JPH10173047A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10173047A
JPH10173047A JP8330796A JP33079696A JPH10173047A JP H10173047 A JPH10173047 A JP H10173047A JP 8330796 A JP8330796 A JP 8330796A JP 33079696 A JP33079696 A JP 33079696A JP H10173047 A JPH10173047 A JP H10173047A
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JP
Japan
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film
insulating film
wiring
dielectric constant
semiconductor device
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JP8330796A
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Masazumi Matsuura
正純 松浦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜の容量の低減効果を損なうことな
く、良好な熱伝導により、配線中で発生した熱を外部に
放熱することができる半導体装置を得る。 【解決手段】 この半導体装置は、半導体基板1上の層
間絶縁膜2上に形成された金属配線3と、その上に積層
された上敷低誘電率膜4と、熱伝導薄膜5を挟んで金属
配線3の側面に隣接する、半導体基板1上に形成された
低誘電率層間膜6と、上敷低誘電率膜4、熱伝導薄膜5
及び低誘電率層間膜6上に形成された熱伝導層間膜7を
備えており、上敷低誘電率膜4及び低誘電率層間膜6は
熱伝導薄膜5及び熱伝導層間膜7よりも低い比誘電率を
有し、一方、熱伝導薄膜5及び熱伝導層間膜7は上敷低
誘電率膜4及び低誘電率層間膜6よりも高い熱伝導率を
有しているので、層間絶縁膜容量の低減効果を損なうこ
となく、金属配線3中で発生した熱を熱伝導薄膜5及び
熱伝導層間膜7を通じて放熱することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に層間絶縁膜の構造とその形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスにおける微細加工技術の
発展にはめざましいものがあり、近年においては、0.
3μm以下の超微細加工を可能にしている。このような
半導体デバイスの微細化に伴い、デバイス性能を左右す
る新たな問題点として、層間絶縁膜の容量及び配線抵抗
に起因した配線伝達速度の遅延である、いわゆるRC配
線遅延が持ち上がってきている。
【0003】この問題を解決するため、低い比誘電率を
有する絶縁体の適用が盛んに検討されている。従来は、
層間絶縁膜の材料としてはシリコン酸化膜(SiO膜)
が幅広く使用されていた。しかし、このシリコン酸化膜
の比誘電率は3.9であり、0.3μm以下の微細加工
を行うには、この値以下の比誘電率を有する絶縁材料が
必要とされる。
【0004】そこで、現在、上記のような低い比誘電率
を有する絶縁材料として、例えば、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜、又は、フッ化アモルファス
カーボン膜が検討されている。
【0005】以下に、低い比誘電率を有する絶縁材料を
層間絶縁膜として用いた、従来の半導体装置の一例を、
図9及び図10に基づいて説明する。
【0006】図9は従来の半導体装置の構造を示す要部
断面図であり、図9において、1は、例えばシリコン基
板からなる半導体基板本体と、その上に形成された半導
体素子とを有する半導体基板、2は半導体基板1上に形
成された、例えば、シリコン酸化膜からなる層間絶縁
膜、3は層間絶縁膜2上に形成された、例えば、アルミ
膜、又は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からなる金属
配線である。
【0007】12は、一般的な層間絶縁膜材料であるシ
リコン酸化膜の比誘電率3.9よりも低い比誘電率を有
する、金属配線3を覆うように積層された低誘電率層間
膜であり、例えば、水素化シルセスキオキサン、有機系
シルセスキオキサン、ポリテトラフロロエチレン等のフ
ッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカーボン膜により
形成されており、13はこの低誘電率層間膜12上に形
成されたシリコン酸化膜である。
【0008】8はシリコン酸化膜13上に形成された、
アルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からな
る上層金属配線であり、低誘電率層間膜12及びシリコ
ン酸化膜13を貫通するように形成された、金属配線3
表面に開口する接続孔9を介して、金属配線3に電気的
に接続されている。
【0009】つぎに、このように構成された従来の半導
体装置の製造方法について図10を用いて説明する。図
10は従来の半導体装置の製造方法を工程順に示した要
部断面図である。
【0010】まず、図10(a)に示されるように、例
えばシリコン基板からなる半導体基板本体と、その上に
形成された半導体素子とを有する半導体基板1上の、例
えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜2上に導電膜3
aを形成する。ここで、導電膜3aは、例えばスパッタ
法を用いて形成された、アルミ膜又は窒化チタン膜/ア
ルミ膜の積層膜からなる金属膜である。
【0011】次に、図10(b)に示すように、例えば
リソグラフィー及び反応性イオンエッチングにより、上
記金属膜3aを所望の配線形状にパターニングし金属配
線3を形成する。
【0012】次に、図10(c)に示すように、金属配
線3を覆うように、半導体基板1上に比誘電率が3.9
よりも低い低誘電率層間膜12を形成する。ここで、低
誘電率層間膜12は、例えば、水素化シルセスキオキサ
ン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロエチ
レン等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカーボ
ン膜である。
【0013】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により半導体基板1上に成膜し、更に適当な
熱処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低い所望
の膜質を有する膜となる。
【0014】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、半導体基板1上に形成する。
【0015】次に、図10(d)に示すように、低誘電
率層間膜12上にシリコン酸化膜13を形成する。ここ
で、シリコン酸化膜13は、例えばプラズマCVD法を
用いて形成する。
【0016】具体的には、容量結合型平行平板電極プラ
ズマCVD装置を用い、原料ガスとして、シラン(Si
4)及び亜酸化窒素(N2O)、又はTEOS(Tet
raethoxysilane)及び酸素を用い、反応
室の圧力を0.5〜10Torr程度に調整し、13.
56MHzの高周波を600W印可することで発生する
プラズマにより、上記シリコン酸化膜を形成する。ここ
で、シリコン基板本体は400℃前後の温度に保持され
ている。
【0017】その後、通常の写真製版技術を用い、所望
の位置に低誘電率層間膜12及びシリコン酸化膜13を
貫通するように形成された、金属配線3表面に開口する
接続孔9を形成する。
【0018】次に、この接続孔9の内部を含む半導体基
板1上の全面に、アルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ
膜の積層膜からなる金属膜を形成し、さらに、通常の写
真製版技術を用い、この金属膜を所望の配線形状にパタ
ーニングして、上記金属配線3に電気的に接続される上
層金属配線8を形成し、図9に示す半導体装置を得る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
半導体装置においては、上記低い比誘電率を有する材料
の熱伝導性が、従来用いられてきたシリコン酸化膜等と
比較して悪く、金属配線中に発生した熱の伝導、分散が
著しく阻害されることとなり、そのため、ジュール熱に
よる金属配線の溶断を原因とした配線不良が生じ、半導
体デバイスの信頼性確保が困難となっていた。
【0020】具体的には、金属配線3中で発生した熱
は、その上部に形成された低誘電率層間膜12の低い熱
伝導率のために、外部に伝導、分散されず、そのため、
金属配線3中で発生した熱による当該金属配線3の溶断
が発生するという問題点が生じていた。
【0021】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、層間絶縁膜の容量を低減するための効果を
損なうことなく、良好な熱伝導によって、配線中で発生
した熱を外部に放熱することができる半導体装置を得る
ことを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、半導体基板上に形成された配線と、この配線上に
積層された第1の絶縁膜と、上記配線の側面に接する第
2の絶縁膜と、この第2の絶縁膜を挟んで上記配線の側
面に隣接する、上記半導体基板上に形成された第3の絶
縁膜とを備え、上記第1及び第3の絶縁膜は上記第2の
絶縁膜よりも低い比誘電率を有し、一方、上記第2の絶
縁膜は上記第1及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率を
有することを特徴とするものである。
【0023】又、上記第2の絶縁膜は、シリコン酸化
膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シ
リコン酸化膜であることを特徴とするものである。
【0024】又、上記第2の絶縁膜に接して、その上に
形成された、第1及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率
を有する第4の絶縁膜を備えたものである。
【0025】又、上記第4の絶縁膜は、シリコン酸化
膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シ
リコン酸化膜であることを特徴とするものである。
【0026】又、上記第1の絶縁膜は、当該第1の絶縁
膜よりも高い熱伝導率を有する第5の絶縁膜を介して、
配線上に形成されていることを特徴とするものである。
【0027】又、上記第5の絶縁膜は、シリコン酸化
膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シ
リコン酸化膜であることを特徴とするものである。
【0028】又、上記第1又は第3の絶縁膜は、フッ素
樹脂膜又はフッ化アモルファスカーボン膜であることを
特徴とするものである。
【0029】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に導電膜を形成する工程と、上記導電膜上
に第1の絶縁膜を形成する工程と、上記導電膜及び第1
の絶縁膜を所望の配線形状にパターニングする工程と、
上記配線形状にパターニングした導電膜及び第1の絶縁
膜を覆うように、上記半導体基板上に第2の絶縁膜を形
成する工程と、上記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形
成する工程と、上記第1の絶縁膜上に形成した上記第3
の絶縁膜を除去し、上記第2の絶縁膜を露出させる工程
とを含み、上記第1及び第3の絶縁膜は上記第2の絶縁
膜よりも低い比誘電率を有し、一方、上記第2の絶縁膜
は上記第1及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率を有す
ることを特徴とするものである。
【0030】又、上記露出した第2の絶縁膜に接するよ
うに、当該第2の絶縁膜上に、第1及び第3の絶縁膜よ
りも高い熱伝導率を有する第4の絶縁膜を形成する工程
を含むものである。
【0031】又、上記第2の絶縁膜を異方性ドライエッ
チングすることにより、配線形状にパターニングした導
電膜及び第1の絶縁膜の側面にサイドウォールを形成す
る工程を含むものである。
【0032】又、上記導電膜上に第1の絶縁膜を形成す
る工程は、上記導電膜上に上記第1の絶縁膜よりも高い
熱伝導率を有する第5の絶縁膜を形成する工程と、上記
第5の絶縁膜上に上記第1の絶縁膜を形成する工程を含
むことを特徴とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下に、この発明の実施の形態1につい
て、図1及び図2に基づいて説明する。図1はこの発明
の実施の形態1における半導体装置の構造を示す要部断
面図であり、図1において、1は例えばシリコン基板か
らなる半導体基板本体と、その上に形成された半導体素
子とを有する半導体基板、2は半導体基板1上に形成さ
れた層間絶縁膜であり、本実施の形態1においては、例
えば、シリコン酸化膜である。
【0034】3は層間絶縁膜2上に形成された配線であ
り、本実施の形態1においては、例えば、アルミ膜、又
は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からなる金属配線で
ある。
【0035】4はこの金属配線3の上に積層された比誘
電率が3.9よりも低い第1の絶縁膜であり、本実施の
形態1においては、例えば、水素化シルセスキオキサ
ン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロエチ
レン等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカーボ
ン膜からなる上敷低誘電率膜である。
【0036】5は金属配線3及び上敷低誘電率膜4の側
面に接して形成されるとともに、層間絶縁膜2上に接し
て形成された、上敷低誘電率膜4及び以下に説明の低誘
電率層間膜6より高い熱伝導率を有する第2の絶縁膜で
あり、本実施の形態1においては、例えば、シリコン酸
化膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化
シリコン酸化膜からなる熱伝導薄膜である。
【0037】6は、熱伝導薄膜5を挟んで金属配線3及
び上敷低誘電率膜4の側面に隣接し、かつ、熱伝導薄膜
5を介して層間絶縁膜2上に形成された、比誘電率が
3.9よりも低い第3の絶縁膜であり、本実施の形態1
においては、例えば、水素化シルセスキオキサン、有機
系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロエチレン等の
フッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカーボン膜から
なる低誘電率層間膜である。
【0038】7は上敷低誘電率膜4、熱伝導薄膜5、及
び低誘電率層間膜6上に形成された、上敷低誘電率膜4
及び低誘電率層間膜6より高い熱伝導率を有する第4の
絶縁膜であり、本実施の形態1においては、例えば、シ
リコン酸化膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又
はフッ化シリコン酸化膜からなる熱伝導層間膜である。
【0039】8は熱伝導層間膜7上に形成された上層配
線であり、本実施の形態1においては、例えば、上敷低
誘電率膜4及び熱伝導層間膜7を貫通するように形成さ
れた、金属配線3表面に開口する接続孔9を介し、金属
配線3に電気的に接続される、アルミ膜、又は窒化チタ
ン膜/アルミ膜の積層膜からなる上層金属配線である。
【0040】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図2を用いて説明する。図2は本実
施の形態1における半導体装置の製造方法を工程順に示
した要部断面図である。
【0041】まず、図2(a)に示されるように、例え
ばシリコン基板からなる半導体基板本体と、その上に形
成された半導体素子とを有する半導体基板1上の、例え
ばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜2上に導電膜3a
を形成する。ここで、導電膜3aは、例えばスパッタ法
を用いて形成された、アルミ膜又は窒化チタン膜/アル
ミ膜の積層膜からなる金属膜である。
【0042】次に、この金属膜3a上に比誘電率が3.
9よりも低い第1の絶縁膜4aを形成する。ここで、第
1の絶縁膜4aは、例えば水素化シルセスキオキサン、
有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロエチレン
等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカーボン膜
からなる低誘電率膜である。
【0043】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により金属膜3a上に成膜し、更に適当な熱
処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低い所望の
膜質を有する膜となる。
【0044】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、金属膜3a上に形成する。
【0045】次に、図2(b)に示すように、例えば、
リソグラフィー、及び、反応性イオンエッチングによ
り、上記金属膜3a及び低誘電率膜4aを所望の配線形
状にパターニングし、金属配線3及びその上に積層され
た上敷低誘電率膜4を形成する。
【0046】次に、図2(c)に示すように、上記配線
形状にパターニングした金属配線3及び上敷低誘電率膜
4を覆うように、上記半導体基板1上に、低誘電率膜4
a及び図2(d)における工程において説明する低誘電
率膜6aより高い熱伝導率を有する第2の絶縁膜5aを
形成する。ここで、第2の絶縁膜5aは、例えばシリコ
ン酸化膜からなる高熱伝導率膜である。
【0047】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0048】なお、ここで、上記高熱伝導率膜5aとし
て、シリコン酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、
シリコン窒化膜、又はフッ化シリコン酸化膜を用いても
良い。
【0049】次に、図2(d)に示すように、高熱伝導
率膜5a上に比誘電率が3.9よりも低い第3の絶縁膜
6aを形成する。ここで、第3の絶縁膜6aは、例えば
水素化シルセスキオキサン、有機系シルセスキオキサ
ン、ポリテトラフロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又は
フッ化アモルファスカーボン膜からなる低誘電率膜であ
る。
【0050】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により高熱伝導率膜5a上に成膜し、更に適
当な熱処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低い
所望の膜質を有する膜となる。
【0051】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、高熱伝導率膜5a上に形成する。
【0052】次に、図2(e)に示すように、例えば反
応性イオンエッチング又はCMP(化学的機械研磨:C
hemical Mechanical Polish
ing)法により、上記低誘電率膜6a及び高熱伝導率
膜5aを、上記上敷低誘電率膜4が露出するまで除去す
る。このとき、熱伝導薄膜5及び低誘電率層間膜6が形
成され、熱伝導薄膜5も露出することとなる。
【0053】尚、上敷低誘電率膜4が露出するまで低誘
電率膜6a及び高熱伝導率膜5aを除去を行ったが、そ
の代わりに、高熱伝導率膜5aの上面が露出するまでの
除去を行っても良い。
【0054】次に、図2(f)に示すように、露出した
上敷低誘電率膜4及び熱伝導薄膜5、並びに低誘電率層
間膜6上の全面に、低誘電率膜4a、6aより高い熱伝
導率を有する第4の絶縁膜7を形成する。ここで、第4
の絶縁膜7は、例えばシリコン酸化膜からなる熱伝導層
間膜である。
【0055】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0056】尚、上記熱伝導層間膜7として、シリコン
酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化
膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0057】その後、通常の写真製版技術を用い、所望
の位置に上敷低誘電率膜4及び熱伝導層間膜7を貫通す
るように形成された、金属配線3表面に開口する接続孔
9を形成する。
【0058】次に、この接続孔9の内部を含む半導体基
板1上の全面に、アルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ
膜の積層膜からなる金属膜を形成し、さらに、通常の写
真製版技術を用い、この金属膜を所望の配線形状にパタ
ーニングして、上記金属配線3に電気的に接続される上
層金属配線8を形成し、図1に示す半導体装置を得る。
【0059】本実施の形態1においては、金属配線3で
発生した熱が、熱伝導薄膜5及び熱伝導層間膜7を通じ
て上層金属配線8に伝わり、最終的に半導体デバイスの
表面に伝わって発散されるので、金属配線3のジュール
熱に起因した溶断による配線信頼性の劣化を防止するこ
とができ、そのため、半導体装置全体としての高い信頼
性を得ることができるという効果を有する。又、このと
き、層間絶縁膜の容量を低減する効果を、従来に比べ、
ほとんど損なうことがないという効果も有する。
【0060】尚、上記の場合においては、熱伝導層間膜
である第4の絶縁膜7を形成しているが、その代わり
に、当該第4の絶縁膜7を形成しなくても良く、この場
合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0061】しかし、熱伝導層間膜である第4の絶縁膜
7を形成している場合の方が、それを形成していない場
合に比べ、伝熱経路及び放熱面積がより増すこととなる
ので、金属配線3で発生した熱の外部への放熱をより効
率的に達成できることとなる。
【0062】尚、上記の場合においては、上層配線8は
接続孔9を介して配線3に接続されているが、上層配線
8を配線3に接続孔を用いて接続しなくても良く、この
場合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0063】尚、上記の場合においては、配線3及び上
層配線8として金属配線を用いていたが、その代わり
に、導電性を有する多結晶シリコン膜又はアモルファス
シリコン等のシリコン膜用いても良く、この場合におい
ても、配線3で発生した熱が、熱伝導薄膜5及び熱伝導
層間膜7を通じて上層配線8に伝わり、最終的に半導体
デバイスの表面に伝わって発散されるので、配線3のジ
ュール熱に起因した抵抗値の上昇を抑えることができ、
配線伝達速度の低下を防止でき、そのため、半導体装置
としての高い動作性能を得ることができるという効果を
有する。又、このとき、層間絶縁膜の容量を低減する効
果を、従来に比べ、ほとんど損なうことがないという効
果も有する。
【0064】実施の形態2.以下に、この発明の実施の
形態2について、図3及び図4に基づいて説明する。図
3はこの発明の実施の形態2における半導体装置の構造
を示す要部断面図であり、図3において、1は例えばシ
リコン基板からなる半導体基板本体と、その上に形成さ
れた半導体素子とを有する半導体基板、2は半導体基板
1上に形成された層間絶縁膜であり、本実施の形態2に
おいては、例えば、シリコン酸化膜である。
【0065】3は層間絶縁膜2上に形成された配線であ
り、本実施の形態2においては、例えば、アルミ膜、又
は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からなる金属配線で
ある。
【0066】4は上記金属配線3の上に積層された比誘
電率が3.9よりも低い第1の絶縁膜であり、本実施の
形態2においては、例えば、水素化シルセスキオキサ
ン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロエチ
レンなどのフッ素樹脂膜、または、フッ化アモルファス
カーボン膜からなる上敷低誘電率膜を用いている。
【0067】10は金属配線3及び上敷低誘電率膜4の
側面に接して形成さた、上敷低誘電率膜4及び以下に説
明の低誘電率層間膜6より高い熱伝導率を有する第2の
絶縁膜からなるサイドウォールであり、本実施の形態2
においては、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化酸
化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜からな
るサイドウォールである。
【0068】6は、サイドウォール10を挟んで金属配
線3及び上敷低誘電率膜4の側面に隣接して形成され
た、比誘電率が3.9よりも低い第3の絶縁膜であり、
本実施の形態2においては、例えば、水素化シルセスキ
オキサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロ
ロエチレン等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファス
カーボン膜からなる低誘電率層間膜である。
【0069】7は上敷低誘電率膜4、サイドウォール1
0、及び低誘電率層間膜6上に形成された、上敷低誘電
率膜4及び低誘電率層間膜6より高い熱伝導率を有する
第4の絶縁膜であり、本実施の形態2においては、例え
ば、シリコン酸化膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒
化膜又はフッ化シリコン酸化膜からなる熱伝導層間膜で
ある。
【0070】8は熱伝導層間膜7上に形成された上層配
線であり、本実施の形態2においては、例えば、上敷低
誘電率膜4及び熱伝導層間膜7を貫通するように形成さ
れた、金属配線3表面に開口する接続孔9を介し、金属
配線3に電気的に接続される、アルミ膜、又は窒化チタ
ン膜/アルミ膜の積層膜からなる上層金属配線である。
【0071】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図4を用いて説明する。図4は本実
施の形態2における半導体装置の製造方法を工程順に示
した要部断面図である。
【0072】まず、図4(a)に示されるように、例え
ばシリコン基板からなる半導体基板本体と、その上に形
成された半導体素子とを有する半導体基板1上の、例え
ばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜2上に導電膜3a
を形成する。ここで、導電膜3aは、例えばスパッタ法
を用いて形成された、アルミ膜又は窒化チタン膜/アル
ミ膜の積層膜からなる金属膜である。
【0073】次に、この金属膜3a上に比誘電率が3.
9よりも低い第1の絶縁膜4aを形成する。ここで、第
1の絶縁膜4aは、例えば水素化シルセスキオキサン、
有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロエチレン
等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカーボン膜
からなる低誘電率膜である。
【0074】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により金属膜3a上に成膜し、更に適当な熱
処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低い所望の
膜質を有する膜となる。
【0075】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、金属膜3a上に形成する。
【0076】次に、図4(b)に示すように、例えば、
リソグラフィー、及び、反応性イオンエッチングによ
り、上記金属膜3a及び低誘電率膜4aを所望の配線形
状にパターニングし、金属配線3及びその上に積層され
た上敷低誘電率膜4を形成する。
【0077】次に、図4(c)に示すように、上記配線
形状にパターニングした金属配線3及び上敷低誘電率膜
4を覆うように、上記半導体基板1上に、低誘電率膜4
a及び図4(e)における工程において説明する低誘電
率膜6aより高い熱伝導率を有する第2の絶縁膜10a
を形成する。ここで、第2の絶縁膜10aは、例えばシ
リコン酸化膜からなる高熱伝導率膜である。
【0078】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0079】尚、上記高熱伝導率膜10aとして、シリ
コン酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン
窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0080】次に、図4(d)に示すように、高熱伝導
率膜10aを異方性ドライエッチングすることにより、
上記配線形状にパターニングした金属配線3及び上敷低
誘電率膜4の側面にサイドウォール10を形成する。
【0081】このとき、層間絶縁膜2に接して、その上
に存在していた高熱伝導率膜10aの一部、及び、上敷
低誘電率膜4に接して、その上に存在していた高熱伝導
率膜10aの一部も、同時に除去される。
【0082】次に、図4(e)に示すように、半導体基
板1上の全面に比誘電率が3.9よりも低い第3の絶縁
膜6aを形成する。ここで、第3の絶縁膜6aは、例え
ば水素化シルセスキオキサン、有機系シルセスキオキサ
ン、ポリテトラフロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又は
フッ化アモルファスカーボン膜からなる低誘電率膜であ
る。
【0083】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により半導体基板1上の全面に成膜し、更に
適当な熱処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低
い所望の膜質を有する膜となる。
【0084】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、半導体基板1上の全面に形成する。
【0085】次に、図4(f)に示すように、例えば反
応性イオンエッチング又はCMP(化学的機械研磨:C
hemical Mechanical Polish
ing)法により、上記低誘電率膜6aを上記上敷低誘
電率膜4及びサイドウォール10が露出するまで除去す
る。このとき、低誘電率層間膜6が形成されこととな
る。
【0086】次に、図4(g)に示すように、露出した
上敷低誘電率膜4及びサイドウォール10、並びに低誘
電率層間膜6上の全面に、低誘電率膜4a、6aより高
い熱伝導率を有する第4の絶縁膜7を形成する。ここ
で、第4の絶縁膜7は、例えばシリコン酸化膜からなる
熱伝導層間膜である。
【0087】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0088】尚、上記熱伝導層間膜7として、シリコン
酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化
膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0089】その後、通常の写真製版技術を用い、所望
の位置に上敷低誘電率膜4及び熱伝導層間膜7を貫通す
るように形成された、金属配線3表面に開口する接続孔
9を形成する。
【0090】次に、この接続孔9の内部を含む半導体基
板1上の全面に、アルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ
膜の積層膜からなる金属膜を形成し、さらに、通常の写
真製版技術を用い、この金属膜を所望の配線形状にパタ
ーニングして、上記金属配線3に電気的に接続される上
層金属配線8を形成し、図3に示す半導体装置を得る。
【0091】本実施の形態2においては、金属配線3で
発生した熱が、サイドウォール10及び熱伝導層間膜7
を通じて上層金属配線8に伝わり、最終的に半導体デバ
イスの表面に伝わって発散されるので、金属配線3のジ
ュール熱に起因した溶断による配線信頼性の劣化を防止
することができ、そのため、半導体装置としての高い信
頼性を得ることができるという効果を有する。又、この
とき、層間絶縁膜の容量を低減する効果を、従来に比
べ、ほとんど損なうことがないという効果も有する。
【0092】又、本実施の形態2においては、層間絶縁
膜2に接して、その上に存在していた高熱伝導率膜10
aの一部を除去しているので、金属配線3及び上層金属
配線8間の層間絶縁膜中の、上記低誘電率層間膜6が占
める体積割合をより増加でき、そのため、層間絶縁膜の
容量のさらなる低減を可能ならしめるという効果を有す
る。
【0093】尚、上記の場合においては、熱伝導層間膜
である第4の絶縁膜7を形成しているが、その代わり
に、当該第4の絶縁膜7を形成しなくても良く、この場
合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0094】しかし、熱伝導層間膜である第4の絶縁膜
7を形成している場合の方が、それを形成していない場
合に比べ、伝熱経路及び放熱面積がより増すこととなる
ので、金属配線3で発生した熱の外部への放熱をより効
率的に達成できることとなる。
【0095】尚、上記の場合においては、上層配線8は
接続孔9を介して配線3に接続されているが、上層配線
8を配線3に接続孔を用いて接続しなくても良く、この
場合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0096】尚、上記の場合においては、配線3及び上
層配線8として金属配線を用いていたが、その代わり
に、導電性を有する多結晶シリコン膜又はアモルファス
シリコン等のシリコン膜用いても良く、この場合におい
ても、配線3で発生した熱が、サイドウォール10及び
熱伝導層間膜7を通じて上層配線8に伝わり、最終的に
半導体デバイスの表面に伝わって発散されるので、配線
3のジュール熱に起因した抵抗値の上昇を抑えることが
でき、配線伝達速度の低下を防止でき、そのため、半導
体装置としての高い動作性能を得ることができるという
効果を有する。又、このとき、層間絶縁膜の容量を低減
する効果を、従来に比べ、ほとんど損なうことがないと
いう効果も有する。
【0097】実施の形態3.以下に、この発明の実施の
形態3について図5及び図6に基づいて説明する。図5
はこの発明の実施の形態3における半導体装置の構造を
示す要部断面図であり、図5において、1は例えばシリ
コン基板からなる半導体基板本体と、その上に形成され
た半導体素子とを有する半導体基板、2は半導体基板1
上に形成された層間絶縁膜であり、本実施の形態3にお
いては、例えば、シリコン酸化膜である。
【0098】3は層間絶縁膜2上に形成された配線であ
り、本実施の形態3においては、例えば、アルミ膜、又
は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からなる金属配線で
ある。
【0099】11はこの金属配線3の上に積層された、
以下に説明の上敷低誘電率膜4及び低誘電率層間膜6よ
り高い熱伝導率を有する第5の絶縁膜であり、本実施の
形態3においては、例えば、シリコン酸化膜、シリコン
窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜
からなる上敷熱伝導薄膜である。
【0100】4はこの上敷熱伝導薄膜11を介して金属
配線3の上に積層された、比誘電率が3.9よりも低い
第1の絶縁膜であり、本実施の形態3においては、例え
ば、水素化シルセスキオキサン、有機系シルセスキオキ
サン、ポリテトラフロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又
はフッ化アモルファスカーボン膜からなる上敷低誘電率
膜である。
【0101】5は金属配線3、上敷熱伝導薄膜11及び
上敷低誘電率膜4の側面に接して形成されるとともに、
層間絶縁膜2上に接して形成された、上敷低誘電率膜4
及び以下に説明の低誘電率層間膜6より高い熱伝導率を
有する第2の絶縁膜であり、本実施の形態3において
は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化酸化膜、シ
リコン窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜からなる熱伝導
薄膜である。
【0102】6は、熱伝導薄膜5を挟んで金属配線3、
上敷熱伝導薄膜11及び上敷低誘電率膜4の側面に隣接
し、かつ、熱伝導薄膜5を介して層間絶縁膜2上に形成
された、比誘電率が3.9よりも低い第3の絶縁膜であ
り、本実施の形態3においては、例えば、水素化シルセ
スキオキサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラ
フロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルフ
ァスカーボン膜からなる低誘電率層間膜である。
【0103】7は上敷低誘電率膜4、熱伝導薄膜5、及
び低誘電率層間膜6上に形成された、上敷低誘電率膜4
及び低誘電率層間膜6より高い熱伝導率を有する第4の
絶縁膜であり、本実施の形態3においては、例えば、シ
リコン酸化膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又
はフッ化シリコン酸化膜からなる熱伝導層間膜である。
【0104】8は熱伝導層間膜7上に形成された上層配
線であり、本実施の形態3においては、例えば、上敷熱
伝導薄膜11、上敷低誘電率膜4及び熱伝導層間膜7を
貫通するように形成された、金属配線3表面に開口する
接続孔9を介し、金属配線3に電気的に接続される、ア
ルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からなる
上層金属配線である。
【0105】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図6を用いて説明する。図6は本実
施の形態3における半導体装置の製造方法を工程順に示
した要部断面図である。
【0106】まず、図6(a)に示されるように、例え
ばシリコン基板からなる半導体基板本体と、その上に形
成された半導体素子とを有する半導体基板1上の、例え
ばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜2上に導電膜3a
を形成する。ここで、導電膜3aは、例えばスパッタ法
を用いて形成された、アルミ膜又は窒化チタン膜/アル
ミ膜の積層膜からなる金属膜である。
【0107】次に、この金属膜3a上に、以下に説明す
る低誘電率膜4a、及び図6(d)における工程におい
て説明する低誘電率膜6aより高い熱伝導率を有する第
5の絶縁膜11aを形成する。ここで、第5の絶縁膜1
1aは、例えばシリコン酸化膜からなる高熱伝導率膜で
ある。
【0108】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0109】尚、上記高熱伝導率膜11aとして、シリ
コン酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン
窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0110】次に、この高熱伝導率膜11a上に比誘電
率が3.9よりも低い第1の絶縁膜4aを形成する。こ
こで、第1の絶縁膜4aは、例えば水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカ
ーボン膜からなる低誘電率膜である。
【0111】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により高熱伝導率膜11a上に成膜し、更に
適当な熱処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低
い所望の膜質を有する膜となる。
【0112】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、高熱伝導率膜11a上に形成する。
【0113】次に、図6(b)に示すように、例えばリ
ソグラフィー及び反応性イオンエッチングにより、上記
金属膜3a、高熱伝導率膜11a及び低誘電率膜4aを
所望の配線形状にパターニングし、金属配線3、及び上
敷熱伝導薄膜11を介して、その上に積層された上敷低
誘電率膜4を形成する。
【0114】次に、図6(c)に示すように、上記配線
形状にパターニングした金属配線3、上敷熱伝導薄膜1
1及び上敷低誘電率膜4を覆うように、上記半導体基板
1上に、低誘電率膜4a及び図6(d)における工程に
おいて説明する低誘電率膜6aより高い熱伝導率を有す
る第2の絶縁膜5aを形成する。ここで、第2の絶縁膜
5aは、例えばシリコン酸化膜からなる高熱伝導率膜で
ある。
【0115】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0116】尚、上記高熱伝導率膜5aとして、シリコ
ン酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒
化膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0117】次に、図6(d)に示すように、高熱伝導
率膜5a上に比誘電率が3.9よりも低い第3の絶縁膜
6aを形成する。ここで、第3の絶縁膜6aは、例えば
水素化シルセスキオキサン、有機系シルセスキオキサ
ン、ポリテトラフロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又は
フッ化アモルファスカーボン膜からなる低誘電率膜であ
る。
【0118】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により高熱伝導率膜5a上に成膜し、更に適
当な熱処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低い
所望の膜質を有する膜となる。
【0119】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、高熱伝導率膜5a上に形成する。
【0120】次に、図6(e)に示すように、例えば反
応性イオンエッチング又はCMP(化学的機械研磨:C
hemical Mechanical Polish
ing)法により、上記低誘電率膜6a及び高熱伝導率
膜5aを、上記上敷低誘電率膜4が露出するまで除去す
る。このとき、熱伝導薄膜5及び低誘電率層間膜6が形
成され、熱伝導薄膜5も露出することとなる。
【0121】尚、上敷低誘電率膜4が露出するまで低誘
電率膜6a及び高熱伝導率膜5aを除去を行ったが、そ
の代わりに、高熱伝導率膜5aの上面が露出するまでの
除去を行っても良い。
【0122】次に、図6(f)に示すように、露出した
上敷低誘電率膜4及び熱伝導薄膜5、並びに低誘電率層
間膜6上の全面に、低誘電率膜4a、6aより高い熱伝
導率を有する第4の絶縁膜7を形成する。ここで、第4
の絶縁膜7は、例えばシリコン酸化膜からなる熱伝導層
間膜である。
【0123】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0124】尚、上記熱伝導層間膜7として、シリコン
酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化
膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0125】その後、通常の写真製版技術を用い、所望
の位置に上敷熱伝導薄膜11、上敷低誘電率膜4及び熱
伝導層間膜7を貫通するように形成された、金属配線3
表面に開口する接続孔9を形成する。
【0126】次に、この接続孔9の内部を含む半導体基
板1上の全面に、アルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ
膜の積層膜からなる金属膜を形成し、さらに、通常の写
真製版技術を用い、この金属膜を所望の配線形状にパタ
ーニングして、上記金属配線3に電気的に接続される上
層金属配線8を形成し、図5に示す半導体装置を得る。
【0127】本実施の形態3においては、金属配線3で
発生した熱が、上敷熱伝導薄膜11、熱伝導薄膜5及び
熱伝導層間膜7を通じて上層金属配線8に伝わり、最終
的に半導体デバイスの表面に伝わって発散されるので、
金属配線3のジュール熱に起因した溶断による配線信頼
性の劣化を防止することができ、そのため、半導体装置
としての高い信頼性を得ることができるという効果を有
する。又、このとき、層間絶縁膜の容量を低減する効果
を、従来に比べ、ほとんど損なうことがないという効果
も有する。
【0128】又、本実施の形態3においては、金属配線
3の上部に接するように上敷熱伝導薄膜11を形成して
いるので、金属配線3の上面からも当該上敷熱伝導薄膜
11を通じて当該金属配線3で発生した熱を伝導、分散
させることができ、そのため、より配線信頼性を高める
ことができ、半導体装置としてのさらなる高信頼性を得
ることができるという効果を有する。
【0129】尚、上記の場合においては、熱伝導層間膜
である第4の絶縁膜7を形成しているが、その代わり
に、当該第4の絶縁膜7を形成しなくても良く、この場
合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0130】しかし、熱伝導層間膜である第4の絶縁膜
7を形成している場合の方が、それを形成していない場
合に比べ、伝熱経路及び放熱面積がより増すこととなる
ので、金属配線3で発生した熱の外部への放熱をより効
率的に達成できることとなる。
【0131】尚、上記の場合においては、上層配線8は
接続孔9を介して配線3に接続されているが、上層配線
8を配線3に接続孔を用いて接続しなくても良く、この
場合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0132】尚、上記の場合においては、配線3及び上
層配線8として金属配線を用いていたが、その代わり
に、導電性を有する多結晶シリコン膜又はアモルファス
シリコン等のシリコン膜用いても良く、この場合におい
ても、配線3で発生した熱が、上敷熱伝導薄膜11、熱
伝導薄膜5及び熱伝導層間膜7を通じて上層配線8に伝
わり、最終的に半導体デバイスの表面に伝わって発散さ
れるので、配線3のジュール熱に起因した抵抗値の上昇
を抑えることができ、配線伝達速度の低下を防止でき、
そのため、半導体装置としての高い動作性能を得ること
ができるという効果を有する。又、このとき、層間絶縁
膜の容量を低減する効果を、従来に比べ、ほとんど損な
うことがないという効果も有する。
【0133】実施の形態4.以下に、この発明の実施の
形態4について図7及び図8に基づいて説明する。図7
はこの発明の実施の形態4における半導体装置の構造を
示す要部断面図であり、図7において、1は例えばシリ
コン基板からなる半導体基板本体と、その上に形成され
た半導体素子とを有する半導体基板、2は半導体基板1
上に形成された層間絶縁膜であり、本実施の形態4にお
いては、例えば、シリコン酸化膜である。
【0134】3は層間絶縁膜2上に形成された配線であ
り、本実施の形態4においては、例えば、アルミ膜、又
は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からなる金属配線で
ある。
【0135】11はこの金属配線3の上に積層された、
以下に説明の上敷低誘電率膜4及び低誘電率層間膜6よ
り高い熱伝導率を有する第5の絶縁膜であり、本実施の
形態3においては、例えば、シリコン酸化膜、シリコン
窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜
からなる上敷熱伝導薄膜である。
【0136】4はこの上敷熱伝導薄膜11を介して金属
配線3の上に積層された、比誘電率が3.9よりも低い
第1の絶縁膜であり、本実施の形態4においては、例え
ば、水素化シルセスキオキサン、有機系シルセスキオキ
サン、ポリテトラフロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又
はフッ化アモルファスカーボン膜からなる上敷低誘電率
膜である。
【0137】10は金属配線3、上敷熱伝導薄膜11及
び上敷低誘電率膜4の側面に接して形成さた、上敷低誘
電率膜4及び以下に説明の低誘電率層間膜6より高い熱
伝導率を有する第2の絶縁膜からなるサイドウォールで
あり、本実施の形態4においては、例えば、シリコン酸
化膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化
シリコン酸化膜からなるサイドウォールである。
【0138】6は、サイドウォール10を挟んで金属配
線3、上敷熱伝導薄膜11、及び上敷低誘電率膜4の側
面に隣接して形成された、比誘電率が3.9よりも低い
第3の絶縁膜であり、本実施の形態4においては、例え
ば、水素化シルセスキオキサン、有機系シルセスキオキ
サン、ポリテトラフロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又
はフッ化アモルファスカーボン膜からなる低誘電率層間
膜である。
【0139】7は上敷低誘電率膜4、サイドウォール1
0、及び低誘電率層間膜6上に形成された、上敷低誘電
率膜4及び低誘電率層間膜6より高い熱伝導率を有する
第4の絶縁膜であり、本実施の形態4においては、例え
ば、シリコン酸化膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒
化膜又はフッ化シリコン酸化膜からなる熱伝導層間膜で
ある。
【0140】8は熱伝導層間膜7上に形成された上層配
線であり、本実施の形態4においては、例えば、上敷熱
伝導薄膜11、上敷低誘電率膜4及び熱伝導層間膜7を
貫通するように形成された、金属配線3表面に開口する
接続孔9を介し、金属配線3に電気的に接続される、ア
ルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ膜の積層膜からなる
上層金属配線である。
【0141】つぎに、このように構成された半導体装置
の製造方法について図8を用いて説明する。図8は本実
施の形態4における半導体装置の製造方法を工程順に示
した要部断面図である。
【0142】まず、図8(a)に示されるように、例え
ばシリコン基板からなる半導体基板本体と、その上に形
成された半導体素子とを有する半導体基板1上の、例え
ばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜2上に導電膜3a
を形成する。ここで、導電膜3aは、例えばスパッタ法
を用いて形成された、アルミ膜又は窒化チタン膜/アル
ミ膜の積層膜からなる金属膜である。
【0143】次に、この金属膜3a上に、以下に説明す
る低誘電率膜4a、及び図8(e)における工程におい
て説明する低誘電率膜6aより高い熱伝導率を有する第
5の絶縁膜11aを形成する。ここで、第5の絶縁膜1
1aは、例えばシリコン酸化膜からなる高熱伝導率膜で
ある。
【0144】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0145】尚、上記高熱伝導率膜11aとして、シリ
コン酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン
窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0146】次に、この高熱伝導率膜11a上に比誘電
率が3.9よりも低い第1の絶縁膜4aを形成する。こ
こで、第1の絶縁膜4aは、例えば水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜、又はフッ化アモルファスカ
ーボン膜からなる低誘電率膜である。
【0147】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により高熱伝導率膜11a上に成膜し、更に
適当な熱処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低
い所望の膜質を有する膜となる。
【0148】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、高熱伝導率膜11a上に形成する。
【0149】次に、図8(b)に示すように、例えばリ
ソグラフィー及び反応性イオンエッチングにより、上記
金属膜3a、高熱伝導率膜11a及び低誘電率膜4aを
所望の配線形状にパターニングし、金属配線3、及び上
敷熱伝導薄膜11を介して、その上に積層された上敷低
誘電率膜4を形成する。
【0150】次に、図8(c)に示すように、上記配線
形状にパターニングした金属配線3、上敷熱伝導薄膜1
1、及び上敷低誘電率膜4を覆うように、上記半導体基
板1上に、低誘電率膜4a、及び、以下に図8(e)に
おける工程において説明する低誘電率膜6aより高い熱
伝導率を有する第2の絶縁膜10aを形成する。ここ
で、第2の絶縁膜10aは、例えばシリコン酸化膜から
なる高熱伝導率膜である。
【0151】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0152】尚、上記高熱伝導率膜10aとして、シリ
コン酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン
窒化膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0153】次に、図8(d)に示すように、高熱伝導
率膜10aを異方性ドライエッチングすることにより、
上記配線形状にパターニングした金属配線3、上敷熱伝
導薄膜11及び上敷低誘電率膜4の側面にサイドウォー
ル10を形成する。
【0154】このとき、層間絶縁膜2に接して、その上
に存在していた高熱伝導率膜10aの一部、及び、上敷
低誘電率膜4に接して、その上に存在していた高熱伝導
率膜10aの一部も、同時に除去される。
【0155】次に、図8(e)に示すように、半導体基
板1上の全面に比誘電率が3.9よりも低い第3の絶縁
膜6aを形成する。ここで、第3の絶縁膜6aは、例え
ば水素化シルセスキオキサン、有機系シルセスキオキサ
ン、ポリテトラフロロエチレン等のフッ素樹脂膜、又は
フッ化アモルファスカーボン膜からなる低誘電率膜であ
る。
【0156】ここで、具体的には、水素化シルセスキオ
キサン、有機系シルセスキオキサン、ポリテトラフロロ
エチレン等のフッ素樹脂膜は、適当な溶剤を用いたスピ
ンコート法により半導体基板1上の全面に成膜し、更に
適当な熱処理を行うことで、比誘電率が3.9よりも低
い所望の膜質を有する膜となる。
【0157】一方、フッ化アモルファスカーボン膜は、
プラズマCVD(化学気相成長:Chemical V
apor Deposition)法を用いて形成す
る。具体的には、例えば、ECR(電子スピン共鳴:E
lectron Cyclotron Resonan
ce)−CVD法により、CF4、C48等のフロロカ
ーボンガス、又はそれに水素若しくはC22、C24
のハイドロカーボンガスを添加したガスを原料ガスとし
て、半導体基板1上の全面に形成する。
【0158】次に、図8(f)に示すように、例えば反
応性イオンエッチング又はCMP(化学的機械研磨:C
hemical Mechanical Polish
ing)法により、上記低誘電率膜6aを上記上敷低誘
電率膜4及びサイドウォール10が露出するまで除去す
る。このとき、低誘電率層間膜6が形成されこととな
る。
【0159】次に、図8(g)に示すように、露出した
上敷低誘電率膜4及びサイドウォール10、並びに低誘
電率層間膜6上の全面に、低誘電率膜4a、6aより高
い熱伝導率を有する第4の絶縁膜7を形成する。ここ
で、第4の絶縁膜7は、例えばシリコン酸化膜からなる
熱伝導層間膜である。
【0160】ここで、具体的には、上記シリコン酸化膜
は、例えばプラズマCVD法を用いて形成する。詳細に
は、容量結合型平行平板電極プラズマCVD装置を用
い、原料ガスとして、シラン(SiH4)及び亜酸化窒
素(N2O)、又はTEOS(Tetraethoxy
silane)及び酸素を用い、反応室の圧力を0.5
〜10Torr程度に調整し、13.56MHzの高周
波を600W印可することで発生するプラズマにより、
上記シリコン酸化膜を形成する。ここで、シリコン基板
本体は400℃前後の温度に保持されている。
【0161】尚、上記熱伝導層間膜7として、シリコン
酸化膜の代わりに、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化
膜又はフッ化シリコン酸化膜を用いても良い。
【0162】その後、通常の写真製版技術を用い、所望
の位置に上敷熱伝導薄膜11、上敷低誘電率膜4及び熱
伝導層間膜7を貫通するように形成された、金属配線3
表面に開口する接続孔9を形成する。
【0163】次に、この接続孔9の内部を含む半導体基
板1上の全面に、アルミ膜、又は窒化チタン膜/アルミ
膜の積層膜からなる金属膜を形成し、さらに、通常の写
真製版技術を用い、この金属膜を所望の配線形状にパタ
ーニングして、上記金属配線3に電気的に接続される上
層金属配線8を形成し、図7に示す半導体装置を得る。
【0164】本実施の形態4においては、金属配線3で
発生した熱が、上敷熱伝導薄膜11、サイドウォール1
0及び熱伝導層間膜7を通じて上層金属配線8に伝わ
り、最終的に半導体デバイスの表面に伝わって発散され
るので、金属配線3のジュール熱に起因した溶断による
配線信頼性の劣化を防止することができ、そのため、半
導体装置としての高い信頼性を得ることができるという
効果を有する。又、このとき、層間絶縁膜の容量を低減
する効果を、従来に比べ、ほとんど損なうことがないと
いう効果も有する。
【0165】又、本実施の形態4においては、層間絶縁
膜2に接して、その上に存在していた高熱伝導率膜10
aの一部を除去しているので、金属配線3及び上層金属
配線8間の層間絶縁膜中の、上記低誘電率層間膜6が占
める体積割合をより増加でき、そのため、層間絶縁膜の
容量のさらなる低減を可能ならしめるという効果を有す
る。
【0166】又、本実施の形態4においては、金属配線
3の上部に接するように上敷熱伝導薄膜11を形成して
いるので、金属配線3の上面からも当該上敷熱伝導薄膜
11を通じて当該金属配線3で発生した熱を伝導、分散
させることができ、そのため、より配線信頼性を高める
ことができ、半導体装置としてのさらなる高信頼性を得
ることができるという効果を有する。
【0167】尚、上記の場合においては、熱伝導層間膜
である第4の絶縁膜7を形成しているが、その代わり
に、当該第4の絶縁膜7を形成しなくても良く、この場
合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0168】しかし、熱伝導層間膜である第4の絶縁膜
7を形成している場合の方が、それを形成していない場
合に比べ、伝熱経路及び放熱面積がより増すこととなる
ので、金属配線3で発生した熱の外部への放熱をより効
率的に達成できることとなる。
【0169】尚、上記の場合においては、上層配線8は
接続孔9を介して配線3に接続されているが、上層配線
8を配線3に接続孔を用いて接続しなくても良く、この
場合においても、上記の場合と同様の効果を奏する。
【0170】尚、上記の場合においては、配線3及び上
層配線8として金属配線を用いていたが、その代わり
に、導電性を有する多結晶シリコン膜又はアモルファス
シリコン等のシリコン膜用いても良く、この場合におい
ても、配線3で発生した熱が、上敷熱伝導薄膜11、サ
イドウォール10及び熱伝導層間膜7を通じて上層配線
8に伝わり、最終的に半導体デバイスの表面に伝わって
発散されるので、配線3のジュール熱に起因した抵抗値
の上昇を抑えることができ、配線伝達速度の低下を防止
でき、そのため、半導体装置としての高い動作性能を得
ることができるという効果を有する。又、このとき、層
間絶縁膜の容量を低減する効果を、従来に比べ、ほとん
ど損なうことがないという効果も有する。
【0171】
【発明の効果】この発明に係る半導体装置は、半導体基
板上に形成された配線と、この配線上に積層された第1
の絶縁膜と、上記配線の側面に接する第2の絶縁膜と、
この第2の絶縁膜を挟んで上記配線の側面に隣接する、
上記半導体基板上に形成された第3の絶縁膜とを備え、
上記第1及び第3の絶縁膜は上記第2の絶縁膜よりも低
い比誘電率を有し、一方、上記第2の絶縁膜は上記第1
及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率を有することを特
徴とするので、層間絶縁膜の容量の低減効果を損なうこ
となく、配線で発生した熱を、第2の絶縁膜を通じて外
部に放熱することができるという効果を有する。
【0172】又、上記第2の絶縁膜に接して、その上に
形成された、第1及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率
を有する第4の絶縁膜を備えたものであるので、伝熱経
路及び放熱面積がそれぞれ増すために、配線で発生した
熱の外部への放熱を、より効率的に達成できるという効
果を有する。
【0173】又、上記第1の絶縁膜は、当該第1の絶縁
膜よりも高い熱伝導率を有する第5の絶縁膜を介して、
配線上に形成されていることを特徴とするので、配線上
面からも第5の絶縁膜を通じて当該配線で発生した熱を
伝導、分散させることができ、そのため、配線で発生し
た熱の外部への放熱を、より効率的に達成できるという
効果を有する。
【0174】又、上記第2、第4又は第5の絶縁膜は、
シリコン酸化膜、シリコン窒化酸化膜、シリコン窒化膜
又はフッ化シリコン酸化膜であることを特徴とするの
で、当該第2、第4又は第5の絶縁膜の形成が容易であ
り、そのため、半導体装置の製造が容易であるという効
果を有する。
【0175】又、上記第1又は第3の絶縁膜は、フッ素
樹脂膜又はフッ化アモルファスカーボン膜であることを
特徴とするので、当該第1又は第3の絶縁膜の形成が困
難なものではなく、そのため、半導体装置の製造が容易
化できるという効果を有する。
【0176】この発明に係る半導体装置の製造方法は、
半導体基板上に導電膜を形成する工程と、上記導電膜上
に第1の絶縁膜を形成する工程と、上記導電膜及び第1
の絶縁膜を所望の配線形状にパターニングする工程と、
上記配線形状にパターニングした導電膜及び第1の絶縁
膜を覆うように、上記半導体基板上に第2の絶縁膜を形
成する工程と、上記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形
成する工程と、上記第1の絶縁膜上に形成した上記第3
の絶縁膜を除去し、上記第2の絶縁膜を露出させる工程
とを含み、上記第1及び第3の絶縁膜は上記第2の絶縁
膜よりも低い比誘電率を有し、一方、上記第2の絶縁膜
は上記第1及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率を有す
ることを特徴とするので、層間絶縁膜の容量の低減効果
を損なうことなく、配線で発生した熱を、第2の絶縁膜
を通じて外部に放熱することのできる半導体装置を得る
ことができる。
【0177】又、上記露出した第2の絶縁膜に接するよ
うに、当該第2の絶縁膜上に、第1及び第3の絶縁膜よ
りも高い熱伝導率を有する第4の絶縁膜を形成する工程
を含むので、この方法を用いて製造された半導体装置に
おいては、伝熱経路及び放熱面積がそれぞれ増すため
に、配線で発生した熱の外部への放熱を、より効率的に
達成できるという効果を有する。
【0178】又、上記第2の絶縁膜を異方性ドライエッ
チングすることにより、配線形状にパターニングした導
電膜及び第1の絶縁膜の側面にサイドウォールを形成す
る工程を含むので、この方法を用いて製造された半導体
装置においては、上記配線形状にパターニングした導電
膜及び第1の絶縁膜の側面以外の領域に存在する第2の
絶縁膜の一部も、上記工程において同時に除去されるの
で、層間絶縁膜中の第3の絶縁膜が占める体積割合をよ
り増加でき、そのため、層間絶縁膜の容量のさらなる低
減を可能ならしめるという効果を有する。
【0179】又、上記導電膜上に第1の絶縁膜を形成す
る工程は、上記導電膜上に上記第1の絶縁膜よりも高い
熱伝導率を有する第5の絶縁膜を形成する工程と、上記
第5の絶縁膜上に上記第1の絶縁膜を形成する工程を含
むことを特徴とするので、この方法を用いて製造された
半導体装置においては、配線上面からも第5の絶縁膜を
通じて当該配線で発生した熱を伝導、分散させることが
でき、そのため、配線で発生した熱の外部への放熱を、
より効率的に達成できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における半導体装置
の構造を示す要部断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における半導体装置
の製造方法を工程順に示す要部断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における半導体装置
の構造を示す要部断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における半導体装置
の製造方法を工程順に示す要部断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における半導体装置
の構造を示す要部断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における半導体装置
の製造方法を工程順に示す要部断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4における半導体装置
の構造を示す要部断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4における半導体装置
の製造方法を工程順に示す要部断面図である。
【図9】 従来の半導体装置の構造を示す要部断面図で
ある。
【図10】 従来の半導体装置の製造方法を工程順に示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板、 3 配線、 3a 導電
膜、4、4a 第1の絶縁膜、 5、5
a 第2の絶縁膜、6、6a 第3の絶縁膜、
7 第4の絶縁膜、10 サイドウォール、
10a 第2の絶縁膜、11、11a
第5の絶縁膜。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された配線と、 この配線上に積層された第1の絶縁膜と、 上記配線の側面に接する第2の絶縁膜と、 この第2の絶縁膜を挟んで上記配線の側面に隣接する、
    上記半導体基板上に形成された第3の絶縁膜とを備え、 上記第1及び第3の絶縁膜は上記第2の絶縁膜よりも低
    い比誘電率を有し、一方、上記第2の絶縁膜は上記第1
    及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率を有することを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第2の絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリ
    コン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シリコン酸
    化膜であることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 第2の絶縁膜に接して、その上に形成さ
    れた、第1及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率を有す
    る第4の絶縁膜を備えた請求項1又は2記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 第4の絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリ
    コン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シリコン酸
    化膜であることを特徴とする請求項3記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 第1の絶縁膜は、当該第1の絶縁膜より
    も高い熱伝導率を有する第5の絶縁膜を介して、配線上
    に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれか1項記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 第5の絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリ
    コン窒化酸化膜、シリコン窒化膜又はフッ化シリコン酸
    化膜であることを特徴とする請求項5記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 第1又は第3の絶縁膜は、フッ素樹脂膜
    又はフッ化アモルファスカーボン膜であることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれか1項記載の半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に導電膜を形成する工程
    と、 上記導電膜上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記導電膜及び第1の絶縁膜を所望の配線形状にパター
    ニングする工程と、 上記配線形状にパターニングした導電膜及び第1の絶縁
    膜を覆うように、上記半導体基板上に第2の絶縁膜を形
    成する工程と、 上記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜上に形成した上記第3の絶縁膜を除去
    し、上記第2の絶縁膜を露出させる工程とを含み、 上記第1及び第3の絶縁膜は上記第2の絶縁膜よりも低
    い比誘電率を有し、一方、上記第2の絶縁膜は上記第1
    及び第3の絶縁膜よりも高い熱伝導率を有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 露出した第2の絶縁膜に接するように、
    当該第2の絶縁膜上に、第1及び第3の絶縁膜よりも高
    い熱伝導率を有する第4の絶縁膜を形成する工程を含む
    請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 第2の絶縁膜を異方性ドライエッチン
    グすることにより、配線形状にパターニングした導電膜
    及び第1の絶縁膜の側面にサイドウォールを形成する工
    程を含む請求項8又は9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 導電膜上に第1の絶縁膜を形成する工
    程は、上記導電膜上に上記第1の絶縁膜よりも高い熱伝
    導率を有する第5の絶縁膜を形成する工程と、上記第5
    の絶縁膜上に上記第1の絶縁膜を形成する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1項記載
    の半導体装置の製造方法。
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