JPH10174571A - 農作物の包装設備 - Google Patents

農作物の包装設備

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Publication number
JPH10174571A
JPH10174571A JP33791396A JP33791396A JPH10174571A JP H10174571 A JPH10174571 A JP H10174571A JP 33791396 A JP33791396 A JP 33791396A JP 33791396 A JP33791396 A JP 33791396A JP H10174571 A JPH10174571 A JP H10174571A
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JP
Japan
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pair
lettuce
crops
state
packaging
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JP33791396A
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English (en)
Inventor
Akishi Kuromi
晃志 黒見
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 農作物を包装する作業に先立って行う農作物
の切断面の植物液の除去を作業者に対する作業上の負担
を軽減した状態で行い得るようにする。 【解決手段】 一対の農作物をその切断面が上側となる
姿勢にした状態で切断面からの植物液を除去する拭き取
り装置25を設け、この拭き取り装置25を構成する
に、第1横軸芯X周りに各別に上下自由揺動自在に支持
フレーム26に支持させた一対の揺動部材27に吸収材
29を設け、揺動基端側に揺動駆動機構30を設け、こ
の揺動駆動機構30を構成するに、揺動部材27の基端
側の延出端部を、両延出端部に挟み込み接当される状態
に受け止める接当部材31と、接当部材31を前記第1
横軸芯Xに沿う第2横軸芯Y周りに回転させる回転機構
33とを設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農作物の包装設備に
関し、詳しくは、レタスのように包装装置で包装する直
前に茎の部分を切断し、その切断面に浮き出る植物液
(切断で破壊された細胞組織に含まれていた組織液、導
管、篩管に送られる水分、養分等を含む液状物の総称)
を拭き取り除去する拭き取り手段を備えた農作物の包装
設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農作物の切断面の植物液を拭き取
り処理する専用の拭き取り装置を備えた農作物の包装設
備は存在せず、レタスの包装設備を例に挙げると、収穫
されたレタスを1つずつ包装する際には、包装の直前に
おいて外部の傷んだ葉を取り去り、根が切り落とされた
茎の部分を人為的に切断し、この切断面に浮き出る植物
液を布等で人為的に拭き取り、この後に包装を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように茎の部分
を切断する作業は、傷んだ葉を取り去ることでレタスの
葉の部分から茎が突出する現象を回避する点と、茎を切
断することで視覚的に切断面を新鮮な状態にする点とを
目的とするものである。また、このように切断すると、
切断面に植物液が浮き出るものとなり、この植物液を拭
き取らない場合には植物液に含まれる成分が時間経過と
ともに変質して切断面の色を暗くし新鮮感を損なうもの
となる。
【0004】しかしながら、茎の切断面を拭き取る作業
は手間が掛かるものであり、特に、収穫したレタスを包
装して出荷する際には出来るだけ短時間のうちに多量の
処理を必要とする点においても、また、作業者に対する
労力上の負担を軽減する点においても改善が望まれてい
る。
【0005】本発明の目的は、農作物を包装する作業に
先立って行う農作物の切断面の植物液の除去を作業者に
対する作業上の負担を軽減した状態で行い得るようにす
る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1にかかる発明の特徴構成は、包装装置
による農作物の包装処理の前工程において、一対の農作
物の上向きの切断面からの植物液を除去する拭き取り装
置を設け、この拭き取り装置を構成するに、共通した第
1横軸芯又は互いに近接した一対の第1横軸芯周りに各
別に上下自由揺動自在に支持フレームに支持させた一対
の揺動部材の揺動端部に、前記植物液を吸収する吸収材
を設けるとともに、揺動基端側に、前記揺動部材を揺動
駆動して前記一対の吸収材に前記一対の農作物の切断面
を各別に叩き作動させる揺動駆動機構を設け、この揺動
駆動機構は、前記第1横軸芯よりも前記揺動端部とは反
対側に延出した前記一対の揺動部材の基端側の延出端部
を、これら両延出端部に挟み込み接当される状態に受け
止めて、両揺動部材の自由揺動下降を牽制阻止する接当
部材と、その挟み込み接当状態で両揺動部材が交互に上
昇揺動するように、前記接当部材を前記第1横軸芯に沿
う第2横軸芯周りに回転させる回転機構とを設けて構成
してあることにある。
【0007】請求項2にかかる発明の特徴構成は、請求
項1にかかる発明において、一定ピッチで並ぶ農作物保
持部により農作物をその切断面が上側となる姿勢で保持
して前記包装装置側に搬送するコンベアを設け、このコ
ンベアを、前記一定のピッチの1ピッチ分だけ移動した
後、設定時間だけ停止する作動を繰り返して行う間歇作
動型に構成し、前記コンベアの停止時に前記一対の揺動
部材が揺動駆動されて前記一対の吸収材が一対の農作物
の切断面を各別に叩くように前記拭き取り装置を配置構
成するとともに、両吸収材の農作物叩き位置での間隔
を、前記農作物保持部のピッチの正の整数倍に設定して
あることにある。
【0008】〔作用〕請求項1の構成によれば、包装装
置で農作物を包装処理する前工程において、拭き取り装
置の揺動駆動機構が駆動して、支持フレームが支持する
一対の揺動部材が、第1横軸芯又は互いに近接した一対
の第1横軸芯周りに各別に上下に揺動し、その揺動部材
の揺動端部に設けた吸収部材が、一対の農作物の上向き
の切断面を叩いて植物液を吸収する。
【0009】つまり、前記揺動駆動機構に設けた接当部
材が、前記第1横軸芯よりも揺動端部とは反対側に延出
した前記一対の揺動部材の基端側の延出端部を、これら
両延出端部に挟み込み接当される状態に受け止めて両揺
動部材の自由揺動下降を牽制阻止した状態で、前記揺動
駆動機構に設けた回転機構が駆動し、この回転機構の駆
動により接当部材が第1横軸芯に沿う第2横軸芯周りに
回転して、両揺動部材を交互に上昇揺動させる。そし
て、この揺動作動において、一方の揺動部材が揺動スト
ローク上端に達すると、前記接当部材が他方の揺動部材
の上昇揺動操作に取りかかるとともに、前記一方の揺動
部材が、接当部材による上昇揺動操作から解放されて自
由揺動下降し、その揺動端部側の吸収材で農作物の上向
きの切断面を叩いて植物液を吸収する。
【0010】前記接当部材は、一対の揺動部材の基端側
の延出端部を、それらに挟み込み接当される状態に受け
止めて両揺動部材の自由揺動下降を牽制阻止しているか
ら、前記第2横軸芯周りに回転して一方の揺動部材を上
昇揺動操作するときに、自由揺動下降する他方の揺動部
材の延出端部に後押しされた状態になり、その回転が助
長される。
【0011】請求項2の構成によれば、上記請求項1の
構成による作用と同様の作用を奏することができるのに
加え次の作用を奏することができる。一定ピッチで並ぶ
農作物保持部を備えたコンベアが、農作物保持部によっ
て農作物をその切断面が上側となる姿勢で保持し、前記
一定のピッチの1ピッチ分だけ移動した後、設定時間だ
け停止する作動を繰り返しながら、包装装置側に農作物
を送る。そして、コンベアの停止時に前記一対の揺動部
材が揺動駆動され、一対の吸収材が一対の農作物の切断
面を各別に叩いて植物液を吸収する。
【0012】各農作物は搬送上手側の揺動部材の吸収材
で叩かれて植物液を吸収された後、コンベアで前記1ピ
ッチ分だけ移動させられて、搬送下手側の他の揺動部材
の吸収材で再び叩かれて植物液を吸収される。つまり各
農作物は一対の揺動部材のいずれからも吸収処理を受け
るから、植物液が良く吸収されて、後で滲み出る植物液
を極力少なくすることができる。
【0013】そして例えば、両吸収材の農作物叩き位置
での間隔を、農作物保持部のピッチの2倍あるいはそれ
よりも大きい倍数に設定してあると、搬送上手側の揺動
部材による1回目の吸収処理と、搬送下手側の揺動部材
による2回目の吸収処理との間の時間があいて、1回目
の吸収処理後に植物液がある程度滲み出た後に2回目の
吸収処理をすることになり、最後の吸収処理の後で滲み
出る植物液を、より少なくすることができる。
【0014】〔効果〕従って、請求項1の構成によれ
ば、農作物を包装する作業に先立って行う農作物の切断
面の植物液の除去を拭き取り装置が行うから、その除去
作業を作業者に対する作業上の負担を軽減した状態で行
い得るようになった。しかも前述のように、拭き取り装
置の揺動駆動機構に設けた接当部材は、第2横軸芯周り
に回転して一方の揺動部材を上昇揺動操作するときに、
自由揺動下降する他方の揺動部材の延出端部に後押しさ
れた状態になり、その回転が助長されるから回転の負荷
を軽減でき、例えば回転が助長されない構造のものに比
べると、揺動駆動機構の駆動部を小出力のものにでき
た。
【0015】請求項2の構成によれば、上記請求項1の
構成による効果と同様の効果を奏することができるのに
加え、吸収処理の後で滲み出る植物液を、より少なくす
ることができて、吸収処理の後で滲みでる植物液が多か
ったときの不具合、すなわち、植物液に含まれる成分が
時間経過により変質して切断面の色が暗くなり、新鮮感
を損なうといった不具合を、確実に回避することができ
た。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、レタス包装装
置1(処理装置に相当し、以下、包装装置と略称する)
と、この包装装置1にレタスを供給するレタス供給装置
2とを、互いに独立して床面に載置するとともに、両装
置1,2を制御する制御装置3を設けてレタス包装設備
を構成してある。
【0017】図2にも示すように前記レタス供給装置2
は、包装装置1の前壁に対向した状態で起立する丸パイ
プ製の門形の主フレーム4を包装装置1よりも丈高く設
け、作業者により供給されたレタスを横方向に包装装置
1側まで送るベルトコンベア5の搬送終端側を、主フレ
ーム4の包装装置2とは反対側の側部に設けた丸パイプ
製の第1横向き支持フレーム6に、ボルト連結機構7を
介して取外し自在に支持させるとともに、ベルトコンベ
ア5の搬送始端側に脚部5Aを設け、ベルトコンベア5
で所定の取出し位置Aまで送られたレタスを、複数本の
フィンガー部16で把持し取出して包装装置1のレタス
受入れ部8に送り込むロボットハンド9を、主フレーム
4の包装装置1側の側部に設けた第2横向き支持フレー
ム10に支持させて構成してある。前記ベルトコンベア
5の搬送始端側には、その幅方向両端側に一対の棚板1
1を張出し形成して、レタスの根切り用のナイフや根切
り後のレタスの汁拭き用のタオル等を載置できるように
してある。
【0018】そして、包装装置1の前壁に沿って主フレ
ーム4の両脚部4A間よりも長くなる状態に包装装置本
体1Aにステー12を設け、このステー12に、両脚部
4Aのうち、よりレタス搬送方向上手側に対応する側の
脚部4Aに設けた下向きの第1フック13を係合させる
とともに、他方の脚部4Aに設けた下向きの第2フック
15を、前記ステー12に固着した横向き支持片14の
係合孔14Aに係合させてある。つまり、両フック1
3,15をステー12と係合孔14Aとに係合する構造
で、レタス供給装置2を包装装置1に対し位置決めして
連結、及び連結解除可能な位置決め係合手段Rを構成し
ている。第2フック15の係合孔14Aへの係合作業
は、ベルトコンベア5の搬送終端部の外方側から行うこ
とになるが、上記の構造では、係合孔14Aが前記搬送
終端部の外方側空間に近い位置にありるので、例えば、
前記第1フック13に対応する状態に形成した係合孔に
前記第1フック13を係合させる構造のものに比べる
と、係合作業を行ないやすいという利点がある。
【0019】前記ボルト連結機構7は、ベルトコンベア
5における搬送フレーム17の搬送終端側の下面部分に
支持ブラケット81を介して設けた一対の下向きU字形
部材18を、前記第1横向き支持フレーム6に上方から
嵌合するとともに、U字形部材18の両遊端部と第1横
向き支持フレーム6とをボルト・ナットで連結して構成
してある。ボルト連結機構7を連結解除することで、作
業者が、搬送フレーム17の搬送終端側部分に設けた把
手80を持って、主フレーム4に対するベルトコンベア
5の平面視での向きを180°変更することができる
(図6参照)。つまり前記ボルト連結機構7は、主フレ
ーム4に対するベルトコンベア5の平面視での各向きご
とに前記搬送終端部と主フレーム4とを位置決めして連
結、及び連結解除可能な連結手段を構成している。
【0020】図7,図9に示すように、平面視で分割環
状のレタス支持部19Aを円形状の座板19Bに一体に
設けて成るゴム製のレタス支持部材19(農作物保持部
に相当)を、ベルトコンベア5の搬送面に長手方向で一
定のピッチで設けて、レタスをその切断面が上側となる
姿勢にレタス支持部19Aにより位置決め支持した状態
で、ロボットハンド9側に搬送するよう構成してある。
また、図7,図8に示すように、レタス支持部19Aの
中心部に位置する状態に前記座板19Bに一体形成した
突出リング部19Cに、底抜けカップ状のゴム製のレタ
ス補助支持部材20の下端開口部を弾性嵌合自在に設
け、レタス支持部19Aとレタス補助支持部材20と
に、それらの径方向外方側から前記ロボットハンド9の
複数本のフィンガー部16が各別に入り込んでレタスを
把持するのを許す複数の切欠部21をそれぞれ設けて、
短径がレタス支持部19Aの内径より小さい紡錘形のレ
タスの場合は、レタス補助支持部材20によりレタスを
位置決めし縦姿勢に支持した状態で、ロボットハンド9
側に搬送可能に構成してある。なお、前記レタス補助支
持部材20の各切欠部21が前記レタス支持部19Aの
各切欠部21に各別に対応して位置する状態に、レタス
補助支持部材20をレタス支持部19Aに対して位置決
めする位置決め手段22を設け、この位置決め手段22
を構成するに、前記座板19Bとレタス補助支持部材2
0の底部とに、互いに係合する係合ピン23と係合孔2
4とを振り分けて設けてある。
【0021】図10〜図13に示すように、ベルトコン
ベア5の搬送終端側でレタス供給装置2の主フレーム4
よりも上手側に、一対のレタス支持部19Aで各別に支
持する一対のレタスの切断面からの植物液を除去する拭
き取り装置25を、ベルトコンベア5に跨がる状態にそ
のベルトコンベア5の搬送フレーム17に立設してあ
る。
【0022】前記拭き取り装置25を構成するに、共通
した第1横軸芯X周りに各別に上下自由揺動自在に支持
フレーム26に支持させた一対の揺動アーム27(揺動
部材に相当)の屈曲揺動端部に、スポンジ製の衝撃吸収
用円柱状部材28を、搬送面の上方でその搬送面の幅方
向に沿う状態に装着し、この円柱状部材28に、植物液
を吸収する吸収材としてのタオル29を巻き付けるとと
もにタオル29の端部に設けたマジックテテープ82で
固定し、揺動アーム27の揺動基端側に、揺動アーム2
7を揺動駆動して一対のタオル29に一対のレタスの切
断面を各別に叩き作動させる揺動駆動機構30を設け、
この揺動駆動機構30を構成するに、前記第1横軸芯X
よりも揺動端部とは反対側に延出した前記一対の揺動ア
ーム27の基端側の延出端部を、これら両延出端部に挟
み込み接当される状態に受け止めて両揺動アーム27の
自由揺動下降を牽制阻止するクランクピン31(接当部
材に相当)と、その挟み込み接当状態で両揺動アーム2
7が交互に上昇揺動するように、クランクピン31をク
ランクアーム32を介して第1横軸芯Xに沿う第2横軸
芯Y周りに回転させるクランク機構33(回転機構に相
当)とを設け、両延出端部をクランクピン31に当接付
勢してそれらの間での打撃の発生を抑制するスプリング
34を、両揺動アーム27にわたって設けてある。
【0023】前記ベルトコンベア5は、前記一定のピッ
チの1ピッチ分だけ移動した後、設定時間だけ停止する
作動を繰り返して行う間歇作動型であり、ベルトコンベ
ア5の停止時に前記一対の揺動アーム27が揺動駆動さ
れて一対のタオル29が一対のレタスの切断面を各別に
叩くように前記拭き取り装置25を配置構成するととも
に、両タオル29のレタス叩き位置での間隔を、レタス
支持部材19のピッチと同一に設定してある(図13
(イ),(ロ)参照)。
【0024】図1に示すように前記包装装置1は、上面
中央部のレタス受入れ部8に形成したレタス投入口35
からレタスを受入れて透明な包装シート36で包装し、
前記主フレーム4とは反対側の側面に設けた開口37
(図28参照)から包装の終わったレタスを排出する装
置である。この包装装置1と前記制御装置3とには、共
に独立して移動自在にそれぞれキャスター38を設けて
ある(図5参照)。
【0025】図1,図14に示すように前記ロボットハ
ンド9は、前記第2横向き支持フレーム10に支持ブラ
ケット39を固定し、第1電動モータM1及び支持ブラ
ケット39に駆動揺動自在に支持させた揺動アーム40
の揺動端部側に、複数本のフィンガー部16をつり下げ
支持したフィンガー支持部材41を設けるとともに、こ
のフィンガー支持部材41を介してフィンガー部16の
姿勢を保持する姿勢保持機構42を設けて、揺動アーム
40の揺動に伴って、フィンガー部16が下向き姿勢の
まま円弧軌跡を描いて前記取出し位置Aと、前記レタス
投入口35に対応する送り込み位置Bとの間を往復移動
するよう構成してある。
【0026】図22に示すように前記フィンガー部16
は、背部側を長手方向に一定の間隔で蛇腹16aに形成
した中空ゴム材から成り、その基端側の開口を、鍔付き
の支持パイプ65に外嵌するとともに、前記基端側を締
めつけリング83で締めつけ固定し、フィンガー部16
の基端部と支持パイプ65との連結部の把持面側部分
に、この把持面側部分の段差を埋めてその部分のレタス
側を向く面をフィンガー部16の先端から遠ざかるほど
縮径側に位置させるテーパー部66をフィンガー部16
の基端部に一体連設し、コンプレッサー67(図17参
照)からのフィンガー部内への空気の供給圧でフィンガ
ー部17が把持状態に折曲変形し、空気の排出で把持解
除状態に復元するよう構成してある。
【0027】図14,図16に示すように、前記揺動ア
ーム40がほぼ直立したことを、揺動アーム40に設け
た被検出金具43を介して検出する第1近接センサ44
を設け、この第1近接センサ44の検出情報に基づい
て、ほぼ直立位置で格納停止等させるよう構成し、ま
た、揺動アーム40に一対の被検出板45を、その一端
側が揺動アーム40から横外方側に張り出す状態に並設
するとともに、揺動アーム40がレタス取出し位置A
側、又はレタスの送り込み位置B側に位置したことを、
前記一対の被検出板45のうちの対応する被検出板45
を介して検出する一対の第2近接センサ46を支持ブラ
ケット39側の側面39Aに設け、前記一対の第2近接
センサ46の検出情報に基づいて、揺動アーム40を停
止させるとともに揺動方向を逆方向に切換え制御するよ
う制御装置3を構成してある。なお、図中の86は、オ
ーバーラン防止用のストッパーである。
【0028】前記姿勢保持機構42を構成するに、フィ
ンガー支持部材41に、レタス搬送方向に沿う状態に一
体に設けた支軸47を、揺動アーム40の揺動軸芯Oに
平行に沿う姿勢でその支軸軸芯P周りに回動自在に、揺
動アーム40の揺動端部に支持させ、前記支軸軸芯P上
に軸芯が位置する状態に支軸47に一体回転自在に設け
た無端体第1巻き掛け部材としての上側歯付きプーリ4
8と、前記揺動軸芯O上に軸芯が位置する状態に揺動ア
ーム40とは別体に前記支持ブラケット39に支持板5
0を介して位置固定した無端体第2巻き掛け部材として
の下側歯付きプーリ49とにわたって歯付きベルト51
を巻回してある。
【0029】図15に示すように、前記フィンガー支持
部材41は縦パイプ部41Aの下端部に中空で傘状のフ
ィンガー保持部41Bを連設して形成してあり、フィン
ガー支持部材41とその周りの構造について説明する
と、横断面が小判形のピストンロッド52(図17参
照)の先端部に、スポンジ53aを表面が平滑なゴム又
は軟質樹脂53bで被覆してなる弾性変形可能なレタス
押し出し体53を設けたエアーシリンダ54を、前記レ
タス押し出し体53が複数本のフィンガー部16の基端
側に囲まれる支持部材部分から出退するように、縦パイ
プ部41Aからフィンガー保持部41Bの中空部にわた
って下向き姿勢に支持させるとともに、フィンガー支持
部材41の底板55に取り付けたブラケット56の小判
形の孔56Aにピストンロッド52を挿通させ、把持解
除もしくはほぼ把持解除されたレタスを包装装置1のレ
タス受入れ部8側に押し込み可能に構成し、フィンガー
部16の初期開放径を変更調節するフィンガー開放径変
更調節機構57を設けてある。前記レタス押し出し体5
3には、把持状態の各フィンガー部16の各別の入り込
みを許す切欠部53Aを形成してある(図14参照)。
【0030】図15,図19,図20に示すように、前
記フィンガー開放径変更調節機構57を構成するに、エ
アーシリンダ54のシリンダチューブ58をフィンガー
支持部材41に対してシリンダ軸芯Q周りに回動自在に
構成し、フィンガー部16がフィンガー支持部材41に
対してそのフィンガー支持部材41の径方向に各別に移
動するのを許容されるように、各支持パイプ65を、フ
ィンガー支持部材41の底板55に設けた前記径方向に
沿う複数のガイド溝59に各別に挿通させ、シリンダ軸
芯Qを中心として渦巻き状に形成した複数の長孔60に
各支持パイプ65を挿通させた状態で、シリンダチュー
ブ58の回動に伴って回動することにより、支持パイプ
65を前記径方向に押引きして、前記ガイド溝59内で
移動させる円板状のカム体61をシリンダチューブ58
の下端部に外嵌固定し、前記主フレーム4の下端側に設
けたシリンダチューブ58の回動駆動用の第2電動モー
タM2と、シリンダチューブ58のレタス押し出し体5
3側とは反対側の上端部に一体回転自在に外嵌した回転
円板62とをワイヤ63を介して連係してある。
【0031】前記第2電動モータM2は、レタスの周り
に位置した各フィンガー部16の基端側が、レタスに接
触しその接触圧が一定以上になると停止する程度の出力
のもので、この停止を検出する検出手段、即ち、回転円
板62の回転変化がなくなったことを検出するポテンシ
ョメータ64を設けて、前記制御装置3の制御により、
フィンガー部16の初期開放径を大径側に設定し(図1
9,図21(イ))、かつ、フィンガー部16を開放さ
せた状態で各フィンガー部16をレタスの周りに位置さ
せ、その後にフィンガー開放径変更調節機構57を縮径
作動させ(図20,図21(ロ))、フィンガー部16
の基端側がレタスに接近又は接触したことをポテンショ
メータ64が検出すると、その検出結果に基づいて各フ
ィンガー部16を閉じ側に把持折曲作動させるよう構成
してある。このようにしてレタスを把持するのでレタス
を抱き込み把持でき、レタスが小さめであったり大きめ
であったりしても、フィンガー部16は、把持したとき
にレタスの形状に沿った把持に好適な形になる。
【0032】図15,図17,図18に示すように、前
記コンプレッサー67とフィンガー部16の中空部との
間の空気給排経路を形成するに、シリンダチューブ58
と、フィンガー支持部材41の縦パイプ部41Aとの間
に環状の空気収容空隙68を形成し、コンプレッサー6
7と空気収容空隙68とを第1ホース69を介して連通
接続するとともに、各フィンガー部16の中空部と空気
収容空隙68の複数箇所の部分とを空気分配用の複数本
の第2ホース70を介して各別に連通接続してある。
【0033】図1〜図3に示すように、ベルトコンベア
5の搬送終端側から包装装置1のレタス受入れ部8にわ
たるロボットハンド9のフィンガー部16の移動空間を
その側方から覆う上部開放の透明のカバー71を、第1
横向き支持フレーム6の上方で主フレーム4に片持ち状
に設けた第3横向き支持フレーム72に設けてある。こ
のカバー71は遊端側に把手73を備えており、第3横
向き支持フレーム72の外側フレーム部分72Aを支点
に、ガススプリング74を介して上方に揺動開放した状
態と閉塞した状態とに揺動切換え可能に構成してある。
【0034】図1,図4に示すように、制御装置3の上
部の傾斜した操作盤3Aに、他の操作スイッチ類ととも
に包装装置1の起動スイッチ75とロボットハンド9の
起動スイッチ76とを設け、カバー71を開放し、か
つ、ロボットハンド9の起動スイッチ76を切った状態
で、作業者がレタスを包装装置1のレタス受入れ部8に
投入し、包装装置1の起動スイッチ75を入れることに
よりレタスを包装可能に構成してある。制御装置3は包
装装置1とは独立して移動させることができるので、ス
イッチ操作しやすい場所に制御装置3を移動させた状態
で作業を行うことができる。
【0035】図1に示すように、各レタス支持部材19
は、所定のレタス支持部材19が前記取出し位置Aに位
置すると、先行する隣のレタス支持部材19がベルトコ
ンベア5の戻り行程の始端側の設定位置に下向き姿勢で
位置するように配置してあり、前記設定位置に下向き姿
勢で位置するレタス支持部材19の前端側の支持部19
Aにより光線が遮断されることで、そのレタス支持部材
19が設定位置に位置したことを検出する位置センサ7
7を設けて、所定のレタス支持部材19が、前記取出し
位置Aに到達したことを検出するよう構成してある。
【0036】また、前記取出し位置Aのレタス支持部材
19にレタスがあるか否かを、光線が遮断されることで
検出する投光部78Aと受光部78Bとから成る存否セ
ンサ78を設け、レタスの存在が存否センサ78で検出
され、かつ、レタスを保持するレタス支持部材19が前
記取出し位置Aに達したことが位置センサ77で検出さ
れると、両センサの検出結果に基づいて、前記制御装置
3がベルトコンベア5を制御して停止させるとともに、
ロボットハンド9を制御してフィンガー部16に取出し
作動させるよう構成してある。ベルトコンベア5はレタ
スが取出されると搬送を再開する。前記投光部78Aと
受光部78Bとはそれらを結ぶ線が平面視で搬送方向に
対して傾斜する状態に配置して、かりに、ロボットハン
ド9がレタスを落下させるようなことがあっても、投光
部78Aや受光部78Bの支持ブラケット等の上に落下
することがないようにして、レタスの損傷を防止してあ
る。
【0037】上記ロボットハンド9の動作について簡単
に説明する(図23〜図28参照) 揺動アーム40が前記取出し位置A側に揺動下降して、
初期開放径が大径側に設定されたフィンガー部16がレ
タスの周りに位置する。レタス押し出し体53は、揺動
アーム40の前記揺動下降に伴なって、逆さ姿勢のレタ
スの基端部に相対的に押し上げられる。フィンガー開放
径変更調節機構57が縮径作動して、前述のように、各
フィンガー部16がレタスを抱き込み把持する(図2
4)。次に揺動アーム14がレタス送り込み位置B側ま
で揺動して静止し(図25)、各フィンガー部16がレ
タスを把持解除もしくはほぼ把持解除するとエアーシリ
ンダ54が伸長駆動して、レタス押し出し体53がレタ
スを包装装置1のレタス受入れ部8に押し出す(図2
6)。レタスは包装シート36ごと包装装置1のゴム製
絞り込み部材84に絞り込まれながら可動台85上に送
り込まれる(図27)。そして可動台85が下降するな
ど、数工程を経てレタスが包装され、コンテンナ79に
回収される(図28)。包装シート36の上端側の余分
な部分は図外のカッターで切断されその切断片は袋87
(図1参照)に回収される。
【0038】〔別実施形態〕前記農作物はレタスに限ら
れるものではなく、キャベツ、その他の野菜や果実等で
あってもよい。
【0039】前記一対の揺動アーム27を、互いに近接
した一対の第1横軸芯周りに上下揺動自在に支持フレー
ム26に支持させてもよい。
【0040】前記吸収材を、タオル以外に例えば紙製の
もの等で構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】レタス包装設備の全体斜視図
【図2】ベルトコンベアの搬送終端側周りの構造を示す
分解斜視図
【図3】ベルトコンベアの搬送方向下手側から見たレタ
ス包装設備を示す図
【図4】レタス包装設備の平面図
【図5】レタス包装設備の正面図
【図6】主フレームに対するベルトコンベアの平面視で
の向きを180°変更した状態を示す図
【図7】レタス支持部を示す斜視図
【図8】紡錘形のレタスの支持状態を示す縦断面図
【図9】普通の形状のレタスの支持状態を示す縦断面図
【図10】レタスの拭き取り装置を示す図
【図11】レタスの拭き取り装置を示す平面図
【図12】(イ)レタスの拭き取り装置におけるタオル
の取付け前の状態を示す斜視図 (ロ)レタスの拭き取り装置におけるタオルの取付け後
の状態を示す斜視図
【図13】(イ)レタスの拭き取り装置におけるレタス
の叩き作動を示す図 (ロ)レタスの拭き取り装置におけるレタスの叩き作動
を示す図
【図14】ロボットハンドの側面図
【図15】ロボットハンドの縦断側面図
【図16】ロボットハンドにおける揺動アームが直立下
状態を示す図
【図17】コンプレッサーとフィンガー部の中空部との
間の空気給排経路を示す横断平面図
【図18】コンプレッサーとフィンガー部の中空部との
間の空気給排経路を示す図
【図19】フィンガー部の開放径が大径になった状態に
おけるフィンガー開放径変更調節機構を示す図
【図20】フィンガー部の開放径が小径になった状態に
おけるフィンガー開放径変更調節機構を示す図
【図21】(イ)フィンガー部の開放径が大径になった
状態におけるフィンガー部と、これに把持される直前の
レタスを示す横断平面図 (ロ)フィンガー部の開放径が小径になった状態におけ
るフィンガー部と、これに把持されたレタスとを示す横
断平面図
【図22】フィンガー部と支持パイプとの連結構造を示
す図
【図23】ロボットハンドがレタスを把持する前の状態
を示す図
【図24】ロボットハンドが取り出し位置でレタスを把
持した状態を示す図
【図25】ロボットハンドが送り込み位置に位置した状
態を示す図
【図26】レタス押し出し体でレタスをレタス受入れ部
に押し出した状態を示す図
【図27】レタス受入れ部にレタスを受け入れた状態を
示す図
【図28】包装後のレタスがコンテナに回収された状態
を示す図
【符号の説明】
1 包装装置 5 コンベア 19 農作物保持部 25 拭き取り装置 26 支持フレーム 27 揺動部材 29 吸収材 30 揺動駆動機構 31 接当部材 33 回転機構 X 第1横軸芯 Y 第2横軸芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装装置による農作物の包装処理の前工
    程において、一対の農作物をその切断面が上側となる姿
    勢にした状態で前記切断面からの植物液を除去する拭き
    取り装置を設け、この拭き取り装置を構成するに、共通
    した第1横軸芯又は互いに近接した一対の第1横軸芯周
    りに各別に上下自由揺動自在に支持フレームに支持させ
    た一対の揺動部材の揺動端部に、前記植物液を吸収する
    吸収材を設けるとともに、揺動基端側に、前記揺動部材
    を揺動駆動して前記一対の吸収材に前記一対の農作物の
    切断面を各別に叩き作動させる揺動駆動機構を設け、こ
    の揺動駆動機構を構成するに、前記第1横軸芯よりも前
    記揺動端部とは反対側に延出した前記一対の揺動部材の
    基端側の延出端部を、これら両延出端部に挟み込み接当
    される状態に受け止めて両揺動部材の自由揺動下降を牽
    制阻止する接当部材と、その挟み込み接当状態で両揺動
    部材が交互に上昇揺動するように、前記接当部材を前記
    第1横軸芯に沿う第2横軸芯周りに回転させる回転機構
    とを設けてある農作物の包装設備。
  2. 【請求項2】 一定ピッチで並ぶ農作物保持部により農
    作物をその切断面が上側となる姿勢で保持して前記包装
    装置側に搬送するコンベアを設け、このコンベアを、前
    記一定のピッチの1ピッチ分だけ移動した後、設定時間
    だけ停止する作動を繰り返して行う間歇作動型に構成
    し、前記コンベアの停止時に前記一対の揺動部材が揺動
    駆動されて前記一対の吸収材が一対の農作物の切断面を
    各別に叩くように前記拭き取り装置を配置構成するとと
    もに、両吸収材の農作物叩き位置での間隔を、前記農作
    物保持部のピッチの正の整数倍に設定してある請求項1
    記載の農作物の包装設備。
JP33791396A 1996-12-18 1996-12-18 農作物の包装設備 Pending JPH10174571A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106579494A (zh) * 2016-12-19 2017-04-26 重庆渝金源食品有限公司 用于辣椒去籽的装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106579494A (zh) * 2016-12-19 2017-04-26 重庆渝金源食品有限公司 用于辣椒去籽的装置

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