JPH10178247A - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

配線基板およびその製造方法

Info

Publication number
JPH10178247A
JPH10178247A JP33868996A JP33868996A JPH10178247A JP H10178247 A JPH10178247 A JP H10178247A JP 33868996 A JP33868996 A JP 33868996A JP 33868996 A JP33868996 A JP 33868996A JP H10178247 A JPH10178247 A JP H10178247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
silver
wiring layer
coated copper
copper particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33868996A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichi Sasamori
理一 笹森
Katsura Hayashi
桂 林
Yuji Iino
祐二 飯野
Shuichi Tateno
周一 立野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP33868996A priority Critical patent/JPH10178247A/ja
Publication of JPH10178247A publication Critical patent/JPH10178247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】銅などの低抵抗金属を含む導体ペーストによっ
て絶縁層表面に形成された配線層は、酸化膜や樹脂分の
存在によって抵抗が高く、配線の微細化、高密度化に対
応することができなかった。 【解決手段】有機樹脂を含む絶縁層の表面に、銀被覆銅
粒子を主体とする導体ペーストを印刷塗布して導体配線
層を形成し、その後、導体配線層に50kg/cm2
上の圧力を印加し、銀被覆銅粒子同士を強制的に接触さ
せることにより、導体配線層の破断面における前記銀被
覆銅粒子1の接触痕2の最大径をL、前記銅粒子の直径
をMとしたとき、L/M比が0.3以上の粒子が、接触
痕を有する全粒子の70%以上として、導体配線層の低
抵抗化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機樹脂を含む絶
縁層の表面に低抵抗金属を主体とする導体配線層を形成
してなる、半導体素子収納用パッケージなどに適した配
線基板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、配線基板、例えば、半導体素子
を収納するパッケージに使用される多層配線基板とし
て、アルミナなどの絶縁層とW,Moなどの高融点金属
からなる配線層とを具備したセラミック配線基板が多用
されているが、このようなセラミック配線基板は、硬く
て脆い性質を有することから、製造工程または搬送工程
において、セラミックスの欠けや割れ等が発生しやす
く、また、焼結前のグリーンシートにメタライズペース
トを印刷して、印刷後のシートを積層して焼結する場
合、焼成により得られる基板に反り等の変形や寸法のば
らつき等が発生しやすいという問題があり、回路基板の
超高密度化やフリップチップ等のような基板の平坦度の
厳しい要求に対して十分に対応できないという問題があ
った。
【0003】そこで、最近では、有機樹脂を含む絶縁層
表面に銅箔を接着した後、これをエッチングして微細な
回路を形成した基板や、銅などの金属粉末を含むペース
トを絶縁層に印刷して配線層を形成した後、これを積層
し、あるいは積層後に、所望位置にマイクロドリルやパ
ンチング等によりビア用の孔明けを行い、そのビア内壁
にメッキ法により金属を付着させて配線層を接続して多
層化したプリント配線基板が提案されている。また、絶
縁層としては、その強度を高めるために、有機樹脂に対
して、粉末状あるいは繊維状の無機質フィラーを分散さ
せた基板も提案されており、これらの複合材料からなる
絶縁層上に多数の半導体素子を搭載したマルチチップモ
ジュール(MCM)等への適用も検討されている。
【0004】上記のようなプリント配線基板の多層化、
配線の超微細化、精密化の要求に対応して、有機樹脂を
含む絶縁層の表面に銅などの低抵抗金属を含む導体ペー
ストで回路パターンを印刷で高密度に多層化された配線
基板を作製する試みが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低抵抗
金属を含む導体ペースト中には、絶縁層への印刷性を高
めるとともに、金属粉末を互いに結合させるために有機
樹脂を配合されることから、粉末の接触界面には、有機
樹脂が介在しやすいために、通常の銅箔や銅メッキによ
り形成された回路よりも抵抗値が高いという問題があっ
た。
【0006】そのため、ペースト中の低抵抗金属として
は銀が多用されている。銀が主導体成分として用いられ
る理由は、金属中で最も導電率が高いこと、銅等の卑金
属に比べ化学的安定性が高いこと等による。しかしなが
ら、銀はコストが非常に高く、さらに銀が大気中湿気と
直流電界との相互作用により、銀配線相互間を移行する
現象、いわゆるマイグレーションが生じるために、回路
設計上の制約が多く、使用条件によっては信頼性に問題
があった。これに対して、銅は、比抵抗もある程度低
く、銀に比較して安価に入手できるものの、表面が酸化
しやすいことから、特殊な方法で貯蔵する必要があるな
ど、取扱いが不便である。
【0007】そこで、これらの問題を解消するために、
銅粒子の表面に低抵抗の銀を被覆して、比抵抗の低減と
銅粒子の酸化を抑制した導電材料が特開昭56−101
739号、特公昭58−49966号、特開平8−13
8437号等にて提案されている。
【0008】しかしながら、これらの銀被覆銅粒子を用
いた場合においても、これらの粒子を結合するために全
固形分あたり3重量%以上の有機樹脂が必要とされてお
り、この有機樹脂分が粒子間の接触部に介在して接触抵
抗が高くなり、導体配線層の比抵抗を低減するには至っ
ていないのが現状である。また、この樹脂分を加熱分解
したり、通電加熱を行う事など様々な改良も行われてい
るが、これらの加熱処理においても十分な効果が得られ
ておらず、場合によっては、加熱によって絶縁層に対し
て悪影響を及ぼすなどの問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に対して検討を重ねた結果、導体配線層を形成する主
導体成分として所定粒径の銀被覆銅粉末を用い、この粉
末を用いて形成された導体配線層に対して高圧力で加圧
処理を行ない粒子同士を圧接させると、銅粒子表面のや
わらかい銀が変形し、粒子間の導通パスが従来の点接触
から面接触に変化し粒子間の接触抵抗を大幅に低減でき
る結果、導体配線層の比抵抗を格段に下げることができ
ることを見いだし、これにより多層プリント基板の導体
配線層の超微細化、精密化の要求に応えうることのでき
る高信頼性の配線基板を提供できることを知見した。
【0010】即ち、本発明の配線基板は、有機樹脂を含
む絶縁層の表面に、銀被覆銅粒子を主体とする導体配線
層を具備し、前記銀被覆銅粒子の平均粒径が3〜10μ
mであり、且つ前記導体配線層の破断面における前記銅
粒子の接触痕の最大径をL、前記銅粒子の最大径をMと
したとき、L/M比が0.3以上の粒子数が、接触痕を
有する全粒子数の70%以上であることを特徴とするも
のである。
【0011】さらに、本発明の配線基板の製造方法によ
れば、有機樹脂を含む絶縁層の表面に、平均粒径が3〜
10μmの銀被覆銅粒子を主体とする導体ペーストを印
刷塗布して導体配線層を形成する工程と、該導体配線層
に50kg/cm2 以上の圧力を印加し、前記銀被覆銅
粒子同士を圧接させる工程と、を具備することを特徴と
するものである。
【0012】なお、上記の配線基板および配線基板の製
造方法においては、導体配線層および導体ペースト中の
全固形分中の有機樹脂結合剤の含有量が2重量%以下で
あることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の配線基板は、基本的には
絶縁層と導体配線層によって構成される。また、前記絶
縁層には、多層配線基板においては必要に応じてスルー
ホール導体が形成され、各絶縁層に形成された導体配線
層を電気的に接続する役目をなす。
【0014】絶縁層は、少なくとも有機樹脂を含む絶縁
材料からなるもので、有機樹脂としては例えば、熱硬化
性ポリフェニレンエーテル樹脂、ビスマレイミドトリア
ジン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹
脂、フェノール樹脂等の有機樹脂等を含む。
【0015】また、上記の絶縁層中には、絶縁層あるい
は配線基板全体の強度を高めるために、有機樹脂に対し
て無機質フィラーを複合化させるのが望ましい。有機樹
脂と複合化される無機質フィラーとしては、SiO2
Al2 3 、ZrO2 、TiO2 、AlN、SiC、B
aTiO3 、SrTiO3 、ゼオライト、CaTi
3 、ほう酸アルミニウム等の公知の材料が使用でき、
さらには、ガラスクロスに樹脂を含浸させたシート(プ
リプレグ)を用いても良い。フィラーの形状は平均粒径
が20μm以下、特に10μm以下、最適には7μm以
下の略球形状の粉末の他、平均アスペクト比が2以上、
特に5以上の繊維状のものや平板状のもの、さらには、
織布物も使用できる。なお、有機樹脂と無機質フィラー
との複合材料においては、有機樹脂:無機質フィラーと
は、体積比率で15:85〜50:50の比率で複合化
されるのが適当である。
【0016】導体配線層は、配線基板に搭載される半導
体素子などの電子部品を相互に、あるいは外部に電気的
に接続するための導電路を形成するものであるが、本発
明によれば、この導体配線層は、銀被覆銅粒子を導体材
料として含有するものである。この銀被覆銅粒子は、平
均粒径が3〜10μm、特に3〜7μm、最適には3〜
5μmであることが必要である。これは平均粒径が3μ
mよりも小さいか、あるいは10μmよりも大きくなる
といずれも導体ペーストの印刷性が悪くなるとともに、
銅粒子の充填率が低下することにより抵抗が高くなって
しまうためである。また、銀の被覆厚みが0.1〜0.
5μm、特に0.3〜0.5μmであることが望まし
い。これは、銀被覆厚みが0.1μmよりも薄いと銅粒
子を完全に被覆することが難しく露出した表面が酸化さ
れてしまう恐れがあり、さらには、接触面積が小さくな
り、接触抵抗が大きくなってしまう場合があるためであ
り、0.5μmよりも厚いと銀のマイグレーションが起
こりやすくなるためである。
【0017】なお、銀被覆銅粒子としては、銀または銅
の一部を他の金属で置換して合金化したものであっても
よい。
【0018】また、導体配線層中には、前記銀被覆銅粒
子間の結合するために有機樹脂結合剤が配合され、この
ような結合剤としては、印刷性の点でセルロース系、ポ
リエチレングリコール等のグリコール系樹脂が好適に使
用されるが、その他、上述した熱硬化性樹脂等を用いる
こともできる。この有機樹脂結合剤は、その量が多くな
るほど、粒子間に介在して接触抵抗を増大させる傾向に
あるため、2重量%以下、特に0.05〜1重量%であ
ることが印刷性および導体配線層の低抵抗化を図る上で
望ましい。
【0019】本発明によれば、上記の構成からなる導体
配線層の破断面における前記銅粒子の接触痕の最大径を
L、前記銅粒子の最大径をMとしたとき、L/M比が
0.3以上の粒子数が、接触痕を有する全粒子数の70
%以上、特に75%以上であることが重要である。この
接触痕は、例えば、図1の導体配線層の破断面の電子顕
微鏡写真の模式図から明らかなように、接触していた粒
子同士1が破断による強制的な分離によって、銅粒子表
面の銀被覆層が剥がされた部分2であり、言い換えれ
ば、この接触痕2の大きさが粒子同士の接触面積に相当
するものと考えられる。
【0020】本発明によれば、図2に示す通り、接触痕
の最大径Lとは、この銀被覆層が引き剥がされた部分の
最大径を意味するものである。また、銅粒子の最大径M
とは、銀被覆層が引き剥がされた部分を有する銅粒子の
電子顕微鏡写真から観察される粒子の最大径である。
【0021】つまり、本発明によれば、上記L/M比
0.3以上の粒子の比率が、接触痕を有する全粒子の7
0%よりも低い場合には、粒子間の接触が十分でないこ
とにより導体配線層の低抵抗化を図ることができず、本
発明の目的が達成されない。
【0022】なお、本発明の配線基板における導体配線
層の露出する表面に、ニッケルや金等の耐食性に優れ、
且つ半導体素子等の電子部品との接合性および外部電気
回路基板の配線層との接続性に優れる金属をメッキ法に
より1〜20μmの厚みで被着形成させておくことによ
り、導体配線層が酸化腐食することを有効に防止するこ
とができるとともに、導体配線層の電気部品あるいは外
部電気回路基板との電気的接続を容易、かつ強固に行う
ことができる。
【0023】本発明の配線基板の製造方法によれば、ま
ず、前述したような熱硬化性樹脂、あるいは熱硬化性樹
脂と無機質フィラーとを用いて、これに適当な硬化剤、
溶剤を添加混合してスラリー状となし、これをドクター
ブレード法、カレンダーロール法、圧延法等によりシー
ト状に成形して絶縁層を作製する。あるいは、これを加
熱硬化させて半硬化あるいは完全硬化させて作製され
る。また、絶縁層としては、上記以外にプリプレグ等を
用いることもできる。
【0024】次に、この絶縁層の表面に、銀被覆銅粉末
を主体とする導体ペーストを、スクリーン印刷法、グラ
ビア印刷法などの周知の印刷方法によって導体配線層の
パターンに印刷して厚さ10〜35μmの導体配線層を
形成する。また、必要に応じて、絶縁層にビアホールや
スルーホールなどを形成し、ホール内に上記と同様な導
体ペーストを充填してビアホール導体、スルーホール導
体を形成する。
【0025】この時、用いる導体ペーストとしては、固
形成分として、平均粒径が3〜10μm、特に3〜7μ
m、最適には3〜5μmの銀被覆銅粉末と、有機樹脂結
合剤を2重量%以下、特に0.05〜1重量%の割合で
含み、さらには、適当な硬化剤や溶剤等を含む。
【0026】また、多層化する場合には、導体ペースト
によって導体配線層が形成された絶縁層を複数層積層し
30kg/cm2 以下の圧力で圧着する。この圧着は、
導体配線層が軟化した状態で行われ、有機樹脂結合剤が
熱硬化性樹脂の場合には、半硬化の状態で積層圧着する
ことにより絶縁層を密着することができ、さらには絶縁
層間に接着剤を介在させることもできる。
【0027】本発明によれば、このようにして作製され
た配線基板における導体配線層に対して50kg/cm
2 以上、特に60kg/cm2 以上の圧力を印加するこ
とにより銅粒子同士を強制的に圧接させる。この圧力の
印加によって、導体配線層中の銀被覆銅粒子表面の銀被
覆層が隣接する粒子間の接触部で変形し、粒子間を面接
触にて接合することができる。この時の圧力が50kg
/cm2 よりも小さいと、粒子間の面接触が不十分とな
り、前述したL/M比0.3以上の粒子の比率が70%
を下回ることになり、導体配線層の低抵抗化を図ること
ができない。
【0028】導体配線層に対して50kg/cm2 以上
の圧力を印加する方法としては、導体配線層が形成され
た配線基板をプレス機等によって加圧したり、さらに
は、加熱しながら加圧するホットプレス機によって行っ
てもよい。
【0029】また、所望により、上記のようにして作製
された配線基板における導体配線層に対しては、通電加
熱したり、パスル電流を印加して放電焼結させて特性の
改善を図ることも可能である。
【0030】
【実施例】
実施例1 平均粒径が約5μmの略球形の酸化珪素70体積%、イ
ミド樹脂30体積%を用いてスラリーを調製し、このス
ラリーを用いてドクターブレード法によってキャリアシ
ート上に塗布し、これを50℃の温度で60分間乾燥し
て厚み120μmの絶縁層を形成した。
【0031】次に、前記絶縁層の表面に、固形成分とし
て、表1の平均粒径及び銀の被覆厚みを有する銀被覆銅
粉末99.8重量部、セルロース0.2重量部、溶剤と
してα−テルピネオール10重量部とを混合してなる導
体ペーストを調製し、スクリーン印刷法により回路パタ
ーンに印刷した。また、一部に径が0.1mmのスルー
ホールを形成してそのホール内にこのペーストを充填し
た。
【0032】次に、上記のようにして導体配線層を形成
した8層の絶縁層を作製し、これを位置合わせして積層
圧着した。そして、この積層物をプレス機内にセット
し、表1に示す圧力を印加した。さらに120℃に加熱
してペースト中の有機溶剤を揮散除去した。
【0033】作製した配線基板に対して、導体配線層を
含む面で破断した後、その導体配線層の破断面を電子顕
微鏡により観察し、破断面50μm×50μmの領域内
における接触痕を有する銅粒子について、各銅粒子の接
触痕の最大径Lと、その銅粒子の直径Mとを測定してL
/M比を求め、このL/M比が0.3以上の個数を求
め、接触痕を有する銅粒子全個数に対する比率を求め、
その結果を表1に示した。また、各配線基板の導体配線
層の比抵抗を測定しその結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】表1の結果によれば、銀被覆銅粒子を主体
とする導体配線層に50kg/cm2 以上の圧力を印加
することにより、L/M比0.3以上の粒子の比率が7
0%以上となり、導体配線層の比抵抗を1×10-4Ω−
cm以下まで低減することができ、さらに60kg/c
2 以上まで高めると、L/M比0.3以上の粒子の比
率が75%以上となり、比抵抗も5×10-5Ω−cm以
下まで低減された。これに対して、加圧力が50kg/
cm2 未満の試料No.1、2では、L/M比0.3以上
の粒子の比率が70%より少なく、比抵抗も大きいもの
であった。
【0036】また、銀被覆銅粒子の平均粒径が3μmよ
りも小さい試料No.9、逆に、10μmを越える試料N
o.13、14は、いずれもL/M比0.3以上の粒子の
比率が低く、比抵抗も大きいものであった。
【0037】実施例2 平均粒径が5.3μm、銀被覆層みが0.1μmの銀被
覆銅粉末に対して、セルロースの添加量が表2となる固
形成分100重量部に対して、2−オクタノールを10
重量部加えて混合して導体ペーストを調製した。この導
体ペーストを実施例1で作製した絶縁層に実施例1と同
様にして塗布し、積層圧着した後、さらに加圧力70k
g/cm2 の圧力を印加した。そして、実施例1と同様
にして、得られた配線基板に対して、実施例1と同様に
してL/M比0.3以上の粒子の比率と比抵抗を測定し
た。結果は、表2に示した。
【0038】
【表2】
【0039】表2の結果から明らかなように、有機樹脂
結合剤の量が増加するほど比抵抗が増大する傾向にあ
り、その量が2重量%以下において、比抵抗5×10-5
Ω−cm以下が達成された。ただし、0.05重量%よ
りも少なくなると、抵抗は低いものの、印刷性が低下
し、微細配線が形成しにくくなった。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の配線基板に
よれば、導体配線層を導体成分として所定の粒径を有す
る銀被覆銅粒子を用いて構成し、これに高圧力を印加し
て粒子同士を強制的に接着させることにより、導体配線
層の比抵抗を大幅に低減することができる。これによ
り、配線層の微細化と高密度化に十分に対応することの
できる配線基板を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板における導体配線層の断面の
電子顕微鏡写真の模式図である。
【図2】導体配線層の断面の銀被覆銅粒子における接触
痕の最大径L、および直径Mを説明するための図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立野 周一 鹿児島県国分市山下町1番4号 京セラ株 式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機樹脂を含む絶縁層の表面に、銀被覆銅
    粒子を主体とする導体配線層を具備する配線基板におい
    て、前記銀被覆銅粒子の平均粒径が3〜10μmであ
    り、且つ前記導体配線層の破断面における前記銀被覆銅
    粒子の接触痕の最大径をL、前記銅粒子の最大径をMと
    したとき、L/M比が0.3以上の粒子数が、接触痕を
    有する全粒子数の70%以上であることを特徴とする配
    線基板。
  2. 【請求項2】前記導体配線層中における有機樹脂結合剤
    の含有量が2重量%以下である請求項1記載の配線基板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】有機樹脂を含む絶縁層の表面に、平均粒径
    が3〜10μmの銀被覆銅粒子を主体とする導体ペース
    トを印刷塗布して導体配線層を形成する工程と、該導体
    配線層に50kg/cm2 以上の圧力を印加して前記銀
    被覆銅粒子同士を圧接させる工程と、を具備することを
    特徴とする配線基板の製造方法。
  4. 【請求項4】前記導体ペーストの全固形成分中、有機樹
    脂結合剤を2重量%以下の割合で含有する請求項3記載
    の配線基板の製造方法。
JP33868996A 1996-12-18 1996-12-18 配線基板およびその製造方法 Pending JPH10178247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33868996A JPH10178247A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 配線基板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33868996A JPH10178247A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 配線基板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10178247A true JPH10178247A (ja) 1998-06-30

Family

ID=18320538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33868996A Pending JPH10178247A (ja) 1996-12-18 1996-12-18 配線基板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10178247A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150471A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Tdk Corp 積層体の製造方法及び有機電界効果トランジスタの製造方法
JP2008086895A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 導電性基板の製造方法及び導電性基板
CN103460817A (zh) * 2011-03-24 2013-12-18 富士胶片株式会社 铜配线的形成方法、配线基板的制造方法以及配线基板
JP2017100401A (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 日立化成株式会社 積層フィルム、積層体及びその製造方法、並びに、プリント配線板の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005150471A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Tdk Corp 積層体の製造方法及び有機電界効果トランジスタの製造方法
JP2008086895A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 導電性基板の製造方法及び導電性基板
CN103460817A (zh) * 2011-03-24 2013-12-18 富士胶片株式会社 铜配线的形成方法、配线基板的制造方法以及配线基板
EP2690938A1 (en) * 2011-03-24 2014-01-29 FUJIFILM Corporation Method for forming copper wiring, method for manufacturing wiring substrate, and wiring substrate
EP2690938A4 (en) * 2011-03-24 2014-08-13 Fujifilm Corp METHOD FOR FORMING COPPER WIRING, METHOD FOR MANUFACTURING WIRING SUBSTRATE, AND WIRING SUBSTRATE
JP2017100401A (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 日立化成株式会社 積層フィルム、積層体及びその製造方法、並びに、プリント配線板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3051700B2 (ja) 素子内蔵多層配線基板の製造方法
US6710261B2 (en) Conductive bond, multilayer printed circuit board, and method for making the multilayer printed circuit board
JPH11126978A (ja) 多層配線基板
JP3187373B2 (ja) 配線基板
JP2001044590A (ja) 配線基板
JP2000312063A (ja) 配線基板及びその製造方法
JP3574738B2 (ja) 配線基板
JP3595152B2 (ja) 配線基板およびその製造方法
JPH10178247A (ja) 配線基板およびその製造方法
JP3554171B2 (ja) 回路基板の製造方法
JPH09293968A (ja) 多層配線基板およびその製造方法
JPH1154864A (ja) 配線基板およびその製造方法
JPH10178249A (ja) 配線基板およびその製造方法
JP3112258B2 (ja) 回路基板とその製造方法
JPH10107445A (ja) 多層配線基板およびその製造方法
JP4863543B2 (ja) 導体ペーストおよびそれを用いた配線基板の製造方法
JP3472523B2 (ja) 電気素子内蔵配線基板
JPH11103165A (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JP3550281B2 (ja) 配線基板およびその製造方法
JP3597952B2 (ja) 配線基板およびその製造方法
JP2000077849A (ja) 配線基板とその製造方法
JP3064237B2 (ja) 配線基板およびその製造方法
JPH09293952A (ja) 配線基板の製造方法
JPH118472A (ja) 多層配線基板
JP2000223836A (ja) 多層配線基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050208

A521 Written amendment

Effective date: 20050407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050412

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20050513