JPH10179798A - フォーピースソリッドゴルフボール - Google Patents
フォーピースソリッドゴルフボールInfo
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- JPH10179798A JPH10179798A JP8341105A JP34110596A JPH10179798A JP H10179798 A JPH10179798 A JP H10179798A JP 8341105 A JP8341105 A JP 8341105A JP 34110596 A JP34110596 A JP 34110596A JP H10179798 A JPH10179798 A JP H10179798A
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Abstract
を維持したまま飛距離を向上させたゴルフボールフォー
ピースソリッドゴルフボールを提供する。 【解決手段】 本発明は、センター(1)と、該センター
(1)上に形成され、かつ内層(2)および外層(3)の2層か
ら成る中間層(5)と、該中間層(5)を被覆するカバー(4)
とから成るフォーピースソリッドゴルフボールにおい
て、該センター(1)が直径15〜25mmおよびJIS-C硬度65〜
80を有し、該中間層内層(2)が厚さ2〜13mmおよびJIS-C
硬度70〜85を有し、該中間層外層(3)が厚さ1.3〜2.5mm
およびJIS-C硬度40〜80を有し、該カバーが厚さ1.7〜2.
9mmおよびショアーD硬度62〜72を有することを特徴と
するフォーピースソリッドゴルフボールに関する。
Description
フィーリングに優れたフォーピースゴルフボール、特に
打撃時のボール打出角を高くしたフォーピースソリッド
ゴルフボールに関する。
り、1つは糸巻きゴルフボールであり、一方はソリッド
ゴルフボールである。ソリッドゴルフボールの代表例
は、ツーピースソリッドゴルフボールであり、中実のゴ
ム製コアと熱可塑性樹脂製のカバーから成る構造を有し
ている。
ような簡単な構造を有しているにもかかわらず、飛距離
や耐久性が大きく、アマチュアゴルファーに一般に使用
されている。しかしながら、ツーピースソリッドゴルフ
ボールは、硬くて打球感が悪く、またアプローチ時のコ
ントロール性も悪い。
るために、種々の試みがなされている。その代表的もの
として、コアを2層にしたり、カバーを2層にしたりす
ることが、提案されている。いずれの方法も、打球感を
軟らかくするには、ある程度の効果が得られているもの
の、もう少し改善の余地が存在する。
な従来のゴルフボールの有する問題点を解決し、優れた
打撃時のフィーリングを維持したまま飛距離を向上させ
たゴルフボールを提供することを目的とする。
達成すべく鋭意検討を行った結果、センターとそのセン
ター上に形成された2層の中間層とその中間層を被覆す
るカバーとから成るフォーピースソリッドゴルフボール
において、センター→中間層内層→中間層外層→カバー
の硬度分布を柔→剛→柔→剛となるように特定範囲に設
定することで、ソフトな打撃時フィーリングを維持した
まま、打撃時のボール打出角を大きくすることにより、
飛行性能を向上させたゴルフボールが得られることを見
い出し、本発明を完成するに至った。
ター(1)上に形成され、かつ内層(2)および外層(3)の2
層から成る中間層(5)と、該中間層(5)を被覆するカバー
(4)とから成るフォーピースソリッドゴルフボールにお
いて、該センター(1)が直径15〜25mmおよびJIS-C硬度65
〜80を有し、該中間層内層(2)が厚さ2〜13mmおよびJIS
-C硬度70〜85を有し、該中間層外層(3)が厚さ1.3〜2.5m
mおよびJIS-C硬度40〜80を有し、該カバーが厚さ1.7〜
2.9mmおよびショアーD硬度62〜72を有することを特徴
とするフォーピースソリッドゴルフボールに関する。更
に、本発明をより好適に実施するには、(中間層内層の
硬度)−(センターの硬度)=5〜20であることが望ま
しい。
ルを図1を参照して説明する。図1は本発明のフォーピ
ースソリッドゴルフボールの断面概略図である。本発明
のフォーピースソリッドゴルフボールでは、センター
(1)上に中間層(5)を形成し、その中間層(5)上にカバー
(4)を形成する。中間層(5)は、中間層内層(2)および中
間層外層(3)の2層から成る。本発明のフォーピースソ
リッドゴルフボールは、センター(1)、2層から成る中
間層(5)およびカバーのディメンジョン(直径、厚
さ)、硬度を特定範囲に設定したものである。
硬度65〜80を有するように形成する。直径が15mmより小
さいとセンターを軟らかくしてもボールとしてのフィー
リングがソフトであるのが分かりにくく、25mmより大き
くするとボールの反発性能が大きく低下して飛距離が低
下する。また、センターのJIS-C硬度が65より小さいと
軟らかくなり過ぎて反発性能が低下し、80より大きいと
硬くなり過ぎてフィーリングが硬く悪くなる。
-C硬度70〜85を有するように設定されて、センター(1)
上に被覆形成される。これはセンター(1)と中間層内層
(2)との硬度分布を非断続的な外剛内柔硬度分布にする
ことで飛行性能の高打出角化を得られるためである。厚
さは2mmより小さいと反発性能が低下し、13mmより大き
いと打撃時フィーリングが硬くなる。
に、基材ゴム、架橋剤、不飽和カルボン酸の金属塩、充
填材、必要に応じて老化防止剤等を含有する公知のゴム
組成物を、加熱加圧成形して形成することができる。ゴ
ム組成物の基材ゴムとしては、従来からソリッドゴルフ
ボールに用いられている天然ゴムおよび/または合成ゴ
ムが用いられ、特にシス-1,4-結合少なくとも40%以
上、好ましくは80%以上を有するいわゆるハイシスポリ
ブタジエンゴムが好ましく、所望により、天然ゴム、ポ
リイソプレンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、EP
DM等を配合してもよい。
ルパーオキサイドまたはt-ブチルパーオキサイドが挙げ
られ、ジクミルパーオキサイドが好適である。配合量
は、基材ゴム100重量部に対して、センター(1)では1.0
〜2.0重量部、中間層内層(2)では1.6〜2.8重量部である
ことが好ましい。両方共に下限値未満では軟らかくなり
過ぎて反発が悪くなり飛距離が低下する。上限値を越え
ると硬くなり過ぎ、フィーリングが悪くなる。
して作用し、特にアクリル酸またはメタクリル酸等のよ
うな炭素数3〜8のα,β-不飽和カルボン酸の、亜鉛、
マグネシウム塩等の一価または二価の金属塩が挙げられ
るが、高い反発性を付与するアクリル酸亜鉛が好適であ
る。また、ゴム組成物調製時の混練中にα,β-不飽和カ
ルボン酸と酸化亜鉛等の金属酸化物とを反応させて、
α,β-不飽和カルボン酸金属塩としたものを用いてもよ
い。配合量は基材ゴム100重量部に対して、センター(1)
では18〜30重量部、中間層内層(2)では20〜35重量部で
あることが好ましい。両方共に上限値より多いと硬くな
り過ぎてフィーリングが悪くなり、下限値より少ないと
反発が悪くなり飛距離が低下する。
されるものであればよく、例えば無機塩(具体的には、
酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム)、高比重金
属粉末(例えば、タングステン粉末、モリブデン粉末
等)およびそれらの混合物が挙げられる。更に、必要に
応じ老化防止剤またはしゃく解剤等を配合することがで
きる。
(2)が被覆形成され、両者の硬度差はゴム組成物の配合
や加硫条件を変えることにより、(中間層内層の硬度)
−(センターの硬度)=5〜20であるように調節する。
中間層内層(2)の形成方法は、加硫前の中間層内層(2)を
センターに被覆した後、コンプレッション成形するのが
一般的である。
IS-C硬度40〜80(更に好ましくは55〜75)を有するよう
に設定されて、中間層内層(2)上に被覆形成される。厚
さは1.3mmより小さいと打撃時フィーリングが硬くな
り、2.5mmより大きいと反発性能の低下を招く。
優れた材質で形成されれば特に制限されるものではない
が、具体的には、熱可塑性エラストマーまたは熱可塑性
エラストマーとアイオノマー樹脂との混合物等が好適に
用いられる。この場合、熱可塑性エラストマーとしては
ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、もしくはエポキ
シ基を含有するポリブタジエンブロックを有するスチレ
ン-ブタジエン-スチレン構造のブロックポリマーが好適
である。また、これらの熱可塑性エラストマーに混合可
能なアイオノマー樹脂としては、比較的メルトインデッ
クス(MI)が高く、高反発性を有するサーリンAD8511、
8512(三井・デュポンポリケミカル社製)等が挙げら
れ、アイオノマー樹脂の配合量は熱可塑性エラストマー
100重量部に対して、0〜50重量部とすることができ
る。50重量部を越えると軟らかくなり過ぎて反発性能の
低下を招く。尚、この中間層外層(3)にはその他に重量
調整剤として、無機充填材(具体的には、酸化亜鉛、硫
酸バリウム、炭酸カルシウム)、高比重充填材(例え
ば、タングステン粉末、モリブデン粉末等)およびそれ
らの混合物を添加してもよい。中間層外層(3)は、射出
成形またはプレス成形等カバーと同様の方法で形成する
ことができる。
アーD硬度62〜72を有するように設定されて、中間層外
層(3)上に被覆形成される。厚さは1.7mmより小さいと反
発性能が低下して飛距離が低下し、2.9mmより大きいと
打撃時フィーリングが硬くなる。このカバーは、ソリッ
ドゴルフボールのカバー材として通常使用されるアイオ
ノマー樹脂で形成することができる。アイオノマー樹脂
としては、エチレン-(メタ)アクリル酸の共重合体中の
カルボン酸の一部を金属イオンで中和したもの、または
その混合物が用いられる。上記の中和する金属イオンと
しては、アルカリ金属イオン、例えばNaイオン、Kイオ
ン、Liイオン等;2価金属イオン、例えばZnイオン、
Caイオン、Mgイオン等;3価金属イオン、例えばAl
イオン、Ndイオン等;およびそれらの混合物が挙げら
れるが、Naイオン、Znイオン、Liイオン等が反発
性、耐久性等からよく用いられる。アイオノマー樹脂の
具体例としては、それだけに限定されないが、ハイミラ
ン1557、1605、1652、1705、1706、1707、1855、1856
(三井・デュポンポリケミカル社製)、IOTEC 7010、8000
(エクソン(Exxon)社製)等を例示することができる。
ウム等の充填材や着色のために二酸化チタン等の添加物
や、その他の添加剤、例えば紫外線吸収剤、光安定剤並
びに蛍光材料または蛍光増白剤等を、ゴルフボールカバ
ーによる所望の特性が損なわれない範囲で含有していて
もよいが、通常、着色剤の配合量は0.1〜0.5重量部が好
ましい。
ーの形成に使用されている一般に公知の方法、例えば射
出成形、プレス成形等により形成される。カバー層を被
覆する際に通常、ディンプルと呼ばれるくぼみを多数表
面上に形成する。本発明のゴルフボールは美観を高め、
商品価値を上げるために、通常ペイント仕上げ、マーキ
ングスタンプ等を施されて市場に投入される。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
合のセンター用組成物を混練ロールを用いて混練し、14
0℃×25分間加圧成形し、次いで165℃×8分間加圧成形
することにより、表3(実施例)および表4(比較例)
に示した直径または厚さおよびJIS-C硬度を有するセン
ターを得た。
例)および表2(比較例)に示した配合の中間層内層用
組成物を被覆し、155℃×20分間加圧成形して、表3
(実施例)および表4(比較例)に示した厚さおよびJI
S-C硬度を有する中間層内層を得た。
施例)および表2(比較例)に示した配合の中間層外層
用組成物を射出成形により被覆形成して、表3(実施
例)および表4(比較例)に示した厚さおよびJIS-C硬
度を有する中間層外層を得た。
施例)および表2(比較例)に示した配合のカバー用組
成物を射出成形により被覆形成して、表3(実施例)お
よび表4(比較例)に示した厚さおよびショアーD硬度
を有するフォーピースソリッドゴルフボールを形成し、
通常のゴルフボールと同様にカバー上にペイントを施し
てボール作製完了とした。得られたゴルフボールについ
て、飛行性能(打出角、スピン量、飛距離)および打撃
時フィーリングを評価し、その結果を表3(実施例)お
よび表4(比較例)に示した。試験方法は後述の通りと
した。
こと以外は、上記実施例1〜6および比較例1〜3と同
様にしてゴルフボールを作製した。得られたスリーピー
スソリッドゴルフボールについて同様に、飛行性能(打
出角、スピン量、飛距離)および打撃時フィーリングを
評価し、その結果を表4に示した。試験方法は後述の通
りとした。
タジエンゴム(1,4-シス-ポリブタジエン含量:96%) (注2) 吉富製薬(株)製ヨシノックス425 (注3) 大日本インキ化学工業(株)製のポリウレタン系熱
可塑性エラストマー (注4) 武田バーディシュウレタン工業(株)製のポリウレ
タン系熱可塑性エラストマー (注5) ダイセル化学工業(株)製のエポキシ基を含有する
ポリブタジエンブロックを有するSBS構造のブロック
共重合体、JIS-A硬度=67、スチレン/ブタジエン=40/6
0(重量比)、エポキシ含量約1.5〜1.7重量% (注6) (株)クラレ製の末端に-OH基が付加した水素添
加SISブロック共重合体、JIS-A硬度=80、スチレン
含量約40重量% (注7) デュポン社製の亜鉛イオン中和エチレン-メタク
リル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=3.4、曲げ剛
性率=約220MPa (注8) デュポン社製のナトリウムイオン中和エチレン-
メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹脂、MI=4.4、
曲げ剛性率=約280MPa (注9) 三井デュポンポリケミカル(株)製のナトリウムイ
オン中和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマ
ー樹脂、MI=2.8、曲げ剛性率=約310MPa (注10) 三井デュポンポリケミカル(株)製の亜鉛イオン
中和エチレン-メタクリル酸共重合体系アイオノマー樹
脂、MI=0.8、曲げ剛性率=約260MPa
#1)を取付け、ゴルフボールをヘッドスピード45m/秒
で打撃し、落下点までの距離(キャリー)を飛距離として
測定した。 打出角および打出スピン量 ゴルフボールとクラブヘッドのインパクトの瞬間を一定
間隔に設置した2台のカメラによって、一定時間ずらし
て撮影して、その差から算出した。 打撃時フィーリング プロゴルファーによりドライバーで実打して評価する。
評価基準は下記の通りである。評価基準 ○ …軟らかく良い × …硬くて悪い
フォーピースソリッドゴルフボールは、従来技術のスリ
ーピースソリッドゴルフボールに比べて、ソフトな打撃
時フィーリングを維持したまま、打撃時のボール打出角
を大きくすることにより、更に飛行性能が向上すること
が認められた。
ールは、センターと2層の中間層とカバーとから成り、
センター、中間層内層、中間層外層、カバーの硬度分布
を柔、剛、柔、剛となるように特定範囲に設定すること
で、ソフトな打撃時フィーリングを維持したまま、飛行
性能を向上させ得たものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 センター(1)と、該センター(1)上に形成
され、かつ内層(2)および外層(3)の2層から成る中間層
(5)と、該中間層(5)を被覆するカバー(4)とから成るフ
ォーピースソリッドゴルフボールにおいて、該センター
(1)が直径15〜25mmおよびJIS-C硬度65〜80を有し、該中
間層内層(2)が厚さ2〜13mmおよびJIS-C硬度70〜85を有
し、該中間層外層(3)が厚さ1.3〜2.5mmおよびJIS-C硬度
40〜80を有し、該カバーが厚さ1.7〜2.9mmおよびショア
ーD硬度62〜72を有することを特徴とするフォーピース
ソリッドゴルフボール。 - 【請求項2】 中間層内層のJIS-C硬度がセンターのJIS
-C硬度より5〜20高い請求項1記載のフォーピースゴル
フボール。
Priority Applications (9)
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KR101443527B1 (ko) * | 2012-05-25 | 2014-09-22 | 던롭 스포츠 가부시키가이샤 | 골프공 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP34110596A patent/JP3774285B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
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KR101443527B1 (ko) * | 2012-05-25 | 2014-09-22 | 던롭 스포츠 가부시키가이샤 | 골프공 |
KR101443528B1 (ko) * | 2012-05-30 | 2014-09-22 | 던롭 스포츠 가부시키가이샤 | 골프공 |
US10286258B2 (en) | 2012-05-30 | 2019-05-14 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Golf ball |
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