JP2560290B2 - 遠方監視制御装置の被制御所用装置 - Google Patents

遠方監視制御装置の被制御所用装置

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JP2560290B2 JP61152553A JP15255386A JP2560290B2 JP 2560290 B2 JP2560290 B2 JP 2560290B2 JP 61152553 A JP61152553 A JP 61152553A JP 15255386 A JP15255386 A JP 15255386A JP 2560290 B2 JP2560290 B2 JP 2560290B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、遠方監視制御装置の制御所からの制御指
令を受信し電力設備を制御するとともに前記電力設備の
状態を前記制御所へ送信する被制御所用装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
遠方監視制御装置は、制御所と被制御所との間でデー
タ送信を行ない、遠方に配置された電力系統の運転およ
び機器の運転状態を把握するための監視と、電力系統に
おける電圧維持や電力系統切換えなどの制御とを行なう
機能を備えている。その監視および制御動作の1つとし
て配電線故障に対する動作がある。
配電線故障には、故障によってしゃ断器が引きはずさ
れた後再投入すれば異常なく再送電できる瞬時的故障
と、しゃ断器が引きはずされた後も絶縁不良のままで再
送電できない永久故障がある。永久故障が発生した場合
には、故障区間を除外した健全区間に部分送電を行な
う。このため配電線には、配電線をいくつかの区間に分
割する区分開閉器が備えられている。この区間開閉器
は、次区間への送電後一定時間内に次区間が無電圧にな
ると、開放したままロックされる。この区間開閉器の開
放ロックにより故障区間が系統から除外された後、再び
送電が行なわれ健全区間への部分送電が完了する。
故障区間の検出表示動作に関連する構成だけを示すと
第10図のようになる。
制御所には、親局である制御所用装置MSとグラフィッ
クパネルなどの表示装置DPが備えらえ、変電所などの被
制御所には、制御所用装置MSとデータ伝送を行なう子局
である被制御所用装置SS、各配電線毎に設けられたしゃ
断器の動作を検出するしゃ断器動作検出装置PU1〜PUn
故障区間表示器FD1〜FDn、制御所用装置MSの指示により
故障区間選択された表示器FD1〜FDnから出力される故障
点信号を被制御用装置SSに与える選択装置SDおよび前記
しゃ断器を投入/引きはずし操作するためのしゃ断器操
作装置BM1〜BMnが備えられている。各しゃ断器動作検出
装置PU1〜PUnには、配電線と母線との間に介在されたし
ゃ断器の投入/引きはずし動作を検知するための2つの
接点PC1,PC2が設けられている。接点PC1は被制御所用装
置SSへ前記しゃ断器の動作情報を与えるためのものであ
り、接点PC2その動作情報を故障区間表示器FD1〜FDn
与えるためのものである。
被制御所における構成をさらに詳細に示すと第11図の
ようになる。この第11図では、便宜上選択装置SDを省略
している。しゃ断器操作装置BM1〜BMnには、前記しゃ断
器を手動操作するための操作スイッチSW1、この操作ス
イッチSW1の投入または被制御所用装置SSから指令によ
って励磁されるリレーコイルTC1、リレーコイルTC1が励
磁されると閉になる接点PC3,PC4および前記しゃ断器の
トリップコイルTC2が備えられている。接点PC3の接点出
力は前記しゃ断器の手動操作情報を後述の故障区間表示
器FD1〜FDnの制御装置CUに与えられ、接点PC4の接点出
力は閉動作によってトリップコイルTC2励磁する。故障
区間表示器FD1〜FDnには、故障区間を表示するための指
示計FM、指示計FMを駆動するための同期電動機M、同期
電動機Mの駆動制御を行なう制御装置CU、同期電動機M
の駆動によって故障区間をアナログ信号で被制御所用装
置SSへ出力する出力回路FSおよび指示計リセットスイッ
チSW2が備えられている。
前述したように配電線で故障が発生し再閉路動作が行
なわれると、故障回線のしゃ断器動作検出装置PU1〜PUn
に備えられた接点PC1,PC2がそれぞれ閉となり、故障区
間表示器FD1〜FDnでは制御装置CUの出力により同期電動
機Mが駆動され、指示計FMの針が回転し、出力回路FSの
出力電圧が上昇する。配電線の各区間の各区分開閉器の
再閉路動作が一定期間ずれて行なわれるため、故障区間
への送電動作によって再び前記しゃ断器が引きはずされ
ると、接点PC2が開となって指示計FMの針が故障区間を
指して停止する。また出力回路FSの出力電圧が被制御所
用装置SSに与えられ、その出力電圧に基づいて故障区間
を示す送信データが作成される。そして被制御所用装置
SSから制御所用装置MSへそのデータが送信され、受信さ
れたデータに基づいて表示装置DPで故障区間が表示され
る。
制御所用装置MSからの制御指令または操作スイッチSW
1によって、前記しゃ断器が引きはずされた後手動投入
されたときは、接点PC3の接点出力によって制御装置CU
は同期電動機Mを駆動しない。
〔発明の解決しようとする問題点〕
上述のように従来では、各配電線毎に故障区間表示器
FD1〜FDnが必要であるとともに、各しゃ断器動作検出装
置PU1〜PUnに故障区間表示器FD1〜FDnへしゃ断器動作情
報を与えるための接点PC2が必要である。したがって制
御所で監視される配電線の数が多いと各設備機器を接続
するための配線数が非常に多くなる問題がある。また故
障区間表示器FD1〜FDnが多数配置されるために被制御所
のスペースが制約される問題もある。
この発明の目的は、故障区間表示器をなくし被制御所
のスペースを節約することができるとともに各設備機器
を接続するための配線数を少なくすることができる遠方
監視制御装置の被制御所用装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の遠方監視制御装置の被制御所用装置は、第
1図の機能構成図に示すように、区分開閉器によって区
間分割された配電線と母線との間に介在されたしゃ断器
の投入/引きはずし動作を検知するしゃ断器動作検知回
路1と、このしゃ断器動作検知回路1が前記しゃ断器の
引きはずし動作を検知することにより前記しゃ断器が1
度引きはずされたことをメモリ11に記憶する第1記憶動
作手段2と、この第1記憶動作手段2により前記しゃ断
器が1度引きはずされたことがメモリ11に記憶された状
態でしゃ断器動作検知回路1が前記しゃ断器の引きはず
し動作を検知することにより前記しゃ断器が2度引きは
ずされたことをメモリ11に記憶する第2記憶動作手段3
と、クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路
4と、前記しゃ断器が投入されたとき第1および第2記
憶動作手段2,3によるメモリ11の記憶内容によって前記
しゃ断器が1度だけ引きはずされたのち投入されたこと
を検知すると再び前記しゃ断器が引きはずされるまで前
記クロックパルスを数を計数するクロックパルス計数手
段5と、このクロックパルス計数手段5の計数値に基づ
いて前記配電線の故障区間を示す送信データを作成する
送信データ作成手段6と、制御所からのリセット指令を
受信すると前記第1および第2記憶動作手段2,3による
メモリ11の記憶内容および計数手段5の計数値をリセッ
トするリセット手段7とを備え、しゃ断器動作検知回路
1は、しゃ断器の投入動作信号の反対信号をもってしゃ
断動作信号とし、前記投入動作信号およびしゃ断動作信
号を用いて前記しゃ断器の投入/引きはずし動作を検知
するようにしたことを特徴とする。
〔作用〕
この発明の構成によれば、配電線と母線との間に介在
されたしゃ断器が配電線の故障によって引きはずされる
と、その引きはずし動作をしゃ断器動作を検知回路1が
検知し、第1記憶動作手段2が前記しゃ断器が1度引き
はずされたことをメモリに記憶し、再閉路動作によって
前記しゃ断器が投入されるとクロックパルス計数手段5
が第1および第2記動作手段2,3によるメモリの記憶内
容によって前記しゃ断記が1度だけ引きはずされたこと
を検知して再びしゃ断記が引きはずされるまでクロック
パルスの数を計数し、送信データ作成手段6がその計数
値に基づいて配電線の故障区間を示す送信データを作成
し、制御所からのリセット指令により第1および第2記
憶動作手段2,3によるメモリの記憶内容および前記計数
値をリセットする。したがって、従来の故障区間表示器
に代えて、クロックパルスをクロックパルス計数手段で
デジタル的に計数するという構成を採用したことによ
り、多数個のクロックパルス計数手段を一つのユニット
で構成可能で小型になり、従来例のような故障区間表示
器のような大型のものは備える必要がなくなり、また各
設備機器を接続する配線数を少なくすることができ、変
電所のスペースを節約することが可能になる。
また、しゃ断器動作検知回路は、しゃ断器の投入動作
信号の反対信号をもってしゃ断動作信号とし、投入動作
信号およびしゃ断動作信号を用いてしゃ断器の投入/引
きはずし動作を検知するようにしているので、しゃ断器
の投入/引きはずし動作の検知のために必要な接点数お
よび配線数を削減でき、構成を簡単にでき、設備費を節
約できる。
〔実施例〕
第2図は、第1図に示したこの発明の機能構成を実現
することができる一実施例の遠方監視制御装置の被制御
所用装置SSのハードウェア構成を示すブロック図であ
る。この遠方監視制御装置の被制御所用装置SSは、CPU
(中央処理装置)8、しゃ断器動作検知回路1、リレー
駆動回路9、データ伝送回路10、メモリ11、割込制御回
路12およびクロックパルス発生回路4を含む。
CPU8は、第1図に示した第1および第2記憶動作手段
2,3と送信データ作成手段6とリセット手段7の各機能
を持ち、従来から行なわれている一般的な監視制御動作
とともに、母線に接続された複数の配電線の再閉路動作
に伴って故障区間を検出し、その故障区間を示す送信デ
ータを作成する。
しゃ断器動作検知回路1は、母線と複数の配電線との
間に介在された各しゃ断器の投入/引きはずし動作を複
数のしゃ断器動作検出装置PU1〜PUnの接点出力によって
検知し、CPU8に前記各しゃ断器の動作情報を与える。
リレー駆動回路9は、CPU8の選択・制御動作によって
複数の選択・制御リレーRY1〜RYmを駆動する。
データ伝送回路10は、制御所へ監視データを送信する
とともに制御所からの制御指令を受信しCPU8に与える。
割込制御回路12は、データ伝送回路10の送受信動作時
にCPU8に割込み信号を与えるとともに、クロックパルス
発生回路4からクロックパルスが与えられると後述する
配電線の故障区間検出のためのクロックパルス計数処理
動作をCPU8が行なうために割込み信号を出力する。
まず第3図の系統図および第4図のタイムチャートを
参照して配電線の再閉路動作に対応するこの実施例の動
作を説明する。第3図に示すように、母線Aにしゃ断器
CBを介して接続された配電線Bは、区分開閉器SS1,SS2,
…によって区間分割されている。通常、母線Aには複数
の配電線Bが接続されているが、ここでは説明の便宜
上、配電線Bは1つとしている。Iは第1区間、IIは第
2区間、IIIは第3区間、IVは第4区間を示す。たとえ
ば第4図に示す時刻t1において第3区間IIIで故障Xが
発生すると、変圧器PTおよび変流器CTの出力が変化し、
しゃ断器動作検出装置PUが動作し、しゃ断器CBが引きは
ずされると同時に区分開閉器SS1,SS2,…が開となる。こ
のとき第2図に示すCPU8はしゃ断器動作検知回路1のし
ゃ断器引きはずし検知によってメモリ11にしゃ断器CBが
1度引きはずされたことを記憶する。所定時間後の時刻
t2になると、しゃ断器CBが再閉路継電器SRの動作によっ
て投入され、第1区間Iの送電が行なわれる。このと
き、第2図に示すCPU8はクロックパルスの数の計数を開
始する。次の所定時間後の時刻t3に区分開閉器SS1が閉
となり、第2区間IIへの送電が行なわれる。そして時刻
t4になると区分開閉器SS2が閉となり、第3区間IIIへ送
電が行われる。第3区間IIIで故障が連続していると、
区分開閉器SS2の閉動作直後の時刻t5にしゃ断器CBが再
び引きはずされ、区分開閉器SS1,SS2,…が開となり、区
分開閉器SS2の開状態がロックされる。このときCPU8は
しゃ断器動作検知回路1のしゃ断器引きはずし動作検知
によってメモリ11にしゃ断器CBが2度引きはずされたこ
とを記憶する。そして再び時刻t6になると再閉路継電器
SRが動作し、しゃ断器CBが再投入され、第1区間Iの送
電が行なわれる。時刻t7になると区分開閉路SS1が閉と
なり、第2区間IIへの送電が行なわれ、配電線Bの再閉
路動作が終了する。
次に第5図のフローチャートを参照して、配電線の故
障区間検出のために第2図に示すCPU8が行うクロックパ
ルス計数動作について述べる。このクロックパルス計数
処理動作は、前述のように第2図に示すクロックパルス
発生回路4からクロックパルスが割込制御回路12に与え
られる毎に行なわれる。たとえばクロックパルスの周期
が1秒であると、1秒毎にクロックパルス計数処理動作
が行なわれる。
まずステップn1では、Nを1とする動作が行なわれ
る。ここでNは母線と複数の配電線との間に介在された
複数のしゃ断器に予め設定された識別番号を示す。上述
の配電線の再閉路動作の説明では便宜上母線に接続され
ている配電線を1つとしたが通常母線には複数の配電線
が接続されているためしゃ断器が複数存在し、それを識
別する必要がある。
次のステップn2では、N番しゃ断器の状態が変化した
か否かをしゃ断器動作検知回路1の出力によって判断す
る。N=1であれば1番しゃ断器の状態が変化したか否
かが判断される。N番しゃ断器の状態が変化したときは
ステップn3に移ってN番しゃ断器が投入されたか否かを
判断し、N番しゃ断器の状態が変化しないときはステッ
プn4に移ってN番しゃ断器が投入状態にあるか否を判断
する。
N番しゃ断器が投入されたとき(第4図の時刻t2)あ
るいはN番しゃ断器が投入状態にあるとき(第4図の時
刻t2〜時刻t2の間)は、ステップn=3およびステップ
n4からステップn5に移ってN番しゃ断器が故障によって
1度引きはずされていることが第2図に示すメモリ11に
記憶されているか否かを判断する。N番しゃ断器が1度
引きはずされていることが記憶されているときはステッ
プn5から次のステップn6に移り、N番しゃ断器が故障に
よって2度引きはずされていることがメモリ11に記憶さ
れているか否かを判断する。ステップn5およびステップ
n6によってN番しゃ断器が1度だけ引きはずされている
ことが記憶されているときには、ステップn7に移って計
数値に1を加算する。
N番しゃ断器が引きはずされたとき(第4図の時刻t1
または時刻t5)はステップ3からステップn8に移り、N
番しゃ断器が1度引きはずされていることが記憶されて
いるか否かを判断する。N番しゃ断器1が1度引きはず
されていることが記憶されているときはステップn9でメ
モリ11にN番しゃ断器が2度引きはずされたことを記憶
し、そうでないときはステップn10で1メモリ11にN番
しゃ断器が1度引きはずされたことを記憶する。
N番しゃ断器が引きはずし状態にあるとき(第4図の
時刻t1〜時刻t2の間または時刻t5〜時刻t6の間)、ステ
ップn5においてN番しゃ断器が1度引きはずされたこと
が記憶されていないと判断されたとき、ステップn6にお
いてN番しゃ断器が2度引きはずされたことが記憶され
ているときおよびステップn7、n9,n10が終了したとき
は、ステップn11に移ってN番しゃ断器の投入/引きは
ずし状態をメモリ11に記憶する。
次のステップn12ではNが最大値Maxか否かを判断す
る。つまりステップn2〜ステップn11の動作をすべての
しゃ断器について行なったか否かを判断する。N=Max
でないとステップn13でN←N+1とし、ステップn2〜
ステップn11を行ない、N=Maxになるとこのクロックパ
ルス計数動作を終了する。
この実施例では上述のようにして、配電線で故障が発
生し、しゃ断器が1度引きはずされ、再閉路動作によっ
てしゃ断器が投入状態にある間計数値が定期的に(たと
えば1秒間に1つ)加算されていく。したがって前記計
数値は再閉路動作によって送電が行なわれ再びしゃ断器
が引きはずされるまでの期間(第4図では時刻t2から時
刻t5までの間)を示す。CPU8はこの期間に基づいて故障
区間の検出を行ない、その故障区間を示す表示データを
作成する。
故障区間を示すデータは第6図のフローチャートに示
すような送信動作によって制御所に送信される。被制御
所から制御所に送信されいる情報として、被制御所の監
視下にあるしゃ断器などの各設備機器の動作状態を示す
表示データと監視下にある各部所の電圧・電流などの計
測値を示す計測データがあり、これらのデータとともに
故障区間を示す表示データは制御所に送信される。した
がって、CPU8は各設備機器の動作状態を示す表示データ
から表示ワードを作成し、各部所のアナログ計測値をデ
ジタル値に変換して計測ワードを作成し、故障区間を示
す表示データから故障区間表示ワードを作成し、第7図
に示す伝送フォーマットの送信データをデータ伝送回路
10に与え制御所に送信する。送信データを受信した制御
所では、その受信データに基づいて、各設備機器の動作
状態や各部所の計測値とともに故障区間が表示される。
この送信動作は通常所定の周期で行なわれるため、配電
線で永久故障が発生していないときも故障区間表示ワー
ドの作成が行なわれるが、そのときは故障区間を示す表
示データがないため制御所では故障区間の表示が行なわ
れない。
上述のクロックパルス計数動作におけるメモリ11の記
憶内容および計数値は、オペレータが制御所で故障区間
を確認した後、リセット指令が制御所から被制御所に伝
送されることによってリセットされる。このリセット動
作によって新たに配電線の故障が発生すると、第5図に
示すクロックパルス計数動作によって故障区間の検出が
行なわれ、故障区間を示す表示データが制御所に送信さ
れ、制御所で故障区間が表示される。
この実施例では、第5図に示したクロックパルス計数
動作はプログラムによって実現することができるが、第
8図に示すように2つのフリップフロップFF1,FF2、2
つのアンドゲートG1,G2およびカウンタCNTで実現するこ
とができる。
第8図に示す構成の動作を第9図のタイムチャートを
参照して説明する。第9図(1)はクロックパルスS1
示し、第9図(2)はしゃ断器動作検知信号(ハイレベ
ルが投入状態を示す。)S2を示し、第9図(3)はフリ
ップフロップFF1のQ出力S3を示し、第9図(4)はア
ンドゲートの出力S4を示し、第9図(5)はフリップフ
ロップFF2の出力S5を示し、第9図(6)はカウンタC
NTの計数値S7を示し、第9図(7)は制御所からのリセ
ット命令S8を示し、第9図(8)はアンドゲートの出力
S6を示す。時刻t1において配電線の故障が発生ししゃ断
器が引きはずされるとしゃ断器動作検出信号S2がハイレ
ベルからローレベルとなり、フリップフロップFF1のQ
出力S3がローレベルからハイレベルになる。所定時間後
の時刻t2になってしゃ断器が投入されると、しゃ断器動
作検知信号S2がローレベルからハイレベルになり、アン
ドゲートG1の出力S4がローレベルからハイレベルにな
る。このとき、フリップフロップFF1のQ出力S3とフリ
ップフロップFF2の出力S5がともにハイレベルであ
り、クロックパルスS1が出力される毎にカウンタCNTの
計数値S7がカウントアップされる。時刻t3で再びしゃ断
器が引きはずされると、しゃ断器動作検知信号S2がハイ
レベルからローレベルになり、アンドゲートの出力S4
ハイレベルからローレベルになるため、フリップフロッ
プFF2の出力S5がハイレベルからローレベルになる。
そうするとアンドゲートG2の出力S6がローレベルのまま
となり、カウンタCNTの計数値S7はカウントアップされ
ずその値が保持される。時刻t4においてしゃ断器が再投
入されるとアンドゲートG1の出力はローレベルからハイ
レベルになるが、フリップフロップFF1のQ出力S3およ
びフリップフロップFF2の出力S5はそのまま保持され
る。時刻t5において制御所からリセット指令S8が与えら
れると、フリップフロップFF1のQ出力S3とフリップフ
ロップFF2の出力S5およびカウンタCNTの計数値S7がリ
セットされる。
以上のようにこの実施例では、故障区間の検知および
表示を行なうことができる。したがってこの実施例で
は、従来被制御所で必要であった第8図に示すような故
障区間表示器FD1〜FDnを備える必要がなくなり、変電所
内のスペースを大きく節約することが可能となる。ま
た、従来必要であった被制御所用装置SSと区間表示器FD
1〜FDnを接続する配線やしゃ断器動作検知装置PU1〜PUn
の接点PC2なども備えなくてもよいので、設備費を大き
く節約することができる。
〔発明の効果〕
この発明の遠方監視制御装置の被制御所用装置によれ
ば、母線と配電線との間に介在されたしゃ断器が配電線
の故障により引きはずされ、再閉路動作により投入され
再び引きはずされるまでクロックパルスを計数して、そ
の計数値に基づいて故障区間を示す送信データを作成
し、制御所からのリセット指令により第1および第2記
憶動作手段によるメモリの記憶内容および前記計数値を
リセットする機能を備えたので、従来のように被制御所
に区間表示器を変電所に備える必要がなくなり、変電所
のスペースを節約することができるとともに各設備機器
を接続する配電線の数が少ないなど設備も節約すること
ができる。
また、また、しゃ断器動作検出回路は、しゃ断器の投
入動作信号の反対信号をもってしゃ断器動作信号とし、
投入動作信号およびしゃ断動作信号を用いてしゃ断器の
投入/引きはずし動作を検知するようにしているので、
しゃ断器の投入/引きはずし動作の検知のために必要な
接点数および配線数を削減でき、構成を簡単にでき、設
備費を節約できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の機能構成を説明するためのブロック
図、第2図はこの発明を実施することができる一実施例
のハードウェア構成を示すブロック図、第3図は配電線
の再閉路動作を説明するための系統図、第4図は配電線
の再閉路動作を説明するためのタイムチャート、第5図
はクロックパルス計数動作を説明するためのフローチャ
ート、第6図は送信動作を説明するためのフローチャー
ト、第7図は伝送フォーマットを示す図、第8図はクロ
ックパルス計数動作を実施することができるハードウェ
ア構成を示す図、第9図は第8図の構成の動作を説明す
るためのタイムチャート、第10図は従来技術における構
成を示すブロック図、第11図は故障区間表示器の構成を
示すブロック図である。 1……しゃ断器動作検知回路、2……第1記憶動作手
段、3……第2記憶動作手段、4……クロックパルス発
生回路、5……クロックパルス計数手段、6……送信デ
ータ作成手段、7……リセット手段、11……メモリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御所からの制御指令を受信し電力設備を
    制御するとともに前記電力設備の状態を前記制御所へ送
    信する遠方監視制御装置の被制御所用装置において、 区分開閉器によって区間分割された配電線と母線との間
    に介在されたしゃ断器の投入/引きはずし動作を検知す
    るしゃ断器動作検知回路と、このしゃ断器動作検知回路
    が前記しゃ断器の引きはずし動作を検知することにより
    前記しゃ断器が1度引きはずされたことをメモリに記憶
    する第1記憶動作手段と、この第1記憶動作手段により
    前記しゃ断器が1度引きはずされたことが前記メモリに
    記憶された状態で前記しゃ断器動作検知回路が前記しゃ
    断器の引きはずし動作を検知することにより前記しゃ断
    器が2度引きはずされたことを前記メモリに記憶する第
    2記憶動作手段と、クロックパルスを発生するクロック
    パルス発生回路と、前記しゃ断器が投入されたとき前記
    第1および第2記憶動作手段による前記メモリの記憶内
    容によって前記しゃ断器が1度だけ引きはずされたのち
    投入されたことを検知すると再び前記しゃ断器が引きは
    ずされるまで前記クロックパルスの数を計数するクロッ
    クパルス計数手段と、このクロックパルス計数手段の計
    数値に基づいて前記配電線の故障区間を示す送信データ
    を作成する送信データ作成手段と、前記制御所からのリ
    セット指令を受信すると前記第1および第2記憶動作手
    段による前記メモリの記憶内容および前記計数手段の計
    数値をリセットするリセット手段とを備え、 前記しゃ断器動作検知回路は、前記しゃ断器の投入動作
    信号の反対信号をもってしゃ断動作信号とし、前記投入
    動作信号およびしゃ断動作信号を用いて前記しゃ断器の
    投入/引きはずし動作を検知するようにしたことを特徴
    とする遠方監視制御装置の被制御所用装置。
JP61152553A 1986-06-27 1986-06-27 遠方監視制御装置の被制御所用装置 Expired - Fee Related JP2560290B2 (ja)

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