JPH10175898A - ビスフェノールaの製造方法 - Google Patents

ビスフェノールaの製造方法

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JPH10175898A
JPH10175898A JP8354123A JP35412396A JPH10175898A JP H10175898 A JPH10175898 A JP H10175898A JP 8354123 A JP8354123 A JP 8354123A JP 35412396 A JP35412396 A JP 35412396A JP H10175898 A JPH10175898 A JP H10175898A
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JP
Japan
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acetone
reaction
water
alcohol
phenol
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Pending
Application number
JP8354123A
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English (en)
Inventor
Susumu Yamamoto
進 山本
Akira Kusano
暁 草野
Sachio Asaoka
佐知夫 浅岡
Keiji Maehara
啓慈 前原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Chiyoda Corp, Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Chiyoda Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分的に含イオウアミン化合物で変性された
強酸性イオン交換樹脂触媒の存在下でアセトンとフェノ
ールとを反応させるに際し、アルコールが共存しても、
触媒の活性劣化を生じにくい方法を提供する。 【解決手段】 部分的に含イオウアミン化合物で変性さ
れた強酸性イオン交換樹脂触媒の存在下でアセトンとフ
ェノールからなる反応原料を反応させてビスフェノール
Aを製造する方法において、該アセトンとして300〜
600wtppmのアルコールを含むものを用いる場合
には、反応原料中に0.2〜0.5wt%の水を存在さ
せ、該アセトンとして300wtppm未満で50wt
ppm以上のアルコールを含むものを用いる場合には、
反応原料中に0.05〜0.2wt%の水を存在させる
ことを特徴とするビスフェノールAの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビスフェノールAの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アセトンと過剰のフェノールとを反応さ
せてビスフェノールAを製造するに際し、その触媒とし
て、部分的に含イオウアミン化合物で変性された強酸性
イオン交換樹脂を用いることは広く行われている。この
ような触媒を用いてアセトンとフェノールを反応させる
場合、使用するアセトン中にアルコールが混入すると、
このアルコールが、触媒プロモータとして作用する含イ
オウアミン化合物と反応し、そのプロモータとしての作
用を低下させ、触媒活性を劣化させる。このような触媒
活性の劣化は、触媒の再生又は新触媒との交換を生じさ
せ、プロセスの経済性を著しく低下させる原因となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、部分的に含
イオウアミン化合物で変性された強酸性イオン交換樹脂
触媒の存在下でアセトンとフェノールとを反応させるに
際し、アルコールが共存しても、触媒の活性劣化を生じ
にくい方法を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、部分的に含イオウア
ミン化合物で変性された強酸性イオン交換樹脂触媒の存
在下でアセトンとフェノールからなる反応原料を反応さ
せてビスフェノールAを製造する方法において、該アセ
トンとして300〜600wtppmのアルコールを含
むものを用いる場合には、反応原料中に0.2〜0.5
wt%の水を存在させ、該アセトンとして300wtp
pm未満で50wtppm以上のアルコールを含むもの
を用いる場合には、反応原料中に0.05〜0.2wt
%の水を存在させることを特徴とするビスフェノールA
の製造方法が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いるビスフェノールA
製造用触媒は、含イオウアミン化合物からなる触媒プロ
モータで部分的に変性された強酸性イオン交換樹脂から
なるものである。この場合の強酸性イオン交換樹脂とし
ては、スルホン酸型陽イオン交換樹脂を挙げることがで
きる。このようなスルホン酸型陽イオン交換樹脂は、従
来よく知られているもので、ゲル型やポーラス型のもの
を用いることができるが、好ましくはゲル型のものが用
いられる。その架橋度は、2〜16%、好ましくは2〜
6%の範囲に規定するのがよい。また、その平均粒径
は、通常、0.2〜2mm、好ましくは0.4〜1.5
mmである。このような未変性のスルホン酸型陽イオン
交換樹脂は既に市販されており、例えば、ロームアンド
ハース社製アンバーライトやアンバーリスト、三菱化成
社製ダヤイオン等を好ましく用いることができる。
【0006】前記触媒プロモータとして用いられる含イ
オウアミン化合物も従来良く知られた化合物で、例え
ば、3−メルカプトメチルピリジン、3−メルカプトエ
チルピリジン、4−メルカプトエチルピリジン等のメル
カプトアルキルピリジン;2−メルカプトエチルアミ
ン、3−メルカプトブチルアミン、3−n−プロピルア
ミノ−1−プロピルメルカプタン等のメルカプトアルキ
ルアミン(又はアミノアルキルメルカプタン);チアゾ
リジン、2,2−ジメチルチアゾリジン、シクロアルキ
ルチアゾリジン、2−メチル−2−フェニルチアゾリジ
ン、3−メチルチアゾリジン等のチアゾリジン;1,4
−アミノチオフェノール等のアミノチオフェノール等が
挙げられる。特に好ましくは、2−メルカプトエチルア
ミン及び2,2−ジメチルチアゾリジンである。前記し
た含イオウアミン化合物は、塩酸等の酸性物質の付加塩
や第4級アンモニウム塩であることができる。
【0007】強酸性イオン交換樹脂の変性は、その樹脂
を水中又は有機溶媒中で含イオウアミン化合物と反応さ
せることによって行うことができる。有機溶媒として
は、フェノールやアセトンを用いることができるが、好
ましくは水中で行う。反応温度としては、常温又は加温
が採用され、反応時間は、特に長時間を必要とせず数分
で充分である。均一に反応させるため、反応混合物を撹
拌するのが好ましい。この反応においては、未変性樹脂
中に含まれるスルホン基の一部、通常、3〜30%、好
ましくは5〜15%が変性基に変換されるように行うの
がよい。
【0008】本発明の方法を実施するには、前記部分的
に変性された強酸性イオン交換樹脂触媒を充填した反応
器に対し、アセトンとフェノールを連続的に供給してそ
の触媒充填層を流通させるとともに、その間にアセトン
とフェノールの反応を行い、得られたビスフェノールA
を含む反応生成物を反応器から連続的に抜出す。反応温
度はフェノールの融点以上の温度、通常、40〜100
℃、好ましくは55〜85である。反応圧力は、1〜
1.5気圧、好ましくは常圧ないし微加圧である。反応
時間は15〜200分、好ましくは50〜120分であ
る。フェノールの使用量は、アセトン1モルに対し、8
〜20モル、好ましくは10〜16モルである。
【0009】本発明においては、反応系には水を共存さ
せるが、この水の量は、原料アセトン中のアルコール濃
度に応じて規定する。即ち、原料アセトン中にアルコー
ルが濃度300〜600wtppmで含まれている場合
には、反応系(反応原料)中には、0.2〜0.5wt
%、好ましくは0.3〜0.5wt%の水を共存させ
る。また、原料アセトン中にアルコールが300wtp
pm未満で50wtppm以上の濃度で含まれている場
合には、反応系には、0.05〜0.2wt%、好まし
くは0.1〜0.2wt%の水を共存させる。反応系に
共存させる水の量が前記範囲より多すぎると、逆に、触
媒活性の低下を生じ、一方、少なすぎると、アルコール
と含イオウアミン化合物との反応を有効に防止すること
ができない。なお、アセトン中に存在するアルコール
は、主にメタノールであるが、少量のイソプロピルアル
コール等が存在する場合もある。前記のようにして、原
料アセトン中のアルコール濃度に対応して反応系に適正
濃度の水を存在させることにより、アルコールとプロモ
ータとしての含イオウアミン化合物との反応(主にメル
カプト基(SH)とアルコールとの脱水反応)を防止
し、触媒の活性低下を防ぐことができる。一般的には、
反応原料中に存在するアルコール1モル当り、50〜2
000モル、好ましくは100〜1000モルの割合で
水を存在させるのがよい。
【0010】反応系に対する水の添加は、原料アセトン
中や原料フェノール中にあらかじめ水を存在させること
によって行うことができる他、反応器に対して水供給管
を付設し、この水供給管を介して行うことができる。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0012】実施例1 内径120mm、高さ:1.5mの円筒状容器からな
り、その頂部と底部に多孔板(孔板:約0.1mm)を
配設し、その多孔板間の空間部に触媒を充填したものを
反応器として用いた。この場合の触媒としては、スルホ
ン酸型陽イオン交換樹脂(平均粒径:0.5mm、商品
名「アンバーライトIR−118−H」のスルホン酸基
の10%を2−メルカプトエチルアミンと反応させたも
のを用いた。この反応器の頂部から、メタノールを50
0wtppm含むアセトン4.7wt%とフェノール9
5.3wt%からなる反応混合液を導入し、反応器底部
から、ビスフェノールAを含む反応生成物を抜出した。
この場合、反応温度は70℃とし、触媒と混合液の接触
時間は70分とした。この場合、反応混合液中に水を
0.3wt%の濃度になるように添加した。前記のよう
にして長時間連続して反応を行った結果、反応初期にお
いて、92%のアセトン転化率が得られ、3000時間
目には、91%のアセトン転化率が得られた。
【0013】実施例2 実施例1において、アセトンとしてメタノールを200
wtppm含むアセトンを用い、反応混合液中の水の濃
度を0.1wt%にした以外は同様にして実験を行っ
た。その結果、反応初期において、93%のアセトン転
化率が得られ、3000時間目には、92%のアセトン
転化率が得られた。
【0014】比較例1 実施例1において、水の添加を行わない以外は同様にし
て実験を行った。その結果、反応初期において、92%
のアセトン転化率が得られたが、3000時間目には、
アセトン転化率は89%に低下した。
【0015】比較例2 実施例2において、水の添加を行わない以外は同様にし
て実験を行った。その結果、反応初期において、93%
のアセトン転化率が得られたが、3000時間目には、
アセトン転化率は90.5%に低下した。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、アセトン中に含まれる
アルコールの濃度に応じて反応系に水を適正濃度で存在
させたことにより、触媒の活性劣化を防止して、ビスフ
ェノールAを長時間にわたって高収率で製造することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅岡 佐知夫 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内 (72)発明者 前原 啓慈 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央二丁目12番 1号 千代田化工建設株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的に含イオウアミン化合物で変性さ
    れた強酸性イオン交換樹脂触媒の存在下でアセトンとフ
    ェノールからなる反応原料を反応させてビスフェノール
    Aを製造する方法において、該アセトンとして300〜
    600wtppmのアルコールを含むものを用いる場合
    には、反応原料中に0.2〜0.5wt%の水を存在さ
    せ、該アセトンとして300wtppm未満で50wt
    ppm以上のアルコールを含むものを用いる場合には、
    反応原料中に0.05〜0.2wt%の水を存在させる
    ことを特徴とするビスフェノールAの製造方法。
JP8354123A 1996-12-18 1996-12-18 ビスフェノールaの製造方法 Pending JPH10175898A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255880A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Idemitsu Petrochem Co Ltd ビスフェノールaの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002255880A (ja) * 2001-03-01 2002-09-11 Idemitsu Petrochem Co Ltd ビスフェノールaの製造方法
WO2002070443A1 (fr) * 2001-03-01 2002-09-12 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Procede de preparation de bisphenol a
US6740784B2 (en) 2001-03-01 2004-05-25 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Process for producing bisphenol A
US7129382B2 (en) 2001-03-01 2006-10-31 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Process for producing bisphenol A
JP4723105B2 (ja) * 2001-03-01 2011-07-13 出光興産株式会社 ビスフェノールaの製造方法

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