JPH10171399A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法及び表示装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法及び表示装置

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JPH10171399A
JPH10171399A JP8334018A JP33401896A JPH10171399A JP H10171399 A JPH10171399 A JP H10171399A JP 8334018 A JP8334018 A JP 8334018A JP 33401896 A JP33401896 A JP 33401896A JP H10171399 A JPH10171399 A JP H10171399A
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明彦 鴻上
Keizo Suzuki
敬三 鈴木
Masaharu Ishigaki
正治 石垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルにおいて、発光
効率と輝度の高い放電を実現し、明るくて低消費電力で
明るい表示ができるようにする。 【解決手段】 期間Iで全書込みが、期間IIで細線消去
が、期間IIIで余分な空間電荷の消去が、期間IVで放電
セルの選択が夫々なされ、期間V以降で維持パルスを印
加して表示のための放電を行なわせるのであるが、プラ
ズマディスプレイパネルに設けられたX,Y電極の一方
にパルス電圧101を印加し、他方にこのパルス電圧1
01よりも低い電圧でパルス幅の狭いパルスからなるパ
ルス列100を印加し、しかも、パルス電圧101とパ
ルス列100とをX,Y電極に交互に切り換えて供給す
る。このとき、パルス列100が供給されている電極が
陰極となって高周波振動するから、イオンや電荷の生成
量が大きく、発光に寄与する負グローや陽光柱の領域が
広くなり、高い発光輝度と発光効率が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電を利用したプ
ラズマディスプレイパネルの駆動方法及び表示装置に係
り、特に、高輝度と高発光効率を実現する維持パルスの
印加駆動方法及び表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルには、大き
く分けて、AC型とDC型とがある。AC型のプラズマ
ディスプレイパネルは、放電セル内の電極が誘電体層で
覆われており、放電電荷が2つの電極上の誘電体層間を
行き来するので、交流型とも言われている。このAC型
プラズマディスプレイパネルの駆動方法としては、例え
ば、特開平8−160910号公報に開示されるよう
に、まず、プライミング放電を生じさせ、それから、書
込みによって電極上の誘電体層上に壁電荷を形成し、そ
の後、複数の維持パルスを印加することにより、壁電荷
のメモリ効果を利用して、この複数回の維持パルスを放
電させて発光表示させるものである。この維持パルスは
2つの電極に交互に印加されるパルス形態をなしてい
る。
【0003】一方、DC型のプラズマディスプレイパネ
ルは、放電セル内の電極がむき出しになっており、放電
電荷が電極を通して外部回路に流れるため、直流型とも
言われている。このDC型のパネルの駆動方法として
は、例えば、「テレビジョン学会誌」Vol.38,N
o.9(1984)pp.46−52の村上等による論
文「8形パルスメモリ−方式放電パネルによるカラ−テ
レビ表示」で発表されているように、走査パルスと書込
みパルスとで種火放電を生じさせ、放電セル内に空間電
荷を形成し、次に、連続する維持パルスを印加して、空
間電荷によるメモリ効果(パルスメモリ)により、複数
の維持パルスを放電させて高輝度の発光表示を得るよう
にするものである。この維持パルスは、陽極あるいは陰
極の1つの電極のみに印加する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のプラ
ズマディスプレイパネルの駆動方法及び表示装置では、
AC型とDC型とを問わず、発光効率が低く、また、表
示輝度が充分に得られないという問題があった。例え
ば、従来のAC型プラズマディスプレイパネルでは、発
光効率が1lm/W程度であって、表示輝度も300c
d/m2程度である。また、従来のDC型プラズマディ
スプレイパネルの発光効率は1lm/W以下であり、表
示輝度も150cd/m2程度である。しかし、プラズ
マディスプレイパネルをテレビ表示用とするためには、
現在のCRT並みの輝度(500cd/m2)が必要で
ある。
【0005】表示輝度を高めるためには、維持パルスの
パルス数を多くすればよいが、発光効率が低いために、
パネルの発熱が大きくなり、強いてはこれが破損の原因
にもなる。また、表示装置としての消費電力も大きくな
る。
【0006】上記従来のAC型及びDC型のプラズマデ
ィスプレイパネルの駆動方法では、維持パルスによって
発光表示を行なっている。これは、メモリの方式は異な
るものの、ともに1つの維持パルスで1回の放電を行な
っており、放電現象そのものはAC型とDC型を問わず
同じである。
【0007】本発明の目的は、新たな放電現象を利用し
て発光効率を飛躍的に向上させ、低消費電力で高輝度が
得られるようにしたプラズマディスプレイパネルの駆動
方法及び表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆動方
法は、第1の電極群と、少なくとも第2の電極群を備
え、少なくとも該第1の電極にパルス電圧を印加し、該
パルス電圧の放電を制御して発光表示を行なうたプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法であって、該第1の電
極に少なくとも1つのパルス電圧を印加している期間内
に、該第2の電極に該パルス電圧よりもパルス幅の狭い
パルスからなるパルス列あるいは交流波形電圧を印加す
る。
【0009】また、本発明によるプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法は、該パルス電圧が該第1の電極と該
第2の電極とに交番に印加するパルス電圧であり、該第
1,第2の電極の一方に少なくとも1つの該パルス電圧
を印加している期間内に、該パルス電圧が印加されてい
ない他方に、該パルス列、あるいは該交流波形電圧を印
加する。
【0010】さらに、本発明によるプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、該第1の電極に印加するパルス
電圧が正極性と負極性の交番波形電圧であり、この正極
性と負極性の両方のパルス印加時間内に、該第2の電極
に該パルス列あるいは該交流波形電圧が印加する。
【0011】さらに、本発明によるプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、該パルス列あるいは該交流波形
電圧が印加される該第1の電極または該第2の電極が放
電形態の陰極電極に相当する電極とする。
【0012】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの駆動方法は、該第1の電極または該第2
の電極への該パルス電圧の印加開始から該第2の電極ま
たは該第1の電極への該パルス列あるいは該交流波形電
圧の印加開始までの遅れ時間を、該パルス電圧の印加に
よる放電が終了までの時間よりも短くする。
【0013】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの駆動方法は、該パルス列あるいは該交流
波形電圧の印加遅れ時間を1μsec以下とする。
【0014】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの駆動方法は、該第1の電極または該第2
の電極に印加するパルス幅の狭い該パルス列、または該
交流波形電圧の周期の1/2 の時間が、該第1,第2の電
極間を封入ガスのイオンが到達する時間よりも短くす
る。
【0015】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの駆動方法は、該パルス列または該交流波
形電圧の周期の1/2 の時間を0.5μsec以下とす
る。
【0016】上記目的を達成するために、本発明による
プラズマディスプレイパネルの表示装置は、第1の電極
群と少なくとも第2の電極群を備えたプラズマディスプ
レイパネルと、少なくとも該第1の電極にパルス電圧を
印加する手段と、該パルス電圧の放電を制御する手段と
を有するプラズマディスプレイの表示装置であって、該
第1の電極に少なくとも1つの該パルス電圧を印加して
いる期間内に、該第2の電極に該パルス電圧よりもパル
ス幅の狭いパルスからなるパルス列あるいは交流波形電
圧を印加する手段を設けた。
【0017】また、本発明によるプラズマディスプレイ
パネルの表示装置は、該パルス電圧が該第1,第2の電
極に交番に印加するパルス電圧とする手段と、該第1,
第2の電極の一方に少なくとも1つの該パルス電圧を印
加している期間内に、該パルス電圧が印加されていない
該第1,第2の電極の他方に該パルス列あるいは該交流
波形電圧を印加する手段とを設ける。
【0018】さらに、本発明によるプラズマディスプレ
イパネルの表示装置は、該第1の電極に該パルス電圧を
印加する手段と、該パルス電圧を正,負極性の交番波形
電圧とする手段と、この正極性と負極性の両方のパルス
印加時間内に、該第2の電極に該パルス列あるいは該交
流波形電圧を印加する手段とを設ける。
【0019】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの表示装置は、該パルス列あるいは該交流
波形電圧が印加される該第1の電極または該第2の電極
が放電形態の陰極電極に相当する電極とする極性のパル
スを発生する手段を設ける。
【0020】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの表示装置は、該第1の電極または該第2
の電極への該パルス電圧の印加開始から該第2の電極ま
たは該第1の電極への該パルス列あるいは該交流波形電
圧の印加開始までの遅れ時間を、該パルス電圧の印加に
よる放電が終了までの時間よりも短くする手段を設け
る。
【0021】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの表示装置は、該パルス列あるいは該交流
波形電圧の印加遅れ時間が1μsec以下とする手段を
設ける。
【0022】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの表示装置は、該第1の電極または該第2
の電極に印加される該パルス列あるいは該交流波形電圧
の周期の1/2 の時間を該第1,第2の電極間を封入ガス
のイオンが到達する時間よりも短くする手段を設ける。
【0023】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの表示装置は、該パルス列あるいは該交流
波形電圧の周期の1/2の時間を0.5μsec以下とす
る手段を設ける。
【0024】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの表示装置は、該パルス列あるいは該交流
波形電圧の発生手段が、定電圧源がスイッチとインダク
タンスを介して該第1の電極あるいは該第2の電極に接
続されてなり、該インダクタンスと該第1の電極あるい
は該第2の電極の容量による共振を利用する。
【0025】さらにまた、本発明によるプラズマディス
プレイパネルの表示装置は、放送を受信するテレビ表示
装置,パソコンなどのデ−タ情報を表示するデ−タモニ
タ表示装置,カメラからの映像信号を受信するテレビモ
ニタ表示装置あるいは公共の場で用いる画像表示装置と
する。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、図2により、本発明での放
電の原理について説明する。図2は放電セル内の空間の
分布と電界と電位勾配の分布を示すものであって、同図
(a)は従来の放電の形態を、同図(b)は本発明での
放電の形態を夫々示している。
【0027】図2(a)において、従来の放電の形態で
は、陰極と陽極とに電圧を印加すると、これら電極間で
放電が生じて定常状態に達する。そのとき、陰極部分か
ら陰極層,負グロ−,ファラデ−,陽光柱及び陽極グロ
−が形成される。このときの空間のエネルギ−Eは、電
界Vの傾斜の最も大きい陰極から負グロ−までの部分に
集中している。これを陰極電圧降下と呼んでいる。一
方、発光に寄与する部分は、イオンや電子が加速されて
充分に運動エネルギ−が大きくなる負グロ−の部分と陽
光柱の部分である。
【0028】また、図2(b)において、本発明の放電
の形態では、陽極に一定電圧を印加し、陰極を高周波で
電位振動させたときの空間の分布と、電界Vと電位勾配
の分布を示している。陰極を高周波で電位振動させる
と、陰極付近のイオンと電子は高周波で振動する。この
場合、イオンや電子のエネルギ−(温度)が上昇して放
電による電離確率が高くなり、陰極付近のイオンや電子
の密度が高くなる。従って、実質的に陰極付近の空間電
荷の効果が大きくなり、陰極から負グロ−までの領域が
狭くなる。これにより、負グロ−の領域と陽光柱の領域
が広くなる。
【0029】以上のことからして、本発明において、陰
極に高周波電圧を印加することにより、放電セル内の電
離確率を大きくしてイオンや電子の生成量を多くし、発
光に寄与するXe原子の励起の確率を大きくできること
から、発光輝度が極めて高くなり、また、陰極電圧降下
の領域が小さくなって負グロ−や陽光柱の領域を大きく
できることから、発光効率が飛躍的に上昇する。
【0030】なお、本発明によると、陰極を高周波で電
位振動させることにより、その効果を大きくしている。
それは、陰極を高周波電圧で振動することから、直接陰
極付近のイオンや電子を振動させることができることに
よるものである。逆に、陽極を高周波で電位振動させた
場合には、負グロ−や陽光柱の空間電荷のために遮蔽さ
れ、陰極付近のイオンや電子を充分に高周波振動させる
ことはできない。
【0031】次に、本発明の実施形態を図面を用いて説
明するが、以下の説明では、AC型プラズマディスプレ
イパネルを用いた表示装置に適用するものとする。
【0032】図3はこのAC型プラズマディスプレイパ
ネルでの電極の配線図であり、XはX電極、Y1,Y
2,Y3,Y4,……,YnはY電極、A1,A2,A
3,A4,A5,A6,……はアドレス電極(以下、A
電極と総称する)である。図1は本発明によるプラズマ
ディスプレイパネルの駆動方法の一実施形態を示す図で
あって、図3での各電極の駆動波形を示しており、Xは
X電極の駆動波形、Ymはm番目のY電極の駆動波形、
Aはアドレス電極の駆動波形である。また、図4は図3
での各電極の電荷の状態を説明する図である。
【0033】図3において、3電極AC型プラズマディ
スプレイパネルでは、表示のためのX電極とY電極と
が、プラズマディスプレイパネル300において、互い
に平行かつ交互に配線されている。また、Y電極は走査
電極の役目を兼ねている。A電極は書込みのための電極
であり、プラズマディスプレイパネル300において、
X,Y電極に対して垂直に配線されている。隣り合う1
つずつのX電極とY電極はペアをなしており、このペア
とA電極との交点で1つの放電セル301が形成され
る。カラ−表示のためには、各放電セル301が3色の
蛍光体のいずれか1つに塗り分けて異なる色の蛍光体が
塗られた放電セル301が交互に配列されるようにして
おり、隣り合って配列される互いに異なる色の蛍光体の
3つの放電セルで1画素が構成されている。全てのX電
極は、駆動形態によってパネル300の内部または外部
で、その一端が共通に接続されている。
【0034】かかる構成のプラズマディスプレイパネル
300において、全てのX電極に図1で符号Xを付して
示すパルス電圧(以下、これをパルス電圧Xという)が
印加され、Y電極Y1,Y2,……には夫々独立に走査
パルスが印加されるが、図1には、m番目のY電極に印
加される走査パルスを走査パルスYmとして示してい
る。また、アドレス電極A1,A2,……には、書込み
のためのパルスがY電極の走査に合わせて印加される
が、図1では、この書込みのためのパルスをパルスAと
して示している。
【0035】次に、図1に示す駆動波形での各期間 I〜
VIIIの動作を各電極での電荷の状態を示す図4と合わせ
て説明する。
【0036】まず、期間Iでは、X電極に印加されるパ
ルス電圧Xが300V以上の高い電圧102となり、か
かる高い電圧102がX電極に印加されることにより、
放電が始まる。この期間Iよりも前の期間では空間電荷
が少ないことから、放電を生じるためには、このように
高い電圧を必要とする。この放電の終了時の電荷の状態
を図4(I)に示す。X電極に正の電圧が印加されるこ
とから、X電極の壁には電子が、また、Y電極とA電極
との壁にイオンが付着する。かかる放電を全書込と称し
ている。
【0037】次の期間IIでは、X電極に印加されるパル
ス電圧Xは0Vの細いパルス103となり、Y電極に放
電を生じるに足る電圧パルス104が印加される。この
期間IIでは、X電極とY電極との間で短時間の放電が生
じ、それが各電極の壁の電荷を形成する前にX電極にバ
イアスが印加されることから、放電で生じた電荷は放電
セル300の空間に浮遊する。これを細線消去と称し、
このときの状態は図4(II)に示すようになる。
【0038】次に、期間IIIでは、X電極に一定の電圧の
バイアス105がかかり、Y電極にかかる電圧106は
なだらかな時定数で0Vに下がる。ここでは、余分な空
間電荷を消去するとともに、Y電極に電子を、A電極に
イオンを夫々付着させる。その状態を図4(III)に示
す。
【0039】次に、期間IVでは、X電極は上記のバイア
ス105がかかった状態にあり、Y電極に書込パルス1
07が印加される。このことは、Y電極がY1,Y2,
……の順に(即ち、1ライン毎に)走査パルスが印加さ
れてラインの選択が行なわれることであり、これととも
に、A電極では、デ−タに従ってパルス108がY電極
の走査パルスに合った時間に書き込まれる。そのとき、
A電極のイオンがY電極に移動し、図4の(IV)に示す
ように、Y電極にはイオンを付着させる。
【0040】次に、期間V以降では、維持パルスを印加
して表示を表わしている。まず、期間VにY電極にパル
ス電圧101が印加され、それと少し遅れた時間にX電
極にパルス幅の狭いパルスからなるパルス列100が印
加される。ここでは、Y電極には正のパルス電圧101
が印加されており、X電極に印加されるパルス列100
の電圧はY電極に印加されるパルス電圧101よりも低
く、これにより、放電形態ではX電極が陰極となる。こ
れにより、図4(V)に示すように、X電極とY電極と
の間のイオンと電子が高周波振動し、表示の輝度と発光
効率とが高くなる。
【0041】次に、期間VIでは、Y電極にパルス電圧1
01が印加されたままであり、X電極に印加される電圧
が0Vになるので、空間内のイオンと電子とは夫々これ
ら電極に引き付けられ、図4(VI)に示すように、X電
極にイオンが、Y電極に電子の壁電荷が夫々形成され
る。これにより、AC型プラズマディスプレイパネル3
00の壁電荷によるメモリ効果を持たせることができ
る。
【0042】次に、期間VIIでは、期間VIのときとは逆
に、X電極にパルス電圧101が、Y電極にパルス幅の
狭いパルスからなるパルス列100が夫々印加される。
そして、期間VIで形成された壁電荷のメモリ効果によ
り、この期間VIIでは、期間Vのときの状態とは逆の放電
が生じる。このとき、パルス列100が印加されている
Y電極が放電状態の陰極として作用する。この場合も、
期間Vと同様、輝度と発光効率の高い放電が得られる。
このときのイオンと電子の状態を図4(VII)に示す。
【0043】次に、期間VIIIでは、X電極にパルス電圧
101が印加されたまま、Y電極に0Vの電圧が印加さ
れる。期間VIIで放電していた空間電荷は、X電極に電
子が、Y電極にイオンの壁電荷が形成され(図4(VI
I))、それ以降のX電極とY電極の交互のパルス電圧
101の印加によって放電発光が繰り返される。
【0044】以上のように、図1の表示期間(期間V以
降)において、X,Y電極の一方の電極にパルス電圧1
01が印加されているときに、他方の電極にパルス幅の
狭いパルスからなるパルス列100が印加されることに
より、プラズマディスプレイパネル300で高い輝度と
発光効率とが得られることになる。
【0045】図5は図1におけるX電極に印加されるパ
ルス電圧101とY電極に印加されるパルス幅が狭いパ
ルスからなるパルス列(以下、高周波パルス列という)
100とのタイミング関係を示す図である。
【0046】同図において、いま、Y電極に印加される
高周波パルス列100の印加開始タイミングがX電極に
印加されるパルス電圧101の立上りエッジよりも時間
tdだけ遅れており、かつ、この高周波パルス列100
の周期の1/2の時間(パルス幅)をtwとする。
【0047】AC型プラズマディスプレイパネルの放電
では、パルスを印加してからある時間遅れで放電が開始
され、この放電によって印加電圧と逆極性の電荷が電極
に壁電荷として形成され、壁電荷による逆電界によって
放電は停止する。従って、放電はパルスを印加してから
放電が終了するまでにある時間を有する。
【0048】この実施形態では、このパルスによる放電
が終了する以前に高周波パルス列100を印加し、電極
に壁電荷が形成される以前に、空間内の電荷を高周波振
動させるものである。
【0049】例えば、電極間距離を100μm、封入ガ
スを300TorrのNe−Xe混合ガスとした場合、
放電の遅れ時間は0.5μsec程度であって、放電持
続時間は約0.5μsecとなる。従って、放電による
壁電荷が形成される前に高周波パルス列100を印加す
るには、上記遅れ時間tdを1μsec以内とすればよ
い。
【0050】一方、高周波パルス列100のパルス幅
(パルス周期の1/2の時間)twは、封入ガスのイオン
が電極間を移動する時間よりも短くすると、より有効に
空間電荷を高周波振動させることができる。放電セル3
01のサイズが小さくてガスの圧力が高いプラズマディ
スプレイパネルの場合、イオンと電子との拡散あるいは
ドリフトの時間は両者で異なった値となり、いわゆる両
極性拡散は成立しないと思われる。数値計算の結果、電
子のドリフト時間は前述の電極間距離(100μm)で
約0.01μsec程度であり、Neイオンのドリフト
時間は約0.1μsec程度となる。40インチ程度の
大型プラズマディスプレイパネルの場合、放電セルの大
きさが少し大きくなるので、Neイオンのドリフト時間
をほぼ0.5μsec以内と考えるのが妥当である。従
って、高周波パルス列100のパルス周期の 1/2の時間
(tw)を0.5μsec以内とするのが望ましい。
【0051】図6は図1の期間V以降に用いる高周波パ
ルス列100の他の具体例を示す波形図である。この具
体例では、高周波パルス列100を交流電圧波形とする
ものである。この場合も、上記のパルス幅が狭いパルス
からなるものとした場合と同様の効果が得られる。な
お、ここでは、Y電極に印加する場合を示しているが、
X電極に印加する場合も同様である。
【0052】図7は図1の期間V以降に用いる高周波パ
ルス列100のさらに他の具体例を示す波形図である。
この具体例では、高周波パルス列100を次第に減衰す
る交流電圧波形としたものであり、先の各具体例と同様
の効果が得られる。
【0053】図8は図1の期間V以降に用いるパルス電
圧101の他の具体例を示す波形図である。AC型プラ
ズマディスプレイパネルの維持パルスは、一般に、X電
極とY電極に交互に印加されるが、図8に示すように、
正のパルス電圧101と負のパルス電圧800とを交互
に印加するようにしてもよい。この場合、Y電極の印加
波形で示すように、X電極の正パルス電圧101と負パ
ルス電圧800とに同期して高周波パルス列100が印
加される。
【0054】図9はDC型プラズマディスプレイパネル
の維持パルスに本発明を適用したときの具体例を示す図
である。DC型プラズマディスプレイパネルの駆動で
は、陽極に連続的な維持パルス101を印加し、この維
持パルス101の印加期間、陰極に高周波パルス列10
0を印加する。
【0055】図10は図6に示した交流電圧波形の高周
波パルス列100を発生する手段の一具体例を示す回路
図であって、Q1〜Q4はFET素子、D1〜D4はダ
イオード、Lはインダクタンス素子、Cpは容量、10
02は電源である。
【0056】図11は各スイッチ素子のオン、オフ状態
を示す図である。
【0057】図10において、FET素子Q1,Q2の
ソ−スはともに電源(負電源)1002に接続されてお
り、ダイオードD1,D2によってスイッチ素子を単方
向電流回路とし、インダクタンス素子Lを介して容量C
pを形成するY電極に接続されている。また、高周波交
流波形を印加していない期間では、FET素子Q3とダ
イオ−ドD3とからなる回路とFET素子Q4とダイオ
−ドD4とからなる回路との並列接続回路による両方向
性電流のスイッチ回路により、0Vにホ−ルドされる。
回路1001はY電極に他のパルスを印加する回路であ
る。
【0058】次に、この具体例の動作を各FET素子Q
1〜Q4のオン,オフ状態を示す図11を用いて説明す
る。
【0059】まず、期間IにFET素子Q3,Q4がオ
ンし、容量Cp(Y電極)の電圧を0Vとする。次に、
期間IIでFET素子Q2をオン(FET素子Q3,Q4
はオフ)することにより、Y電極からインダクタンス素
子Lを介して電源1002に電流が流れ込み、共振現象
により、容量Cpの電位は−2Vsまで低下する。容量
Cpの電位が−2Vsまで低下して期間IIIになると、
FET素子Q1がオンする。そのとき、共振現象によ
り、容量Cpの電位は2Vsまで正弦波的に上昇する。
容量Cpの電位が2Vsまで上昇すると、期間IVでFE
T素子Q2がオンし、これにより、容量Cpの電位は再
び−2Vsまで低下する。かかる動作が期間V,VI,VII
で繰り返し、期間VIIIでFET素子Q3,Q4がオンす
ることにより、0Vにホ−ルドする。
【0060】以上の動作は、交流電圧波形の高周波パル
ス列100を発生させるものであるが、図1に示したパ
ルスによる高周波パルス列100の発生回路は従来のプ
ッシュプル回路で容易に実現できる。
【0061】図12は本発明によるプラズマディスプレ
イ表示装置の一実施形態を示すブロック図であって、3
00はプラズマディスプレイパネル、1200はコント
ロール信号発生回路、1201は表示データ信号発生回
路、1202はY電極高周波パルス列発生回路、120
3はY電極電力回収回路、1204はX電極高周波パル
ス発生回路、1205はX電極電力回収回路、1206
はシフトレジスタ、1207はアドレス(A)ドライバ
回路、1208はシフトレジスタ、1209はAドライ
バ回路、1210はスキャンドライバである。
【0062】同図において、プラズマディスプレイパネ
ル300は、先に説明したように、3電極(X電極,Y
電極,A電極)構造のAC型であり、各々の電極は高電
圧のパルスで駆動する。
【0063】X電極は図3で説明したように共通に接続
され、X電極電力回収回路1205とX電極高周波パル
ス列発生回路1204とに直接接続されている。X電極
電力回収回路1205は全書込パルスと細線消去パルス
と維持パルスとを発生し、X電極高周波パルス列発生回
路1204は高周波パルス列100を発生する。これら
X電極電力回収回路1205とX電極高周波パルス列発
生回路1204はコントロ−ル信号発生回路1200に
よって制御される。
【0064】Y電極Y1〜Ynは夫々独立にスキャンド
ライバ回路1210に接続されており、このスキャンド
ライバ回路1210からこれらY電極に順番に走査パル
スを発生する。また、このスキャンドライバ回路121
0はY電極電力回収回路1203とY電極高周波パルス
列発生回路1202に接続されており、これらによって
各Y電極共通に維持パルスと高周波パルス列とが印加さ
れる。これらY電極電力回収回路1203とY電極高周
波パルス列発生回路1202もコントロ−ル信号発生回
路1200によって制御される。
【0065】1つおきのA電極はAドライバ回路120
7に、また、他の1つおきのA電極がAドライバ回路1
209に夫々接続されている。これらA電極には、Y電
極に印加される走査パルスに同期して、画像信号に応じ
て書込パルスが印加される。この画像信号に応じた書込
信号は表示デ−タ信号発生回路1201で発生し、プラ
ズマディスプレイパネル300の上下のシフトレジスタ
1206,1208によって直並列変換された後、Aド
ライバ回路1207,1209に供給される。
【0066】図13は本発明によるプラズマディスプレ
イ表示装置をテレビ表示装置とした場合のシステム構成
を示す図であり、1301はアンテナ、1302はチュ
ーナ、1303はテレビ表示装置である。
【0067】同図において、テレビ表示装置1303が
上記の本発明によるプラズマディスプレイ表示装置によ
って構成されている。アンテナ1301により放送電波
信号を受信してチュ−ナ1302により選局した後、映
像信号と音声信号をプラズマディスプレイ表示装置から
なるテレビ表示装置1303に送る。このプラズマディ
スプレイ表示装置では、上記のように、高周波パルス列
100を発生させて輝度と発光効率の高いテレビ表示を
行なうようにしている。
【0068】図14は本発明によるプラズマディスプレ
イ表示装置をデ−タモニタ装置とした場合のシステム構
成を示す図であって、1401はパソコン、1402は
データモニタである。
【0069】同図において、パソコン1401からは画
像デ−タ信号が出力され、上記の本発明によるプラズマ
ディスプレイ表示装置で構成されるデータモニタ140
2に供給される。このデータモニタ1402では、この
画像データ信号を受けて文字やグラフなどのデ−タ画像
を表示する。このデータモニタ1402を構成するプラ
ズマディスプレイ表示装置では、上記のように、高周波
パルス列100を発生させて発光効率の高い表示をする
ことにより、低消費電力で所望の輝度の表示ができる。
【0070】図15は本発明によるプラズマディスプレ
イ表示装置をテレビモニタ装置とした場合のシステム構
成を示す図であって、1501はビデオカメラ、150
2はテレビモニタである。
【0071】同図において、ビデオカメラ1501から
は映像信号が出力され、上記の本発明によるプラズマデ
ィスプレイ表示装置で構成されるテレビモニタ1502
に供給される。このテレビモニタ1502では、この映
像信号を受けてビデオカメラ1501で撮像した画像を
表示する。テレビモニタ1502を構成するプラズマデ
ィスプレイ表示装置では、上記のように、高周波パルス
列100を発生させて発光効率の高い表示をすることに
より、高輝度の画像を低消費電力で表示することができ
る。
【0072】図16は本発明によるプラズマディスプレ
イ表示装置を公共の場で用いた画像表示装置とした場合
のシステム構成の一例を示す図であって、1601は画
像処理装置、1602は画像表示装置である。
【0073】同図において、画像処理装置1601で処
理して得られる画像情報は画像表示装置1602に供給
され、画像表示がなされる。画像表示装置1602は本
発明によるプラズマディスプレイ装置で構成されてお
り、これら画像処理装置1601と画像表示装置160
2とは公共の場で表示するために屋外で用いることが多
いが、画像表示装置1602を構成するプラズマディス
プレイ装置では、上記のように、高周波パルス列100
を発生させて発光効率の高い表示をすることにより、高
輝度の画像を低消費電力で表示することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パルス電圧を印加することによって発光放電するプラズ
マディスプレイの駆動方法及び表示装置において、パル
スを印加している期間に他の電極に高周波パルス列を印
加することにより、高輝度かつ高発光効率の新しい放電
現象が実現でき、低消費電力で明るい表示を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラズマディスプレイパネルの駆
動方法の一実施形態を示す図である。
【図2】プラズマディスプレイパネルの従来の駆動方法
による放電現象と本発明の駆動方法による放電現象とを
示す図である。
【図3】プラズマディスプレイパネルでの電極の配線を
示す図である。
【図4】図1に示した駆動方法に対するプラズマディス
プレイパネルの電極間の電荷の状態を示す図である。
【図5】図1における高周波パルス列の印加タイミング
を説明するための図である。
【図6】図1における高周波パルス列の他の具体例を示
す波形図である。
【図7】図1における高周波パルス列のさらに他の具体
例を示す波形図である。
【図8】図1での期間V以降の印加パルスの他の具体例
を示す図である。
【図9】DC型プラズマディスプレイパネルに本発明を
適用した場合の駆動波形の一具体例を示す図である。
【図10】図6に示した高周波パルス列の発生手段の一
具体例を示す回路図である。
【図11】図10に示した具体例の高周波交流波形発生
動作を示す図である。
【図12】本発明によるプラズマディスプレイパネルの
表示装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図13】本発明によるプラズマディスプレイパネルの
表示装置の一適用例を示す図である。
【図14】本発明によるプラズマディスプレイパネルの
表示装置の他の適用例を示す図である。
【図15】本発明によるプラズマディスプレイパネルの
表示装置のさらに他の適用例を示す図である。
【図16】本発明によるプラズマディスプレイパネルの
表示装置のさらに他の適用例を示す図である。
【符号の説明】
100 高周波パルス列 101 印加パルス 300 プラズマディスプレイパネル 301 放電セル 1202 Y電極高周波パルス列発生回路 1203 Y電極電力回収回路 1204 X電極高周波パルス列発生回路 1205 X電極電力回収回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石垣 正治 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所家電・情報メディア事 業部内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極群と、少なくとも第2の電極
    群を備え、少なくとも該第1の電極にパルス電圧を印加
    して該パルス電圧の放電を制御し、発光表示を行なうプ
    ラズマディスプレイパネルの駆動方法において、 該第1の電極に少なくとも1つの該パルス電圧を印加し
    ている期間内に、該第2の電極に該パルス電圧よりもパ
    ルス幅の狭いパルスからなるパルス列あるいは交流波形
    電圧を印加することを特徴とするプラズマディスプレイ
    パネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記パルス電圧は前記第1,第2の電極に交番に印加す
    るパルス電圧であり、前記第1,第2の電極の一方に少
    なくとも1つの前記パルス電圧を印加している期間内
    に、前記パルス電圧を印加されていない前記第1,第2
    の電極の他方に前記パルス列あるいは前記交流波形電圧
    を印加することを特徴とするプラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第1の電極に印加する前記パルス電圧が正極性と負
    極性の交番波形電圧であり、前記第2の電極に印加する
    前記パルス列あるいは前記交流波形電圧が該正極性,該
    負極性両方のパルス印加時間内に印加されることを特徴
    とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 前記パルス列あるいは前記交流波形電圧が印加される前
    記第1の電極または前記第2の電極が、放電形態の陰極
    電極に相当する電極であることを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2または3において、 前記第1の電極または前記第2の電極への前記パルス電
    圧の印加開始から前記第2の電極または前記第1の電極
    への前記パルス列あるいは前記交流波形電圧の印加開始
    までの遅れ時間が、前記パルス電圧の印加による放電が
    終了までの時間よりも短いことを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記パルス列あるいは前記交流波形電圧の印加遅れ時間
    が1μsec以下であることを特徴とするプラズマディ
    スプレイパネルの駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2または3において、 前記第1の電極または前記第2の電極に印加される前記
    パルス列あるいは前記交流波形電圧の1周期の1/2の時
    間が、前記第1,第2の電極間を封入ガスのイオンが到
    達する時間よりも短いことを特徴とするプラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記パルス列あるいは前記交流波形電圧の周期の1/2の
    時間が0.5μsec以下であることを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネルの駆動方法。
  9. 【請求項9】 第1の電極群と、少なくとも第2の電極
    群を有するプラズマディスプレイパネルを備え、少なく
    とも該第1の電極にパルス電圧を印加する手段と該パル
    ス電圧の放電を制御する手段とを有する表示装置におい
    て、 該第1の電極に少なくとも1つの該パルス電圧を印加し
    ている期間内に、該第2の電極に該パルス電圧よりもパ
    ルス幅の狭いパルスからなるパルス列あるいは交流波形
    電圧を印加する手段を有することを特徴とするプラズマ
    ディスプレイパネルの表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記パルス電圧を前記第1,第2の電極に交番に印加す
    るパルス電圧とする手段と、 前記第1,第2の電極の一方に少なくとも1つの前記パ
    ルス電圧を印加している期間内に、前記パルス電圧が印
    加されていない前記第1,第2の電極の他方に前記パル
    ス列あるいは前記交流波形電圧を印加する手段とを有す
    ることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの表示
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 前記第1の電極に前記パルス電圧を印加する手段と、 前記パルス電圧を正極性と負極性の交番波形電圧とする
    手段と、 前記正極性と負極性の両方のパルス印加時間内に、前記
    第2の電極に前記パルス列、あるいは前記交流波形電圧
    を印加する手段とを有することを特徴とするプラズマデ
    ィスプレイパネルの表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項9または10において、 前記パルス列あるいは前記交流波形電圧が印加される前
    記第1の電極または前記第2の電極を放電形態の陰極電
    極に相当する電極とする極性のパルスを発生する手段を
    有することを特徴とするプラズマディスプレイパネルの
    表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項9,10または11において、 前記第1の電極または前記第2の電極への前記パルス電
    圧の印加開始から前記第2の電極または前記第1の電極
    への前記パルス列あるいは前記交流波形電圧の印加開始
    までの遅れ時間を、前記パルス電圧の印加による放電が
    終了までの時間よりも短くする手段を有することを特徴
    とするプラズマディスプレイパネルの表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記パルス列あるいは前記交流波形電圧の印加遅れ時間
    を1μsec以下とする手段を有することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの表示装置。
  15. 【請求項15】 請求項9,10または11において、 前記第1の電極または前記第2の電極に印加される前記
    パルス列あるいは前記交流波形電圧の周期の1/2の時間
    を、前記第1,第2の電極間を封入ガスのイオンが到達
    する時間よりも短くする手段を有することを特徴とする
    プラズマディスプレイパネルの表示装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記パルス列あるいは前記交流波形電圧の周期の1/2の
    時間を0.5μsec以下とする手段を有することを特
    徴とするプラズマディスプレイパネルの表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項9,10または11において、 前記パルス列あるいは前記交流波形電圧を発生する手段
    は、定電圧源がスイッチとインダクタンスを介して前記
    第1の電極あるいは前記第2の電極に接続されてなり、
    該インダクタンスと前記第1の電極あるいは前記第2の
    電極の容量による共振を利用したことを特徴とするプラ
    ズマディスプレイパネルの表示装置。
  18. 【請求項18】 放送を受信するテレビ表示装置,パソ
    コンなどのデ−タ情報を表示するデ−タモニタ表示装
    置,カメラからの映像信号を受信するテレビモニタ表示
    装置、あるいは公共の場で用いる画像表示装置であるこ
    とを特徴とする請求項9,10または11に記載のプラ
    ズマディスプレイパネルの表示装置。
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