JPH10171281A - 定着用加圧ロールおよび加熱定着装置 - Google Patents

定着用加圧ロールおよび加熱定着装置

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JPH10171281A
JPH10171281A JP32887896A JP32887896A JPH10171281A JP H10171281 A JPH10171281 A JP H10171281A JP 32887896 A JP32887896 A JP 32887896A JP 32887896 A JP32887896 A JP 32887896A JP H10171281 A JPH10171281 A JP H10171281A
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JP
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roll
pressure roll
layer
heating
elastic layer
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JP32887896A
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English (en)
Inventor
Takahiro Okayasu
孝浩 岡安
Hitoshi Komuro
仁 小室
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニップ幅を広く形成しても亀裂を生じること
がなく、長期にわたり良好な定着画像を維持できる加圧
ロールと、定着温度に昇温するまでの時間を短縮するこ
とが可能な加熱定着装置を提供する。 【解決手段】 本発明の加圧ロール1は、軸体1aの外
周面を被覆する弾性層1bおよび表面層1cの少なくと
も2層構造からなる。弾性層1bは硬度がアスカーCで
25°以下であり、表面層1cは切断時伸びが180%
以上のゴム材料で構成される。また、加熱定着装置は、
ニップ形成時の加圧ロール1の外周長が無荷重状態の時
の1.1倍以上になるよう、加圧ロール1と加熱ロール
2を圧接させることが好ましい。さらに、加熱ロール2
の好適な中空軸体2aとしては、肉厚0.25〜1.0
0mmのアルミニウムや、肉厚0.10〜0.85mmの
鉄およびステンレス鋼が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機,
レーザプリンター,ファクシミリ等の電子写真プロセス
を利用した画像形成装置における定着用加圧ロールおよ
び加熱定着装置に関する。より具体的には、用紙等の転
写材に担持された未定着トナー像を定着処理する加圧ロ
ールおよび同ロールを備えた加熱定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用した画像形成装
置の定着装置は、加熱した2本のロール間に一定の圧力
を加えてニップと呼ばれる接触領域を形成し、このニッ
プ領域内を未定着トナー像が転写された転写材を通過さ
せることにより、定着を行う方法が一般的である。この
ような加熱定着装置は、オーブン定着法等の他の定着方
式に比べて、熱効率が高いため高速定着への応用が可能
であり、定着性に優れ、安全性が高い等の利点がある。
反面、加熱ロールへの通電開始から定着温度に上昇する
までに要する時間(ウォームアップタイム)が長いとい
う欠点がある。省エネの観点から、待機時に定着ロール
に取り付けられたヒータの電源を切るか、または定着ロ
ールの表面温度を定着温度より低い温度に保持するよう
な制御システムが従来から採用されている。しかし、こ
のようなシステムにおいて、待機後の再起動時の待ち時
間は定着装置のウォームアップタイムに相当するため、
これを可及的に短くする要請が強まっている。一般に、
加熱ロールには金属製の中空軸体表面にフッ素樹脂等の
離型性に優れた材料をコーティングしたロールを用いる
ことが多く、ウォームアップタイムを短くするために
は、中空軸体を薄肉化することが望ましい。しかし、中
空軸体の厚さを薄くすると、硬度の高い弾性層を有する
ロールを加圧ロールとして用いた場合、加熱ロールが撓
んでしまい、定着不良や紙シワを発生する原因となる。
【0003】上述の対策として、弾性層を低硬度のゴム
材料で構成した加圧ロールが提案されている。例えば、
弾性層をスポンジ層で構成したロール(特公昭59−4
4631号公報,特公平6−5428号公報)や、JI
S A 硬度が30°以下のシリコーンゴムで構成したロ
ール(特公平7−99170号公報)等がある。さら
に、このような低硬度の弾性層は、表面タック(粘着
性)が強いため、またトナーによる汚染や転写材との接
触による損傷を防止する目的で、表面層を設ける必要が
ある。弾性層の外周に表面層を設けたロールの例として
は、硬度25°以下のシリコーンゴム層外周にシリコー
ン樹脂ラテックスを被覆した弾性ローラ(特開平3−8
0280号公報)や、硬度25°以下のシリコーンゴム
層を弾性層とし、その外周にフッ素ゴムとフッ素樹脂の
混合物からなる中間層を設け、更にその外周にフッ素樹
脂層を形成した加圧ロール(特開平4−19686号公
報)等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような低硬度のゴ
ム材料を弾性層とする加圧ロールを用いて、ニップ幅を
広くとるように加熱ロールと圧接させると、弾性層の変
形によって表面層が引っ張られる。その結果、表面層に
上記のシリコーン樹脂ラテックス,フッ素樹脂,フッ素
ゴムとフッ素樹脂の混合物等の樹脂系や伸びの小さいゴ
ム系材料を用いると、弾性層の変形に表面層が追随しな
いため、ロール表面に細かい亀裂が発生してしまう。こ
れにより、加熱ロールに付着したトナーのうち除去しき
れないトナーが弾性層に付着してしまい、オフセットや
画像ムラの原因になっていた。また、両面コピー時には
用紙の表側に定着されたトナーが定着後に固化して、加
圧ロールを傷付けることがあった。そこで、本発明の目
的は、上述の問題点を解決しようとするものであって、
ニップ幅を広く形成しても亀裂を生じることがなく、長
期にわたりオフセットの発生のない良好な定着画像を維
持できる定着用加圧ロールおよび加熱定着装置を提供す
ることにある。さらに、加熱ロールの中空軸体を薄肉化
しても、紙シワが発生することなく、かつウォームアッ
プタイムを短縮することが可能な加熱定着装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ニップ幅
を広く確保でき、しかも耐久性に優れた定着用加圧ロー
ルを実現すべく、鋭意検討を重ねてきたところ、低硬度
の弾性層を切断時伸びが所定値以上のゴム材料で被覆す
ることによって、ニップ形成時の弾性層の変形に対する
追随性の良好な表面層が得られ、長期にわたって表面層
に亀裂が生じないとの知見を得て、更にかかる加圧ロー
ルと加熱ロールを一対の定着ロールとして用いた場合、
定着時のウォームアップタイムの短縮化が図られるとの
知見を得て、本発明をなすに到ったものである。すなわ
ち、本発明の定着用加圧ロールは、軸体と、その外周上
に形成された弾性層と、弾性層の外周面を被覆する表面
層の少なくとも2層構造の弾性ロールからなり、上記弾
性層は硬度がアスカーCで25°以下であり、表面層は
切断時伸びが180%以上のゴム材料で構成されたこと
を特徴とする。また、本発明の加熱定着装置は、金属製
中空軸体の外周面に樹脂層を被覆した加熱ロールと前記
定着用加圧ロールとを備え、上記中空軸体の材質として
アルミニウム、鉄またはステンレス鋼が用いられ、該軸
体の肉厚がアルミニウムの場合で0.25〜1.00m
m、鉄の場合で0.10〜0.85mm、ステンレス鋼の
場合で0.10〜0.85mmの範囲にあることを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の定着用加圧ロール1は、図1Aに示すように、
軸体1aの外周上に形成された弾性層1bおよびその外
周面を被覆する表面層1cの2層構造の弾性ロールから
なる。また、必要に応じて、弾性層1bを下層の発泡層
と上層のゴム層または発泡層の2層としたり、あるいは
弾性層1bと表面層1cの間に導電層を介在させて3層
以上の層構成とすることもできる。以下、主として2層
構造の加圧ロールについて説明する。軸体1aは、ロー
ルの回転軸として機能するものであればいかなる材質で
もよく、鉄,ステンレス鋼,アルミニウム,アルミニウ
ム合金等の金属材料が通常用いられる。軸体は中実の棒
状でもあるいは中空のパイプ状でもよく、後者の場合は
ヒータを内蔵させて定着時に加圧ロールを加熱してもよ
い。
【0007】弾性層1bを構成するゴム材料としては、
充分な定着を行えるだけの弾性と高温での物性安定性等
が必要であり、下記のゴム硬度条件を満たすものであれ
ば、特に限定されるものではないが、一般にフッ素ゴム
やシリコーンゴム等が用いられる。フッ素ゴムとして
は、例えばフッ化ビニリデン(VdF)を主成分とする
ヘキサフルオロプロピレンとの共重合体,この共重合体
とテトラフルオロエチレンの3元共重合体,テトラフル
オロエチレンとプロピレンの交互共重合体等が挙げられ
る。シリコーンゴムとしては、液状およびミラブル型の
いずれでもよいが、ゴム弾性を低下させるフェニルシロ
キサン成分を含まないか、含んでも含有率の低いものが
好適である。また、フッ素ゴムとシリコーンゴムのブレ
ンド物を用いることができる。弾性層の硬度は、アスカ
ーCで25°(以下の硬度は全てアスカーC硬度計で測
定される数値で示す)以下、好ましくは15°以下であ
る。弾性層を低硬度とすることにより、従来の一般的な
加圧ロールより低加重でニップ幅を広く形成することが
できる。また、弾性層の厚さは通常1〜15mmの範囲
にある。弾性層を形成するには、プレス成形,射出成
形,注入成形,押出成形といった一般的な成形方法を採
用すればよい。また、上記ゴム材料を用いて発泡成形し
てもよい。
【0008】弾性層は、前述したように、例えば下層を
発泡層とし、上層を下層と同一または異なる材料で構成
されたゴム層や発泡層として、上記ゴム硬度条件を満足
する2層構造に形成してもよい。また、弾性層の外周面
に導電層を設ける場合は、弾性層の弾性特性やその弾性
変形に対する表面層の追随性を損なわない材質で構成す
る必要がある。例えば、カーボンブラック等の導電剤を
分散したシリコーンゴムやフッ素ゴム等のゴム材料で導
電層は形成される。その体積固有抵抗率は1011Ωcm以
下、膜厚は10〜100μmの範囲にあることが好まし
い。
【0009】表面層1cの材質としては、弾性層と同様
にある程度の弾性と高温での物性安定性等が必要である
だけでなく、トナーに対する離型性に優れていなければ
ならず、前述のようなシリコーンゴムやフッ素ゴム等が
好ましく用いられる。その切断時伸び(JIS K 62
51:旧JIS K 6301)は、180%以上好まし
くは200%以上である。切断時伸びが180%以上あ
れば、低硬度の弾性層を被覆した場合、弾性層の変性に
応じて追随するので、繰り返し使用しても亀裂が発生し
ない。そのため、長期にわたって、加圧ロールの損傷が
防止されると共に、ニップ幅が広く確保されるのでオフ
セットの発生がない。表面層の膜厚は10〜100μm
の範囲にあることが好ましい。膜厚が10μm未満であ
ると、繰り返し使用により表面層が次第に磨耗し、加圧
ロールとしての機能が損なわれる。一方、膜厚が100
μmより厚くなると、加圧ロールの硬度が上昇するため
ニップ幅が狭くなる。ニップ幅を広く確保するには荷重
を上げることになり、そのため加熱ロールが撓んでしま
い、紙シワや定着ムラの原因となる。表面層を形成する
方法としては、ディップ塗布法,スプレー塗布法,ロー
ルコータ法等の公知の塗布法を採用することができる。
【0010】弾性層を設けた加圧ロールは、ニップ圧に
より弾性層が変形するため、ニップ形成時の外周長が無
荷重状態時の外周長よりも長くなる。ニップ幅を広くと
るために、外径の大きいロールを用いて加圧する方法が
ある。このような方法では、荷重状態と無荷重状態にお
ける加圧ロールの外周長の比(ロール外周比という)は
小さい値となる。その場合、装置が大型化し、小型複写
機や個人向けプリンター等に適さない。ロール外周比を
大きく設定することにより、小径のロールでニップ幅を
広くとることができ、装置の小型化および高速定着が可
能となる。ロール外周比が大きいと、表面層がそれだけ
伸びなければならないので、上記180%以上の切断時
伸びが必要である。また、この表面層の適度な弾性と伸
びにより、用紙等の転写材や両面コピー時の表側面の既
に定着されたトナー像の界面、すなわちニップの周辺部
と中心部との間にスピード差が生じる。そのため、剥離
爪を設けなくても、用紙の剥離を助長する役割を果たす
ことになり、良好な画像を得ることが可能となる。
【0011】上記ロール外周比は1.1倍以上あること
が好ましく、特に1.15倍以上あることが好ましい。
ロール外周比が1.1倍以上であれば、比較的低荷重で
幅広いニップを形成することができるので、加熱ロール
の撓みに起因する紙シワの発生を防止することが可能と
なる。なお、表面層に導電性を付与して用紙との静電反
撥により、トナーの静電吸着によるオフセットや用紙の
巻き付きを防止してもよい。その場合、導電剤を分散さ
せたときの表面層の切断時伸びが所定値以上なければな
らないので、前述の導電層を弾性層と表面層の間に形成
することが好ましい。本発明の加圧ロールは外径が15
〜50mmの範囲にあるものが用いられる。また、加圧
ロールの硬度は、弾性層を被覆する表面層等の膜厚に大
きく影響を受けるため、特に限定されるものではない
が、一般に弾性層の硬度に依存してそれより多少高い領
域にある。
【0012】加熱ロール2は、図1Bに示すように、中
空軸体2aの外周面が樹脂層2bで被覆されたロールか
らなり、中空軸体2aには熱源(ヒータ)3が装着され
ている。ウォームアップタイムを短縮するためには、加
熱ロールの中空軸体2aを薄肉化して熱容量を小さくす
る必要がある。肉厚が薄いほどウォームアップタイムは
短かくなるが、ニップ荷重により撓みが大きくなる。軸
体の材質としては、A5052,A6061,A606
3,A7075等のアルミニウム(Al)、SS41,S
45C,S50C,STKM11A,STKM13等の
鉄(Fe)、SUS304等のステンレス鋼(SUS)の他
に、銅などが挙げられる。上記金属はそれぞれ固有の熱
容量および弾性係数を有し、熱特性や剛性によって適切
な各金属製軸体の肉厚が定められる。したがって、適切
な軸体の肉厚の範囲も異なる。例えば、Alを軸体とし
て用いる場合、好ましい肉厚の範囲は0.25〜1.00
mm特に0.35〜0.80mmである。FeまたはSU
Sを軸体として用いる場合は、0.10〜0.85mm特
に0.20〜0.60mmである。軸体の肉厚が上記の値
より薄くなると、定着に必要な最低限のニップ幅を得る
ためのニップ荷重により、加熱ロールが180μm以上
も撓むことがあり、上記の好ましい範囲にあれば撓み量
を160μm以下に抑えることができる。軸体の肉厚が
上記の値より厚くなると、ウォームアップタイムがユー
ザ一般の許容限度とされる20秒よりも長くなる。
【0013】樹脂層2bは、耐熱性に優れたフッ素樹脂
やフッ素ゴムをブレンドしたフッ素樹脂で構成されるこ
とが望ましい。その膜厚は一般に10〜50μmの範囲
にある。膜厚が10μm未満であると繰り返し使用によ
り樹脂層が次第に磨耗し、膜厚が50μmより厚くなる
とウォームアップタイムが長くなる。加熱ロールは一般
に外径が20〜50mmの範囲にあるものが用いられ
る。外径が20mm未満であると、1.1倍以上のロー
ル外周比を得るために必要なニップ荷重が大きくなり、
ロールの撓み量が大きくなるので、ニップ均一性が悪化
する。一方、外径を50mmより大きくすると、装置が
大型化するだけでなく、軸体の強度が不足してその肉厚
を上記の値より薄くした場合、加熱ロールの許容円筒応
力が低くなり潰れてしまう。また、ウォームアップタイ
ムが長くなる。ヒータ3としては、ハロゲンランプ,赤
外線ランプ等各種の熱源を利用することができる。加熱
ロールの表面温度すなわち定着温度は、使用するトナー
によっても異なるが、150〜220℃に設定される。
図2は、加圧ロールと加熱ロールとが圧接した本発明の
加熱定着装置の概要を示している。同図において、加圧
ロール1と加熱ロール2との間のニップ部に用紙Pが通
過する際、ヒータ3からの熱伝導により、未定着トナー
像Xの定着樹脂またはワックスが溶融ないし軟化し、未
定着トナー像Xはニップ部を通過後に永久定着画像Yと
して用紙P上に定着される。この加熱定着装置おいて
は、加熱ロール2表面を離型性に優れたフッ素系樹脂で
被覆した場合、剥離爪を特に設ける必要はなく、また加
熱ロール2表面に離型剤を塗布しなくてもオフセットが
発生するようなことはない。
【0014】本発明の作用は次のようなものである。請
求項1発明の定着用加圧ロールによれば、弾性層の硬度
が25°以下の低硬度であるため、ニップ幅を幅広く確
保することができる。しかも、加熱ロールが撓みにくい
ため、その軸体を薄肉化することが可能である。また、
切断時伸びが180%以上のゴム材料を表面層として設
けたことにより、ニップ形成時の弾性層の変形に対する
追随性が良好であるため、表面層に亀裂が発生すること
がなく耐久性が高い。同時に、幅広いニップと良好な追
随性のため、用紙のニップ部通過時間を充分に確保する
ことができ、オフセット等の定着不良を発生することが
ない。請求項2発明の加熱定着装置によれば、ニップ形
成時に上記加圧ロールが変形して、その外周長が無荷重
状態の時の1.1倍以上に伸びるので、比較的低荷重で
幅広いニップが形成できるため、高速定着が可能とな
る。同時に、加熱ロールの撓みが小さい。また、加圧ロ
ールの変形量を大きくすることにより、ロールが小径で
あっても幅広くニップを形成することができるため、装
置の小型化が可能となる。請求項3発明の加熱定着装置
によれば、加熱ロールの金属製中空軸体を薄肉化したこ
とにより、電源の投入または待機後から1枚目のコピー
を得るまでのロール表面の昇温に必要なウォームアップ
タイムを短くすることができる。しかも、待機時にヒー
タの電源を切るか電力を下げておくことが可能であるた
め、消費電力が少なくなる。また、特定の材質からなる
金属製中空軸体の肉厚が所定の範囲にあれば、加熱ロー
ルの撓みを許容限度以下に小さくすることができるの
で、加熱ロールの軸方向の変形に起因する紙シワの発生
を防止することが可能となる。請求項4発明の加熱定着
装置によれば、請求項2発明に加えて請求項3発明の作
用を奏する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。なお、以下のゴムコンパウンドおよびゴム溶液の組
成を示す「部」は「重量部」を意味する。 実施例1 両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された粘度2
000cPのジメチルポリシロキサン100部、両末端
がトリメチルシロキシ基で封鎖されたメチルハイドロジ
ェンポリシロキサン0.5部、乾式シリカ30部および
塩化白金酸のイソプロパノール溶液0.1部をホバート
ミキサーにより均一に撹拌・混合して、液状シリコーン
ゴム(LSR)コンパウンドを調製した。得られたゴム
コンパウンドを予め刷毛でプライマー処理した外径12
mmの鉄製軸体(1a)外周上に射出成形した後、200
℃で4時間加硫して、硬度が24°で厚さ7.5mmの
弾性層(1b)を形成した。次いで、VdF系3元共重合
フッ素ポリマー(バイトンB−50:昭和電工デュポン
社製)100部、ヘキサフルオロイソプロピリデンビス
フェノール(商品名Curative30)4部、ベンジルトリ
フェニルホスフェニウムクロライド(商品名Curative2
0)3部、酸化マグネシウム(#30:協和化学社製)
15部、およびカーボンブラック(MTCarbon:キャボ
ット社製)10部をメチルエチルケトンに溶解させて、
フッ素ゴム溶液を調製した。予めシランカップリング剤
含有液を浸漬塗布してプライマー処理した上記弾性層
(1b)の外周上に、上記ゴム溶液を浸漬塗布法により塗
布した。その後、230℃で4時間加熱して、切断時伸
びが180%で膜厚30μmの表面層(1c)を形成し
た。このようにして製造された加圧ロール(1)の硬度は
28°であった。
【0016】一方、外径が25mmで肉厚1.0mmの
A5052製中空軸体(2a)表面をサンドブラストによ
りあらした後、充分に洗浄し、更にプライマーをスプレ
ーコーティングし、300℃のオーブン中で焼き付けを
行った。次いで、その外周上にフッ素樹脂粉体塗料を静
電塗装し、380℃のオーブン中で10分間焼成して、
膜厚25μmの樹脂層(2b)を形成した。その後、上記
軸体(2a)内部に818Wのハロゲン棒状ランプ(3)を
装着して加熱ロール(2)を製造した。得られた加圧ロー
ルと加熱ロールとを190Nの荷重で圧接させてニップ
を形成したところ、6.5mmのニップ幅が得られた。
この時のロール外周比は1.10であった。また、ニッ
プ荷重を加えた状態での加熱ロールの撓み量を測定した
ところ120μmであった。さらに、加熱ロール表面の
温度が常温から定着可能温度(170℃)に上昇するの
に要した時間を測定したところ、昇温時間は19秒であ
った。
【0017】実施例2 乾式シリカの配合量を20部とした以外は、実施例1と
同様にして、LSR成形体からなる硬度15°の弾性層
(1b)を形成した。次いで、両末端がジメチルビニルシ
ロキシ基で封鎖された粘度2500cPのジメチルポリ
シロキサン100部、両末端がトリメチルシロキシ基で
封鎖されたメチルハイドロジェンポリシロキサン0.5
部、乾式シリカ20部、および塩化白金酸のイソプロパ
ノール溶液0.1部をメチルエチルケトンに溶解させ
て、LSR溶液を調製した。その後実施例1と同じ加工
法により、切断時伸びが200%で膜厚33μmの表面
層(1c)を形成した。得られた加圧ロール(1)の硬度
は20°であった。また、中空軸体(2a)として肉厚
0.6mmの前記Alを用いた以外は、実施例1と同様
して加熱ロール(2)を製造した。得られた加圧ロールと
加熱ロールを180Nの荷重で圧接させてニップを形成
したところ、6.8mmのニップ幅が得られた。この時
のロール外周比は1.13であり、加熱ロールの撓み量
は140μmであり、前記昇温時間は16秒であった。
【0018】実施例3 粘度3000cPのジメチルポリシロキサンを用い、乾
式シリカの配合量を5部とした以外は、実施例1と同様
にして、LSR成形体からなる硬度4°の弾性層(1b)
を形成した。次いで、粘度3000cPのジメチルポリ
シロキサンを用い、乾式シリカの配合量を15部とした
以外は、実施例2と同じ加工法により、切断時伸びが2
60%のLSRからなる膜厚32μmの表面層(1c)を
形成した。得られた加圧ロール(1)の硬度は10°であ
った。また、中空軸体(2a)として肉厚0.25mmの
前記Alを用いた以外は、実施例1と同様して加熱ロー
ル(2)を製造した。得られた加圧ロールと加熱ロールを
100Nの荷重で圧接させてニップを形成したところ、
8.0mmのニップ幅が得られた。この時のロール外周
比は1.21であり、加熱ロールの撓み量は150μm
であり、昇温時間は12秒であった。
【0019】実施例4 メチルビニルシリコーンゴム100部、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン含有
の硬化剤ペースト0.6部、および乾式シリカ20部を
オープンロールで均一に混合して、ミラブルシリコーン
ゴムコンパウンドを調製した。得られたゴムコンパウン
ドを予め刷毛でプライマー処理した外径12mmの鉄製
中実軸体(1a)外周上に圧縮成形した後、180℃で3
0分間加硫して、硬度が24°で厚さ7.5mmの弾性
層(1b)を形成した。次いで、乾式シリカの配合量を1
5部とした以外は、実施例2と同じ加工法により、切断
時伸びが220%のLSRからなる膜厚32μmの表面
層(1c)を形成した。得られた加圧ロール(1)の硬度は
28°であった。また、中空軸体(2a)として肉厚0.
85mmのSTKM11Aを用いた以外は、実施例1と
同様して加熱ロール(2)を製造した。得られた加圧ロー
ルと加熱ロールを200Nの荷重で圧接させてニップを
形成したところ、6.6mmのニップ幅が得られた。こ
の時のロール外周比は1.10であり、加熱ロールの撓
み量は50μmであり、昇温時間は17秒であった。
【0020】実施例5 乾式シリカの配合量を30部に変更した実施例4のミラ
ブルシリコーンゴムコンパウンドに、発泡剤としてα,
α′−アゾビスイソブチロニトリル6部を配合し、オー
プンロールで均一に混練して、発泡シリコーンゴムコン
パウンドを調製した。得られたゴムコンパウンドを押出
機に投入した後、予め刷毛でプライマー処理した外径1
2mmの鉄製軸体(1a)と一緒に押し出すことにより、
その外周上にシリコーンゴム層を形成した。ロール仕上
がり外径と等しい内径を有する円筒状金型内面に予め離
型剤(タルク)をまぶしておき、この金型内面に上記シ
リコーンゴム層を形成したロールを固定した。この状態
で180℃のオーブン内で60分間加熱して、シリコー
ンゴムを発泡させた。発泡されたロールを金型から取り
出し、200℃のオーブン内で4時間かけて二次加硫を
行った。二次加硫後、離型剤をアルコールで拭き取っ
て、硬度が12°で厚さ7.5mmの弾性層(1b)を
形成した。次いで、粘度2000cPのジメチルポリシ
ロキサンを用い、乾式シリカの配合量を25部とした以
外は、実施例2と同じ加工法により、切断時伸びが18
0%のLSRからなる膜厚32μmの表面層(1c)を形
成した。得られた加圧ロール(1)の硬度は17°であっ
た。また、中空軸体(2a)として肉厚0.85mmのS
US304を用いた以外は、実施例1と同様して加熱ロ
ール(2)を製造した。得られた加圧ロールと加熱ロール
を150Nの荷重で圧接させてニップを形成したとこ
ろ、7.0mmのニップ幅が得られた。この時のロール
外周比は1.15であり、加熱ロールの撓み量は40μ
mであり、昇温時間は18秒であった。
【0021】実施例6 乾式シリカの配合量を20部とした以外は、実施例5と
同様にして発泡シリコーンゴムからなる硬度6°の弾性
層(1b)を形成した。次いで、実施例2と同じ加工法に
より、LSRからなる膜厚35μmの表面層(1c)を形
成した。得られた加圧ロール(1)の硬度は11°であっ
た。また、中空軸体(2a)として肉厚0.1mmの前記
SUSを用いた以外は、実施例1と同様して加熱ロール
(2)を製造した。得られた加圧ロールと加熱ロールを1
00Nの荷重で圧接させてニップを形成したところ、
7.5mmのニップ幅が得られた。この時のロール外周
比は1.20であり、加熱ロールの撓み量は150μm
であり、昇温時間は10秒であった。
【0022】実施例7 実施例3と同じLSR成形体からなる弾性層(1b)と、
実施例6と同じ表面層(1c)を形成した。得られた加圧
ロール(1)の硬度は10°であった。また、中空軸体
(2a)として肉厚0.1mmの前記Feを用いた以外
は、実施例1と同様して加熱ロール(2)を製造した。得
られた加圧ロールと加熱ロールを80Nの荷重で圧接さ
せてニップを形成したところ、6.5mmのニップ幅が
得られた。この時のロール外周比は1.15であり、加
熱ロールの撓み量は140μmであり、昇温時間は10
秒であった。
【0023】比較例1 乾式シリカの配合量を30部とした以外は、実施例4と
同様にして、ミラブルシリコーンゴムからなる硬度30
°の弾性層を形成した。次いで、実施例1と同じ加工法
により、フッ素ゴムからなる膜厚32μmの表面層を形
成した。得られた加圧ロールの硬度は33°であった。
また、加熱ロールとして実施例1と同じロールを用い
て、後記の定着試験に供した。上記加圧ロールと加熱ロ
ールを200Nの荷重で圧接させてニップを形成したと
ころ、5.0mmのニップ幅が得られた。この時のロー
ル外周比は1.07であり、加熱ロールの撓み量は13
0μmであり、昇温時間は19秒であった。
【0024】比較例2 実施例3と同じLSR成形体からなる弾性層を形成し
た。次いで、カーボンブラックの配合量を前記MT Car
bon 30部および Printex L(テグサ社製)10部に変
更した以外は、実施例1と同じ加工法により、切断時伸
びが120%のフッ素ゴムからなる膜厚35μmの表面
層を形成した。得られた加圧ロール(1)の硬度は10°
であった。また、加熱ロールとして実施例1と同じロー
ルを用いて定着試験に供した。上記加圧ロールと加熱ロ
ールを100Nの荷重で圧接させてニップを形成したと
ころ、8.2mmのニップ幅が得られた。この時のロー
ル外周比は1.22であり、加熱ロールの撓み量は75
μmであり、昇温時間は19秒であった。
【0025】比較例3 乾式シリカの配合量を40部とした以外は、実施例4と
同様にして、ミラブルシリコーンゴムからなる硬度40
°の弾性層を形成した。次いで、実施例2と同じ加工法
により、LSRからなる膜厚30μmの表面層を形成し
た。得られた加圧ロールの硬度は43°であった。ま
た、加熱ロールとして実施例4と同じロールを用いて定
着試験に供した。上記加圧ロールと加熱ロールを400
Nの荷重で圧接させてニップを形成したところ、6.3
mmのニップ幅が得られた。この時のロール外周比は
1.11であり、加熱ロールの撓み量は180μmであ
り、昇温時間は18秒であった。
【0026】比較例4 実施例3と同じLSR成形体からなる弾性層を形成し
た。次いで、実施例5と同じ加工法により、切断時伸び
が150%のLSRからなる膜厚33μmの表面層を形
成した。得られた加圧ロール(1)の硬度は10°であっ
た。また、加熱ロールとして実施例3と同じロールを用
いて定着試験に供した。上記加圧ロールと加熱ロールを
50Nの荷重で圧接させてニップを形成したところ、
5.7mmのニップ幅が得られた。この時のロール外周
比は1.08であり、加熱ロールの撓み量は100μm
であり、昇温時間は12秒であった。
【0027】比較例5 実施例1と同じLSR成形体からなる弾性層と、比較例
4と同じ加工法によりLSRからなる膜厚30μmの表
面層を形成した。得られた加圧ロールの硬度は28°で
あった。また、中空軸体として肉厚1.2mmの前記A
lを用いた以外は、実施例1と同様して加熱ロールを製
造した。上記加圧ロールと加熱ロールを200Nの荷重
で圧接させてニップを形成したところ、6.6mmのニ
ップ幅が得られた。この時のロール外周比は1.11で
あり、加熱ロールの撓み量は90μmであり、昇温時間
は22秒であった。
【0028】比較例6 粘度1500cPのジメチルポリシロキサンを用い、乾
式シリカの配合量を40部とした以外は、実施例1と同
様にして、LSR成形体からなる硬度35°の弾性層を
形成した。次いで、比較例3と同じLSRからなる表面
層を形成した。得られた加圧ロールの硬度は38°であ
った。また、中空軸体として肉厚0.2mmの前記Al
を用いた以外は、実施例1と同様して加熱ロールを製造
した。上記加圧ロールと加熱ロールを250Nの荷重で
圧接させてニップを形成したところ、5.3mmのニッ
プ幅が得られた。この時のロール外周比は1.08であ
り、加熱ロールの撓み量は350μmであり、昇温時間
は11秒であった。
【0029】比較例7 比較例1と同じミラブルシリコーンゴムからなる弾性層
を形成した。次いで、実施例1と同じ加工法により、フ
ッ素ゴムからなる膜厚34μmの表面層を形成した。得
られた加圧ロールの硬度は33°であった。また、中空
軸体として肉厚1.0mmの前記Feを用いた以外は、
実施例1と同様して加熱ロールを製造した。上記加圧ロ
ールと加熱ロールを200Nの荷重で圧接させてニップ
を形成したところ、5.0mmのニップ幅が得られた。
この時のロール外周比は1.06であり、加熱ロールの
撓み量は30μmであり、昇温時間は21秒であった。
【0030】以上の加圧ロールおよび加熱ロールの構成
をまとめて表1に示す。
【表1】
【0031】(定着試験)次に、実施例および比較例に
おいて製造された各加圧ロールと加熱ロールをプリンタ
ー(Laser Press 4160:富士ゼロックス社製)に組
み込み、プリンターのプロセススピードを173mm/
sec に、定着温度を175℃に設定した。そして、連続
20万(200k)枚のランニング試験を実施して、加
圧ロール表面層の亀裂、紙シワおよびトナーオフセット
の発生状況を調査した。また、得られた定着画像を半分
に折り、折り目でのトナーの剥がれ量を測定し、剥がれ
量の少ない定着状態を定着度グレード1とし、定着して
ない状態をグレード5として評価し、グレード3以上を
定着不良と判定した。これらの結果を表2に示す。併せ
て、各実施例および比較例に示した加圧ロールへの荷
重,その時に形成されるニップ幅と前記ロール外周比、
および加熱ロールの撓み量と前記昇温時間も表2に示
す。
【0032】
【表2】
【0033】表2の「定着試験」の項から明らかなよう
に、弾性層の硬度が25°以下および表面層の切断時伸
びが180%以上である本発明の加圧ロールは、各評価
項目において良好な結果が得られ、耐久性も良好であっ
た。一方、表面層の切断時伸びが150%以下の比較例
2,4,5では、100N,50N,200Nという比
較的低い荷重を加圧ロールに加えても亀裂が発生した。
弾性層の硬度が35°以上の比較例3,6では、所定幅
のニップを形成するために比較的高い荷重を加圧ロール
に加える必要があり、その結果加熱ロールの撓み量が大
きくなり紙シワが初期から発生した。また、弾性層の硬
度が25°より高く比較的高い荷重を必要とする比較例
1,3,6,7や、切断時伸びが180%より小さく表
面層に亀裂が発生した比較例2,4,5では、トナーオ
フセットが発生した。さらに、ロール外周比が1.1未
満でニップ幅が6.0未満の比較例1,4,6,7で
は、定着状態(定着度)が不良であった。他方、加熱ロ
ールについてみれば、Al製中空軸体の肉厚が0.2m
mである比較例7では、ロールの撓み量が大きく、上述
のとおり紙シワが発生した。また、Al製中空軸体の肉
厚が1.2mmである比較例5や、Fe製中空軸体の肉
厚が1.0mmである比較例7では、昇温時間が20秒
以上であった。因みに、中空軸体として肉厚1.0mm
のSUSを用いた場合、同様に20秒以上の昇温時間を
要した。
【0034】
【発明の効果】本発明の定着用加圧ロールは、弾性層の
硬度を25°以下の低硬度としたことにより、ニップ幅
を幅広く確保することができ、切断時伸びが180%以
上のゴム材料を表面層として設けたことにより、ニップ
形成時に変形するロールの表面に亀裂が発生するような
ことがなく耐久性が高い。また、上記加圧ロールを備え
た加熱定着装置は、加圧ロールの外周長を無荷重状態の
時の1.1倍以上のニップを形成すると、比較的低荷重
で幅広いニップが形成できるので、高速定着および装置
の小型化が可能となる。しかも、加熱ロールが撓みにく
いので、その中空軸体を薄肉化することが可能となる。
さらに、加熱ロールの金属製中空軸体を薄肉化した場合
は、ウォームアップタイムを短縮することができ、待機
時にヒータの電源を切るか電力を下げておけるので、消
費電力が少なくなる。また、加熱ロールの撓み量が小さ
いので、紙シワが発生するようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例として示す定着ロールの説
明図であって、図1Aは定着用加圧ロールの断面図であ
り、図1Bは加熱ロールの断面図である。
【図2】 本発明の加熱定着装置の説明図である。
【符号の説明】
1…定着用加圧ロール、1a…軸体、1b…弾性層、1
c…表面層、2…加熱ロール、2a…中空軸体、2b…
樹脂層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体と、その外周上に形成された弾性層
    と、弾性層の外周面を被覆する表面層の少なくとも2層
    構造の弾性ロールからなり、上記弾性層は硬度がアスカ
    ーCで25°以下であり、表面層は切断時伸びが180
    %以上のゴム材料で構成されたことを特徴とする定着用
    加圧ロール。
  2. 【請求項2】 互いに圧接する加熱ロールと請求項1記
    載の加圧ロールとを備え、加圧ロールの外周長が無荷重
    状態の時の1.1倍以上になるよう、ニップ形成時に加
    圧ロールが変形することを特徴とする加熱定着装置。
  3. 【請求項3】 金属製中空軸体の外周面に樹脂層を被覆
    した加熱ロールと請求項1記載の加圧ロールとを備え、
    上記中空軸体の材質としてアルミニウム、鉄またはステ
    ンレス鋼が用いられ、該軸体の肉厚がアルミニウムの場
    合で0.25〜1.00mm、鉄の場合で0.10〜0.
    85mm、ステンレス鋼の場合で0.10〜0.85mm
    の範囲にあることを特徴とする加熱定着装置。
  4. 【請求項4】 ニップ形成時の前記加圧ロールの外周長
    が無荷重状態の時の1.1倍以上になるよう、加熱ロー
    ルと加圧ロールとを圧接させた請求項3記載の加熱定着
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003012555A1 (fr) * 2001-07-27 2003-02-13 Gunze Limited Tubes de fluororesine permettant de fixer un element destine a un copieur et a une imprimante

Cited By (3)

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WO2003012555A1 (fr) * 2001-07-27 2003-02-13 Gunze Limited Tubes de fluororesine permettant de fixer un element destine a un copieur et a une imprimante
CN100353267C (zh) * 2001-07-27 2007-12-05 郡是株式会社 复印机和打印机定影部件用的氟树脂管
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