JPH10172435A - プラズマ・ディスプレイ・パネル用排気・封着炉 - Google Patents

プラズマ・ディスプレイ・パネル用排気・封着炉

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JPH10172435A
JPH10172435A JP32975996A JP32975996A JPH10172435A JP H10172435 A JPH10172435 A JP H10172435A JP 32975996 A JP32975996 A JP 32975996A JP 32975996 A JP32975996 A JP 32975996A JP H10172435 A JPH10172435 A JP H10172435A
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Yoshikazu Shimozato
吉計 下里
Tadashi Seki
忠 関
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各マッフル間の温度差をなくすとともに、封
入用発光ガスの使用量を低減し、真空排気装置を安価な
ものとするプラズマ・ディスプレイ・パネル用排気・封
着炉を提供する。 【解決手段】 炉内壁近傍にヒータ(H1)を設けたバ
ッチ式真空炉本体(1)の真空室(R)に、周囲に封着
材を介して重ね合わせた表面ガラス基板と背面ガラス基
板とからなるプラズマ・ディスプレイ・パネル組立体
(W)を収納するマッフル(7)を多段に配置して、少
なくとも前記各マッフル間に、補助ヒータ(H2)と冷
却管(C)を配設するとともに、前記真空室に復圧用気
体供給管(12)と第1真空排気装置(8)を接続する
一方、前記マッフルに発光ガス供給管(15)と第2真
空排気装置(10)を接続したプラズマ・ディスプレイ
・パネル用排気・封着炉。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ・ディス
プレイ・パネル、特に、排気チップ管を不要としたプラ
ズマ・ディスプレイ・パネル用排気・封着炉に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、一方のガラス基板(パネル)に設
ける排気チップ管を不要としたプラズマ・ディスプレイ
・パネルの製作方法として、たとえば、特開昭63−2
50037号公報、特開平4−264328号公報に開
示された技術がある。この方法は、真空室内に、表面ガ
ラス基板と裏面ガラス基板とをその電極を対向、かつ、
直交させるとともに、周囲に封着材を介して重ね合わせ
たプラズマ・ディスプレイ・パネル組立体を位置させ、
真空室内を排気したのちNe(ネオン)ガス等の発光ガ
スを供給して加熱することにより、両ガラス基板を封着
して両ガラス基板間に発光ガスを封入するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記方法を
採用して複数のプラズマ・ディスプレイ・パネル組立体
を排気・封着処理するには、真空室内に複数のプラズマ
・ディスプレイ・パネル組立体を配置する必要があり、
真空室の内容積が大きくなる。そのため、真空室内に供
給する発光ガス量も多く、しかもこの発光ガスは1封着
工程が終了すれば排気されるため、発光ガスの消費量が
増大し生産コストが大きくなる。また、加熱手段は真空
室の、たとえば底部に配置するが、プラズマ・ディスプ
レイ・パネル組立体を段積みすれば、各プラズマ・ディ
スプレイ・パネル組立体間で温度差が生じて均質なプラ
ズマ・ディスプレイ・パネルを同時に得ることができな
い。さらに、大容積の真空室を高真空にするため真空排
気装置も大型で高価なものを使用しなければならないと
いう課題を有していた。
【0004】したがって、本発明の第1の目的は、複数
のプラズマ・ディスプレイ・パネル組立体を排気・封着
処理するにもかかわらず、発光ガスの使用量が少なく、
かつ、各プラズマ・ディスプレイ・パネル組立体間で温
度差が生じないばかりか、真空排気装置も安価なものを
使用できるプラズマ・ディスプレイ・パネル用排気・封
着炉を提供することである。また、第2の目的は、封着
工程で封入に供されなかった発光ガスを再度使用するよ
うにして発光ガスの消費量を極力少なくして生産コスト
をさらに低下させることのできるプラズマ・ディスプレ
イ・パネル用排気・封着炉を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるプラズマ
・ディスプレイ・パネル用排気・封着炉は、前記目的を
達成するため、炉内壁近傍にヒータを設けたバッチ式真
空炉本体の真空室に、周囲に封着材を介して重ね合わせ
た表面ガラス基板と背面ガラス基板とからなるプラズマ
・ディスプレイ・パネル組立体を収納するマッフルを多
段に配置して、少なくとも前記各マッフル間に、補助ヒ
ータと冷却管を配設するとともに、前記真空室に復圧用
気体供給管と第1真空排気装置を接続する一方、前記マ
ッフルに発光ガス供給管と第2真空排気装置を接続した
構成としたものである。また、前記発光ガス供給管に追
出しガス供給管を接続するとともに、マッフルの排気管
と発光ガス供給管とを、発光ガス再生機とリザーブタン
クを介して接続した構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
にしたがって説明する。図1,図2は、本発明にかかる
プラズマ・ディスプレイ・パネル用排気・封着炉Tの断
面図で、1は内部に真空室Rを有する略直方体状のバッ
チ式真空炉本体(以下、炉本体という)で、その一側面
に設けた口字状フランジ部3に、装入・抽出扉(以下、
扉という)4が真空パッキン5を介してクランプシリン
ダ6により圧着開放可能に取り付けられている。
【0007】7は横方向に偏平な有底のマッフルで、こ
のマッフル7は前記炉本体1の前記扉4側の側壁2に開
口させたもので、上下に所定間隔をもって真空室Rに水
平に3段配設してある。H1は前記真空室Rの各内面に
設けた炉温制御用主ヒータ、H2は前記マッフル7間お
よび真空室Rの天井側と底部側に設けた主ヒータH1
マッフル7間に水平に設けた補助ヒータで、両ヒータH
1,H2はそれぞれ独立制御されるものであり、各列の補
助ヒータH2間には冷却管Cが設けてある。
【0008】なお、前記真空室Rは、開閉弁V1を備え
た排気管9を介して第1真空排気装置(低真空用)8に
接続されるとともに、開閉弁V3を備えた復圧用気体供
給管12を介して復圧用気体供給源(図示せず)に接続
されている。また、前記炉本体1と扉4およびフランジ
部3とで形成される空間14は、前記フランジ部3から
第2真空排気装置(高真空用)10に開閉弁V2を備え
た排気管11を介して接続されている。
【0009】さらに、前記各マッフル7の底部側(図1
の右側)は開閉弁V4を備えた発光ガス供給管15を介
して発光ガス供給タンク16に接続されている。
3′,V4′は逃し弁である。なお、図2の配管関係は
模式的に記載したものである。
【0010】つぎに、前記構成からなるプラズマ・ディ
スプレイ・パネル用排気・封着炉Tを使用してプラズマ
・ディスプレイ・パネルの製作方法を説明する。まず、
開閉弁V1〜V4を閉とし、第1,第2真空排気装置8,
10を停止した状態でクランプシリンダ6を操作して扉
4を開とし、各マッフル7内にプラズマ・ディスプレイ
・パネル組立体Wを適宜方法にて位置させたのち、扉4
とフランジ部3とをクランプシリンダ6により圧着す
る。
【0011】そして、前記主ヒータH1と補助ヒータH2
とにより真空室R内を約350℃まで昇温して、この温
度を所定時間保持するとともに、真空室R内を前記第1
真空排気装置8により約1Torr、また、各マッフル
7内を第2真空排気装置10により約10-5Torrに
真空排気する。真空室Rの温度を一定時間保持している
間に、プラズマ・ディスプレイ・パネル組立体Wの脱ガ
スが行なわれる。脱ガス完了後、第1,第2真空排気装
置8,10を停止して開閉弁V4を開として各マッフル
7内に発光ガスタンク16内の発光ガスを供給してプラ
ズマ・ディスプレイ・パネル組立体W内に発光ガスを充
填するとともに、開閉弁V3を開、開閉弁V1を閉として
真空室R内に復圧用気体(たとえば空気)を供給して真
空室R内を復圧する。その後、前記主ヒータH1と補助
ヒータH2とにより真空室R内の温度を、たとえば、4
30℃まで昇温して、その温度を所定時間保持する。こ
の間にマッフル7内のプラズマ・ディスプレイ・パネル
組立体Wの周囲に配置した封着材は軟化して、両ガラス
基板を封着することによりプラズマ・ディスプレイ・パ
ネル組立体W内に発光ガスが封入される。
【0012】なお、マッフル7内の圧力(P1)は温度
とともに発光ガスの膨張、収縮により変圧するため、た
とえば、下式に基づいて開閉弁V4と逃し弁V4′を操作
することによりコントロールする。
【数1】P1={(273+T℃)/(273+20
℃)}×P01=マッフル内圧力 P0=必要マッフル内圧力(20℃) T=マッフル内温度℃ また、真空室R内の圧力は、マッフル7の変形を避ける
ため、マッフル7内の圧力P1と略同じになるよう開閉
弁V3と逃し弁V3′を操作することによりコントロール
する。
【0013】前記のようにして、封着処理が完了する
と、前記主ヒータH1および補助ヒータH2を制御すると
ともに前記冷却管Cに冷媒(空気)を供給して、真空室
R内を冷却してマッフル7内を降温し、所定温度以下と
なったところで、扉4を開として各マッフル7からプラ
ズマ・ディスプレイ・パネル組立体を取り出すものであ
る。
【0014】前記説明では、発光ガスは各マッフル7に
供給され、その一部がプラズマ・ディスプレイ・パネル
組立体内に封入され、残りはパネル取出し時、放散され
るため、発光ガスの使用量が増大することになる。した
がって、図2に仮想線で示すように、発光ガス供給タン
ク16をリザーブタンク16′とし、このリザーブタン
ク16′と前記第2真空排気装置10の開閉弁V2より
上流側の排気管11との間に開閉弁V5を有する配管1
8を設け、発光ガス再生機17を前記開閉弁V5とリザ
ーブタンク16′との間に設けるとともに、リザーブタ
ンク16′からの発光ガス供給管15の開閉弁V4より
下流側に開閉弁V6を有するN2ガス等の追出しガス供給
管19を設ける。そして、前記封着完了後、真空室R内
温度が約350℃以下となった時点で、開閉弁V5,V6
を開として各マッフル7内に追出しガスを供給してマッ
フル7内の残留発光ガスを発光ガス再生機17に戻入
し、再生したのちリザーブタンク16′に貯留し、その
後、扉4を開いてプラズマ・ディスプレイ・パネルを取
り出すようにしてもよい。このようにすれば、高価な発
光ガスを無駄にすることがなくそれだけコスト低減を行
なうことができる。
【0015】前記説明では、マッフルは有底マッフルを
使用したが直管状のものとして、その両端を炉本体1の
両側壁2,2に支持させるものであってもよく、また、
両ガラス基板を封着材より高温で融解する支持材片、た
とえば混合物組成を若干変化させた低融点ガラス等で支
持し、封着工程で支持材片を溶融させて両ガラス基板を
封着させるようにしてもよい。さらに、前記補助ヒータ
2と冷却管Cは少なくともマッフル7間に配設すれば
よい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明のよれば、プラズマ・ディスプレイ・パネ
ル組立体は内容積の小さいマッフル内に装入され、発光
ガスはこのマッフル内のみに供給するため発光ガスの使
用量は従来方法に比べて著しく少なく経済的である。ま
た、プラズマ・ディスプレイ・パネルを収納するマッフ
ルは炉本体内に多段に配置されるが、各マッフル間に補
助ヒータと冷却管を配設するため、各マッフルを均一に
昇温、降温でき均一なプラズマ・ディスプレイ・パネル
を得ることができる。さらに、マッフル内容積は処理に
必要な最小限とすることができるため、それだけ高価な
高真空用第2真空排気装置も小型で安価なものを適用す
ることができる。請求項2に記載の発明によれば、請求
項1の発明において、発光ガス供給管に追出しガス供給
管を接続し、追出しガスをマッフル内に供給して、マッ
フル内の残留発光ガスを発光ガス再生機に戻入して、再
生したのちリザーブタンクに貯留するようにしたため、
発光ガスの無駄がなく、それだけ生産コストを低減し、
安価なプラズマ・ディスプレイ・パネルを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるプラズマ・ディスプレイ・パ
ネル用排気・封着炉の断面図。
【図2】 図1のII−II線断面図と配管系統図。
【符号の説明】
1…真空炉本体、4…装入・抽出扉、7…マッフル、8
…第1真空排気装置、10…第2真空排気装置、12…
復圧用気体供給管、15…発光ガス供給管、16…発光
ガス供給タンク、16′…リザーブタンク、17…発光
ガス再生機、19…追出しガス供給管、C…冷却管、H
1…主ヒータ、H2…補助ヒータ、R…真空室、T…真空
炉本体、V1〜V6…開閉弁、W…プラズマ・ディスプレ
イ・パネル組立体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉内壁近傍にヒータを設けたバッチ式真
    空炉本体の真空室に、周囲に封着材を介して重ね合わせ
    た表面ガラス基板と背面ガラス基板とからなるプラズマ
    ・ディスプレイ・パネル組立体を収納するマッフルを多
    段に配置して、少なくとも前記各マッフル間に、補助ヒ
    ータと冷却管を配設するとともに、前記真空室に復圧用
    気体供給管と第1真空排気装置を接続する一方、前記マ
    ッフルに発光ガス供給管と第2真空排気装置を接続した
    ことを特徴とするプラズマ・ディスプレイ・パネル用排
    気・封着炉。
  2. 【請求項2】 前記発光ガス供給管に追出しガス供給管
    を接続するとともに、マッフルの排気管と発光ガス供給
    管とを、発光ガス再生機とリザーブタンクを介して接続
    したことを特徴とする前記請求項1に記載のプラズマ・
    ディスプレイ・パネル用排気・封着炉。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100309275B1 (ko) * 1998-09-15 2001-12-17 구자홍 Pdp제조방법과pdp의가스주입및배기계
KR20040037667A (ko) * 2002-10-29 2004-05-07 한국과학기술연구원 플라즈마 디스플레이 패널과 그 제조방법 및 제조장치
KR100773285B1 (ko) * 2000-05-02 2007-11-05 가부시키가이샤 알박 진공처리실, 플라스마 디스플레이장치의 제조장치 및 플라스마 디스플레이장치의 제조방법
JP2008027641A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Chugai Ro Co Ltd ガス封入装置
JP2010027323A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Panasonic Corp ガス放電パネルの製造方法および製造装置

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