JPH10177732A - 光記録再生方法、光記録再生装置、半導体レーザ装置及びその製造方法 - Google Patents
光記録再生方法、光記録再生装置、半導体レーザ装置及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH10177732A JPH10177732A JP8335386A JP33538696A JPH10177732A JP H10177732 A JPH10177732 A JP H10177732A JP 8335386 A JP8335386 A JP 8335386A JP 33538696 A JP33538696 A JP 33538696A JP H10177732 A JPH10177732 A JP H10177732A
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- semiconductor
- semiconductor laser
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Abstract
(57)【要約】
【課題】短波長の半導体レーザを用いても長寿命を保つ
ことのできる光記録再生方法を提供すること。 【解決手段】記録媒体に半導体レーザより出射したレー
ザ光を照射し、記録媒体に記録された情報の読み出しを
行なうときに、レーザ光をデューティ比10%以下のパ
ルス光とし、また、このパルス光の非発光状態のとき
に、半導体レーザを、半導体レーザのしきい値電流より
小さい所定量の電流で駆動するようにした光記録再生方
法。
ことのできる光記録再生方法を提供すること。 【解決手段】記録媒体に半導体レーザより出射したレー
ザ光を照射し、記録媒体に記録された情報の読み出しを
行なうときに、レーザ光をデューティ比10%以下のパ
ルス光とし、また、このパルス光の非発光状態のとき
に、半導体レーザを、半導体レーザのしきい値電流より
小さい所定量の電流で駆動するようにした光記録再生方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度の光情報を
記録再生する光記録再生方法、そのような光記録再生方
法を行なう光記録再生装置並びにそれに用いるに適した
半導体レーザ装置及びその製造方法に関する。
記録再生する光記録再生方法、そのような光記録再生方
法を行なう光記録再生装置並びにそれに用いるに適した
半導体レーザ装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光記録再生装置による情報の記
録、再生は、半導体レーザより出射したレーザ光を集光
レンズにより記録媒体である光ディスク上に集光して記
録することにより、また、情報の記録された記録媒体か
ら反射される光強度を受光素子により電気信号に変換す
ることにより行なわれていた。記録媒体からの反射光の
強度の変化は、媒体の表面状態や媒体の磁区に対応した
偏光方向の回転により行なわれる。通常の光記録再生装
置においては読出し時の半導体レーザの出力は約5mW
に設定されている。このときの半導体レーザの発光強度
は記録情報の周波数帯域以下の周波数帯域では一定値で
あるが、記録媒体からの反射光が半導体レーザに戻るた
めに引き起こされる戻り光雑音を防止するために、記録
情報の周波数より十分小さい数百MHzの高周波電流を
重畳することによりデューティ比(1周期の中で発光し
ている時間の比)50%前後でパルス発振させる方式も
一般的に用いられている。記録媒体への書込みは半導体
レーザの出力を30mWから50mWとし、レーザ光の
熱により媒体表面を変成させることにより行なわれてい
た。なお、これに関する従来技術として、特開平6−1
11330号公報等が挙げられる。
録、再生は、半導体レーザより出射したレーザ光を集光
レンズにより記録媒体である光ディスク上に集光して記
録することにより、また、情報の記録された記録媒体か
ら反射される光強度を受光素子により電気信号に変換す
ることにより行なわれていた。記録媒体からの反射光の
強度の変化は、媒体の表面状態や媒体の磁区に対応した
偏光方向の回転により行なわれる。通常の光記録再生装
置においては読出し時の半導体レーザの出力は約5mW
に設定されている。このときの半導体レーザの発光強度
は記録情報の周波数帯域以下の周波数帯域では一定値で
あるが、記録媒体からの反射光が半導体レーザに戻るた
めに引き起こされる戻り光雑音を防止するために、記録
情報の周波数より十分小さい数百MHzの高周波電流を
重畳することによりデューティ比(1周期の中で発光し
ている時間の比)50%前後でパルス発振させる方式も
一般的に用いられている。記録媒体への書込みは半導体
レーザの出力を30mWから50mWとし、レーザ光の
熱により媒体表面を変成させることにより行なわれてい
た。なお、これに関する従来技術として、特開平6−1
11330号公報等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、信号
再生のために半導体レーザを5mW程度の光出力で動作
させるモードと信号記録のために半導体レーザを50m
W程度で動作させるモードが存在し、双方のモードで十
分な半導体レーザの信頼性を保つ必要があった。
再生のために半導体レーザを5mW程度の光出力で動作
させるモードと信号記録のために半導体レーザを50m
W程度で動作させるモードが存在し、双方のモードで十
分な半導体レーザの信頼性を保つ必要があった。
【0004】書込みモードにおける半導体レーザの寿命
は、主として半導体のレーザ共振器を形成するミラー端
面がレーザ光により劣化する端面劣化現象により支配さ
れる。端面劣化を防止する最も一般的な方法は、半導体
レーザの活性層の厚さを薄くすることにより、レーザ光
のクラッド層へのしみ出しを大きくして光のエネルギー
密度を下げる方法であった。
は、主として半導体のレーザ共振器を形成するミラー端
面がレーザ光により劣化する端面劣化現象により支配さ
れる。端面劣化を防止する最も一般的な方法は、半導体
レーザの活性層の厚さを薄くすることにより、レーザ光
のクラッド層へのしみ出しを大きくして光のエネルギー
密度を下げる方法であった。
【0005】読出しモードにおいては、光出力が5mW
と小さいため半導体レーザの寿命は一般的に書込みモー
ドに比べよくなるが、光記録再生装置の使用時間は読出
しモードで使用される時間が書込みモードで使用される
時間の十倍以上長いため、要求される寿命も長くなり、
必要な寿命を保つためには書込みモードの場合と同様に
適切な設計を必要とする。読出しモードにおける寿命は
主として活性層に注入された電子正孔対の非発光再結合
エネルギーに起因する半導体結晶の劣化により決定され
る。このような半導体結晶の劣化は半導体レーザの活性
層を厚くすることによりレーザ光と活性層の光結合を大
きくするとともに活性層の厚さ当たりのしきい値電流密
度を下げることにより低減することが可能である。
と小さいため半導体レーザの寿命は一般的に書込みモー
ドに比べよくなるが、光記録再生装置の使用時間は読出
しモードで使用される時間が書込みモードで使用される
時間の十倍以上長いため、要求される寿命も長くなり、
必要な寿命を保つためには書込みモードの場合と同様に
適切な設計を必要とする。読出しモードにおける寿命は
主として活性層に注入された電子正孔対の非発光再結合
エネルギーに起因する半導体結晶の劣化により決定され
る。このような半導体結晶の劣化は半導体レーザの活性
層を厚くすることによりレーザ光と活性層の光結合を大
きくするとともに活性層の厚さ当たりのしきい値電流密
度を下げることにより低減することが可能である。
【0006】以上のように高出力動作時の寿命を向上す
るための手法と低出力時の寿命を向上するための手法と
が一方は活性層を厚くする、他方は活性層を薄くすると
いう相反したものであり、半導体レーザの波長が短くな
り要求性能が高くなるに従い両者を両立することが難し
くなった。
るための手法と低出力時の寿命を向上するための手法と
が一方は活性層を厚くする、他方は活性層を薄くすると
いう相反したものであり、半導体レーザの波長が短くな
り要求性能が高くなるに従い両者を両立することが難し
くなった。
【0007】本発明の第1の目的は、短波長の半導体レ
ーザを用いても長寿命を保つことのできる光記録再生方
法を提供することにある。本発明の第2の目的は、短波
長の半導体レーザを用いても長寿命を保つことのできる
光記録再生装置を提供することにある。本発明の第3の
目的は、そのような光記録再生装置に用いるのに適した
半導体レーザ装置を提供することにある。本発明の第4
の目的は、そのような光記録再生装置に用いるのに適し
た半導体レーザ装置の製造方法を提供することにある。
ーザを用いても長寿命を保つことのできる光記録再生方
法を提供することにある。本発明の第2の目的は、短波
長の半導体レーザを用いても長寿命を保つことのできる
光記録再生装置を提供することにある。本発明の第3の
目的は、そのような光記録再生装置に用いるのに適した
半導体レーザ装置を提供することにある。本発明の第4
の目的は、そのような光記録再生装置に用いるのに適し
た半導体レーザ装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の光記録再生方法は、記録媒体に半導
体レーザより出射したレーザ光を照射して記録媒体に記
録された情報の読み出しを行なうときに、レーザ光をデ
ューティ比10%以下のパルス光とし、また、このパル
ス光の非発光状態のときに、半導体レーザを、半導体レ
ーザのしきい値電流より小さい所定量の電流で駆動する
ようにしたものである。
るために、本発明の光記録再生方法は、記録媒体に半導
体レーザより出射したレーザ光を照射して記録媒体に記
録された情報の読み出しを行なうときに、レーザ光をデ
ューティ比10%以下のパルス光とし、また、このパル
ス光の非発光状態のときに、半導体レーザを、半導体レ
ーザのしきい値電流より小さい所定量の電流で駆動する
ようにしたものである。
【0009】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明の光記録再生装置は、記録媒体、記録媒体に記録
された情報の読み出しを行なうレーザ光を出射する半導
体レーザ及びこの半導体レーザより出射したレーザ光を
デューティ比10%以下のパルス光とし、かつ、このパ
ルス光の非発光状態のときに、半導体レーザのしきい値
電流より小さい所定量の電流で半導体レーザを駆動する
駆動手段により構成するようにしたものである。
本発明の光記録再生装置は、記録媒体、記録媒体に記録
された情報の読み出しを行なうレーザ光を出射する半導
体レーザ及びこの半導体レーザより出射したレーザ光を
デューティ比10%以下のパルス光とし、かつ、このパ
ルス光の非発光状態のときに、半導体レーザのしきい値
電流より小さい所定量の電流で半導体レーザを駆動する
駆動手段により構成するようにしたものである。
【0010】この所定の電流値は、半導体レーザの劣化
速度が活性層の厚さあたりのしきい値電流の4乗に略比
例するという実験結果と非発光時に進行する劣化が発光
時に進行する劣化より小さくなければならないという観
点から、一般的にはしきい値電流の70%以下とするこ
とが好ましい。また、このようなパルス駆動を十分に高
速に行なうためには非発光時の駆動電流は素子の微分抵
抗が大きくならない範囲に設定することが速やかに次ぎ
の発光状態になり得ることから好ましく、しきい値電流
値での動作電圧の50%に相当する電流値以上であるこ
とが好ましい。
速度が活性層の厚さあたりのしきい値電流の4乗に略比
例するという実験結果と非発光時に進行する劣化が発光
時に進行する劣化より小さくなければならないという観
点から、一般的にはしきい値電流の70%以下とするこ
とが好ましい。また、このようなパルス駆動を十分に高
速に行なうためには非発光時の駆動電流は素子の微分抵
抗が大きくならない範囲に設定することが速やかに次ぎ
の発光状態になり得ることから好ましく、しきい値電流
値での動作電圧の50%に相当する電流値以上であるこ
とが好ましい。
【0011】十分に遅い劣化速度が得られる非発光時の
電流値は半導体レーザを構成する材料にも依存する。G
aN系半導体等により実現される400nmから500
nmの波長の半導体レーザを光源として用いた場合に
は、活性層の厚さ当たりの電流密度が100kA/(c
m2・μm)以下とすることが必要な信頼性を得るため
に好ましい条件であった。この場合この値は低いほどよ
いが、一般的には10kA/(cm2・μm)以上のも
のが好ましく、25/(cm2・μm)以上のものがよ
り好ましい。
電流値は半導体レーザを構成する材料にも依存する。G
aN系半導体等により実現される400nmから500
nmの波長の半導体レーザを光源として用いた場合に
は、活性層の厚さ当たりの電流密度が100kA/(c
m2・μm)以下とすることが必要な信頼性を得るため
に好ましい条件であった。この場合この値は低いほどよ
いが、一般的には10kA/(cm2・μm)以上のも
のが好ましく、25/(cm2・μm)以上のものがよ
り好ましい。
【0012】同様に、ZnMgSSe/ZnCdSe系
等の材料を用いて実現される波長が500nmから60
0nmの半導体レーザを用いた場合は、活性層の厚さ当
たりの電流密度が50kA/(cm2・μm)以下とす
ることが必要な信頼性を得るために好ましい条件であっ
た。この場合もこの値は低いほどよいが、一般的には5
kA/(cm2・μm)以上のものが好ましく、12/
(cm2・μm)以上のものがより好ましい。
等の材料を用いて実現される波長が500nmから60
0nmの半導体レーザを用いた場合は、活性層の厚さ当
たりの電流密度が50kA/(cm2・μm)以下とす
ることが必要な信頼性を得るために好ましい条件であっ
た。この場合もこの値は低いほどよいが、一般的には5
kA/(cm2・μm)以上のものが好ましく、12/
(cm2・μm)以上のものがより好ましい。
【0013】さらに、AlGaInP系等の材料を用い
た波長が600nmから650nmの半導体レーザを用
いた場合は、活性層の厚さ当たりの電流密度が60kA
/(cm2・μm)以下に保つことが必要な信頼性を得
るために必要な条件であった。この場合もこの値は低い
ほどよいが、一般的には6kA/(cm2・μm)以上
のものが好ましく、15/(cm2・μm)以上のもの
がより好ましい。このように本光記録再生方法、光記録
再生装置で用いる半導体レーザは、400nmから65
0nmの波長のものが好ましい。
た波長が600nmから650nmの半導体レーザを用
いた場合は、活性層の厚さ当たりの電流密度が60kA
/(cm2・μm)以下に保つことが必要な信頼性を得
るために必要な条件であった。この場合もこの値は低い
ほどよいが、一般的には6kA/(cm2・μm)以上
のものが好ましく、15/(cm2・μm)以上のもの
がより好ましい。このように本光記録再生方法、光記録
再生装置で用いる半導体レーザは、400nmから65
0nmの波長のものが好ましい。
【0014】また、デューティ比はあまり小さいと記録
が良好に行われなくなるので、0.5%以上であること
が好ましい。
が良好に行われなくなるので、0.5%以上であること
が好ましい。
【0015】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明の半導体レーザ装置は、半導体基板上に、少なく
とも導電型の異なる第1及び第2の半導体層と、これら
の半導体層に挟まれ、かつ、第1及び第2の半導体層よ
りも小さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3の半
導体層により構成される活性層を設け、さらに半導体基
板に垂直で、かつ、相対する面が反射鏡の機能を持つこ
とにより構成される光共振器を形成するために、活性層
の一方の端部近傍の下部の半導体基板に段差を設け、か
つ、この段差部に、第1及び第2の半導体層よりも大き
な屈折率を有する第5の半導体層を、段差部以外の領域
の活性層と光学的に結合する位置になるように設けるよ
うにしたものである。
本発明の半導体レーザ装置は、半導体基板上に、少なく
とも導電型の異なる第1及び第2の半導体層と、これら
の半導体層に挟まれ、かつ、第1及び第2の半導体層よ
りも小さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3の半
導体層により構成される活性層を設け、さらに半導体基
板に垂直で、かつ、相対する面が反射鏡の機能を持つこ
とにより構成される光共振器を形成するために、活性層
の一方の端部近傍の下部の半導体基板に段差を設け、か
つ、この段差部に、第1及び第2の半導体層よりも大き
な屈折率を有する第5の半導体層を、段差部以外の領域
の活性層と光学的に結合する位置になるように設けるよ
うにしたものである。
【0016】また、上記第4の目的を達成するために、
本発明の半導体レーザ装置の製造方法は、半導体基板上
に、少なくとも導電型の異なる第1及び第2の半導体層
と、これらの層に挟まれ、かつ、第1及び第2の半導体
層よりも小さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3
の半導体層により構成される活性層をストライプ状に形
成し、半導体基板に垂直で、かつ、相対する面が反射鏡
の機能を持つことにより構成される光共振器を形成する
ために、半導体基板に設けられた、一辺が活性層のスト
ライプに垂直な方向であるへき開誘導用の凹部内に、こ
の垂直な方向に対して所望の角度を持ち、かつ、その一
端が上記一辺に沿って折れ曲がった傷を半導体基板に設
け、この傷に従って半導体基板をへき開し、上記反射鏡
を構成する相対する面の1面を形成するようにしたもの
である。上記所望の角度は、1度から10度の範囲の角
度であることが好ましい。
本発明の半導体レーザ装置の製造方法は、半導体基板上
に、少なくとも導電型の異なる第1及び第2の半導体層
と、これらの層に挟まれ、かつ、第1及び第2の半導体
層よりも小さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3
の半導体層により構成される活性層をストライプ状に形
成し、半導体基板に垂直で、かつ、相対する面が反射鏡
の機能を持つことにより構成される光共振器を形成する
ために、半導体基板に設けられた、一辺が活性層のスト
ライプに垂直な方向であるへき開誘導用の凹部内に、こ
の垂直な方向に対して所望の角度を持ち、かつ、その一
端が上記一辺に沿って折れ曲がった傷を半導体基板に設
け、この傷に従って半導体基板をへき開し、上記反射鏡
を構成する相対する面の1面を形成するようにしたもの
である。上記所望の角度は、1度から10度の範囲の角
度であることが好ましい。
【0017】また、上記第4の目的を達成するために、
本発明の半導体レーザ装置の製造方法は、半導体基板上
に、少なくとも導電型の異なる第1及び第2の半導体層
により構成される第1及び第2のクラッド層と、これら
の層に挟まれ、かつ、第1及び第2の半導体層よりも小
さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3の半導体層
により構成される活性層を形成し、この活性層及び活性
層の半導体基板と逆の側に設けられたクラッド層をリッ
ジ状に加工し、このリッジ状部分を覆うように、クラッ
ド層よりも小さな屈折率又は活性層よりも小さな禁制帯
幅を有する第4の半導体結晶層を形成し、有機化合物層
を第4の半導体結晶層上に形成し、上記リッジ状部分の
上部の第4の半導体結晶層の表面が露出するように、有
機化合物層を除去し、第4の半導体結晶層の上記リッジ
状部分の上部を除去するようにしたものである。
本発明の半導体レーザ装置の製造方法は、半導体基板上
に、少なくとも導電型の異なる第1及び第2の半導体層
により構成される第1及び第2のクラッド層と、これら
の層に挟まれ、かつ、第1及び第2の半導体層よりも小
さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3の半導体層
により構成される活性層を形成し、この活性層及び活性
層の半導体基板と逆の側に設けられたクラッド層をリッ
ジ状に加工し、このリッジ状部分を覆うように、クラッ
ド層よりも小さな屈折率又は活性層よりも小さな禁制帯
幅を有する第4の半導体結晶層を形成し、有機化合物層
を第4の半導体結晶層上に形成し、上記リッジ状部分の
上部の第4の半導体結晶層の表面が露出するように、有
機化合物層を除去し、第4の半導体結晶層の上記リッジ
状部分の上部を除去するようにしたものである。
【0018】
〈実施例1〉図2は本発明の第1の実施例の光記録再生
装置の模式図、図1はその動作説明図である。図2に示
すように、半導体レーザ101より出射したレーザ光1
02(波長630nm)はコリメータレンズ103で並
行光線となり、楕円補正プリズム104、ビームスプリ
ッタ105、1/4波長板106等の光学部品を通った
後、集光レンズ107により光記録媒体上に集光され
る。光記録媒体108は、ディスク状ポリカーボネート
基板110上に(ZnS)0.8(SiO2)0.2膜よりな
る下部保護層111、Ge−Sb−Teよりなる相変化
型の記録層112、(ZnS)0.8(SiO2)0.2膜よ
りなる上部保護層113、さらに、Al0.96Cu0.04よ
りなる金属反射層114及び紫外線硬化樹脂層115を
この順に積層して構成されている。なお、この下側にも
同じ構成の積層体が基板を下側にして配置され、ホット
メルト接着剤で両者が張り合わせられているが図には省
略した。光記録媒体108を1800rpmで回転さ
せ、集光レンズ107(開口比:0.55)で集光して
基板を透過して記録層に照射した。その際に、反射光を
検出して記録層112上に焦点が来るように自動焦点合
わせを行ない、さらにトラッキング用の溝を中心にレー
ザ光スポットの中心が常に一致するようにトラッキング
を行なった。
装置の模式図、図1はその動作説明図である。図2に示
すように、半導体レーザ101より出射したレーザ光1
02(波長630nm)はコリメータレンズ103で並
行光線となり、楕円補正プリズム104、ビームスプリ
ッタ105、1/4波長板106等の光学部品を通った
後、集光レンズ107により光記録媒体上に集光され
る。光記録媒体108は、ディスク状ポリカーボネート
基板110上に(ZnS)0.8(SiO2)0.2膜よりな
る下部保護層111、Ge−Sb−Teよりなる相変化
型の記録層112、(ZnS)0.8(SiO2)0.2膜よ
りなる上部保護層113、さらに、Al0.96Cu0.04よ
りなる金属反射層114及び紫外線硬化樹脂層115を
この順に積層して構成されている。なお、この下側にも
同じ構成の積層体が基板を下側にして配置され、ホット
メルト接着剤で両者が張り合わせられているが図には省
略した。光記録媒体108を1800rpmで回転さ
せ、集光レンズ107(開口比:0.55)で集光して
基板を透過して記録層に照射した。その際に、反射光を
検出して記録層112上に焦点が来るように自動焦点合
わせを行ない、さらにトラッキング用の溝を中心にレー
ザ光スポットの中心が常に一致するようにトラッキング
を行なった。
【0019】本装置による記録再生の信号処理は次のよ
うに行なった。情報を記録する際には記録情報116は
まずコード変換回路117に入力され、コード変換され
てデジタル情報に変換される。このデジタル情報は変調
回路118においてクロック生成回路119で生成され
たクロック信号に同期したパルス状のレーザ駆動信号に
変換される。レーザ駆動回路120はこうして得られた
レーザ駆動信号に従ってレーザを駆動する。一方、検出
器109により検出された読出し信号は検出回路121
により増幅される。この検出信号は再生用レーザのパル
スと同期したパルス状となっているため、ローパスフィ
ルタ(LPF)122を通して再生信号とする。再生信
号は再生回路123内で2値化され、再生デジタル情報
となる。この再生デジタル情報はコード変換回路124
に送られてコード変換され、再生情報125が得られ
る。
うに行なった。情報を記録する際には記録情報116は
まずコード変換回路117に入力され、コード変換され
てデジタル情報に変換される。このデジタル情報は変調
回路118においてクロック生成回路119で生成され
たクロック信号に同期したパルス状のレーザ駆動信号に
変換される。レーザ駆動回路120はこうして得られた
レーザ駆動信号に従ってレーザを駆動する。一方、検出
器109により検出された読出し信号は検出回路121
により増幅される。この検出信号は再生用レーザのパル
スと同期したパルス状となっているため、ローパスフィ
ルタ(LPF)122を通して再生信号とする。再生信
号は再生回路123内で2値化され、再生デジタル情報
となる。この再生デジタル情報はコード変換回路124
に送られてコード変換され、再生情報125が得られ
る。
【0020】次に本実施例で用いた半導体レーザの構造
及び作製方法を説明する。図3は製造した半導体レーザ
装置の断面構造図、図4はその製造途中の平面図であ
る。まずn−GaAs傾角基板126上に、n−(Al
0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層127、多重量子
井戸活性層128、p−(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5
Pクラッド層129、p−GaAsコンタクト層130
を順次結晶成長させた。多重量子井戸活性層128は、
Ga0.6In0.4Pウエル層131(厚さ7nm)の3層
と(Al0.7Ga0.3)0.4In0.6Pバリア層132(厚
さ5nm)の4層を交互に積層して形成している。
及び作製方法を説明する。図3は製造した半導体レーザ
装置の断面構造図、図4はその製造途中の平面図であ
る。まずn−GaAs傾角基板126上に、n−(Al
0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層127、多重量子
井戸活性層128、p−(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5
Pクラッド層129、p−GaAsコンタクト層130
を順次結晶成長させた。多重量子井戸活性層128は、
Ga0.6In0.4Pウエル層131(厚さ7nm)の3層
と(Al0.7Ga0.3)0.4In0.6Pバリア層132(厚
さ5nm)の4層を交互に積層して形成している。
【0021】次に、この構造に熱CVD(化学気相成
長)法及びホトリソグラフ技術を用いてストライプ状の
ホトレジストマスク133とSiO2マスク134の複
合マスクを図4に示すような形状に形成する。このよう
な複合マスクは、まず図5に示すように、パタン135
の周辺に溝136を持ったSiO2マスク134を形成
し、次にパタン135と周辺の溝136を被うようにホ
トレジストマスク133を設けた後、図6に示すよう
に、溝の外側のSiO2マスクをエッチングしてホトレ
ジストに被われたSiO2のパタン135のみを残すこ
とにより得られた。基板として(100)方向からずれ
た基板を用いると導波路の形状が非対称となるため、本
実施例においては導波路の形状を規定するホトレジスト
マスク133と電流通路を規定するSiO2マスク13
4が導波路の非対称形状を補正する方向にずれて形成さ
れている。本実施例ではホトレジストマスク133とS
iO2マスク134の軸ずれは基板面の傾斜した方向に
約1μmとした。
長)法及びホトリソグラフ技術を用いてストライプ状の
ホトレジストマスク133とSiO2マスク134の複
合マスクを図4に示すような形状に形成する。このよう
な複合マスクは、まず図5に示すように、パタン135
の周辺に溝136を持ったSiO2マスク134を形成
し、次にパタン135と周辺の溝136を被うようにホ
トレジストマスク133を設けた後、図6に示すよう
に、溝の外側のSiO2マスクをエッチングしてホトレ
ジストに被われたSiO2のパタン135のみを残すこ
とにより得られた。基板として(100)方向からずれ
た基板を用いると導波路の形状が非対称となるため、本
実施例においては導波路の形状を規定するホトレジスト
マスク133と電流通路を規定するSiO2マスク13
4が導波路の非対称形状を補正する方向にずれて形成さ
れている。本実施例ではホトレジストマスク133とS
iO2マスク134の軸ずれは基板面の傾斜した方向に
約1μmとした。
【0022】再び図3を用いて説明する。上述のホトレ
ジストマスクを用い、p−GaAsコンタクト層130
をエッチングする。このとき、p−(Al0.7Ga0.3)
0.5In0.5Pクラッド層129も約0.2μm残してエ
ッチングする。次にホトレジストを取り除き、有機金属
気相成長法によりn−GaAsブロック層137をSi
O2膜のない領域に選択的に成長させた。素子の直列抵
抗低減のため、SiO2膜を除去した後、p−Al0.5G
a0.5As埋込層138及びp−GaAsキャップ層1
39を形成した。次に、ウエハの表面にAuを主成分と
する電極140を形成した。機械的研磨と化学エッチン
グによりGaAs基板を約100μmにエッチングした
後、GaAs基板側にもAuを主成分とする電極141
を形成した。このような半導体ウエハを約600μm間
隔でバー状に劈開し、半導体レーザ装置とした。
ジストマスクを用い、p−GaAsコンタクト層130
をエッチングする。このとき、p−(Al0.7Ga0.3)
0.5In0.5Pクラッド層129も約0.2μm残してエ
ッチングする。次にホトレジストを取り除き、有機金属
気相成長法によりn−GaAsブロック層137をSi
O2膜のない領域に選択的に成長させた。素子の直列抵
抗低減のため、SiO2膜を除去した後、p−Al0.5G
a0.5As埋込層138及びp−GaAsキャップ層1
39を形成した。次に、ウエハの表面にAuを主成分と
する電極140を形成した。機械的研磨と化学エッチン
グによりGaAs基板を約100μmにエッチングした
後、GaAs基板側にもAuを主成分とする電極141
を形成した。このような半導体ウエハを約600μm間
隔でバー状に劈開し、半導体レーザ装置とした。
【0023】本半導体レーザはしきい値電流40mA、
発振波長約630nmでレーザ発振した。半導体レーザ
の活性層に対するレーザ光の結合係数(活性層に導波さ
れるレーザ光の全エネルギーのうち活性層中に分布する
エネルギーの割合)は約4%であり、光出力50mWで
1000時間以上の動作が可能であったが、活性層の厚
さ当たりのしきい値電流密度が120kA/(cm2・
μm)と大きいため、光出力5mWでの寿命も2000
時間程度であった。
発振波長約630nmでレーザ発振した。半導体レーザ
の活性層に対するレーザ光の結合係数(活性層に導波さ
れるレーザ光の全エネルギーのうち活性層中に分布する
エネルギーの割合)は約4%であり、光出力50mWで
1000時間以上の動作が可能であったが、活性層の厚
さ当たりのしきい値電流密度が120kA/(cm2・
μm)と大きいため、光出力5mWでの寿命も2000
時間程度であった。
【0024】そこで光ディスの書替え及び読出しを従来
のような一定強度又は50%程度の高デューティ比の光
ではなく、高出力レベルと零出力の間で変調する10%
以下の低デューティ比のパスル光により行なった。光デ
ィスクに照射される光の強度と半導体レーザ駆動電流の
時間変化を図1に示す。パルス光の周波数は記録媒体の
追随速度及び記録情報の周波数に比べ十分小さい20M
Hz以上とした。図1のように記録光のピーク強度を光
記録媒体の温度上昇に好適に反映されるような周期で、
記録すべき情報に応じて高レベルと零の間で変調してい
る。
のような一定強度又は50%程度の高デューティ比の光
ではなく、高出力レベルと零出力の間で変調する10%
以下の低デューティ比のパスル光により行なった。光デ
ィスクに照射される光の強度と半導体レーザ駆動電流の
時間変化を図1に示す。パルス光の周波数は記録媒体の
追随速度及び記録情報の周波数に比べ十分小さい20M
Hz以上とした。図1のように記録光のピーク強度を光
記録媒体の温度上昇に好適に反映されるような周期で、
記録すべき情報に応じて高レベルと零の間で変調してい
る。
【0025】光ディスクのデータの書込み及び消去は以
下のように行なう。記録媒体の表面に到達する光の強度
は光学系の損失のため半導体レーザの出力の約30%と
なるので、半導体レーザの定格出力50mWで動作させ
ると記録媒体に照射されるレーザ強度は約15mWとな
る。記録の際のレーザ光の平均強度は、記録層112の
結晶化が起こる6mW(デューティ比6/15)と非晶
質に近い状態への変化が起こる15mW(デューティ比
1)との間で記録すべき情報信号に従って変化させた。
この場合は、記録層112の非晶質に近い状態の箇所が
記録マークとなる。この記録方法では、先に記録されて
いた情報が新たに記録した情報に書き替えられるので、
一回の走査のみでオーバライトが可能であるが、一定の
平均パワーのレーザ光を照射して、先の情報を消去した
後、上記のように強度変調したレーザ光を照射して記録
してもよい。
下のように行なう。記録媒体の表面に到達する光の強度
は光学系の損失のため半導体レーザの出力の約30%と
なるので、半導体レーザの定格出力50mWで動作させ
ると記録媒体に照射されるレーザ強度は約15mWとな
る。記録の際のレーザ光の平均強度は、記録層112の
結晶化が起こる6mW(デューティ比6/15)と非晶
質に近い状態への変化が起こる15mW(デューティ比
1)との間で記録すべき情報信号に従って変化させた。
この場合は、記録層112の非晶質に近い状態の箇所が
記録マークとなる。この記録方法では、先に記録されて
いた情報が新たに記録した情報に書き替えられるので、
一回の走査のみでオーバライトが可能であるが、一定の
平均パワーのレーザ光を照射して、先の情報を消去した
後、上記のように強度変調したレーザ光を照射して記録
してもよい。
【0026】記録した情報の再生は以下のように行なっ
た。平均強度が記録が行なわれないレベル(1mW)に
保ったレーザ光(630nm)を、記録ヘッド中のレン
ズで集光して基板を透過して情報を記録した記録層に照
射した。レーザ光のピーク強度は、記録時のピーク強度
と同じ15mWとし、20MHzの周波数で平均パワー
が1mWとなるようにデューティ比1/15で強度変調
した。
た。平均強度が記録が行なわれないレベル(1mW)に
保ったレーザ光(630nm)を、記録ヘッド中のレン
ズで集光して基板を透過して情報を記録した記録層に照
射した。レーザ光のピーク強度は、記録時のピーク強度
と同じ15mWとし、20MHzの周波数で平均パワー
が1mWとなるようにデューティ比1/15で強度変調
した。
【0027】半導体レーザをこのようにパスル駆動する
に当たって、高レベル照射時の光出力を半導体レーザの
定格出力である50mW程度とし、非発光時の動作電流
を電流注入による半導体の劣化が発光時の劣化に比べ十
分小さくなるように、しきい値電流の70%以下で、し
きい値電流値の動作電圧の50%に相当する電流値以上
の範囲に設定した。
に当たって、高レベル照射時の光出力を半導体レーザの
定格出力である50mW程度とし、非発光時の動作電流
を電流注入による半導体の劣化が発光時の劣化に比べ十
分小さくなるように、しきい値電流の70%以下で、し
きい値電流値の動作電圧の50%に相当する電流値以上
の範囲に設定した。
【0028】本実施例のパルス幅(数nm程度)では、
端面劣化が発生する光出力は連続発振時の約1.4倍に
なるので、光出力が連続動作時の定格出力程度であれ
ば、半導体レーザの主要な劣化モードの一つであるレー
ザ光による端面ミラーの劣化は発生しない。また、非発
光時の動作電流を電流注入による半導体の劣化が発生せ
ず、発光時の結晶劣化は半導体レーザの出力に殆ど依存
せず、しきい値電流により主に決まるので結晶劣化によ
り支配される半導体レーザの寿命はデューティ比に反比
例して長くなる。これにより、連続動作では2000時
間程度の寿命であった630nmの高出力半導体レーザ
を10000時間以上安定に使用することが可能であっ
た。
端面劣化が発生する光出力は連続発振時の約1.4倍に
なるので、光出力が連続動作時の定格出力程度であれ
ば、半導体レーザの主要な劣化モードの一つであるレー
ザ光による端面ミラーの劣化は発生しない。また、非発
光時の動作電流を電流注入による半導体の劣化が発生せ
ず、発光時の結晶劣化は半導体レーザの出力に殆ど依存
せず、しきい値電流により主に決まるので結晶劣化によ
り支配される半導体レーザの寿命はデューティ比に反比
例して長くなる。これにより、連続動作では2000時
間程度の寿命であった630nmの高出力半導体レーザ
を10000時間以上安定に使用することが可能であっ
た。
【0029】〈実施例2〉本発明の第2の実施例とし
て、実施例1と同様のパルス変調した半導体レーザを用
いる光記録再生装置であって、複数の半導体レーザ光源
を用い、パルス変調の周波数を変えることにより、より
高速の情報再生を可能とした例を示す。
て、実施例1と同様のパルス変調した半導体レーザを用
いる光記録再生装置であって、複数の半導体レーザ光源
を用い、パルス変調の周波数を変えることにより、より
高速の情報再生を可能とした例を示す。
【0030】図7は本実施例の光記録再生装置の模式
図、図8はその動作説明図である。本実施例においては
レーザストライプを2本有するアレイ型の半導体レーザ
101を光源として用いた。これにより情報を2倍の速
度で読み書きすることが可能となる。また、一方を画像
情報、他方を音声情報とすることも可能である。光学系
は実施例1と同様である。情報を記録する際の信号処理
は、記録される情報が異なるクロック生成回路119に
同期した2本のレーザにより光記録媒体の2か所にそれ
ぞれ行なわれる以外は実施例1と同様であるが、読み出
しの際には2本のレーザによる読出し信号を分離して検
出する必要がある。このような信号の読出しは以下のよ
うに行なった。
図、図8はその動作説明図である。本実施例においては
レーザストライプを2本有するアレイ型の半導体レーザ
101を光源として用いた。これにより情報を2倍の速
度で読み書きすることが可能となる。また、一方を画像
情報、他方を音声情報とすることも可能である。光学系
は実施例1と同様である。情報を記録する際の信号処理
は、記録される情報が異なるクロック生成回路119に
同期した2本のレーザにより光記録媒体の2か所にそれ
ぞれ行なわれる以外は実施例1と同様であるが、読み出
しの際には2本のレーザによる読出し信号を分離して検
出する必要がある。このような信号の読出しは以下のよ
うに行なった。
【0031】本実施例の2本の半導体レーザは、それぞ
れ図8に示すようなほぼ同強度の平均出力で周波数の異
なるパルス状に駆動される。検出器により検出された読
出し信号は検出回路121により増幅される。この検出
信号は再生用レーザのそれぞれのパルスと同期したパル
ス状となっているため、バンドパスフィルタ(BPF)
201を用いて周波数毎に分離することができる。分離
された信号は、それぞれ再生回路123以降の回路を通
り再生信号を生成する。再生信号は再生回路内で2値化
され、再生デジタル情報となる。この再生デジタル情報
はコード変換回路124に送られてコード変換され、再
生情報125が得られる。
れ図8に示すようなほぼ同強度の平均出力で周波数の異
なるパルス状に駆動される。検出器により検出された読
出し信号は検出回路121により増幅される。この検出
信号は再生用レーザのそれぞれのパルスと同期したパル
ス状となっているため、バンドパスフィルタ(BPF)
201を用いて周波数毎に分離することができる。分離
された信号は、それぞれ再生回路123以降の回路を通
り再生信号を生成する。再生信号は再生回路内で2値化
され、再生デジタル情報となる。この再生デジタル情報
はコード変換回路124に送られてコード変換され、再
生情報125が得られる。
【0032】次に本実施例で用いた半導体レーザの構造
及び作製方法を図を用いて説明する。図9は2本並行に
作製されたアレイ状半導体レーザの1本のストライプの
断面構造を示す。本構造では、まずn−GaAs基板2
02上にn−Zn0.86Mg0.14S0.1Se0.9クラッド層
203、多重量子井戸活性層204、 p−Zn0.86
Mg0.14S0.1Se0.9クラッド層205、p−Zn0.86
Mg0.14Se歪吸収層206、p−Zn0.86Mg0.14S
0.1Se0.9クラッド層207、さらに、p−ZnSeキ
ャップ層208、ZnSe/ZnTe超格子層209、
ZnTeコンタクト層210を順次結晶成長させた。多
重量子井戸活性層204は6層のZnCdSeウエル層
211(厚さ6nm)と7層のZnSSeバリア層21
2(厚さ4nm)を交互に積層して形成している。
及び作製方法を図を用いて説明する。図9は2本並行に
作製されたアレイ状半導体レーザの1本のストライプの
断面構造を示す。本構造では、まずn−GaAs基板2
02上にn−Zn0.86Mg0.14S0.1Se0.9クラッド層
203、多重量子井戸活性層204、 p−Zn0.86
Mg0.14S0.1Se0.9クラッド層205、p−Zn0.86
Mg0.14Se歪吸収層206、p−Zn0.86Mg0.14S
0.1Se0.9クラッド層207、さらに、p−ZnSeキ
ャップ層208、ZnSe/ZnTe超格子層209、
ZnTeコンタクト層210を順次結晶成長させた。多
重量子井戸活性層204は6層のZnCdSeウエル層
211(厚さ6nm)と7層のZnSSeバリア層21
2(厚さ4nm)を交互に積層して形成している。
【0033】次に、この構造に熱CVD法及びホトリソ
グラフ技術を用いて2本の並行したストライプ状のSi
O2マスクを形成した。ストライプの間隔は約50μm
とした。図にはストライプの1本のみ示してある。この
SiO2をマスクとしてZnTeコンタクト層210か
らp−Zn0.86Mg0.14S0.1Se0.9クラッド層207
の途中までクラッド層を約0.5μm残してエッチング
する。次ぎにSiO2マスクを取り除いた後、プラズマ
CVD法によりSi3N4膜213(膜厚1.2μm)を
堆積した。図10に示すように堆積したSi3N4膜21
3はストライプの肩部214で薄くなっているためフッ
酸系エッチング液で軽くエッチングする(図の点線のよ
うにする)ことにより肩部のZnTeコンタクト層21
0を露出させることができる。ここにホトレジスト21
5を約1μmの厚さに塗布し、酸素プラズマによりエッ
チバックするとストライプ上に堆積したSi3N4膜21
3の表面が露出する(図11)。ここで、CF4プラズ
マによりSi3N4膜213をエッチングするとストライ
プの先端のみを露出させることができる。
グラフ技術を用いて2本の並行したストライプ状のSi
O2マスクを形成した。ストライプの間隔は約50μm
とした。図にはストライプの1本のみ示してある。この
SiO2をマスクとしてZnTeコンタクト層210か
らp−Zn0.86Mg0.14S0.1Se0.9クラッド層207
の途中までクラッド層を約0.5μm残してエッチング
する。次ぎにSiO2マスクを取り除いた後、プラズマ
CVD法によりSi3N4膜213(膜厚1.2μm)を
堆積した。図10に示すように堆積したSi3N4膜21
3はストライプの肩部214で薄くなっているためフッ
酸系エッチング液で軽くエッチングする(図の点線のよ
うにする)ことにより肩部のZnTeコンタクト層21
0を露出させることができる。ここにホトレジスト21
5を約1μmの厚さに塗布し、酸素プラズマによりエッ
チバックするとストライプ上に堆積したSi3N4膜21
3の表面が露出する(図11)。ここで、CF4プラズ
マによりSi3N4膜213をエッチングするとストライ
プの先端のみを露出させることができる。
【0034】ここで図9に示すように、ウエハの表面に
Auを主成分とする電極216を形成し、機械的研磨及
び化学エッチングによりGaAs基板を約100μmに
エッチングし、GaAs基板側にもAuを主成分とする
電極217を形成した。
Auを主成分とする電極216を形成し、機械的研磨及
び化学エッチングによりGaAs基板を約100μmに
エッチングし、GaAs基板側にもAuを主成分とする
電極217を形成した。
【0035】図12に半導体レーザのストライプの横断
面構造を示すように、n−GaAs基板202にはレー
ザ端面となる領域にストライプに垂直な方向(図12で
は紙面に垂直な方向)が20μm、ストライプに平行な
方向(図12では図の左右方向)が5μmで深さが約
0.5μmの窓形成溝218が設けられている。このた
め、窓形成溝218以外の領域での多重量子井戸活性層
204と窓形成溝218内の歪吸収層206が略同一平
面上に位置する構成となり、両者が光学的に結合する。
すなわち窓以外の領域では多重量子井戸活性層204に
導波されていた光が窓領域では歪吸収層206に導波さ
れる。
面構造を示すように、n−GaAs基板202にはレー
ザ端面となる領域にストライプに垂直な方向(図12で
は紙面に垂直な方向)が20μm、ストライプに平行な
方向(図12では図の左右方向)が5μmで深さが約
0.5μmの窓形成溝218が設けられている。このた
め、窓形成溝218以外の領域での多重量子井戸活性層
204と窓形成溝218内の歪吸収層206が略同一平
面上に位置する構成となり、両者が光学的に結合する。
すなわち窓以外の領域では多重量子井戸活性層204に
導波されていた光が窓領域では歪吸収層206に導波さ
れる。
【0036】このような半導体ウエハの一部に、図13
のような深さ約10μm、幅約20μm、長さ100μ
mのへき開誘導溝219をその1辺220が窓形成溝の
ほぼ中央である点線221に一致するように形成した。
このへき開誘導溝に対して0でない一定角度でダイアモ
ンドスクライバを移動させることにより結晶に傷222
を付け、これを用いて約600μm間隔でバー状に劈開
した。劈開位置の誤差は約1μmであった。本半導体レ
ーザは波長510nmで発振し、しきい値電流は約50
mAであった。なお、上記の角度は1度から10度の範
囲であることが好ましい。
のような深さ約10μm、幅約20μm、長さ100μ
mのへき開誘導溝219をその1辺220が窓形成溝の
ほぼ中央である点線221に一致するように形成した。
このへき開誘導溝に対して0でない一定角度でダイアモ
ンドスクライバを移動させることにより結晶に傷222
を付け、これを用いて約600μm間隔でバー状に劈開
した。劈開位置の誤差は約1μmであった。本半導体レ
ーザは波長510nmで発振し、しきい値電流は約50
mAであった。なお、上記の角度は1度から10度の範
囲であることが好ましい。
【0037】上記のへき開誘導溝は、基板に対して相対
的な凹部であればよい。つまり基板に設けられた凹部で
もよく、基板に設けられた凸部によりある部分がその凸
部に対して凹部となっている場合でもよい。
的な凹部であればよい。つまり基板に設けられた凹部で
もよく、基板に設けられた凸部によりある部分がその凸
部に対して凹部となっている場合でもよい。
【0038】前述したように、書込みモードにおける半
導体レーザの寿命は主として半導体のレーザ共振器を形
成するミラー端面がレーザ光により劣化する端面劣化現
象により支配されるが、本実施例の場合ミラー端面はレ
ーザ光に対し吸収のないp−Zn0.86Mg0.14S0.1S
e0.9クラッド層となっているため従来のような端面劣
化現象は発生しない。本半導体レーザは窓構造の効果に
より光出力100mW以上でも1000時間以上の連続
動作が可能であった。本素子の活性層厚さ当たりのしき
い値電流密度は86kA/(cm2・μm)であり、光
出力5mWにおいては約2000時間の連続動作が可能
であった。
導体レーザの寿命は主として半導体のレーザ共振器を形
成するミラー端面がレーザ光により劣化する端面劣化現
象により支配されるが、本実施例の場合ミラー端面はレ
ーザ光に対し吸収のないp−Zn0.86Mg0.14S0.1S
e0.9クラッド層となっているため従来のような端面劣
化現象は発生しない。本半導体レーザは窓構造の効果に
より光出力100mW以上でも1000時間以上の連続
動作が可能であった。本素子の活性層厚さ当たりのしき
い値電流密度は86kA/(cm2・μm)であり、光
出力5mWにおいては約2000時間の連続動作が可能
であった。
【0039】読出しモードにおける半導体結晶の劣化
は、パルスのデューティ比を5%程度とすると共に非発
光時の動作電流をこの期間の半導体結晶の劣化が殆ど無
視できるしきい値電流の70%以下で、かつ、しきい値
電流値の動作電圧の50%に相当する電流値以上の値と
することにより問題の起こらないレベルに抑えることが
できた。また、本実施例においては半導体レーザをデュ
ーティ比の小さいパルスで駆動するが、一般に半導体レ
ーザは光出力が大きい程電気エネルギーの光への変換効
率がよいので一定出力で駆動する場合に比べ発熱量も小
さく一層の信頼性の改善が期待できる。これにより読出
しモードにおいても実用上必要な10000時間以上の
安定動作が可能であった。
は、パルスのデューティ比を5%程度とすると共に非発
光時の動作電流をこの期間の半導体結晶の劣化が殆ど無
視できるしきい値電流の70%以下で、かつ、しきい値
電流値の動作電圧の50%に相当する電流値以上の値と
することにより問題の起こらないレベルに抑えることが
できた。また、本実施例においては半導体レーザをデュ
ーティ比の小さいパルスで駆動するが、一般に半導体レ
ーザは光出力が大きい程電気エネルギーの光への変換効
率がよいので一定出力で駆動する場合に比べ発熱量も小
さく一層の信頼性の改善が期待できる。これにより読出
しモードにおいても実用上必要な10000時間以上の
安定動作が可能であった。
【0040】〈実施例3〉本発明の第3の実施例とし
て、実施例2と同様のパルス変調した複数の半導体レー
ザを用いる光記録再生装置であってより集積度の高い面
発光型半導体レーザを光源として用いた例を示す。情報
の記録及び再生の方法はチャネル数が2から9に増加し
ている以外は実施例2と同様である。
て、実施例2と同様のパルス変調した複数の半導体レー
ザを用いる光記録再生装置であってより集積度の高い面
発光型半導体レーザを光源として用いた例を示す。情報
の記録及び再生の方法はチャネル数が2から9に増加し
ている以外は実施例2と同様である。
【0041】本実施例で用いた半導体レーザの構造及び
作製方法を図14、図15を用いて説明する。n−Ga
N基板301上に、n−GaN302とn−AlGaN
303を各々の媒質内における発振波長の1/4倍の厚
さに交互に積層した周期構造(30周期)からなるn型
の半導体多層膜反射鏡304、n−Al0.5Ga0.5Nク
ラッド層305、厚さ7nmのInGaN量子井戸層3
06と厚さ10nmのGaN障壁層307を積層(20
周期)した多重量子井戸活性層308、 p−Al0.5
Ga0.5Nクラッド層309、p−GaN310とp−
AlGaN311を各々の媒質内における発振波長の1
/4倍の厚さに交互に積層した周期構造(30周期)か
らなるp型の半導体多層膜反射鏡312を順次成長させ
た。次に、Gaイオン打ち込みを行なってp型の半導体
多層膜反射鏡312を混晶化及び高抵抗化して混晶化領
域315とし、凸状の発光領域(5μm×5μm)を形
成する。
作製方法を図14、図15を用いて説明する。n−Ga
N基板301上に、n−GaN302とn−AlGaN
303を各々の媒質内における発振波長の1/4倍の厚
さに交互に積層した周期構造(30周期)からなるn型
の半導体多層膜反射鏡304、n−Al0.5Ga0.5Nク
ラッド層305、厚さ7nmのInGaN量子井戸層3
06と厚さ10nmのGaN障壁層307を積層(20
周期)した多重量子井戸活性層308、 p−Al0.5
Ga0.5Nクラッド層309、p−GaN310とp−
AlGaN311を各々の媒質内における発振波長の1
/4倍の厚さに交互に積層した周期構造(30周期)か
らなるp型の半導体多層膜反射鏡312を順次成長させ
た。次に、Gaイオン打ち込みを行なってp型の半導体
多層膜反射鏡312を混晶化及び高抵抗化して混晶化領
域315とし、凸状の発光領域(5μm×5μm)を形
成する。
【0042】次にウエハ表面に電子ビーム蒸着法により
タングステン電極313を設け、瞬間熱アニール法によ
りオーミック接触を形成した。n−GaN基板301に
も同様にしてタングステン電極314を設けた。
タングステン電極313を設け、瞬間熱アニール法によ
りオーミック接触を形成した。n−GaN基板301に
も同様にしてタングステン電極314を設けた。
【0043】以上のような構造の半導体レーザを図15
に示すように結晶軸に対し18.4度の傾きを持った3
個×3個の2次元アレイ状に配置し、タングステン電極
を素子毎に電気的に分離して設けることにより各素子を
個別に駆動できる構造とした。これにより光ディスク表
面に投射されたスポットが等間隔に並んだ記録用トラッ
クに良好に整合される。
に示すように結晶軸に対し18.4度の傾きを持った3
個×3個の2次元アレイ状に配置し、タングステン電極
を素子毎に電気的に分離して設けることにより各素子を
個別に駆動できる構造とした。これにより光ディスク表
面に投射されたスポットが等間隔に並んだ記録用トラッ
クに良好に整合される。
【0044】本実施例の半導体レーザは波長410n
m、しきい値電流10mAレーザ発振した。面発光レー
ザの場合、ミラー面に活性層が露出していないため端面
発光型レーザのような端面破壊は起こらず、光出力は主
に熱飽和現象により制限される。本素子の場合、最大連
続発振出力は40mWであった。本素子の活性層厚さ当
たりのしきい値電流密度は200kA/(cm2・μ
m)であり、出力20mWで1000時間、出力2mW
で3000時間の動作が可能であった。
m、しきい値電流10mAレーザ発振した。面発光レー
ザの場合、ミラー面に活性層が露出していないため端面
発光型レーザのような端面破壊は起こらず、光出力は主
に熱飽和現象により制限される。本素子の場合、最大連
続発振出力は40mWであった。本素子の活性層厚さ当
たりのしきい値電流密度は200kA/(cm2・μ
m)であり、出力20mWで1000時間、出力2mW
で3000時間の動作が可能であった。
【0045】面発光半導体レーザにおいては電流注入密
度が大きいため発熱による利得飽和が光出力を制限して
いたが本実施例のようにパルス電流で駆動すれば注入電
流のエネルギーのうち50%近くが光エネルギーに変換
されるため熱的な平均光出力の限界は直流駆動の2倍近
い値となる。半導体レーザはピーク出力20mWのパル
ス状に駆動され、情報の消去時には連続動作で、記録時
にはデューティ40%で、読み出し時にはデューティ1
0%で駆動した。
度が大きいため発熱による利得飽和が光出力を制限して
いたが本実施例のようにパルス電流で駆動すれば注入電
流のエネルギーのうち50%近くが光エネルギーに変換
されるため熱的な平均光出力の限界は直流駆動の2倍近
い値となる。半導体レーザはピーク出力20mWのパル
ス状に駆動され、情報の消去時には連続動作で、記録時
にはデューティ40%で、読み出し時にはデューティ1
0%で駆動した。
【0046】面発光レーザの場合、発光スポットはほぼ
真円に近い形状にでき、従来の端面発光型半導体レーザ
の場合のような楕円ビームの補正や収差の補正を必要と
しないので光記録再生装置の光学系との光結合は従来の
倍以上の70%となる。従って、上記動作条件により消
去、書込み及び読出しを行なうときのディスク面に入射
するレーザ光の平均強度はそれぞれ14mW、5.6m
W、1.4mWとなり、同一波長の端面発光型半導体レ
ーザを用いた場合と同様の光記録再生性能が得られた。
真円に近い形状にでき、従来の端面発光型半導体レーザ
の場合のような楕円ビームの補正や収差の補正を必要と
しないので光記録再生装置の光学系との光結合は従来の
倍以上の70%となる。従って、上記動作条件により消
去、書込み及び読出しを行なうときのディスク面に入射
するレーザ光の平均強度はそれぞれ14mW、5.6m
W、1.4mWとなり、同一波長の端面発光型半導体レ
ーザを用いた場合と同様の光記録再生性能が得られた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、情報読出しモードにお
ける半導体レーザ装置の寿命が通常の使用条件での値の
約10倍となり、従来高出力化と長寿命化の両立が難し
かった短波長の半導体レーザ装置を光源に用いても長時
間安定な動作が可能な光記録再生方法を得ることができ
た。また、高出力、長寿命の半導体レーザ装置を用いた
光記録再生装置を得ることができた。また、光記録再生
装置に用いるに適した高出力、長寿命の半導体レーザを
提供できた。さらにまた、このような半導体レーザ装置
を容易に製造することができた。
ける半導体レーザ装置の寿命が通常の使用条件での値の
約10倍となり、従来高出力化と長寿命化の両立が難し
かった短波長の半導体レーザ装置を光源に用いても長時
間安定な動作が可能な光記録再生方法を得ることができ
た。また、高出力、長寿命の半導体レーザ装置を用いた
光記録再生装置を得ることができた。また、光記録再生
装置に用いるに適した高出力、長寿命の半導体レーザを
提供できた。さらにまた、このような半導体レーザ装置
を容易に製造することができた。
【図1】本発明の第1の実施例の半導体レーザ装置の駆
動方法の説明図。
動方法の説明図。
【図2】本発明の第1の実施例の光記録再生装置の模式
図。
図。
【図3】本発明の第1の実施例に用いる半導体レーザ装
置の断面構造図。
置の断面構造図。
【図4】本発明の第1の実施例に用いる半導体レーザ装
置の作製途中の平面図。
置の作製途中の平面図。
【図5】本発明の第1の実施例に用いる半導体レーザ装
置の作製途中の断面図。
置の作製途中の断面図。
【図6】本発明の第1の実施例に用いる半導体レーザ装
置の作製途中の断面図。
置の作製途中の断面図。
【図7】本発明の第2の実施例の光記録再生装置の模式
図。
図。
【図8】本発明の第2の実施例の半導体レーザ装置の駆
動方法の説明図。
動方法の説明図。
【図9】本発明の第2の実施例に用いる半導体レーザ装
置の断面構造図。
置の断面構造図。
【図10】本発明の第2の実施例に用いる半導体レーザ
装置の作製途中の断面図。
装置の作製途中の断面図。
【図11】本発明の第2の実施例に用いる半導体レーザ
装置の作製途中の断面図。
装置の作製途中の断面図。
【図12】本発明の第2の実施例に用いる半導体レーザ
装置の断面構造図。
装置の断面構造図。
【図13】本発明の第2の実施例に用いる半導体レーザ
装置の作製方法説明図。
装置の作製方法説明図。
【図14】本発明の第3の実施例に用いる半導体レーザ
装置の断面構造図。
装置の断面構造図。
【図15】本発明の第3の実施例に用いる半導体レーザ
装置の上面構造図。
装置の上面構造図。
101…半導体レーザ 102…レーザ光 103…コリメータレンズ 104…楕円補正プリズム 105…ビームスプリッタ 106…1/4波長板 107…集光レンズ 108…光記録媒体 109…検出器 110…ポリカーボネート基板 111…下部保護層 112…記録層 113…上部保護層 114…金属反射層 115…紫外線硬化樹脂層 116…記録情報 117…コード変換回路 118…変調回路 119…クロック生成回路 120…レーザ駆動回路 121…検出回路 122…ローパスフィルタ 123…再生回路 124…コード変換回路 125…再生情報 126…n−GaAs傾角基板 127…クラッド層 128…多重量子井戸活性層 129…クラッド層 130…コンタクト層 131…ウエル層 132…バリア層 133…ホトレジストマスク 134…SiO2マスク 135…パタン 136…溝 137…ブロック層 138…埋込層 139…キャップ層 140、141…電極 201…バンドパスフィルタ 202…n−GaAs基板 203、205、207…クラッド層 204…多重量子井戸活性層 206…歪吸収層 208…キャップ層 209…超格子層 210…コンタクト層 211…ウエル層 212…バリア層 213…Si3N4膜 214…肩部 215…ホトレジスト 216、217…電極 218…窓形成溝 219…へき開誘導溝 220…溝の1辺 221…点線 222…傷 301…n−GaN基板 302…n−GaN 303…n−AlGaN 304…n型の半導体多層膜反射鏡 305…クラッド層 306…量子井戸層 307…障壁層 308…多重量子井戸活性層 309…クラッド層 310…p−GaN 311…p−AlGaN 312…p型の半導体多層膜反射鏡 313、314…タングステン電極 315…混晶化領域
Claims (15)
- 【請求項1】記録媒体に半導体レーザより出射したレー
ザ光を照射し、記録媒体に記録された情報の読み出しを
行なう光記録再生方法において、該レーザ光は、デュー
ティ比10%以下のパルス光であり、上記半導体レーザ
は、該パルス光の非発光状態のときに、該半導体レーザ
のしきい値電流より小さい所定量の電流で駆動されるこ
とを特徴とする光記録再生方法。 - 【請求項2】請求項1記載の光記録再生方法において、
上記所定量の電流は、上記半導体レーザのしきい値電流
の70%以下で、かつ、しきい値電流値での動作電圧の
50%に相当する電流値以上であることを特徴とする光
記録再生方法。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の光記録再生方法にお
いて、上記半導体レーザの発光波長は、400nmから
650nmの範囲であることを特徴とする光記録再生方
法。 - 【請求項4】請求項1記載の光記録再生方法において、
上記レーザ光の波長は、400nmから500nmの範
囲に有り、上記所定量の電流は、活性層の厚さ当たりの
電流密度が100kA/(cm2・μm)以下であるこ
とを特徴とする光記録再生方法。 - 【請求項5】請求項1記載の光記録再生方法において、
上記レーザ光の波長は、500nmから600nmの範
囲に有り、上記所定量の電流は、活性層の厚さ当たりの
電流密度が50kA/(cm2・μm)以下であること
を特徴とする光記録再生方法。 - 【請求項6】請求項1記載の光記録再生方法において、
上記レーザ光の波長は、600nmから650nmの範
囲に有り、上記所定量の電流は、活性層の厚さ当たりの
電流密度が60kA/(cm2・μm)以下であること
を特徴とする光記録再生方法。 - 【請求項7】記録媒体と、該記録媒体に記録された情報
の読み出しを行なうために、該記録媒体にレーザ光を照
射する半導体レーザと、該半導体レーザを駆動する駆動
手段とを有する光記録再生装置において、該駆動手段
は、上記半導体レーザより出射したレーザ光をデューテ
ィ比10%以下のパルス光とし、かつ、該パルス光の非
発光状態のときに、上記半導体レーザのしきい値電流よ
り小さい所定量の電流で駆動する手段であることを特徴
とする光記録再生装置。 - 【請求項8】請求項7記載の光記録再生装置において、
上記所定量の電流は、上記半導体レーザのしきい値電流
の70%以下で、かつ、しきい値電流値での動作電圧の
50%以上に相当する電流値であることを特徴とする光
記録再生装置。 - 【請求項9】請求項7記載の光記録再生装置において、
上記半導体レーザは、発光波長が400nmから500
nmの範囲に有り、上記所定量の電流は、上記半導体レ
ーザの活性層の厚さ当たりの電流密度が100kA/
(cm2・μm)以下であることを特徴とする光記録再
生装置。 - 【請求項10】請求項7記載の光記録再生装置におい
て、上記半導体レーザは、発光波長が500nmから6
00nmの範囲に有り、上記所定量の電流は、上記半導
体レーザの活性層の厚さ当たりの電流密度が50kA/
(cm2・μm)以下であることを特徴とする光記録再
生装置。 - 【請求項11】請求項7記載の光記録再生装置におい
て、上記半導体レーザは、発光波長が600nmから6
50nmの範囲に有り、上記所定量の電流は、上記半導
体レーザの活性層の厚さ当たりの電流密度が60kA/
(cm2・μm)以下であることを特徴とする光記録再
生装置。 - 【請求項12】半導体基板上に、少なくとも導電型の異
なる第1及び第2の半導体層と、該第1及び第2の半導
体層に挟まれ、かつ、該第1及び第2の半導体層よりも
小さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3の半導体
層により構成される活性層を有し、上記半導体基板に垂
直で、かつ、相対する面が反射鏡の機能を持つことによ
り光共振器が構成された半導体レーザ装置において、上
記活性層の一方の端部近傍の下部の上記半導体基板は段
差を有し、かつ、該段差部に、上記第1及び第2の半導
体層よりも大きな屈折率を有する第5の半導体層が、該
段差部以外の領域の上記活性層と光学的に結合する位置
になるように設けられたことを特徴とする半導体レーザ
装置。 - 【請求項13】半導体基板上に、少なくとも導電型の異
なる第1及び第2の半導体層と、該第1及び第2の半導
体層に挟まれ、かつ、該第1及び第2の半導体層よりも
小さな禁制帯幅及び大きな屈折率を有する第3の半導体
層により構成される活性層をストライプ状に形成する工
程と、上記半導体基板に垂直で、かつ、相対する面が反
射鏡の機能を持つことにより構成される光共振器を形成
するために、上記半導体基板に設けられた、一辺が上記
活性層のストライプに垂直な方向であるへき開誘導用の
凹部内に、該垂直な方向に対して所望の角度を持ち、か
つ、その一端が上記一辺に沿って折れ曲がった傷を上記
半導体基板に設け、この傷に従って上記半導体基板をへ
き開し、該反射鏡を構成する相対する面の1面を形成す
る工程とを有することを特徴とする半導体レーザ装置の
製造方法。 - 【請求項14】請求項13記載の半導体レーザ装置の製
造方法において、上記所望の角度は、1度から10度の
範囲の角度であることを特徴とする半導体レーザ装置の
製造方法。 - 【請求項15】半導体基板上に、少なくとも導電型の異
なる第1及び第2の半導体層により構成される第1及び
第2のクラッド層と、該第1及び第2のクラッド層に挟
まれ、かつ、該第1及び第2の半導体層よりも小さな禁
制帯幅及び大きな屈折率を有する第3の半導体層により
構成される活性層を形成する工程と、該活性層及び該活
性層の上記半導体基板と逆の側に設けられたクラッド層
をリッジ状に加工する工程と、該リッジ状部分を覆うよ
うに、該クラッド層よりも小さな屈折率又は該活性層よ
りも小さな禁制帯幅を有する第4の半導体結晶層を形成
する工程と、有機化合物層を該第4の半導体結晶層上に
形成する工程と、上記リッジ状部分の上部の上記第4の
半導体結晶層の表面が露出するように、該有機化合物層
を除去する工程と、上記第4の半導体結晶層の上記リッ
ジ状部分の上部を除去する工程を有することを特徴とす
る半導体レーザ装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8335386A JPH10177732A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 光記録再生方法、光記録再生装置、半導体レーザ装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8335386A JPH10177732A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 光記録再生方法、光記録再生装置、半導体レーザ装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10177732A true JPH10177732A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18287973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8335386A Pending JPH10177732A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 光記録再生方法、光記録再生装置、半導体レーザ装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10177732A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2112657A1 (en) * | 2008-04-24 | 2009-10-28 | Harman Becker Automotive Systems GmbH | Lifetime improvement of laser diodes in optical drives |
JP2017098347A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | スタンレー電気株式会社 | 垂直共振器型発光素子 |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP8335386A patent/JPH10177732A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2112657A1 (en) * | 2008-04-24 | 2009-10-28 | Harman Becker Automotive Systems GmbH | Lifetime improvement of laser diodes in optical drives |
WO2009129921A1 (en) * | 2008-04-24 | 2009-10-29 | Harman Becker Automotive | Lifetime improvement of laser diodes in optical drives |
US8223616B2 (en) | 2008-04-24 | 2012-07-17 | Harman Becker Automotive Systems Gmbh | Reproducing system for use with optical devices |
JP2017098347A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | スタンレー電気株式会社 | 垂直共振器型発光素子 |
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