JPH10173456A - 信号増幅回路 - Google Patents

信号増幅回路

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Publication number
JPH10173456A
JPH10173456A JP8331255A JP33125596A JPH10173456A JP H10173456 A JPH10173456 A JP H10173456A JP 8331255 A JP8331255 A JP 8331255A JP 33125596 A JP33125596 A JP 33125596A JP H10173456 A JPH10173456 A JP H10173456A
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JP
Japan
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signal
circuit
gain control
amplification
level
Prior art date
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Application number
JP8331255A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ide
聡 井出
Hiroyuki Nobuhara
裕之 延原
Takaya Chiba
孝也 千葉
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Priority to US08/910,002 priority patent/US5955921A/en
Priority to EP97114372A priority patent/EP0848495B1/en
Priority to DE69729365T priority patent/DE69729365T2/de
Publication of JPH10173456A publication Critical patent/JPH10173456A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G3/00Gain control in amplifiers or frequency changers without distortion of the input signal
    • H03G3/20Automatic control
    • H03G3/30Automatic control in amplifiers having semiconductor devices
    • H03G3/3084Automatic control in amplifiers having semiconductor devices in receivers or transmitters for electromagnetic waves other than radiowaves, e.g. lightwaves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば光通信システムの受信部に用いられる
信号増幅回路において、パルス信号の再生時に増幅回路
にて増幅される信号がリミットされることを防ぎ、各回
路が有するオフセットを補償して出力信号のパルス幅の
変動を抑制できるようにする。 【解決手段】 入力信号の「1」側レベルと「0」側レ
ベルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設定
部2と、入力信号と自動閾値設定部2からの閾値とを入
力として差動増幅を行なう自動利得制御増幅部3と、入
力信号の振幅情報を検出し入力信号の振幅に応じた利得
制御信号をフィードフォワード信号として自動利得制御
増幅部3へ供給する利得制御部4とをそなえるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図30) 発明が解決しようとする課題(図30〜図32) 課題を解決するための手段(図1〜図4) 発明の実施の形態 ・(a)第1実施形態の説明(図5〜図12,図21) ・(b)第2実施形態の説明(図13) ・(c)第3実施形態の説明(図14) ・(d)第4実施形態の説明(図15) ・(e)第5実施形態の説明(図16,図17) ・(f)第6実施形態の説明(図18,図19,図22
〜図29) ・(f1)第6実施形態の変形例の説明(図20) ・(g)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光通信シス
テムの受信部において、パルス信号の再生時に入力オフ
セットにより生じるパルス幅の歪みを低減する際に用い
て好適な、信号増幅回路に関する。
【0003】
【従来の技術】一般的に、電気通信システム等の受信部
においては、伝送時に減衰した信号の波形整形を行なう
べく、微弱アナログ信号からパルス信号を再生する信号
増幅回路が用いられている。この信号増幅回路において
は、入力信号レベルに対して広いダイナミックレンジを
有することが求められている。
【0004】このような要求を満たす信号増幅回路とし
ては、入力信号のピーク値とボトム値とを検出してこれ
らの値の中間値を閾値として設定する自動閾値制御(A
TC;Automatic Threshold Control)回路(以下AT
C回路という)と、この閾値に基づいて入力信号のリミ
ッタ増幅を行なうリミッタ増幅器とからなるATC−リ
ミッタ増幅回路が知られている。
【0005】ここで、図30にATC−リミッタ増幅回
路からなる信号増幅回路の構成の一例を示す。この信号
増幅回路100は、図30に示すように、ATC回路1
02とリミッタ増幅回路106とからなるATC−リミ
ッタ増幅回路101と、ATC−リミッタ増幅回路10
1の後段側に他のリミッタ増幅回路107とをそなえて
構成されている。
【0006】ATC回路102は、入力信号のピーク値
とボトム値とを検出してこれらの値の中間値を閾値とし
て設定するものであり、ピーク検出回路103,ボトム
検出回路104及び分圧回路105をそなえて構成され
ている。ここで、ピーク検出回路103は、入力信号の
ピーク値を検出して「1」レベルとして出力するもので
あり、ボトム検出回路104は、入力信号のボトム値を
検出して「0」レベルとして出力するものである。な
お、これらのピーク検出回路103及びボトム検出回路
104は、それぞれ図示しないダイオード,保持容量及
び増幅回路から構成されている。
【0007】また、分圧回路105は、図30に示すよ
うに、ピーク検出回路103の出力端子とボトム検出回
路104の出力端子との間で直列接続された抵抗105
A,105Bからなり、ピーク検出回路103からのピ
ーク値とボトム検出回路104からのボトム値との分圧
レベルを抵抗105A,105Bの抵抗分割により求
め、この分圧レベルを閾値(閾値レベル)として設定す
るものである。通常、分圧比は1/2に設定され、閾値
レベルは「1」レベルと「0」レベルとの中間値とな
る。
【0008】さらに、リミッタ増幅回路106は、入力
信号とATC回路102からの閾値とを入力として、閾
値レベルを中心にして入力信号のリミッタ増幅を行なう
ことにより、入力信号の全範囲において出力振幅が一定
レベルとなるようにリミッタ処理を施すものである。ま
た、リミッタ増幅回路107は、ATC−リミッタ増幅
回路101のリミッタ増幅回路106によりリミッタ増
幅された信号(差動信号)を入力として、入力された信
号を差動増幅するものである。
【0009】このような構成により、図30に示す信号
増幅回路100においては、信号が入力されると、AT
C−リミッタ増幅回路101のATC回路102では、
入力信号のピーク値及びボトム値が検出されてこれらの
値の中間値が閾値として設定される。続いて、この閾値
と入力信号とがリミッタ増幅回路106に入力される
と、リミッタ増幅回路106では、この閾値レベルを中
心にして入力信号のリミッタ増幅が行なわれ、入力信号
の振幅が一定レベルにされる。
【0010】そして、ATC−リミッタ増幅回路101
のリミッタ増幅回路106によりリミッタ増幅された信
号がリミッタ増幅回路107に入力されると、リミッタ
増幅回路107では、この入力信号の差動増幅が行なわ
れる。このように、図30に示す信号増幅回路100に
よれば、ATC回路102が入力信号に基づいて閾値を
設定しているので、信号の入力レベルが変動した場合に
はそれに追従して閾値を変動させることができ、このた
め広いダイナミックレンジに渡って良好な出力波形を得
ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図30
に示す信号増幅回路100においては、ピーク検出回路
103,ボトム検出回路104及びリミッタ増幅回路1
06,107はそれぞれ固有のオフセットを有している
ため、ATC回路102から出力される閾値レベルはオ
フセット値分だけ本来の閾値レベルからずれたものとな
る。
【0012】ここで、ピーク検出回路103,ボトム検
出回路104及びリミッタ増幅回路106,107のオ
フセット値はそれぞれ最大で数10mVあるため、各回
路のオフセットが蓄積するとそのオフセット値は入力信
号の振幅に対して無視できない程大きな値となる。例え
ば、図31(a)に示すような信号(符号S参照)が入
力された場合には、ATC回路102においては、図3
1(b)に示すように、この入力波形Sからピーク値レ
ベルP及びボトム値レベルBが検出され、これらの値に
基づいて1/2のレベルに本来の閾値レベルが設定され
る(符号H参照)。
【0013】ところが、ATC回路102においては、
この閾値レベルが出力される際には、ピーク検出回路1
03,ボトム検出回路104に存在するオフセット値
(符号OF参照)が加味されるため、閾値レベルTとし
て出力されることになる。従って、リミッタ増幅回路1
06においては、このオフセット値分だけずれた閾値レ
ベルTを用いてリミッタ増幅が行なわれるため、図31
(c)に示すように、リミッタ増幅回路106から出力
される信号のパルス幅が劣化するという課題がある(符
号Q,R参照)。
【0014】なお、図32(a),(b)に、リミッタ
増幅回路106から出力される信号のアイパターンを示
す。リミッタ増幅回路106において、オフセットが加
味されていない閾値を用いてリミッタ増幅が行なわれた
場合には、出力信号のアイパターンは図32(a)に示
すように正常なものとなるのに対して、オフセットが加
味された閾値を用いてリミッタ増幅が行なわれた場合に
は、出力信号のアイパターンは図32(b)に示すよう
に異常なものとなる。
【0015】また、入力信号の振幅が小さい場合には、
オフセット値が加味されると閾値レベルが入力信号の振
幅範囲を超えてしまうこともあり、この場合には、リミ
ッタ増幅回路106においては信号のリミッタ増幅は正
常に行なわれなくなる。これらの課題に対して、信号増
幅回路100においては、ATC−リミッタ増幅回路1
01のリミッタ増幅回路106の出力端部からフィード
バックループ(オフセット補償フィードバックループ)
を設けて、リミッタ増幅回路106からの出力信号の一
部を用いてフィードバック制御を行なうことにより各回
路が有するオフセットを補償する方法が考えられる。
【0016】ここで、オフセット補償フィードバックル
ープにおけるフィードバック制御としては、リミッタ増
幅回路106からの出力信号のピーク値を比較しピーク
値が等しくなるようにフィードバック制御を行なう方法
と、この出力信号の平均値を比較し平均値が等しくなる
ようにフィードバック制御を行なう方法とが考えられ
る。
【0017】しかし、出力信号の平均値を用いてフィー
ドバック制御を行なう方法は、信号のマーク率に影響を
受ける等の課題があることから一般的には用いることが
できないため、出力信号のピーク値を用いてフィードバ
ック制御を行なう方法を用いることとなる。しかしなが
ら、リミッタ増幅回路106からの出力信号は所定のレ
ベル以上がリミットされて振幅情報が失われており、閾
値レベルに関係なく出力信号のピーク値は一定となるた
め、出力信号のピーク値を用いてフィードバック制御を
行なう方法を用いることができないという課題がある。
【0018】従って、ATC回路102の利点を生かし
つつ、オフセットを補償できるような信号増幅回路が必
要とされている。本発明は、このような課題に鑑み創案
されたもので、信号を増幅するための回路として自動利
得制御増幅回路を用い、利得を入力信号のレベルに応じ
てフィードフォワード的に制御することにより全ての入
力レベルにおいて増幅回路にて増幅される信号がリミッ
トされることを防ぐことを目的とするとともに、各回路
が有するオフセットを補償して出力信号のパルス幅の変
動を抑制できるようにした、信号増幅回路を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の信号増幅
回路を示す原理ブロック図であり、この図1に示す信号
増幅回路1は、自動閾値設定部2,自動利得制御増幅部
3及び利得制御部4をそなえて構成されている。ここ
で、自動閾値設定部2は、入力信号の「1」側レベルと
「0」側レベルとに基づいて閾値を自動的に設定するも
のである。
【0020】また、自動利得制御増幅部3は、入力信号
と自動閾値設定部2からの閾値とを入力として差動増幅
を行なうものである。さらに、利得制御部4は、入力信
号の振幅情報を検出して、入力信号の振幅に応じた利得
制御信号をフィードフォワード信号として自動利得制御
増幅部3へ供給するものである(請求項1)。
【0021】ところで、図2も本発明の信号増幅回路を
示す原理ブロック図であり、この図2に示す信号増幅回
路5は、自動閾値設定部6,自動利得制御増幅部7,利
得制御部8及びオフセット補償フィードバック部9をそ
なえて構成されている。ここで、自動閾値設定部6は、
入力信号の「1」側レベルと「0」側レベルとに基づい
て閾値を自動的に設定するものである。
【0022】また、自動利得制御増幅部7は、入力信号
と自動閾値設定部6からの閾値とを入力として差動増幅
を行なうものである。さらに、利得制御部8は、入力信
号の振幅情報を検出して、入力信号の振幅に応じた利得
制御信号をフィードフォワード信号として自動利得制御
増幅部7へ供給するものである。
【0023】また、オフセット補償フィードバック部9
は、自動利得制御増幅部7からの出力信号の差情報を自
動利得制御増幅部7の入力側へフィードバックして、自
動利得制御増幅部7のオフセットを補償するものである
(請求項2)。ところで、図3も本発明の信号増幅回路
を示す原理ブロック図であり、この図3に示す信号増幅
回路10は、自動利得制御増幅部11,利得制御部12
及びオフセット補償フィードバック部13をそなえて構
成されている。
【0024】ここで、自動利得制御増幅部11は、入力
信号と参照信号とを入力として差動増幅を行なうもので
ある。また、利得制御部12は、入力信号の振幅情報を
検出して、入力信号の振幅に応じた利得制御信号をフィ
ードフォワード信号として自動利得制御増幅部11へ供
給するものである。
【0025】さらに、オフセット補償フィードバック部
13は、自動利得制御増幅部11からの出力信号の差情
報を自動利得制御増幅部11の入力側へ参照信号として
フィードバックして、自動利得制御増幅部11のオフセ
ットを補償するものである(請求項3)。ここで、自動
閾値設定部2,6は、それぞれ入力信号の「1」側レベ
ルを出力する「1」側レベル出力回路と、入力信号の
「0」側レベルを出力する「0」側レベル出力回路と、
上記の「1」側レベル出力回路及び「0」側レベル出力
回路でそれぞれ得られた入力信号の「1」側レベルと
「0」側レベルとを分圧して、閾値レベルを生成する分
圧回路とをそなえて構成することができる(請求項
4)。
【0026】具体的には、「1」側レベル出力回路は入
力信号のピークレベルを検出するピーク検出回路として
構成されるとともに、「0」側レベル出力回路は入力信
号のボトムレベルを検出するボトム検出回路として構成
することができる(請求項5)。また、「1」側レベル
出力回路を入力信号のピークレベルを検出するピーク検
出回路として構成するとともに、「0」側レベル出力回
路を入力信号の「0」側レベルに相当する基準レベルを
発生する基準レベル発生回路として構成してもよい(請
求項6)。
【0027】さらに、「1」側レベル出力回路を入力信
号のピークレベルを検出するピーク検出回路として構成
するとともに、オフセット補償フィードバック部9,1
3が「0」側レベル出力回路を兼用するように構成する
こともできる(請求項7)。また、自動利得制御増幅部
3,7,11における入力信号が入力される側に、遅延
回路を接続してもよい(請求項8)。
【0028】ここで、自動利得制御増幅部3,7,11
は、具体的には、同一の負荷抵抗にトランスコンダクタ
ンスの異なる複数の差動対を接続し、複数の差動対入力
に共通に差動入力端子を接続し、当複数の差動対に流れ
る電流の総和をほぼ一定に保ちつつ、電流の比率を変化
させることで増幅利得を制御するように構成することが
できる(請求項9)。
【0029】また、自動利得制御部4,8,12は、具
体的には、入力信号の「1」側レベルと「0」側レベル
をそれぞれを入力とする差動増幅回路をそなえた構成と
してもよく(請求項10)、自動利得制御部4,8,1
2が、レベルシフト回路と、入力信号の「1」側レベル
及び「0」側レベルのいずれかをレベルシフト回路を介
してそれぞれを入力とする差動増幅回路とをそなえた構
成としてもよい(請求項11)。
【0030】さらに、上記の利得制御部4,8,12と
自動利得制御増幅部3,7,11は、利得制御部4,
8,12と自動利得制御増幅部3,7,11とで決まる
最小の利得Gmin が入力される信号の最大レベルでも自
動利得制御増幅部3,7,11の線形範囲を超えない値
となるように構成してもよい(請求項12)。具体的に
は、上記の利得制御部4,8,12と自動利得制御増幅
部3,7,11は、自動利得制御増幅部3,7,11の
線形範囲を超えない最小の利得Gminの値として、 Gmin =Vlinear/Vinmaxlinear:自動利得制御増幅部出力の線形範囲 Vinmax :最大入力レベル となるように構成することができる(請求項13)。
【0031】ところで、オフセット補償フィードバック
部9,13は、自動利得制御増幅部7,11からの出力
信号の差情報として、自動利得制御増幅部7,11の差
動出力の各ピーク値の差レベルを自動利得制御増幅部
7,11の入力側へフィードバックして、自動利得制御
増幅部7,11のオフセットを補償するように構成する
ことができる(請求項14)。
【0032】また、オフセット補償フィードバック部
9,13を、自動利得制御増幅部7,11からの出力信
号の差情報として、自動利得制御増幅部7,11の差動
出力の各ピーク値の差レベルについて低域フィルタ処理
を施したものを自動利得制御増幅部7,11の入力側へ
フィードバックして、自動利得制御増幅部7,11のオ
フセットを補償するように構成してもよい(請求項1
5)。
【0033】さらに、オフセット補償フィードバック部
9,13は、自動利得制御増幅部7,11からの出力信
号の差情報として、自動利得制御増幅部7,11の差動
出力の各ボトム値の差レベルを自動利得制御増幅部7,
11の入力側へフィードバックして、自動利得制御増幅
部7,11のオフセットを補償するように構成すること
もできる(請求項16)。
【0034】また、オフセット補償フィードバック部
9,13を、自動利得制御増幅部7,11からの出力信
号の差情報として、自動利得制御増幅部7,11の差動
出力の各ボトム値の差レベルについて低域フィルタ処理
を施したものを自動利得制御増幅部7,11の入力側へ
フィードバックして、自動利得制御増幅部7,11のオ
フセットを補償するように構成してもよい(請求項1
7)。
【0035】さらに、オフセット補償フィードバック部
9,13は、自動利得制御増幅部7,11からの出力信
号の差情報として、自動利得制御増幅部7,11の差動
出力のピーク値とボトム値とを分圧したものの差レベル
を自動利得制御増幅部7,11の入力側へフィードバッ
クして、自動利得制御増幅部7,11のオフセットを補
償するように構成することもできる(請求項18)。
【0036】また、オフセット補償フィードバック部
9,13を、自動利得制御増幅部7,11からの出力信
号の差情報として、自動利得制御増幅部7,11の差動
出力のピーク値とボトム値とを分圧したものの差レベル
について低域フィルタ処理を施したものを自動利得制御
増幅部7,11の入力側へフィードバックして、自動利
得制御増幅部7,11のオフセットを補償するように構
成してもよい(請求項19)。
【0037】そして、上述した信号増幅回路1,5,1
0は、入力信号が光信号である場合は、入力側に、入力
信号について光−電気変換を施す光−電気変換部と、光
−電気変換部の出力信号を増幅する前置増幅回路とを接
続してもよい(請求項20)。ところで、図4も本発明
の信号増幅回路を示す原理ブロック図であり、この図4
に示す信号増幅回路16は、少なくとも1つの信号増幅
基本ブロック部14及び少なくとも1つのリミッタ増幅
基本ブロック部15をそなえ、上記の少なくとも1つの
信号増幅基本ブロック部14の後段に、少なくとも1つ
のリミッタ増幅基本ブロック部15が接続された構成と
なっている。
【0038】ここで、信号増幅基本ブロック部14は、
入力信号の「1」側レベルと「0」側レベルとに基づい
て閾値を自動的に設定する自動閾値設定部と、入力信号
と自動閾値設定部からの閾値とを入力として差動増幅を
行なう自動利得制御増幅部と、入力信号の振幅情報を検
出して、入力信号の振幅に応じた利得制御信号をフィー
ドフォワード信号として自動利得制御増幅部へ供給する
利得制御部とをそなえている。
【0039】また、リミッタ増幅基本ブロック部15
は、差動入力信号を差動増幅するリミッタ増幅部をそな
えている(請求項21)。さらに、信号増幅基本ブロッ
ク部14が、入力信号の「1」側レベルと「0」側レベ
ルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設定部
と、入力信号と自動閾値設定部からの閾値とを入力とし
て差動増幅を行なう自動利得制御増幅部と、入力信号の
振幅情報を検出して、入力信号の振幅に応じた利得制御
信号をフィードフォワード信号として自動利得制御増幅
部へ供給する利得制御部と、自動利得制御増幅部からの
出力信号の差情報を自動利得制御増幅部の入力側へフィ
ードバックして自動利得制御増幅部のオフセットを補償
するオフセット補償フィードバック部とをそなえた構成
としてもよく(請求項22)、信号増幅基本ブロック部
14が、入力信号と参照信号とを入力として差動増幅を
行なう自動利得制御増幅部と、入力信号の振幅情報を検
出して、入力信号の振幅に応じた利得制御信号をフィー
ドフォワード信号として自動利得制御増幅部へ供給する
利得制御部と、自動利得制御増幅部からの出力信号の差
情報を自動利得制御増幅部の入力側へ参照信号としてフ
ィードバックして、自動利得制御増幅部のオフセットを
補償するオフセット補償フィードバック部とをそなえた
構成としてもよい(請求項23)。
【0040】また、信号増幅基本ブロック部14が、入
力信号の「1」側レベルと「0」側レベルとに基づいて
閾値を自動的に設定する自動閾値設定部と、入力信号と
自動閾値設定部からの閾値とを入力として差動増幅を行
なう自動利得制御増幅部と、入力信号の振幅情報を検出
して、入力信号の振幅に応じた利得制御信号をフィード
フォワード信号として自動利得制御増幅部へ供給する利
得制御部とを有するとともに、リミッタ増幅基本ブロッ
ク部15が、入力信号の「1」側レベルと「0」側レベ
ルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設定部
と、入力信号と自動閾値設定部からの閾値とを入力とし
て差動増幅を行なうリミッタ増幅部とをそなえてもよい
(請求項24)。
【0041】さらに、少なくとも1つのリミッタ増幅基
本ブロック部15の自動閾値設定部に信号が入力されて
いないときにも閾値レベルが入力の無信号時レベルより
所定のガード電圧分だけ高くなるよう閾値レベルを制御
するガード電圧発生回路を、リミッタ増幅基本ブロック
部15の自動閾値設定部に設けてもよく(請求項2
5)、特に、このガード電圧発生回路を、最後段のリミ
ッタ増幅基本ブロック部の自動閾値設定部に設けてもよ
い(請求項26)。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図5は本発明の第1実施形態にかかる信号増幅回路の構
成を示すブロック図である。
【0043】この図5に示す信号増幅回路20は、例え
ば光通信システムの受信部において、伝送時に減衰した
光信号の波形整形を行なうための信号インタフェース回
路として用いられるものである。即ち、この信号増幅回
路20は、図6に示すように、その入力側に、入力信号
について光−電気変換を施す光−電気変換部としてのフ
ォトダイオード34と、フォトダイオード34の出力信
号を所定値に増幅する前置増幅回路としてのプリアンプ
35とが接続され、プリアンプ35からの微弱アナログ
信号からパルス信号を再生することにより、伝送時に減
衰した光信号の波形整形を行なうものである。
【0044】なお、プリアンプ35は、増幅回路35A
及び抵抗35Bからなるトランスインピーダンス型のプ
リアンプであり、フォトダイオード34からの電流信号
は、プリアンプ35により電流−電圧変換された後に信
号増幅回路20に入力されるようになっている。具体的
には、信号増幅回路20は、図5に示すように、信号増
幅基本ブロック部92をそなえるとともに、信号増幅基
本ブロック部92の後段にリミッタ増幅基本ブロック部
としてのリミッタ増幅回路33をそなえて構成されてい
る。
【0045】ここで、信号増幅基本ブロック部92は、
自動閾値制御(ATC;AutomaticThreshold Control)
回路22,自動利得制御(AGC;Automatic Gain Con
trol )増幅回路27,利得制御回路26及び遅延回路
43をそなえてなるATC−AGC増幅回路21と、オ
フセット補償フィードバックループ28とをそなえて構
成されている。
【0046】ATC回路22は、入力信号のピーク値と
ボトム値とを検出してこれらの値の中間値を閾値として
自動的に設定するものであり、ピーク検出回路23,ボ
トム検出回路24及び分圧回路25をそなえて構成され
ている。ここで、ピーク検出回路23は、入力信号のピ
ーク値を検出して「1」側レベルとして出力するもので
あり、「1」側レベル出力回路として機能するものであ
る。
【0047】また、ボトム検出回路24は、入力信号の
ボトム値を検出して「0」側レベルとして出力するもの
であり、「0」側レベル出力回路として機能するもので
ある。なお、これらのピーク検出回路23及びボトム検
出回路24は、それぞれ図示しないダイオード,保持容
量及び増幅回路から構成されている。
【0048】さらに、分圧回路25は、図5に示すよう
に、ピーク検出回路23の出力端子とボトム検出回路2
4の出力端子との間で直列接続された抵抗25A,25
Bにより構成され、ピーク検出回路23及びボトム検出
回路24でそれぞれ得られた入力信号のピーク値とボト
ム値とを分圧して閾値レベルを生成する。具体的には、
分圧回路25は、ピーク検出回路23からのピーク値と
ボトム検出回路24からのボトム値との分圧レベルを抵
抗25A,25Bの抵抗分割により求め、この分圧レベ
ルを閾値(閾値レベル)として設定し、AGC増幅回路
27の反転入力部に対して出力するようになっている。
通常、分圧比は1/2に設定され、閾値レベルは「1」
レベルと「0」レベルとの中間値となる。
【0049】即ち、ATC回路22は、入力信号の
「1」側レベルと「0」側レベルとに基づいて閾値を自
動的に設定する自動閾値設定部として機能しているので
ある。また、AGC増幅回路27は、入力信号とATC
回路22からの閾値とを入力として、利得制御回路26
からの利得制御信号に基づく利得で、ATC回路22か
らの閾値レベルを中心にして入力信号の差動増幅を行な
うものであり、自動利得制御増幅部として機能するもの
である。
【0050】具体的には、AGC増幅回路27は、図8
に示すように、負荷抵抗36,小利得差動対37,大利
得差動対38,利得制御差動対39及び定電流源40を
そなえて構成されている。また、負荷抵抗36は2つの
抵抗36A,36Bからなり、小利得差動対37はMO
S−FET37A,37Bから、大利得差動対38はM
OS−FET38A,38Bから、利得制御差動対39
はMOS−FET39A,39Bからなる。
【0051】ここで、小利得差動対37及び大利得差動
対38は、それぞれトランスコンダクタンスが異なるよ
うに設計されており、これらの2つの差動対37,38
に流れる電流値の割合を利得制御差動対39により制御
することにより、AGC回路27全体のトランスコンダ
クタンス値が変化するようになっている。また、AGC
増幅回路27全体で流れる電流は定電流源40により決
定されるため、電流値と負荷抵抗36との積で与えられ
るリミッタ振幅は、利得が変動した場合においても一定
に保たれるようになっている。
【0052】即ち、AGC増幅回路27は、同一の負荷
抵抗36にトランスコンダクタンスの異なる2つの差動
対37,38を接続し、2つの差動対入力に共通に差動
入力端子P1,P2を接続し、2つの差動対37,38
に流れる電流の総和をほぼ一定に保ちつつ、電流の比率
を変化させることで増幅利得を制御するように構成され
ているのである。
【0053】このような構成により、AGC増幅回路2
7においては、図8に示すように、入力信号及びATC
回路22からの閾値が、入力端子P1,P2から小利得
差動対37,大利得差動対38にそれぞれ入力されると
ともに、利得制御回路26からの利得制御信号が、利得
制御端子P3,P4から利得制御差動対39に入力され
ると、利得制御信号に基づく利得で、閾値レベルを中心
にして入力信号の差動増幅が行なわれ、増幅された信号
は出力端子P5,P6から出力される。
【0054】なお、利得制御信号(制御電圧)とAGC
増幅回路27の利得との関係の一例を図10に示す。即
ち、このAGC増幅回路27の利得特性は、利得制御端
子P3,P4に印加される制御電圧(利得制御信号)が
−0.2Vpp以上で利得が低下しはじめ、+0.4Vpp
でほぼ一定となるようなものである。なお、小利得差動
対37,大利得差動対38及び利得制御差動対39は、
MOS−FETの代わりに、バイポーラトランジスタに
より構成することもでき、このように、バイポーラトラ
ンジスタを用いたAGC増幅回路(このAGC増幅回路
を27′で示す)の構成を図21に示す。
【0055】即ち、図21に示すAGC増幅回路27′
においては、小利得差動対37はバイポーラトランジス
タ37C,37Dから、大利得差動対38はバイポーラ
トランジスタ38C,38Dから、利得制御差動対39
はバイポーラトランジスタ39C,39Dからなる。ま
た、AGC増幅回路27′においては、小利得差動対3
7に2つの抵抗96が設けられている。
【0056】ところで、利得制御回路26は、ATC回
路22のピーク検出回路23からのピーク値とボトム検
出回路24からのボトム値との差分から入力信号の振幅
情報(入力振幅レベル)を検出して、この入力振幅レベ
ルに応じた利得制御信号を、フィードフォワード信号と
してAGC増幅回路27へ供給するものであり、利得制
御部として機能するものである。
【0057】具体的には、利得制御回路26は、図7に
示すように、レベルシフト回路41及び差動増幅回路4
2をそなえて構成されている。ここで、差動増幅回路4
2は、ATC回路22のピーク検出回路23からの出力
(ピーク値)とボトム検出回路24からの出力(ボトム
値)とを入力として差動増幅を行なうことにより、ピー
ク値とボトム値の差レベル(即ち入力振幅レベル)をA
GC増幅回路27の利得制御信号(+及び−の利得制御
信号)に変換するものである。
【0058】また、レベルシフト回路41は、差動増幅
回路42の入力端の入力側に設けられ、ピーク値又はボ
トム値のいずれか(図7ではボトム値)が入力されて、
入力されたピーク値又はボトム値を所定レベル分シフト
させるものであり、抵抗41A及び定電流源41Bをそ
なえて構成されている。ここで、利得制御回路26によ
るAGC増幅回路27の利得制御について説明する。
【0059】本実施形態においては、AGC増幅回路2
7において増幅される信号がリミットされることを防ぐ
ために、利得制御回路26により、AGC増幅回路27
の利得が入力信号の振幅レベル(入力振幅)に応じて変
化するように制御されている。ここで、入力信号の振幅
とAGC増幅回路27の利得との関係の一例を図9に示
す。即ち、利得制御回路26は、図9に示すように、A
GC増幅回路27の利得を、入力振幅が小さいときには
最大利得Gmax とし、入力振幅が大きくなりV g1を超え
ると入力振幅に応じて減少させ、更に入力振幅が大きく
なりVg2を超えると最小利得Gmin とするように、入力
信号の振幅情報を用いてフィードフォワード的に制御し
ている。
【0060】なお、最大利得Gmax は、図5に示すリミ
ッタ増幅回路23において入力振幅が最小の信号がリミ
ットされる値となるように設計した値である。また、最
小利得Gmin は、AGC増幅回路27に振幅が最大の信
号(最大入力レベル)が入力された場合においても、A
GC増幅回路27において増幅される信号の値が、AG
C増幅回路27の線形範囲〔図11(a)に示すリミッ
タ振幅L参照〕を超えない値となるように(換言すれば
AGC回路27のリミッタ領域にかからないように)設
計した値である。
【0061】具体的には、AGC増幅回路27の線形範
囲を超えない最小の利得Gmin の値とは、例えば、 Gmin =Vlinear/Vinmaxlinear:AGC増幅回路27出力の線形範囲 Vinmax :最大入力レベル となるような値である。
【0062】即ち、AGC増幅回路27は、利得制御回
路26により、その出力信号のレベルが線形範囲を超え
ないように制御されているのである。なお、AGC増幅
回路27からの出力信号のレベルは一定にはならない
が、本実施形態にかかる信号増幅回路20における利得
制御では、1段目のAGC増幅回路27において増幅さ
れる信号がリミットしないようにすることが目的であ
り、出力信号のレベルはAGC増幅回路27の後段側に
位置するリミッタ増幅回路33にて決定されるため差し
支えない。
【0063】さらに、利得制御回路26によるAGC増
幅回路27の利得制御について、具体的に説明する。信
号増幅回路20に信号が入力されていないとき(入力信
号の振幅が0である時)には、図9に示すように、利得
が最大利得Gmax となるようにAGC増幅回路27を制
御する必要がある。
【0064】ところが、入力信号の振幅が0である時に
は、ピーク値とボトム値とをそのまま利得制御回路26
に入力すると、ピーク値とボトム値との差レベルも0と
なるため、利得制御回路26から出力される利得制御信
号は0Vppとなる。このとき、AGC増幅回路27は図
10に示すような利得特性を有していることから、AG
C増幅回路27の利得が最大利得Gmax 以下に設定され
てしまうことになる。
【0065】そこで、本実施形態においては、AGC増
幅回路27の利得の制御を適正に行なえるようにするた
めに、利得制御回路26にレベルシフト回路41を設
け、ピーク値又はボトム値のいずれかを所定レベル分シ
フトさせるように構成しているのである。例えば、図1
0に示すような特性を有するAGC増幅回路27に対し
ては、入力信号の振幅がVg1(図9参照)のときには、
利得制御回路26からの出力(利得制御信号)が−0.
2Vppとなり(図10参照)、また、入力信号の振幅が
g2(図9参照)のときには利得制御回路26からの出
力が+0.4Vppとなる(図10参照)ように、レベル
シフト回路41におけるレベルシフト値及び差動増幅回
路42における利得とが設計されているのである。
【0066】ところで、図5に示すオフセット補償フィ
ードバックループ28は、AGC増幅回路27の差動出
力の各ピーク値の差レベルについて低域フィルタ処理を
施したものを、AGC増幅回路27からの出力信号の差
情報として、AGC増幅回路27の入力側(図5ではA
TC回路22の出力部分)へフィードバックして、AG
C増幅回路27からの差動出力の各ピーク値が等しくな
るようにオフセット補償を行なうものであり、出力ピー
ク検出回路29−1,29−2,誤差増幅回路30,ロ
ーパスフィルタ31及び抵抗32をそなえて構成されて
いる。
【0067】ここで、出力ピーク検出回路29−1,2
9−2は、AGC増幅回路27からの差動出力(正相出
力及び逆相出力)信号のピーク値〔図11(a)に示す
正相出力ピーク値C及び逆相出力ピーク値D〕をそれぞ
れ検出するものである。また、誤差増幅回路30は、出
力ピーク検出回路29−1,29−2により検出された
各ピーク値C,Dの差分を、図11(a)に示すオフセ
ットOFとして増幅するものである。
【0068】さらに、ローパスフィルタ31は、誤差増
幅回路30により増幅されたオフセットOFについて低
域フィルタ処理を施すことにより、高周波成分を除去し
て直流成分をオフセット情報として取り出すものであ
り、その出力部は抵抗32を介して、ATC回路22の
分圧回路25の出力部に接続されている。ここで、抵抗
32は、分圧回路25の抵抗25A,25Bよりも抵抗
値の大きいものが使用されて、定電流源的に働くことに
より、オフセットを補正するように、抵抗25A,25
Bから電流を引き抜いたり、抵抗25A,25Bに電流
を流し込むものである。
【0069】そして、オフセット補償フィードバックル
ープ28により得られたオフセット情報は、AGC増幅
回路27の入力側(図5においてはAGC増幅回路27
の反転入力部)へフィードバックされるようになってい
る。なお、信号増幅回路20に信号が入力されないとき
(入力の無信号時)にも、オフセット補償フィードバッ
クループ28は、AGC増幅回路27の差動出力信号の
直流レベルを比較してオフセット情報を出力するように
なっている。
【0070】ここで、図30に示すように、AGC増幅
回路27の代わりにリミッタ増幅回路(図30の106
参照)を用いて信号増幅回路を構成した場合には、リミ
ッタ増幅回路からの出力信号の振幅は、図11(b)に
示すように出力信号のピーク値がリミットされることに
より〔図11(b)の符号E参照〕、入力信号の振幅に
よらず常に一定の大きさで出力されるため、上述したよ
うな出力信号のピーク値を用いたオフセット補償フィー
ドバックループを構成することができない。
【0071】これに対し、本実施形態では、前述のごと
く、利得制御回路26によりAGC増幅回路27が線形
範囲で動作するように制御されているため、AGC増幅
回路27からの出力信号のピーク値を用いたオフセット
補償フィードバックループ28を構成することができる
のである。ところで、遅延回路43は、AGC増幅回路
27の入力側に接続され、利得制御回路26からの利得
制御信号が立ち上がるのに十分な時間分遅れて、AGC
増幅回路27に信号が入力されるようにするものであ
る。
【0072】ATC−AGC増幅回路21においては、
ATC回路22のピーク検出回路23及びボトム検出回
路24におけるピーク値及びボトム値の検出が完了する
までは、利得制御回路26からの利得制御信号が立ち上
がらないため、AGC増幅回路27の利得制御が正常に
行なわれない。ここで、図12(a)に信号増幅回路2
0に入力される信号の波形を示し、図12(b)にAG
C増幅回路27に入力される信号の波形を示し、図12
(c)にAGC増幅回路27から出力される信号の波形
を示す。
【0073】図12(a)に示すような波形の信号(符
号S参照)が入力された場合には、ATC回路22にお
いては、図12(b)に示すように、この入力波形Sか
らピーク値及びボトム値(符号P,B参照)が検出さ
れ、これらの値に基づいて1/2のレベルに閾値レベル
が設定される(符号T参照)。ところが、ピーク値及び
ボトム値の検出が完了する前に信号が入力されると〔図
12(b)のG参照〕、その時点ではAGC増幅回路2
7の利得制御が行なわれていないため、AGC増幅回路
27の利得が適正値より大きく、信号の初期部(特に信
号の1ビット目)がそれ以降の信号に比べ大きくオーバ
シュートしてしまう〔図12(c)のJ参照〕。
【0074】このようにオーバシュートした信号がAG
C増幅回路27から出力されると、オフセット補償フィ
ードバックループ28においては、出力ピーク検出回路
29−1,29−2によりこのオーバシュートした信号
が検出されるためフィードバックが異常になる等、後段
の回路に悪影響を及ぼす場合がある。また、このように
オーバシュートした信号が、リミッタ増幅回路33にお
いてリミッタ増幅されると、出力される信号のパルス幅
が実際より太くなることもある。
【0075】このため、本実施形態においては、このよ
うな信号のオーバシュートを防ぐために、AGC増幅回
路27の入力側に遅延回路42を設けて、利得制御回路
26からの利得制御信号が立ち上がった後にAGC増幅
回路27に信号が入力されるようにして、AGC増幅回
路27に信号が入力した時点でAGC増幅回路27の利
得の設定が完了しているようにしているのである〔図1
2(b)のI及び図12(c)のK参照〕。
【0076】なお、信号増幅回路20が適用される光通
信システムの受信部(図6参照)において、信号の初期
部がオーバシュートしても差し支えない場合には、この
遅延回路43を設けなくてもよい。ところで、図5に示
すリミッタ増幅回路33は、信号増幅基本ブロック部9
2のAGC増幅回路27からの差動信号を入力として、
入力された信号を差動増幅した後に所定の信号レベルと
なるようにリミットして出力するものであり、リミッタ
増幅部として機能するものである。なお、リミッタ増幅
回路33においては、全ての入力範囲で出力振幅が一定
レベルにリミットされるようになっている。
【0077】上述の構成により、本発明の第1実施形態
にかかる信号増幅回路20においては、信号が入力され
ると、信号増幅基本ブロック部92のATC回路22で
は、自動的に入力信号のピーク値とボトム値に基づいた
閾値が設定される。また、オフセット補償フィードバッ
クループ28では、AGC増幅回路27の差動出力から
オフセット情報が検出されてAGC増幅回路27の入力
側へフィードバックし、オフセットがマイナス側にある
ときはオフセット補償フィードバックループ28から電
流が流入し、オフセットがプラス側にあるときはオフセ
ット補償フィードバックループ28へ電流が流入するよ
うに動作することにより、AGC増幅回路27からの差
動出力の各ピーク値が等しくなるようにオフセットが補
償され、閾値レベルが適正に補償される。
【0078】さらに、利得制御回路26では、ATC回
路22にて検出されたピーク値とボトム値との差分から
入力振幅レベルが検出され、図9に示すように、入力信
号の振幅が小さいときはAGC増幅回路27の利得を大
きくし、入力信号の振幅が大きいときはAGC増幅回路
27の利得を小さくするような利得制御信号が生成され
て、フィードフォワード信号としてAGC増幅回路27
へ供給される。
【0079】続いて、遅延回路43を介して入力された
信号と、オフセット補償フィードバックループ28によ
り適正に補償されたATC回路22からの閾値とがAG
C増幅回路27に入力されると、AGC増幅回路27で
は、利得制御回路26からの利得制御信号に基づく利得
で、ATC回路22からの閾値レベルを中心にして入力
信号の差動増幅が行なわれる。
【0080】そして、信号増幅基本ブロック部92のA
GC増幅回路27により差動増幅された信号がリミッタ
増幅回路33に入力されると、リミッタ増幅回路33で
は、この入力信号が差動増幅された後に所定の信号レベ
ルとなるようにリミットされて出力される。このよう
に、本発明の第1実施形態にかかる信号増幅回路20に
よれば、ATC回路22,利得制御回路26及びAGC
増幅回路27を有するATC−AGC増幅回路21をそ
なえ、利得制御回路26を用いて、全ての入力信号の振
幅レベルにおいてAGC増幅回路27がその線形範囲内
で動作するように制御することにより、AGC増幅回路
27にて増幅される信号がリミットされることを防ぐこ
とができる。
【0081】従って、AGC増幅回路27から出力され
る信号の振幅情報が失われないため、出力信号のピーク
値を用いるオフセット補償フィードバックループ28を
設けることができ、これにより、信号増幅回路20を構
成する各回路が有するオフセットを補償して出力信号の
パルス幅の変動を抑制することができ、入力信号レベル
に対して広いダイナミックレンジにわたり良好な出力波
形を得ることができる。
【0082】また、利得制御回路26を用いて、AGC
増幅回路27をフィードフォワード的に制御することに
より、一般的に用いられるフィードバック制御によるA
GC増幅回路よりも、応答の時定数を小さくすることが
できるため、AGC増幅回路27の立ち上がりを速くす
ることができ、例えば光通信のように信号の高速伝送を
行なう際には特に有効に機能する。
【0083】さらに、ATC回路22が入力信号の振幅
に基づいて閾値を設定することにより、信号が断続的に
入力される場合でも速やかに閾値を設定することができ
る。また、遅延回路43を設けて、利得制御回路26か
らの利得制御信号が立ち上がった後にAGC増幅回路2
7に信号が入力されるようにすることにより、AGC増
幅回路27に信号が入力した時点ではAGC増幅回路2
7の利得の設定が完了しているようにできるため、信号
のオーバシュートを防いで、信号増幅回路20の誤動作
を防ぐことができる。
【0084】なお、本実施形態においては、オフセット
補償フィードバックループ28が、出力ピーク検出回路
29−1,29−2をそなえ、AGC増幅回路27の差
動出力の各ピーク値の差レベルについて低域フィルタ処
理を施したものをAGC増幅回路27の入力側へフィー
ドバックしてAGC増幅回路27のオフセットを補償す
る場合について説明したが、オフセット補償フィードバ
ックループ28が、出力ピーク検出回路29−1,29
−2の代わりに2つの出力ボトム検出回路をそなえ、A
GC増幅回路27の差動出力の各ボトム値の差レベルに
ついて低域フィルタ処理を施したものをAGC増幅回路
27の入力側へフィードバックしてAGC増幅回路27
のオフセットを補償するようにしてもよく、このように
すれば信号増幅回路20をその使用に適した構成とする
ことができる。
【0085】この場合は、2つの出力ボトム検出回路
が、AGC増幅回路27からの差動出力(正相出力及び
逆相出力)信号のボトム値をそれぞれ検出するととも
に、誤差増幅回路30が、出力ボトム検出回路により検
出された各ボトム値の差分を増幅してオフセット情報と
する。また、本実施形態においては、信号増幅回路20
を、光通信システムの受信部において、伝送時に減衰し
た光信号の波形整形を行なうための信号インタフェース
回路として用いた場合を例に挙げて説明したが、情報処
理分野における高速・小振幅信号インタフェース回路と
しても用いることができる。
【0086】(b)第2実施形態の説明 図13は本発明の第2実施形態にかかる信号増幅回路の
構成を示すブロック図である。この図13に示す信号増
幅回路20Aも、前述の第1実施形態におけるものと同
様に、例えば光通信システムの受信部において、伝送時
に減衰した光信号の波形整形を行なうための信号インタ
フェース回路として用いられるものであり、信号増幅基
本ブロック部92Aをそなえるとともに、信号増幅基本
ブロック部92Aの後段にリミッタ増幅基本ブロック部
としてのリミッタ増幅回路33をそなえて構成されてい
る。
【0087】本実施形態においては、信号増幅基本ブロ
ック部92Aは、オフセット補償フィードバックループ
28Aを有するATC回路22A,AGC増幅回路2
7,利得制御回路26及び遅延回路43をそなえて構成
されている。ここで、ATC回路22Aは、上述の第1
実施形態におけるATC回路22と同様に、入力信号の
ピーク値とボトム値とを検出してこれらの値の中間値を
閾値として自動的に設定するものであるが、本実施形態
においては、ATC回路22Aは、ピーク検出回路2
3,オフセット補償フィードバックループ28A及び分
圧回路25により構成されている。
【0088】オフセット補償フィードバックループ28
Aは、上述の第1実施形態におけるものと同様に、AG
C増幅回路27の差動出力の各ピーク値について低域フ
ィルタ処理を施したものをAGC増幅回路27の入力側
(図13では分圧回路25の入力端部)へフィードバッ
クして、AGC増幅回路27からの差動出力の各ピーク
値が等しくなるようにオフセット補償を行なうものであ
り、図5に示す抵抗32が設けられていない点を除いて
は、同様の構成を有するものである。
【0089】なお、本実施形態において、抵抗32に相
当する抵抗が設けられていないのは、オフセット補償フ
ィードバックループ28Aのフィードバック出力を分圧
回路25のボトムレベル入力端部へ入力しているからで
あるが、このようにしてもオフセットの補償は、前述の
第1実施形態と同様にして行なわれる。ここで、本実施
形態にかかる信号増幅回路20Aを、特に光通信システ
ムにおける信号インタフェース回路として用いる場合に
は、入力信号が単極性信号であることから、オフセット
補償フィードバックループ28Aからの出力は入力信号
の「0」側レベルに相当するレベルで安定する。
【0090】このため、本実施形態においては、ATC
回路22Aが、ピーク検出回路23からのピーク値を
「1」側レベルとして用いるとともに、オフセット補償
フィードバックループ28Aからの出力情報を「0」側
レベル(この「0」側レベルにはオフセット情報が反映
されている)として用いることにより、閾値を発生する
ように構成されているのである。
【0091】即ち、本実施形態においては、オフセット
補償フィードバックループ28Aは、「0」側レベル出
力回路としての機能も兼ねそなえており、このオフセッ
ト補償フィードバックループ28Aからの出力は、AG
C増幅回路27の入力側(即ち分圧回路25)へフィー
ドバックされるとともに、利得制御回路26へ入力され
るようになっている。
【0092】なお、オフセット補償フィードバックルー
プ28Aは、前述のごとく、信号増幅回路20Aに信号
が入力されないとき(入力の無信号時)でも、AGC増
幅回路27の差動出力信号の直流レベルを比較して、オ
フセット情報を出力している状態である。また、AGC
増幅回路27,利得制御回路26,リミッタ増幅回路3
3,ピーク検出回路23,分圧回路25及び遅延回路4
3は、上述の第1実施形態において説明したものと同様
の機能及び構成を有するものである。
【0093】上述の構成により、本発明の第2実施形態
にかかる信号増幅回路20Aにおいては、信号が入力さ
れると、信号増幅基本ブロック部92Aのオフセット補
償フィードバックループ28Aでは、入力信号の「0」
側レベルをオフセット補償のために変動させることによ
り、AGC増幅回路27からの差動出力の各ピーク値が
等しくなるようにオフセットが補償され、ATC回路2
2Aでは、入力信号のピーク値と入力信号の「0」側レ
ベル(即ちオフセット補償フィードバックループ28A
からの出力情報)に基づいて、適正に補償された閾値が
自動的に設定される。
【0094】また、利得制御回路26では、ATC回路
22Aにて検出されたピーク値と入力信号の「0」側レ
ベルとの差分に応じた利得制御信号が生成されて、フィ
ードフォワード信号としてAGC増幅回路27へ供給さ
れる。続いて、遅延回路43を介して入力された信号
と、オフセット補償フィードバックループ28Aにより
適正に補償されたATC回路22Aからの閾値とがAG
C増幅回路27に入力されると、AGC増幅回路27で
は、利得制御回路26からの利得制御信号に基づく利得
で、ATC回路22Aからの閾値レベルを中心にして入
力信号の差動増幅が行なわれる。
【0095】そして、信号増幅基本ブロック部92Aの
AGC増幅回路27により差動増幅された信号がリミッ
タ増幅回路33に入力されると、リミッタ増幅回路33
では、この入力信号が差動増幅された後に所定の信号レ
ベルとなるようにリミットされて出力される。このよう
に、本発明の第2実施形態にかかる信号増幅回路20A
によれば、オフセット補償フィードバックループ28A
を有するATC回路22,利得制御回路26,AGC増
幅回路27及び遅延回路43をそなえて構成されること
により、上述した第1実施形態にかかる信号増幅回路2
0と同様の利点が得られるほか、オフセット補償フィー
ドバックループ28Aが「0」側レベル出力回路として
の機能も兼ねそなえることにより、信号増幅回路20A
を構成する回路数を削減して、信号増幅回路20Aの構
成を簡素化することができる。
【0096】(c)第3実施形態の説明 図14は本発明の第3実施形態にかかる信号増幅回路の
構成を示すブロック図である。この図14に示す信号増
幅回路20Bも、前述の第1,第2実施形態におけるも
のと同様に、例えば光通信システムの受信部において、
伝送時に減衰した光信号の波形整形を行なうための信号
インタフェース回路として用いられるものであり、信号
増幅基本ブロック部92Bをそなえるとともに、信号増
幅基本ブロック部92Bの後段にリミッタ増幅基本ブロ
ック部としてのリミッタ増幅回路33をそなえて構成さ
れている。
【0097】ここで、信号増幅基本ブロック部92B
は、ATC回路22B,AGC増幅回路27,利得制御
回路26をそなえてなるATC−AGC増幅回路21
と、オフセット補償フィードバックループ28Bとをそ
なえて構成されている。ATC回路22Bは、前述の第
1実施形態におけるATC回路22と同様に、入力信号
のピーク値とボトム値とを検出してこれらの値の中間値
を閾値として自動的に設定するものであるが、本実施形
態においては、ATC回路22Bは、ピーク検出回路2
3,基準レベル発生回路45及び分圧回路25により構
成されている。
【0098】ここで、本実施形態にかかる信号増幅回路
20Bを、光通信システムにおける信号インタフェース
回路として用いる場合のように、入力信号が単極性信号
である場合には、入力信号の振幅によらず「0」側レベ
ルは一定となるため、入力信号の「0」側レベルは特に
検出する必要がない。このため、本実施形態において
は、回路構成を簡略化するために、前述の第1,第2実
施形態において説明したボトム検出回路(例えば図5の
符号24参照)の代わりに、入力信号の「0」側レベル
に相当する基準レベル信号を発生する基準レベル発生回
路45を設け、ATC回路22Bが、ピーク検出回路2
3からのピーク値を「1」側レベルとして用いるととも
に、基準レベル発生回路45からの基準レベルを「0」
側レベルとして用いることにより、閾値を発生するよう
に構成されているのである。
【0099】また、本実施形態においては、オフセット
補償フィードバックループ28Bは、AGC増幅回路2
7の差動出力のピーク値とボトム値とを分圧したものの
差レベルについて低域フィルタ処理を施したものをAG
C増幅回路27の入力側(図14ではATC回路22B
の出力部分)へフィードバックして、AGC増幅回路2
7からの差動出力のピーク値とボトム値とを分圧したも
のが等しくなるようにオフセット補償を行なうように構
成されている。
【0100】即ち、オフセット補償フィードバックルー
プ28Bは、図14に示すように、出力ピーク検出回路
46−1,46−2,出力ボトム検出回路47−1,4
7−2,抵抗48A〜48D,誤差増幅回路30B,ロ
ーパスフィルタ31及び抵抗32をそなえて構成されて
おり、出力ピーク検出回路46−1の出力端子と出力ボ
トム検出回路47−1の出力端子とは、直列接続された
抵抗48A,48Bを介して接続されており、出力ピー
ク検出回路46−2の出力端子と出力ボトム検出回路4
7−2の出力端子とは、直列接続された抵抗48C,4
8Dを介して接続されている。
【0101】ここで、出力ピーク検出回路46−1,4
6−2は、AGC増幅回路27からの差動出力(それぞ
れ正相出力及び逆相出力)信号のピーク値を検出するも
のであり、出力ボトム検出回路47−1,47−2は、
AGC増幅回路27からの差動出力(それぞれ正相出力
及び逆相出力)信号のボトム値を検出するものである。
【0102】そして、出力ピーク検出回路46−1によ
り検出されたピーク値と出力ボトム検出回路47−1に
より検出されたボトム値とは、抵抗48A,48Bによ
り分圧されて、また、出力ピーク検出回路46−2によ
り検出されたピーク値と出力ボトム検出回路47−2に
より検出されたボトム値とは、抵抗48C,48Dによ
り分圧されて、それぞれ誤差増幅回路30Bに対して出
力されるようになっている。
【0103】また、誤差増幅回路30Bは、抵抗48A
〜48Dにより分圧されたAGC増幅回路27の差動出
力のピーク値とボトム値との分圧値の差分を、オフセッ
トとして増幅するものである。なお、AGC増幅回路2
7,利得制御回路26,リミッタ増幅回路33,ピーク
検出回路23,分圧回路25,ローパスフィルタ31及
び抵抗32は、上述の第1実施形態において説明したも
のと同様の機能及び構成を有するものである。
【0104】上述の構成により、本発明の第3実施形態
にかかる信号増幅回路20Bにおいては、信号が入力さ
れると、信号増幅基本ブロック部92BのATC回路2
2Bでは、自動的に入力信号のピーク値と基準レベルに
基づいた閾値が設定される。また、オフセット補償フィ
ードバックループ28Bでは、AGC増幅回路27の差
動出力からオフセット情報が検出されてAGC増幅回路
27の入力側へフィードバックすることにより、AGC
増幅回路27からの差動出力のピーク値とボトム値とを
分圧したものが等しくなるようにオフセットが補償さ
れ、閾値レベルが適正に補償される。
【0105】さらに、利得制御回路26では、ATC回
路22Bにて検出されたピーク値と基準レベルとの差分
に応じた利得制御信号が生成されて、フィードフォワー
ド信号としてAGC増幅回路27へ供給される。続い
て、入力された信号とATC回路22Bからの閾値とが
AGC増幅回路27に入力されると、AGC増幅回路2
7では、利得制御回路26からの利得制御信号に基づく
利得で、ATC回路22Bからの閾値レベルを中心にし
て入力信号の差動増幅が行なわれる。
【0106】そして、信号増幅基本ブロック部92Bの
AGC増幅回路27により差動増幅された信号がリミッ
タ増幅回路33に入力されると、リミッタ増幅回路33
では、この入力信号が差動増幅された後に所定の信号レ
ベルとなるようにリミットされて出力される。このよう
に、本発明の第3実施形態にかかる信号増幅回路20B
によれば、ATC回路22,利得制御回路26,AGC
増幅回路27及びオフセット補償フィードバックループ
28Bをそなえて構成されることにより、上述した第1
実施形態にかかる信号増幅回路20と同様の利点が得ら
れるほか、ATC回路22が基準レベル発生回路45を
そなえて構成されることにより、信号増幅回路20Bの
構成を簡素化することができる。
【0107】また、オフセット補償フィードバックルー
プ28Bが、出力ピーク検出回路46−1,46−2,
出力ボトム検出回路47−1,47−2をそなえ、AG
C増幅回路27の差動出力のピーク値とボトム値とを分
圧したもの(即ち、ATC回路22Bからの閾値レベル
と同様の、AGC増幅回路27の差動出力のピーク値と
ボトム値との中間値)を用いてAGC増幅回路27のオ
フセットを補償することにより、信号の入力レベルが変
動した場合にも安定してオフセット補償を行なうことが
できる。
【0108】なお、本実施形態においても、AGC増幅
回路27の入力側に遅延回路(図5の符号43参照)を
設ければ、前述のごとく、利得制御回路26からの利得
制御信号が立ち上がった後にAGC増幅回路27に信号
が入力されるようにすることができ、信号のオーバシュ
ート〔図12(c)のJ参照〕を防ぐことができる。ま
た、本実施形態においても、オフセット補償フィードバ
ックループ28Bを、図5に示すように2つの出力ピー
ク検出回路をそなえて構成し、AGC増幅回路27の差
動出力の各ピーク値を用いてAGC増幅回路27のオフ
セットを補償するようにしたり、2つの出力ボトム検出
回路をそなえて構成し、AGC増幅回路27の差動出力
の各ボトム値を用いてAGC増幅回路27のオフセット
を補償するようにしてもよい。
【0109】さらに、基準レベル発生回路45の代わり
に、ボトム検出回路(図5の符号24参照)を用いれ
ば、本実施形態にかかる信号増幅回路20Bを、情報処
理分野における高速・小振幅信号インタフェース回路と
しても用いることができる。 (d)第4実施形態の説明 図15は本発明の第4実施形態にかかる信号増幅回路の
構成を示すブロック図である。
【0110】この図15に示す信号増幅回路50も、前
述の第1〜第3実施形態におけるものと同様に、例えば
光通信システムの受信部において、伝送時に減衰した光
信号の波形整形を行なうための信号インタフェース回路
として用いられるものである。本実施形態にかかる信号
増幅回路50は、AGC増幅回路27を有する信号増幅
基本ブロック部93と、AGC増幅回路53を有するA
GC増幅回路ブロック部51とをそなえるとともに、信
号増幅基本ブロック部93の後段にリミッタ増幅基本ブ
ロック部としてのリミッタ増幅回路33をそなえて構成
されている。
【0111】本実施形態においては、信号増幅回路50
の設計の自由度を大きくするために、信号増幅回路50
が、複数のAGC増幅回路(図15ではAGC増幅回路
27,53)をそなえて構成されている。例えば、信号
増幅基本ブロック部93及びAGC増幅回路ブロック5
1を構成するAGC増幅回路27,53として利得特性
が異なるAGC増幅回路を用いれば、信号増幅回路50
の信号増幅特性を任意に設定することができる。
【0112】ここで、信号増幅基本ブロック部93は、
図15に示すように、ピーク検出回路23,ボトム検出
回路24,利得制御回路26,AGC増幅回路27及び
オフセット補償フィードバックループ28Cをそなえて
構成されている。ピーク検出回路23,ボトム検出回路
24,利得制御回路26及びAGC増幅回路27は、前
述の第1実施形態におけるものと同様の機能及び構成を
有するものである。
【0113】また、オフセット補償フィードバックルー
プ28Cは、図5に示す抵抗32が設けられていない点
を除いては、前述の第1実施形態におけるものと同様の
構成を有するものである。例えば図5に示すような信号
増幅回路20においては、オフセット補償フィードバッ
クループ28により、AGC増幅回路27からの差動出
力の各ピーク値が等しくなるように、AGC増幅回路2
7の閾値レベル(参照電圧)が決定される。
【0114】即ち、AGC増幅回路27からの差動出力
の各ピーク値が等しくなるということは、AGC増幅回
路27では信号振幅の中間レベルを中心にして入力信号
が増幅されていることを示しており、換言すれば、オフ
セット補償フィードバックループ28は、それ自身が閾
値レベルを信号中央(即ち入力信号の振幅の中心)に設
定するような機能を有していることになる。
【0115】そこで、本実施形態においては、図15に
示すように、信号増幅回路50がATC回路(図5に示
す符号22参照)をそなえることなく構成されている。
この場合は、オフセット補償フィードバックループ28
Cは、AGC増幅回路33の差動出力の各ピーク値の差
レベルについて低域フィルタ処理を施したものをAGC
増幅回路27の入力側へ閾値〔参照電圧(参照信号)〕
としてフィードバックして、AGC増幅回路27の差動
出力の直流レベルがほぼ等しくなるように閾値を設定す
るように構成されている。即ち、この閾値には、オフセ
ット情報も反映されていることになる。
【0116】また、AGC増幅回路27は、入力信号と
この参照信号とを入力として、利得制御回路26からの
利得制御信号に基づく利得で、オフセット補償フィード
バックループ28Cにより設定された参照信号レベル
(参照レベル)を中心にして入力信号の差動増幅を行な
うように構成されている。なお、オフセット補償フィー
ドバックループ28Cは、前述のごとく、信号増幅回路
50に信号が入力されないとき(入力の無信号時)でも
動作しているが、信号が断続的に入力される場合には、
その時定数が大きいことから入力信号に対応した参照信
号の出力が遅れることになる。従って、本実施形態にか
かる信号増幅回路50は、信号が連続的に入力される場
合に特に有効に機能する。
【0117】ところで、AGC増幅回路ブロック部51
は、AGC増幅回路53及び利得制御回路52をそなえ
て構成されている。ここで、利得制御回路52は、信号
増幅基本ブロック部93のピーク検出回路23からのピ
ーク値とボトム検出回路24からのボトム値との差分か
ら入力信号の振幅情報(入力振幅レベル)を検出して、
この入力振幅レベルに応じた利得制御信号を、フィード
フォワード信号としてAGC増幅回路53へ供給するも
のであり、利得制御部として機能するものである。
【0118】また、AGC増幅回路53は、信号増幅基
本ブロック部93のAGC増幅回路27からの差動信号
を入力として、利得制御回路52からの利得制御信号に
基づく利得で、入力信号の差動増幅を行なうものであ
り、自動利得制御増幅部として機能するものである。な
お、AGC増幅回路53及び利得制御回路52は、AG
C増幅回路27及び利得制御回路26と同様の構成もの
を用いることができる(図7及び図8参照)。
【0119】ところで、リミッタ増幅回路33は、AG
C増幅回路ブロック部51のAGC増幅回路53からの
差動信号を入力として、入力された信号を差動増幅した
後に所定の信号レベルとなるようにリミットして出力す
るものである。上述の構成により、本発明の第4実施形
態にかかる信号増幅回路50においては、信号が入力さ
れると、信号増幅基本ブロック部93のオフセット補償
フィードバックループ28Cでは、自動的にAGC増幅
回路33からの差動出力に基づいてオフセット情報が反
映された参照レベルが設定される。
【0120】また、利得制御回路26では、ピーク検出
回路23からのピーク値とボトム検出回路24からのボ
トム値との差分に応じた利得制御信号が生成されて、フ
ィードフォワード信号としてAGC増幅回路27へ供給
される。続いて、入力された信号とオフセット補償フィ
ードバックループ28Cからの参照信号とがAGC増幅
回路27に入力されると、AGC増幅回路27では、利
得制御回路26からの利得制御信号に基づく利得で、オ
フセット補償フィードバックループ28Cからの参照レ
ベルを中心にして入力信号の差動増幅が行なわれる。
【0121】また、AGC増幅回路ブロック部51の利
得制御回路52では、信号増幅基本ブロック部93のピ
ーク検出回路23からのピーク値とボトム検出回路24
からのボトム値との差分に応じた利得制御信号が生成さ
れて、フィードフォワード信号としてAGC増幅回路5
3へ供給される。さらに、信号増幅基本ブロック部93
のAGC増幅回路27により差動増幅された信号が、A
GC増幅回路ブロック部51のAGC増幅回路53に入
力されると、AGC増幅回路53では、利得制御回路5
2からの利得制御信号に基づく利得で、入力信号の差動
増幅が行なわれる。
【0122】そして、AGC増幅回路ブロック部51の
AGC増幅回路53により差動増幅された信号がリミッ
タ増幅回路33に入力されると、リミッタ増幅回路33
では、この入力信号が差動増幅された後に所定の信号レ
ベルとなるようにリミットされて出力される。このよう
に、本発明の第4実施形態にかかる信号増幅回路50に
よれば、ピーク検出回路23,ボトム検出回路24,利
得制御回路26,AGC増幅回路27及びオフセット補
償フィードバックループ28Cをそなえて構成されるこ
とにより、上述した第1実施形態にかかる信号増幅回路
20と同様の利点を得ることができる。
【0123】また、オフセット補償フィードバックルー
プ28Cが、閾値レベルを信号中央(即ち入力信号の振
幅の中心)に設定するような機能を有し、このオフセッ
ト補償フィードバックループ28Cにより閾値を設定す
ることにより、閾値を設定するためのATC回路を設け
る必要がなくなるため、信号増幅回路50を簡素に構成
することができる。
【0124】さらに、信号増幅回路50が、多段のAG
C増幅回路27,53をそなえて構成されることによ
り、信号増幅回路50の設計の自由度を大きくすること
ができる。なお、本実施形態においても、AGC増幅回
路27の入力側に遅延回路(図5の符号43参照)を設
ければ、前述のごとく、利得制御回路26からの利得制
御信号が立ち上がった後にAGC増幅回路27に信号が
入力されるようにすることができ、信号のオーバシュー
ト〔図12(c)のJ参照〕を防ぐことができる。
【0125】また、本実施形態においても、オフセット
補償フィードバックループ28Cを、2つの出力ボトム
検出回路をそなえて構成し、AGC増幅回路27の差動
出力の各ボトム値を用いてAGC増幅回路27のオフセ
ットを補償するようにしたり、図14に示すように、2
つの出力ピーク検出回路,2つの出力ボトム検出回路及
び4つの抵抗をそなえて構成し、AGC増幅回路27の
差動出力のピーク値とボトム値とを分圧したものを用い
てAGC増幅回路27のオフセットを補償するようにし
てもよい。
【0126】特に、本実施形態にかかる信号増幅回路5
0を、光通信システムにおける信号インタフェース回路
として用いる場合には、ボトム検出回路24の代わりに
基準レベル発生回路(図14の符号45参照)を用い
て、信号増幅回路50の構成を簡素化してもよい。さら
に、本実施形態においては、信号増幅回路50を、光通
信システムの受信部において、伝送時に減衰した光信号
の波形整形を行なうための信号インタフェース回路とし
て用いた場合を例に挙げて説明したが、情報処理分野に
おける高速・小振幅信号インタフェース回路としても用
いることができる。
【0127】(e)第5実施形態の説明 図16は本発明の第5実施形態にかかる信号増幅回路の
構成を示すブロック図である。この図16に示す信号増
幅回路60も、前述の第1〜第4実施形態におけるもの
と同様に、例えば光通信システムの受信部において、伝
送時に減衰した光信号の波形整形を行なうための信号イ
ンタフェース回路として用いられるものである。
【0128】本実施形態にかかる信号増幅回路60は、
図16に示すように、信号増幅基本ブロック部としての
ATC−AGC増幅回路61をそなえるとともに、AT
C−AGC増幅回路61の後段にリミッタ増幅基本ブロ
ック部としてのATC−リミッタ増幅回路68をそなえ
て構成されている。ここで、ATC−AGC増幅回路6
1は、ATC回路62,利得制御回路66及びAGC増
幅回路67をそなえて構成されている。
【0129】ATC回路62は、入力信号のピーク値と
ボトム値とを検出してこれらの値の中間値を閾値として
自動的に設定するものであり、ピーク検出回路63,ボ
トム検出回路64及び抵抗65A,65Bからなる分圧
回路65をそなえて構成されている。なお、ピーク検出
回路63,ボトム検出回路64及び分圧回路65は、上
述の第1実施形態におけるもの(図5参照)と同様の機
能及び構成を有している。
【0130】また、利得制御回路66は、ATC回路6
2のピーク検出回路63からのピーク値とボトム検出回
路64からのボトム値との差分から入力信号の振幅情報
(入力振幅レベル)を検出して、この入力振幅レベルに
応じた利得制御信号を、フィードフォワード信号として
AGC増幅回路67へ供給するものである。さらに、A
GC増幅回路67は、入力信号とATC回路62からの
閾値とを入力として、利得制御回路66からの利得制御
信号に基づく利得で、ATC回路62からの閾値レベル
を中心にして入力信号の差動増幅を行なうものである。
【0131】なお、利得制御回路66及びAGC増幅回
路67も、上述の第1実施形態におけるものと同様の機
能及び構成を有している(図7及び図8参照)。また、
ATC−リミッタ増幅回路68は、ATC回路69及び
リミッタ増幅回路91′をそなえて構成されている。こ
こで、ATC回路69は、前述したATC回路62と同
様に、入力信号(即ちAGC増幅回路67からの出力信
号)のピーク値とボトム値とを検出してこれらの値の中
間値を閾値として自動的に設定するものであり、ピーク
検出回路63A,ボトム検出回路64A及び抵抗65
D,65Eからなる分圧回路65Cをそなえて構成され
ている。なお、ピーク検出回路63A,ボトム検出回路
64A及び分圧回路65Cも、上述の第1実施形態にお
けるもの(図5参照)と同様の機能及び構成を有してい
る。
【0132】また、リミッタ増幅回路91′は、ATC
−AGC増幅回路61のAGC増幅回路67からの正相
出力とATC回路69からの閾値とを入力として、AT
C回路69からの閾値レベルを中心にしてAGC増幅回
路67からの入力信号を差動増幅した後、増幅した信号
を所定の信号レベルとなるようにリミットして出力する
ものである。なお、リミッタ増幅回路91′において
は、全ての入力範囲で出力振幅が一定レベルにリミット
されるようになっている。
【0133】ここで、図17(a)にAGC増幅回路6
7からの差動出力(正相出力)信号の波形図を示すと、
AGC増幅回路67からの出力は、この図17(a)に
示すように、常にAGC増幅回路27の線形範囲〔図1
7(a)に示すリミッタ振幅L〕内にある。このため、
ATC−AGC増幅回路61が有するオフセットによ
り、ピーク値P及びボトム値Bにより決定される閾値T
がシフトした場合でも、ATC−AGC増幅回路61の
AGC増幅回路67からの出力は、直流レベルが変動す
るのみで、パルス幅の変動はほとんど生じない。
【0134】そこで、本実施形態においては、ATC−
AGC増幅回路61が有するオフセットを補償するため
に、ATC−AGC増幅回路61の後段にATC−リミ
ッタ増幅回路68を設けて、AGC増幅回路67からの
出力レベルの変動を、ATC−リミッタ増幅回路68の
ATC回路69により追従して補償するように構成され
ている。
【0135】換言すれば、ATC−リミッタ増幅回路6
8においては、リミッタ増幅回路91′を、ATC回路
69によりフィードフォワード的に制御することによ
り、ATC−AGC増幅回路61が有するオフセットを
補償するように構成されているのである。なお、このよ
うにATC回路が多段接続された信号増幅回路として
は、ATC−リミッタ増幅回路(符号68参照)が多段
に接続された信号増幅回路もあり、例えば、ATC−A
GC増幅回路61の代わりにATC−リミッタ増幅回路
をそなえた信号増幅回路も考えられる。
【0136】ところが、前段のリミッタ増幅回路では、
信号の入力レベルが大きいと、図17(b)に示すよう
に、リミッタ増幅回路の線形範囲〔図17(b)に示す
リミッタ振幅L〕を超えた部分がリミットされるため、
信号の線形性が失われてしまう。なお、このときは、後
段のリミッタ増幅回路では、図17(b)に示すピーク
値M及びボトム値Nから閾値Uが決定されることにな
る。
【0137】一方、ATC−AGC増幅回路61のAG
C増幅回路67では、図17(a)に示すように、信号
がリミットせずに常に線形範囲で動作するため、リミッ
タ増幅回路では線形性が失われるような大きなレベルの
信号が入力された場合でも、オフセットにより生じた閾
値レベルのずれを出力レベルの変動として線形に反映す
ることが可能となる。
【0138】そこで、本実施形態においては、前段の増
幅回路をATC−AGC増幅回路61とすることによ
り、後段のATC回路69によりオフセットを補償でき
るような入力信号の範囲を広げ、ATC回路を多段接続
する効果をさらに大きくしているのである。上述の構成
により、本発明の第5実施形態にかかる信号増幅回路6
0においては、信号が入力されると、ATC−AGC増
幅回路61のATC回路62では、自動的に入力信号の
ピーク値とボトム値に基づいた閾値が設定される。
【0139】また、利得制御回路66では、ATC回路
62にて検出されたピーク値とボトム値との差分に応じ
た利得制御信号が生成されて、フィードフォワード信号
としてAGC増幅回路67へ供給される。続いて、入力
信号とATC回路62からの閾値とがAGC増幅回路6
7に入力されると、AGC増幅回路67では、利得制御
回路66からの利得制御信号に基づく利得で、ATC回
路62からの閾値レベルを中心にして入力信号の差動増
幅が行なわれる。
【0140】さらに、ATC−AGC増幅回路61のA
GC増幅回路67により差動増幅された信号がATC−
リミッタ増幅回路68に出力されると、ATC−リミッ
タ増幅回路68のATC回路69では、自動的にAGC
増幅回路67からの出力信号のピーク値とボトム値に基
づいた閾値が設定される。そして、AGC増幅回路67
からの正相出力とATC回路69からの閾値とがリミッ
タ増幅回路91′に入力されると、リミッタ増幅回路9
1′では、ATC回路69からの閾値レベルを中心にし
てAGC増幅回路67からの入力信号が差動増幅された
後、増幅された信号が所定の信号レベルとなるようにリ
ミットされて出力される。
【0141】このように、本発明の第5実施形態にかか
る信号増幅回路60によれば、ATC−AGC増幅回路
61をそなえるとともに、その後段にATC−リミッタ
増幅回路68をそなえて構成されることにより、上述し
た第1実施形態にかかる信号増幅回路20と同様の利点
が得られるほか、ATC−リミッタ増幅回路68におい
てフィードフォワード制御によりオフセットの補償を行
なうことにより、オフセット補償フィードバックループ
(図5の符号28参照)を用いることなく信号のパルス
幅の変動を低減することができるため、応答の時定数に
制限がある高速の信号の増幅を行なう際にも適用するこ
とができる。
【0142】なお、本実施形態においても、ATC−A
GC増幅回路61のAGC増幅回路67の入力側に遅延
回路(図5の符号43参照)を設ければ、前述のごと
く、利得制御回路66からの利得制御信号が立ち上がっ
た後にAGC増幅回路67に信号が入力されるようにす
ることができ、信号のオーバシュート〔図12(c)の
J参照〕を防ぐことができる。
【0143】特に、本実施形態にかかる信号増幅回路6
0を、光通信システムにおける信号インタフェース回路
として用いる場合には、ボトム検出回路24の代わりに
基準レベル発生回路(図14の符号45参照)を用い
て、信号増幅回路60の構成を簡素化してもよい。ま
た、本実施形態においては、信号増幅回路60を、光通
信システムの受信部において、伝送時に減衰した光信号
の波形整形を行なうための信号インタフェース回路とし
て用いた場合を例に挙げて説明したが、情報処理分野に
おける高速・小振幅信号インタフェース回路としても用
いることができる。
【0144】(f)第6実施形態の説明 図18は本発明の第6実施形態にかかる信号増幅回路の
構成を示すブロック図である。この図18に示す信号増
幅回路70も、前述の第1〜第5実施形態におけるもの
と同様に、例えば光通信システムの受信部において、伝
送時に減衰した光信号の波形整形を行なうための信号イ
ンタフェース回路として用いられるものである。
【0145】本実施形態にかかる信号増幅回路70は、
図18に示すように、信号増幅基本ブロック部としての
ATC−AGC増幅回路71,78をそなえるととも
に、ATC−AGC増幅回路78の後段にリミッタ増幅
基本ブロック部としてのATC−リミッタ増幅回路85
をそなえて構成されている。本実施形態においては、信
号増幅回路70の設計の自由度を大きくするために、信
号増幅回路70が2段のATC−AGC増幅回路71,
78をそなえて構成されている。例えば、ATC−AG
C増幅回路71,78をそれぞれ利得特性が異なるAG
C増幅回路(図18の符号77,84参照)を用いて構
成すれば、信号増幅回路70の信号増幅特性を任意に設
定することができる。
【0146】ここで、ATC−AGC増幅回路71は、
ATC回路72,利得制御回路76及びAGC増幅回路
77をそなえて構成されている。ATC回路72は、入
力信号のピーク値とボトム値とを検出してこれらの値の
中間値を閾値として自動的に設定するものであり、ピー
ク検出回路73,ボトム検出回路74及び抵抗75A,
75Bからなる分圧回路75をそなえて構成されてい
る。
【0147】ここで、ピーク検出回路73は、入力信号
のピーク値を検出して「1」側レベルとして出力するも
のであり、「1」側レベル出力回路として機能するもの
である。このピーク検出回路73は、図22に示すよう
に、差動増幅回路54,ダイオード55,検出容量56
及びバッファ57をそなえて構成されており、入力信号
がハイレベル(「1」側レベル)であるときには、検出
容量56を充電し、入力信号がローレベル(「0」側レ
ベル)であるときには、ダイオード55を用いて差動増
幅回路54の出力インピーダンスを高くして放電パスを
断つことにより、入力信号のピーク値の検出及び保持を
行なうものである。
【0148】なお、バッファ57は、高入力インピーダ
ンスのときに低出力インピーダンスとなるような回路で
あり、検出容量56に保持された電荷が他の回路(例え
ばピーク検出回路73の後段に接続された分圧回路7
5)に流出するのを防ぐために設けられている。また、
このピーク検出回路73は、詳細には、図23に示すよ
うな構成を有しており、差動増幅回路54は2つのMO
S−FET54Aからなる差動対と3つのMOS−FE
T54Bとをそなえて構成されている。
【0149】さらに、ダイオード55は、MOS−FE
T55Aで構成されており、バッファ57は、ドレイン
接地されたソースホロア構成の一対のMOS−FET5
7Aをそなえて構成されている。なお、49は、ピーク
検出回路73内の差動増幅回路54及びバッファ57に
電流を供給する定電流源としてのバイアス回路であり、
図23に示すように、2つのMOS−FET49Aと2
つの定電流源49Bとをそなえている。
【0150】さらに、ボトム検出回路74は、入力信号
のボトム値を検出して「0」側レベルとして出力するも
のであり、「0」側レベル出力回路として機能するもの
である。このボトム検出回路74は、図24に示すよう
に、差動増幅回路54′,ダイオード55′,検出容量
56及びバッファ57をそなえて構成されており、前述
したピーク検出回路73とは逆に、入力信号がローレベ
ル(「0」側レベル)であるときには、検出容量56を
充電し、入力信号がハイレベル(「1」側レベル)であ
るときには、ダイオード55′を用いて差動増幅回路5
4′の出力インピーダンスを高くして放電パスを断つこ
とにより、入力信号のボトム値の検出及び保持を行なう
ものである。
【0151】なお、バッファ57は、高入力インピーダ
ンスのときに低出力インピーダンスとなるような回路で
あり、検出容量56に保持された電荷が他の回路(例え
ばボトム検出回路74の後段に接続された分圧回路7
5)に流出するのを防ぐために設けられている。また、
このボトム検出回路74は、詳細には、図25に示すよ
うな構成を有しており、差動増幅回路54′は2つのM
OS−FET54Cからなる差動対と3つのMOS−F
ET54Dとをそなえて構成されている。
【0152】さらに、ダイオード55′は、MOS−F
ET55Bで構成されており、バッファ57は、ドレイ
ン接地されたソースホロア構成の一対のMOS−FET
57Aをそなえて構成されている。また、このボトム検
出回路74にも、前述したピーク検出回路73と同様
に、ボトム検出回路74内の差動増幅回路54′及びバ
ッファ57に電流を供給する定電流源としてのバイアス
回路49が設けられている。このバイアス回路49は、
図25に示すように、2つのMOS−FET49Aと2
つの定電流源49Bとをそなえている。
【0153】なお、分圧回路75は、上述の第1実施形
態におけるもの(図5参照)と同様の機能及び構成を有
している。また、利得制御回路76は、ATC回路72
のピーク検出回路73からのピーク値とボトム検出回路
74からのボトム値との差分から入力信号の振幅情報
(入力振幅レベル)を検出して、この入力振幅レベルに
応じた利得制御信号を、フィードフォワード信号として
AGC増幅回路77へ供給するものであり、利得制御部
として機能するものである。
【0154】具体的には、利得制御回路76は、図27
に示すように、レベルシフト回路58,差動増幅回路5
9及びバイアス回路49をそなえて構成されている。こ
こで、差動増幅回路59は、2つのMOS−FET59
Cからなる差動対,2つの抵抗59A及び7個のMOS
−FET59Bをそなえて構成されることにより、AT
C回路72のピーク検出回路73からの出力(ピーク
値)とボトム検出回路74からの出力(ボトム値)とを
入力として差動増幅を行なって、ピーク値とボトム値の
差レベル(即ち入力振幅レベル)をAGC増幅回路77
の利得制御信号(+及び−の利得制御信号)に変換する
ものである。
【0155】また、レベルシフト回路58は、差動増幅
回路59の入力端の入力側に設けられ、ピーク値又はボ
トム値のいずれか(図27ではボトム値)が入力され
て、第1実施形態において前述した理由と同様の理由か
ら、入力されたピーク値又はボトム値を所定レベル分シ
フトさせるものである。なお、このレベルシフト回路5
8は、抵抗58A及び定電流源としてのMOS−FET
58Bをそなえて構成されている。
【0156】さらに、バイアス回路49は、利得制御回
路76内のレベルシフト回路58及び差動増幅回路59
に電流を供給する定電流源であり、図27に示すよう
に、2つのMOS−FET49Aと2つの定電流源49
Bとをそなえている。ところで、AGC増幅回路77
は、入力信号とATC回路72からの閾値とを入力とし
て、利得制御回路76からの利得制御信号に基づく利得
で、ATC回路72からの閾値レベルを中心にして入力
信号の差動増幅を行なうものであり、自動利得制御増幅
部として機能するものである。
【0157】具体的には、AGC増幅回路77は、図2
8に示すように、負荷抵抗95A,小利得差動対95
C,大利得差動対95E,利得制御差動対95G及び定
電流源としてのMOS−FET95Iをそなえて構成さ
れている。また、負荷抵抗95Aは2つの抵抗95Bか
らなり、小利得差動対95Cは2つのMOS−FET9
5Dから、大利得差動対95Eは2つのMOS−FET
95Fから、利得制御差動対95Gは2つのMOS−F
ET95Hからなる。
【0158】ここで、小利得差動対95C及び大利得差
動対95Eは、図8を用いて前述したAGC増幅回路2
7におけるものと同様に、それぞれトランスコンダクタ
ンスが異なるように設計されており、これらの2つの差
動対95C,95Eに流れる電流値の割合を利得制御差
動対95Gにより制御することにより、AGC回路77
全体のトランスコンダクタンス値が変化するようになっ
ている。
【0159】また、AGC増幅回路77全体で流れる電
流は定電流源としてのMOS−FET95Iにより決定
されるため、電流値と負荷抵抗95Aとの積で与えられ
るリミッタ振幅は、利得が変動した場合においても一定
に保たれるようになっている。即ち、AGC増幅回路7
7は、同一の負荷抵抗95Aにトランスコンダクタンス
の異なる2つの差動対95C,95Eを接続し、2つの
差動対入力に共通に差動入力端子P1,P2を接続し、
2つの差動対95C,95Eに流れる電流の総和をほぼ
一定に保ちつつ、電流の比率を変化させることで増幅利
得を制御するように構成されているのである。
【0160】なお、AGC増幅回路77においては、図
28に示すように、増幅された信号は、ドレイン接地さ
れたソースホロア構成の複数のMOS−FET95J等
を介して、出力端子P5,P6から出力されるようにな
っている。また、図28において、95Kは抵抗であ
り、95LはMOS−FETである。さらに、AGC増
幅回路77には、図28に示すように、AGC増幅回路
77に電流を供給する定電流源としてのバイアス回路9
4が付設されている。なお、このバイアス回路94は、
MOS−FET94A及び定電流源94Bとをそなえて
いる。
【0161】また、AGC増幅回路77を構成するトラ
ンジスタとしては、図28に示すようなMOS−FET
のほか、バイポーラトランジスタを用いることもできる
(図21参照)。このような構成により、AGC増幅回
路77は、図8を用いて前述したAGC増幅回路27と
同様に動作する。
【0162】即ち、AGC増幅回路77においては、図
28に示すように、入力信号及びATC回路72からの
閾値が、入力端子P1,P2から小利得差動対95C,
大利得差動対95Eにそれぞれ入力されるとともに、利
得制御回路76からの利得制御信号が、利得制御端子P
3,P4から利得制御差動対95Gに入力されると、利
得制御信号に基づく利得で、閾値レベルを中心にして入
力信号の差動増幅が行なわれ、増幅された信号は、複数
のMOS−FET95J等を介して出力端子P5,P6
から出力される。
【0163】ところで、ATC−AGC増幅回路78
は、前述のATC−AGC増幅回路71と同様に、AT
C回路79,利得制御回路83及びAGC増幅回路84
をそなえて構成されている。ATC回路79は、前述の
ATC回路72と同様に、入力信号(即ちATC−AG
C増幅回路71のAGC増幅回路77からの出力信号)
のピーク値とボトム値とを検出してこれらの値の中間値
を閾値として自動的に設定するものであり、ピーク検出
回路80,ボトム検出回路81及び抵抗82A,82B
からなる分圧回路82をそなえて構成されている。
【0164】なお、ピーク検出回路80及びボトム検出
回路81は、それぞれ前述したピーク検出回路73及び
ボトム検出回路74と同様の機能及び構成を有してお
り、分圧回路82は、上述の第1実施形態におけるもの
(図5参照)と同様の機能及び構成を有している。ま
た、利得制御回路83は、ATC−AGC増幅回路71
のピーク検出回路73からのピーク値とボトム検出回路
74からのボトム値との差分から入力信号の振幅情報
(入力振幅レベル)を検出して、この入力振幅レベルに
応じた利得制御信号を、フィードフォワード信号として
AGC増幅回路84へ供給するものである。
【0165】さらに、AGC増幅回路84は、ATC−
AGC増幅回路71のAGC増幅回路77からの出力信
号とATC回路79からの閾値とを入力として、利得制
御回路83からの利得制御信号に基づく利得で、ATC
回路79からの閾値レベルを中心にしてAGC増幅回路
77からの入力信号の差動増幅を行なうものである。な
お、利得制御回路83及びAGC増幅回路84も、それ
ぞれ前述した利得制御回路76及びAGC増幅回路77
と同様の機能及び構成を有している。
【0166】さらに、ATC−リミッタ増幅回路85
は、ATC回路86及びリミッタ増幅回路91をそなえ
て構成されている。ATC回路86は、前述したATC
回路72と同様に、入力信号(即ちAGC増幅回路84
からの正相出力)のピーク値とボトム値とを検出してこ
れらの値の中間値を閾値として自動的に設定するもので
あるが、本実施形態においては、ピーク検出回路87,
ボトム検出回路88,抵抗89A,89Bからなる分圧
回路89及びガード電圧発生回路90をそなえて構成さ
れている。
【0167】なお、ピーク検出回路87及びボトム検出
回路88は、それぞれ前述したピーク検出回路73及び
ボトム検出回路74と同様の機能及び構成を有してお
り、分圧回路89は、上述の第1実施形態におけるもの
(図5参照)と同様の機能及び構成を有している。ここ
で、ATC回路を用いて構成された信号増幅回路におい
ては、信号が入力されないとき〔入力の無信号時;図1
9(a)の符号W参照〕には、信号レベルと閾値レベル
とが等しくなるため、微弱な入力雑音によりその出力が
「0」又は「1」に振れ、信号が誤認識されることがあ
る。
【0168】この入力雑音による信号の誤認識を防ぐた
めには、図19(b)に示すように、ATC回路86に
信号が入力されていないとき(無信号時W)にも、閾値
レベルTを入力雑音レベルより高くなるように制御すれ
ばよい。ここで、ガード電圧発生回路90は、図19
(b)に示すように、所定の(入力雑音より大きいレベ
ルの)ガード電圧Vを発生するものであり、本実施形態
においては、このガード電圧発生回路90が、ATC回
路86に信号が入力されていないときにも、閾値レベル
Tが入力の無信号時レベルより所定のガード電圧分(即
ち入力雑音より大きいレベル分)だけ高くなるようにボ
トム検出回路88の出力(ボトム検出レベルB)を制御
することにより、閾値レベルTを制御するようになって
いる。
【0169】なお、ボトム検出回路88とガード電圧発
生回路90とは、図26に示すように接続されており、
ガード電圧発生回路90は、具体的には、図26に示す
ように、MOS−FET90A及び抵抗90Bをそなえ
て構成されている。ところで、リミッタ増幅回路91
は、ATC−AGC増幅回路78のAGC増幅回路84
からの正相出力とATC回路86からの閾値とを入力と
して、ATC回路86からの閾値レベルを中心にしてA
GC増幅回路84からの入力信号を差動増幅した後、増
幅した信号を所定の信号レベルとなるようにリミットし
て出力するものである。
【0170】なお、リミッタ増幅回路91においては、
全ての入力範囲で出力振幅が一定レベルにリミットされ
るようになっている。具体的には、リミッタ増幅回路9
1は、図29に示すように、2つの抵抗91Aからなる
負荷抵抗,2つのMOS−FET91Bからなる差動
対,定電流源としてのMOS−FET91Cをそなえて
構成されている。
【0171】なお、リミッタ増幅回路91においては、
増幅された信号は、ドレイン接地されたソースホロア構
成の複数のMOS−FET91D等を介して、出力端子
から出力されるようになっている。また、図29におい
て、91Eは抵抗であり、91FはMOS−FETであ
る。さらに、リミッタ増幅回路91には、図29に示す
ように、リミッタ増幅回路91に電流を供給する定電流
源としてのバイアス回路94が付設されている。なお、
このバイアス回路94は、MOS−FET94A及び定
電流源94Bとをそなえている。
【0172】また、リミッタ増幅回路91を構成するト
ランジスタとしては、図29に示すようなMOS−FE
Tのほか、バイポーラトランジスタを用いることもでき
る(図21参照)。このように、本実施形態において
も、前述の第5実施形態で説明したように、ATC−A
GC増幅回路71,78が有するオフセットを補償する
ために、ATC−AGC増幅回路71のAGC増幅回路
77の後段にATC−AGC増幅回路78のATC回路
79を設けるとともに、ATC−AGC増幅回路78の
AGC増幅回路84の後段にATC−リミッタ増幅回路
85のATC回路86を設けて、AGC増幅回路77,
84からの出力レベルの変動を、それぞれその後段のA
TC回路79,86により追従して補償するように構成
されている。
【0173】換言すれば、ATC−AGC増幅回路78
においてはAGC増幅回路84をATC回路79によ
り、またATC−リミッタ増幅回路85においてはリミ
ッタ増幅回路91をATC回路86により、それぞれフ
ィードフォワード的に制御することにより、ATC−A
GC増幅回路71,78が有するオフセットを補償する
ように構成されているのである。
【0174】上述の構成により、本発明の第6実施形態
にかかる信号増幅回路70においては、信号が入力され
ると、ATC−AGC増幅回路71のATC回路72で
は、自動的に入力信号のピーク値と基準レベルに基づい
た閾値が設定される。また、利得制御回路76では、A
TC回路72にて検出されたピーク値と基準レベルとの
差分に応じた利得制御信号が生成されて、フィードフォ
ワード信号としてAGC増幅回路77へ供給される。
【0175】入力信号とATC回路72からの閾値とが
AGC増幅回路77に入力されると、AGC増幅回路7
7では、利得制御回路76からの利得制御信号に基づく
利得で、ATC回路72からの閾値レベルを中心にして
入力信号の差動増幅が行なわれる。さらに、ATC−A
GC増幅回路71のAGC増幅回路77により差動増幅
された信号が出力されると、ATC−AGC増幅回路7
8のATC回路79では、自動的にAGC増幅回路77
からの出力信号のピーク値とボトム値に基づいた閾値が
設定される。
【0176】また、利得制御回路83では、ATC回路
79にて検出されたピーク値とボトム値との差分に応じ
た利得制御信号が生成されて、フィードフォワード信号
としてAGC増幅回路84へ供給される。AGC増幅回
路77からの出力信号とATC回路79からの閾値とが
AGC増幅回路84に入力されると、AGC増幅回路8
4では、利得制御回路83からの利得制御信号に基づく
利得で、ATC回路79からの閾値レベルを中心にして
入力信号の差動増幅が行なわれる。
【0177】さらに、ATC−AGC増幅回路78のA
GC増幅回路84により差動増幅された信号が出力され
ると、ATC−リミッタ増幅回路85のATC回路86
では、AGC増幅回路84からの出力信号のピーク値と
ガード電圧発生回路90により制御されたボトム値に基
づいた閾値が自動的に設定される。そして、AGC増幅
回路84からの正相出力とATC回路86からの閾値と
がリミッタ増幅回路91に入力されると、リミッタ増幅
回路91では、ATC回路86からの閾値レベルを中心
にしてAGC増幅回路67からの入力信号が差動増幅さ
れた後、増幅された信号が所定の信号レベルとなるよう
にリミットされて出力される。
【0178】このように、本発明の第6実施形態にかか
る信号増幅回路70によれば、ATC−AGC増幅回路
71,78をそなえるとともに、その後段にATC−リ
ミッタ増幅回路85をそなえて構成されることにより、
上述した第1実施形態にかかる信号増幅回路20と同様
の利点が得られるほか、ATC−AGC増幅回路78,
ATC−リミッタ増幅回路85においてフィードフォワ
ード制御によりオフセットの補償を行なうことにより、
オフセット補償フィードバックループ(図5の符号28
参照)を用いることなく信号のパルス幅の変動を低減す
ることができるため、応答の時定数に制限がある高速の
信号の増幅を行なう際にも適用することができる。
【0179】また、信号増幅回路70が、多段のAGC
増幅回路77,84をそなえて構成されることにより、
信号増幅回路70の設計の自由度を大きくすることがで
きる。さらに、ガード電圧発生回路90が、ATC回路
86に信号が入力されていないときにも、閾値レベルが
入力の無信号時レベルより所定のガード電圧分(即ち入
力雑音より大きいレベル分)だけ高くなるように閾値レ
ベルを制御することにより、入力雑音による信号の誤認
識を防ぐことができ、例えば図19(c)に示すよう
に、無信号時の出力レベルを論理「0」に固定すること
ができる。
【0180】なお、本実施形態においては、ガード電圧
発生回路90が、ボトム検出回路88の出力〔図19
(b)に示すボトム検出レベルB〕を制御することによ
り閾値レベルを制御する場合について説明したが、これ
に限定されず、例えば、ピーク検出回路87の出力〔図
19(b)に示すピーク検出レベルP〕や分圧回路89
の出力を制御することにより閾値レベルを制御してもよ
い。
【0181】また、本実施形態においても、AGC増幅
回路77の入力側に遅延回路(図5の符号43参照)を
設ければ、前述のごとく、利得制御回路76からの利得
制御信号が立ち上がった後にAGC増幅回路77に信号
が入力されるようにすることができ、信号のオーバシュ
ート〔図12(c)のJ参照〕を防ぐことができる。さ
らに、本実施形態にかかる信号増幅回路70を、情報処
理分野における高速・小振幅信号インタフェース回路と
しても用いることができる。
【0182】(f1)第6実施形態の変形例の説明 なお、上述の第6実施形態においては、図18に示すよ
うに、信号増幅回路70が、2段のATC−AGC増幅
回路71,78及び1段のATC−リミッタ増幅回路8
5をそなえて構成される場合について説明したが、最終
段がATC−リミッタ増幅回路であればよいため、図2
0に示すように、1段のATC−AGC増幅回路と2段
のATC−リミッタ増幅回路をそなえて構成することも
できる。
【0183】ここで、図20に示す信号増幅回路70A
は、信号増幅回路70のATC−AGC増幅回路78
が、ATC−リミッタ増幅回路78Aに置き換えられた
点を除いては、信号増幅回路70と同様に構成されてい
る。ATC−リミッタ増幅回路78Aは、ATC回路7
9及びリミッタ増幅回路84Aをそなえて構成されてお
り、ATC回路79は、上述の第6実施形態におけるも
のと同様の機能及び構成を有するものである。
【0184】また、リミッタ増幅回路84Aは、ATC
−AGC増幅回路71のAGC増幅回路77からの出力
信号とATC回路79からの閾値とを入力として、AT
C回路79からの閾値レベルを中心にしてAGC増幅回
路77からの入力信号を差動増幅した後、増幅した信号
を所定の信号レベルとなるようにリミットして出力する
ものである。
【0185】なお、リミッタ増幅回路84Aは、上述の
第6実施形態におけるリミッタ増幅回路91と同様の構
成を有しており、このリミッタ増幅回路84Aにおいて
も、全ての入力範囲で出力振幅が一定レベルにリミット
されるようになっている。このように、信号増幅装置7
0Aを、1段のATC−AGC増幅回路と2段のATC
−リミッタ増幅回路をそなえて構成しても、上述した第
6実施形態にかかる信号増幅回路70と同様の利点が得
られるほか、中段のATC−リミッタ増幅回路78Aが
利得制御回路(図18の符号83参照)をそなえる必要
がないため、信号増幅回路70Aを構成する回路数を削
減して、信号増幅回路70Aの構成を簡素化することが
できる。
【0186】(g)その他 第6実施形態において説明したような、ピーク検出回路
(図22,図23参照),ボトム検出回路(図24〜図
26参照),利得制御回路(図27参照),AGC増幅
回路(図28参照)及びリミッタ増幅回路(図29参
照)は、第1〜第5実施形態においても用いることがで
きる。
【0187】また、前述の第6実施形態においても、第
1〜第5実施形態において説明したようなピーク検出回
路(図示せず),ボトム検出回路(図示せず),利得制
御回路(図7参照)及びAGC増幅回路(図8,図21
参照)を用いることができる。さらに、上述した第1〜
第6実施形態において、MOS−FETを用いて構成さ
れた回路においては、バイポーラトランジスタを用いて
構成することもできる。
【0188】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の信号増幅
回路によれば、自動閾値設定部,自動利得制御増幅部及
び利得制御部をそなえて構成されることにより、全ての
入力信号の振幅レベルにおいて自動利得制御増幅部がそ
の線形範囲内で動作することができるため、自動利得制
御増幅部にて増幅された信号がリミットされることを防
ぐことができる利点がある。
【0189】また、利得制御部により自動利得制御増幅
部をフィードフォワード的に制御することにより、一般
的に用いられるフィードバック制御による自動利得制御
増幅部よりも、応答の時定数を小さくすることができる
ため、自動利得制御増幅部の立ち上がりを速くすること
ができ、信号の高速伝送を行なう通信システムに適用す
ることができる(請求項1,4〜13,20)。
【0190】また、本発明の信号増幅回路によれば、自
動閾値設定部,自動利得制御増幅部,利得制御部及びオ
フセット補償フィードバック部をそなえて構成されるこ
とにより、自動利得制御増幅部にて増幅された信号がリ
ミットされることを防いで、信号増幅回路を構成する各
回路が有するオフセットを補償して出力信号のパルス幅
の変動を抑制することができる利点があるほか、利得制
御部により自動利得制御増幅部をフィードフォワード的
に制御することにより、自動利得制御増幅部の立ち上が
りを速くすることができるため、信号の高速伝送を行な
う通信システムに適用することができる利点がある(請
求項2,4〜20)。
【0191】さらに、本発明の信号増幅回路によれば、
自動利得制御増幅部,利得制御部及びオフセット補償フ
ィードバック部をそなえて構成されることにより、自動
利得制御増幅部にて増幅された信号がリミットされるこ
とを防いで、信号増幅回路を構成する各回路が有するオ
フセットを補償して出力信号のパルス幅の変動を抑制す
ることができる利点があるほか、利得制御部により自動
利得制御増幅部をフィードフォワード的に制御すること
により、自動利得制御増幅部の立ち上がりを速くするこ
とができ、信号の高速伝送を行なう通信システムに適用
することができる。
【0192】また、オフセット補償フィードバック部
が、参照信号を自動利得制御増幅部の入力側へフィード
バックすることにより、閾値を設定するための自動閾値
設定部を設ける必要がなくなるため、信号増幅回路を簡
素に構成することができる利点がある(請求項3,8〜
20)。また、本発明の信号増幅回路によれば、自動閾
値設定部における「0」側レベル出力回路として、入力
信号の「0」側レベルに相当する基準レベルを発生する
基準レベル発生回路を用いれば、信号増幅回路の構成を
簡素化することができる(請求項6)。
【0193】また、オフセット補償フィードバック部
が、「0」側レベル出力回路を兼用するように構成すれ
ば、信号増幅回路を構成する回路数を削減することがで
きるため、更に信号増幅回路の構成を簡素化することが
できる利点がある(請求項7)。さらに、本発明の信号
増幅回路によれば、自動利得制御増幅部における入力信
号が入力される側に遅延回路を接続することもでき、こ
のようにすれば、利得制御部からの利得制御信号が立ち
上がった後に自動利得制御増幅部に信号が入力されるよ
うにすることができるため、自動利得制御増幅部におけ
る信号のオーバシュートを防ぎ、信号増幅回路の誤動作
を防ぐことができる利点がある(請求項8)。
【0194】また、本発明の信号増幅回路によれば、オ
フセット補償フィードバック部が、自動利得制御増幅部
の差動出力のピーク値とボトム値とを分圧したものの差
レベルを自動利得制御増幅部の入力側へフィードバック
して、自動利得制御増幅部のオフセットを補償するよう
に構成することもでき、このようにすれば、信号の入力
レベルが変動した場合にも安定してオフセット補償を行
なうことができる(請求項18,19)。
【0195】さらに、本発明の信号増幅回路によれば、
自動閾値設定部,自動利得制御増幅部及び利得制御部を
有する信号増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえ
るとともに、リミッタ増幅部を有するリミッタ増幅基本
ブロック部を少なくとも1つそなえ、上記の少なくとも
1つの信号増幅基本ブロック部の後段に、少なくとも1
つのリミッタ増幅基本ブロック部が接続されていること
により、自動利得制御増幅部にて増幅された信号がリミ
ットされることを防ぐことができる利点があるほか、利
得制御部により自動利得制御増幅部をフィードフォワー
ド的に制御することにより、自動利得制御増幅部の立ち
上がりを速くすることができ、信号の高速伝送を行なう
通信システムに適用することができる利点がある(請求
項21)。
【0196】また、本発明の信号増幅回路によれば、自
動閾値設定部,自動利得制御増幅部,利得制御部及びオ
フセット補償フィードバック部を有する信号増幅基本ブ
ロック部を少なくとも1つそなえるとともに、リミッタ
増幅回路部を有するリミッタ増幅基本ブロック部を少な
くとも1つそなえ、上記の少なくとも1つの信号増幅基
本ブロック部の後段に、少なくとも1つのリミッタ増幅
基本ブロック部が接続されていることにより、自動利得
制御増幅部にて増幅された信号がリミットされることを
防いで、信号増幅回路を構成する各回路が有するオフセ
ットを補償して出力信号のパルス幅の変動を抑制するこ
とができる利点があるほか、利得制御部により自動利得
制御増幅部をフィードフォワード的に制御することによ
り、自動利得制御増幅部の立ち上がりを速くすることが
でき、信号の高速伝送を行なう通信システムに適用する
ことができる利点がある(請求項22)。
【0197】さらに、本発明の信号増幅回路によれば、
自動利得制御増幅部,利得制御部及びオフセット補償フ
ィードバック部を有する信号増幅基本ブロック部を少な
くとも1つそなえるとともに、リミッタ増幅部を有する
リミッタ増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえ、
上記の少なくとも1つの信号増幅基本ブロック部の後段
に、少なくとも1つのリミッタ増幅基本ブロック部が接
続されていることにより、自動利得制御増幅部にて増幅
された信号がリミットされることを防いで、信号増幅回
路を構成する各回路が有するオフセットを補償して出力
信号のパルス幅の変動を抑制することができる利点があ
るほか、利得制御部により自動利得制御増幅部をフィー
ドフォワード的に制御することにより、自動利得制御増
幅部の立ち上がりを速くすることができ、信号の高速伝
送を行なう通信システムに適用することができる。
【0198】また、オフセット補償フィードバック部
が、参照信号を自動利得制御増幅部の入力側へフィード
バックすることにより、閾値を設定するための自動閾値
設定部を設ける必要がなくなるため、信号増幅回路を簡
素に構成することができる利点がある(請求項23)。
また、本発明の信号増幅回路によれば、自動閾値設定
部,自動利得制御増幅部及び利得制御部を有する信号増
幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえるとともに、
自動閾値設定部及びリミッタ増幅部とを有するリミッタ
増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえ、上記の少
なくとも1つの信号増幅基本ブロック部の後段に、少な
くとも1つのリミッタ増幅基本ブロック部が接続されて
いることにより、自動利得制御増幅部にて増幅された信
号がリミットされることを防ぐことができるとともに、
利得制御部により自動利得制御増幅部をフィードフォワ
ード的に制御することにより、自動利得制御増幅部の立
ち上がりを速くすることができ、信号の高速伝送を行な
う通信システムに適用することができる利点がある(請
求項24)。
【0199】さらに、本発明の信号増幅回路によれば、
ガード電圧発生回路を、リミッタ増幅基本ブロック部の
自動閾値設定部に設けることもでき、このようにすれ
ば、入力雑音による信号の誤認識を防ぐことができる利
点がある(請求項25)。特に、ガード電圧発生回路
を、最後段のリミッタ増幅基本ブロック部の自動閾値設
定部に設けることもでき、このようにすれば、入力雑音
による信号の誤認識を確実に防ぐことができる利点があ
る(請求項26)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号増幅回路を示す原理ブロック図で
ある。
【図2】本発明の信号増幅回路を示す原理ブロック図で
ある。
【図3】本発明の信号増幅回路を示す原理ブロック図で
ある。
【図4】本発明の信号増幅回路を示す原理ブロック図で
ある。
【図5】本発明の第1実施形態にかかる信号増幅回路の
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる信号増幅回路が
適用される光通信システムの受信部の構成の一部を示す
ブロック図である。
【図7】利得制御回路の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図8】AGC増幅回路の構成の一例を示す回路図であ
る。
【図9】入力信号の振幅とAGC増幅回路の利得との関
係の一例を示す図である。
【図10】利得制御信号とAGC増幅回路の利得との関
係の一例を示す図である。
【図11】(a),(b)は、それぞれ本発明の第1実
施形態にかかる信号増幅回路の動作を説明するための図
である。
【図12】(a)〜(c)は、それぞれ本発明の第1実
施形態にかかる信号増幅回路の動作を説明するための図
である。
【図13】本発明の第2実施形態にかかる信号増幅回路
の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第3実施形態にかかる信号増幅回路
の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第4実施形態にかかる信号増幅回路
の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第5実施形態にかかる信号増幅回路
の構成を示すブロック図である。
【図17】(a),(b)は、それぞれ本発明の第5実
施形態にかかる信号増幅回路の動作を説明するための図
である。
【図18】本発明の第6実施形態にかかる信号増幅回路
の構成を示すブロック図である。
【図19】(a)〜(c)は、それぞれ本発明の第6実
施形態にかかる信号増幅回路の動作を説明するための図
である。
【図20】本発明の第6実施形態の変形例にかかる信号
増幅回路の構成を示すブロック図である。
【図21】AGC増幅回路の構成の他の例を示す回路図
である。
【図22】ピーク検出回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図23】ピーク検出回路の構成を示す回路図である。
【図24】ボトム検出回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図25】ボトム検出回路の構成を示す回路図である。
【図26】ボトム検出回路とガード電圧発生回路との接
続について説明するための図である。
【図27】利得制御回路の構成の他の例を示す回路図で
ある。
【図28】AGC増幅回路の構成の他の例を示す回路図
である。
【図29】リミッタ増幅回路の構成を示す回路図であ
る。
【図30】従来の信号増幅回路の構成を示すブロック図
である。
【図31】(a)〜(c)は、それぞれ従来の信号増幅
回路の動作を説明するための図である。
【図32】(a),(b)は、それぞれ従来の信号増幅
回路からの出力信号のアイパターンを示す図である。
【符号の説明】
1 信号増幅回路 2 自動閾値設定部 3 自動利得制御増幅部 4 利得制御部 5 信号増幅回路 6 自動閾値設定部 7 自動利得制御増幅部 8 利得制御部 9 オフセット補償フィードバック部 10 信号増幅回路 11 自動利得制御増幅部 12 利得制御部 13 オフセット補償フィードバック部 14 信号増幅基本ブロック部 15 リミッタ増幅基本ブロック部 16 信号増幅回路 20,20A,20B 信号増幅回路 21 ATC−AGC増幅回路 22,22A,22B 自動閾値制御回路(ATC回
路;自動閾値設定部) 23 ピーク検出回路(「1」側レベル出力回路) 24 ボトム検出回路(「0」側レベル出力回路) 25 分圧回路 25A,25B 抵抗 26 利得制御回路(利得制御部) 27 自動利得制御増幅回路(AGC増幅回路;自動利
得制御増幅部) 28,28A,28B,28C オフセット補償フィー
ドバックループ(オフセット補償フィードバック部) 29−1,29−2 出力ピーク検出回路 30,30B 誤差増幅回路 31 ローパスフィルタ 32 抵抗 33 リミッタ増幅回路(リミッタ増幅部,リミッタ増
幅基本ブロック部) 34 フォトダイオード(光−電気変換部) 35 プリアンプ(前置増幅回路) 35A 増幅回路 35B 抵抗 36 負荷抵抗 36A,36B 抵抗 37 小利得差動対 38 大利得差動対 39 利得制御差動対 37A,37B,38A,38B,39A,39B M
OS−FET 37C,37D,38C,38D,39C,39D バ
イポーラトランジスタ 40 定電流源 41 レベルシフト回路 41A 抵抗 41B 定電流源 42 差動増幅回路 43 遅延回路 45 基準レベル発生回路(「0」側レベル出力回路) 46−1,46−2 出力ピーク検出回路 47−1,47−2 出力ボトム検出回路 48A〜48D 抵抗 49 バイアス回路 49A MOS−FET 49B 定電流源 50 信号増幅回路 51 AGC増幅回路ブロック部 52 利得制御回路 53 自動利得制御増幅回路(AGC増幅回路) 54,54′ 差動増幅回路 54A,54B,54C,54D MOS−FET 55,55′ ダイオード 55A,55B MOS−FET 56 検出容量 57 バッファ 57A MOS−FET 58 レベルシフト回路 58A 抵抗 58B MOS−FET 59 差動増幅回路 59A 抵抗 59B,59C MOS−FET 60 信号増幅回路 61 ATC−AGC増幅回路(信号増幅基本ブロック
部) 62 自動閾値制御回路(ATC回路;自動閾値設定
部) 63,63A ピーク検出回路(「1」側レベル出力回
路) 64,64A ボトム検出回路(「0」側レベル出力回
路) 65,65C 分圧回路 65A,65B,65D,65E 抵抗 66 利得制御回路(利得制御部) 67 自動利得制御増幅回路(AGC増幅回路;自動利
得制御増幅部) 68 ATC−リミッタ増幅回路(リミッタ増幅基本ブ
ロック部) 69 自動閾値制御回路(ATC回路;自動閾値設定
部) 70 信号増幅回路 71,78 ATC−AGC増幅回路(信号増幅基本ブ
ロック部) 72,79,86 自動閾値制御回路(ATC回路;自
動閾値設定部) 73,80,87 ピーク検出回路(「1」側レベル出
力回路) 74 ボトム検出回路(「0」側レベル出力回路) 75,82,89 分圧回路 75A,75B,82A,82B,89A,89B 抵
抗 76 利得制御回路(利得制御部) 77 自動利得制御増幅回路(AGC増幅回路;自動利
得制御増幅部) 78A,85 ATC−リミッタ増幅回路(リミッタ増
幅基本ブロック部) 81,88 ボトム検出回路(「0」側レベル出力回
路) 90 ガード電圧発生回路 90A MOS−FET 90B 抵抗 91,91′,84A リミッタ増幅回路(リミッタ増
幅部) 91A,91E 抵抗 91B,91C,91D,91F MOS−FET 92,92A,92B,93 信号増幅基本ブロック部 94 バイアス回路 94A MOS−FET 94B 定電流源 95A 負荷抵抗 95B,95K 抵抗 95C 小利得差動対 95D,95F,95H,95I,95J,95L M
OS−FET 95E 大利得差動対 95G 利得制御差動対 96 抵抗 100 信号増幅回路 101 ATC−リミッタ増幅回路 102 自動閾値制御回路(ATC回路) 103 ピーク検出回路 104 ボトム検出回路 105 分圧回路 105A,105B 抵抗 106,107 リミッタ増幅回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 孝也 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の「1」側レベルと「0」側レ
    ベルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設定
    部と、 該入力信号と該自動閾値設定部からの閾値とを入力とし
    て差動増幅を行なう自動利得制御増幅部と、 該入力信号の振幅情報を検出して、該入力信号の振幅に
    応じた利得制御信号をフィードフォワード信号として該
    自動利得制御増幅部へ供給する利得制御部とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、信号増幅回路。
  2. 【請求項2】 入力信号の「1」側レベルと「0」側レ
    ベルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設定
    部と、 該入力信号と該自動閾値設定部からの閾値とを入力とし
    て差動増幅を行なう自動利得制御増幅部と、 該入力信号の振幅情報を検出して、該入力信号の振幅に
    応じた利得制御信号をフィードフォワード信号として該
    自動利得制御増幅部へ供給する利得制御部と、 該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報を該自動
    利得制御増幅部の入力側へフィードバックして、該自動
    利得制御増幅部のオフセットを補償するオフセット補償
    フィードバック部とをそなえて構成されたことを特徴と
    する、信号増幅回路。
  3. 【請求項3】 入力信号と参照信号とを入力として差動
    増幅を行なう自動利得制御増幅部と、 該入力信号の振幅情報を検出して、該入力信号の振幅に
    応じた利得制御信号をフィードフォワード信号として該
    自動利得制御増幅部へ供給する利得制御部と、 該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報を該自動
    利得制御増幅部の入力側へ該参照信号としてフィードバ
    ックして、該自動利得制御増幅部のオフセットを補償す
    るオフセット補償フィードバック部とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、信号増幅回路。
  4. 【請求項4】 該自動閾値設定部が、 該入力信号の「1」側レベルを出力する「1」側レベル
    出力回路と、 該入力信号の「0」側レベルを出力する「0」側レベル
    出力回路と、 上記の「1」側レベル出力回路及び「0」側レベル出力
    回路でそれぞれ得られた該入力信号の「1」側レベルと
    「0」側レベルとを分圧して、該閾値レベルを生成する
    分圧回路とをそなえて構成されたことを特徴とする、請
    求項1又は請求項2に記載の信号増幅回路。
  5. 【請求項5】 該「1」側レベル出力回路が該入力信号
    のピークレベルを検出するピーク検出回路として構成さ
    れるとともに、該「0」側レベル出力回路が該入力信号
    のボトムレベルを検出するボトム検出回路として構成さ
    れていることを特徴とする、請求項4記載の信号増幅回
    路。
  6. 【請求項6】 該「1」側レベル出力回路が該入力信号
    のピークレベルを検出するピーク検出回路として構成さ
    れるとともに、該「0」側レベル出力回路が該入力信号
    の「0」側レベルに相当する基準レベルを発生する基準
    レベル発生回路として構成されていることを特徴とす
    る、請求項4記載の信号増幅回路。
  7. 【請求項7】 該「1」側レベル出力回路が該入力信号
    のピークレベルを検出するピーク検出回路として構成さ
    れるとともに、該オフセット補償フィードバック部が該
    「0」側レベル出力回路を兼用するように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項4記載の信号増幅回路。
  8. 【請求項8】 該自動利得制御増幅部における入力信号
    が入力される側に、遅延回路が接続されていることを特
    徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の信号増幅回
    路。
  9. 【請求項9】 該自動利得制御増幅部が、同一の負荷抵
    抗にトランスコンダクタンスの異なる複数の差動対を接
    続し、該複数の差動対入力に共通に差動入力端子を接続
    し、当該複数の差動対に流れる電流の総和をほぼ一定に
    保ちつつ、電流の比率を変化させることで増幅利得を制
    御するように構成されていることを特徴とする、請求項
    1〜3のいずれかに記載の信号増幅回路。
  10. 【請求項10】 該自動利得制御部が、入力信号の
    「1」側レベルと「0」側レベルをそれぞれを入力とす
    る差動増幅回路を有することを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載の信号増幅回路。
  11. 【請求項11】 該自動利得制御部が、レベルシフト回
    路と、該入力信号の「1」側レベル及び「0」側レベル
    のいずれかを該レベルシフト回路を介してそれぞれを入
    力とする差動増幅回路とを有することを特徴とする、請
    求項1〜3のいずれかに記載の信号増幅回路。
  12. 【請求項12】 上記の利得制御部と自動利得制御増幅
    部とで決まる最小の利得Gmin が入力される信号の最大
    レベルでも該自動利得制御増幅部の線形範囲を超えない
    値となるように、上記の利得制御部と自動利得制御増幅
    部が構成されていることを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれかに記載の信号増幅回路。
  13. 【請求項13】 該自動利得制御増幅部の線形範囲を超
    えない最小の利得G min の値として、 Gmin =Vlinear/Vinmaxlinear:自動利得制御増幅部出力の線形範囲 Vinmax :最大入力レベル となるように、上記の利得制御部と自動利得制御増幅部
    が構成されていることを特徴とする、請求項12記載の
    信号増幅回路。
  14. 【請求項14】 該オフセット補償フィードバック部
    が、該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報とし
    て、自動利得制御増幅部の差動出力の各ピーク値の差レ
    ベルを該自動利得制御増幅部の入力側へフィードバック
    して、該自動利得制御増幅部のオフセットを補償するよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項2又は請
    求項3に記載の信号増幅回路。
  15. 【請求項15】 該オフセット補償フィードバック部
    が、該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報とし
    て、自動利得制御増幅部の差動出力の各ピーク値の差レ
    ベルについて低域フィルタ処理を施したものを該自動利
    得制御増幅部の入力側へフィードバックして、該自動利
    得制御増幅部のオフセットを補償するように構成されて
    いることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の
    信号増幅回路。
  16. 【請求項16】 該オフセット補償フィードバック部
    が、該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報とし
    て、自動利得制御増幅部の差動出力の各ボトム値の差レ
    ベルを該自動利得制御増幅部の入力側へフィードバック
    して、該自動利得制御増幅部のオフセットを補償するよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項2又は請
    求項3に記載の信号増幅回路。
  17. 【請求項17】 該オフセット補償フィードバック部
    が、該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報とし
    て、自動利得制御増幅部の差動出力の各ボトム値の差レ
    ベルについて低域フィルタ処理を施したものを該自動利
    得制御増幅部の入力側へフィードバックして、該自動利
    得制御増幅部のオフセットを補償するように構成されて
    いることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の
    信号増幅回路。
  18. 【請求項18】 該オフセット補償フィードバック部
    が、該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報とし
    て、自動利得制御増幅部の差動出力のピーク値とボトム
    値とを分圧したものの差レベルを該自動利得制御増幅部
    の入力側へフィードバックして、該自動利得制御増幅部
    のオフセットを補償するように構成されていることを特
    徴とする、請求項2又は請求項3に記載の信号増幅回
    路。
  19. 【請求項19】 該オフセット補償フィードバック部
    が、該自動利得制御増幅部からの出力信号の差情報とし
    て、自動利得制御増幅部の差動出力のピーク値とボトム
    値とを分圧したものの差レベルについて低域フィルタ処
    理を施したものを該自動利得制御増幅部の入力側へフィ
    ードバックして、該自動利得制御増幅部のオフセットを
    補償するように構成されていることを特徴とする、請求
    項2又は請求項3に記載の信号増幅回路。
  20. 【請求項20】 該入力信号が光信号である場合は、入
    力側に、該入力信号について光−電気変換を施す光−電
    気変換部と、該光−電気変換部の出力信号を増幅する前
    置増幅回路とを接続することを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載の信号増幅回路。
  21. 【請求項21】 入力信号の「1」側レベルと「0」側
    レベルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設
    定部と、該入力信号と該自動閾値設定部からの閾値とを
    入力として差動増幅を行なう自動利得制御増幅部と、該
    入力信号の振幅情報を検出して、該入力信号の振幅に応
    じた利得制御信号をフィードフォワード信号として該自
    動利得制御増幅部へ供給する利得制御部とを有する信号
    増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえるととも
    に、 差動入力信号を差動増幅するリミッタ増幅部を有するリ
    ミッタ増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえ、 上記の少なくとも1つの信号増幅基本ブロック部の後段
    に、少なくとも1つの該リミッタ増幅基本ブロック部が
    接続されていることを特徴とする、信号増幅回路。
  22. 【請求項22】 入力信号の「1」側レベルと「0」側
    レベルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設
    定部と、該入力信号と該自動閾値設定部からの閾値とを
    入力として差動増幅を行なう自動利得制御増幅部と、該
    入力信号の振幅情報を検出して、該入力信号の振幅に応
    じた利得制御信号をフィードフォワード信号として該自
    動利得制御増幅部へ供給する利得制御部と、該自動利得
    制御増幅部からの出力信号の差情報を該自動利得制御増
    幅部の入力側へフィードバックして該自動利得制御増幅
    部のオフセットを補償するオフセット補償フィードバッ
    ク部とを有する信号増幅基本ブロック部を少なくとも1
    つそなえるとともに、 差動入力信号を差動増幅するリミッタ増幅部を有するリ
    ミッタ増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえ、 上記の少なくとも1つの信号増幅基本ブロック部の後段
    に、少なくとも1つの該リミッタ増幅基本ブロック部が
    接続されていることを特徴とする、信号増幅回路。
  23. 【請求項23】 入力信号と参照信号とを入力として差
    動増幅を行なう自動利得制御増幅部と、該入力信号の振
    幅情報を検出して、該入力信号の振幅に応じた利得制御
    信号をフィードフォワード信号として該自動利得制御増
    幅部へ供給する利得制御部と、該自動利得制御増幅部か
    らの出力信号の差情報を該自動利得制御増幅部の入力側
    へ該参照信号としてフィードバックして、該自動利得制
    御増幅部のオフセットを補償するオフセット補償フィー
    ドバック部とを有する信号増幅基本ブロック部を少なく
    とも1つそなえるとともに、 差動入力信号を差動増幅するリミッタ増幅部を有するリ
    ミッタ増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえ、 上記の少なくとも1つの信号増幅基本ブロック部の後段
    に、少なくとも1つの該リミッタ増幅基本ブロック部が
    接続されていることを特徴とする、信号増幅回路。
  24. 【請求項24】 入力信号の「1」側レベルと「0」側
    レベルとに基づいて閾値を自動的に設定する自動閾値設
    定部と、該入力信号と該自動閾値設定部からの閾値とを
    入力として差動増幅を行なう自動利得制御増幅部と、該
    入力信号の振幅情報を検出して、該入力信号の振幅に応
    じた利得制御信号をフィードフォワード信号として該自
    動利得制御増幅部へ供給する利得制御部とを有する信号
    増幅基本ブロック部を少なくとも1つそなえるととも
    に、 入力信号の「1」側レベルと「0」側レベルとに基づい
    て閾値を自動的に設定する自動閾値設定部と、入力信号
    と該自動閾値設定部からの閾値とを入力として差動増幅
    を行なうリミッタ増幅部とを有するリミッタ増幅基本ブ
    ロック部を少なくとも1つそなえ、 上記の少なくとも1つの信号増幅基本ブロック部の後段
    に、少なくとも1つの該リミッタ増幅基本ブロック部が
    接続されていることを特徴とする、信号増幅回路。
  25. 【請求項25】 少なくとも1つの該リミッタ増幅基本
    ブロック部の該自動閾値設定部に信号が入力されていな
    いときにも閾値レベルが入力の無信号時レベルより所定
    のガード電圧分だけ高くなるよう該閾値レベルを制御す
    るガード電圧発生回路が、該リミッタ増幅基本ブロック
    部の該自動閾値設定部に設けられていることを特徴とす
    る、請求項24記載の信号増幅回路。
  26. 【請求項26】 該ガード電圧発生回路が、最後段のリ
    ミッタ増幅基本ブロック部の該自動閾値設定部に設けら
    れていることを特徴とする、請求項25記載の信号増幅
    回路。
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