JPH10177450A - 手書き情報入力装置および手書き情報入力方法 - Google Patents

手書き情報入力装置および手書き情報入力方法

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JPH10177450A
JPH10177450A JP35334196A JP35334196A JPH10177450A JP H10177450 A JPH10177450 A JP H10177450A JP 35334196 A JP35334196 A JP 35334196A JP 35334196 A JP35334196 A JP 35334196A JP H10177450 A JPH10177450 A JP H10177450A
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strokes
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克彦 阪口
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  • Image Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作に手間を掛けることなく、入力された複
数のストロークのグループ化を効率的に行うことができ
る手書き情報入力装置を提供する。 【解決手段】 ストローク入力手段1から新たなストロ
ークが入力される毎に、クラスタリング手段4により第
1のクラスタリング処理が実行される。この第1のクラ
スタリング処理では、クラスタリング情報およびクラス
タリングルール5に基づき、入力された新たなストロー
クデータとストローク記憶手段2に既に格納されている
ストローク情報との間でクラスタリング可能であるか否
かを判定する。クラスタリング可能であると判定する
と、ストローク記憶手段2からクラスタリング可能なス
トローク情報が読み出され、この読み出されたストロー
ク情報は入力された新たなストロークデータとまとめら
れて(グループ化されて)1つのストローク情報に変換
され、ストローク記憶手段2に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手書き情報を入力
するための手書き情報入力装置および手書き情報入力方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、専用描画装置またはドロー系ア
プリケーションを読み出して実行する情報処理装置など
には、ペン、マウスなどの手書き入力部材を用いて操作
者によって描かれる軌跡をストロークとして入力し、入
力されたストロークを編集するなど、手書き情報を入力
して編集する手書き情報入力装置が用いられている。
【0003】このような手書き情報入力装置では、連続
的に描かれた軌跡を1本のストロークとして入力し、こ
の1本のストロークを最小単位として取り扱うように設
定している。このように、1本のストロークを最小単位
として取り扱うように設定しているから、入力された複
数のストロークに対し同じ編集処理を行うときには、編
集処理効率を考慮して入力された複数のストロークを1
つのデータにまとめる方法を用いて複数のストロークを
まとめて編集することが多い。この入力された複数のス
トロークを1つのデータにまとめる方法の1つとして、
操作者によって入力したストロークの中から対象となる
各ストロークを個別に選択、指示し、まとめるように指
示された複数のストロークを1つのデータとして取り扱
う方法がある。また、グループ化コマンドを用いて入力
された複数のストロークをまとめる方法があり、この方
法では、操作者によってグループ化するストロークを含
む領域を指示し、この指示された領域の各ストロークを
1つのデータとして取り扱う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には複数
のストロークが時系列的に入力され、各ストロークは互
いに関連してることが多い。例えば、ペンなどを用いて
文字を手書き入力するときには、該文字を構成する各ス
トロークが時系列的に入力され、この文字を構成する各
ストロークは1つのデータとして取り扱われることが多
く、逆に文字を構成する各ストロークを個別に編集処理
することは少ない。
【0005】このように、手書き入力された文字を構成
する各ストロークを1つのデータとして取り扱う場合、
上述の装置に用いられている前者の方法では、入力した
ストロークの中から対象となる各ストロークを個別に選
択、指示する必要があり、この指示操作には非常に手間
が掛かる。
【0006】後者の方法では、グループ化コマンドを用
いることによって文字単位でグループ化することはでき
るが、文字を構成するストロークを含む領域を指示する
必要があり、また、複数の文字が近接して入力されてい
るときには、入力された文字の領域間を適切に区切るよ
うに非常に細かな指示操作が必要になり、文字単位での
グループ化を効率的に行うことはできない。
【0007】本発明の目的は、操作に手間を掛けること
なく、入力された複数のストロークのグループ化を効率
的に行うことができる手書き情報入力装置および手書き
情報入力方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
手書き情報を入力して処理する手書き情報入力装置にお
いて、手書き入力部材を用いて操作者によって描かれる
軌跡をストロークとして入力するストローク入力手段
と、前記入力されたストロークの内の単独のストローク
と同一グループに属するストロークをまとめたクラスタ
リングストロークとをそれぞれ区別して示すストローク
情報を格納するストローク情報記憶手段と、前記ストロ
ーク情報からクラスタリング情報を獲得するクラスタリ
ング情報獲得手段と、複数のストロークが同一グループ
に属するか否かを決定するためのクラスタリングルール
を格納するクラスタリングルール記憶手段と、前記スト
ローク入力手段から新たなストロークが入力される毎に
前記クラスタリング情報および前記クラスタリングルー
ルに基づき該入力された新たなストロークを同一グルー
プにまとめるためのクラスタリング処理を実行し、該ク
ラスタリング処理の結果に応じて前記ストローク記憶手
段に格納されている前記ストローク情報を更新するクラ
スタリング手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の手
書き情報入力装置において、前記クラスタリングルール
は第1のクラスタリングルールと該第1のクラスタリン
グルールと異なる第2のクラスタリングルールとを含
み、前記クラスタリング手段は、前記ストロークの入力
毎に前記第1のクラスタリングルールを使用して前記ク
ラスタリング処理を実行し、前記入力されたストローク
の内の複数のストロークが操作者の指示に基づき指定さ
れると、前記操作者により指示された複数のストローク
に対し、前記第2のクラスタリングルールを使用して前
記クラスタリング処理を実行することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の手
書き情報入力装置において、前記操作者が第2のクラス
タリングルールを使用して前記クラスタリング処理を実
行することを指示するためのコマンドを生成するクラス
タリングコマンド実行手段を備えることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の手
書き情報入力装置において、前記操作者から出された編
集指示を入力し、該編集指示に対応する編集処理を前記
ストローク情報に対し実行する編集手段を備えることを
特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の手
書き情報入力装置において、前記記編集処理は前記入力
されたストロークをグループ化するためのグループ化処
理と、該グループ化処理を解除するためのグループ化解
除処理とを含むことを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1記載の手
書き情報入力装置において、前記入力されたストローク
とともに、前記クラスタリング処理による処理状態を表
示する表示手段を備えることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1記載の手
書き情報入力装置において、前記クラスタリング情報
は、クラスタリングレベル、ストローク入力時間、スト
ローク座標情報、位置情報、表示属性の内の少なくとも
1つを含むことを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項7記載の手
書き情報入力装置において、前記位置情報は、前記単独
のストロークおよびクラスタリングストロークの各スト
ロークを囲む外接矩形で規定される位置を示すことを特
徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1記載の手
書き情報入力装置において、前記クラスタリングルール
は、ストローク間の入力時間の差、ストローク間の位置
の差およびストローク間の表示属性の違いの内の少なく
とも1つに応じて複数のストロークが同一グループに属
するか否かを決定するためのルールからなることを特徴
とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
手書き情報入力装置において、前記ストローク情報は、
前記単独のストロークおよび前記クラスタリングストロ
ークを、それぞれのストロークを構成する座標情報、ク
ラスタリングレベル、ストローク入力時間、位置情報、
表示属性を含むデータフォーマットを用いて表すことを
特徴とする。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
手書き情報入力装置において、前記クラスタリングルー
ルの数は複数からなり、前記クラスタリング手段は、適
応的に前記クラスタリングルールの中から少なくとも1
つのクラスタリングルールを選択して前記クラスタリン
グ処理を実行することを特徴とする。
【0019】請求項12記載の発明は、手書き情報を入
力して処理する手書き情報入力方法において、手書き入
力部材を用いて操作者によって描かれる軌跡をストロー
クとして入力するストローク入力工程と、ストローク情
報記憶手段に格納された、前記入力されたストロークの
内の単独のストロークと同一グループに属するストロー
クをまとめたクラスタリングストロークとをそれぞれ区
別して示すストローク情報からクラスタリング情報を獲
得するクラスタリング情報獲得工程と、新たなストロー
クが入力される毎に、複数のストロークが同一グループ
に属するか否かを決定するためのクラスタリングルール
および前記クラスタリング情報に基づき該入力された新
たなストロークを同一グループにまとめるためのクラス
タリング処理を実行し、該クラスタリング処理の結果に
応じて前記ストローク記憶手段に格納されている前記ス
トローク情報を更新するクラスタリング工程とを備える
ことを特徴とする。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の手書き情報入力方法において、前記クラスタリングル
ールは第1のクラスタリングルールと該第1のクラスタ
リングルールと異なる第2のクラスタリングルールとを
含み、前記クラスタリング工程は、前記ストロークの入
力毎に前記第1のクラスタリングルールを使用して前記
クラスタリング処理を実行する工程と、前記入力された
ストロークの内の複数のストロークが操作者の指示に基
づき指定されると、前記操作者により指示された複数の
ストロークに対し、前記第2のクラスタリングルールを
使用して前記クラスタリング処理を実行する工程とを含
むことを特徴とする。
【0021】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の手書き情報入力方法において、前記操作者が第2のク
ラスタリングルールを使用して前記クラスタリング処理
を実行することを指示するためのコマンドを生成するク
ラスタリングコマンド実行工程を備えることを特徴とす
る。
【0022】請求項15記載の発明は、請求項12記載
の手書き情報入力方法において、前記操作者から出され
た編集指示を入力し、該編集指示に対応する編集処理を
前記ストローク情報に対し実行する編集手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0023】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の手書き情報入力方法において、前記記編集処理は前記
入力されたストロークをグループ化するためのグループ
化処理と、該グループ化処理を解除するためのグループ
化解除処理とを含むことを特徴とする。
【0024】請求項17記載の発明は、請求項12記載
の手書き情報入力方法において、前記入力されたストロ
ークとともに、前記クラスタリング処理による処理状態
を表示手段に表示する表示工程を備えることを特徴とす
る。
【0025】請求項18記載の発明は、請求項12記載
の手書き情報入力方法において、前記クラスタリング情
報は、クラスタリングレベル、ストローク入力時間、ス
トローク座標情報、位置情報、表示属性の内の少なくと
も1つを含むことを特徴とする。
【0026】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の手書き情報入力方法において、前記位置情報は、前記
単独のストロークおよびクラスタリングストロークの各
ストロークを囲む外接矩形で規定される位置を示すこと
を特徴とする。
【0027】請求項20記載の発明は、請求項12記載
の手書き情報入力方法において、前記クラスタリングル
ールは、ストローク間の入力時間の差、ストローク間の
位置の差およびストローク間の表示属性の違いの内の少
なくとも1つに応じて複数のストロークが同一グループ
に属するか否かを決定するためのルールからなることを
特徴とする。
【0028】請求項21記載の発明は、請求項12記載
の手書き情報入力方法において、前記ストローク情報
は、前記単独のストロークおよび前記クラスタリングス
トロークを、それぞれのストロークを構成する座標情
報、クラスタリングレベル、ストローク入力時間、位置
情報、表示属性を含むデータフォーマットで表すことを
特徴とする。
【0029】請求項22記載の発明は、請求項12記載
の手書き情報入力方法において、前記クラスタリングル
ールの数は複数からなり、該クラスタリングルールの中
から少なくとも1つのクラスタリングルールを適応的に
選択して前記クラスタリング処理を実行することを特徴
とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図を参照しながら説明する。
【0031】(実施の第1形態)図1は本発明の手書き
情報入力装置の実施の第1形態の構成を示すブロック図
である。
【0032】手書き情報入力装置は、図1に示すよう
に、入力面にデジタイザが設けられているストローク入
力手段1を備え、ストローク入力手段1は、ペンを用い
て操作者によって入力面に描かれる軌跡をストロークデ
ータとして入力するとともに、該ストロークデータの入
力時におけるペンの操作過程および操作結果に関する情
報を入力する。この入力されたストロークデータは、入
力面にペンが接触してから入力面からペンが離れるまで
に期間中に単位時間毎に生成される座標列データからな
り、この期間中に得られる座標列データで表されるスト
ロークデータが1ストローク単位として取り扱われる。
ペンの操作過程および操作結果に関する情報としては、
ストロークの入力開始時刻および終了時刻を表すストロ
ーク入力時間、ペン太さなどを表す表示属性がある。
【0033】このストローク入力手段1から入力された
ストロークデータおよびペンの操作過程および操作結果
に関する情報は互いに対応付けられてストローク情報と
してストローク記憶手段2に格納される。また、ストロ
ーク記憶手段2には、後述するように、同一グループに
属するストロークデータをまとめたクラスタリングスト
ロークデータがストローク情報として格納され、クラス
タリングストロークデータのストローク情報とストロー
クデータのストローク情報とは識別可能なようにそれぞ
れ異なるフォーマット形式で記述されている。これらの
フォーマット形式については図2を用いて後述する。
【0034】ストローク入力手段1から新たなストロー
クが入力される毎に、またクラスタリングコマンド実行
手段6からクラスタリング処理の実行が指示されるとき
に、クラスタリング手段4によりクラスタリング処理が
実行される。具体的には、クラスタリング手段4は、ス
トローク入力手段1から新たなストロークが入力される
毎に、第1のクラスタリング処理を実行する。この第1
のクラスタリング処理では、まず、クラスタリング情報
およびクラスタリングルール5に基づき、入力された新
たなストロークデータとストローク記憶手段2に既に格
納されているストローク情報(ストロークデータまたは
クラスタリングストロークデータ)との間でクラスタリ
ング可能であるか否かを判定する。クラスタリング可能
であると判定すると、ストローク記憶手段2からクラス
タリング可能なストローク情報が読み出され、この読み
出されたストローク情報は入力された新たなストローク
データとまとめられて(グループ化されて)1つのスト
ローク情報に変換され、ストローク記憶手段2に格納さ
れる。すなわち読み出されたストローク情報はこの変換
後のストローク情報に書き換えられる。
【0035】クラスタリングコマンド実行手段6からク
ラスタリングの実行が指示されるときには、第2のクラ
スタリング処理が実行され、この第2のクラスタリング
処理では、まず、クラスタリング情報およびクラスタリ
ングルール5に基づき、ストローク記憶手段2に既に格
納されているストローク情報(ストロークデータまたは
クラスタリングストロークデータ)間でクラスタリング
が可能であるか否かを判定する。クラスタリングが可能
であると判定すると、ストローク記憶手段2からクラス
タリング対象となる複数のストローク情報が読み出さ
れ、読み出された各ストローク情報はまとめられて(グ
ループ化されて)1つのストローク情報に変換され、ス
トローク記憶手段2に格納される。すなわち読み出され
た各トローク情報はこの変換後のストローク情報に書き
換えられる。
【0036】クラスタリング情報はクラスタリングに必
要なデータであり、該データはクラスタリング情報獲得
手段3によりストローク記憶手段2に格納されているス
トローク情報から取り出される。本実施の形態では、ク
ラスタリング情報として、ストロークの入力開始時刻お
よび終了時刻、ストロークの始点および終了点、位置情
報が取り出され、この位置情報は、ストローク情報で示
されるストロークを囲む外接矩形の中心座標で規定され
る位置を示す。
【0037】クラスタリングルール5は、複数のストロ
ーク情報が同一グループに属するか否かを決定するため
のルールからなり、具体的には、ストローク間の入力時
間の差またはストローク間の位置の差に応じて複数のス
トロークが同一グループに属するか否かを決定するため
のルールからなる。本実施の形態では、ストローク入力
手段1から新たなストロークが入力される毎に実行され
る第1のクラスタリング処理において用いられるクラス
タリングルール5では、ストローク間(入力された新た
なストロークデータとストローク記憶手段2に記憶され
ているストローク情報との間)の入力時間の差が所定値
(例えば0.5秒)以下、または一方のストロークの始
点または終点と他方のストロークの始点または終点との
間の差(距離)が所定値(例えば2mm)以下であると
きに、各ストロークが互いに同一グループに属すると定
義する。これに対し、クラスタリングコマンド実行手段
6からクラスタリング処理の実行が指示されるときに実
行される第2のクラスタリング処理において用いられる
クラスタリングルール5では、ストローク間(ストロー
ク記憶手段2に記憶されているストローク情報間)の位
置情報の差(距離)すなわち各ストロークの外接矩形間
の差が所定値(例えば3mm)以下であるときに、各ス
トロークが互いに同一グループに属すると定義する。
【0038】このように、第2のクラスタリング処理に
用いられるクラスタリングルール5と第1のクラスタリ
ング処理に用いられるクラスタリングルール5とではそ
の内容を異にし、第2のクラスタリング処理はストロー
ク記憶手段2に格納されている全てのストローク情報間
のクラスタリングを対象としている点で第1のクラスタ
リング処理と異なる。
【0039】クラスタリングコマンド実行手段6は、上
述したように、クラスタリング手段4に第2のクラスタ
リング処理の実行を指示するための手段であり、該手段
は、表示手段7の画面に表示されたクラスタリング実行
アイコンを用いて指示操作が行われると、クラスタリン
グ手段4に第2のクラスタリング処理の実行を指示する
コマンドを生成する。
【0040】ストローク入力手段1から入力されたスト
ロークはクラスタリング手段4による処理状態(クラス
タ状態)とともに表示手段7に表示される。表示手段7
は、ストローク記憶手段2に記憶されているストローク
情報に基づきストローク入力手段1から入力されたスト
ロークを表示し、クラスタ表示アイコンの指示操作に応
じてクラスタ状態の表示を行う。また、表示手段7は、
上述のクラスタリング実行アイコン、クラスタ表示アイ
コンを含む各種アイコンを表示する。この各種アイコン
には、クラスタリング実行アイコン、クラスタ表示アイ
コン以外に、ストローク記憶手段2に格納されているス
トローク情報の編集操作に用いられるアイコンが含ま
れ、該アイコンとしては、移動、消去、グループ化、グ
ループ化解除の各アイコンがある。この表示手段7によ
る画面表示例については後述する。
【0041】操作者から移動、消去、グループ化、グル
ープ化解除の各アイコンを用いて編集指示が出される
と、該指示はコマンド実行手段8に入力され、コマンド
実行手段8は入力された指示内容に基づきストローク記
憶手段2に格納されているストローク情報に対する編集
処理を行う。この移動、消去、グループ化、グループ化
解除による編集処理内容は通常行われている内容と同じ
であり、ここではその説明を省略する。
【0042】次に、ストローク記憶手段2に格納されて
いるストローク情報のフォーマット形式について図2を
参照しながら説明する。図2は図1の手書き情報入力装
置のストローク記憶手段に格納されているストローク情
報のフォーマット形式を示す図である。
【0043】上述したように、ストロークデータのスト
ローク情報とクラスタリングストロークデータのストロ
ーク情報とは識別可能なようにそれぞれ異なるフォーマ
ット形式で記述されている。
【0044】ストロークデータのストローク情報は、図
2(a)に示すように、LV0,Ln,FT,ET,F
P,EP,MxP,MnP,P1,P2,…,Pnの各
データ列で記述されている。LV0はクラスタリングレ
ベルを示し、このLV0には、クラスタリングが行われ
ていないことを示すデータ「0」が割り当てられてい
る。Lnはこのストローク情報のデータ長を示し、実際
にはストロークデータ全体のワード数が記述される。F
Tはストロークデータの入力開始時刻、ETはストロー
クデータの入力終了時刻、FPは始点座標、EPは終点
座標、MxPはストロークデータの最大座標(X,
Y)、MnPはストロークデータの最小座標(X,Y)
をそれぞれ表す。すなわちMxP,MnPはストローク
の外接矩形の対角点を表す。P1,P2,…,Pnはス
トロークを構成する座標点列を示す。上述の座標は表示
手段7の画面上の座標に一致し、画面の左隅を原点とす
るX−Y座標系で表される。
【0045】クラスタリングストロークデータのストロ
ーク情報は、図2(b)に示すように、LVn,Ln,
FT,ET,FP,EP,MxP,MnP,BD部の各
データ列で記述されている。LVnはクラスタリングレ
ベルを示し、このクラスタリングレベルとは、クラスタ
リングが行われた回数を示すものである。Lnは、スト
ロークデータのストローク情報のLnと同様に、このス
トローク情報のデータ長を示す。FTにはこのクラスタ
リングストロークデータが内包する全てのストロークの
入力開始時刻の中で最も早い入力開始時刻が割り当てら
れ、ETには同じく内包する全てのストロークの入力終
了時刻の中で最も遅い入力終了時刻が割り当てられる。
FPには最も早い入力開始時刻を有するストロークの始
点座標、EPには最も遅い入力終了時刻を有するストロ
ークの終点座標がそれぞれ割り当てられる。MxPは内
包する全てのストロークの中の最大座標(X,Y)、M
nPは内包する全てのストロークの中の最小座標(X,
Y)をそれぞれ表す。BD部にはこのLVnが示すクラ
スタリングレベルより低いクラスタリングレベルを有す
るクラスタリングストロークデータが挿入される。これ
により、階層的なクラスタリングストロークデータ構造
が実現される。
【0046】この階層的なクラスタリングストロークデ
ータ構造の例について図3を参照しながら説明する。図
3は図1の手書き情報入力装置の表示手段に表示された
階層的なクラスタリングストロークデータ構造の一例を
示す図である。
【0047】手書き情報として例えば文字「あ」を構成
する各ストロークが所定時間内の間隔で入力されると、
各ストロークに対し第1のクラスタリング処理が実行さ
れる。第1のクラスタリング処理では、文字「あ」を構
成する各ストローク間の入力時間の差が所定時間以下で
あることにより、各ストロークが同一グループに属する
と判断し、文字「あ」を構成する各ストロークをまとめ
たクラスタリングストロークデータをストローク情報と
してストローク記憶手段2に格納する。このクラスタリ
ングストロークデータは上述の図2(b)に示すフォー
マット形式のデータからなり、このLVnは「1」に設
定されている。続いて文字「す」を構成する各ストロー
クが所定時間内の間隔で入力されると、文字「す」を構
成する各ストロークをまとめたクラスタリングストロー
クデータがストローク情報としてストローク記憶手段2
に格納される。
【0048】これら「あ」、「す」の各文字を構成する
ストロークは入力されると、図3に示すように、表示手
段7の表示画面において、「あ」、「す」の各文字を構
成するストロークがそれぞれクラスタ単位で表示され
る。具体的には、各文字すなわちクラスタ単位はそれを
囲む矩形(点線で表示)31,32とともに表示され、
この点線で表示された矩形31,32でクラスタリング
が行われた範囲が分かる。
【0049】各文字「あ」、「す」の入力に続いて、家
を表すオブジェクトを構成する各ストロークを各ストロ
ーク間において始点または終点間の差(距離)が所定値
以下となるように入力すると、同様に、第1のクラスタ
リング処理が実行される。第1のクラスタリング処理で
は、各ストローク間において始点または終点間の差(距
離)が所定値以下であることにより、これらのストロー
クが同一グループに属すると判断し、このオブジェクト
を構成する各ストロークをまとめたクラスタリングスト
ロークデータをストローク情報としてストローク記憶手
段2に格納する。各文字「あ」、「す」と同様に、オブ
ジェクトすなわちクラスタ単位は矩形(点線で表示)3
4で囲まれて表示される。
【0050】表示手段7の表示画面には、ストロークま
たはクラスタリングストロークとともに、クラスタリン
グ実行アイコン35、クラスタリング表示アイコン3
6、移動アイコン37、消去アイコン38、グループ化
アイコン39、グループ化解除アイコン40が表示され
る。
【0051】クラスタリング実行アイコン35は、上述
の第2のクラスタリング処理の実行を指示するためのア
イコンである。このクラスタリング実行アイコン35が
指示されると、第2のクラスタリング処理はストローク
記憶手段2に格納されている全てのストローク情報に対
し第2のクラスタリング処理が実行され、例えば、図3
に示す3つのストローク情報に対し第2のクラスタリン
グ処理が実行されるとすると、文字「あ」、「す」の各
クラスタリングストロークデータ間の位置情報の差すな
わち各クラスタリングストロークの外接矩形(図3の矩
形31,32)間の差が所定値以下であることが見出だ
されて各クラスタリングストロークは同一グループに属
すると判断され、「あ」、「す」の各クラスタリングス
トロークを内包するストローク情報が生成される。すな
わち、このストローク情報は、「あ」、「す」の各クラ
スタリングストロークを含む階層的なデータ構造を示す
情報となり、表示手段7には、「あ」、「す」を囲む実
線で表された矩形33が表示される。
【0052】クラスタリング表示アイコン36はクラス
タリングストロークデータの表示形式を変更するための
アイコンであり、このアイコンを指示する毎にクラスタ
リングストロークデータの表示形式が変更される。具体
的には、上述したようにクラスタリングストロークデー
タが矩形で囲まれて表示されている状態で、クラスタリ
ング表示アイコン36を指示すると、その表示された矩
形は消去され、クラスタリングストロークデータのみが
表示される。
【0053】移動アイコン37、消去アイコン38、グ
ループ化アイコン39、グループ化解除アイコン40は
上述したように編集操作に用いられるアイコンであり、
このアイコンの指示によって移動モードが設定されてク
ラスタ単位の移動を行う編集操作が可能となる。消去ア
イコン38は、クラスタ単位の消去を行うためのアイコ
ンである。グループ化アイコン39は通常のドロー系の
アプリケーションと同じようにグループ化を行うための
アイコンであり、このアイコンが指示されることによっ
てグループ化モードが設定される。このグループ化モー
ドにおいては、操作者によるクラスタ単位をなすクラス
タリングストロークデータまたはストロークデータの選
択が行われ、この選択が完了後にグループ化アイコン3
9が指示されると、選択されたクラスタリングストロー
クデータまたはストロークデータが1つのクラスタとし
てまとめられる。このクラスタに対しある編集操作が行
われると、このクラスタに含まれる全てのクラスタリン
グストロークデータまたはストロークデータに対し同じ
内容の編集が施されることになる。グループ化解除アイ
コン40は、グループ化アイコン39の指示によりグル
ープ化されたクラスタを元のデータに分解するためのア
イコンであり、このアイコンを指示した後にグループ化
されたクラスタを指定することによって、該クラスタを
示すデータの内最上位のクラスタレベルを有するデータ
のBD部が残されて他は消去されることになる。
【0054】次に、ストロークの入力時における第1の
クラスタリング処理の処理手順について図4を参照しな
がら説明する。図4は図1の手書き情報入力装置におけ
る第1のクラスタリング処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0055】ペンを用いてストローク入力手段1からス
トロークの入力が開始されると、図4に示すように、ま
ずステップS401において、ストロークの入力終了を
監視し、ストロークの入力が終了すると、ステップS4
02に進み、入力されたストロークに基づきクラスタリ
ング情報を獲得してバッファBufAに格納する。バッ
ファBufAに格納されるクラスタリング情報は、図2
(a)に示すLV0〜EPまでの各データである。
【0056】続くステップS403では、ストローク情
報カウンタsctを初期化して「1」にセットする。こ
のストローク情報カウンタsctによりストローク記憶
手段2に格納されているストローク情報を順次にアクセ
スすることが可能になる。
【0057】次いで、ステップS404に進み、ストロ
ーク情報カウンタsctのカウント値sctに応じたス
トローク情報がストローク記憶手段2に格納されている
か否かを判定し、カウント値sctに応じたストローク
情報がなければ、ステップS410に進み、入力された
ストロークを示すストローク情報をストローク記憶手段
2のカウント値sctに応じた位置に格納する。ここで
格納されるストローク情報は、図2(a)に示すフォー
マット形式のデータである。この入力されたストローク
を示すストローク情報の格納後、本処理を終了する。
【0058】カウント値sctに応じたストローク情報
があれば、ステップS405に進み、このカウント値s
ctに応じたストローク情報(ストローク情報(sc
t))をストローク記憶手段2から読み込み、続くステ
ップS406で、この読み込んだストローク情報をバッ
ファBufBに格納する。
【0059】次いで、ステップS407に進み、第1の
クラスタリング処理で用いられるクラスタリングルール
5(ルール1)に従いバッファBufAのクラスタリン
グ情報となる情報とバッファBufBのクラスタリング
情報となる情報を照らし合わせて入力されたストローク
と読み込んだストローク情報とをまとめることが可能で
あるか否かを判断する。具体的には、バッファBufA
のFTとバッファBufBのETとの差を算出し、この
差すなわち入力時間の差がルール1で規定されている入
力時間差0.5秒以下であるという条件を満足するか否
かを判定し、このルール1に規定の入力時間差の条件が
満足されると、入力されたストロークと読み込んだスト
ローク情報とをまとめることが可能であるすなわちクラ
スタリングが可能であると判断し、この入力時間差の条
件が満足されないと、クラスタリングが不可能であると
判断する。
【0060】ルール1に規定の入力時間差の条件による
クラスタリングが不可能であると判断されると、ステッ
プS408に進み、第1のクラスタリング処理で用いら
れるクラスタリングルール5(ルール2)に従いバッフ
ァBufAのクラスタリング情報となる情報とバッファ
BufBのクラスタリング情報となる情報とを照らし合
わせて入力されたストロークと読み込んだストローク情
報とをまとめることが可能であるか否かを判断する。具
体的には、バッファBufBのFPとバッファBufA
のFPとの差またはバッファBufBのEPとバッファ
BufAのEPとの差を算出し、この差すなわち入力位
置の差がルール2で規定されている入力位置差2mm以
下であるという条件を満足するか否かを判定し、このル
ール2に規定の入力位置差の条件が満足されると、入力
されたストロークと読み込んだストローク情報とをまと
めることが可能であるすなわちクラスタリングが可能で
あると判断し、この入力位置差の条件が満足されない
と、クラスタリングが不可能であると判断する。
【0061】ルール2に規定の入力位置差の条件による
クラスタリングが不可能であると判断されると、ステッ
プS409に進み、ストローク情報カウンタsctのカ
ウント値sctを1インクリメントし、ステップS40
4からの処理を再度繰り返す。
【0062】ステップS407でルール1に規定の入力
時間差の条件によるクラスタリングが可能であると判断
されると、またはステップS408でルール2に規定の
入力位置差の条件によるクラスタリングが可能であると
判断されると、ステップS411に進み、入力されたス
トロークと読み込んだストローク情報とをまとめるクラ
スタリングを行う。
【0063】具体的には、ストローク記憶手段2から読
み込んだストローク情報のクラスタリングレベルLVn
の値に応じた処理が行われる。読み込んだストローク情
報のLVnの値が1以上であるとき、読み込んだストロ
ーク情報のBD部にバッファBufAの情報が書き込ま
れ、読み込んだストローク情報が更新される。この更新
後の読み込んだストローク情報はバッファBufAに格
納され、バッファBufAに格納された情報は入力され
たストロークと読み込んだストローク情報とをまとめた
情報になり、この情報のデータ長は次の式(1)で表さ
れる。
【0064】 BufAのLn=BufAのLn(クラスタリング前)+バッファBufB のLn(クラスタリング前) …(1) 読み込んだストローク情報のLVnの値が0(=LV
0)であるとき、バッファBufAのLVn,Ln,F
T,FP,MxP,MnPは次の各式(2)〜(7)に
従い書き換えられる。
【0065】 BufAのLVn=1 …(2) BufAのLn=BufAのLn(クラスタリング前)+バッファBufB のLn …(3) BufAのFT=BufBのFT …(4) BufAのFP=BufBのFP …(5) BufAのMxP=MAX(BufAのMxP,BufBのMxP) …(6) BufAのMnP=MIN(BufAのMnP,BufBのMnP) …(7) このBufAにおいてMnPに続いて、読み込んだスト
ローク情報と入力されたストローク情報とが書き込まれ
たBD部が追加される。このバッファBufAに格納さ
れた情報は入力されたストロークと読み込んだストロー
ク情報とをまとめた情報になる。
【0066】このようにクラスタリング後の情報がバッ
ファBufAに格納されると、ステップS412に進
み、読み込んだストローク情報すなわちストローク情報
(sct)をストローク記憶手段2から消去し、続くス
テップS413で、この読み込んだストローク情報の格
納位置に上記バッファBufAの情報をストローク情報
として格納する。このストローク情報の格納後、本処理
を終了する。
【0067】以上により、本実施の形態では、ストロー
ク入力手段1からストロークが入力される毎にクラスタ
リング5に従いこの入力されたストロークと既に入力さ
れたストロークとのクラスタリングが可能か否かを判断
し、クラスタリングが可能であると判断すると、この入
力されたストロークと既に入力されたストロークとをま
とめたストローク情報が生成されるから、操作に手間を
掛けることなく、効率的に入力された複数のストローク
を同一グループにまとめることができる。
【0068】なお、本実施の形態では、ストロークの入
力時に実行される第1のクラスタリング処理に用いられ
るクラスタリングルール5として入力時間の差、入力位
置の差のそれぞれを条件とする2つのルールを個別に適
用しているが、この2つのルールに限定する必要はな
く、さらに適用するルールを増してクラスタリングの実
行の可否を判断してクラスタリングを行うように設定す
ることも可能である。
【0069】また、適用されるルールの条件内容は上述
の条件内容に限定されることはなく、ストローク情報か
ら得られる条件内容であればよく、多様な条件の設定が
可能であることはいうまでもない。
【0070】次に、クラスタリン実行アイコン35の指
示により実行される第2のクラスタリング処理について
説明する。第2のクラスタリング処理においては、上述
したように、ストローク間(ストローク記憶手段2に記
憶されているストローク情報間)の位置情報の差(距
離)すなわち各ストロークの外接矩形間の距離の差が所
定値(例えば3mm)以下であるときに、各ストローク
が互いに同一グループに属すると定義するクラスタリン
グルール5が適用され、第2のクラスタリング処理は、
ストローク記憶手段2に格納されている全てのストロー
ク情報間のクラスタリングを対象としている点で第1の
クラスタリング処理と異なる。
【0071】このような第1のクラスタリング処理との
相違から、本処理においては、まず、クラスタリン実行
アイコン35の指示入力を待ち、クラスタリン実行アイ
コン35の指示入力があると、第2のクラスタリング処
理を起動する。続いてストローク記憶手段2から対象と
なるストローク情報が読み込まれ、バッファBufAに
格納され、バッファBufAのストローク情報の候補と
なるストローク情報が読み込まれ、バッファBufBに
格納される。
【0072】次いで、BufAのMxPとBufBのM
nPとの差、またはBufAのMnPとBufBのMx
Pとの差(外接矩形間の距離の差)が所定値すなわち3
mm以下であるという条件を満足するか否かが判定さ
れ、この外接矩形間の距離の差の条件が満足されると、
バッファBufAのストローク情報とバッファBufB
のストローク情報とをまとめることが可能であるすなわ
ちクラスタリングが可能であると判断され、この外接矩
形間の距離の差の条件が満足されないと、クラスタリン
グが不可能であると判断される。
【0073】この条件によるクラスタリングが不可能で
あると判断されると、次の候補となるストローク情報の
読み込みが行われ、上述の処理が繰り返される。
【0074】外接矩形間の距離の差の条件によるクラス
タリングが可能であると判断されると、バッファBuf
Aのストローク情報とバッファBufBのストローク情
報とをまとめるクラスタリングを行う。このクラスタリ
ングによるストローク情報の更新方法は第1のクラスタ
リング処理における更新方法と同じであるが、更新され
たストローク情報がストローク記憶手段2に格納される
ことに伴いバッファBufAのストローク情報とバッフ
ァBufBのストローク情報とがストローク記憶手段2
から消去される点で異なる。
【0075】このように、クラスタリン実行アイコン3
5の指示を行うことによって、ストローク記憶手段2か
ら対象となるストローク情報とそれのクラスタリング候
補となるストローク情報とを順次に読み込み、互いに近
接した各ストローク情報を自動的にグループ化すること
が可能であり、操作者に簡便で効率的な操作環境を与え
ることが可能になる。
【0076】また、第1または第2のクラスタリング処
理によって得られたグループ化の結果が使用者の意図に
反するものであるときには、グループ化解除アイコン4
0の指示によってグループ化解除を行うことができ、使
用者の意図に応じた編集操作が可能となる。
【0077】なお、本実施の形態では、2つのバッファ
BufA,BufBを情報格納領域、作業領域として設
けているが、これらのバッファBufA,BufBに限
定されることなく、2つのストローク情報の格納領域と
作業領域とを確保した記憶手段であればよい。
【0078】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図5を参照しながら説明する。図5は
本発明の手書き情報入力装置の実施の第2形態における
ストローク記憶手段に格納されているストローク情報の
フォーマット形式を示す図である。
【0079】本実施の形態は上述の実施の第1形態と同
じ構成を有し、その構成ついての説明は省略する。本実
施の形態では、実施の第1形態に対し、表示属性の条件
を付加したクラスタリングルールを適用して第2のクラ
スタリング処理を実行する点で異なり、この相違点につ
いて説明する。
【0080】本実施の形態では、クラスタリングコマン
ド実行手段からクラスタリング処理の実行が指示される
と、第2のクラスタリング処理が実行され、この第2の
クラスタリング処理において用いられるクラスタリング
ルールは、ストローク間(ストローク記憶手段に記憶さ
れているストローク情報間)の位置情報の差(距離)す
なわち各ストロークの外接矩形間の距離の差が所定値
(3mm)以下でありかつ表示属性が同じあるときに、
各ストロークが互いに同一グループに属すると定義す
る。ここで、表示属性とは、ストロークを構成する線の
太さ、線の色などをいい、本実施の形態では、ストロー
クを構成する線の太さおよび線の色を表示属性として用
いる。
【0081】この線の太さおよび線の色の表示属性を付
加したルールの採用に伴いストローク情報には線の太さ
および線の色が付加される。具体的には、クラスタリン
グストロークデータのストローク情報は、図5に示すよ
うに、LVn,Ln,FT,ET,FP,EP,Mx
P,MnP,Lw51,Lc52,BD部の各データ列
からなるフォーマット形式で記述されている。Lw51
は線の太さを示すデータであり、Lc52は線の色を示
すデータである。なお、ストロークデータのストローク
情報(図2(a)に示すストローク情報に相当するも
の)は図示していないが、図2(a)に示すストローク
情報に上記Lw,Lcが付加されたものである。
【0082】上記クラスタリングルールを適用すること
により、第2のクラスタリング処理では、ストローク間
で外接矩形間の距離の差が所定値(3mm)以下であり
かつ表示属性が同じあるときに、各ストロークをまとめ
ることが可能であると判断して、各ストロークを同一グ
ループにまとめる。このようにクラスタリングの条件と
して表示属性が同じであるという条件を付加したことに
よって、より適正なグループ化を行うことが可能にな
る。例えば、入力されたストロークの線の太さ、線の色
を変更するための編集操作が可能である場合において、
近接して入力されたストロークの一方と他方とをグルー
プ化したくないときには、第2のクラスタリング処理の
実行前にいずれか一方の線の太さ、線の色を変更するこ
とによって近接して入力されたストロークの一方と他方
とはグループ化されず、操作者の意図に応じたグループ
化の結果を得ることができる。
【0083】また、グループ化アイコンによりグループ
化を行うときには、グループ化されたクラスタに含まれ
る各ストロークの表示属性Lw,Lcを変更するための
編集操作が行われ、この編集操作によってグループ化さ
れたクラスタに含まれる各ストロークの表示属性は同じ
属性になるように変更され、各ストロークの内のクラス
タリングストロークに対してはその最上位のクラスタリ
ングレベルのものの表示属性のみを変更するように設定
されている。
【0084】グループ化解除アイコンによりグループ化
されたクラスタを元のデータに分解するときには、実施
の第1形態と同様に、指定されたクラスタを示すデータ
の内最上位のクラスタレベルを有するデータのBD部が
残されて他は消去されることになるが、その分解後の各
データの表示においては、分解後も表示属性は保持さ
れ、その保持された表示属性に基づき各データの表示が
行われる。
【0085】なお、本実施の形態では、クラスタリング
の条件となる表示属性として線の太さ、線の色を用いて
いるが、これに代えて、実線、点線などの線種別、ペン
先の形状などのストロークの入力環境(例えば、ドロー
系アプリケーション上の入力環境)に応じた表示属性を
用いることも可能であり、また、さらに多くの表示属性
の項目をクラスタリングの条件として追加、設定するこ
ともできる。
【0086】また、各ストロークに対する表示属性を該
ストロークと対応付けて他の記憶領域に格納するように
設定することによって、ストローク情報のフォーマット
を実施の第1形態と同じフォーマットとすることもでき
ることはいうまでもない。
【0087】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
手書き情報入力装置によれば、手書き入力部材を用いて
操作者によって描かれる軌跡をストロークとして入力す
るストローク入力手段と、入力されたストロークの内の
単独のストロークと同一グループに属するストロークを
まとめたクラスタリングストロークとをそれぞれ区別し
て示すストローク情報を格納するストローク情報記憶手
段と、ストローク情報からクラスタリング情報を獲得す
るクラスタリング情報獲得手段と、複数のストロークが
同一グループに属するか否かを決定するためのクラスタ
リングルールを格納するクラスタリングルール記憶手段
と、ストローク入力手段から新たなストロークが入力さ
れる毎にクラスタリング情報およびクラスタリングルー
ルに基づき該入力された新たなストロークを同一グルー
プにまとめるためのクラスタリング処理を実行し、該ク
ラスタリング処理の結果に応じてストローク記憶手段に
格納されているストローク情報を更新するクラスタリン
グ手段とを備えるから、操作に手間を掛けることなく、
入力された複数のストロークのグループ化を効率的に行
うことができる。
【0088】請求項2記載の手書き情報入力装置によれ
ば、クラスタリングルールが第1のクラスタリングルー
ルと該第1のクラスタリングルールと異なる第2のクラ
スタリングルールとを含み、クラスタリング手段で、ス
トロークの入力毎に第1のクラスタリングルールを使用
してクラスタリング処理を実行し、入力されたストロー
クの内の複数のストロークが操作者の指示に基づき指定
されると、操作者により指示された複数のストロークに
対し、第2のクラスタリングルールを使用してクラスタ
リング処理を実行するから、操作者の意図に応じたグル
ープ化を行うことができる。
【0089】請求項3記載の手書き情報入力装置によれ
ば、操作者が第2のクラスタリングルールを使用してク
ラスタリング処理を実行することを指示するためのコマ
ンドを生成するクラスタリングコマンド実行手段を備え
るから、第2のクラスタリングルールを使用したクラス
タリング処理の実行を簡単に指示操作することができ
る。
【0090】請求項4記載の手書き情報入力装置によれ
ば、操作者から出された編集指示を入力し、該編集指示
に対応する編集処理をストローク情報に対し実行する編
集手段を備えるから、入力時にグループ化されたストロ
ークに対して入力後に編集処理を行うことができる。
【0091】請求項5記載の手書き情報入力装置によれ
ば、編集処理が、入力されたストロークをグループ化す
るためのグループ化処理と、該グループ化されたストロ
ークを分解するためのグループ化解除処理とを含むか
ら、ストロークの入力後に操作者の意図に応じてグルー
プ化処理およびグループ化解除処理を行うことができ
る。
【0092】請求項6記載の手書き情報入力装置によれ
ば、入力されたストロークとともに、クラスタリング処
理による処理状態を表示する表示手段を備えるから、操
作者は入力されたストロークに対するグループ化の状態
を知ることができる。
【0093】請求項7記載の手書き情報入力装置によれ
ば、クラスタリング情報を、クラスタリングレベル、ス
トローク入力時間、ストローク座標情報、位置情報、表
示属性の内の少なくとも1つを含む情報とすることがで
きる。
【0094】請求項8記載の手書き情報入力装置によれ
ば、位置情報を、単独のストロークおよびクラスタリン
グストロークの各ストロークを囲む外接矩形で規定され
る位置を示す情報とすることができる。
【0095】請求項9記載の手書き情報入力装置によれ
ば、クラスタリングルールとして、ストローク間の入力
時間の差、ストローク間の位置の差およびストローク間
の表示属性の違いの内の少なくとも1つに応じて複数の
ストロークが同一グループに属するか否かを決定するた
めのルールを用いることができる。
【0096】請求項10記載の手書き情報入力装置によ
れば、ストローク情報により、単独のストロークおよび
クラスタリングストロークを、それぞれのストロークを
構成する座標情報、クラスタリングレベル、ストローク
入力時間、位置情報、表示属性を含むデータフォーマッ
トを用いて表すことができる。
【0097】請求項11記載の手書き情報入力装置によ
れば、クラスタリングルールの数が複数からなり、クラ
スタリング手段で、適応的にクラスタリングルールの中
から少なくとも1つのクラスタリングルールを選択して
クラスタリング処理を実行するから、入力されたストロ
ークに対しより適正なクラスタリングを実行することが
できる。
【0098】請求項12記載の手書き情報入力方法によ
れば、手書き入力部材を用いて操作者によって描かれる
軌跡をストロークとして入力するストローク入力工程
と、ストローク情報記憶手段に格納された、入力された
ストロークの内の単独のストロークと同一グループに属
するストロークをまとめたクラスタリングストロークと
をそれぞれ区別して示すストローク情報からクラスタリ
ング情報を獲得するクラスタリング情報獲得工程と、新
たなストロークが入力される毎に、複数のストロークが
同一グループに属するか否かを決定するためのクラスタ
リングルールおよび前記クラスタリング情報に基づき該
入力された新たなストロークを同一グループにまとめる
ためのクラスタリング処理を実行し、該クラスタリング
処理の結果に応じて前記ストローク記憶手段に格納され
ているストローク情報を更新するクラスタリング工程と
を備えるから、操作に手間を掛けることなく、入力され
た複数のストロークのグループ化を効率的に行うことが
できる。
【0099】請求項13記載の手書き情報入力方法によ
れば、クラスタリングルールが第1のクラスタリングル
ールと該第1のクラスタリングルールと異なる第2のク
ラスタリングルールとを含み、クラスタリング工程で、
ストロークの入力毎に第1のクラスタリングルールを使
用してクラスタリング処理を実行する工程と、入力され
たストロークの内の複数のストロークが操作者の指示に
基づき指定されると、操作者により指示された複数のス
トロークに対し、第2のクラスタリングルールを使用し
てクラスタリング処理を実行する工程とを含むから、操
作者の意図に応じたグループ化を行うことができる。
【0100】請求項14記載の手書き情報入力方法によ
れば、操作者が第2のクラスタリングルールを使用して
クラスタリング処理を実行することを指示するためのコ
マンドを生成するクラスタリングコマンド実行工程を備
えるから、第2のクラスタリングルールを使用したクラ
スタリング処理の実行を簡単に指示操作することができ
る。
【0101】請求項15記載の手書き情報入力方法によ
れば、操作者から出された編集指示を入力し、該編集指
示に対応する編集処理をストローク情報に対し実行する
編集手段を備えるから、入力時にグループ化されたスト
ロークに対して入力後に編集処理を行うことができる。
【0102】請求項16記載の手書き情報入力方法によ
れば、編集処理が入力されたストロークをグループ化す
るためのグループ化処理と、該グループ化されたストロ
ークを分解するためのグループ化解除処理とを含むか
ら、ストロークの入力後に操作者の意図に応じてグルー
プ化処理およびグループ化解除処理を行うことができ
る。
【0103】請求項17記載の手書き情報入力方法によ
れば、入力されたストロークとともに、クラスタリング
処理による処理状態を表示手段に表示する表示工程を備
えるから、操作者は入力されたストロークに対するグル
ープ化の状態を知ることができる。
【0104】請求項18記載の手書き情報入力方法によ
れば、クラスタリング情報を、クラスタリングレベル、
ストローク入力時間、ストローク座標情報、位置情報、
表示属性の内の少なくとも1つを含む情報とすることが
できる。
【0105】請求項19記載の手書き情報入力方法によ
れば、位置情報を、単独のストロークおよびクラスタリ
ングストロークの各ストロークを囲む外接矩形で規定さ
れる位置を示す情報とすることができる。
【0106】請求項20記載の手書き情報入力方法によ
れば、クラスタリングルールとして、ストローク間の入
力時間の差、ストローク間の位置の差およびストローク
間の表示属性の違いの内の少なくとも1つに応じて複数
のストロークが同一グループに属するか否かを決定する
ためのルールを用いることができる。
【0107】請求項21記載の手書き情報入力方法によ
れば、ストローク情報により、単独のストロークおよび
クラスタリングストロークを、それぞれのストロークを
構成する座標情報、クラスタリングレベル、ストローク
入力時間、位置情報、表示属性を含むデータフォーマッ
トを用いて表すことができる。
【0108】請求項22記載の手書き情報入力方法によ
れば、クラスタリングルールの数が複数からなり、該ク
ラスタリングルールの中から少なくとも1つのクラスタ
リングルールを適応的に選択してクラスタリング処理を
実行するから、入力されたストロークに対しより適正な
クラスタリングを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手書き情報入力装置の実施の第1形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の手書き情報入力装置のストローク記憶手
段に格納されているストローク情報のフォーマット形式
を示す図である。
【図3】図1の手書き情報入力装置の表示手段に表示さ
れた階層的なクラスタリングストロークデータ構造の一
例を示す図である。
【図4】図1の手書き情報入力装置における第1のクラ
スタリング処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の手書き情報入力装置の実施の第2形態
におけるストローク記憶手段に格納されているストロー
ク情報のフォーマット形式を示す図である。
【符号の説明】
1 ストローク入力手段 2 ストローク記憶手段 3 クラスタリング情報獲得手段 4 クラスタリング手段 5 クラスタリングルール 6 クラスタリングコマンド実行手段 7 表示手段 8 コマンド実行手段

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手書き情報を入力して処理する手書き情
    報入力装置において、手書き入力部材を用いて操作者に
    よって描かれる軌跡をストロークとして入力するストロ
    ーク入力手段と、前記入力されたストロークの内の単独
    のストロークと同一グループに属するストロークをまと
    めたクラスタリングストロークとをそれぞれ区別して示
    すストローク情報を格納するストローク情報記憶手段
    と、前記ストローク情報からクラスタリング情報を獲得
    するクラスタリング情報獲得手段と、複数のストローク
    が同一グループに属するか否かを決定するためのクラス
    タリングルールを格納するクラスタリングルール記憶手
    段と、前記ストローク入力手段から新たなストロークが
    入力される毎に前記クラスタリング情報および前記クラ
    スタリングルールに基づき該入力された新たなストロー
    クを同一グループにまとめるためのクラスタリング処理
    を実行し、該クラスタリング処理の結果に応じて前記ス
    トローク記憶手段に格納されている前記ストローク情報
    を更新するクラスタリング手段とを備えることを特徴と
    する手書き情報入力装置。
  2. 【請求項2】 前記クラスタリングルールは第1のクラ
    スタリングルールと該第1のクラスタリングルールと異
    なる第2のクラスタリングルールとを含み、前記クラス
    タリング手段は、前記ストロークの入力毎に前記第1の
    クラスタリングルールを使用して前記クラスタリング処
    理を実行し、前記入力されたストロークの内の複数のス
    トロークが前記操作者の指示に基づき指定されると、前
    記操作者により指示された複数のストロークに対し、前
    記第2のクラスタリングルールを使用して前記クラスタ
    リング処理を実行することを特徴とする請求項1記載の
    手書き情報入力装置。
  3. 【請求項3】 前記操作者が第2のクラスタリングルー
    ルを使用して前記クラスタリング処理を実行することを
    指示するためのコマンドを生成するクラスタリングコマ
    ンド実行手段を備えることを特徴とする請求項2記載の
    手書き情報入力装置。
  4. 【請求項4】 前記操作者から出された編集指示を入力
    し、該編集指示に対応する編集処理を前記ストローク情
    報に対し実行する編集手段を備えることを特徴とする請
    求項1記載の手書き情報入力装置。
  5. 【請求項5】 前記記編集処理は前記入力されたストロ
    ークをグループ化するためのグループ化処理と、該グル
    ープ化されたストロークを分解するためのグループ化解
    除処理とを含むことを特徴とする請求項4記載の手書き
    情報入力装置。
  6. 【請求項6】 前記入力されたストロークとともに、前
    記クラスタリング処理による処理状態を表示する表示手
    段を備えることを特徴とする請求項1記載の手書き情報
    入力装置。
  7. 【請求項7】 前記クラスタリング情報は、クラスタリ
    ングレベル、ストローク入力時間、ストローク座標情
    報、位置情報、表示属性の内の少なくとも1つを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の手書き情報入力装置。
  8. 【請求項8】 前記位置情報は、前記単独のストローク
    およびクラスタリングストロークの各ストロークを囲む
    外接矩形で規定される位置を示すことを特徴とする請求
    項7記載の手書き情報入力装置。
  9. 【請求項9】 前記クラスタリングルールは、ストロー
    ク間の入力時間の差、ストローク間の位置の差およびス
    トローク間の表示属性の違いの内のすくなとも1つに応
    じて複数のストロークが同一グループに属するか否かを
    決定するためのルールからなることを特徴とする請求項
    1記載の手書き情報入力装置。
  10. 【請求項10】 前記ストローク情報は、前記単独のス
    トロークおよび前記クラスタリングストロークを、それ
    ぞれのストロークを構成する座標情報、クラスタリング
    レベル、ストローク入力時間、位置情報、表示属性を含
    むデータフォーマットを用いて表すことを特徴とする請
    求項1記載の手書き情報入力装置。
  11. 【請求項11】 前記クラスタリングルールの数は複数
    からなり、前記クラスタリング手段は、適応的に前記ク
    ラスタリングルールの中から少なくとも1つのクラスタ
    リングルールを選択して前記クラスタリング処理を実行
    することを特徴とする請求項1記載の手書き情報入力装
    置。
  12. 【請求項12】 手書き情報を入力して処理する手書き
    情報入力方法において、手書き入力部材を用いて操作者
    によって描かれる軌跡をストロークとして入力するスト
    ローク入力工程と、ストローク情報記憶手段に格納され
    た、前記入力されたストロークの内の単独のストローク
    と同一グループに属するストロークをまとめたクラスタ
    リングストロークとをそれぞれ区別して示すストローク
    情報からクラスタリング情報を獲得するクラスタリング
    情報獲得工程と、新たなストロークが入力される毎に、
    複数のストロークが同一グループに属するか否かを決定
    するためのクラスタリングルールおよび前記クラスタリ
    ング情報に基づき該入力された新たなストロークを同一
    グループにまとめるためのクラスタリング処理を実行
    し、該クラスタリング処理の結果に応じて前記ストロー
    ク記憶手段に格納されている前記ストローク情報を更新
    するクラスタリング工程とを備えることを特徴とする手
    書き情報入力方法。
  13. 【請求項13】 前記クラスタリングルールは第1のク
    ラスタリングルールと該第1のクラスタリングルールと
    異なる第2のクラスタリングルールとを含み、前記クラ
    スタリング工程は、前記ストロークの入力毎に前記第1
    のクラスタリングルールを使用して前記クラスタリング
    処理を実行する工程と、前記入力されたストロークの内
    の複数のストロークが操作者の指示に基づき指定される
    と、前記操作者により指示された複数のストロークに対
    し、前記第2のクラスタリングルールを使用して前記ク
    ラスタリング処理を実行する工程とを含むことを特徴と
    する請求項12記載の手書き情報入力方法。
  14. 【請求項14】 前記操作者が第2のクラスタリングル
    ールを使用して前記クラスタリング処理を実行すること
    を指示するためのコマンドを生成するクラスタリングコ
    マンド実行工程を備えることを特徴とする請求項13記
    載の手書き情報入力方法。
  15. 【請求項15】 前記操作者から出された編集指示を入
    力し、該編集指示に対応する編集処理を前記ストローク
    情報に対し実行する編集手段を備えることを特徴とする
    請求項12記載の手書き情報入力方法。
  16. 【請求項16】 前記記編集処理は前記入力されたスト
    ロークをグループ化するためのグループ化処理と、該グ
    ループ化されたストロークを分解するためのグループ化
    解除処理とを含むことを特徴とする請求項15記載の手
    書き情報入力方法。
  17. 【請求項17】 前記入力されたストロークとともに、
    前記クラスタリング処理による処理状態を表示手段に表
    示する表示工程を備えることを特徴とする請求項12記
    載の手書き情報入力方法。
  18. 【請求項18】 前記クラスタリング情報は、クラスタ
    リングレベル、ストローク入力時間、ストローク座標情
    報、位置情報、表示属性の内の少なくとも1つを含むこ
    とを特徴とする請求項12記載の手書き情報入力方法。
  19. 【請求項19】 前記位置情報は、前記単独のストロー
    クおよびクラスタリングストロークの各ストロークを囲
    む外接矩形で規定される位置を示すことを特徴とする請
    求項18記載の手書き情報入力方法。
  20. 【請求項20】 前記クラスタリングルールは、ストロ
    ーク間の入力時間の差、ストローク間の位置の差および
    ストローク間の表示属性の違いの内の少なくとも1つに
    応じて複数のストロークが同一グループに属するか否か
    を決定するためのルールからなることを特徴とする請求
    項12記載の手書き情報入力方法。
  21. 【請求項21】 前記ストローク情報は、前記単独のス
    トロークおよび前記クラスタリングストロークを、それ
    ぞれのストロークを構成する座標情報、クラスタリング
    レベル、ストローク入力時間、位置情報、表示属性を含
    むデータフォーマットで表すことを特徴とする請求項1
    2記載の手書き情報入力方法。
  22. 【請求項22】 前記クラスタリングルールの数は複数
    からなり、該クラスタリングルールの中から少なくとも
    1つのクラスタリングルールを適応的に選択して前記ク
    ラスタリング処理を実行することを特徴とする請求項1
    2記載の手書き情報入力方法。
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