JPH10180041A - 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化システム - Google Patents

排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化システム

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JPH10180041A
JPH10180041A JP8341835A JP34183596A JPH10180041A JP H10180041 A JPH10180041 A JP H10180041A JP 8341835 A JP8341835 A JP 8341835A JP 34183596 A JP34183596 A JP 34183596A JP H10180041 A JPH10180041 A JP H10180041A
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exhaust gas
noble metal
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Hiroshige Mizuno
宏重 水野
Naomi Noda
直美 野田
Yukinari Shibagaki
行成 柴垣
Akira Takahashi
章 高橋
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NGK Insulators Ltd
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    • B01D53/34Chemical or biological purification of waste gases
    • B01D53/92Chemical or biological purification of waste gases of engine exhaust gases
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    • B01D53/9445Simultaneously removing carbon monoxide, hydrocarbons or nitrogen oxides making use of three-way catalysts [TWC] or four-way-catalysts [FWC]
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のコールドスタート時のような低温で
リッチ雰囲気の時のHC浄化能を向上させた排ガス浄化
用触媒を提供する。 【解決手段】 担体上に、少なくとも1種の貴金属とB
aとCsとを含む触媒層が被覆担持されてなる排ガス浄
化用触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の内燃機
関から放出される排ガス中の炭化水素(HC)、窒素酸
化物(NOx)、一酸化炭素(CO)等の有害物質を浄
化するための触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関から放出される排ガ
スを浄化するための触媒技術は、従来種々提案されてい
る。特に、最近では、触媒活性成分として通常用いられ
ているPd等の貴金属に加えて、アルカリ土類金属やア
ルカリ金属、あるいはそれらの酸化物を添加した触媒が
多数提案されている。例えば、特開平5−237384
号公報には、Pd、Rh等の貴金属に加え、アルカリ土
類金属酸化物、ランタン酸化物、セリウム酸化物、ジル
コニウム酸化物及び耐熱性無機酸化物を含有してなる触
媒活性成分を一体構造体に被覆してなる排気ガス浄化用
触媒が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては自動車の始動時(コールドスタート時)に排出され
る未燃焼の可燃成分(HC、CO、H2等)、特にHC
を効果的に浄化処理することが重要な技術課題の1つと
なっている。すなわち、コールドスタート時は、通常、
空燃比リッチの状態で運転されるため排ガス中に含まれ
るHCが多い上、触媒がその作用温度に到達していない
ため浄化能が低く、多くのHCが未浄化のまま大気中に
放出されやすい。そこで、コールドスタート時における
排ガス中のHCを効果的に浄化できる技術が所望されて
いる。
【0004】このような観点から、上記の従来技術を検
討した場合、特開平5−237384号公報に記載の触
媒では、リッチ雰囲気でのPdのNOx浄化能を向上さ
せる目的でアルカリ土類金属酸化物が用いられている
が、リッチ雰囲気でのHCやCOの浄化についてはあま
り考慮されていない。
【0005】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたものであり、触媒の低温着火特性の向上という
観点から選ばれた特定のアルカリ土類金属とアルカリ金
属とを貴金属と組み合わせることにより、特に自動車の
コールドスタート時のような低温でリッチ雰囲気の時の
HC浄化能を向上させた排ガス浄化用触媒を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内燃機
関から排出される排ガス中の炭化水素、窒素酸化物及び
一酸化炭素を浄化し得る触媒であって、担体上に、少な
くとも1種の貴金属とBaとCsとを含む触媒層が被覆
担持されてなることを特徴とする排ガス浄化用触媒、が
提供される。
【0007】また、本発明によれば、内燃機関の排気管
内に、上記の排ガス浄化用触媒と、炭化水素吸着能を有
する吸着体とが配置されてなる排ガス浄化システム、が
提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】アルカリ金属やアルカリ土類金属
及びそれらの酸化物などは電子供与性を有しており、こ
れらを貴金属とともに触媒成分として用いると、触媒の
低温着火性が向上する。このような電子供与性物質を含
ませることによる低温着火性の向上の機構は、次のよう
に説明される。
【0009】すなわち、電子供与性物質が含まれていな
い場合、基体上に担持された貴金属は、コールドスター
ト時のような低温時には、排ガス中のCOやHC等によ
って、その表面が被覆される。このため、O2が貴金属
上に近づけず、COやHCの酸化による浄化反応がほと
んど行われない。そして、排ガスの熱などにより、貴金
属の温度が上昇してくると、その熱振動やエネルギーに
よって、貴金属表面のCOやHCの被覆が緩和されて、
2が貴金属上に接近しやすくなり、ようやく浄化反応
が開始する。
【0010】これに対し、電子供与性物質が貴金属の近
くに存在すると、この電子供与性物質から貴金属に電子
が供与される。このため、貴金属を被覆するCOやHC
と貴金属との結びつきが弱まり、O2が貴金属上に達し
やすくなって、比較的低温においても浄化反応が起こる
ようになる。
【0011】本発明の排ガス浄化用触媒においては、上
述のような電子供与生物質として、触媒層中にBaとC
sとを必須的に含む。電子供与性物質としてBaを選択
したのは、Baが強い電子供与性を有するとともに、耐
熱性に優れ、排ガス浄化用触媒のような高温の使用条件
でも蒸散しにくい性質を有するからである。
【0012】また、Csを選択したのは、CsがBaよ
りも更に強い電子供与性を有し、電子供与性物質として
Baのみを触媒層に加えた場合よりも一層低温着火性を
向上させ得るからである。なお、電子供与性物質として
Csのみを触媒層に加えた場合には、触媒のフレッシュ
品では優れた低温着火特性が得られるが、Csは耐熱性
に乏しく、高温(500℃程度)で蒸散してしまうた
め、耐久後は電子供与生物質を含まない触媒と同程度の
性能にまで劣化する。
【0013】ところが、本発明者らの研究により、Cs
をBaと組み合わせて用いることにより、高温での耐久
後においてもCsの効果を残すことができることが判明
した。この理由は明らかではないが、CsをBaと組み
合わせて触媒層に加えることにより、両者が複合酸化物
を形成し、CsがBaの存在によって耐久性のある形に
変わったためと考えられる。したがって、触媒層の調製
は、CsとBaとが複合酸化物を形成しやすいような方
法で行われることが望ましい。
【0014】また、本発明の排ガス浄化用触媒において
は、触媒層中に上記BaとCsとともに少なくとも1種
の貴金属を含む。貴金属としてはPd、Pt及びRhの
うちから選ばれた少なくとも1種の貴金属が好ましく用
いられるが、これらのうちでもPdは、安価で高い耐熱
性を有し、またHC、COに対する浄化能が高いので、
Ba、Csとの組み合わせで低温着火性を向上させるこ
とにより、コールドスタート時のようなリッチ雰囲気で
高い浄化能を発揮するため特に好ましい。
【0015】本発明の排ガス浄化用触媒は、上記した貴
金属とBaとCsとを含む触媒層を、担体上に被覆担持
することにより構成される。担体の種類は特に限定され
ず、モノリス担体、ペレット、ビーズ、リング等の各種
担体を使用できるが、このうちモノリス担体を用いるの
が最も好ましい。
【0016】モノリス担体とは、一般的にハニカム構造
体といわれ、隔壁により仕切られた多数の貫通孔(セ
ル)を有する構造体を意味する。モノリス担体の材料と
してはコーディエライト、ムライト等のセラミック質の
もの、Fe−Cr−Al合金等の耐熱性ステンレス鋼よ
りなるフォイル型の金属質のもの、粉末冶金を利用して
ハニカム構造に成形した金属質のものが好適に用いられ
る。
【0017】また、モノリス担体の貫通孔形状(セル形
状)は、円形、多角形、コルゲート形等の任意の形状で
よく、モノリス担体の外形は設置する排気系の内形状に
適した所定形状に形成する。モノリス担体のセル密度も
特に限定されないが、6〜1500セル/インチ2(c
pi2)(0.9〜233セル/cm2)の範囲のセル密
度とすることが好ましい。また隔壁の厚さは50〜20
00μmの範囲が好ましい。
【0018】モノリス担体は多孔質であっても非多孔質
でもよくその気孔率は制限されないが、強度特性、耐酸
化性、耐食性、及び触媒層との密着性の点から、好まし
くは0〜50%、更に好ましくは5〜25%の範囲とす
る。また、金属質のモノリス担体に、電極を設けて通電
加熱可能にしたもの(ハニカムヒーター)を用いてもよ
い。
【0019】このようなモノリス担体上に触媒層を被覆
担持するには、通常、その触媒層の成分を含む担持用の
スラリーを作製し、それをモノリス担体上に被覆して触
媒層を形成するが、この触媒層の被覆形成に用いるスラ
リーは、pH10以上のものであることが好ましい。理
由は明らかではないが、pH10以上のアルカリ性のス
ラリーを用いて触媒層の形成を行うと、pH10未満の
スラリーを用いた場合に比べて、得られた触媒の浄化性
能が高いことがわかった。
【0020】本発明の排ガス浄化用触媒において、触媒
層中に含まれる貴金属の好ましい担持量としては、担体
としてモノリス担体を用いる場合、10〜700g/f
3(3.53×10-4〜2.47×10-2g/cc)
(モノリス担体の単位体積当たりの担持量)、より好ま
しくは30〜250g/ft3(1.06×10-3
8.83×10-3g/cc)である。貴金属の担持量が
10g/ft3(3.53×10-4g/cc)未満で
は、コールドスタート時に排出されるHCに対する貴金
属の絶対量が不足するため、HCの浄化が不十分とな
る。一方、貴金属の担持量が700g/ft3(2.4
7×10-2g/cc)を超えると、貴金属同士の距離が
近くなって、凝集しやすくなり、貴金属による浄化量が
減じる。
【0021】なお、触媒層中に含まれる貴金属として、
Pdを用いる場合には、Pdのモノリス担体に対する担
持量は、好ましくは100〜300g/ft3(3.5
3×10-3〜1.06×10-2g/cc)、より好まし
くは140〜240g/ft3(4.94×10-3
8.47×10-3g/cc)、更に好ましくは160〜
220g/ft3(5.65×10-3〜7.77×10
-3g/cc)である。Pdの担持量が100g/ft3
(3.53×10-3g/cc)未満では、コールドスタ
ート時のHCの浄化が不十分となり、Pdの担持量が3
00g/ft3(1.06×10-2g/cc)を超える
と、凝集しやすくなって浄化量が減じる。
【0022】また、好ましいBaの担持量としては、担
体としてモノリス担体を用いる場合、BaO換算で0.
01〜0.06g/cc(モノリス担体の単位体積当た
りの担持量)、より好ましくは0.015〜0.045
g/ccである。Baの担持量がBaO換算で0.01
g/cc未満では電子供与効果が不十分であり、0.0
6g/ccを超えるとシンタリングにより熱劣化しやす
くなり、耐久性に問題が生じる。
【0023】更に、本発明では、触媒に担持されるCs
とBaとの量を、それぞれCs2OとBaOとに換算し
た重量比(Cs2O:BaO)が1:0.5〜1:70
であることが好ましく、1:1〜1:10であることが
より好ましく、1:1〜1:8であることが更に好まし
い。Cs2Oの担持量をBaOの担持量の2倍より多く
しても、高温時に過剰分のCs2Oが蒸散してしまうた
め、それ以上の浄化能向上は期待できず、却ってCsを
過剰に使用する分だけコスト高を招く。一方、Cs2
の担持量をBaOの担持量の1/70より少なくする
と、Csの添加効果がほとんど現れない。
【0024】触媒層には、貴金属、Ba及び/又はCs
を高分散状態で担持させるための基体となる比表面積の
大きな耐熱性無機酸化物を加えてもよい。この基体とし
ては、活性アルミナ、ジルコニア、シリカ、チタニア、
ゼオライト等が好適に使用できるが、中でも比表面積5
0m2/g以上の活性アルミナが好ましい。このよう
な、高比表面積の活性アルミナ上に貴金属を担持させる
ことにより、貴金属を高分散状態で担持させることがで
きるだけでなく、排ガスとの接触面積も大きくすること
ができる。
【0025】モノリス担体上に担持される触媒層の膜厚
は、10〜150μmが好ましい。10μm未満では耐
久性に問題があり、150μmを超えると排ガスが触媒
層の深層部まで拡散しにくくなるため、深層部が有効に
使われなくなる。
【0026】ところで、上記のように触媒層中に活性ア
ルミナ等の耐熱性無機酸化物を加え、これを基体として
貴金属とBaとCsとを担持させた場合において、一部
の貴金属が耐熱性無機酸化物とは直接接触を持たず、貴
金属より先にその耐熱性無機酸化物に担持されたBaや
Cs(実際には、これらは酸化物や複合酸化物の状態で
存在する)の上に載った状態で担持されていると、その
貴金属は、シンタリングして凝集を起こしやすく、この
ため浄化に有効な貴金属の表面積が減少して比較的早期
に触媒の性能劣化を招く。
【0027】このような性能劣化を防ぐため、耐熱性無
機酸化物に担持される貴金属は、耐熱性無機酸化物表面
に直接接触した状態で担持されていることが好ましい。
耐熱性無機酸化物表面に直接接触した状態で担持された
貴金属は、BaやCsの酸化物上に載った状態で担持さ
れた貴金属に比べて凝集しにくく、長期にわたって貴金
属の高分散状態が保たれ、耐久性に優れる。これは、貴
金属と耐熱性無機酸化物との結びつきが、貴金属とBa
やCsの酸化物との結びつきに比べて強いためと考えら
れる。貴金属が耐熱性無機酸化物表面に直接接触した状
態とするには、触媒層の調製過程において、耐熱性無機
酸化物にBaやCsより先に貴金属を担持させ、その
後、得られた貴金属担持耐熱性無機酸化物にBaとCs
を担持させるようにすればよい。
【0028】本発明の触媒においては、触媒層を、貴金
属とBaとCsとを含む層と、貴金属を含む層(Baと
Csは含まず)とに分けて、各層をそれぞれ別個のモノ
リス担体上に被覆担持したり、各層を同一のモノリス担
体上に分離して被覆担持したりしてもよい。
【0029】また、上記各層を同一のモノリス担体上に
層状に重ねて被覆担持しもよい。この場合、貴金属とB
aとCsとを含む層と、貴金属を含む層(BaとCsは
含まず)とのどちらを表層側にしてもよいが、貴金属を
含む層がRhを含むときは、高価なRhが有効に使用さ
れるように、貴金属とBaとCsとを含む層の上に、貴
金属(Rh)を含む層(BaとCsは含まず)を被覆担
持して、Rhが排ガスに接触しやすくすることが好まし
い。
【0030】更に、本発明においては、触媒層を、それ
ぞれ貴金属とBaとCsとを含むが組成の異なる複数の
層に分け、それらの各層を別個のモノリス担体上に被覆
担持したり、同一のモノリス担体上において排ガス流れ
方向に分離して被覆担持したり、また、同一のモノリス
担体上に層状に重ねて被覆担持したりしてもよい。
【0031】更にまた、本発明においては、触媒層中
に、CeO2、La23等の酸素の貯蔵・放出能を有す
る希土類酸化物を含ませてもよい。これらの希土類酸化
物を添加することにより、三元触媒操作範囲(ウィンド
ウ)が広がり、定常運転中の三元浄化性能が向上する。
また、本発明が目的とする低温着火性能の向上には特に
寄与するものではないが、活性アルミナ等の耐熱性無機
酸化物の耐熱性を向上させたり、上記CeO2等の酸素
貯蔵・放出能を向上させる観点から、触媒層中にZrを
含ませてもよい。
【0032】本発明の排ガス浄化用触媒は、低温でリッ
チ組成の排ガスの浄化に特に有効なものであり、内燃機
関のコールドスタート時における排ガス中の有害成分の
浄化に好適に使用できる。
【0033】次に、本発明に係る排ガス浄化用触媒の調
製法の例を説明する。調製法は、貴金属や電子供与性物
質(Ba、Cs)の担持方法の違いにより、主に以下の
含浸法とプレドープ法との2つに分けられるが、貴金属
の担持については、耐久性の点で含浸法よりプレドープ
法の方が良好な結果が得られるので好ましい。
【0034】〔含浸法〕:担体上に、貴金属、電子供与
性物質(Ba、Cs)を高分散させるための基体となる
活性アルミナを担持して焼成し、アルミナ付き担体を作
製する。そして、このアルミナに必要な貴金属、電子供
与性物質を担持させるために、貴金属や電子供与性物質
の溶けている溶液にアルミナ付き担体を浸し、その後乾
燥、焼成する。なお、上述のように、貴金属をアルミナ
表面と直接接触した状態とするため、先に貴金属の溶け
ている溶液にアルミナ付き担体を浸して貴金属を担持さ
せ、その後この貴金属担持アルミナ付き担体を電子供与
性物質の溶けている溶液に浸漬し、乾燥、焼成するのが
好ましい。
【0035】〔プレドープ法〕:基体となる活性アルミ
ナ粉に、予め貴金属と電子供与性物質を担持した後、こ
の貴金属・電子供与性物質担持アルミナ粉を担体上に被
覆担持して焼成する。なお、同じ活性アルミナ粉に貴金
属と電子供与性物質とを担持する場合には、上述のよう
に、貴金属をアルミナ表面と直接接触した状態とするた
め、活性アルミナ粉に先に貴金属を担持し、その後この
貴金属担持アルミナ粉に電子供与性物質を担持するよう
にするのが好ましい。
【0036】次に、本発明の排ガス浄化システムについ
て説明する。上述のように、本発明の排ガス浄化用触媒
は低温着火性能に優れたものであるので、コールドスタ
ート時において早期に着火して高い浄化能を示すが、こ
の触媒に更にHC吸着能を有する吸着体を組み合わせ
て、内燃機関の排気管内に配置し、コールドスタートか
ら触媒が着火するまでの間、排出されたHCを一旦吸着
体に吸着させるようにすると、より高い効果が得られ
る。
【0037】この排ガス浄化システムにおいて、触媒と
組み合わせて用いられる吸着体としては、HC吸着能を
有する物質からなる吸着層をモノリス担体等の担体に被
覆担持してなるものが好ましい。HC吸着能を有する物
質としては、ゼオライト、活性炭等が挙げられるが、内
燃機関の排気管内に配置するためには、少なくとも50
0℃以上の耐熱性が必要であり、ゼオライト、SAPO
(シリコアルミノフォスフェート)、AlPO(アルミ
ノフォスフェート)等を主成分とするものが好ましく、
中でもゼオライトを主成分とするものが特に好ましい。
【0038】ゼオライトは、天然品、合成品のいずれで
も良く、また種類は特に限定されないが、耐熱性、耐久
性、疎水性の点でSiO2/Al23モル比40以上の
ものが好ましく、SiO2/Al23モル比80以上の
ものが更に好ましい。具体的には、ZSM−5、US
Y、β−ゼオライト、シリカライト、メタロシリケート
等が好適に使用できる。
【0039】また、ゼオライトは1種だけでなく複数種
を組み合わせて用いることもできる。この場合、異なる
細孔径を有する種を組み合わせることが、エチレン、プ
ロペン等の小分子からトルエン、キシレン等の大分子ま
で様々な大きさのHCを幅広く吸着することが可能とな
る点で好ましい。この複数種のゼオライトは、吸着層中
に混在していてもよく、層状に重ねて配置されてもよ
い。また、複数種のゼオライトを排ガス流れ方向に区分
して担持するようにしてもよく、例えば1つのモノリス
担体の上流側と下流側とに区分して担持したり、それぞ
れ別個の担体に担持してもよい。
【0040】ゼオライトは単独でも使用できるが、HC
等の吸着時に並発するコーキングを制御するために、P
t、Pd、Rh等の貴金属を少なくとも1種担持するこ
とが好ましく、これによりゼオライトの吸着能が低下す
ることなく再生できる。ゼオライトに担持される貴金属
としては、Pdが最も安価で再生能が高く好ましい。貴
金属の担持方法としては、直接ゼオライトに担持する場
合には、熱的安定性の点でイオン交換法によるのが好ま
しい。また、貴金属を活性アルミナ等の無機酸化物に担
持したものをゼオライトに混合するようにしても再生能
は十分であり、かつこの場合には吸着層が触媒作用も有
することになるので好ましい。また、ゼオライトからな
る吸着層に、上記のような貴金属を無機酸化物に担持し
たものを重ねて被覆することにより、吸着体に触媒作用
を付加するようにしてもよい(以下、このような触媒作
用を付加した吸着体を「吸着・触媒体」という)。
【0041】更に、ゼオライト中に周期表のIB族元素
(Cu、Ag、Au)のイオンを少なくとも1種含ませ
ると、ゼオライトのHC吸着能が向上するので好まし
い。この場合、上記イオンの含有率が小さいとHC吸着
能向上に効果が薄いので、ゼオライトの上記イオンの含
有率は、ゼオライト中のAl原子に対して20%以上で
あることが好ましく、40%以上であることがより好ま
しい。
【0042】このようなゼオライトなどを主成分とする
吸着層を被覆担持するための担体の種類は、特に限定さ
れず、モノリス担体、ペレット、ビーズ、リング等の各
種担体を使用できるが、このうちモノリス担体を用いる
のが最も好ましい。
【0043】本発明の排ガス浄化システムでは、以下の
理由から、吸着体が触媒よりも排ガス流れ方向上流側に
配置されることが好ましい。すなわち、本発明のシステ
ムにおいて吸着体は、内燃機関のコールドスタート時に
発生する排ガス中のHC等を吸着し、排ガスによる吸着
体自体の温度上昇に伴ってそれらを脱離させる。したが
って、その排ガス流れ方向下流側に触媒を配置すること
により、コールドスタート時に発生するHC等の浄化効
率が飛躍的に向上する。
【0044】本発明のシステムでは、このように吸着体
に吸着されたHC等が、吸着体の温度上昇に伴って脱離
し、触媒により浄化されるのであるが、上述のとおり本
発明の触媒は、電子供与性に基づく反応機構により、従
来の触媒より低温で着火するので、吸着体からHCの脱
離が開始する温度と、触媒が着火する温度とのギャップ
が小さく、このためコールドスタート時に大量に発生す
るHCを効果的に浄化することができる。
【0045】また、本発明の排ガス浄化システムにおい
ては、低温着火性に優れた上記本発明に係る触媒をシス
テム中に複数個配置してもよい。例えば、吸着体の上流
側と下流側とにそれぞれ1つずつ本発明の触媒を配置す
ると、上流側の触媒が着火する前に排出されたHCは、
上述のように、一旦吸着体に吸着された後、脱離して下
流側の触媒で浄化されるが、上流側の触媒が着火した後
は、当該触媒によっても浄化が行われる。
【0046】上述のとおり、本発明の排ガス浄化用触媒
及びガス浄化システムは、内燃機関のコールドスタート
時において高い浄化能を発揮するが、コールドスタート
時における浄化能を更に向上させたり、あるいは定常走
行時の浄化能を向上させるなどの目的で、排気管内に更
に別個の触媒を配置してもよい。例えば、本発明の排ガ
ス浄化用触媒の下流側に別個の触媒体を配置すると、コ
ールドスタート時に早期に着火した本発明の排ガス浄化
用触媒からの反応熱が、下流側の別個の触媒を温めるの
で、この別個の触媒体も通常より早期にその作用温度に
達することができる。別個の触媒としては、触媒活性成
分としてPdを含むものであることが好ましい。
【0047】また、本発明の排ガス浄化用触媒又は排ガ
ス浄化システムを用いて、コールドスタート時の排ガス
浄化を行う場合には、コールドスタート時のある一定期
間、触媒の排ガス流れ方向上流側より排ガス中に酸化性
ガス(例えば二次空気)を導入したり、燃焼用空気量と
燃料量とを排ガス中の酸素量が増加する方向へ調節した
りすると、触媒の燃焼反応が促進されて、より早期に着
火させることができる。更に、吸着体を用いた排ガス浄
化システムでは、一旦吸着体に吸着されたHCが排ガス
による吸着体の温度上昇に伴って脱離し始めると、排ガ
ス中のHC濃度が上昇して、HCを浄化(燃焼)するた
めの酸素が不足するので、上記のように酸化性ガスを導
入したり、燃焼用空気量と燃料量とを調節したりして酸
素を補給することが好ましい。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0049】[触媒体の作製]: (触媒1)市販のγ−Al23に硝酸パラジウム水溶液
と適量の酢酸を添加してボールミルで15時間解砕し
た。次いで、得られたスラリーを100℃で15時間乾
燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成してPdプ
レドープAl23粉を得た。こうして得られたPdプレ
ドープAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の
酢酸と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加
し、ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(p
H4)を調製した。得られた担持スラリー中にモノリス
担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカム、直径
93mm、長さ100mm)をディップして、Pd=2
00g/ft3(7.06×10-3g/cc)、Al2
3=0.065g/ccという担持量になるように被覆
し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触媒1を形成した。
【0050】(触媒2)市販のγ−Al23に塩化白金
水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15時間解
砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で15時
間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成してP
tプレドープAl23粉を得た。こうして得られたPt
プレドープAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適
量の酢酸と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを
添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー
(pH4)を調製した。得られた担持スラリー中にモノ
リス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカム、
直径93mm、長さ100mm)をディップして、Pt
=50g/ft3(1.77×10-3g/cc)、Al2
3=0.065g/ccという担持量になるように被
覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触媒2を形成し
た。
【0051】(触媒3)市販のγ−Al23に硝酸ロジ
ウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15時
間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で1
5時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成し
てRhプレドープAl23粉を得た。こうして得られた
RhプレドープAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更
に適量の酢酸と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾ
ルを添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持スラ
リー(pH4)を調製した。得られた担持スラリー中に
モノリス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカ
ム、直径93mm、長さ100mm)をディップして、
Rh=10g/ft3(3.53×10-4g/cc)、
Al23=0.065g/ccという担持量になるよう
に被覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触媒3を形成
した。
【0052】(触媒4)市販のγ−Al23に硝酸パラ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バリ
ウム水溶液と適量の酢酸を先述のPdプレドープAl2
3粉に含浸し、ボールミルで15時間解砕した。次い
で、得られたスラリーを100℃で15時間乾燥した後
解砕し、更に700℃で3時間焼成してPd-Baプレ
ドープAl23粉を得た。
【0053】こうして得られたPd-BaプレドープA
23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸と、
アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、ボー
ルミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH10)
を調製した。得られた担持スラリー中にモノリス担体
(日本碍子(株)製のコージェライトハニカム、直径93
mm、長さ100mm)をディップして、Pd=200
g/ft3(7.06×10-3g/cc)、BaO=
0.04g/cc、Al23=0.065g/ccとい
う担持量になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程を
経て、触媒4を形成した。
【0054】(触媒5)硝酸バリウム水溶液の代わりに
硝酸セシウム水溶液を用いた以外は触媒4と同様にし
て、モノリス担体に対する各成分の担持量が、Pd=2
00g/ft3(7.06×10-3g/cc)、Cs2
=0.04g/cc、Al23=0.065g/ccと
なる触媒5を形成した。
【0055】(触媒6)市販のγ−Al23に硝酸パラ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バリ
ウム水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を先述の
PdプレドープAl23粉に含浸し、ボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼成
してPd-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。
【0056】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH1
0)を調製した。得られた担持スラリー中にモノリス担
体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカム、直径9
3mm、長さ100mm)をディップして、Pd=20
0g/ft3(7.06×10-3g/cc)、BaO=
0.04g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al2
3=0.065g/ccという担持量になるように被
覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触媒6を形成し
た。
【0057】(触媒7)硝酸パラジウム水溶液の代わり
に塩化白金水溶液を用いた以外は触媒6と同様にして、
モノリス担体に対する各成分の担持量が、Pt=50g
/ft3(1.77×10-3g/cc)、BaO=0.
04g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al23
=0.065g/ccとなる触媒7を形成した。
【0058】(触媒8)硝酸パラジウム水溶液の代わり
に硝酸ロジウム水溶液を用いた以外は触媒6と同様にし
て、モノリス担体に対する各成分の担持量が、Rh=1
0g/ft3(3.53×10-4g/cc)、BaO=
0.04g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al2
3=0.065g/ccとなる触媒8を形成した。
【0059】(触媒9)市販のγ−Al23に硝酸パラ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸セシ
ウム水溶液と適量の酢酸を先述のPdプレドープAl2
3粉に含浸し、ボールミルで15時間解砕した。次い
で、得られたスラリーを100℃で15時間乾燥した後
解砕し、更に500℃で3時間焼成してPd-Csプレ
ドープAl23粉を得た。次に、硝酸バリウム水溶液と
適量の酢酸を先述のPd-CsプレドープAl23粉に
含浸し、ボールミルで15時間解砕した。次いで、得ら
れたスラリーを100℃で15時間乾燥した後解砕し、
更に700℃で3時間焼成してPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉を得た。
【0060】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH1
0)を調製した。得られた担持スラリー中にモノリス担
体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカム、直径9
3mm、長さ100mm)をディップして、Pd=20
0g/ft3(7.06×10-3g/cc)、BaO=
0.04g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al2
3=0.065g/ccという担持量になるように被
覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触媒9を形成し
た。
【0061】(触媒10)市販のγ−Al23に硝酸バ
リウム水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を添加
してボールミルで15時間解砕した。次いで、得られた
スラリーを100℃で15時間乾燥した後解砕し、更に
700℃で3時間焼成してBa-CsプレドープAl2
3粉を得た。次に、硝酸パラジウム水溶液と適量の酢酸
を先述のBa-CsプレドープAl23粉に含浸し、ボ
ールミルで15時間解砕した。次いで、得られたスラリ
ーを100℃で15時間乾燥した後解砕し、更に550
℃で3時間焼成してPd-Ba-CsプレドープAl23
粉を得た。
【0062】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH1
0)を調製した。得られた担持スラリー中にモノリス担
体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカム、直径9
3mm、長さ100mm)をディップして、Pd=20
0g/ft3(7.06×10-3g/cc)、BaO=
0.04g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al2
3=0.065g/ccという担持量になるように被
覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触媒10を形成し
た。
【0063】(触媒11)市販のγ−Al23に硝酸パ
ラジウム水溶液と硝酸バリウム水溶液と硝酸セシウム水
溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15時間解砕
した。次いで、得られたスラリーを100℃で15時間
乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼成してPd
-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。こうして得ら
れたPd-Ba-CsプレドープAl23粉と適量の水を
混ぜ合わせ、更に適量の酢酸と、アルミナ固形分2.5
%のアルミナゾルを添加し、ボールミルで15時間解砕
して、担持スラリー(pH10)を調製した。得られた
担持スラリー中にモノリス担体(日本碍子(株)製のコー
ジェライトハニカム、直径93mm、長さ100mm)
をディップして、Pd=200g/ft3(7.06×
10-3g/cc)、BaO=0.04g/cc、Cs2
O=0.01g/cc、Al23=0.065g/cc
という担持量になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工
程を経て、触媒11を形成した。
【0064】(触媒12)市販のγ−Al23に硝酸パ
ラジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼
成してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸セ
シウム水溶液に酸化バリウム粒子を混ぜ、乾燥した後解
砕し、700℃で3時間焼成してCsプレドープBaO
粉を得た。こうして得られたPdプレドープAl23
とCsプレドープBaO粉と適量の水を混ぜ合わせ、更
に必要に応じてアルミナ固形分2.5%のアルミナゾル
を添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持スラリ
ー(pH10)を調製した。得られた担持スラリー中に
モノリス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカ
ム、直径93mm、長さ100mm)をディップして、
Pd=200g/ft3(7.06×10-3g/c
c)、BaO=0.04g/cc、Cs2O=0.01
g/cc、Al23=0.065g/ccという担持量
になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触
媒12を形成した。
【0065】(触媒13)硝酸バリウム水溶液の代わり
に水酸化バリウム水溶液を用いたこと以外は、触媒6と
同様にして、触媒13を形成した。
【0066】(触媒14)硝酸バリウムと硝酸セシウム
を水に溶かした水溶液中に、前述の触媒1をディップし
て、Pd=200g/ft3(7.06×10-3g/c
c)、 BaO=0.04g/cc、Cs2O=0.01
g/cc、Al23=0.065g/ccという担持量
になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触
媒14を形成した。
【0067】(触媒15)市販のγ−Al23に硝酸パ
ラジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼
成してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バ
リウム水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を先述
のPdプレドープAl23粉に含浸し、ボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼
成してPd-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。
【0068】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、pHが4であるような
担持スラリーを調製した。得られた担持スラリー中にモ
ノリス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニカ
ム、直径93mm、長さ100mm)をディップして、
Pd=200g/ft3(7.06×10-3g/c
c)、BaO=0.04g/cc、Cs2O=0.01
g/cc、Al23=0.065g/ccという担持量
になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、触
媒15を形成した。
【0069】(触媒16)市販のγ−Al23に硝酸パ
ラジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼
成してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バ
リウム水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を先述
のPdプレドープAl23粉に含浸し、ボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼
成してPd-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。
【0070】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉とCeO2粒子と適量の水を混ぜ合わせ、
更に必要に応じてアルミナ固形分2.5%のアルミナゾ
ルを添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持スラ
リー(pH10)を調製した。得られた担持スラリー中
にモノリス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニ
カム、直径93mm、長さ100mm)をディップし
て、Pd=200g/ft3(7.06×10-3g/c
c)、BaO=0.04g/cc、Cs2O=0.01
g/cc、Al23=0.065g/cc、CeO2
0.03g/ccという担持量になるように被覆し、乾
燥工程及び焼成工程を経て、触媒16を形成した。
【0071】(触媒17)Pdのモノリス担体に対する
担持量を、Pd=500g/ft3(1.77×10-2
g/cc)とした以外は触媒6と同様にして、触媒17
を形成した。
【0072】(触媒18)Pdのモノリス担体に対する
担持量を、Pd=50g/ft3(1.77×10-3
/cc)とした以外は触媒6と同様にして、触媒18を
形成した。
【0073】(触媒19)Baのモノリス担体に対する
担持量を、BaO換算でBaO=0.10g/ccとし
た以外は触媒6と同様にして、触媒19を形成した。
【0074】(触媒20)Baのモノリス担体に対する
担持量を、BaO換算でBaO=0.005g/ccと
した以外は触媒6と同様にして、触媒20を形成した。
【0075】(触媒21)Csのモノリス担体に対する
担持量を、Cs2O換算でCs2O=0.0005g/c
cとした以外は触媒6と同様にして、触媒21を形成し
た。
【0076】(触媒22)Csのモノリス担体に対する
担持量を、Cs2O換算でCs2O=0.09g/ccと
した以外は触媒6と同様にして、触媒22を形成した。
【0077】(触媒23)市販のγ−Al23に硝酸ロ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してRhプレドープAl23粉を得た。こうして得られ
たRhプレドープAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、
更に適量の酢酸と、アルミナ固形分2.5%のアルミナ
ゾルを添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持ス
ラリー(pH4)を調製した。得られた担持スラリー中
に、前述の触媒6をディップして、Rh=10g/ft
3(3.53×10-4g/cc)、Pd=200g/f
3(7.06×10-3g/cc)、BaO=0.04
g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al23
0.08g/ccという担持量になるように被覆し、乾
燥工程及び焼成工程を経て、触媒23を形成した。
【0078】(触媒24)市販のγ−Al23に硝酸パ
ラジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼
成してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バ
リウム水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を先述
のPdプレドープAl23粉に含浸し、ボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼
成してPd-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。
【0079】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH1
0)を調製した。得られた担持スラリー中に、前述の触
媒3と同じ調製法でAl23の担持量が異なる触媒をデ
ィップして、Rh=10g/ft3(3.53×10-4
g/cc)、Pd=200g/ft3(7.06×10
-3g/cc)、BaO=0.04g/cc、Cs2O=
0.01g/cc、Al23=0.08g/ccという
担持量になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程を経
て、触媒24を形成した。
【0080】(触媒25)市販のγ−Al23に硝酸ロ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してRhプレドープAl23粉を得た。こうして得られ
たRhプレドープAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、
更に適量の酢酸と、アルミナ固形分2.5%のアルミナ
ゾルを添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持ス
ラリー(pH4)を調製した。得られた担持スラリー中
にモノリス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニ
カム、直径93mm、長さ100mm)の長さ方向で上
半分だけ、ディップして、所定の担持量となるように被
覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、Rh担持Al23
被覆担体を作製した。
【0081】次に、市販のγ−Al23に硝酸パラジウ
ム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15時間
解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で15
時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成して
PdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バリウム
水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を先述のPd
プレドープAl23粉に含浸し、ボールミルで15時間
解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で15
時間乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼成して
Pd-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。
【0082】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH1
0)を調製した。得られた担持スラリー中に先程のRh
担持Al23被覆担体の長さ方向で下半分だけをディッ
プして、Rh=10g/ft3(3.53×10-4g/
cc)、Pd=200g/ft3(7.06×10-3
/cc)、BaO=0.04g/cc、Cs2O=0.
01g/cc、Al23=0.08g/ccという担持
量になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程を経て、
触媒25を形成した。
【0083】(触媒26)市販のγ−Al23に硝酸ロ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してRhプレドープAl23粉を得た。こうして得られ
たRhプレドープAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、
更に適量の酢酸と、アルミナ固形分2.5%のアルミナ
ゾルを添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持ス
ラリー(pH4)を調製した。得られた担持スラリー中
にモノリス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハニ
カム、直径93mm、長さ100mm)の半径方向で中
心から半径20mm以内の部分だけをディップして、所
定の担持量となるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程
を経て、Rh担持Al23被覆担体を作製した。
【0084】次に、市販のγ−Al23に硝酸パラジウ
ム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15時間
解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で15
時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成して
PdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バリウム
水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を先述のPd
プレドープAl23粉に含浸し、ボールミルで15時間
解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で15
時間乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼成して
Pd-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。
【0085】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH1
0)を調製した。得られた担持スラリー中に先程のRh
担持Al23被覆担体の半径方向で半径20mmより外
側の部分だけをディップして、Rh=10g/ft
3(3.53×10-4g/cc)、Pd=200g/f
3(7.06×10-3g/cc)、BaO=0.04
g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al23
0.08g/ccという担持量になるように被覆し、乾
燥工程及び焼成工程を経て、触媒26を形成した。
【0086】(触媒27)市販のγ−Al23に硝酸ロ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してRhプレドープAl23粉を得た。次に、市販のγ
−Al23に硝酸パラジウム水溶液と適量の酢酸を添加
してボールミルで15時間解砕した。次いで、得られた
スラリーを100℃で15時間乾燥した後解砕し、更に
550℃で3時間焼成してPdプレドープAl23粉を
得た。次に、硝酸バリウム水溶液と硝酸セシウム水溶液
と適量の酢酸を先述のPdプレドープAl23粉に含浸
し、ボールミルで15時間解砕した。次いで、得られた
スラリーを100℃で15時間乾燥した後解砕し、更に
700℃で3時間焼成してPd-Ba-CsプレドープA
23粉を得た。
【0087】こうして得られたRhプレドープAl23
粉とPd-Ba-CsプレドープAl23粉と適量の水を
混ぜ合わせ、更に適量の酢酸と、アルミナ固形分2.5
%のアルミナゾルを添加し、ボールミルで15時間解砕
して、担持スラリー(pH10)を調製した。得られた
担持スラリー中にモノリス担体(日本碍子(株)製のコー
ジェライトハニカム、直径93mm、長さ100mm)
をディップして、Rh=10g/ft3(3.53×1
-4g/cc)、Pd=200g/ft3(7.06×
10-3g/cc)、BaO=0.04g/cc、Cs2
O=0.01g/cc、Al23=0.08g/ccと
いう担持量になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工程
を経て、触媒27を形成した。
【0088】(触媒28)触媒3と同じ調製法でRh=
10g/ft3(3.53×10-4g/cc)、Al2
3=0.015g/ccという担持量になるように、担
持スラリーをモノリス担体(日本碍子(株)製のコージェ
ライトハニカム、直径93mm、長さ50mm)に担持
して形成した触媒と、触媒6と同じ調製法でPd=20
0g/ft3(7.06×10-3g/cc)、BaO=
0.04g/cc、Cs2O=0.01g/cc、Al2
3=0.065g/ccという担持量になるように、
担持スラリーをモノリス担体(日本碍子(株)製のコージ
ェライトハニカム、直径93mm、長さ50mm)に担
持して形成した触媒を、触媒長さ方向に並べて組み合わ
せることにより、触媒28を形成した。
【0089】(触媒29)市販のγ−Al23に硝酸ロ
ジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで15
時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃で
15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼成
してRhプレドープAl23粉を得た。こうして得られ
たRhプレドープAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、
更に適量の酢酸と、アルミナ固形分2.5%のアルミナ
ゾルを添加し、ボールミルで15時間解砕して、担持ス
ラリー(pH4)を調製した。得られた担持スラリー中
に、前述の触媒1をディップして、Rh=10g/ft
3(3.53×10-4g/cc)、Pd=200g/f
3(7.06×10-3g/cc)、Al23=0.0
8g/ccという担持量になるように被覆し、乾燥工程
及び焼成工程を経て、触媒29を形成した。
【0090】(触媒30)市販のγ−Al23に硝酸パ
ラジウム水溶液と適量の酢酸を添加してボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に550℃で3時間焼
成してPdプレドープAl23粉を得た。次に、硝酸バ
リウム水溶液と硝酸セシウム水溶液と適量の酢酸を先述
のPdプレドープAl23粉に含浸し、ボールミルで1
5時間解砕した。次いで、得られたスラリーを100℃
で15時間乾燥した後解砕し、更に700℃で3時間焼
成してPd-Ba-CsプレドープAl23粉を得た。
【0091】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリー(pH1
0)を調製した。得られた担持スラリー中に前述の触媒
6をディップして、 Pd=250g/ft3(8.83
×10-3g/cc)、BaO=0.06g/cc、Cs
2O=0.02g/cc、Al23=0.08g/cc
という担持量になるように被覆し、乾燥工程及び焼成工
程を経て、触媒30を形成した。
【0092】(触媒31)市販のγ−Al23に酢酸セ
リウムと酸化セリウム(定常走行時のOSC(酸素貯蔵
能)向上剤)を酸化物換算で30重量%添加して湿式で
解砕し、乾燥後550℃で仮焼してAl23・CeO2
複合酸化物を得た。これにH2PtCl5水溶液、Rh
(NO3)3水溶液を用いてPt、Rhの各貴金属を含浸
し、乾燥後500℃で焼成して2種類の貴金属担持Al
23・CeO2粉を得た。更に、この2種類の貴金属担
持Al23・CeO2粉に別個に水と酢酸を適量添加
し、モノリス担体(日本碍子(株)製のコージェライトハ
ニカム、直径144mm、長さ100mm)にまずPt
担持Al23・CeO2粉を第1触媒層として0.15
g/cc担持し、更にRh担持Al23・CeO2粉を
第1触媒層上に第2触媒層として0.05g/cc被覆
担持し、最終的に500℃で焼成して、触媒31を形成
した。なお、触媒31の貴金属担持量は40g/ft3
(1.41×10-3g/cc)(Pt/Rh=5/1)
となった。
【0093】(触媒32)市販のγ−Al23に酢酸セ
リウムと酸化セリウム(定常走行時のOSC(酸素貯蔵
能)向上剤)を酸化物換算で30重量%添加して湿式で
解砕し、乾燥後550℃で仮焼してAl23・CeO2
複合酸化物を得た。これにH2PtCl5水溶液、Rh
(NO3)3水溶液、硝酸バリウム水溶液、硝酸セシウム水
溶液を用いてPt、Rhの各貴金属とBa及びCsとを
含浸し、乾燥後700℃で焼成してPt-Ba-Cs担持
Al23・CeO2粉とRh担持Al23・CeO2粉を
得た。更に、この2種類の貴金属担持Al23・CeO
2粉に別個に水と酢酸を適量添加し、モノリス担体(日
本碍子(株)製のコージェライトハニカム、直径144m
m、長さ100mm)にまずPt-Ba-Cs担持Al2
3・CeO2粉を第1触媒層として0.15g/cc担
持し、更にRh担持Al23・CeO2粉を第1触媒層
上に第2触媒層として0.05g/cc被覆担持し、最
終的に500℃で焼成して、触媒32を形成した。な
お、触媒32の貴金属担持量は40g/ft3(1.4
1×10-3g/cc)(Pt/Rh=5/1)となっ
た。
【0094】[吸着・触媒体の作製]: (吸着・触媒体1)直径144mmφ、長さ100mm
の日本ガイシ(株)製コージェライト質ハニカム構造体
(リブ厚150μm、セル密度400セル/平方イン
チ)にThe PQ Corporation製のβ−ゼオライト(SiO
2/Al23モル比=150)を0.12g/cc担持
し、550℃で焼成して第1層とした。次に、市販のγ
−Al23に硝酸パラジウム水溶液と適量の酢酸を添加
してボールミルで15時間解砕した。次いで、得られた
スラリーを100℃で15時間乾燥した後解砕し、更に
550℃で3時間焼成してPdプレドープAl23粉を
得た。こうして得られたPdプレドープAl23粉と適
量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸と、アルミナ固形
分2.5%のアルミナゾルを添加し、ボールミルで15
時間解砕して、担持スラリーを調製した。この担持スラ
リーを、先程の第1層上に被覆担持し、焼成して第2層
とし、吸着・触媒体1を得た。第2層の担持量はPd=
150g/ft3(5.30×10-3g/cc)、Al2
3=0.05g/ccとなった。
【0095】(吸着・触媒体2)直径144mmφ、長
さ100mmの日本ガイシ(株)製コージェライト質ハニ
カム構造体(リブ厚150μm、セル密度400セル/
平方インチ)にThe PQ Corporation製のβ−ゼオライト
(SiO2/Al23モル比=150)を0.12g/
cc担持し、550℃で焼成して第1層とした。次に、
市販のγ−Al23に硝酸パラジウム水溶液と適量の酢
酸を添加してボールミルで15時間解砕した。次いで、
得られたスラリーを100℃で15時間乾燥した後解砕
し、更に550℃で3時間焼成してPdプレドープAl
23粉を得た。次に、硝酸バリウム水溶液と硝酸セシウ
ム水溶液と適量の酢酸を先述のPdプレドープAl23
粉に含浸し、ボールミルで15時間解砕した。次いで、
得られたスラリーを100℃で15時間乾燥した後解砕
し、更に700℃で3時間焼成してPd-Ba-Csプレ
ドープAl23粉を得た。
【0096】こうして得られたPd-Ba-Csプレドー
プAl23粉と適量の水を混ぜ合わせ、更に適量の酢酸
と、アルミナ固形分2.5%のアルミナゾルを添加し、
ボールミルで15時間解砕して、担持スラリーを調製し
た。この担持スラリーを先程の第1層上に被覆担持し、
焼成して第2層とし、吸着・触媒体2を得た。第2層の
担持量はPd=150g/ft3(5.30×10-3
/cc)、BaO=0.04g/cc、Cs2O=0.
01g/cc、Al23=0.05g/ccとなった。
【0097】[触媒の着火性能の評価]:上記のように
して得られた触媒1〜30について、次のような方法で
着火性能の評価を行った。まず、実エンジンの排ガスを
用い、各触媒をそれぞれ入口排ガス温度が750℃とな
るように排ガス流路中にセットし、当量点近傍(A/F
=14.6)にて60秒間運転した後、燃料供給を5秒
間カットして燃料リーン側にシフトさせるという燃料カ
ットモードを取り入れて合計100時間エージングし
た。エージング後、各触媒に、表1に示すような組成の
模擬ガス(A/F=14.4)を空間速度40000h
-1で導入しながら、そのガス温度を室温から10℃/
minで昇温し、模擬ガス中のHC成分の転化率が50
%になったときの温度を測定して、それを着火温度とし
た。
【0098】結果は表2に示すとおりであり、触媒1〜
8の着火温度の比較より、触媒層に含まれる貴金属種や
その担持量が同一の場合には、BaとCsとを含むもの
が、BsとCsの両方又は一方を含まないものよりも、
低温着火性能に優れるものであることがわかる。また、
その他の触媒の着火温度の比較より、貴金属、Ba及び
Csの量やその比、触媒層の調製方法、触媒層の構造等
が、触媒の着火性能に影響することがわかる。
【0099】
【表1】
【0100】
【表2】
【0101】[排ガス浄化システムの構成]:上記によ
り得られた触媒及び吸着・触媒体を用いて、以下に示す
ような排ガス浄化システムを構成した。なお、触媒及び
吸着・触媒体の種類を示す番号と図中の参照符号との区
別を明確にするため、以下のシステムの説明において、
図中の参照符号は括弧( )を付して記述した。
【0102】(システムA)図1に示すように、エンジ
ン(2)からの排ガス流路の上流側に触媒23(8)を
設置した。また、エンジン(2)と触媒23(8)との
間には、A/F調節用のO2センサー(4)を設置し
た。エンジンマニホールド出口より触媒23(8)まで
の距離は600mmとした。更にエンジンマニホールド
出口より1200mmの位置に触媒31(16)を設置
した。
【0103】(システムB)図2に示すように、触媒2
3の代わりに触媒29(10)を用いた以外はシステム
Aと同様にしてシステムBを構成した。
【0104】(システムC)図3に示すように、エンジ
ン(2)からの排ガス流路の上流側に触媒23(8)を
設置した。また、エンジン(2)と触媒23(8)との
間には、上流側にA/F調節用のO2センサー(4)
を、そして下流側に着火促進用の二次空気導入孔(6)
を設置した。エンジンマニホールド出口より触媒23
(8)までの距離は600mmとした。更にエンジンマ
ニホールド出口より1200mmの位置に触媒31(1
6)を設置した。
【0105】(システムD)図4に示すように、触媒2
3の代わりに触媒29(10)を用いた以外はシステム
Cと同様にしてシステムDを構成した。
【0106】(システムE)図5に示すように、触媒3
1の代わりに触媒32(18)を用いた以外はシステム
Cと同様にしてシステムEを構成した。
【0107】(システムF)図6に示すように、エンジ
ン(2)からの排ガス流路の上流側に吸着・触媒体1
(12)、その下流側に触媒23(8)を設置した。ま
た、エンジン(2)と吸着・触媒体1(12)との間に
は、上流側にA/F調節用のO2センサー(4)を、そ
して下流側に着火促進用の二次空気導入孔(6)を設置
した。エンジンマニホールド出口より吸着・触媒体1
(12)までの距離は600mm、吸着・触媒体1(1
2)と触媒23(8)との間隔は30mmとした。更に
エンジンマニホールド出口より1200mmの位置に触
媒32(18)を設置した。
【0108】(システムG)図7に示すように、吸着・
触媒体1の代わりに吸着・触媒体2(14)を用いた以
外はシステムFと同様にしてシステムGを構成した。
【0109】(システムH)図8に示すように、エンジ
ン(2)からの排ガス流路の上流側に触媒23(8)、
その下流側に触媒29(10)を設置した。また、エン
ジン(2)と触媒23(8)との間には、上流側にA/
F調節用のO2センサー(4)を、そして下流側に着火
促進用の二次空気導入孔(6)を設置した。エンジンマ
ニホールド出口より触媒23(8)までの距離は600
mm、触媒23(8)と触媒29(10)との間隔は3
0mmとした。更にエンジンマニホールド出口より12
00mmの位置に触媒32(18)を設置した。
【0110】(システムI)図9に示すように、エンジ
ン(2)からの排ガス流路の上流側より触媒23
(8)、吸着・触媒体2(14)、触媒体23(8)の
順で設置した。また、エンジン(2)と触媒23(8)
との間には、上流側にA/F調節用のO2センサー
(4)を、そして下流側に着火促進用の二次空気導入孔
(6)を設置した。エンジンマニホールド出口より、上
流側の触媒23(8)までの距離は600mm、触媒2
3(8)と吸着・触媒体2(14)との間隔は30mm
とした。更にエンジンマニホールド出口より1200m
mの位置に触媒32(18)を設置した。
【0111】[排ガス浄化システムの性能評価]:排気
量4000cc、6気筒エンジン搭載の試験車に、上記
システムA〜Iを搭載して、FTP試験(LA−4モー
ド)を実施した。なお、システムC〜Iについては、酸
素過剰の排ガスを得るために、エアポンプを用いて二次
空気導入孔からエンジンクランクより90秒間、100
l/minで二次空気を導入した。排ガスはCVS法に
より採取し、エミッション値を算出した。表3にその結
果を示す。表3に示すように本発明の触媒を用いたシス
テムでは、その他のシステムに比して、エミッション値
を格段に下げることができた。
【0112】
【表3】
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の排ガス浄
化用触媒は、低温着火特性に優れるものであり、自動車
等の内燃機関から放出される排ガス中の有害物質、特に
自動車のコールドスタート時に大量に放出されるHCを
効果的に浄化することができる。また、本発明の排ガス
浄化システムは、このような低温着火性能に優れる触媒
と、HC吸着能を有する吸着体とを組み合わせたことに
より、コールドスタート時に放出されるHCを一層効果
的に浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図2】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図3】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図4】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図5】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図6】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図7】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図8】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【図9】実施例において用いられた排ガス浄化システム
を示す概要図である。
【符号の説明】
2…エンジン、4…O2センサー、6…二次空気導入
孔、8…触媒23、10…触媒29、12…吸着・触媒
体1、14…吸着・触媒体2、16…触媒31、18…
触媒32
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 章 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関から排出される排ガス中の炭化
    水素、窒素酸化物及び一酸化炭素を浄化し得る触媒であ
    って、担体上に、少なくとも1種の貴金属とBaとCs
    とを含む触媒層が被覆担持されてなることを特徴とする
    排ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 BaとCsとが触媒層中で複合酸化物を
    形成している請求項1記載の排ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 担体がモノリス担体である請求項1記載
    の排ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 触媒層中にPd、Pt及びRhのうちか
    ら選ばれた少なくとも1種の貴金属を含む請求項1記載
    の排ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 触媒層中にPdを含む請求項1記載の排
    ガス浄化用触媒。
  6. 【請求項6】 貴金属のモノリス担体に対する担持量が
    10〜700g/ft3(3.53×10-4〜2.47
    ×10-2g/cc)である請求項3記載の排ガス浄化用
    触媒。
  7. 【請求項7】 触媒層中にPdを含み、Pdのモノリス
    担体に対する担持量が100〜300g/ft3(3.
    53×10-3〜1.06×10-2g/cc)である請求
    項3記載の排ガス浄化用触媒。
  8. 【請求項8】 Baのモノリス担体に対する担持量がB
    aO換算で0.01〜0.06g/ccである請求項3
    記載の排ガス浄化用触媒。
  9. 【請求項9】 Cs2Oに換算したCsとBaOに換算
    したBaとの重量比が1:0.5〜1:70である請求
    項1記載の排ガス浄化用触媒。
  10. 【請求項10】 触媒層が、貴金属とBaとCsとを含
    む層と、貴金属を含む層(BaとCsは含まず)とに分
    かれ、各層が同一のモノリス担体上に被覆担持されてな
    る請求項1記載の排ガス浄化用触媒。
  11. 【請求項11】 貴金属とBaとCsとを含む層と、貴
    金属を含む層(BaとCsは含まず)とが、同一のモノ
    リス担体上に重ねて被覆担持されている請求項10記載
    の排ガス浄化用触媒。
  12. 【請求項12】 貴金属とBaとCsとを含む層の上
    に、貴金属を含む層(BaとCsは含まず)が重ねて被
    覆担持されている請求項11記載の排ガス浄化用触媒。
  13. 【請求項13】 触媒層中に耐熱性無機酸化物を含む請
    求項1記載の排ガス浄化用触媒。
  14. 【請求項14】 耐熱性無機酸化物が活性アルミナであ
    る請求項13記載の排ガス浄化用触媒。
  15. 【請求項15】 触媒層中の貴金属とBaとCsとが耐
    熱性無機酸化物上に担持された状態で存在している請求
    項13記載の排ガス浄化用触媒。
  16. 【請求項16】 触媒層中の貴金属とBaとCsとが耐
    熱性無機酸化物に担持され、かつ、貴金属は耐熱性無機
    酸化物表面に直接接触した状態で担持されている請求項
    13記載の排ガス浄化用触媒。
  17. 【請求項17】 触媒層中に、更にCeO2を含む請求
    項1記載の排ガス浄化用触媒。
  18. 【請求項18】 内燃機関の排気管内に、請求項1記載
    の排ガス浄化用触媒と、炭化水素吸着能を有する吸着体
    とが配置されてなる排ガス浄化システム。
  19. 【請求項19】 内燃機関の排気管内に、更に別個の触
    媒が配置された請求項18記載の排ガス浄化システム。
  20. 【請求項20】 別個の触媒が、触媒活性成分としてP
    dを含むものである請求項19記載の排ガス浄化システ
    ム。
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