JPH10180015A - 水平ベルトフィルタ及びろ過方法 - Google Patents

水平ベルトフィルタ及びろ過方法

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JPH10180015A
JPH10180015A JP8354648A JP35464896A JPH10180015A JP H10180015 A JPH10180015 A JP H10180015A JP 8354648 A JP8354648 A JP 8354648A JP 35464896 A JP35464896 A JP 35464896A JP H10180015 A JPH10180015 A JP H10180015A
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JP
Japan
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filter
zone
belt
filtration
horizontal
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JP8354648A
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Tamiko Yamada
多美子 山田
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KAKOKI KANKYO SERVICE KK
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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KAKOKI KANKYO SERVICE KK
Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低廉且つ簡易な改良で、ろ過性の悪いゲル状の
物質を含有する難ろ過性の被処理原液スラリ−のろ過処
理でも、効率よくろ過処理できる水平ベルトフィルタ及
びろ過処理方法を提供する。 【解決手段】水平なろ過処理ゾ−ン(I)を有し、複数
の横方向平行なロ−ル間にエンドレスに巻回され、間欠
的に周回するフィルタベルト(1)と、上面が開口し、
ろ過処理ゾ−ンのフィルタベルト下面に接して開口部が
臨み、フィルタベルトの走行方向に適宜間隔で複数配置
された減圧ボックス(2)と、減圧ボックス間のフィル
タベルト上面側に位置し、フィルタベルトのろ過処理ゾ
−ンを走行方向に、ろ過ゾ−ン(II)、洗浄ゾ−ン(II
I )及び脱液ゾ−ン(IV)に区画する上下動可能な複数
の仕切壁(3a)を具備した仕切手段(3)と、ろ過ゾ
−ンに原液供給手段(5)、洗浄ゾ−ンに洗浄液噴射手
段(6)を設けたことを特徴とする水平ベルトフィルタ
と本水平ベルトフィルタを用いたろ過方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平なろ過処理ゾ
−ンを有し減圧で吸引ろ過処理する水平ベルトフィルタ
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水平ベルトフィルタは、水平なろ
過処理ゾ−ンを有し、複数の横方向平行なロ−ル間にエ
ンドレスに巻回され、間欠的に周回するフィルタベルト
と、上面が開口し、ろ過処理ゾ−ンのフィルタベルト下
面に接して開口部が臨み、フィルタベルトの走行方向に
適宜間隔で複数配置された減圧ボックスにより、ろ過ゾ
−ン、洗浄ゾ−ン及び脱液ゾ−ンに区画し、ろ過ゾ−ン
に原液供給手段、洗浄ゾ−ンに液洗浄手段を設け、原液
供給手段からろ過ゾ−ンに原液を供給してろ過し、洗浄
ゾ−ンで液洗浄手段から洗浄液を噴霧してろ過ケ−キを
洗浄すると共にろ過し、脱液ゾ−ンでろ過ケ−キを脱液
するろ過処理操作を、フィルタベルトが静止し減圧ボッ
クス内が減圧の状態で行い、フィルタベルトを上記各ゾ
−ン間隔に合わせて移動するベルト移動操作を減圧ボッ
クス内を大気圧に開放した状態で行い、上記操作を順次
繰り返してろ過処理する装置が用いられている。
【0003】上記の水平ベルトフィルタは、ろ過処理操
作が間欠的であるという欠点を有しているものの、構造
が簡単で設備費が廉価であり、また、ろ過面積、ベルト
速度などを任意に調節して、被処理原液の性状に柔軟に
対応することができ、更にろ過ケ−キの洗浄においても
少量の洗浄液で確実且つ効果的に洗浄できるなどの長所
により、化学工業、食品工業及び金属工業などの多くの
分野で採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の水平ベルト
フィルタにおいては、難ろ過性の固形物である水酸化鉄
や水酸化アルミニウムなどのゲル状の物質を含有する被
処理原液スラリ−のろ過処理では、スラリ−を供給して
も難濾過性のためすぐには濾過されず、液か他のゾ−ン
に拡散し、脱液効率が低くなり、ろ過処理及び洗浄処理
効果が悪く、また、ケ−キのフィルタベルトからの剥離
も悪くなるなどの問題があると共に、減圧ボックス内の
減圧も、真空度が−300〜−500mmHgの高真空
度で吸引され、また、フィルタベルトにおいても、単一
層の吸水性の少ない高張力ろ布が用いられているため、
難ろ過性の固形物を含有する被処理原液では、ろ布表面
に難ろ過層を形成して目詰するため、ろ過処理が困難で
あった。更に従来の水平ベルトフィルタにあっては、減
圧ボックスにより、ろ過処理ゾ−ンをろ過ゾ−ン、洗浄
ゾ−ン及び脱液ゾ−ンに区画しているのみであるため、
上記の区画が明確に区分されず、相互に流入混合して更
に処理効率を悪化させる問題もあった。
【0005】従って、本発明は、上記従来の水平ベルト
フィルタが持つ問題点に鑑み、低廉且つ簡易な改良で、
ろ過性の悪いゲル状の物質を含有する難ろ過性の被処理
原液スラリ−のろ過処理でも、効率よくろ過処理できる
水平ベルトフィルタ及びろ過処理方法を提供することを
目的として成されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、請求項
1に記載した発明においては、水平なろ過処理ゾ−ンを
有し、複数の横方向平行なロ−ル間にエンドレスに巻回
され、間欠的に周回するフィルタベルトと、上面が開口
し、ろ過処理ゾ−ンのフィルタベルト下面に接して開口
部が臨み、フィルタベルトの走行方向に適宜間隔で複数
配置された減圧ボックスと、減圧ボックス間のフィルタ
ベルト上面側に位置し、フィルタベルトのろ過処理ゾ−
ンを走行方向に、ろ過ゾ−ン、洗浄ゾ−ン及び脱液ゾ−
ンに区画する上下動可能な複数の仕切壁を具備した仕切
手段と、ろ過ゾ−ンに原液供給手段、洗浄ゾ−ンに洗浄
液噴射手段を設けたことを特徴とする水平ベルトフィル
タである。
【0007】また、請求項2に記載した発明において
は、上記フィルタベルトが、水平なろ過処理ゾ−ンにお
いて、張力の大きいろ布ベルトの上面に吸水性の大きい
ろ布ベルトが重なった二重フィルタベルトを形成するこ
とを特徴とする水平ベルトフィルタである。
【0008】また、請求項3に記載した発明において
は、上記水平ベルトフィルタでろ過処理する方法におい
て、上下動可能な仕切手段の仕切壁を下降させてフィル
タベルトのろ過処理ゾ−ンを走行方向に、ろ過ゾ−ン、
洗浄ゾ−ン及び脱液ゾ−ンに区画し、原液供給手段から
ろ過ゾ−ンに被処理原液を供給してろ過し、洗浄ゾ−ン
に洗浄液噴射手段から洗浄液を噴射してろ過ケ−キをス
ラリ−化すると共にろ過し、脱液ゾ−ンでろ過ケ−キを
脱液するろ過処理操作をフィルタベルトが静止し減圧ボ
ックス内が減圧の状態で行い、処理後に仕切手段を上昇
させ、フィルタベルトを各ゾ−ン間隔に合わせて移動す
るベルト移動操作を減圧ボックス内を大気圧に開放した
状態で行い、上記操作を順次繰り返してろ過処理するこ
とを特徴とする水平ベルトフィルタのろ過方法である。
【0009】更に、請求項4に記載した発明において
は、上記水平ベルトフィルタでろ過処理する方法におい
て、難ろ過性固形物を含有する被処理原液のろ過処理操
作における減圧ボックス内の減圧を、真空度−50mm
Hg〜−150mmHgで行い、ろ過ゾ−ンにおけるろ
過ケ−キ厚を1〜10mmでろ過処理することを特徴と
する水平ベルトフィルタのろ過方法である。
【0010】難ろ過性固形物を含有する被処理原液のろ
過処理操作における減圧ボックス内の減圧において、真
空度が−50mmHgよりも高い真空度ではろ過吸引力
が低くなり、ろ過時間がかかり過ぎ、また、−150m
mHgよりも低い真空度ではろ過吸引力が強くなり過
ぎ、ろ布表面に難ろ過層を形成して目詰するため、動力
費が嵩む割にはろ過効率が悪くなる。また、ろ過ゾ−ン
におけるろ過ケ−キ厚が1mm未満であると処理量が少
なく、ろ過ケ−キにクラックが入りやすく、10mm以
上ではろ過しにくくなる。
【0011】上記フィルタベルトはナイロン、ポリエス
テル、ポリプロピレンなどのろ布が用いられるが、上記
材料製の不織布が好ましく、更に、張力の大きいろ布ベ
ルトの上面に吸水性の大きいろ布ベルトを重畳した二重
フィルタベルトが好ましい。また、水平なろ過処理ゾ−
ンにおいて、張力の大きいろ布ベルトの上面に吸水性の
大きいろ布ベルトが重なった二重フィルタベルトを形成
するフィルタベルトは、上記の二重フィルタベルトでも
よいが、先に本出願人が特開平7−96111号で開示
した、周回軌道を異にする張力の大きい伴走ろ布ベルト
と単独では採用できない張力の小さいろ布ベルトで水平
なろ過処理ゾ−ンにおいて二重フィルタベルトを形成す
る構成であるのも好ましい。
【0012】上記水平なろ過処理ゾ−ンを有し、複数の
横方向平行なロ−ル間にエンドレスに巻回され、間欠的
に周回するフィルタベルトと、上面が開口し、ろ過処理
ゾ−ンのフィルタベルト下面に接して開口部が臨み、フ
ィルタベルトの走行方向に適宜間隔で複数配置された減
圧ボックスとを設けた水平ベルトフィルタに、減圧ボッ
クス間のフィルタベルト上面側に位置し、フィルタベル
トのろ過処理ゾ−ンを走行方向に、上下動可能な複数の
仕切壁を具備した仕切手段を設け、明確にろ過ゾ−ン、
洗浄ゾ−ン及び脱液ゾ−ンに区画するため、各ゾ−ン間
での相互混入が生じず、ろ過効率を良好に保ことができ
る。
【0013】また、各ゾ−ンが仕切手段で明確に区画さ
れているため、洗浄ゾ−ンから脱液ゾ−ンなどへ処理液
が流入する恐れがないため、洗浄ゾ−ンで洗浄液噴射手
段から洗浄液を噴射して強制的にケ−キを剥離攪拌する
と共に、仕切板で洗浄ゾ−ンを他のゾ−ンから確実に区
画できるため、液を貯留できることにより、ろ過ケ−キ
を確実にスラリ−化して洗浄処理することができ、また
洗浄液として2種類以上の相違する洗浄液を適宜に用い
て、個別に回収する構成とすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形
態の概略側面図、図2は本発明の一実施の形態の仕切手
段部を示す斜視図、図3は図2のA−A矢視横断面図で
ある。
【0015】Iのゾ−ンは水平なろ過処理ゾ−ン、IIの
ゾ−ンは原液が供給されるろ過ゾ−ン、III のゾ−ンは
洗浄ゾ−ン、IVのゾ−ンは脱液ゾ−ンであるが、本ゾ−
ンの区画数は適宜に設けることができる。1は、水平な
ろ過処理ゾ−ンIを有し、複数の横方向平行なロ−ル2
0〜27の間にエンドレスに巻回され、図示しない駆動
装置に接続したベルト駆動ロ−ル20により間欠的に周
回されるフィルタベルトであり、本フィルタベルト1は
ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンなどのろ布が
用いられるが、液の吸収性の上から上記材料製の不織布
が好ましく、更に、張力の大きいろ布ベルトの上面に吸
水性の大きいろ布ベルトを重畳した二重フィルタベルト
が好ましい。また、周回軌道を異にする張力の大きい伴
走ろ布ベルトと単独では採用できない張力の小さいろ布
ベルトで水平なろ過処理ゾ−ンIにおいて二重フィルタ
ベルトを形成する構成であるのも好ましい。
【0016】上記ロ−ル20〜27において、ロ−ル2
0はフィルタベルトを周回駆動する駆動ロ−ル、ロ−ル
21はピストン装置12の伸縮を制御してフィルタベル
トを常に緊張保持するベルト緊張ロ−ル、ロ−ル27は
フィルタベルトの蛇行を修正し常に定位置に保持するベ
ルト蛇行修正ロ−ルであり、その他のロ−ル22、2
3、24、25、26はフィルタベルトを支持する中間
ロ−ルである。
【0017】2は、上面が開口し、ろ過処理ゾ−ンIの
フィルタベルト1下面に接して開口部が臨み、フィルタ
ベルト1の走行方向に適宜間隔で複数配置された減圧ボ
ックスであり、略ろ過処理ゾ−ンIの幅の偏平な長方形
で、内部に液体が自在に流通することのできるメッシュ
プレ−ト44が装着されており、本メッシュプレ−ト4
4の上表面は、フィルタベルト1が円滑に摺動するよう
に平滑となっている。また、減圧ボックス2は、原液供
給側からろ過ゾ−ンIIに減圧ボックス2a、洗浄ゾ−ン
III に減圧ボックス2b、2c及び脱液ゾ−ンIVに減圧
ボックス2dが設けられているが、減圧ボックス2の配
置数は、被処理原液の性状やろ過目的に合わせて適宜に
設けることができる。
【0018】また、上記減圧ボックス2の底部には減圧
管35a、35bが接続され、減圧管35aは三方電磁
切替弁34aが具備され、減圧ボックス2aから減圧レ
シ−バ8間に接続され、減圧レシ−バ8は真空引き管3
8を介して真空ポンプ11に接続されている。また、減
圧管35bは三方電磁切替弁34bが具備され、減圧ボ
ックス2b、2c及び2dから減圧レシ−バ9間に接続
され、減圧レシ−バ9は真空引き管38を介して真空ポ
ンプ11に接続されている。尚、2種類以上の洗浄液を
用いる場合には、洗浄液を別々に回収されるように上記
構成が適宜に変更することができる。
【0019】3は、上記各減圧ボックス2間のフィルタ
ベルト1上面側の減圧ボックス2間に位置し、フィルタ
ベルト1のろ過処理ゾ−ンIを走行方向に、ろ過ゾ−ン
II、洗浄ゾ−ンIII 及び脱液ゾ−ンIVに区画し、ピス
トン装置40で上下動可能な複数の仕切壁4を具備した
仕切手段であり、仕切壁4 は、フィルタベルト1 の側面
脇に2つのピストン装置を対向して立設し、本構成でフ
ィルタベルトの長手方向に1対設け、ピストンロッドを
介して夫々横方向の支持部材41a、41bで接続し、
更に支持部材41a、41b間を縦方向の支持部材42
a、42bで接続し、仕切壁4が本縦方向の支持部材4
2a、42b間を横断して上端で固定され、垂下されて
成るが、本発明の仕切手段は、一つのピストン装置で仕
切壁を上下可動させる構成も可能であり、上記構成には
限定されない。
【0020】5は、ろ過ゾ−ンIに設けられ、原液供給
管30からの被処理原液をろ過ゾ−ンIIに供給する原液
供給手段であり、6は洗浄ゾ−ンIIIに設けられ、洗浄
液供給管31からの洗浄液を噴射し、ろ過ケ−キをスラ
リ−化して洗浄する洗浄液噴射手段であり、給液管の先
端部にろ過ケ−キ面に向かう複数の洗浄ノズル43が設
けられている。上記洗浄手段において、仕切手段3の夫
々の支持部材を中空管として、洗浄液管を兼用する構成
でも好ましい。また7はフィルタベルトに付着残留する
ろ過ケ−キを洗浄液供給管32からの洗浄液で洗浄除去
するろ布洗浄手段である。また、10はろ過ケ−キ剥離
ロ−ル28でフィルタベルトから剥離回収したろ過ケ−
キを排出するシュ−トである。
【0021】次に上記構成の水平ベルトフィルタの作用
について説明する。フィルタベルト1を静止し、上下動
可能な仕切手段3の仕切壁4をピストン装置40で下降
させてフィルタベルト1のろ過処理ゾ−ンIを走行方向
に、ろ過ゾ−ンII、洗浄ゾ−ンIII 及び脱液ゾ−ンIVに
区画し、三方電磁切替弁34a、34bを減圧経路に切
り替え、真空引き管38を介して真空ポンプ11で減圧
レシ−バ8、9内を減圧すると共に、減圧ボックス2内
を減圧の状態とする。
【0022】減圧ボックス2内を減圧の状態とし、原液
供給管30からの被処理原液を原液供給手段5からろ過
ゾ−ンIIに原液を供給してろ過処理する。また、洗浄ゾ
−ンIII では、ろ過処理された固形物は、フィルタベル
ト1上にろ過ケ−キとして捕捉されているが、洗浄ゾ−
ンIII において洗浄液供給管31からの洗浄液を洗浄液
噴射手段6から噴射されて剥離され、更に分散されてス
ラリ−化されると共に同時にろ過される。また同時に、
脱液ゾ−ンIVでは洗浄されたろ過ケ−キは更に脱液さ
れ、脱液ケ−キは、フィルタベルト1が駆動ロ−ル20
部で下方にUタ−ンする位置に設けられた剥離ロ−ル2
8で剥離され、シュ−ト10を経て排出口から系外に排
出される。尚、ろ過ゾ−ンIIでろ過された液は減圧レシ
−バ8内に貯溜されたのち、排液管36から系外に排出
され、洗浄ゾ−ンIII で洗浄された洗浄液及び脱液ゾ−
ンIVで脱液された液は減圧レシ−バ9内に貯溜されたの
ち、排液管37から系外に排出され、また、上記ろ過処
理操作において、フィルタベルトに付着残留したろ過ケ
−キは、洗浄液供給管32からの洗浄液で洗浄除去する
ろ布洗浄手段9で洗浄され、洗浄後の液は排液管33か
ら系外に排出される。
【0023】上記一連のろ過処理操作が行われたのち
に、仕切手段3の仕切壁4を上昇させ、三方電磁切替弁
34a、34bを大気経路に切り替え、減圧ボックス2
内を大気圧に開放した状態として、フィルタベルト1を
各ゾ−ン間隔に合わせて所定の距離移動するベルト移動
操作が行われる。上記ろ過処理操作及びベルト移動操作
を順次繰り返すことにより、所定量の被処理原液がろ過
処理される。
【0024】また、ゲル状物などの難ろ過性の固形物を
含有する被処理原液のろ過処理操作においては、減圧ボ
ックス内の減圧を、真空度−50mmHg〜−150m
mHgで行い、ろ過ゾ−ンにおけるろ過ケ−キ厚を1〜
10mmでろ過処理するのが好ましく、減圧ボックス内
の減圧において、真空度が−50mmHgよりも高い真
空度ではろ過吸引力が低くなり、ろ過時間がかかり過
ぎ、また、−150mmHgよりも低い真空度ではろ過
吸引力が強くなり過ぎ、ろ布表面に難ろ過層を形成して
目詰するため、動力費が嵩む割にはろ過効率が悪くな
る。また、ろ過ゾ−ンにおけるろ過ケ−キ厚が1mm未
満であると処理量が少なく、ろ過ケ−キにクラックが入
りやすく、10mm以上ではろ過しにくくなる。
【0025】上下動可能な複数の仕切壁4を具備した仕
切手段3を設け、明確にろ過ゾ−ンII、洗浄ゾ−ンIII
及び脱液ゾ−ンIVに区画するため、各ゾ−ン間での相互
混入が生じず、ろ過効率を良好に保ことができ、また洗
浄液として2種類以上の相違する洗浄液を適宜に用い
て、個別に回収する構成とすることもできる。更に、洗
浄ゾ−ンIIIから脱液ゾ−ンIVなどへ処理液が流入する
恐れがないため、洗浄ゾ−ンIIIで洗浄液噴射手段6か
ら洗浄液を噴射してろ過ケ−キをスラリ−化して確実に
洗浄処理することができる。更に、フィルタベルトに吸
水性の材料を使用することによりゲル状固形物の液分も
吸収除去する作用が生じるため目詰まりも起こしにく
く、ろ過効率も向上する。
【0026】
【実施例】次に上記構成の水平ベルトフィルタを用いて
ゲル化した固形物を含有する難ろ過性の被処理原液をろ
過処理した実施例について述べる。 比較例1 比較例2 実施例1 実施例1 真空度(mmHg) −400 −300 −150 −50 原液処理量(kg/m2・Hr) − 32 62 96 ろ過液性状 − 若干液洩れ 液洩れ無し 液洩れ無し ろ過ケ−キ厚(mm) − 1 4 5 ろ過ケ−キ性状 − 若干クラック 良好 良好 尚、ろ過液性状及びろ過ケ−キ性状は目視によった。上
記の通り、実施例では難ろ過性の被処理原液でも良好に
ろ過処理できた。また、真空度−400mmHgでは、目詰
まりが大きくテストを中止せざるをえなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明は、従来の水平ベルトフィルタを
低廉且つ簡易に改良することで、ろ過性の悪いゲル状の
固形物を含有する被処理原液スラリ−のろ過処理でも、
効率よくろ過処理できる水平ベルトフィルタ及びろ過処
理方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の概略側面図
【図2】本発明の一実施の形態の仕切手段部を示す斜視
【図3】図2のA−A矢視横断面図
【符号の説明】
1:フィルタベルト 2:減圧ボックス 3:仕切手段 4:仕切壁 5:原液供給手段 6:洗浄液噴射手段 7:ろ布洗浄手段 I:ろ過処理ゾ−ン II:ろ過ゾ−ン III:洗浄ゾ−ン IV:脱液ゾ−ン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平なろ過処理ゾ−ンを有し、複数の横
    方向平行なロ−ル間にエンドレスに巻回され、間欠的に
    周回するフィルタベルトと、上面が開口し、ろ過処理ゾ
    −ンのフィルタベルト下面に接して開口部が臨み、フィ
    ルタベルトの走行方向に適宜間隔で複数配置された減圧
    ボックスと、減圧ボックス間のフィルタベルト上面側に
    位置し、フィルタベルトのろ過処理ゾ−ンを走行方向
    に、ろ過ゾ−ン、洗浄ゾ−ン及び脱液ゾ−ンに区画する
    上下動可能な複数の仕切壁を具備した仕切手段と、ろ過
    ゾ−ンに原液供給手段、洗浄ゾ−ンに洗浄液噴射手段を
    設けたことを特徴とする水平ベルトフィルタ。
  2. 【請求項2】 フィルタベルトが、水平なろ過処理ゾ−
    ンにおいて、張力の大きいろ布ベルトの上面に吸水性の
    大きいろ布ベルトが重なった二重フィルタベルトを形成
    することを特徴とする請求項1記載の水平ベルトフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 上記水平ベルトフィルタでろ過処理する
    方法において、上下動可能な仕切手段の仕切壁を下降さ
    せてフィルタベルトのろ過処理ゾ−ンを走行方向に、ろ
    過ゾ−ン、洗浄ゾ−ン及び脱液ゾ−ンに区画し、原液供
    給手段からろ過ゾ−ンに被処理原液を供給してろ過し、
    洗浄ゾ−ンに洗浄液噴射手段から洗浄液を噴射してろ過
    ケ−キをスラリ−化すると共にろ過し、脱液ゾ−ンでろ
    過ケ−キを脱液するろ過処理操作をフィルタベルトが静
    止し減圧ボックス内が減圧の状態で行い、処理後に仕切
    手段を上昇させ、フィルタベルトを各ゾ−ン間隔に合わ
    せて移動するベルト移動操作を減圧ボックス内を大気圧
    に開放した状態で行い、上記ろ過処理操作及びベルト移
    動操作を順次繰り返してろ過処理することを特徴とする
    水平ベルトフィルタのろ過方法。
  4. 【請求項4】 難ろ過性固形物を含有する被処理原液の
    ろ過処理操作における減圧ボックス内の減圧を、真空度
    −50mmHg〜−150mmHgで行い、ろ過ゾ−ン
    におけるろ過ケ−キ厚を1〜10mmでろ過処理するこ
    とを特徴とする請求項3記載の水平ベルトフィルタのろ
    過方法。
JP8354648A 1996-12-20 1996-12-20 水平ベルトフィルタ及びろ過方法 Pending JPH10180015A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015000384A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 株式会社東芝 ろ過器及びその洗浄方法
US10322958B2 (en) * 2012-11-29 2019-06-18 Metawater Co., Ltd. Sludge dewatering system

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