し出しと同時に木目導管状凹部を形成し
た。さらにワイピング処理を施した。
【0050】実施例2 オレフィン系樹脂(エラストマーM4400N 三井石
油化学製)に、ポリエチレン主鎖にマレイン酸を含む樹
脂(ボンダインHX8290 住友化学製)を20%添
加し、次に発泡剤を添加して混練、200〜220°C
に加熱して溶融させ、金型より押し出した。金型より出
た瞬間に1.5倍に発泡し、次に冷却金型にて形状固定
化させ、表面にスキン層を形成し、異型押し出し材を得
た。次に、(4)や(4)′の化粧シートを接着剤を介
してラミネートして所望の異型押し出し化粧材を得た。
【0051】
【発明の効果】本発明の化粧シートは、 耐溶剤性に優れる。(ポリオレフィンを化粧材の材料
として使用したから。) 通常のポリオレフィンでは、熱融着以外の接着が難し
いが、押し出し材を外層と内層の2層構造とし、少なく
とも外層に極性基を有するポリオレフィン樹脂を設けた
ため、化粧シートの接着が容易となった。 内層をポリオレフィン系樹脂による発泡体層にすると
軽量化できた。 内層にリサイクル材を用いることで、樹脂使用量を抑
えることもできた。 押し出し材を外層と内層の2層として、少なくとも外
層に極性基を含む樹脂を設けたため、化粧シートをラミ
ネートする際、常温で硬化する接着剤を用いてラミネー
トできた。これにより、熱融着接着による化粧シートの
意匠変化がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による化粧材の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明による化粧材の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 化粧シート 2 外層 3 内層 4 化粧材 10 化粧シート 20 外層(スキン層) 30 内層 40 化粧材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層と内層の2層にて押し出される熱可
    塑性樹脂の異型押し出し材において、外層、内層共に、
    極性基を含有する樹脂層からなり、外層に装飾処理を施
    した化粧材。
  2. 【請求項2】 外層と内層の2層にて押し出される熱可
    塑性樹脂の異型押し出し材において、内層が発泡体層か
    らなり、外層が極性基を含有する樹脂層からなり、外層
    に装飾処理を施した化粧材。
  3. 【請求項3】 外層と内層の2層にて押し出される熱可
    塑性樹脂の異型押し出し材において、内層がリサイクル
    材層からなり、外層が極性基を含有する樹脂層からな
    り、外層に装飾処理を施した化粧材。
  4. 【請求項4】 外層と内層の2層にて押し出される熱可
    塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂であることを特徴とす
    る請求項1、請求項2または請求項3に記載の化粧材。
JP8358249A 1996-12-26 1996-12-26 化粧材 Withdrawn JPH10180920A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001079916A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Achilles Corp 熱可塑性樹脂の発泡成形方法
JP2006083269A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Fukuvi Chem Ind Co Ltd メタリック調を有する樹脂組成物及び化粧材

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