JPH1017429A - 刺激防御剤及びそれを含有する刺激防御用の化粧料 - Google Patents

刺激防御剤及びそれを含有する刺激防御用の化粧料

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JPH1017429A
JPH1017429A JP8190084A JP19008496A JPH1017429A JP H1017429 A JPH1017429 A JP H1017429A JP 8190084 A JP8190084 A JP 8190084A JP 19008496 A JP19008496 A JP 19008496A JP H1017429 A JPH1017429 A JP H1017429A
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JP
Japan
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irritation
preventing
cosmetic
agent
hair
Prior art date
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Pending
Application number
JP8190084A
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English (en)
Inventor
Kazuko Jinbo
和子 神保
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 刺激物質に由来する刺激を抑制する手段を提
供する。 【課題の解決手段】 スフィンゴ糖脂質を化粧料に含有
させる。スフィンゴ糖脂質は、刺激物質に由来する刺激
を抑制する作用に優れので、これらを含有する化粧料は
刺激抑制作用に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚、毛髪、爪の
保護に有益な刺激防御剤及びこれを含有する刺激防御用
の化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年に於ける環境の悪化はこれまでの社
会生活では想像だに出来なかった、様々な悪影響を人体
に及ぼしつつある。例えば、オゾン層の破壊は紫外線の
透過量を増大させ、皮膚癌の発生を促進しているし、N
OXやSOXと言った生産活動の副産物や植生の変化に
よって増大した杉などの花粉、人間の生活空間が増大し
たことが原因の一つとなっているダニやほこり等は、皮
膚の炎症や損傷の原因となったり、アトピー性皮膚炎な
どの過剰生体防衛反応発現の引き金になっているとも言
われている。又、これらの紫外線や化学物質は皮膚のみ
ならず毛髪にも悪影響を与えており、切れ毛や枝毛の発
生が近年増加しているとの報告もある。この様な環境変
化に対して、紫外線については、紫外線吸収剤などの開
発により様々な紫外線防護化粧料が開発され対処されて
いるが、上記刺激物質に対しては、炎症や障害によって
損なわれた皮膚機能を保湿剤等によって補完する程度し
か対応策がなかった。即ち、この様な刺激物質による刺
激を、刺激物質の侵入や起炎症作用の発現を防止して、
抑制する手段が求められていた。
【0003】一方、スフィンゴ糖脂質について、著しい
保水作用に起因する皮膚保護作用は知られていたが、刺
激物質に由来する刺激を抑制する作用は全く知られてい
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下行われたものであり、刺激物質に由来する刺激を抑制
する手段を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この様な状況に鑑みて、
本発明者等は刺激物質に由来する刺激に対して、皮膚、
毛髪、爪等の生体各部を保護しうる物質を求めて研究を
重ねた結果、スフィンゴ糖脂質にその様な作用を見いだ
し発明を完成させた。以下、本発明について詳細に説明
する。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の刺激防御剤 本発明の刺激防御剤はスフィンゴ糖脂質からなる。スフ
ィンゴ糖脂質は脳中にその存在が確認されたもので、著
しい保水性を有していることが既に知られている。その
ほか小麦胚芽等の植物体中にもその存在が知られてい
る。このものは、既に市販されている。本発明の刺激防
護剤としては、化学的に純粋なスフィンゴ糖脂質を用い
ても良いし、牛脳や小麦胚芽などのスフィンゴ糖脂質を
高濃度に含有する生体抽出物やその精製物を用いても良
い。
【0007】(2)本発明の刺激防御用の化粧料 本発明の刺激防御用の化粧料は、上記刺激防御剤を含有
することを特徴とする。本発明の刺激防御用の化粧料に
於ける、刺激防御剤の好ましい含有量は、0.001〜
20重量%であり、より好ましくは0.01〜15重量
%であり、更に好ましくは0.05〜10重量%であ
る。本発明の刺激防御化粧料としては、クリーム、乳
液、化粧水などの皮膚用の化粧料、ヘアトニック、ヘア
クリーム、リンス等の毛髪用化粧料、シャンプー、石鹸
等の洗浄料、ネイルカラー等の美爪化粧料、ファンデー
ション、アイカラー、チークカラー、リップカラー等の
メークアップ化粧料、バスバブル等の浴用剤等が挙げら
れる。本発明の刺激防御剤は皮膚化粧料やメークアップ
化粧料や洗浄料や浴用剤に於いては、刺激物質より皮膚
を保護し、毛髪化粧料や洗浄料に於いては、刺激物質よ
り毛髪を保護し、美爪化粧料に於いては黄変の原因とな
ると言われているニトロ化合物より爪を保護することが
出来る。本発明の化粧料に於いては、必須成分である、
刺激防御剤以外に通常化粧料で用いられる任意成分を含
有することが可能である。この様な任意成分としては、
例えば、ワセリンやマイクロクリスタリンワックス等の
ような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエステル
類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、セタノ
ール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ステ
アリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリンや1,3
−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イオン界面
活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両
性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の増粘剤、
防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体類等が挙
げられる。かくして得られた本発明の化粧料は、化学物
質、ダニ、埃、花粉等の刺激物質による刺激を抑制する
作用に優れる。
【0008】
【実施例】
<実施例1〜4>下記の表1に示す処方に従って化粧水
を作成した。即ち、処方成分を80℃で攪拌し可溶化さ
せ冷却し化粧水を得た。以後、処方の数値は重量部を表
す。
【0009】
【表1】
【0010】<実施例5〜8>下記の表2に示す処方に
従って化粧水を作成した。即ち、処方成分を80℃で攪
拌し可溶化させ冷却し化粧水を得た。
【0011】
【表2】
【0012】<実施例9〜12>下記の表3に示す処方
に従ってクリームを作成した。即ち、イ、ロ、ハをそれ
ぞれ80℃に加熱し、イを混練りし、これをロで希釈
し、このものにハを徐々に加え乳化し、攪拌冷却しクリ
ームを得た。
【0013】
【表3】
【0014】<実施例13>下記の処方に従ってファン
デーションを作成した。即ち、イ、ロ、ハ、をそれぞれ
80℃で加熱溶解し、イを良く混練りし、これをロで希
釈し、ニを分散し、これにハを徐々に加え乳化し、攪拌
冷却してファンデーションを得た。 イ マルチトール70%Aq 10シ゛ク゛リセリルモノオレート 5 メチルパラベン 0.3 ロ 流動パラフィン 15 スフィンゴ糖脂質 1マイクロクリスタリンワックス 5 ハ 水 42.7 ニ タルク 7 酸化チタン 10 黄色酸化鉄 3 ベンガラ 1
【0015】<実施例14>下記処方に従ってシャンプ
ーを作成した。即ち、処方成分を加熱溶解し冷却してシ
ャンプーを得た。 椰子油脂肪酸ジエタノールアミド 10 POE(20)ラウリル硫酸ナトリウム 10 1,3−ブタンジオール 5 スフィンゴ糖脂質 1 水 74
【0016】<実施例15>下記処方に従ってヘアトニ
ックを作成した。即ち、処方成分を加熱溶解し、攪拌冷
却しヘアトニックを得た。 l−メントール 0.1 エチニルエストラジオール 0.1 トウガラシチンキ 0.1 スフィンゴ糖脂質 0.1 1,3−ブタンジオール 5 エタノール 45 水 49.6
【0017】<実施例16>下記処方に従って、浴用剤
を作成した。即ち、処方成分をニーダーで混練りし、分
包して浴用剤を得た。 炭酸ナトリウム 49 硫酸ナトリウム 50 スフィンゴ糖脂質 1
【0018】<実施例17>実施例1〜12の化粧料に
ついて、ICRマウス1群10匹(雄性、体重20〜3
0g)を用いて、刺激防御作用の検討を行った。即ち、
背部を剃毛し化粧料を0.05ml投与し、更にラウリ
ル硫酸ナトリウムの1%水溶液を0.05ml24時間
クローズドパッチした。この作業を4回繰り返し、最後
のパッチ除去後72時間に皮膚の鱗屑、紅斑、コンダク
タンスについて測定した。鱗屑と紅斑は非常に強いを2
点、明かを1点、微弱を0.5点として評点をつけた。
コンダクタンス(μΩ-1)はコルネオメーターによって
測定した。平均評点とコンダクタンスを表4に示す。対
照1としては、実施例1のスフィンゴ糖脂質を水に置き
換えたもの、対照2としては実施例9のスフィンゴ糖脂
質を水に置き換えたものを用い、比較例1としては、実
施例1のスフィンゴ糖脂質を保湿作用などの従来の肌保
護機能を有することが知られている、レシチンに置き換
えたものを、比較例2としては実施例9のスフィンゴ糖
脂質を同じくレシチンに置き換えたものを用いた。本発
明の刺激防御剤は刺激物質の刺激から生体を保護する作
用に優れることが判る。この作用は物理的接触を妨害す
ることにより刺激物質との接触やその侵入を防いでいる
ことのみに由来しないこと、即ち、本発明の刺激防護剤
が刺激発現そのものを抑制していることは、比較例1及
び2との比較より明かである。
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、刺激物質に由来する刺
激を抑制する手段を提供できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/40 A61K 7/40 7/48 7/48 C07H 15/04 C07H 15/04 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スフィンゴ糖脂質からなる刺激防御剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刺激防護剤から選ばれる
    1種乃至は2種以上を含有する刺激防護用の化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の刺激防護剤の含有量が
    0.001〜20重量%である、請求項2記載の化粧
    料。
  4. 【請求項4】 用途が皮膚保護、毛髪保護又は爪保護で
    ある、請求項2又は3記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 スフィンゴ糖脂質を含有する刺激防護用
    の化粧料。
  6. 【請求項6】 スフィンゴ糖脂質の含有量が0.001
    〜20重量%である、請求項4又は5記載の化粧料。
JP8190084A 1996-07-01 1996-07-01 刺激防御剤及びそれを含有する刺激防御用の化粧料 Pending JPH1017429A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026228A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Nippon Flour Mills Co Ltd コラゲナーゼ抑制剤、保湿剤並びにそれらを含む化粧料及び食品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026228A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Nippon Flour Mills Co Ltd コラゲナーゼ抑制剤、保湿剤並びにそれらを含む化粧料及び食品

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