JPH10180637A - 回転工具 - Google Patents

回転工具

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JPH10180637A
JPH10180637A JP35730696A JP35730696A JPH10180637A JP H10180637 A JPH10180637 A JP H10180637A JP 35730696 A JP35730696 A JP 35730696A JP 35730696 A JP35730696 A JP 35730696A JP H10180637 A JPH10180637 A JP H10180637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
resin
ceramic fiber
rotary tool
fiber cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35730696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Sumiyoshi
毅彦 住吉
Tadahiro Hashizume
忠広 橋爪
Motokimi Katsuoka
求仁 勝岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JIIBETSUKU TECHNOL KK
Taimei Chemicals Co Ltd
Original Assignee
JIIBETSUKU TECHNOL KK
Taimei Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JIIBETSUKU TECHNOL KK, Taimei Chemicals Co Ltd filed Critical JIIBETSUKU TECHNOL KK
Priority to JP35730696A priority Critical patent/JPH10180637A/ja
Publication of JPH10180637A publication Critical patent/JPH10180637A/ja
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香族ポリアミド繊維強化樹脂や芳香族ポリ
アミド繊維強化ゴム等のような高強度複合材料に対して
もシャープな切れ味を有する回転工具を提供することを
目的とする。 【解決手段】 セラミック繊維クロスに樹脂バインダー
を含浸し円盤状に形成されてなる回転工具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、アルミ合
金や鉄等の金属類、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)等
のような複合材料、或いは、芳香族ポリアミド繊維(ア
ラミド繊維)強化樹脂(ArFRP)や芳香族ポリアミ
ド繊維強化ゴム(ArFRR)等のような高強度材料を
も切断可能な回転工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記芳香族ポリアミド繊維強化樹
脂や芳香族ポリアミド繊維強化ゴム等の高強度複合材料
を切断するには、ダイヤモンドホイール等を用いて行っ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイヤ
モンドホイールを使用した場合には、確かに被加工材を
切断することはできるものの、切断面が毛羽だったり凸
凹状態になり、平滑な切断面が得られないという不都合
を有していた。そこで、芳香族ポリアミド繊維強化樹脂
や芳香族ポリアミド繊維強化ゴムのような高強度複合材
料に対してもシャープな切れ味を有し、平滑な切断面で
もって切断可能な回転工具の提案が望まれていた。本発
明はこのような要望に応え、芳香族ポリアミド繊維強化
樹脂や芳香族ポリアミド繊維強化ゴム等のような高強度
複合材料に対してもシャープな切れ味を有する回転工具
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記目的
を達成するべく鋭意研究の結果、アルミナ質繊維クロス
や炭化珪素質繊維クロスのようなセラミック繊維クロス
に樹脂バインダーを含浸し円盤状に形成された場合に
は、セラミック繊維クロスの各セラミック繊維同士が交
叉されて格子状に配向されているにもかかわらず、全く
以外にも、芳香族ポリアミド繊維強化樹脂や芳香族ポリ
アミド繊維強化ゴムのような高強度複合材料に対してシ
ャープな切れ味を有する回転工具として作用することを
知見した。本発明の回転工具は、かかる知見に基づきな
されたもので、セラミック繊維クロスに樹脂バインダー
を含浸し円盤状に形成されてなることを特徴とする。ま
た、請求項2記載の回転工具は、前記セラミック繊維ク
ロスを複数枚積層したことを特徴とする。また、請求項
3記載の回転工具は、前記セラミック繊維クロスはアル
ミナ質繊維クロス或いは炭化珪素質繊維クロスであるこ
とを特徴とする。また、請求項4記載の回転工具は、前
記樹脂バインダーがエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であ
ることを特徴とする。また、請求項5記載の回転工具
は、芳香族ポリアミド繊維強化樹脂或いは芳香族ポリア
ミド繊維強化ゴムの切断加工用に用いることを特徴とす
る。
【0005】
【発明の実施の形態】前記セラミック繊維クロスを構成
するセラミック繊維としては、アルミナ質繊維、炭化珪
素質繊維、ボロン質繊維、窒化珪素質繊維等が挙げられ
るが、本発明者等の実験によれば、アルミナ質繊維クロ
ス或いは炭化珪素質繊維クロスを用いた場合に、極めて
シャープな切れ味が得られることが確認された。これ
ら、セラミック繊維クロスを構成するセラミック繊維は
繊維径は特に限定されるものでないが、7〜25μm程
度の繊維径が好ましい。
【0006】前記セラミック繊維クロスは1枚でも用い
ることができるが、複数枚積層させて用いてもよい。
尚、このようなクロスから得られる回転工具の厚味は
0.7mm以下、さらには0.3mm以下の極薄に形成
しても、後記する樹脂バインダーとの複合化によって回
転工具として使用可能である。
【0007】尚、クロスの織り方は、平織り、綾織り、
朱子織り等の2軸織りクロス、或いは3軸織りクロス等
任意である。
【0008】また、前記セラミック繊維クロスに含浸さ
せる樹脂バインダーは、特に限定されるものではない
が、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が好ましい。また、
樹脂バインダーは耐熱性の熱可塑性樹脂であっても使用
可能である。尚、回転工具の繊維含有量は60〜83重
量%程度にするのが好ましい。
【0009】
【実施例】次に、本発明回転工具の実施例を図面に基づ
き説明する。 (実施例1)まず、アルミナ成分85重量%、シリカ成
分15重量%よりなるγーアルミナ結晶を有するアルミ
ナ質繊維ストランド(9μm,1000本フィラメン
ト)を、平織りクロスに製織加工したセラミック繊維ク
ロス(目付320g/m2 ,厚さ0.2mm)を約20
cm×20cmに切り取り、エポキシ樹脂(エピコート
828:エピコート1001=6:4,油化シェルエポ
キシ社製,硬化剤 三フッ化ホウ素モノエチルアミンを
全樹脂重量の2.5%,溶媒としてメチルエチルケトン
を全樹脂重量の35%に調整したもの。)に含浸後、ゴ
ムローラープレス機にて余剰の樹脂液を絞り取ったもの
を3枚作成した。これを温風乾燥機にて、95℃、60
分乾燥して得た所定のクロスプリプレグを3枚積層し、
ホットプレスにて温度160℃、圧力20kg/c
2 、時間60分の条件で成形を行い、室温付近まで徐
冷後、これを取り出し、得られた樹脂含浸クロスを図1
に示すように、直径96mm、内径30mm、厚さ0.
5mmのドーナツ状に加工して、薄いアルミナ質繊維強
化樹脂(ALFRP)ディスクを作成し、本発明回転工
具とした。尚、図1は本発明回転工具を模式的に示した
平面図であって、図中1はセラミック繊維クロスを示
し、2は樹脂バインダーを示す。
【0010】次に、得られた回転工具を電動回転工具の
カッター部に取り付け、水冷しながら1750rpmの
回転速度で、下記表1に示す各試料を10mm/分で定
速移動しながら、切断試験を行い、その結果を表1に示
した。尚、比較例として、ダイヤモンドホイールカッタ
ー(SD230,ノリタケカンパニー社製,直径96m
m,内径30mm)についても同様の試験を行い、その
結果を表1に示した。
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように、本発明の回転工
具によれば、従来のダイヤモンドホイールカッターでは
毛羽だったり凸凹した切断面しか得られなかった芳香族
ポリアミド繊維強化樹脂や芳香族ポリアミド繊維強化ゴ
ムに対しても極めて良好な切断加工を行えることが確認
できた。
【0013】(実施例2)次に、前記実施例1のアルミ
ナ質繊維クロスに代え、炭化珪素質繊維クロスを用いて
前記実施例1と同様の回転工具を作成したところ、前記
実施例1と同様、従来のダイヤモンドホイールカッター
では毛羽だったり凸凹した切断面しか得られなかった芳
香族ポリアミド繊維強化樹脂や芳香族ポリアミド繊維強
化ゴムに対しても極めて良好な切断加工を行えることが
確認できた。
【0014】
【発明の効果】このように、本発明によれば、従来のダ
イヤモンドホイールカッターでは毛羽だったり凸凹した
切断面しか得られなかった芳香族ポリアミド繊維強化樹
脂や芳香族ポリアミド繊維強化ゴムに対しても良好な切
断加工を行える極めて切削性に優れた回転工具が得られ
る。また、本発明の回転工具は、従来のダイヤモンドホ
イールに比べ、軽量で、耐欠損性が高く、比較的柔軟性
に富み、曲げ強度などに対する高い機械的強度を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明回転工具の平面図である。
【符号の説明】
1 セラミック繊維クロス 2 樹脂バインダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋爪 忠広 長野県上伊那郡南箕輪村3685番地の2 大 明化学工業株式会社内 (72)発明者 勝岡 求仁 長野県上伊那郡南箕輪村3685番地の2 大 明化学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック繊維クロスに樹脂バインダー
    を含浸し円盤状に形成されてなる回転工具。
  2. 【請求項2】 前記セラミック繊維クロスを複数枚積層
    したことを特徴とする請求項1記載の回転工具。
  3. 【請求項3】 前記セラミック繊維クロスはアルミナ質
    繊維クロス或いは炭化珪素質繊維クロスであることを特
    徴とする請求項1または2記載の回転工具。
  4. 【請求項4】 前記樹脂バインダーはエポキシ樹脂等の
    熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至3の
    何れかに記載の回転工具。
  5. 【請求項5】 芳香族ポリアミド繊維強化樹脂或いは芳
    香族ポリアミド繊維強化ゴムの切断加工用に用いること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の回転工
    具。
JP35730696A 1996-12-26 1996-12-26 回転工具 Pending JPH10180637A (ja)

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