JPH10179796A - ゴルフボール - Google Patents
ゴルフボールInfo
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- JPH10179796A JPH10179796A JP8355745A JP35574596A JPH10179796A JP H10179796 A JPH10179796 A JP H10179796A JP 8355745 A JP8355745 A JP 8355745A JP 35574596 A JP35574596 A JP 35574596A JP H10179796 A JPH10179796 A JP H10179796A
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Abstract
ゴルフボールにおいて、上記ディンプルの深さが0.0
8〜0.15mmであると共に、個々のディンプルの縁
部によって囲まれる平面下のディンプル空間体積を上記
平面を底面としこの底面からのディンプルの最大深さを
高さとする円柱体積で除した値の全ディンプルについて
の平均値Voが0.5〜0.9であることを特徴とする
ゴルフボール。 【効果】 本発明によれば、ディンプル構造を適正化す
ることにより、ボール構造、材料に関わりなく、ドライ
バーでのフルショットで飛距離が増大すると共に、5番
アイアンやサンドウェッジ等のアプローチショットでの
スピン性能が向上するものである。
Description
ン特性が向上したゴルフボールに関し、更に詳述する
と、ディンプル深さとVo値を適正化することにより、
ボール構造、材料に関わりなく、ドライバーでのフルシ
ョットでスピン量が適正化し飛距離が増大すると共に、
5番アイアンやサンドウェッジ等のアプローチショット
でのスピン性能が向上したゴルフボールに関する。
り、ゴルフボールの飛び性能の向上を図るべく種々実
験、検討が試みられているが、数々行われてきた実験、
検討により、ドライバーでのフルショット時の飛び性能
を向上させるには、硬めのカバーを使用した低スピン構
造のボールが好適であることが確認されている。これ
は、軟らかいカバーを採用すると、大変形領域であるド
ライバーでのフルショットの際にもスピン量が増大しす
ぎてボールが吹け上がり、飛距離が低下してしまうため
である。一方、スピン量が少なくなりすぎると、落ち際
にボールがドロップし、早期に落下してしまい到達飛距
離に不利に働くという問題が生じてしまい、結局ドライ
バー打撃時にも適度なスピン量が必要となる。
は、5番アイアンやサンドウェッジ等でのアプローチシ
ョット時には、スピンがきかないために転がり過ぎてし
まい、コントロール性に大きな差が生じてしまうという
問題があった。
ディンプル配列方法などについても種々検討されている
が、優れた飛び性能及びスピン性能を共に兼ね備えたゴ
ルフボールは少ない。
度なスピン量を有して飛び性能に優れ、かつ5番アイア
ンやサンドウェッジ等でのアプローチショットで高スピ
ン量となり、優れたコントロール性を有するゴルフボー
ルという、プレーヤーの相反する要望に十分に応えられ
るゴルフボールが望まれる。
で、特にディンプル構造が適正化されて飛び性能及びス
ピン性能が共に向上したゴルフボールを提供することを
目的とする。
発明者らは、上記飛び性能の向上とスピン性能の向上と
いう相反する目的を達成するために鋭意検討を重ねた結
果、ボール表面のディンプル深さ、ディンプル断面形状
等に着目し、ディンプル深さと、個々のディンプルの縁
部によって囲まれる平面下のディンプル空間体積を上記
平面を底面としこの底面からのディンプルの最大深さを
高さとする円柱体積で除した値の全ディンプルについて
の平均値Voとを一定の範囲内とすることにより、飛び
性能及びスピン特性共に優れたゴルフボールが得られる
ことを知見した。
バーによるフルショット時の高ヘッドスピードでの打撃
(大変形領域)では若干のディンプル深さの違いは飛び
性能には影響せず、そのスピン量はボールの構造のみに
依存すること、サンドウェッジ等のアプローチショット
時の低ヘッドスピードによる打撃(小変形領域)では、
ディンプルが深すぎるとディンプルの底部にクラブヘッ
ドが十分に接触できないために接触面積が小さくなりス
ピンがかかりにくくなること、逆にディンプルを浅くす
るとクラブヘッドとボールとの接触面積が大きくなりス
ピンがよくかかること、しかしながら、ディンプルを浅
くするとディンプル効果が十分に発揮し得ず、打撃した
ボールが吹け上がってしまい飛距離が十分に出ないこと
が見受けられた。
更に鋭意検討を進めた結果、ディンプル深さを0.08
〜0.15mmと可能な限り浅くし、かつ上記Vo値を
0.5〜0.9と通常のディンプルよりも大きくなるよ
うにデインプル形状(ディンプル断面形状)を最適なも
のに調整することにより、実質的にディンプル体積が減
少することなく、低ヘッドスピードの小変形領域におい
てもクラブヘッドとボール表面の接触面積が十分に確保
でき、サンドウェッジ等によるアプローチショットでは
スピン量が増大してコントロール性が向上すると共に、
ドライバーでのフルショット時にはディンプル効果が損
なわれることなく、最適な弾道が得られ、飛距離が飛躍
的に増大し、ボール構造や材料に関わりなく、飛び性能
の向上とスピン性能の向上という相互に矛盾する二つの
要求を見事に調和できることを見出し、本発明を完成し
たものである。
ィンプルを有するゴルフボールにおいて、Vo値が0.
35〜0.43であるディンプルを全ディンプル数の少
なくとも90%有していることを特徴とするゴルフボー
ルを提案した(特開昭60−163674号公報)が、
本願発明のVo値0.5〜0.9と明らかに好適範囲が
異なるものであり、その目的及び作用効果はディンプル
深さとVo値とを適正化することによりドライバーショ
ットでの飛距離の増大とアイアンショットでのスピン量
の増大とを同時に達成し得るものである。
ルを形成してなるゴルフボールにおいて、上記ディンプ
ルの深さが0.08〜0.15mmであると共に、個々
のディンプルの縁部によって囲まれる平面下のディンプ
ル空間体積を上記平面を底面としこの底面からのディン
プルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値の全デ
ィンプルについての平均値Voが0.5〜0.9である
ことを特徴とするゴルフボールを提供する。
まず、本発明においては、ボール表面のディンプル深さ
を0.08〜0.15m、より好ましくは0.09〜
0.13mmと可能な限り浅く形成する。ディンプル深
さが0.08mm未満では、ディンプルが浅くなり過
ぎ、実質的なディンプル深さが確保できなくなり、ディ
ンプル効果が発揮し得なくなる。一方、0.15mmを
超えると従来のディンプル深さと大差がなくなり、アプ
ローチ時のスピン性能がそれ程改善されない。
上記浅く形成したディンプルにおいて、個々のディンプ
ルの縁部によって囲まれる平面下のディンプル空間体積
を上記平面を底面としこの底面からのディンプルの最大
深さを高さとする円柱体積で除した値の全ディンプルに
ついての平均値Voが0.5〜0.9、より好ましくは
0.53〜0.8となるようにディンプル形状を調整す
る。Vo値が0.5未満では弾道が高くなりすぎ、一方
0.9を超えると弾道が低くなりすぎる。
ると、ディンプル平面形状が円形状の場合、図1に示し
たようにディンプル1上にボール直径の仮想球面2を設
定すると共に、ボール直径より0.16mm小さい直径
の球面3を設定し、この球面3の円周とディンプル1と
の交点4を求め、該交点4における接線5と前記仮想球
面2との交点6の連なりをディンプル縁部7とする。こ
の場合、上述したディンプル縁部の設定は、通常ディン
プル1の縁部は丸みを帯びているため、このような設定
がないとディンプル縁部の正確な位置がわからないため
である。そして、図2,3に示したように前記縁部7に
よって囲まれる平面(円:直径Dm)8下のディンプル
空間9の体積VPを下記数式(1)より求める。一方、
前記平面8を底面とし、この平面8からのディンプル最
大深さDPを高さとする円柱10の体積VQを下記数式
(2)より求める。これにより、円柱体積VQに対する
ディンプル空間体積VPの比Voを算出し、ボール表面の
全ディンプルについての平均値を求めこれをVo値とす
る。
い場合は、このディンプルの最大直径(若しくは平面最
大長さ)を求め、ディンプル平面がこの最大直径(最大
長さ)を有する円形状であると仮定し、以下上記と同様
にしてVo値を算出することができる。また、複数種
(通常1〜5種、特に2〜3種)のディンプルを形成す
る場合は、各種ごとのVoを求め、これらを平均してVo
値を求める。
ルフボールに占める実質的な体積の割合を示すものであ
り、本発明はディンプル深さを浅くしたことによるディ
ンプル総体積の減少を補うために、ディンプル断面形状
を適正化する。つまり、従来のゴルフボールのディンプ
ルの断面形状は、図4に示したような正弦曲線の一部を
用いた形状のもの(Vo値=0.46)が殆どであった
が、この断面形状はボール球面を鋭くえぐるものであ
り、空力的には揚力の割に抗力が大きくなってしまい、
従って飛距離も初期に与えられた運動量を十分活用でき
ず、空力特性を十分生かしたものではないと共に、ディ
ンプル深さが深い(0.24mm)ために、低ヘッドス
ピードではボール表面とクラブヘッドとの接触面積が小
さくなり、スピン量の十分な増加が得られず、コントロ
ール性に劣るものであった。
状は、ディンプル深さ及びVo値を上記範囲内に設定で
きれば特に制限されず、例えば、図5に示したようなデ
ィンプル底部を大きくした略台形形状などに形成するこ
とが好ましく、これにより、Vo値を大きくすることが
可能となり、実質的なディンプル体積を維持でき、高ヘ
ッドスピードでのディンプル効果を損なうことなく、し
かも低ヘッドスピードにおいてもクラブヘッドとボール
表面の接触面積が大きくなりスピン量が増大し得るもの
である。
更に下記数式(3)で示されるディンプル総体積比VR
が0.75〜1.15%、好ましくは0.8〜1.1%
となるように形成する。
る平面下のディンプル空間体積の総和、Rはボールの半
径を示す。)
個、好ましくは362〜500個であり、ディンプルは
直径及び/又は深さが異なる2種以上とすることがで
き、ディンプル直径は1.8〜5.0mm、好ましくは
2.3〜4.5mmである。
は、平面円形状とすることが好ましいが、特に制限され
るものではなく、平面形状が楕円、長円、花びら、多角
形などの平面円形ディンプルとすることもでき、これら
非円形ディンプルが全ディンプルの7%以上、好ましく
は10〜70%、更に好ましくは20〜40%であるこ
とが飛び性能と外観とを両立させる点から好適である。
なお、ディンプル配列態様は通常のディンプル配列態様
を適宜採用することができる。
表面のディンプルを上述したように形成することによ
り、高ヘッドスピードでの飛び性能を犠牲にすることな
く、低ヘッドスピードでのスピン性能を向上させること
ができるものである。
ルは、ディンプル深さ、Vo値等を最適化したものであ
るが、上記以外のボール構造、材料などに特に制限はな
く、ワンピースゴルフボール、ツーピースゴルフボー
ル、3層構造以上のマルチピースゴルフボール等のソリ
ッドゴルフボールとしても、糸巻きゴルフボールとして
もよく、あらゆる種類のゴルフボールに適用可能である
が、特にソリッドコアの周囲をカバーで被覆してなるツ
ーピースソリッドゴルフボールが好適である。
において、ソリッドコアは、通常ソリッドゴルフボール
のコアに用いられる基材ゴムに共架橋剤、過酸化物など
を配合してなるゴム組成物から形成することができる。
この場合、基材ゴムとしてはポリブタジエンゴムとポリ
イソプレンゴムとの混合物などを使用することができる
が、特に、高反発性を得るためにシス構造を90%以上
有する1,4−ポリブタジエンゴムを用いることが好ま
しい。
変形量が2.0〜4.0mm、好ましくは2.5〜3.
5mmであり、コアの直径は35〜41mm、好ましく
は37.0〜39.7mm、重量は24〜37g、好ま
しくは25〜36gである。
ゴルフボールのカバーに用いられるアイオノマー樹脂等
の熱可塑性樹脂などが好適に用いられる。このカバーの
ショアD硬度は40〜70、好ましくは50〜65であ
り、カバー厚さは0.5〜3mm、好ましくは0.7〜
2.5mmである。
は、常法により行うことができ、コアの周りにカバー材
を射出成形する方法、又はコアに予め成形した一対のハ
ーフカップを被せ加熱加圧成形する方法などが採用でき
る。
ドゴルフボールの硬度は100kg荷重負荷時の変形量
が2.0〜4.0mm、好ましくは2.2〜3.8mm
であり、ボールの直径及び重量等のボール性状はゴルフ
規則に従って適宜設定することができる。
化することにより、ボール構造、材料に関わりなく、ド
ライバーでのフルショットで飛距離が増大すると共に、
5番アイアンやサンドウェッジ等のアプローチショット
でのスピン性能が向上するものである。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
物を混練し、モールド内で155℃において約20分間
加硫することにより表1に示した物性を有するソリッド
コアを形成した。
射出成形にて上記ソリッドコアに被覆し実施例1〜4、
比較例1、2のツーピースソリッドゴルフボールを得
た。これらボールの諸物性を表1に併記する。なお、表
1のコア、カバーの配合量は総て重量部である。
3に示される態様のディンプルが形成されており、これ
らボールのディンプルのVo値、VR値等を算出した。結
果を表2、3に併記する。これらゴルフボールのディン
プル配列パターンを図6(ポール方向から見たもの)、
図7(シーム方向から見たもの)に示す。
ルー・テンパー社製の打撃ロボットを用いて、ドライバ
ー(「J’sメタル7.5」(ブリヂストンスポーツ社
製):#W1)にてヘッドスピード45m/secでシ
ョットした時のキャリー、トータル距離、スピンを測定
した。また、サンドウェッジ(「ジャンボMTN3プロ
モデル ロフト角57°」:#SW)にてヘッドスピー
ド20m/secでショットしたときのスピンを測定し
た。結果を表2、3に併記する。
ルは、ドライバーによるフルショット時に適度なスピン
量を有し、飛距離が増大し、サンドウェッジによるアプ
ローチショット時にスピン量が増大することが確認でき
た。
明図である。
ある。
である。
ン図である(ポール方向)。
向)。
Claims (2)
- 【請求項1】 表面に多数のディンプルを形成してなる
ゴルフボールにおいて、上記ディンプルの深さが0.0
8〜0.15mmであると共に、個々のディンプルの縁
部によって囲まれる平面下のディンプル空間体積を上記
平面を底面としこの底面からのディンプルの最大深さを
高さとする円柱体積で除した値の全ディンプルについて
の平均値Voが0.5〜0.9であることを特徴とする
ゴルフボール。 - 【請求項2】 全ディンプル中に平面非円形ディンプル
が7%以上含まれる請求項1記載のゴルフボール。
Priority Applications (2)
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JP8355745A JPH10179796A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | ゴルフボール |
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JP8355745A JPH10179796A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | ゴルフボール |
Publications (1)
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JP8355745A Pending JPH10179796A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | ゴルフボール |
Country Status (2)
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JP (1) | JPH10179796A (ja) |
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