JPH10174142A - 移動端末機による電波文字信号を利用したページングおよびラジオコミュニケーション・システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ページング受信機と電波受信機とを備えると
共に、表示部とＣＰＵおよびメモリ機能とを付加した移
動無線端末機を使用して、従来の無線呼出しを行うこと
に加えて、電波文字信号を受信し、受信した文字情報を
適宜加工して表示部に表示することにより、移動無線端
末機の多機能化を達成することができる移動端末機によ
る電波文字信号を利用したぺージングおよびラジオコミ
ュニケーション・システムを提供する。 【解決手段】 ページング受信機１２と電波受信機１４
とを備え、受信した情報を加工しかつ記憶するＣＰＵ１
６、２０およびメモリ１６、２２を付設すると共に情報
を出力表示する表示部２６を設けた移動無線端末機１０
を使用し、ページング受信機１２によりページング信号
を受信して無線呼出しを行うと共に、電波受信機１４に
より電波文字信号を受信してこれを記憶し、この記憶し
た文字信号を加工して必要な文字情報のみを選択的に出
力させて表示部２６に表示するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動無線端末機か
らなる加入者ページング受信機に対し、それぞれＦＭ文
字多重信号等の電波文字信号を利用して各種の情報サー
ビスを提供することができる移動端末機による電波文字
信号を利用したぺージングおよびラジオコミュニケーシ
ョン・システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えばポケット型移動無線端末機
を利用して、指定されたあらゆる地域についてのガイド
情報を記憶している記憶媒体を情報源の１つとし、この
記憶媒体では得られない指定された地域の気象情報、行
先の混雑状況、開館時間の変更、イベントの内容変更な
どの変化する情報、補助情報などを、移動中のどこから
でも、いつでも自由に得ることができるナビゲーション
システムが提案されている（特開平４−５１２８１号公
報参照）。

【０００３】すなわち、このナビゲーションシステム
は、移動無線端末機にＣＤ−ＲＯＭを挿入することによ
り、ある地域の情報を項目ごとにディスプレイに映し出
すことができ、情報を煩雑化することなく、また合理的
に情報を得ることができるものである。そして、このナ
ビゲーションシステムは、移動無線端末機に対して無線
による送受信機能を有している中継ポストを、ほぼ一定
間隔で配置して、ＣＤ−ＲＯＭ以外の情報で、刻々と変
化する情報等を蓄積しているセンターをディジタル回線
で接続し、前記移動無線端末機からの指令に応じて前記
中継ポストを介して前記センターからの情報を移動無線
端末機に提供するものである。

【０００４】また、従来において、加入者ページング受
信機に対し、個別サービスおよび情報サービスの双方を
提供するページングシステムが提案されている（特表平
５−５０２９８６号公報参照）。

【０００５】すなわち、このページングシステムは、送
信機がページ呼出しアドレスおよびデータを周期的にバ
ッチで送信し、各バッチは同期コードワードとこれに続
く所定の複数の順次的なフレームを具備し、かつバッテ
リセイバのページング受信機が送信期間の各バッチのそ
の対応する割当てられたフレームにおいて、その個別サ
ービスのアドレスおよび第１の情報サービスのアドレス
の双方をサーチし、かつ第１の情報サービスのアドレス
の受信に応じて、送信期間の各バッチの指定された共通
のフレームに、第２の情報サービスのアドレスをサーチ
するように構成したものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来技
術において、前者のナビゲーションシステムにおいて
は、中継ポストを碁盤目状に張り巡らしていることか
ら、移動無線端末機がどこに移動してもセンターあるい
は電話局に対して情報の送受信あるいは電話の送受信を
することができ、プリペイカードを移動無線端末機に挿
入しておくことにより、ＣＤ−ＲＯＭやハードディスク
等から補助情報を迅速にセンターより無線受信すること
ができ、またリアルタイムの情報を同じく受信できるよ
う常時可能にしておくことができるものである。

【０００７】しかしながら、この種のナビゲーションシ
ステムは、携帯電話の拡張システムであることから、比
較的容易にシステム構成することが可能ではあるが、シ
ステムを運用するための経費が嵩み、情報の入手範囲に
比べて、加入者の利用に際しての費用が増大する難点が
ある。

【０００８】また、後者のページングシステムにおいて
は、このサービスに加入するページング受信機の全ての
利用者が、送信機ターミナルから送信される情報、例え
ば株式、スポーツの結果、天気予報、その他の情報サー
ビスを自動的に受けることができる。

【０００９】しかし、この種のページングシステムにお
いても、送信機ターミナルと個々のページング受信機と
の関係をそれぞれ個別に設定して、一方的な送受信シス
テムとしたものであり、前記のナビゲーションシステム
と同様に、比較的容易にシステム構成することが可能で
はあるが、システムを運用するための経費が嵩み、情報
の入手範囲に比べて、加入者の利用に際しての費用が増
大する難点がある。

【００１０】しかるに、今日において、広く一般に利用
が可能となったＦＭ多重信号（５３〜１００ｋＨｚ）を
利用して、文字情報を提供するＦＭ文字多重放送が実施
されている。このような文字放送は、専用の受信機を使
用することにより、視覚的に情報を得ることができるこ
とから、騒音のある場所でも、あるいは静粛な場所で
も、問題なく情報を入手することができる利点がある。
反面、この種のＦＭ文字多重放送においては、必要な情
報を得るまでには、時間が掛かること、場合によっては
常に表示画面を見ている必要があり、また情報の内容が
判明しなければ、目的の情報が出てくるまで検索する必
要がある等の難点がある。

【００１１】また、今日において、広く一般に利用され
ている携帯無線呼出し端末受信機（ポケットベルまたは
ページャと称されている）は、呼出し警報（振動も含
む）と文字情報とを伝達する手段として、携帯電話に比
べて手軽にしかも低コストで利用できることから、その
需要も拡大されている。

【００１２】しかし、このような優れた機能を有する携
帯無線呼出し端末受信機であっても、単に外部から送信
される信号を受信するだけであり、端末受信機側から積
極的に必要な文字情報を入手することはできない難点が
ある。

【００１３】そこで、本発明者は、鋭意研究を重ねた結
果、電波を利用した文字多重放送における文字情報は、
コード化されたデータとして扱えることから、これらの
データはコンピュータを使用すれば、必要な事項につい
て加工、記録、検査、選択的取出し等、自由に取り扱う
ことが可能であることから、前記携帯無線呼出し端末受
信機等の移動端末機に、ＦＭ文字多重放送等による電波
文字情報を受信する機能を搭載して、受信された文字情
報の加工、記録、検査、選択的取出し等を可能とするこ
とにより、従来の携帯無線呼出し端末受信機としてより
も多くの機能を付加して、その利用価値を増大させるこ
とができ、しかも利用者の負担する費用は低く維持する
ことができるシステムを構築し得ることを突き止めた。

【００１４】また、電波文字情報を受信する機能とし
て、ＦＭ放送等のような広域に亘る電波以外に、ローカ
ルで、むしろ局部的ないしは狭い地域内で発信される電
波（例えば、ＰＨＳ電波等）を利用した広告等のサービ
スを提供することにより、移動端末機の利用者に対し、
利用価値の増大と共に、負担費用を低く維持することが
できるシステムを構築し得ることを突き止めた。

【００１５】従って、本発明の目的は、ページング受信
機と電波受信機とを備えると共に、表示部とＣＰＵおよ
びメモリ機能とを付加した移動無線端末機を使用して、
従来の無線呼出しを行うことに加えて、電波文字信号を
受信し、受信した文字情報を適宜加工して表示部に表示
することにより、移動無線端末機の多機能化を達成する
ことができる移動端末機による電波文字信号を利用した
ぺージングおよびラジオコミュニケーション・システム
を提供することにある。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る移動端末機
による電波文字信号を利用したぺージングおよびラジオ
コミュニケーション・システムは、ページング受信機と
電波受信機とを備え、受信した情報を加工しかつ記憶す
るＣＰＵとメモリを付設すると共に情報を出力表示する
表示部を設けた移動無線端末機を使用し、ページング受
信機によりページング信号を受信して無線呼出しを行う
と共に、電波受信機により電波文字信号を受信してこれ
を記憶し、この記憶した文字信号を加工して必要な文字
情報のみを選択的に出力させて表示部に表示するように
構成することを特徴とする。

【００１７】この場合、前記電波文字信号は、電波文字
放送と所定範囲のエリア内におけるエリア情報とからな
り、前記エリア情報はそれぞれ所定のエリア内において
のみ受信可能に構成することができる。

【００１８】また、前記電波文字信号を受信し、これら
受信信号を記憶して加工し、表示部に出力表示させるた
めに、それぞれの目的に応じて信号を加工して取り扱う
ためのプログラムを記憶したメモリカードまたはＣＤ−
ＲＯＭやハードディスク等の大容量記憶媒体を使用すれ
ば好適である。

【００１９】さらに、前記所定範囲のエリアは、交通機
関のステーション単位で画定し、各ステーション毎に異
なるコードを付与してそれぞれのコードに対応する電波
文字送信信号を設定することができる。

【００２０】さらにまた、前記交通機関のステーション
単位で設定した電波文字信号を利用すると共にページン
グ受信機の機能を利用して、交通機関による目的地への
移動に際して、乗換え駅および下車駅の注意を喚起する
無線呼出しを行うことができる。

【００２１】そして、前記ページング受信機および／ま
たは電波受信機を、それぞれ送信および受信可能に構成
し、他の通信ネットワークとの接続を行うよう構成する
こともできる。

【００２２】さらにまた、前記ページング受信機および
／または電波受信機は、街並みや鉄道沿線に点在する商
店や広告塔から発信する広告主体の名称、広告の概要お
よび目次に関する電波信号を受信可能とし、移動端末機
で受信した内容をページングしていずれかの広告主体を
選択し、次いで選択した広告主体の広告目次をページン
グしていずれかの広告目次に対応する詳細な内容を必要
とする際に、商店内や鉄道車両内等に設置した分散型Ｌ
ＡＮシステムに前記移動端末機を接続して、前記ＬＡＮ
システムのファイルサーバから前記広告目次を選択して
対応する詳細な内容を受信し得るように構成することも
できる。

【００２３】

【実施例】次に、本発明に係る移動無線端末機によるＦ
Ｍ文字信号を利用したぺージングおよびラジオコミュニ
ケーション・システムの実施例につき、添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。

【００２４】〔実施例１〕図１は、本発明の通信システ
ムに使用する移動端末機の一実施例を示すブロック構成
図である。すなわち、図１に示す実施例において、移動
端末機としての移動無線端末機１０は、ページング受信
機１２と、電波受信機１４と、１チップのＣＰＵ・メモ
リ１６と、アンテナ１８と、メインＣＰＵ２０と、メイ
ンメモリ２２と、操作スイッチ部２４と、液晶からなる
表示部２６と、警報式ないし振動式の受信報知部２８
と、着脱可能なメモリカード３０と、バッテリを使用す
る電源部（図示せず）とから基本的に構成されている。

【００２５】次に、前記構成からなる移動無線端末機１
０の操作につき、図２に示す基本的な通信ネットワーク
システムとの関係において説明する。

【００２６】図２に示す通信ネットワークシステムは、
交通網の１つである鉄道路線ＲＷに沿って、各ステーシ
ョン単位でそれぞれ対応する地域を独立した電波通信エ
リア（例えばＦＭ通信エリア）として画定し、電話呼出
しとして利用するページングシステムは、従来と同様に
ページング受信機１２に設定したＩＤコードに対応して
広域で受信できるように設定する。

【００２７】しかるに、図２において、所要の地域に敷
設された鉄道路線ＲＷにおいて、順次主要なステーショ
ンもしくは全ステーションＡ、Ｂ、Ｃに対して、比較的
出力の低い電波送信機ＦＭ-A、ＦＭ-B、ＦＭ-Cを設置
し、それぞれステーションの周辺をカバーする、例えば
ＦＭ通信エリアＡｒ-A、Ａｒ-B、Ａｒ-C（破線で示す）
を画定する。

【００２８】この場合、隣接するＦＭ通信エリアとの混
信を防止するために、ＦＭ送信信号を時分割多重化し
て、それぞれステーション毎に独立した固有の信号を持
つように設定すれば好適である。そして、これらのＦＭ
多重化信号を電波受信機１４で受信する場合、予め受信
を希望するＦＭ通信エリアに設定されているＦＭ送信信
号とチューニングするように、操作スイッチ部２４で設
定するか、またはオートチューニング方式により、所望
のＦＭ通信エリアで最も出力の大きいＦＭ送信信号を、
選択的に受信するように設定することができる。

【００２９】一方、ページング受信機１２により受信す
る信号は、後述するように、電話回線からの呼出し信号
を所要のページング信号発信設備３２から発信する信号
を、各ＦＭ通信エリアにおいて共通に受信できるように
設定する。このように構成することにより、本実施例の
移動無線端末機１０は、従来の携帯無線呼出し端末受信
機（ポケットベル）として、そのまま利用することがで
きる。

【００３０】また、電波受信機１４によりＦＭ文字信号
を受信する場合は、単にＦＭ文字放送の受信のみなら
ず、各エリア（Ａｒ-A、Ａｒ-B、Ａｒ-C）毎に常に新し
いエリア情報を作成して、これを文字信号として電波送
信機（ＦＭ-A、ＦＭ-B、ＦＭ-C）から発信させ、これら
エリア情報を選択的に受信し得るように設定する。この
場合、図３に示すように、各エリアにおいて発信するＦ
Ｍ文字放送（ニュース、スポーツ、天気予報、株式、競
馬等）は、ＦＭ放送局より放送されるものを共通的に中
継して発信し、エリア情報（レジャー、ショッピング、
各種イベント等）は、各エリアにおいて独自に作成して
発信する。そして、移動無線端末機１０においては、前
記ＦＭ文字放送の各項目について、あるいはエリア情報
の各項目について、それぞれデータの加工を可能とした
プログラムを有するメモリカード３０を個別に作成して
おき、受信者の要望に応じて前記所定のメモリカード３
０を選択して使用することにより、必要とする情報を迅
速かつ適確に検索して表示部２６に表示させて、簡便に
入手することができる。

【００３１】次に、前記構成からなる移動無線端末機１
０の使用例について説明する。

【００３２】使用例１（ポケットベルとしての呼出し） 第１の使用例は、移動無線端末機１０を使用して、従来
の携帯無線呼出し端末受信機として使用するものであ
り、図２に示すように、ステーション毎に画定されたＦ
Ｍ通信エリアに制限されることなく、ページング信号発
信設備３２より広域に亘って送信し、受信することがで
きる。この場合、発信者のメッセージは、表示部２６に
表示させることができる。

【００３３】使用例２（交通機関の乗換えと下車までの
報知） 第２の使用例は、前記ポケットベルとしての機能の拡張
であり、移動無線端末機１０を使用して、受信者が交通
機関を利用する場合に、乗車駅から下車駅に至るまで、
途中の乗換え駅を含めて、受信者に適切な警報と情報と
を付与するように設定したものである。

【００３４】図４は、交通機関マップの一例を示すもの
である。この場合、交通機関の各路線毎に系統化させて
各駅（ステーション）毎に特定のコード付けを行い、こ
れらの駅コードと対応させて、前述した各ステーション
の電波送信機の送信信号を選択設定する。なお、この場
合においても、移動無線端末機１０に使用するメモリカ
ード３０は交通機関マップに対応したプログラムを有す
るものを使用する。

【００３５】そこで、図４に示す交通機関マップに従っ
て、乗車駅から下車駅に至る経路の設定と、移動無線端
末機１０の動作について説明する。今、乗車駅を路線Ｕ
の駅コード「11-001」の駅を設定し、次いで下車駅を路
線Ｖの駅コード「20-004」の駅を設定する。そして、乗
換え駅を路線Ｕの駅コード「11-009」の駅を設定する。
このように設定して、受信者は、乗車駅において路線Ｕ
の交通機関に乗車した際に「スタート」操作を行うこと
により、移動無線端末機１０は、まず乗換え駅の１つ手
前の駅「駅コード11-008」おいて、警報が発生する。こ
の場合、表示器２６には、乗換えのガイド表示を適宜行
うように設定する。次いで、乗換え駅において路線Ｖに
乗換え、下車駅の１つ手前の駅「駅コード20-003」に至
ると、警報が発生する。この場合、表示器２６には、下
車のガイド表示を適宜行うように設定する。そして、下
車駅において「リセット」操作を行うことにより、一定
のプログラムを終了する。

【００３６】なお、このようなプログラムは、予め種々
のパターンを設定して、記憶させておき、必要により読
み出して使用することも可能である。

【００３７】使用例３（ＦＭ文字放送の受信） 第３の使用例は、ＦＭ文字放送（ニュース、スポーツ、
天気予報、株式、競馬等）を電波受信機１４を介して受
信するものであり、これら受信した情報は、１チップＣ
ＰＵ・メモリ１６およびメインＣＰＵ２０を介してメイ
ンメモリ２２へ、それぞれ記憶させることができる。そ
して、これら記憶した情報は、それぞれ所要のメモリカ
ード３０（図３参照）を使用して、それぞれ必要な情報
のみを文字情報として表示部２６に出力させることがで
きる。例えば、ニュースの場合は国別、分野別に出力さ
せたり、スポーツの場合は結果のみを出力させたり、天
気予報の場合は特定地域のみを出力させたり、株式の場
合は指定した銘柄の株価とその変動状態を出力させたり
することができる。

【００３８】使用例４〔エリア情報の受信例(1) 〕 第４の使用例は、通過ないし滞在しているＦＭ通信エリ
アのエリア情報（レジャー、ショッピング、各種イベン
ト等）を電波受信機１４を介して受信する場合であり、
これら受信した情報は、１チップＣＰＵ・メモリ１６お
よびメインＣＰＵ２０を介してメインメモリ２２へ、そ
れぞれ記憶させることができる。そして、これら記憶し
た情報は、それぞれ所要のメモリカード３０（図３参
照）を使用して、それぞれ必要な情報のみを表示部２６
に表示させることができる。例えば、レジャーの場合は
エリア内のレジャー施設の所在を出力させたり、ショッ
ピングの場合は特別なショッピング情報を出力させた
り、イベントの場合はその内容と場所および日時等を文
字情報として出力させたりすることができる。

【００３９】使用例５〔エリア情報の受信例(2) 〕 第５の使用例は、鉄道車両等によって通過ないし滞在し
ているＦＭ通信エリアのエリア情報として、沿線の広告
塔等から発信する情報を、電波受信機１４を介して受信
する場合であり、これら受信した情報は、１チップＣＰ
Ｕ・メモリ１６およびメインＣＰＵ２０を介してメイン
メモリ２２へ、それぞれ記憶させることができる。

【００４０】なお、この場合の電波受信機１４により受
信する初期情報は、図５の（ａ）に示すように、エリア
情報として、「１．Ａ社」、「２．Ｂ社」、「３．Ｃ
社」等のように広告主体の名称（会社名）が順次表示部
２６にページングされて表示される。

【００４１】この時、例えば前記表示部２６に表示され
た「Ａ社」の広告内容を知りたい場合には、表示部２６
上の「１．Ａ社」を選択すると、前記広告塔等から発信
している「Ａ社」の広告内容についての「概要」と「目
次（例えば、１．ａ製品、２．ｂ製品、３．ｃ製品
等）」とが、図５の（ｂ）に示すように、順次表示部２
６にページングされて表示される。

【００４２】そこで、前記表示部２６に表示された「Ａ
社」の「目次」から、例えば「１．ａ製品」についての
詳細な内容が知りたい場合には、図６に示すように、鉄
道車両の座席等に予め備え付けられている分散型ＬＡＮ
システム３４の接続端子３４ａに対し、移動無線端末機
１０の接続端子１０ａを、接続ケーブル３６を介して接
続してから、表示部２６上の「１．ａ製品」を選択する
と、前記ＬＡＮシステム３４のファイルサーバから前記
「ａ製品」に関する詳細な内容を読み出して、図５の
（ｃ）に示すように、その内容を前記表示部２６に表示
させることができる。なお、前記接続ケーブル３６に光
ケーブルを使用して、分散型ＬＡＮシステム３４と移動
無線端末機１０とを光通信システムによって結合するこ
とも可能である。

【００４３】また、最初から前記分散型ＬＡＮシステム
３４と移動無線端末機１０との接続を行っておいて、前
記図５の（ａ）および（ｂ）に示す表示部２６上の選択
を行って、前記図５の（ｂ）および（ｃ）に示すような
表示部２６への表示を行うように構成することもでき
る。

【００４４】〔実施例２〕図７は、本発明の通信システ
ムに使用する移動端末機の別の実施例を示すブロック構
成図である。すなわち、図７に示す実施例において、移
動無線端末機１１は、図１に示す実施例１と基本的に共
通するものであり、操作スイッチ部２４に代えてキーボ
ード部２５を設け、そしてメモリカード３０に代えてＣ
Ｄ−ＲＯＭやハードディスク等の大容量記憶媒体３１を
使用するように構成したものであり、その他の構成は前
記実施例１と同じである。従って、同一の構成要素につ
いては同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。

【００４５】このように構成することにより、本実施例
の移動無線端末機１１により、図３に示すエリア情報を
入手する場合、大容量記憶媒体３１に記憶されている各
エリア毎の情報を選択して、これを表示部２６に表示
し、これを新たに受信するエリア情報と照合させて、現
在必要なエリア情報を選択的に入手することができる。

【００４６】また、本実施例においては、図３に示すＦ
Ｍ文字放送の受信に際しても、前記大容量記憶媒体３１
を使用して、必要とする情報を迅速かつ適確に検索して
表示部２６に表示させ、簡便に入手することができる。

【００４７】従って、本実施例においても、基本的に前
記実施例１と同様に使用（使用例１〜使用例４）するこ
とができることは勿論である。特に、本実施例において
は、大容量記憶媒体３１を使用することにより、表示部
２６において道路マップや写真等のイメージ情報を表示
するように出力することが可能となる。

【００４８】さらに、本実施例においては、ページング
受信機１２または電波受信機１４を、送受信機とするこ
とにより、他の通信ネットワークとの接続が可能とな
り、例えばインターネット等による各種情報の授受も可
能となる。

【００４９】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。

【００５０】

【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明に係る移動端末機による電波文字信号を利用したぺ
ージングおよびラジオコミュニケーション・システム
は、ページング受信機と電波受信機とを備え、受信した
情報を加工しかつ記憶するＣＰＵとメモリを付設すると
共に情報を出力表示する表示部を設けた移動無線端末機
を使用し、ページング受信機によりページング信号を受
信して無線呼出しを行うと共に、電波受信機により電波
文字信号を受信してこれを記憶し、この記憶した文字信
号を加工して必要な文字情報のみを選択的に出力させて
表示部に表示する構成とすることにより、移動無線端末
機の多機能化を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る移動端末機による電波文字信号を
利用したぺージングおよびラジオコミュニケーション・
システムの一実施例を示すブロック構成図である。

【図２】本発明システムを実施する通信ネットワークの
構築状態を示す概略説明図である。

【図３】本発明におけるシステムで取り扱うＦＭ文字放
送とエリア情報の関係を示す説明図である。

【図４】本発明システムの交通機関での使用例を示す説
明図である。

【図５】（ａ）〜（ｃ）は本発明におけるシステムで取
り扱うエリア情報の移動端末機で受信された受信情報の
実施例をそれぞれ示すフォーマット図である。

【図６】本発明におけるシステムを実施する通信ネット
ワークの別の構築状態を示す概略説明図である。

【図７】本発明に係る移動端末機による電波文字信号を
利用したぺージングおよびラジオコミュニケーション・
システムの別の実施例を示すブロック構成図である。

【符号の説明】

１０、１１ 移動無線端末機 １０ａ 接続端子 １２ ページング受信機 １４ 電波受信機 １６ １チップＣＰＵ・メモリ １８ アンテナ ２０ メインＣＰＵ ２２ メインメモリ ２４ 操作スイッチ部 ２５ キーボード部 ２６ 表示部 ２８ 受信報知部 ３０ メモリカード ３１ 大容量記憶媒体 ３２ ページング信号発信設備 ３４ 分散型ＬＡＮシステム ３４ａ 接続端子 ３６ 接続ケーブル ＲＷ 鉄道路線 Ａ、Ｂ、Ｃ ステーション Ｕ、Ｖ 路線 ＦＭ-A〜ＦＭ-C 電波送信機 Ａｒ-A〜Ａｒ-C ＦＭ通信エリア

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ページング受信機と電波受信機とを備
   え、受信した情報を加工しかつ記憶するＣＰＵとメモリ
   を付設すると共に情報を出力表示する表示部を設けた移
   動無線端末機を使用し、ページング受信機によりページ
   ング信号を受信して無線呼出しを行うと共に、電波受信
   機により電波文字信号を受信してこれを記憶し、この記
   憶した文字信号を加工して必要な文字情報のみを選択的
   に出力させて表示部に表示するように構成することを特
   徴とする移動端末機による電波文字信号を利用したぺー
   ジングおよびラジオコミュニケーション・システム。
2. 【請求項２】 電波文字信号は、電波文字放送と所定範
   囲のエリア内におけるエリア情報とからなり、前記エリ
   ア情報はそれぞれ所定のエリア内においてのみ受信可能
   に構成してなる請求項１記載の移動端末機による電波文
   字信号を利用したぺージングおよびラジオコミュニケー
   ション・システム。
3. 【請求項３】 電波文字信号を受信し、これら受信信号
   を記憶して加工し、表示部に出力表示させるために、そ
   れぞれの目的に応じて信号を加工して取り扱うためのプ
   ログラムを記憶したメモリカードまたはＣＤ−ＲＯＭや
   ハードディスク等の大容量記憶媒体を使用してなる請求
   項１記載の移動端末機による電波文字信号を利用したぺ
   ージングおよびラジオコミュニケーション・システム。
4. 【請求項４】 所定範囲のエリアは、交通機関のステー
   ション単位で画定し、各ステーション毎に異なるコード
   を付与してそれぞれのコードに対応する電波文字送信信
   号を設定してなる請求項２記載の移動端末機による電波
   文字信号を利用したぺージングおよびラジオコミュニケ
   ーション・システム。
5. 【請求項５】 交通機関のステーション単位で設定した
   電波文字信号を利用すると共にページング受信機の機能
   を利用して、交通機関による目的地への移動に際して、
   乗換え駅および下車駅の注意を喚起する無線呼出しを行
   う請求項４記載の移動端末機による電波文字信号を利用
   したぺージングおよびラジオコミュニケーション・シス
   テム。
6. 【請求項６】 ページング受信機および／または電波受
   信機を、それぞれ送信および受信可能に構成し、他の通
   信ネットワークとの接続を行うよう構成してなる請求項
   １記載の移動端末機による電波文字信号を利用したぺー
   ジングおよびラジオコミュニケーション・システム。
7. 【請求項７】 ページング受信機および／または電波受
   信機は、街並みや鉄道沿線に点在する商店や広告塔から
   発信する広告主体の名称、広告の概要および目次に関す
   る電波信号を受信可能とし、移動端末機で受信した内容
   をページングしていずれかの広告主体を選択し、次いで
   選択した広告主体の広告目次をページングしていずれか
   の広告目次に対応する詳細な内容を必要とする際に、商
   店内や鉄道車両内等に設置した分散型ＬＡＮシステムに
   前記移動端末機を接続して、前記ＬＡＮシステムのファ
   イルサーバから前記広告目次を選択して対応する詳細な
   内容を受信し得るように構成してなる請求項１ないし６
   のいずれかに記載の移動端末機による電波文字信号を利
   用したぺージングおよびラジオコミュニケーション・シ
   ステム。