JP3649379B2 - 水平真空脱水機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属ろ材を用いた水平真空脱水機に関し、特に、精密ろ過を可能とし、真空吸引をする時に気密性を向上させた水平真空脱水機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定位置に固定された真空箱の上面に間歇的に走行する無端ろ布を設け、ろ布上に供給した原液を真空吸引して固液分離を行ない、分離したケーキの洗浄を行なって脱水する装置は、例えば、特開平4−59005号公報に記載してあるように公知である。そして、金属ろ材を張設した多数のろ過箱を無端状の駆動帯に連結し、ろ過ゾーンのろ過箱にサクションボックスを同調させて移動させながらろ過箱に供給した原液の固液分離を行なう水平真空脱水機は、例えば、実用新案登録第2565860号公報に記載してあるように、本願発明の出願人が提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上記従来のろ材としてろ布を用いるものにあっては、目詰まりしたろ布からケーキの取除きが難しく、目詰りして変形したろ布は当初の形状に復帰させることが困難であり、しわ寄りの原因となっていた。また、水平真空脱水機のろ過箱に金属ろ材を張設した装置にあっては、ケーキの剥離性が良いものであるが、化学製品等の粒径の細かい粒子を含む原液にあっては、粒子が金属ろ材のスクリーンの目から抜けて有効成分の回収率が悪く、しかも、スクリーンの洗浄時に高圧をかけると破損する恐れもあった。この発明は、ろ材を組合せてスクリーンの目を細かくして強度と剥離性のあるろ材とし、同時に真空吸引時の気密性を向上させた水平真空脱水機装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来の課題を解決するものであって、その要旨とするところは、金属ろ材を内設した多数のろ過ボックスを無端状のコンベヤーチエーンに連結して周回させると共に、ろ過ボックスを水平状に配設したろ過ゾーンの下面にサクションボックスを対設した真空脱水機において、コンベヤーチエーンを間歇走行させると共に、ろ過ボックスの下面に磁性体と、サクションボックスの上面に電磁石をそれぞれ配設し、コンベヤーチエーンの走行停止時に、サクションボックスの電磁石に通電して、ろ過ボックスにサクションボックスを吸着させるもので、真空吸引時の気密性が保たれて真空吸引の真空度が上がり、低含水率のケーキの生成と、有効成分の分離回収効率が向上するものである。また、ろ過ボックスの反転走行位置のメタルスクリーンにろ材洗浄管を対設したので、下方から剥離性の良いメタルスクリーンに洗浄水を噴射して、スクリーンの目に付着する目詰まり物を洗い流すことができるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明に係る水平真空脱水機は上記のように構成してあり、走行するろ過ボックスをセンサーで検知してろ過ゾーンの所定の走行停止位置に停止させ、ろ過ボックスの停止信号によりサクションボックスの電磁石に通電して電磁力を励磁させ、ろ過ボックスをサクションボックスに吸着させて真空源に連通すると、電磁力の吸着力と真空吸着力により、さらにサクションボックスとろ過ボックスが密着する。同時に、停止信号によりろ過ボックスに張設したメタルスクリーン上に原液が供給され、サクションボックスから真空吸引されてろ過ボックスのろ過室にろ液を吸引する。設定時間後に脱水したケーキに洗浄液を散布してケーキ中に含まれる可溶解成分を分離してさらに吸引脱水が行なわれる。
【0006】
所定の時間後に真空破壊と同時に、サクションボックスの電磁石への通電を停止させ、サクションボックスに吸着されたろ過ボックスを解離する。次に、コンベヤーチエーンを走行させて、次の複数個のろ過ボックスをろ過ゾーンの所定の走行停止位置にセンサーで検知して停止させる。ろ過脱水を終ったろ過ボックスは間歇走行を行ないながら、反転走行してケーキをメタルスクリーンから剥離させた後、ろ過ボックスが反転して走行する位置のメタルスクリーンに高圧水を噴射してメタルスクリーンから目詰り物を洗い流す。引続き間歇走行させながら再びろ過ゾーンで吸引ボックスをサクションボックスに吸着させ、以降このサイクルを繰り返し、間歇的に固液分離を行なうものである。
【0007】
【実施例】
この発明に係る実施例を図面に基づき詳述すると、先ず、図1及び図2において、符号1はろ過ボックスであって、図3に示すろ過ボックス1がコンベヤーチエーン2に多数連結してあり、コンベヤーチエーン2が前後の駆動用スプロケット3と従動用スプロケット4に無端状に掛け回されて、駆動用スプロケット3に連結した駆動機(図示せず)でコンベヤーチエーン2を回動させてろ過ボックス1を移動させるようにしてある。そして、移動する複数のろ過ボックス1がろ過ゾーンの所定の位置に到達したことをセンサー(図示せず)で検知してコンベヤーチエーン2の回動を所定時間停止さるようにしてある。
【0008】
図4に示すように、ろ過ボックス1にはウエッジワイヤー5が配設してあり、ウエッジワイヤー5の楔状の拡開された先端部をろ過ボックス1のろ過室1a側とし、そのウエッジワイヤー5のスリット面を表面層としてメタルスクリーン6が張設してある。ウエッジワイヤー5の表面に張設したメタルスクリーン6は、図5に示すように、ウエッジワイヤー5のスリットの上面に荒目スクリーン6aが敷設してあり、その上部の中間層に中目スクリーン6bを介装して、表面層に細目スクリーン6cを張設してあり、複数のメタルスクリーン6を組合せることによりスクリーンの目が細かくなり、ろ材が補強されるものである。そして、スクリーンの目は上面層ほど細かい目のスクリーンとしてあるのでろ液の排出が良好となるものである。なお、ウエッジワイヤー5に敷設する荒目スクリーン6aを中目スクリーン6bとしても、或は、中間層の中目スクリーン6bを細目スクリーン6cとしてもよいものであり、ろ過対象原液の性状と必要とするろ液の清澄性によりその構成を決定できるものである。
【0009】
コンベヤーチエーン2の水平状に走行させるろ過ゾーンの上方には、図1に示すように、原液供給管7とケーキ洗浄供給管8が並設してあり、ろ過ボックス1がろ過ゾーンの所定の位置に停止した検知信号で、原液槽9の原液を原液供給ポンプ10で移送して、原液供給管7からろ過ボックス1に所定量の原液を供給するようにしてある。また、停止信号から所定時間後に洗浄水槽11の清水をケーキ洗浄ポンプ12で移送して、ケーキ洗浄供給管8からろ過ボックス1のろ液を分離したケーキに散水して有効成分や不用な成分等を取出すようにしてある。ろ過ボックス1の下方には、サクションボックス13が接近させて配設してあり、このサクションボックス13のろ液管14がレシーバータンク15を介して真空ポンプ16に連結してある。
【0010】
図4に示すように、ろ過ボックス1のろ過室1aの底部に連通管1cが連結してあり、連通管1cの下端部に磁性体17が貼着してある。そして、サクションボックス13の上部に連結した真空吸引管18の先端部に電磁石19が設けてあり、この電磁石19がろ過ボックス1の回動軌跡に沿って移動する磁性体17に接近させて配設してある。この電磁石19は、図6に示すように、電源20に接続した回路21が設けてあり、ろ過ボックス1の停止を検知すると同時に回路21のスイッチ22を入れてサクションボックス13の電磁石19に通電して電磁力を励磁させるようにしてある。そして、一定時間継続してサクションボックス13を吸引し、ケーキ洗浄が完了してさらにケーキを脱水した後、大気に開放するようにしてある。再び、次のろ過ボックス1…をろ過ゾーンに移動させるようにしてある。なお、サクションボックス13の底部に昇降シリンダー(図示せず)を設け、ろ過ボックス1の移動時にはサクションボックス13を降下させるようにしてもよいものである。
【0011】
ろ過ボックス1の走行反転位置にケーキシュート24が設けてあり、ろ過ボックス1が反転する時にメタルスクリーン6から排出されたケーキをケーキシュート24で受け止めるようにしてある。ろ過ボックス1が反転して走行する位置の下方にろ材洗浄管25が対設してあり、洗浄水槽26からろ材洗浄ポンプ27で吸引した洗浄水を走行反転位置のろ過ボックス1のメタルスクリーン6に噴射させ、メタルスクリーン6の目詰まりを解消させるようにしてある。この洗浄はろ過ボックス1を移動させながら洗浄しても、あるいは、ろ過ゾーンに位置するろ過ボックス1のろ過脱水中に、ろ過ボックス1が反転して停止している間にメタルスクリーン6を洗浄してもよいものである。そして、ろ材洗浄管25は一個所でもよいが、複数個所に設けて異なる洗浄液を噴射してもよいものである。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、この発明の水平真空ろ過機は、ろ過ボックスとサクションボックスを磁性体の吸着力と真空吸着力により密着させるので、真空度の気密性が向上し、含水率の低いケーキが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る水平真空脱水機の概略側面図である。
【図2】 この発明に係る水平真空脱水機の要部側面図である。
【図3】 同じく、コンベヤーチエーンに連結したろ過ボックスの側面図である。
【図4】 この発明に係るろ過ボックスとサクションボックスを取出して示す縦断正面図である。
【図5】 同じく、ウエッジワイヤーに重設するメタルスクリーンの張設状態を示す概念図である。
【図6】 同じく、サクションボックスに取付ける電磁石の回路の概念図である。
【符号の説明】
1 ろ過ボックス
2 コンベヤーチエーン
5 ウエッジワイヤー
6 メタルスクリーン
13 サクションボックス
17 磁性体
19 電磁石
25 ろ材洗浄管
Claims (3)
- 金属ろ材を内設した多数のろ過ボックス(1…)を無端状のコンベヤーチエーン(2)に連結して周回させると共に、ろ過ボックス(1)を水平状に配設したろ過ゾーンの下面にサクションボックス(13)を対設した真空脱水機において、原液供給管(7)とケーキ洗浄管(8)が併設してあり、ろ過ボックス(1)がろ過ゾーンの所定の位置に停止し、前記ろ過ボックス(1)の停止を検知する信号により原液を原液供給管(7)からろ過ボックス(1)に供給し、前記ろ過ボックス(1)の停止信号を検知してから所定時間後に、ケーキ洗浄供給管(8)からろ過ボックス(1)に散水することを特徴とする水平真空脱水機。
- 上記コンベヤーチエーン(2)を間歇走行させると共に、ろ過ボックス(1)の下面に磁性体(17)と、サクションボックス(13)の上面に電磁石(19)をそれぞれ配設し、コンベヤーチエーン(2)の走行停止時に、サクションボックス(13)の電磁石(19)に通電して、サクションボックス(13)をろ過ボックス(1)に吸着させることを特徴とする請求項1記載の水平真空脱水機。
- 上記ろ過ボックス(1)の反転走行位置のメタルスクリーン(6)にろ材洗浄管(25)を対設したことを特徴とする請求項1記載の水平真空脱水機。
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