JPH10177084A - 制御棒駆動システム - Google Patents

制御棒駆動システム

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JPH10177084A
JPH10177084A JP8338426A JP33842696A JPH10177084A JP H10177084 A JPH10177084 A JP H10177084A JP 8338426 A JP8338426 A JP 8338426A JP 33842696 A JP33842696 A JP 33842696A JP H10177084 A JPH10177084 A JP H10177084A
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JP
Japan
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control
control signal
drive
drive command
rods
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Application number
JP8338426A
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English (en)
Inventor
Kohei Obara
公平 小原
Takehiko Seiji
岳彦 清治
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの小型化を図ること。 【解決手段】 9本の制御棒12を9台のモータ16A
〜16Aで駆動するときに、制御棒12を3つのギャン
ググループに分け、3台のインバータ42A〜44Cの
分担すべきモータ16A〜16Iを3つのグループに分
け、リレー58A〜58I、リレー接点66A〜66I
の作動によってインバータ42A〜42Cが分担すべき
モータを3台ずつ切り替えて駆動し、インバータ42A
〜42Cを共用化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御棒駆動システ
ムに係り、特に、原子力発電所の原子炉圧力容器内に収
納された複数の制御棒を引抜または挿入駆動するに好適
な制御棒駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所に設置された原子炉の圧力
容器内には複数の制御棒が収納されている。各制御棒は
モータに接続されており、モータの駆動によって圧力容
器内を往復動するようになっている。各モータはそれぞ
れ独立にインバータに接続されており、インバータから
の信号によってモータが駆動され、モータの回転駆動に
よって各制御棒が独立に挿入または引抜操作されるよう
になっている。このように、制御棒を駆動するシステム
では、1本の制御棒に対して1台のモータとインバータ
を設ける構成が採用されており、例えば、日立評論「A
BWR主要設備の設計と技術確証」第39頁から第46
頁、1990年10月VOL.72に記載されているよ
うに、205本の制御棒を備えた原子力発電所において
は、205台のインバータとモータが設置されている。
そしてこのシステムでは、全ての制御棒を同時に挿入す
るときには、モータによる挿入と水圧ピストンによる挿
入の二通りの方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の制御棒駆動シス
テムでは、1本の制御棒に対して1台のモータと1台の
インバータを設けているため、システムの小型化を図る
ことが困難である。すなわち、同時に駆動される制御棒
は26本程度であるが、制御棒を確実に駆動するため
に、1本の制御棒に対して1台のモータが設けられてい
るため、モータに合わせてモータごとにインバータを設
ける構成が採用されている。
【0004】本発明の目的は、システムの小型化を図る
ことができる制御棒駆動システムを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原子炉の圧力容器内に収納された複数の
制御棒に対応して配置されて各制御棒を制御信号に応じ
てそれぞれ独立に駆動する複数の駆動手段と、駆動すべ
き制御棒の指定と駆動に関する情報を含む駆動指令を出
力する駆動指令手段と、複数の制御棒を同時に駆動すべ
きグループとして複数のギャンググループに分けたとき
に総数最大のギャンググループに属する制御棒の数に対
応づけて設けられ、駆動指令手段からの駆動指令に応じ
た制御信号を生成する複数の制御信号生成手段と、各制
御信号生成手段に対応づけて設けられ、駆動指令手段か
らの駆動指令を判別して各制御信号生成手段が分担すべ
き駆動手段を駆動指令毎に順次選択し、選択した各駆動
手段に対して各制御信号生成手段の生成による制御信号
をそれぞれ出力する複数の選択手段とを備えている制御
棒駆動システムを構成したものである。
【0006】前記制御棒駆動システムを構成するに際し
ては、駆動指令手段として、複数の制御棒を同時に駆動
すべきグループとして複数のギャンググループに分けて
駆動すべき制御棒の指定と駆動に関する情報を含む駆動
指令をギャンググループごとに出力する機能を備えたも
ので構成することもできる。
【0007】また本発明は、駆動手段を制御対象グルー
プに分けたものとして、原子炉の圧力容器内に収納され
た複数の制御棒に対応して配置されて各制御棒を制御信
号に応じてそれぞれ独立に駆動する複数の駆動手段と、
複数の駆動手段をその総数より少ない複数の制御対象グ
ループに分けて駆動すべき制御棒の指定と駆動に関する
情報を含む駆動指令を制御対象グループに対応づけて出
力する駆動指令手段と、複数の駆動手段をその総数より
少ない複数の制御対象グループに分けたときの制御対象
グループに対応づけて設けられ、駆動指令手段からの駆
動指令に応じた制御信号を生成する複数の制御信号生成
手段と、各制御信号生成手段に対応づけて設けられ、駆
動指令手段からの駆動指令を判別して各制御信号生成手
段が分担すべき駆動手段を駆動指令毎に順次選択し、選
択した各駆動手段に対して各制御信号生成手段の生成に
よる制御信号をそれぞれ出力する複数の選択手段とを備
えている制御棒駆動システムを構成したものである。
【0008】前記各制御棒駆動システムを構成するに際
しては、以下の要素を付加することができる。
【0009】(1)各駆動手段が停止したことを検出す
る複数の停止検出手段を備え、各選択手段は、各停止検
出手段の検出出力の発生を条件に次に選択すべき駆動手
段を選択してなる。
【0010】(2)各制御信号生成手段をバックアップ
するための複数の補助制御信号生成手段と、各制御信号
生成手段の異常を検出する複数の異常検出手段と、各異
常検出手段の検出出力に応答して各制御信号生成手段を
各補助制御信号生成手段に切り替える複数の切替手段と
を備えている。
【0011】(3)駆動指令手段は、同一の駆動指令で
は駆動すべき制御棒として原子炉内で相隣接する制御棒
を避けた駆動指令を生成してなる。
【0012】前記した手段によれば、駆動手段の駆動に
よって複数本の制御棒を同時に駆動させる場合、同時に
駆動すべき複数本の制御棒は、例えばギャンググループ
としてあらかじめ設定することができる。そして複数本
の制御棒をギャンググループごとに順次炉心から引き抜
く場合、一つのギャンググループに関する制御棒が引き
抜かれている間は他のギャンググループに属する制御棒
は停止した状態にある。このため各制御信号生成手段に
よって分担すべき駆動手段を選択するとともに、駆動指
令が出力されるごとに制御信号生成手段を切替て指定の
駆動手段に接続することで、制御信号生成手段を共用す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態を示す制御棒駆
動システムの全体構成図である。図1において、原子炉
用圧力容器10は、例えば原子力発電所に設置され、こ
の圧力容器10内には複数本の制御棒12が昇降自在
(往復動自在)に収納される。各制御棒12はロッド1
4を介してモータ16の回転軸に連結されており、モー
タ16の正転または逆転駆動によって挿入または引抜操
作されるようになっている。制御棒12が引抜操作され
ると炉の出力が高められ、制御棒12が挿入操作される
と炉の出力が低下するようになっている。また、各制御
棒12は同時に駆動すべきグループとして複数のギャン
ググループに分類されている。例えば、26本の制御棒
12が同時に駆動するギャンググループが4グループ設
定され、18本の制御棒が同時に駆動するギャンググル
ープが5グループ設定され、6本の制御棒12が同時に
駆動するギャンググループが3グループ設定され、4本
の制御棒が同時に駆動するギャンググループが3グルー
プ設定されている。
【0015】そして起動時には、まず制御棒12の総数
の多いギャンググループから順次引抜駆動され、総数の
少ないギャンググループが臨界点近傍で引抜駆動される
ようになっている。通常運転時には各制御棒12はそれ
ぞれモータ16によって独立に往復駆動されるようにな
っており、緊急挿入(スクラム)時には水圧ポンプ(図
示省略)によって全ての制御棒12が挿入操作されるよ
うになっている。
【0016】一方、各モータ16にはモータ16の回転
軸に制動力を与えるブレーキ18が設けられているとと
もに、モータ16の回転位置すなわち制御棒12の位置
を間接的に検出するためのシンクロ発信器20が設けら
れている。そして各モータ16は伝送路22を介してモ
ータ制御装置24に接続され、各ブレーキ18は伝送路
22を介してブレーキ制御装置26に接続され、各シン
クロ発信器20は伝送路22を介して制御棒位置伝送装
置28に接続されている。モータ制御装置24、ブレー
キ制御装置26、制御棒位置伝送装置28はそれぞれ伝
送路30を介して互いに接続されているとともに、伝送
路30を介して制御棒駆動制御装置32、中央制御装置
34に接続されている。
【0017】中央制御装置34は、制御棒12の駆動方
向を決めるスイッチ、起動スイッチ等の各種の操作スイ
ッチを備えているとともに、制御棒駆動システムの情報
を運転員に示すマンマシンインターフェイスを備えて構
成されており、運転員の操作にともなう情報が制御棒駆
動制御装置32に伝送されるようになっている。制御棒
駆動制御装置32は、あらかじめ設定された制御棒12
の駆動順位に関するデータベースを有し、このデータベ
ースに記憶された情報と中央制御装置34からの情報、
例えば駆動方向を示す信号、制御棒位置伝送装置28か
ら伝送される各制御棒12の位置信号を基に駆動すべき
制御棒12とその駆動方向や駆動量に関する情報を含む
駆動指令を出力する駆動指令手段として構成されてい
る。この駆動指令は、例えばギャンググループごとに出
力され、伝送路30を介してモータ制御装置24に伝送
される。
【0018】制御棒位置伝送装置28は、モータ16の
回転角度に応じた電圧信号を発生するシンクロ発信器2
0と信号の授受を行なうインターフェイスを備え、各シ
ンクロ発信器20からの電圧信号を用いて制御棒12の
位置を間接的に検出し、各制御棒12の位置に関する信
号を制御棒駆動制御装置32に伝送するようになってい
る。また制御棒位置伝送装置28はモータ制御装置24
と制御棒12の駆動・停止に関する信号の授受を行なう
ためのインターフェイスを備えているとともに、ブレー
キ制御装置26とブレーキ励磁制御に関する信号の授受
を行なうためのインターフェイスを備えている。ブレー
キ制御装置26は制御棒位置伝送装置28からの信号を
基に、ブレーキ28を適切に動作させるための論理回路
および電源供給設備を備えている。
【0019】一方、モータ制御装置24は、コントロー
ラ36、インバータ部38、電源切替部40を備えて構
成されており、コントローラ36が伝送路30に接続さ
れ、電源切替部40が伝送路22に接続されている。コ
ントローラ36は、モータ16の駆動に関する演算を行
なう演算部としての機能を備え、CPU、ROM、デジ
タル入出力部を備え、インバータ部38とともに、モー
タ16の駆動を制御するための制御信号を生成する制御
信号生成手段として構成されている。インバータ部38
と電源切替部40は、具体的には、図2に示すように構
成されている。なお、図2は、制御棒12を3つのギャ
ンググループ(駆動手段としてのモータ16を3つの制
御対象グループ)に分けたときの構成を示している。
【0020】インバータ部38は、3台のインバータ4
2A、42B、42Cを備えて構成されているととも
に、バックアップ用のインバータ44A、44B、44
C(補助制御信号生成手段)を備えて構成されており、
各インバータが電源ラインに接続されている。3台のイ
ンバータ42A〜42Cは、9本の制御棒12を3つの
ギャンググループに分け、各ギャンググループの総数を
3としたため、総数に対応づけて3台設けられている。
すなわちインバータ42A〜42Cは、ギャンググルー
プに属する制御棒12の総数が最大となる数=3に対応
づけて設けられている。このため、例えばギャンググル
ープに属する制御棒12の最大総数が26のときにはイ
ンバータを26台設けることになる。各インバータ42
A〜42C、44A〜44Cはそれぞれスイッチング素
子として、例えばトランジスタを備え、コントローラ3
6によって生成されたスイッチング信号によってトラン
ジスタがスイッチング動作することで、各モータ16A
〜16Iを可変電圧/可変周波数で制御するための制御
信号を出力するようになっている。そして各インバータ
の出力は電源切替部40の動作によりグループ1のモー
タ16A〜16C、グループ2のモータ16A〜16
F、グループ3のモータ16G〜16Iに分配されるよ
うになっている。
【0021】電源切替部40は、デジタル入力器50、
デジタル出力器52を備えており、デジタル入力器50
とデジタル出力器52はそれぞれ伝送路を介してコント
ローラ36に接続されている。デジタル入力器50に
は、インバータ42A〜44Cにそれぞれ過電流が流れ
て各インバータのヒューズが溶断したことを検知する接
点54A〜54C、56A〜56Cが接続されている。
そして各接点54A〜56Cの開閉状態に関する信号を
コントローラ36に伝送するようになっている。デジタ
ル出力器52には、リレー58A〜58I、60A〜6
0Cが接続されており、各リレーの動作に関する接点と
して、接点62A〜62C(A接点)、接点64A〜6
4C(B接点)、接点66A〜66I(B接点)が各イ
ンバータとモータとを結ぶ回路中に挿入されている。
【0022】この電源切替部40は、インバータ42A
〜42Cが分担すべきモータを駆動指令にしたがって選
択し、選択したモータに対してインバータからの制御信
号を出力する選択手段として構成されている。例えば、
駆動指令によってグループ1のモータ16A〜16Cを
駆動するときには、リレー58A、58B、58Cがそ
れぞれ駆動し、リレー接点66A、66B、66Cを閉
じることでインバータ42A〜42Cからの制御信号を
それぞれモータ16A、16B、16Cに出力するよう
になっている。そしてインバータ42Aに過電流が流れ
てヒューズが溶断して接点54Aが閉じたときには、リ
レー60Aを駆動してリレー接点62Aを開いてリレー
接点64Aを閉じ、バックアップ用のインバータ44A
からの制御信号をモータ16Aに出力するようになって
いる。すなわち電源切替負40は、インバータ42A〜
42Cに異常が生じたときには、バックアップ用のイン
バータ44A〜44Cに切替える切替手段としても構成
されている。
【0023】次に、9本の制御棒12を3つのギャング
グループに分けて、各ギャンググループに属する制御棒
12を全挿入位置から引き抜き駆動する作用を図3のフ
ローチャートにしたがって説明する。
【0024】ここで、各制御棒12を駆動するに際して
は、図4に示すように、9本の制御棒12を3つのギャ
ンググループに分け、第1のギャンググループに#1か
ら#3の制御棒12を割り当て、第2のギャンググルー
プに#4から#6の制御棒12を割り当て、第3のギャ
ンググループに#7から#9の制御棒12を割り当てて
いる。そして駆動順位は、図5に示すように、第1のギ
ャンググループを第1位、第2のギャンググループを第
2位、第3のギャンググループを第3位、第2のグルー
プを再び第4位としている。さらに制御棒12の全挿入
位置を「000ステップ」とし、全引き抜き位置を「2
00ステップ」としたときの駆動量として、駆動順位第
1位のギャンググループには駆動量として「000−2
00」を設定し、駆動順位第2位のギャンググループに
は「000−100」を設定し、駆動順位第3位のギャ
ンググループには「000−200」を割り当て、駆動
順位第4位のギャンググループには「100−200」
を割り当てている。そして駆動指令を生成するに際して
は、図6に示すように、#1〜#9の制御棒12とモー
タ16A〜16I、リレー58A〜58Iとの対応関係
を基に生成することとしている。
【0025】次に、全ての制御棒12が全挿入位置(0
00ステップ位置)の状態にあるときに、モータ制御装
置24は制御棒駆動制御装置32から制御棒12を引き
抜くための駆動指令が入力されたか否かを判定し、駆動
指令があったときには制御棒位置伝送装置28からの信
号を基に全ての制御棒12の位置と駆動順番を示すデー
タベースの情報とを照合し、駆動すべき制御棒12の目
標位置を決定する(ステップS1〜S3)。このときシ
ンクロ発信器20からの信号を基に全ての制御棒12が
停止しているか否かを判定し、全ての制御棒12が停止
していることを条件に駆動すべき制御棒12に対する制
御を実行する(ステップS5)。このとき駆動順位第1
位の制御棒12として#1〜3の制御棒12を駆動する
ために、インバータ42A、42B、42Cが正常か否
かを判定する。この場合、ヒューズの溶断によって接点
54A、54B、54Cが閉じているか否かを判定す
る。このとき全てのインバータが正常(接点54A、5
4B、54Cが全て開)と判定されたときにはステップ
S8に移り、電源切替による信号を出力する。
【0026】一方、いずれかのインバータが異常であっ
たときには、バックアップ用のインバータ44A〜44
Cが正常か否かを判定する(ステップS6)。このと
き、例えばインバータ42Aに異常が生じたときには、
バックアップ用のインバータ44Aが正常か否かを判定
し、インバータ44Aが正常なときには、リレー60A
を駆動し、インバータ42Aの代わりにインバータ44
Aを用いる(ステップS7)。またこのときバックアッ
プ用のインバータ44Aも異常なときには、異常の表示
を行なうための異常処理に移行する(ステップS1
3)。この処理では、中央制御装置34に設置されてい
る表示器を用いて運転員に駆動不能な制御棒が発生した
旨の情報を表示する。
【0027】次に、全てのインバータ42A、42B、
42Cが正常と判定されたときには、ステップS8にお
いて、リレー58A、58B、58Cが駆動され、リレ
ー接点66A、66B、66Cが閉じる。この後、コン
トローラ36からインバータ42A〜42Cに対してイ
ンバータ励磁信号が与えられ(ステップS9)、各イン
バータ42A〜42Cからモータ16A〜16Cに制御
信号が出力される。そして制御信号によってモータ16
A〜16Cが駆動すると、#1〜#3の制御棒12が引
き抜き駆動される。この駆動は各制御棒12が目標位置
に到達するまで継続される。そして制御棒12の駆動量
として200ステップされ、#1〜#3の制御棒12が
目標位置に到達したときには、インバータ42A〜42
Cに対するインバータ励磁信号の出力が停止されるとと
もに、電源切替信号の出力が停止される(ステップS1
1、S12)。この場合、電源切替信号の出力停止で、
リレー58A、58B、58Cが非励磁状態となり、駆
動順番第1位のギャンググループに属する制御棒12の
駆動に関する処理が終了する。
【0028】次に、駆動順位第2位のギャンググループ
に属する制御棒12に対する駆動指令が入力されたとき
には、リレー58D〜58Fが駆動され、リレー接点6
8D〜66Fが閉じ、インバータ42A〜42Cからの
制御信号がモータ16D〜16Fに供給される。この場
合#4〜6に属する制御棒12は100ステップだけ引
き抜き駆動され、駆動順番第2位のギャンググループに
属する制御棒の駆動に関する処理が終了する。
【0029】次に、駆動順番第3位のギャンググループ
に属する制御棒12(#7〜9)に関する引き抜き駆動
指令が発生すると、リレー58G〜58Iが駆動され、
リレー接点66G〜66Iが閉じ、インバータ42A〜
42Cからの制御信号がモータ16G〜16Iに供給さ
れ、#7〜9の制御棒12が駆動量200ステップだけ
引き抜き駆動されて処理が終了する。
【0030】この後、駆動順番第4位のギャンググルー
プに属する制御棒12に関する引き抜き駆動指令が出力
されると、#4〜6の制御棒12が再び駆動され、10
0ステップ〜200ステップ駆動することで、このルー
チンでの処理が終了する。
【0031】以上の処理により、#1〜9に属する制御
棒12を全挿入位置から全引き抜き位置まで駆動するこ
とができる。この場合3台のインバータ42A〜42C
で9台のモータ16A〜16Iを3グループに分けて分
担して駆動するようにしているため、インバータを9台
のモータ16A〜16Iに対応づけて1台ずつ設ける必
要がなく、インバータ42A〜42Cを共用化すること
ができ、装置の合理化およびシステムの小型化に寄与す
ることができる。
【0032】前記実施形態では、全制御棒12の本数を
9本とし、9本の制御棒12を3つのギャンググループ
に分けるとともに駆動順番を第1位から第4位とし、1
台のインバータで3本の制御棒12を駆動するものにつ
いて述べたが、全制御棒の本数が9本以上のときでも、
インバータ部38、電源切替部40を制御棒12の数に
あわせて構成することで対応することができる。例え
ば、制御棒を224本有するときに、26本の制御棒を
同時に駆動するときのギャンググループを4つ設定し、
18本の制御棒を同時に駆動するときのギャンググルー
プを5つ設定し、6本の制御棒を同時に駆動するギャン
ググループを3つ設定し、4本の制御棒を同時に駆動す
るギャンググループを3つ設定し、制御棒の総数の最も
多いギャンググループに属する制御棒の数、すなわち2
6本の制御棒に対応させて、26台のインバータを設け
ることで、インバータを共用することができる。さら
に、この場合、制御棒の総数の多いギャンググループか
ら順次引き抜き駆動することで、炉の出力を徐々に高め
ることができる。
【0033】またギャンググループに属する制御棒を設
定するに際しては、原子炉内で相隣接するものを避ける
ようにすることで、インバータの故障による影響を少な
くすすることができる。すなわち、同一のギャンググル
ープに属する制御棒の中に相隣接するものが含まれてい
ると、インバータの故障にともなって駆動できなくなる
制御棒が特定の個所に集中するが、同一のギャンググル
ープに属する制御棒の中に相隣接するものがなければ、
インバータの故障に起因して駆動できなくなる制御棒が
特定の個所に集中するのを防止することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動手段よりも少ない数の制御信号生成手段によって駆
動手段を分担するようにしたため、制御信号生成手段を
各駆動手段で共用することができ、システムの小型化に
寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す制御棒駆動システム
の全体構成図である。
【図2】インバータ部と電源切替部の構成図である。
【図3】図1に示すモータ制御装置の作用を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】ギャンググループと制御棒との関係を説明する
ための図である。
【図5】駆動順番とギャンググループおよび駆動量との
関係を説明するための図である。
【図6】制御棒とモータおよびリレーとの関係を説明す
るための図である。
【符号の説明】
10 原子炉用圧力容器 12 制御棒 16 モータ 18 ブレーキ 20 シンクロ発信器 24 モータ制御装置 26 ブレーキ制御装置 28 制御棒位置伝送装置 32 制御棒駆動制御装置 34 中央制御装置 36 コントローラ 38 インバータ部 40 電源切替部 42A〜42C、44A〜44C インバータ 58A〜58I、60A〜60C リレー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の圧力容器内に収納された複数の
    制御棒に対応して配置されて各制御棒を制御信号に応じ
    てそれぞれ独立に駆動する複数の駆動手段と、駆動すべ
    き制御棒の指定と駆動に関する情報を含む駆動指令を出
    力する駆動指令手段と、複数の制御棒を同時に駆動すべ
    きグループとして複数のギャンググループに分けたとき
    に総数最大のギャンググループに属する制御棒の数に対
    応づけて設けられ、駆動指令手段からの駆動指令に応じ
    た制御信号を生成する複数の制御信号生成手段と、各制
    御信号生成手段に対応づけて設けられ、駆動指令手段か
    らの駆動指令を判別して各制御信号生成手段が分担すべ
    き駆動手段を駆動指令毎に順次選択し、選択した各駆動
    手段に対して各制御信号生成手段の生成による制御信号
    をそれぞれ出力する複数の選択手段とを備えている制御
    棒駆動システム。
  2. 【請求項2】 原子炉の圧力容器内に収納された複数の
    制御棒に対応して配置されて各制御棒を制御信号に応じ
    てそれぞれ独立に駆動する複数の駆動手段と、複数の制
    御棒を同時に駆動すべきグループとして複数のギャング
    グループに分けて駆動すべき制御棒の指定と駆動に関す
    る情報を含む駆動指令をギャンググループ毎に出力する
    駆動指令手段と、複数の制御棒を複数のギャンググルー
    プに分けたときに総数最大のギャンググループに属する
    制御棒の数に対応づけて設けられ、駆動指令手段からの
    駆動指令に応じた制御信号を生成する複数の制御信号生
    成手段と、各制御信号生成手段に対応づけて設けられ、
    駆動指令手段からの駆動指令を判別して各制御信号生成
    手段が分担すべき駆動手段を駆動指令毎に順次選択し、
    選択した各駆動手段に対して各制御信号生成手段の生成
    による制御信号をそれぞれ出力する複数の選択手段とを
    備えている制御棒駆動システム。
  3. 【請求項3】 原子炉の圧力容器内に収納された複数の
    制御棒に対応して配置されて各制御棒を制御信号に応じ
    てそれぞれ独立に駆動する複数の駆動手段と、複数の駆
    動手段をその総数より少ない複数の制御対象グループに
    分けて駆動すべき制御棒の指定と駆動に関する情報を含
    む駆動指令を制御対象グループに対応づけて出力する駆
    動指令手段と、複数の駆動手段をその総数より少ない複
    数の制御対象グループに分けたときの制御対象グループ
    に対応づけて設けられ、駆動指令手段からの駆動指令に
    応じた制御信号を生成する複数の制御信号生成手段と、
    各制御信号生成手段に対応づけて設けられ、駆動指令手
    段からの駆動指令を判別して各制御信号生成手段が分担
    すべき駆動手段を駆動指令毎に順次選択し、選択した各
    駆動手段に対して各制御信号生成手段の生成による制御
    信号をそれぞれ出力する複数の選択手段とを備えている
    制御棒駆動システム。
  4. 【請求項4】 各駆動手段が停止したことを検出する複
    数の停止検出手段を備え、各選択手段は、各停止検出手
    段の検出出力の発生を条件に次に選択すべき駆動手段を
    選択してなる請求項1、2または3記載の制御棒駆動シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 各制御信号生成手段をバックアップする
    ための複数の補助制御信号生成手段と、各制御信号生成
    手段の異常を検出する複数の異常検出手段と、各異常検
    出手段の検出出力に応答して各制御信号生成手段を各補
    助制御信号生成手段に切り替える複数の切替手段とを備
    えている請求項1、2、3または4記載の制御棒駆動シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 駆動指令手段は、同一の駆動指令では駆
    動すべき制御棒として原子炉内で相隣接する制御棒を避
    けた駆動指令を生成してなる請求項1、2、3、4また
    は5記載の制御棒駆動システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489989B1 (ko) * 2002-08-09 2005-05-17 한국전기연구원 원자로의 제어봉 구동 시스템
CN106504800A (zh) * 2016-11-25 2017-03-15 中国核动力研究设计院 一种超临界水冷堆控制棒装载方法及结构

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