JPH10172976A - Eg層付きエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

Eg層付きエピタキシャルウェーハの製造方法

Info

Publication number
JPH10172976A
JPH10172976A JP33171896A JP33171896A JPH10172976A JP H10172976 A JPH10172976 A JP H10172976A JP 33171896 A JP33171896 A JP 33171896A JP 33171896 A JP33171896 A JP 33171896A JP H10172976 A JPH10172976 A JP H10172976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
silicon wafer
layer
silicon
polishing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33171896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3482982B2 (ja
Inventor
Shoji Nogami
彰二 野上
Kazunari Takaishi
和成 高石
Hisakazu Konishi
央員 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
Priority to JP33171896A priority Critical patent/JP3482982B2/ja
Publication of JPH10172976A publication Critical patent/JPH10172976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3482982B2 publication Critical patent/JP3482982B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない工程で効率良く、ウェーハの反りの比
較的小さいEG層付きエピタキシャルウェーハを得る。 【解決手段】 表面粗さが1.2nm以下であって裏面
粗さが1.2nmを越え0.1μm以下であるシリコン
ウェーハの両面に、SiH4を400〜1000℃で熱
分解することによって生成されたSiをそれぞれ堆積す
ることにより、ウェーハ表面にエピタキシャル層を、ウ
ェーハ裏面にポリシリコンからなるEG層を同時に形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏面が外部ゲッタ
リング(external gettering、以下EGという)処理さ
れたエピタキシャルシリコンウェーハの製造方法に関す
る。更に詳しくはウェーハ表面にエピタキシャル層を、
またウェーハ裏面にEG層(extrinsic gettering sin
k)をそれぞれ同時に形成するEG層付きエピタキシャ
ルウェーハの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高温熱処理を伴うデバイス製造プロセス
において、シリコンウェーハはデバイス特性に悪影響を
及ぼす遷移金属などの不純物に汚染される。この不純物
をウェーハ表面から除去するために、ウェーハ裏面に化
学的気相成長(CVD)法により1〜2.0μmの厚さ
のポリシリコン層を形成して、このポリシリコン層をE
G層とするする裏面ゲッタリング処理が知られている。
一方、基板上に任意の膜厚、抵抗率の単結晶シリコン層
を形成できるシリコンエピ技術が高性能デバイスを製造
するために不可欠になってきている。このシリコンエピ
技術により作られるエピタキシャルウェーハにも不純物
除去のためにその裏面に予めEG層が形成される。
【0003】従来、このEG層付きエピタキシャルウェ
ーハは、図3に示すように、引上げられたシリコン単結
晶をスライスしてシリコンウェーハを得るスライシング
工程1と、シリコンウェーハの両面の平坦度とウェーハ
の平行度を高めるラッピング工程2と、ラッピングした
シリコンウェーハの加工変質層を除去する化学エッチン
グ工程3と、化学エッチングしたシリコンウェーハを洗
浄する洗浄工程4と、ウェーハの裏面にEG層を形成す
るEG処理工程5と、EG処理したウェーハの表面のみ
をポリッシングして鏡面にするポリッシング工程6と、
ポリッシングしたシリコンウェーハを洗浄する洗浄工程
7と、洗浄したシリコンウェーハの表面に単結晶シリコ
ンをエピタキシャル成長させる工程8を経て製造され
る。この工程8では、CVD法によりSiを含んだ原料
ガスをH2のようなキャリアガスとともに反応炉内に導
入し、1000℃以上の高温に熱せられたシリコンウェ
ーハ表面に原料ガスの熱分解によって生成されたSiを
堆積して行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の製
造方法は、EG層の形成とエピタキシャル層の形成が別
々に行われるため、工程数が多く、生産効率が高くなか
った。またエピタキシャル成長が1000℃程度の高温
で行われるため、ウェーハの反りが比較的大きくなる欠
点があった。本発明の目的は、少ない工程で効率良くE
G層付きエピタキシャルウェーハを製造し得る方法を提
供することにある。本発明の別の目的は、ウェーハの反
りが比較的小さいEG層付きエピタキシャルウェーハの
製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
表面粗さが1.2nm以下であって裏面粗さが1.2n
mを越え0.1μm以下であるシリコンウェーハの両面
に、SiH4を400〜1000℃で熱分解することに
よって生成されたSiをそれぞれ堆積することを特徴と
するEG層付きエピタキシャルウェーハの製造方法であ
る。ウェーハの表面粗さを1.2nm以下にし、その裏
面粗さを1.2nmを越え0.1μm以下にして、Si
4を400〜1000℃で熱分解すると、この熱分解
により生成されたSiがこのウェーハの両面に堆積し、
ウェーハ表面にエピタキシャル層が、またウェーハ裏面
にEG層が同時に形成される。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図1に示すように表面粗さが1.2nm以
下であって裏面粗さが1.2nmを越え0.1μm以下
であるシリコンウェーハが、引上げられたシリコン単結
晶をスライスしてシリコンウェーハを得るスライシング
工程10と、シリコンウェーハの両面をラッピング又は
研削してウェーハの平坦度とウェーハの平行度を高める
工程11と、ラッピング又は研削したシリコンウェーハ
の加工変質層を除去する化学エッチング工程12と、化
学エッチングしたシリコンウェーハの表面のみをポリッ
シングして鏡面にするポリッシング工程13と、ポリッ
シングしたシリコンウェーハを洗浄する洗浄工程14と
を経て得られるEG層付きエピタキシャルウェーハの製
造方法である。ウェーハの裏面を化学エッチングをした
ままにする一方、ウェーハの表面のみをポリッシングに
より鏡面にすることにより、ウェーハの裏面の粗さより
もウェーハの表面の粗さを小さくすることができる。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図2に示すように表面粗さが1.2nm以
下であって裏面粗さが1.2nmを越え0.1μm以下
であるシリコンウェーハが、引上げられたシリコン単結
晶をスライスしてシリコンウェーハを得るスライシング
工程10と、シリコンウェーハの両面をラッピング又は
研削して前記ウェーハの平坦度とウェーハの平行度を高
める工程11と、ラッピング又は研削したシリコンウェ
ーハの両面をポリッシングして鏡面にするポリッシング
工程16と、ポリッシングしたシリコンウェーハの裏面
のみを化学エッチングする化学エッチング工程17と、
化学エッチングしたシリコンウェーハを洗浄する工程1
8とを経て得られるEG層付きエピタキシャルウェーハ
の製造方法である。ウェーハの両面をポリッシングして
鏡面にした後、ウェーハの裏面のみを化学エッチングし
て裏面粗さを大きくすることにより、ウェーハの表面の
粗さよりもウェーハの裏面の粗さを大きくすることがで
きる。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに係る発明であって、図1及び図2に示すよ
うに両面にSiを堆積したシリコンウェーハの表面のみ
を軽度にポリッシングする工程19と、この軽度にポリ
ッシングしたシリコンウェーハを洗浄する工程20を更
に含むEG層付きエピタキシャルウェーハの製造方法で
ある。エピタキシャル層を形成した後に、軽度のポリッ
シングを行うために、通常の洗浄処理で除去しにくいN
i等の遷移金属等の不純物をこの軽度のポリッシングで
簡単に除去できる。また従来のポリッシングと比較して
軽度のポリッシングはその研磨による取り代が極めて少
なくて済むため、ポリッシング時間が大幅に削減され、
生産性が飛躍的に向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 (a) エピ層・EG層の同時形成 本発明のウェーハ表面にエピタキシャル層を、ウェーハ
裏面にEG層を同時に形成するためには、シリコンウェ
ーハをその表面と裏面とで粗さを異ならせておく必要が
ある。即ち、エピタキシャル層を形成する表面の粗さは
1.2nm以下の鏡面にしておき、EG層を形成する裏
面の粗さは1.2nmを越え0.1μm以下の粗さにし
ておく必要がある。この表面粗さは好ましくは0.3n
m以上1.2nm以下であり、裏面粗さは好ましくは5
0nm以上0.1μm以下である。表面粗さが1.2n
mを越えるとシリコンのエピタキシャル層を気相成長す
ることができなくなり、裏面粗さが1.2nm以下では
ポリシリコン層からなるEG層を形成することができな
い。裏面粗さが0.1μmを越えるとサイト平坦度等が
悪化する。なお、本明細書で述べるこれらの面粗さの表
示は、いずれも原子間力顕微鏡による1μm×1μmの
測定面積における面粗さのRMS表示である。上記面粗
さのシリコンウェーハをCVD用の炉に入れ、この炉内
でSiH4を400〜1000℃で熱分解すると、この
熱分解で生成されたSiがこのウェーハの両面に堆積
し、ウェーハ表面にエピタキシャル層が、またウェーハ
裏面にEG層が同時に形成される。この工程は図1及び
図2の符号15で示される。このSiH4の熱分解温度
は、600〜800℃が好ましい。400℃未満ではS
iH4の熱分解が十分でなく、1000℃を越えるとウ
ェーハの反りが大きくなり好ましくない。
【0010】(b) 前処理 このCVD炉に入れる前のシリコンウェーハは、次の2
通りの方法により作られる。第1の方法は、先ず、育成
された単結晶インゴットを一定の抵抗率範囲のブロック
に切断して、直径を均一にするために各ブロックを外径
研削した後、特定の結晶方位を示すために外径研削され
たブロックにオリエンテーションフラット又はノッチを
施す。次いで、図1の符号10に示すように、上記ブロ
ックをスライスしてシリコンウェーハを得る。面取り
(ベベリング)を施した後、符号11に示すようにシリ
コンウェーハの両面を機械的に研磨(ラッピング)する
か、或いは研削する。このラッピング方法は、アルミナ
或いはシリコンカーバイド砥粒とグリセリンの混合物で
あるラップ液をラップ定盤とウェーハの間に流し込み加
圧下で回転、摺合せによりウェーハ両面を機械的に研磨
する方法である。このラッピングにより主としてスライ
シングによって生じたウェーハ両面の凹凸層を削り、ウ
ェーハ表面の平坦度とウェーハの平行度を高める。次に
符号12に示すようにラッピング又は研削したシリコン
ウェーハを化学エッチングする。これによりブロック切
断、外径研削、スライシング、ラッピング、研削等の機
械加工プロセスで生じたウェーハ両面のダメージ層、即
ち加工変質層が除去される。このエッチャントには、酸
エッチャント又はアルカリエッチャントがある。前者は
フッ酸(HF)と硝酸(HNO3)の混酸を水(H2O)
或いは酢酸(CH3COOH)で希釈した3成分素によ
るエッチャントであり、Siは硝酸により酸化されてS
iO2を生成した後、このSiO2がフッ酸により溶解除
去される。後者はKOH又はNaOHなどを水で希釈し
たエッチャントである。続いて符号13に示すように、
化学エッチングしたシリコンウェーハの表面のみをポリ
ッシングして鏡面にした後、符号14に示すように、ポ
リッシングしたシリコンウェーハを無機アルカリと過酸
化水素との混合液であって、シリコンに対するエッチン
グ速度が10オングストローム/分以下のもの(例えば
KOH(1重量%)、H22(1容量%)を含む50℃
の混合溶液)で洗浄し、次いで1.5%濃度のHF溶液
に浸漬し、更に純水で洗浄する。このポリッシングはシ
リコンウェーハ研磨機、レンズ研磨機などにより行われ
る。研磨によりウェーハ表面を1〜10オングストロー
ムの深さ、好ましくは2オングストローム程度の深さま
で磨滅させる。第2の方法は、図2の符号10及び11
に示すように、第1の方法と同様にブロックをスライス
してシリコンウェーハを得た後、ウェーハの両面をラッ
ピング又は研削する。次いで符号16に示すように、ラ
ッピング又は研削したシリコンウェーハの両面をポリッ
シングして鏡面にする。このラッピング、研削、ポリッ
シングは第1の方法と同様に行われる。次に符号17に
示すように、このシリコンウェーハの裏面のみを化学エ
ッチングする。このエッチング方法としては、ウェーハ
裏面を上面にしてこの裏面にエッチャントをスピンコー
ティングする方法、或いはウェーハ裏面を下面にしてこ
の裏面に下からエッチャントシャワーを浴びせる方法な
どが挙げられる。このエッチャントとしてはエッチング
速度が7〜100μm/分であって、表面張力が少なく
とも60dyne/cmであって、粘性度が1.4〜
4.5mPa・秒である酸エッチャント又はアルカリエ
ッチャントが挙げられる。酸エッチャントを例示すれ
ば、HF(50%):HNO3(70%):H3PO4(85%):H2O=2:1:1:1又は2:
1:1:1.5、或いはHF(50%):HNO3(70%):H3PO4(85%)=2:1:1
などがある。更に符号18に示すように、この裏面のみ
をエッチングしたシリコンウェーハを図1の前処理の符
号14で説明した方法と同様に洗浄する。
【0011】(c) 後処理 ウェーハ表面にエピタキシャル層を、またウェーハ裏面
にEG層を同時に形成した後で、図1及び図2の符号1
9及び20に示すように、ウェーハ表面のポリッシング
と、シリコンウェーハの洗浄が行われる。このポリッシ
ングはシリコンウェーハ研磨機、レンズ研磨機などによ
り軽度に行われる。研磨によりウェーハ表面を50〜5
00オングストロームの深さ、好ましくは100オング
ストローム程度の深さまで研磨する。50オングストロ
ーム未満では汚染が完全に除去されず、500オングス
トロームを越えると欠陥密度の増加が起こり好ましくな
い。軽度のポリッシングの後でシリコンウェーハをRC
A法等の洗浄法で洗浄する。なお、CVDによりエピタ
キシャル層又はEG層のいずれかが所望の厚さより厚く
形成された場合には、エピタキシャル層とEG層の同時
形成の後で、厚い方の層のみを研磨し、その後上述した
符号19及び20で示される工程が行われる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例とともに説明
する。 <実施例1>図1に示す工程を経て、EG層付きエピタ
キシャルウェーハを製造した。即ち、CZ法で引上げら
れたシリコン単結晶インゴットから両面同時に研磨され
た直径200mm、厚さ750μmのP型のシリコンウ
ェーハを得た。このシリコンウェーハを上述した酸エッ
チャントで化学エッチングしてウェーハの加工変質層を
除去した後、ウェーハ表面のみを100オングストロー
ムの深さまで研磨して表面を鏡面にした。このシリコン
ウェーハを図1の符号14で説明した方法と同様に洗浄
した。洗浄後のシリコンウェーハは表面粗さが約0.8
nm、裏面粗さが約80nmであった。このシリコンウ
ェーハをCVD用の炉にウェーハ両面が露出するように
入れた後、H2のキャリアガスとともにSiH4を導入
し、0.19Torrの圧力下、655±5℃の温度で
SiH4を約100分間熱分解した。約200オングス
トローム/分の速度で熱分解で生成されたSiがこのウ
ェーハの両面に堆積した。シリコンウェーハを炉から出
して、ウェーハ表面のみを軽くポリッシングし、ウェー
ハ全体をRCA法により洗浄した。洗浄後のシリコンウ
ェーハは表面が鏡面で、裏面がポリシリコン化してい
た。
【0013】<実施例2>図2に示す工程を経て、EG
層付きエピタキシャルウェーハを製造した。実施例1と
同じシリコンウェーハを両面ポリッシングした後、ウェ
ーハ裏面を上面にしてこの裏面にHF(50%):HNO3(70%):H3
PO4(85%):H2O=2:1:1:1.5の酸エッチャントを滴下しなが
らスピンコーティングした。このシリコンウェーハを図
1の符号14で説明した方法と同様に洗浄した。洗浄後
のシリコンウェーハは表面粗さが約0.6nm、裏面粗
さが約90nmであった。以下、実施例1と同様にして
このシリコンウェーハをCVD用の炉に入れ、実施例1
と同一条件でSiH4を熱分解した。100分間処理し
た後、シリコンウェーハを炉から出して、ウェーハ表面
のみを軽くポリッシングし、ウェーハ全体をRCA法に
より洗浄した。洗浄後のシリコンウェーハは表面が鏡面
で、裏面がポリシリコン化していた。
【0014】<比較例1>図3に示す工程を経て、EG
層付きエピタキシャルウェーハを製造した。実施例1と
同じシリコンウェーハの両面をラッピングした後、実施
例1と同様に酸エッチャントで化学エッチングし、RC
A法によりシリコンウェーハを洗浄した。このシリコン
ウェーハをCVD用の炉に入れた後、H2のキャリアガ
スとともにSiH4を導入し、0.20Torrの圧力
下、655±5℃の温度でSiH4を約100分間熱分
解した。約200オングストローム/分の速度で熱分解
で生成されたSiがこのウェーハの両面に堆積した。シ
リコンウェーハを炉から出して、ウェーハ表面のみをポ
リッシングし、ウェーハ全体をRCA法により洗浄し
た。洗浄後のシリコンウェーハは表面が鏡面で、裏面が
ポリシリコン化していた。
【0015】このシリコンウェーハをCVD用の炉に入
れた後、H2のキャリアガスとともにSiH4を導入し、
大気圧下、1150℃の温度でSiHCl3を約10分
間熱分解した。約1μm/分の速度で熱分解で生成され
たSiがこのウェーハの両面に堆積した。シリコンウェ
ーハを炉から出して、ウェーハ表面のみをポリッシング
し、ウェーハ全体をRCA法により洗浄した。
【0016】<比較評価> 実施例1、実施例2及び比較例1のシリコンウェー
ハの表面と裏面の結晶性をX線回折法でそれぞれ調べ
た。その結果、ウェーハ表面が単結晶シリコンのピーク
が現れるのに対して、いずれのウェーハの裏面にも単結
晶シリコン以外のピークが現れ、ポリシリコン化してい
ることが判った。
【0017】 実施例1、実施例2及び比較例1のシ
リコンウェーハの表面のエピタキシャル層の平均厚さを
赤外干渉法により、また裏面のポリシリコンからなるE
G層の平均厚さを分光形膜厚計により、それぞれ調べ
た。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、実施例1及び実
施例2のエピタキシャル層の厚さは従来の比較例1のエ
ピタキシャル層の厚さとほぼ等しく、高性能デバイスの
形成に十分な厚さを有する。また実施例1及び実施例2
のEG層の厚さは従来の比較例1のEG層より厚く、裏
面ゲッタリングを十分に行える厚さであることが判っ
た。
【0020】 実施例1、実施例2及び比較例1のシ
リコンウェーハの反り(warp)をADE9300で調べ
た。その結果、実施例1及び実施例2の平均値が17〜
18μmの範囲に入るのに対して、比較例1の平均値は
27.6μmであった。このことから実施例1及び実施
例2のウェーハは熱分解温度が比較例1より低いため、
比較例1のウェーハより反りが小さいことが裏付けられ
た。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、E
G層を形成すると同時にエピタキシャル層を形成するた
め、少ない工程で効率良くEG層付きエピタキシャルウ
ェーハが得られる。これらの層を形成するときのSiH
4の熱分解温度が比較的低温のため、得られたウェーハ
の反りが比較的小さくなるとともに、熱エネルギーを節
約できる。特にエピタキシャル層を形成した後に、図1
及び図2の符号19で示す軽度のポリッシングを行え
ば、通常の洗浄処理で除去しにくい遷移金属等の不純物
をこの軽度のポリッシングで簡単に除去できる。また従
来のポリッシングと比較して軽度のポリッシングはその
研磨による取り代が極めて少なくて済むため、ポリッシ
ング時間が大幅に削減され、生産性が飛躍的に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のEG層付きエピタキシャル
ウェーハの製造方法を工程順に示す図。
【図2】本発明の実施例2のEG層付きエピタキシャル
ウェーハの製造方法を工程順に示す図。
【図3】比較例1のEG層付きエピタキシャルウェーハ
の製造方法を工程順に示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 央員 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面粗さが1.2nm以下であって裏面
    粗さが1.2nmを越え0.1μm以下であるシリコン
    ウェーハの両面に、SiH4を400〜1000℃で熱
    分解することによって生成されたSiをそれぞれ堆積す
    ることを特徴とするEG層付きエピタキシャルウェーハ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 表面粗さが1.2nm以下であって裏面
    粗さが1.2nmを越え0.1μm以下であるシリコン
    ウェーハが、 引上げられたシリコン単結晶をスライスしてシリコンウ
    ェーハを得るスライシング工程(10)と、 前記シリコンウェーハの両面をラッピング又は研削して
    ウェーハの平坦度とウェーハの平行度を高める工程(11)
    と、 前記ラッピング又は研削したシリコンウェーハの加工変
    質層を除去する化学エッチング工程(12)と、 前記化学エッチングしたシリコンウェーハの表面のみを
    ポリッシングして鏡面にするポリッシング工程(13)と、 前記ポリッシングしたシリコンウェーハを洗浄する洗浄
    工程(14)とを経て得られる請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 表面粗さが1.2nm以下であって裏面
    粗さが1.2nmを越え0.1μm以下であるシリコン
    ウェーハが、 引上げられたシリコン単結晶をスライスしてシリコンウ
    ェーハを得るスライシング工程(10)と、 前記シリコンウェーハの両面をラッピング又は研削して
    前記ウェーハの平坦度とウェーハの平行度を高める工程
    (11)と、 前記ラッピング又は研削したシリコンウェーハの両面を
    ポリッシングして鏡面にするポリッシング工程(16)と、 前記ポリッシングしたシリコンウェーハの裏面のみを化
    学エッチングする化学エッチング工程(17)と、 前記化学エッチングしたシリコンウェーハを洗浄する洗
    浄工程(18)とを経て得られる請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 両面にSiを堆積したシリコンウェーハ
    の表面のみを軽度にポリッシングする工程(19)と、前記
    軽度にポリッシングしたシリコンウェーハを洗浄する工
    程(20)を更に含む請求項1ないし3いずれか記載の製造
    方法。
JP33171896A 1996-12-12 1996-12-12 Eg層付きエピタキシャルウェーハの製造方法 Expired - Fee Related JP3482982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33171896A JP3482982B2 (ja) 1996-12-12 1996-12-12 Eg層付きエピタキシャルウェーハの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33171896A JP3482982B2 (ja) 1996-12-12 1996-12-12 Eg層付きエピタキシャルウェーハの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10172976A true JPH10172976A (ja) 1998-06-26
JP3482982B2 JP3482982B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=18246823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33171896A Expired - Fee Related JP3482982B2 (ja) 1996-12-12 1996-12-12 Eg層付きエピタキシャルウェーハの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3482982B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1605498A1 (en) * 2004-06-11 2005-12-14 S.O.I. Tec Silicon on Insulator Technologies S.A. A method of manufacturing a semiconductor wafer
JP2009043983A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Shin Etsu Handotai Co Ltd 高輝度発光ダイオードの製造方法
JP2010040609A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Sumco Corp エピタキシャルシリコンウェーハおよびその製造方法
WO2011001770A1 (ja) * 2009-06-29 2011-01-06 株式会社Sumco エピタキシャルシリコンウェーハとその製造方法
JP5533869B2 (ja) * 2009-07-16 2014-06-25 株式会社Sumco エピタキシャルシリコンウェーハとその製造方法
JP2021004796A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社Sumco 半導体ウェーハの厚み測定方法及び半導体ウェーハの厚み測定システム
JP2021004795A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社Sumco 半導体ウェーハの厚み測定方法及び半導体ウェーハの厚み測定システム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1605498A1 (en) * 2004-06-11 2005-12-14 S.O.I. Tec Silicon on Insulator Technologies S.A. A method of manufacturing a semiconductor wafer
US7138325B2 (en) 2004-06-11 2006-11-21 S.O.I.Tec Silicon On Insulator Technologies S.A. Method of manufacturing a wafer
JP2010045362A (ja) * 2004-06-11 2010-02-25 Soi Tec Silicon On Insulator Technologies ウェーハおよびウェーハの製造方法
JP2009043983A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Shin Etsu Handotai Co Ltd 高輝度発光ダイオードの製造方法
JP2010040609A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Sumco Corp エピタキシャルシリコンウェーハおよびその製造方法
WO2011001770A1 (ja) * 2009-06-29 2011-01-06 株式会社Sumco エピタキシャルシリコンウェーハとその製造方法
JP2011009614A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Sumco Corp エピタキシャルシリコンウェーハとその製造方法
US8659020B2 (en) 2009-06-29 2014-02-25 Sumco Corporation Epitaxial silicon wafer and method for manufacturing same
JP5533869B2 (ja) * 2009-07-16 2014-06-25 株式会社Sumco エピタキシャルシリコンウェーハとその製造方法
JP2021004796A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社Sumco 半導体ウェーハの厚み測定方法及び半導体ウェーハの厚み測定システム
JP2021004795A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社Sumco 半導体ウェーハの厚み測定方法及び半導体ウェーハの厚み測定システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3482982B2 (ja) 2004-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11208719B2 (en) SiC composite substrate and method for manufacturing same
KR100348682B1 (ko) 반도체기재의 제조방법
KR101654440B1 (ko) SiC 에피택셜 웨이퍼 및 그의 제조 방법
JP4723446B2 (ja) エピタキシャルシリコンウェハおよびエピタキシャルシリコンウェハの製造方法
JP7191886B2 (ja) 高抵抗率半導体・オン・インシュレータウエハおよび製造方法
EP0553852A2 (en) Process for producing semiconductor substrate
JP2008153545A (ja) 歪Si基板の製造方法
TWI430352B (zh) 製造經磊晶塗覆的半導體晶圓的方法
US20070054468A1 (en) Method for producing silicon epitaxial wafer
JP3454033B2 (ja) シリコンウェーハおよびその製造方法
US7695564B1 (en) Thermal management substrate
JP3482982B2 (ja) Eg層付きエピタキシャルウェーハの製造方法
JP2003059933A (ja) シリコンエピタキシャルウエーハの製造方法およびシリコンエピタキシャルウエーハ
US6211088B1 (en) Manufacturing method for semiconductor gas-phase epitaxial wafer
Deng et al. Damage-free and atomically-flat finishing of single crystal SiC by combination of oxidation and soft abrasive polishing
JPH05326467A (ja) 半導体基板及びその製造方法
JPH09266212A (ja) シリコンウエーハおよびその製造方法
JP3473654B2 (ja) 半導体鏡面ウェーハの製造方法
JP3763631B2 (ja) 薄膜エピタキシャルウェーハの製造方法
JP3763630B2 (ja) 薄膜エピタキシャルウェーハおよびその製造方法
JP3131968B2 (ja) 半導体シリコンウェーハの製造方法
KR20050032837A (ko) 에피택셜 웨이퍼의 제조방법
JPH10209055A (ja) 薄膜エピタキシャルウェ−ハおよびその製造方法
JP2002305202A (ja) シリコンエピタキシャルウエーハおよびその製造方法
KR101063908B1 (ko) 에피택셜 웨이퍼의 제조장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 10

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees