JPH10174843A - アンモニア含有ガスの処理方法 - Google Patents

アンモニア含有ガスの処理方法

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JPH10174843A
JPH10174843A JP8337150A JP33715096A JPH10174843A JP H10174843 A JPH10174843 A JP H10174843A JP 8337150 A JP8337150 A JP 8337150A JP 33715096 A JP33715096 A JP 33715096A JP H10174843 A JPH10174843 A JP H10174843A
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JP
Japan
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ammonia
temperature
catalyst layer
gas
reaction
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JP8337150A
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English (en)
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Roberuto Masahiro Serikawa
ロベルト 正浩 芹川
Hiroshi Wada
洋 和田
Takashi Ito
崇 伊藤
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高濃度のアンモニア含有ガスを触媒酸化分解
法により処理するに際して、NOx ガスの生成を極力抑
制して、後処理工程の脱硝処理工程を必要としないアン
モニア含有ガスの処理方法を提供する。 【解決手段】 高濃度のアンモニア含有ガスを分解触媒
触媒層に導入して、アンモニアを触媒酸化分解させる方
法において、前記触媒層での酸化発熱による処理ガス温
度上昇(△T)を10〜200℃の範囲で、触媒層への
前記混合ガスの導入温度(Tin)を下記式により求めら
れる範囲で、且つ100℃<Tin<204℃の範囲に制
御することを特徴とするアンモニア含有ガスの処理方
法。 式・・Tin=Tr −(△T・k)/2、(式中、T
r は、触媒層内平均ガス温度で、(Tin+Tout )/2
=Tr により求められる値。Tout は、触媒層からの処
理ガスの排出温度。kは、触媒層温度維持定数であっ
て、0〜1。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力、化学産業、
電子産業、金属表面産業、し尿処理場や埋め立て浸出水
処理場などから排出されるアンモニア含有ガスの処理方
法に関し、特にそれらから排出されるアンモニア含有廃
水をストリッピング法、蒸留法などで分離されたアンモ
ニア含有ガス、又は直接アンモニア含有ガスとして排出
されたアンモニア含有排ガスを触媒の存在下にアンモニ
ア及び共雑有機物を窒素、水及び炭酸ガスに酸化分解す
るアンモニア含有ガスの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンモニア含有ガスの触媒酸化分
解法としては、処理対象排ガスの濃度で分けて、高濃度
及び低濃度の二種類を対象にするものが知られている。
最も一般的な方法は、いわゆる低濃度のアンモニアが含
まれる排ガスを対象とする触媒脱臭法である。この触媒
脱臭法において処理対象としている排ガスは、通常アン
モニア濃度が1000ppm以下、つまり0.1vol
%以下のものである(以下、「vol%」を単に「%」
で表わすことがある)。また、し尿などから水蒸気スト
リッピングを用いて高濃度の水蒸気/アンモニアガスを
分離して、例えば3.47vol%、つまり34,70
0ppmのアンモニアガスを含む排ガスを、気体状酸化
ガスと混合して、熱交換器で250℃まで加熱し、更に
灯油燃焼バーナーなどで270℃まで加熱し、この加熱
ガスを触媒層に導入する酸化分解方法がある。
【0003】前者の技術では、アンモニアの濃度が、
0.1vol%以下であるため、アンモニアを酸化分解
した場合の発熱量は、反応ガスを最高で約10℃昇温さ
せる程度の熱量である。従って、この方法ではアンモニ
アの酸化発熱量のみでは連続反応を維持することができ
ないため、少量のガスの場合には電気ヒーターなどでア
ンモニア含有ガスを加熱してから触媒層に導入してい
る。この点から、前者の方法は、ランニングコストが高
い処理方法であるということになる。また、後者の方法
では、アンモニア濃度が高いために発熱量が大きいの
で、被処理ガスであるアンモニア含有ガスを反応温度が
上昇した反応後のガスと熱交換器において熱交換させる
ことにより、250℃までに加熱することが可能であ
り、連続反応を維持するのに灯油燃焼バーナーなどで更
に約20℃昇温させるように加熱するようにして、27
0℃で触媒層へ導入して連続反応を維持することができ
る。
【0004】しかし、この方法では、触媒入口温度が高
く、アンモニア濃度を特に調整していないため、触媒層
内では酸化反応により温度が上昇し過ぎて347℃程度
となり、反応を正常な状態に維持することができにくい
ものである。しかも、反応温度が高いと、触媒の熱劣化
を起こす危険があり、さらにその酸化分解反応において
アンモニアのかなりの部分がNOx ガスに変換されると
いう問題がある。このため、従来の高濃度のアンモニア
の触媒酸化分解技術では、アンモニアの酸化分解工程で
生成するNOx を脱硝するためのNOx 還元触媒装置を
設ける必要性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の高濃
度のアンモニアの触媒酸化分解技術における欠点を解消
し、アンモニア含有ガスを一段階の反応工程のみでアン
モニアを無害な窒素ガス及び水に変換するアンモニア含
有ガスの処理方法を提供することを目的とするものであ
る。つまり、本発明は、高濃度のアンモニア含有ガスを
触媒酸化分解法により処理するに際して、従来の方法で
は避けられなかったNOx ガスの生成を極力抑制して、
後処理工程の脱硝処理工程を必要としないアンモニア含
有ガスの処理方法を提供することを目的とするものであ
る。また、本発明は、一段階の反応工程でアンモニア含
有ガスを処理するに当たり、外部加熱エネルギーを極力
使用しないで、処理のランニングコストを低減させるア
ンモニア含有ガスの処理方法を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決するために、アンモニア含有ガスの触媒層での着
火温度(「アンモニアの酸化分解反応が開始する温度」
をいう)、触媒層へのガスの入口温度、触媒層での処理
ガス温度上昇などとNOx ガス生成率やアンモニア分解
率の関係について鋭意研究を進めたところ、触媒層への
ガスの入口温度を着火温度、触媒層での処理ガス温度上
昇との関係で一定の範囲に設定するなどの条件によって
NOx ガスの生成を極力抑制できることを見い出し、そ
れを基礎として本発明に到達した。すなわち、本発明
は、下記の手段により前記課題を解決することができ
た。
【0007】(1)水蒸気又は空気以外の最多量成分が
アンモニアであるアンモニア含有ガスを気体状酸化剤と
混合させた混合ガスを分解触媒触媒層に導入して、アン
モニア及び共雑有機物を触媒酸化反応により窒素、水及
び炭酸ガスに分解させる方法において、前記触媒層での
酸化発熱による処理ガス温度上昇(△T)を10〜20
0℃の範囲で、触媒層への前記混合ガスの導入温度(T
in)を下記式(1)により求められる範囲で、且つ10
0℃<Tin<204℃の範囲に制御することを特徴とす
るアンモニア含有ガスの処理方法。 式(1) Tin=Tr −(△T・k)/2 (式中、Tr は、触媒層内平均ガス温度で(Tin+T
out )/2=Tr により求められる値。Tout は、触媒
層からの処理ガスの排出温度。kは、触媒層温度維持定
数であって、0〜1。好ましくは0.40〜0.98)
【0008】(2)触媒層内平均ガス温度(Tr )を1
70℃<Tr <反応着火温度(Tign)+10℃の範
囲、且つ反応着火温度(Tign )を170℃<Tign
250℃の範囲とすることを特徴とする前記(1)記載
のアンモニア含有ガスの処理方法。 (3)触媒層処理ガス凝縮水のpH測定で反応着火温度
(Tign )を特定し、これに基づいてアンモニア混合ガ
スの導入温度(Tin)を制御することを特徴とする請求
項1又は2記載のアンモニア含有ガスの処理方法。 (4)前記触媒層処理ガス凝縮水のpHが6.5〜7.
5の範囲にある時のアンモニア混合ガスの導入温度(T
in)及び触媒層からの処理ガスの排出温度(Tou t )よ
り反応着火温度(Tign )を特定することを特徴とする
(3)記載のアンモニア含有ガスの処理方法。 (5)触媒層処理ガス凝縮水の電気的信号を、処理ガス
温度上昇(△T)制御に用いることを特徴とする前記
(1)〜(4)のいずれか1項記載のアンモニア含有ガ
スの処理方法。 (6)触媒層入口での供給酸素量を、前記触媒層で消費
される酸素量の4倍以上とすることを特徴とする前記
(1)〜(5)のいずれか1項記載のアンモニア含有ガ
スの処理方法。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、処理の対象とす
るアンモニア含有ガスとしては、前記したように、電
力、化学産業、電子産業、金属表面産業、し尿処理場や
埋め立て浸出水処理場などから排出されるアンモニア含
有ガスが挙げられるが、特にそれらで処理される液、或
いはそれらから排出されるアンモニア含有廃水をストリ
ッピング法、蒸留法などで分離されたアンモニア含有ガ
ス、又は直接アンモニア含有ガスとして排出されたアン
モニア含有排ガスが挙げられる。前記のストリッピング
法、蒸留法などで分離されたアンモニア含有ガスなど
は、かなり高濃度のアンモニア或いはさらに共雑有機物
を含有しているので、気体状酸化剤、例えば空気、触媒
層から排出される処理ガスなどを用いて、触媒層での酸
化反応の発熱量による処理ガスの温度上昇を10〜20
0℃以内になるよう、希釈することが好ましい。
【0010】そして、前記のストリッピング法、蒸留法
などで分離されたアンモニア含有ガスなどは、かなりの
水蒸気を含有しており、10〜40vol%もの水蒸気
を含有する場合もあるが、通常アンモニア、共雑有機物
以外は水蒸気であるが、その水蒸気が含有されていて
も、本発明のアンモニア含有ガスの触媒酸化分解にはほ
とんど影響しない。すなわち、混合ガス温度を100<
in<200℃とするため、水蒸気は常に加熱水蒸気の
状態であり、空気の比熱より若干高い比熱を持ち、触媒
層での局部的熱スポットを緩和させる良好な反応媒体に
なりうると考えられる。また処理ガスに含まれるこの水
蒸気をコンデンサーなどを通過させ、凝縮水を生成させ
ることにより、pHを測定することにより反応の進捗状
況を制御、モニタリングすることが可能となる。
【0011】なお、本発明に用いる触媒に関しては、加
熱水蒸気の存在下においても活性を示し、容易に劣化し
ない形態をもたせることが好ましい。アンモニアの酸化
分解に有効と考えられるチタン、アルミナ、ジルコニウ
ム、鉄、コバルト、白金、パラジウム、ロジウム、銀、
モリブデン、バナジウム、マンガン、等の金属状態、又
は酸化物状態の少なくとも一成分を含む触媒を用いるこ
とができるが、白金、マンガンなどを含む比較的低温で
酸化反応に活性を示す、つまりアンモニア及び共雑有機
物の低い酸化反応着火温度を示す触媒を用いることが好
ましい。
【0012】本発明においては、触媒層での酸化発熱に
よる処理ガスの温度上昇が10℃から200℃の範囲に
なるように、アンモニア含有ガスに酸素、空気、処理ガ
スを循環したものを最低一つを用いて混合希釈し、さら
に所定の温度に調整して触媒層に導入する。その混合ガ
スの触媒層入口温度(Tin)が低いと触媒層内において
アンモニア及び共雑有機物の酸化分解反応が開始しない
ため、酸化分解反応が行われない。つまり、アンモニア
又はアンモニア及び共雑有機物の触媒層での酸化反応着
火温度(Tign )以上に混合ガス温度が一旦ならない
と、酸化分解反応は開始されない。この混合ガスを着火
温度以上にするのには、混合ガスを触媒層に導入する前
に予め加熱する或いは触媒層を直接加熱して触媒層を通
過する混合ガス温度を着火温度以上にするどちらの方法
でもよい。
【0013】従来では着火温度を測定する方法として処
理ガス中のアンモニア濃度又はNO x 濃度を定期的に一
定時間ガスバッグあるいはガス洗浄ビンでサンプリング
して行う方法が一般的であるが、連続的且つリアルタイ
ムで酸化反応進行状況を把握し、着火温度を測定するこ
とは困難であり、実際のプロセスでは実用的ではない。
なお、NOx 濃度計を用いると連続的にNOx 濃度を測
定することは可能であるが、アンモニアなどがNOx
度計に入ると、硝酸アンモニウムの結晶がNO x センサ
ー部分に付着し、たちまち測定不能となる。着火温度測
定にはアンモニアの酸化分解の初期を測定する必要があ
り、処理ガスにはアンモニアがまだ含まれている状態で
ある。従って、NOx 濃度計はあっ喪にあ含有ガスの触
媒酸化分解の着火温度の測定には不向きである。
【0014】本発明では、処理ガスを凝縮させて、凝縮
水のpHを追跡する方法が最もシンプル、高感度、適切
に着火温度を特定できることが明らかにした。触媒酸化
反応が着火して少量のNO2 ガスが処理ガスに含まれる
と、NO2 は即座に水蒸気と反応し、硝酸を生じる。処
理ガス凝縮水に硝酸性窒素(NO3 −N)が14mg/
リットル含まれると、pHは3となる。アンモニア含有
ガスが分解されていない場合は、pHは凝縮水pHが通
常9以上であり、反応が着火すると急激にpHは2〜6
の範囲に安定化する。この安定化するpHの値は主にア
ンモニア濃度に依存する。アンモニア濃度が高いとpH
は低くなる。酸化反応が着火した後のpHは混合ガス中
のアンモニア濃度に比例するため、このpHの信号をア
ンモニア含有ガスを適切な濃度に希釈させるのに用いる
ことが可能となり、触媒層での酸化反応発熱による処理
ガス温度を10℃から200℃の範囲に制御するのに有
効である。
【0015】アンモニアガスを触媒層に通してその触媒
酸化着火温度(Tign )を本発明の方法で特定すると、
204℃付近にあることが明らかになった。なお、この
着火温度は、アンモニア/水蒸気/気体状酸化剤のみの
混合ガスを分解対象にした場合で、その他有機成が含ま
れる場合はこの着火温度は異なる。また、着火温度は、
使用触媒の種類、形態によっても異なるが、アンモニア
及び共雑有機物が170℃から250℃の範囲で着火で
きる触媒を用いることが好ましい。従来においては、触
媒層へ導入されるアンモニア含有ガスの温度は、この着
火温度付近まで加熱(予熱)する必要があると考えられ
ていたが、一旦酸化反応が着火すると、触媒層入口混合
ガスの温度(Tin)は、着火温度以下に下げても反応が
継続することが可能であることが本発明で明確になっ
た。これは、そのアンモニア及び共雑有機物の酸化分解
反応の発熱量が一部、触媒層及び反応器に蓄積され、触
媒表面を活性化状態に維持できるためである。よって、
この新事実の発見に基づく発明として、本発明は次のよ
うな技術思想をも有するものである。
【0016】「アンモニア含有ガスを触媒層の着火温度
より低い温度で触媒層に導入して、この層の酸化分解反
応熱をもって連続分解反応維持させることにより、アン
モニア及び共雑有機物を分解し、且つNOx 生成を極力
低くする。」その着火温度以下に下げられる触媒層入口
温度(Tin)は、触媒層で酸化発熱による処理ガスの温
度上昇、触媒層の温度維持特性などと密接な関係を持っ
ている。こょ酸化反応による処理ガスの温度上昇はいう
までもなく、混合ガス中のアンモニア濃度、共雑有機物
濃度に直接比例する。従って、これらの濃度が高過ぎる
場合、触媒層へ導入されるアンモニア含有ガスを、空
気、その他酸化性ガス又は触媒層から排出されるガスを
循環して用いて、処理ガスの温度上昇を10℃から20
0℃の範囲になるように希釈制御する必要性がある。ア
ンモニアが混合ガスに1,000ppmから20,00
0ppm含まれていると酸化反応発熱で処理ガスの温度
上昇は10℃から200℃になる。しかし、共雑有機物
などが含まれると、これらも酸化反応で発熱するので、
アンモニア濃度は1,000ppmから20,000p
pmの範囲に調整する必要性がある。従って、混合ガス
に含まれている共雑有機物などいわゆる可燃性の物質の
発熱量で処理ガス温度の上昇が10℃から200℃の範
囲になればよい。
【0017】ところで、その下げることができる触媒層
入口温度は、処理するアンモニア含有ガス中のアンモニ
ア濃度によって異なってくる。触媒層に通す混合ガス中
のアンモニア濃度(vol%)と反応器での発熱による
温度上昇(△T)との関係を調べたところ図4に示した
とおりの結果を得た。すなわち、前記のアンモニア濃度
が1vol%であるとすると、酸化分解反応による反応
ガスの温度上昇は100℃であるので、触媒層へ導入す
る混合ガスの温度を200℃とした場合には、触媒層か
ら排出されるガスの温度は300℃となり、前記の着火
温度以上であるので、アンモニアの酸化分解反応が進行
し、完全分解することができる。また、アンモニア含有
ガスのアンモニア濃度が1.5vol%であるとする
と、酸化分解反応による反応ガスの温度上昇は150℃
であるので、それを見越して触媒層へ導入する混合ガス
の温度を150℃と下げた場合でも、触媒層から排出さ
れるガスの温度は300℃となり、前記の着火温度以上
であるので、アンモニアの酸化分解反応が十分進行す
る。
【0018】ところで、その触媒層へ導入する混合ガス
の温度(Tin)を前と同じ200℃として反応を行わせ
ると、酸化分解反応による反応ガスの温度上昇は150
℃であるため、触媒層から排出されるガスの温度は35
0℃となり、かなりの高温となるため、従来問題となっ
ているNOx の発生が多くなる。その触媒層における反
応と触媒層の温度との関係を調べると次の関係があるこ
とが判明した。実験を簡単にするために、アンモニア含
有ガスとして、純粋なアンモニア水をアンモニアモデル
廃水とし、それからのストリッピングで生ずるアンモニ
ア含有ガスを使用し、それに空気を混合し、前記ガス中
のN−NH4 濃度が3,937.3ppmと9,525
ppmの2種のガスを触媒層に通し、触媒層の平均温度
を種々に変えて、酸化分解反応を行わせた。
【0019】反応の状況をみるために、触媒層から出る
ガスを冷却してガス中の水分を凝縮させ、その凝縮水の
pHを測定した。その測定結果は、図1に示すとおりで
ある。触媒層平均温度が例えば150℃と低い場合に
は、凝縮水のpHは7以上であって、これは処理ガス中
にアンモニアが残っているためである。そして、平均温
度が200℃付近を超えると凝縮水のpHが急激に減少
する。204℃よりもさらに上昇すると、凝縮水のpH
は5或いは3に低下する。これは、酸化分解反応が進行
してNOx が生成していることを示している。このこと
から、この場合には、触媒層における触媒酸化反応の反
応着火温度は約204℃であることを示すものである。
ただ、その触媒層平均温度が204℃を超えると、凝縮
水のpHがかなり急激に低下することから、その触媒酸
化反応では、アンモニアが窒素ガスと水に分解する酸化
分解反応の他に、NOx と水を生成する酸化反応も生じ
ており、その温度が高くなるほどその酸化反応の割合が
多くなることが分かる。
【0020】なお、ここにおける「触媒層平均温度」
(Tr )というものは、正確に測定できないものである
ので、混合ガスの触媒層入口温度(Tin)と処理ガスの
出口温度(Tout )の平均を取ったものである。これを
式で表わすと、 (Tin+Tout )/2=Tr 本発明においては、触媒層から出る処理ガス或いはそれ
を冷却して得た凝縮水について脱硝処理をしなくてもよ
いようにするのが目的であるから、前記の触媒酸化分解
反応においてNOx が発生しないようにする必要があ
り、そのような反応が行われるように前記の「触媒層平
均温度」(Tr )が維持されるようにしなければならな
い。
【0021】そこで、その触媒層において、NOx が発
生しないようにする条件を調べると、その処理ガスの出
口温度が300℃を超えなければ大体よいことがわかっ
た。しかし、そのような反応条件を維持するための要素
としては、例えば混合ガスの触媒層の入口温度、混合ガ
ス中のアンモニア濃度、酸素濃度、触媒層の温度等種々
の条件が非常に複雑に関連していて、確実にその目的の
反応を行うようにすることは非常に難しいことである。
このため、従来は触媒層で確実に酸化反応を行えるよう
に、触媒層の温度が着火温度以上に維持されるようにす
るために、混合ガスをその着火温度以上に維持されるよ
うな温度になるように加熱していたのである。
【0022】しかるに、本発明では、NOx の発生をな
るべく抑えために、図1にあるように、凝縮水のpHが
7以下に下がってきた付近で反応させるようにするもの
である。つまり、図1の場合(これはアンモニアモデル
廃水の場合)触媒平均温度が204℃付近の温度で反応
させるものであり、そのためには、混合ガスの入口温度
を混合ガスのアンモニア濃度と関連させて調整すること
により、前記の条件の範囲に設定することができる。つ
まり、これを概念的に説明すると、混合ガスの入口温度
は、混合ガスのアンモニア濃度が高い場合には、その発
熱量が大きいので、低めに設定しなければならず、また
それは触媒層の平均温度とも関連する。
【0023】それらの条件を、アンモニアモデル廃水や
アンモニア実廃水を使用して実験を繰り返することによ
り、NOx の発生をなるべく抑えることができる範囲を
設定したのが、前記した条件である。すなわち、アンモ
ニア含有ガスを効率良く分解して、且つNOx 発生量を
低く維持する関係で、混合ガスにおいてアンモニア及び
共雑有機物の濃度を調整して混合ガスの酸化分解反応の
発熱による温度上昇が10℃〜200℃の範囲のものと
する。そして、前記触媒層へのアンモニア含有ガスの入
口温度(Tin)を下記式(1)により求められる範囲で
且つ、100℃<Tin<204℃の範囲に制御するもの
である。
【0024】 式(1) Tin=Tr −(△T・k)/2 (式中、Tr は、触媒層内平均ガス温度で(Tin+T
out )/2=Tr により求められる値。Tout は、触媒
層からの処理ガスの排出温度。kは、触媒層温度維持定
数であって、0〜1で、好ましくは0.40〜0.9
8。) 前記の式においては、アンモニア含有ガスは通常水蒸気
を多量に含んでいるため、100℃以下の温度では水分
が凝縮してしまうので、Tinは100℃を超える温度で
あるようにする。また、触媒層内平均ガス温度(Tr
は、170℃<Tr <(Tign )+10℃の範囲に設定
する必要がある。さらに、本発明で用いられる反応着火
温度(Tign )は、170℃<Tign <250℃の範囲
に入ってくることが必要である。
【0025】触媒層の温度維持定数(k)は、反応器の
形状、触媒の形状又はこれらの熱容量によって異なり、
0〜1で、好ましくは0.40から0.98の範囲であ
る。kの関係は、以下の式(2)で理解されやすい。 式(2) k=(Tout −Tin)/△T kが0の場合は、最も悪いケースで触媒層入口温度を触
媒層内平均温度と同じ温度にする場合、つまり触媒層で
進行している酸化反応平均温度で触媒層にアンモニア含
有ガス(混合ガス)を導入するケースである。kが1、
又はこれに近い値の場合、これは酸化反応発熱による温
度上昇分(△T)が直接触媒層出口温度に反映されるケ
ースであり、触媒層が完全断熱式の場合に相当する。つ
まり△T=Tout −Tinとなる。この両極端は理論的に
しか成り立たず、実際の装置では、0.40から0.9
8の範囲にある。
【0026】実験において、アンモニアモデル廃水でな
くアンモニア実廃水を使用して、図1に示した場合と同
様な実験をしたところ、アンモニア実廃水には、有機物
などが含有されている関係で、凝縮水のpHが7以下に
なる触媒層平均温度がやや高めに移動し、図2に示すよ
うに、210℃から上で、230℃よりも少し上になる
ことが見いだされた。図2においては、アンモニア実廃
水を用いた加熱水蒸気/空気雰囲気下でのアンモニアの
触媒酸化反応着火温度を示すものであり、○印の曲線
は、N−NH4 + 濃度が19,490mg/リットル、
TOC(全有機炭素量)が8,376mg/リットルの
場合、□印の曲線は、N−NH4 + 濃度が5,476m
g/リットル、TOCが2,808mg/リットルの場
合の場合である。
【0027】その触媒酸化分解反応を種々検討したとこ
ろ、それに混合する空気中の酸素濃度が触媒酸化反応に
かなりの影響があることがわかった。それについての実
験によれば、触媒層で消費される酸素量を酸素濃度の濃
度を変化させて調べたところ、空気中の酸素濃度を4v
ol%以下に下げると急激に酸素消費量が低減し、触媒
層平均温度も低減した。これは空気中酸素濃度が4vo
l%以下では酸化反応が進行しなくなるためである。な
お、酸化反応が進行している空気中酸素濃度が4vol
%〜12vol%の範囲では、N−NH4 及びTOCの
分解効率は99%以上である。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されな
い。 実験例1 図5に示す実験装置を用い、試薬アンモニア水に蒸留水
を加えて所定の濃度に調整した2種の試料をアンモニア
モデル廃水とした。前記実験装置は、空気を流量計3を
通して導入し、これに窒素ボンベ1からの窒素を流量計
3で所定量が通るようにしてバッファータンク4で混合
し、このガスをエアコンプレッサー2で電気予熱器8へ
送り、一方試料アンモニア水6を液体クロマトグラフィ
用ポンプ5で電気予熱器8へ送り、気化させて空気との
混合ガスとし、触媒反応器10へ導入する。なお、電気
予熱器8としてはSUS304製ビーズを充填したもの
を使用する。空気の導入管にはNOx /O2 分析装置を
設ける。
【0029】触媒反応器10には、電気ヒーター11に
より所定の温度に加熱するようにし、その入口部、出口
部にそれぞれ混合ガス温度指示計15、反応器出口ガス
温度指示計17を設け、中央部には反応器PID温度制
御装置16を設ける。反応器から出る処理ガスは二重コ
ンデンサー12で冷却し、凝縮水を凝縮水捕集容器13
に集める。触媒層での混合ガス中、空気濃度及び水蒸気
+アンモニア濃度は、本試験に用いた空気又は希釈空気
の流量7.5リットル/minと、アンモニア水流量4
ml/minから算出できる。アンモニア水の水が完全
に加熱水蒸気になると、水蒸気+アンモニアの濃度は4
2.3vol%、空気又は希釈空気濃度は57.7vo
l%となった。アンモニアと加熱水蒸気の濃度比は各実
験に用いた試料アンモニア水中に含まれるN−NH4 +
と水のモル比で異なる。また、混合ガスの流量は温度に
より変化する。触媒層の触媒として白金系及びマンガン
系の混合触媒を用い、その反応器における充填量は21
2mlである。触媒層平均温度が200℃の場合、反応
器を通過するガスの平均流量は約21リットル/min
であった。
【0030】空気中酸素濃度21vol%の一定条件で
加熱水蒸気/空気雰囲気下でのアンモニア触媒酸化反応
着火温度を調べた。混合ガスの温度を110〜120℃
に維持し、反応器電気炉の加熱により、約1℃/min
の一定昇温速度で触媒層平均温度を上昇させ、着火温度
を調べた。ここでは、酸化反応開始によりアンモニアが
分解され、凝縮処理水pHが中和される温度を着火温度
とした。混合ガス温度と反応器出口ガス温度の相加平均
を触媒層平均温度とした。このアンモニアモデル廃水を
用いて着火温度を調べた結果を図1に示す。○印で示し
た線がN−NH4 + 濃度が9,308mg/リットルの
アンモニアモデル廃水を使用した場合のものであり、△
印で示した線がN−NH4 + 濃度が22,520mg/
リットルのアンモニアモデル廃水を使用した場合のもの
である。
【0031】実施例1 実験例1と同様な装置を使用し、試料アンモニア水とし
てアンモニアモデル廃水を使用した。ここではまず空気
及び試料アンモニア水を装置に通し、触媒層平均温度を
上昇させ、反応着火を確認した。ついで所定の触媒層平
均温度に設定し、触媒層平均温度を安定化させ、この温
度が安定した状態で凝縮水及び処理ガスのサンプリング
及び分析を行った。導入したアンモニア含有ガスは、N
−NH4 + 濃度が16,000mg/リットルのアンモ
ニアモデル廃水を使用した場合に得られるものを用いて
いる。混合ガスと触媒との接触時間(以下「接触時間」
という)は、触媒見掛体積と204℃での混合ガス流量
との商とした。また、異なった触媒量を反応器に充填し
て、接触時間が反応に及ぼす影響も調べた。触媒層の触
媒充填量は35.3mlと212mlの2通りである。
試験(run)を4通り行ったが、それらにおけるN−
NH4 + 分解率及び接触時間を第1表に示す。
【0032】この実験においては、接触時間が0.1秒
でも98.57〜99.85%の高いN−NH4 + 分解
率が得られた。そして、反応温度が高い方が処理ガス中
のNOx 濃度が高くなっている。触媒層平均温度が23
0℃の場合、処理ガス中に500ppmものNOx が含
有されていた。また、試験no.1とno.3の比較に
より、接触時間が長い方が処理ガス中のNOx 濃度を低
く抑えることができる。試験no.1〜no.4で得ら
れた反応の窒素収支を第2表に示す。接触時間が0.1
秒の場合、アンモニアモデル廃水中のN−NH4 + がN
2 に転換される比は95.92〜98%であるという結
果が得られた。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】実験例2 試料として、N−NH4 + 濃度が19,490mg/リ
ットル、TOCが8,376mg/リットル(図2の○
印)と、N−NH4 + 濃度が5,476mg/リット
ル、TOCが2,808mg/リットル(図2の◇印)
の2種のアンモニア実廃水を用い、実験例1と同様に実
験を行って、その着火点を調べた。その実験結果を図2
に示す。
【0036】実験例3 試料として、N−NH4 + 濃度が14,929mg/リ
ットル、TOCが6,661mg/リットルのアンモニ
ア実廃水を用い、実験例1と同様に実験を行った。ただ
し、供給する窒素量を変えることにより、空気中の酸素
量を変えるようして、加熱水蒸気/空気雰囲気下でのア
ッモニアの触媒酸化分解反応に及ぼす空気中酸素濃度の
影響を調査した。接触時間は0.77秒である。実験手
順として、酸素濃度21vol%(無希釈)の空気及び
アンモニア実廃水を加熱器に導入し、触媒温度を上昇さ
せ、反応着火の確認後、触媒槽平均温度を225±2℃
に設定し、3時間この温度で安定化させ、ついでN2
スを用いてエアコンプレッサーで加熱器に送入される空
気の希釈を行い、混合ガス中の酸素濃度を変化させて触
媒酸化分解を行った。その実験結果を図3に示す。図3
によると、空気中の酸素濃度が低下していくと、かえっ
てNOx の発生量が増える領域があることがわかる。ま
た酸素濃度がある程度低下すると、アンモニア酸化分解
反応が著しく起きがたくなることがわかる。
【0037】実施例2 試料として、N−NH4 + 濃度が7,523mg/リッ
トル、TOCが3,853mg/リットルのアンモニア
実廃水を用い、実施例1と同様な実験を行った。ただ
し、触媒の充填量は270mlで、エアコンプレッサー
での流量は7.5リットル/min、アンモニア実廃水
の流量4ml/minであった。これらから、混合ガス
のアンモニア濃度は、3,099ppmと算出される。
処理ガスの触媒層の出口温度は、254℃、触媒層の平
均温度212℃であって、これらから混合ガスの触媒層
入口温度は、169℃に設定された。そのときのN−N
4 + 分解率、NOx などを第3表に示す。また、その
際の窒素収支を第4表に示す。第3表にみるように、こ
の処理においては、高いN−NH4 + 分解率を維持なが
ら、処理ガス中のNOx 濃度を40ppmという低い値
に抑えることができた。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明は、高いアンモニア濃度を有する
アンモニア含有ガスを触媒酸化分解反応させることによ
り、高いアンモニア分解率を達成しながら、処理ガス中
のNO x 濃度を低く抑えることができる。NOx の発生
量が少ないため、処理ガス或いはそれを凝集させた際に
生じる凝集水を脱硝処理する必要がないので、アンモニ
ア分解処理を1工程で行うことができる。さらに、本発
明によるアンモニア含有ガスの触媒酸化分解反応におい
ては、触媒層において反応温度が異常に上昇することが
ないので、反応に使用する触媒は耐熱性が高いものでな
くともよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるアンモニアモデル廃水に対する
アンモニア触媒酸化反応における触媒層平均温度と凝縮
水のpHとの関係を表した図を示す。
【図2】本発明におけるアンモニア実廃水に対するアン
モニア触媒酸化反応における触媒層平均温度と凝縮水の
pHとの関係を表した図を示す。
【図3】本発明におけるアンモニア実廃水に対するアン
モニア触媒酸化反応における空気中の酸素濃度と酸素消
費量及び処理ガス中のNOx 量(ppm)などとの関係
を示した図を示す。
【図4】混合ガス中のアンモニア濃度と反応器での温度
上昇との関係図を示す。
【図5】本発明を実施する触媒酸化分解装置の概要図を
示す。
【符号の説明】
1 窒素ボンベ 2 エアコンプレッサー 3 流量計 4 バッファータンク 5 液体クロマトグラフィ用ポンプ 6 試料アンモニア水 7 NOx /O2 分析装置 8 電気予熱器 9 SUS304製ビーズ 10 触媒反応器 11 電気ヒーター 12 二重コンデンサー 13 凝縮水捕集容器 14 予熱器PID温度制御装置 15 混合ガス温度指示計 16 反応器PID温度制御装置 17 反応器出口ガス温度指示計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気又は空気以外の最多量成分がアン
    モニアであるアンモニア含有ガスを気体状酸化剤と混合
    させた混合ガスを分解触媒触媒層に導入して、アンモニ
    ア及び共雑有機物を触媒酸化反応により窒素、水及び炭
    酸ガスに分解させる方法において、前記触媒層での酸化
    発熱による処理ガス温度上昇(△T)を10〜200℃
    の範囲で、触媒層への前記混合ガスの導入温度(Tin
    を下記式(1)により求められる範囲で、且つ100℃
    <Tin<204℃の範囲に制御することを特徴とするア
    ンモニア含有ガスの処理方法。 式(1) Tin=Tr −(△T・k)/2 (式中、Tr は、触媒層内平均ガス温度で(Tin+T
    out )/2=Tr により求められる値。Tout は、触媒
    層からの処理ガスの排出温度。kは、触媒層温度維持定
    数であって、0〜1。)
  2. 【請求項2】 触媒層内平均ガス温度(Tr )を170
    ℃<Tr <反応着火温度(Tign )+10℃の範囲、且
    つ反応着火温度(Tign )を170℃<Tig n <250
    ℃の範囲とすることを特徴とする請求項1記載のアンモ
    ニア含有ガスの処理方法。
  3. 【請求項3】 触媒層処理ガス凝縮水のpH測定で反応
    着火温度(Tign )を特定し、これに基づいてアンモニ
    ア混合ガスの導入温度(Tin)を制御することを特徴と
    する請求項1又は2記載のアンモニア含有ガスの処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記触媒層処理ガス凝縮水のpHが6.
    5〜7.5の範囲にある時のアンモニア混合ガスの導入
    温度(Tin)及び触媒層からの処理ガスの排出温度(T
    out )より反応着火温度(Tign )を特定することを特
    徴とする請求項3記載のアンモニア含有ガスの処理方
    法。
  5. 【請求項5】 触媒層処理ガス凝縮水の電気的信号を、
    処理ガス温度上昇(△T)制御に用いることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項記載のアンモニア含有ガ
    スの処理方法。
  6. 【請求項6】 触媒層入口での供給酸素量を、前記触媒
    層で消費される酸素量の4倍以上とすることを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項記載のアンモニア含有ガ
    スの処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500932A (ja) * 2004-05-05 2008-01-17 グラウプナー,ロバート,ケー. グアニジンベース組成物及びそのシステム
JP2014184390A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Chugoku Electric Power Co Inc:The アンモニア処理装置の設計支援システム
CN114515499A (zh) * 2022-02-21 2022-05-20 新泰市日进化工科技有限公司 一种淋酸器用的含氨尾气智能回收控制系统及方法
CN115090219A (zh) * 2022-07-31 2022-09-23 中国石油化工股份有限公司 一种氢氨混合气的发生装置及其制备方法

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