JPH10171214A - 帯電装置 - Google Patents
帯電装置Info
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- JPH10171214A JPH10171214A JP33519996A JP33519996A JPH10171214A JP H10171214 A JPH10171214 A JP H10171214A JP 33519996 A JP33519996 A JP 33519996A JP 33519996 A JP33519996 A JP 33519996A JP H10171214 A JPH10171214 A JP H10171214A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 該転写装置へのトナー付着を十分に抑制し
て、該トナー付着に起因して発生していた記録材裏面汚
れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置ローラ
への転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装置ロー
ラへの巻き付きといった問題を解消できる帯電装置を提
供する。 【解決手段】 電子写真方式の画像形成装置における像
担持体1に対し設けられる帯電装置であり、高圧電源
(電源装置)74と、像担持体1の表面移動方向に対し
て直交する方向に、高圧電源74から電圧をそれぞれ独
立に印加可能に設けられた複数の放電電極70A、70
B、70Cを有するコロナ放電装置7と、像担持体1の
表面移動方向に対して直交する方向の画像サイズに関す
る情報に応じて、複数の放電電極70A〜70Cに対し
て、選択的に高圧電源74からの電圧を印加する制御部
75(電源制御手段)とを有する帯電装置。
て、該トナー付着に起因して発生していた記録材裏面汚
れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置ローラ
への転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装置ロー
ラへの巻き付きといった問題を解消できる帯電装置を提
供する。 【解決手段】 電子写真方式の画像形成装置における像
担持体1に対し設けられる帯電装置であり、高圧電源
(電源装置)74と、像担持体1の表面移動方向に対し
て直交する方向に、高圧電源74から電圧をそれぞれ独
立に印加可能に設けられた複数の放電電極70A、70
B、70Cを有するコロナ放電装置7と、像担持体1の
表面移動方向に対して直交する方向の画像サイズに関す
る情報に応じて、複数の放電電極70A〜70Cに対し
て、選択的に高圧電源74からの電圧を印加する制御部
75(電源制御手段)とを有する帯電装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
などの電子写真方式の画像形成装置において、感光体等
の静電潜像像担持体や、感光体等の静電潜像像担持体上
に形成されるシアントナー像、マゼンタトナー像、イエ
ロートナー像等の各色のトナー像を記録材に転写する前
に重ね形成するための中間像担持体等の像担持体に対し
設けられ、使用される帯電装置に関する。
などの電子写真方式の画像形成装置において、感光体等
の静電潜像像担持体や、感光体等の静電潜像像担持体上
に形成されるシアントナー像、マゼンタトナー像、イエ
ロートナー像等の各色のトナー像を記録材に転写する前
に重ね形成するための中間像担持体等の像担持体に対し
設けられ、使用される帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、通
常、感光体ドラムのような静電潜像担持体表面を帯電装
置にて帯電させ、その帯電域に画像露光を行って原稿画
像に対応する静電潜像を形成し、この潜像を現像装置で
現像して可視トナー像とし、このトナー像を転写装置に
より記録材上に転写し、さらに定着装置で該記録材上に
トナー像を定着して目的とする画像を得る。
常、感光体ドラムのような静電潜像担持体表面を帯電装
置にて帯電させ、その帯電域に画像露光を行って原稿画
像に対応する静電潜像を形成し、この潜像を現像装置で
現像して可視トナー像とし、このトナー像を転写装置に
より記録材上に転写し、さらに定着装置で該記録材上に
トナー像を定着して目的とする画像を得る。
【0003】転写装置としては種々のものを採用できる
が、該転写装置を接触転写方式のもの、例えば静電潜像
担持体に接触する転写ローラとするようなときには、静
電潜像担持体上に形成されるトナー像を記録材に転写す
る際、記録材が該像担持体と転写ローラとの間に通さ
れ、転写ローラにはトナー像と逆極性の電圧が印加され
る。これによりトナー像が記録材上に転写される。
が、該転写装置を接触転写方式のもの、例えば静電潜像
担持体に接触する転写ローラとするようなときには、静
電潜像担持体上に形成されるトナー像を記録材に転写す
る際、記録材が該像担持体と転写ローラとの間に通さ
れ、転写ローラにはトナー像と逆極性の電圧が印加され
る。これによりトナー像が記録材上に転写される。
【0004】また、電子写真方式のカラー画像形成装置
では、感光体ドラムのような静電潜像担持体表面を帯電
装置にて帯電させ、その帯電域にシアン像、マゼンタ像
等のいずれかに対応する画像露光を行って静電潜像を形
成し、この潜像をシアン現像装置、マゼンタ現像装置等
のいずれかの現像装置で現像して可視トナー像とし、こ
のトナー像を中間像担持体に転写し、かかるトナー像形
成と中間像担持体への転写を順次繰り返して中間像担持
体上にシアントナー像、マゼンタトナー像、イエロート
ナー像等を重ねて形成し、この重ね形成されたトナー像
を転写装置により記録材上に転写し、さらに定着装置で
該記録材上に定着して目的とする画像を得る。
では、感光体ドラムのような静電潜像担持体表面を帯電
装置にて帯電させ、その帯電域にシアン像、マゼンタ像
等のいずれかに対応する画像露光を行って静電潜像を形
成し、この潜像をシアン現像装置、マゼンタ現像装置等
のいずれかの現像装置で現像して可視トナー像とし、こ
のトナー像を中間像担持体に転写し、かかるトナー像形
成と中間像担持体への転写を順次繰り返して中間像担持
体上にシアントナー像、マゼンタトナー像、イエロート
ナー像等を重ねて形成し、この重ね形成されたトナー像
を転写装置により記録材上に転写し、さらに定着装置で
該記録材上に定着して目的とする画像を得る。
【0005】静電潜像担持体から中間像担持体へのトナ
ー像転写に接触転写方式を採用する場合、該中間像担持
体の静電潜像担持体に接触する部分には静電潜像担持体
上のトナー像と逆極性の電圧が印加される。また、中間
像担持体から記録材へのトナー像転写において接触転写
方式が採用されるときには、該中間像担持体に接触する
転写ローラ等の転写部材に中間像担持体上のトナー像と
は逆極性の電圧が印加される。
ー像転写に接触転写方式を採用する場合、該中間像担持
体の静電潜像担持体に接触する部分には静電潜像担持体
上のトナー像と逆極性の電圧が印加される。また、中間
像担持体から記録材へのトナー像転写において接触転写
方式が採用されるときには、該中間像担持体に接触する
転写ローラ等の転写部材に中間像担持体上のトナー像と
は逆極性の電圧が印加される。
【0006】いずれにしてもこのように接触転写方式を
採用する画像形成装置では、いわゆるカブリトナーに係
わる問題がある。カブリトナーとは、図5に示すよう
に、例えば、静電潜像担持体表面が帯電装置により電位
Voに帯電せしめられ、ここに画像露光され、それによ
り正規現像では地肌部が電位Viに低下し、反転現像で
は印字部が電位Viに低下し、また、現像バイアス電位
Vbとして電位Voと電位Viの間の電圧が印加される
と、トナーは印字部に付着し、これにより所定の現像が
なされるのであるが、本来ならトナー付着すべきでない
地肌部にもわずかではあるがトナーが付着する。この後
者の付着トナーがいわゆるカブリトナーである。なお、
カブリトナーは静電潜像の現像において現像バイアス電
圧を印加することによって像担持体体上に付着すること
を抑制することができるが、若干付着してしまうもので
ある。
採用する画像形成装置では、いわゆるカブリトナーに係
わる問題がある。カブリトナーとは、図5に示すよう
に、例えば、静電潜像担持体表面が帯電装置により電位
Voに帯電せしめられ、ここに画像露光され、それによ
り正規現像では地肌部が電位Viに低下し、反転現像で
は印字部が電位Viに低下し、また、現像バイアス電位
Vbとして電位Voと電位Viの間の電圧が印加される
と、トナーは印字部に付着し、これにより所定の現像が
なされるのであるが、本来ならトナー付着すべきでない
地肌部にもわずかではあるがトナーが付着する。この後
者の付着トナーがいわゆるカブリトナーである。なお、
カブリトナーは静電潜像の現像において現像バイアス電
圧を印加することによって像担持体体上に付着すること
を抑制することができるが、若干付着してしまうもので
ある。
【0007】一方、像担持体が静電潜像担持体であれ、
中間像担持体であれ、像担持体から記録材へのトナー像
転写においては、像担持体と転写部材との間に通される
記録材サイズに応じて記録材が通らない部分や、像間等
のように記録材が通らない部分についても、転写部材に
トナー像と逆極性の電圧が一様に印加されるので、前記
のカブリトナーがあると、該記録材がない部分における
像担持体上のカブリトナーが転写部材表面に付着し、様
々なトラブルの原因となる。
中間像担持体であれ、像担持体から記録材へのトナー像
転写においては、像担持体と転写部材との間に通される
記録材サイズに応じて記録材が通らない部分や、像間等
のように記録材が通らない部分についても、転写部材に
トナー像と逆極性の電圧が一様に印加されるので、前記
のカブリトナーがあると、該記録材がない部分における
像担持体上のカブリトナーが転写部材表面に付着し、様
々なトラブルの原因となる。
【0008】このような問題を解決するため、特開昭5
1−9840号公報は、転写時にはトナーと逆極性の電
圧を転写部材に印加するが、非通紙時にはトナーと同極
性の電圧を転写部材に印加することで、転写部材に一旦
付着したトナーを像担持体へ戻すようにし、これにより
転写部材へのトナー付着を防止することを教えている。
1−9840号公報は、転写時にはトナーと逆極性の電
圧を転写部材に印加するが、非通紙時にはトナーと同極
性の電圧を転写部材に印加することで、転写部材に一旦
付着したトナーを像担持体へ戻すようにし、これにより
転写部材へのトナー付着を防止することを教えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭51
−9840号公報の教える方法では、転写部材に付着し
たカブリトナーを完全に取り除くことはできず、そのた
め転写時に目に見えない程度のトナーが記録材裏面に付
着して、裏汚れとなり、さらに、このような裏面にトナ
ーが付着した記録材が通過する定着装置においては、該
裏面に接触する定着装置ローラに該トナーが融着し、次
第に蓄積してゆき、最終的に記録材が該定着装置ローラ
に巻き付いてまうという問題がある。
−9840号公報の教える方法では、転写部材に付着し
たカブリトナーを完全に取り除くことはできず、そのた
め転写時に目に見えない程度のトナーが記録材裏面に付
着して、裏汚れとなり、さらに、このような裏面にトナ
ーが付着した記録材が通過する定着装置においては、該
裏面に接触する定着装置ローラに該トナーが融着し、次
第に蓄積してゆき、最終的に記録材が該定着装置ローラ
に巻き付いてまうという問題がある。
【0010】また、カラー画像形成装置において静電潜
像担持体から中間像担持体にトナー像を転写するにあた
り接触転写方式を採用する場合、静電潜像担持体上の非
画像部におけるカブリトナーが中間像担持体に付着し、
この付着したカブリトナーが、中間像担持体から記録材
へトナー像を転写するための接触転写部材に付着し、こ
れが原因で、記録材裏面汚れや、該記録材裏面に付着し
たトナーの定着装置ローラへの転写、融着、蓄積等によ
る記録材の該定着装置ローラへの巻き付きといった問題
が発生する。
像担持体から中間像担持体にトナー像を転写するにあた
り接触転写方式を採用する場合、静電潜像担持体上の非
画像部におけるカブリトナーが中間像担持体に付着し、
この付着したカブリトナーが、中間像担持体から記録材
へトナー像を転写するための接触転写部材に付着し、こ
れが原因で、記録材裏面汚れや、該記録材裏面に付着し
たトナーの定着装置ローラへの転写、融着、蓄積等によ
る記録材の該定着装置ローラへの巻き付きといった問題
が発生する。
【0011】また、デジタル複写機やプリンタにおいて
予め出力画像の大きさが設定されるときにおいて、その
設定画像の大きさより転写部材幅が大きいときや、縮小
コピー等で用紙サイズより小さい画像を形成する場合等
にもカブリトナーによる同様の問題が発生する。そこで
本発明は、像担持体から記録材へトナー像を転写するに
あたり接触方式の転写装置を採用する電子写真方式の画
像形成装置において該転写装置へのトナー付着を十分に
抑制して、該トナー付着に起因して発生していた記録材
裏面汚れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置
ローラへの転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装
置ローラへの巻き付きといった問題を解消できる帯電装
置を提供することを課題とする。
予め出力画像の大きさが設定されるときにおいて、その
設定画像の大きさより転写部材幅が大きいときや、縮小
コピー等で用紙サイズより小さい画像を形成する場合等
にもカブリトナーによる同様の問題が発生する。そこで
本発明は、像担持体から記録材へトナー像を転写するに
あたり接触方式の転写装置を採用する電子写真方式の画
像形成装置において該転写装置へのトナー付着を十分に
抑制して、該トナー付着に起因して発生していた記録材
裏面汚れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置
ローラへの転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装
置ローラへの巻き付きといった問題を解消できる帯電装
置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、電子写真方式の画像形成装置における像担
持体に対し設けられる帯電装置であり、電源装置と、前
記像担持体の表面移動方向に対して直交する方向に、前
記電源装置から電圧をそれぞれ独立に印加可能に設けら
れた複数の放電電極を有するコロナ放電装置と、前記像
担持体の表面移動方向に対して直交する方向の画像サイ
ズに関する情報に応じて、前記複数の放電電極に対し
て、選択的に前記電源装置からの電圧を印加する電源制
御手段とを有することを特徴とする帯電装置を提供す
る。
に本発明は、電子写真方式の画像形成装置における像担
持体に対し設けられる帯電装置であり、電源装置と、前
記像担持体の表面移動方向に対して直交する方向に、前
記電源装置から電圧をそれぞれ独立に印加可能に設けら
れた複数の放電電極を有するコロナ放電装置と、前記像
担持体の表面移動方向に対して直交する方向の画像サイ
ズに関する情報に応じて、前記複数の放電電極に対し
て、選択的に前記電源装置からの電圧を印加する電源制
御手段とを有することを特徴とする帯電装置を提供す
る。
【0013】ここにいう像担持体は、モノカラー画像形
成装置では、通常、静電潜像担持体であるが、カラー画
像形成装置のように静電潜像担持体上に形成されるトナ
ー像を中間の像担持体に転写し、該中間像担持体に転写
されたトナー像を転写装置により記録材上に転写する画
像形成装置では、該中間像担持体も含む概念である。本
発明に係る帯電装置におけるコロナ放電装置は、コロト
ロン方式、スコロトロン方式いずれのものも採用でき
る。
成装置では、通常、静電潜像担持体であるが、カラー画
像形成装置のように静電潜像担持体上に形成されるトナ
ー像を中間の像担持体に転写し、該中間像担持体に転写
されたトナー像を転写装置により記録材上に転写する画
像形成装置では、該中間像担持体も含む概念である。本
発明に係る帯電装置におけるコロナ放電装置は、コロト
ロン方式、スコロトロン方式いずれのものも採用でき
る。
【0014】該コロナ放電装置の放電電極に印加する高
電圧の程度は、像担持体上のカブリトナーが転写装置
や、中間像担持体に転写されないように、該カブリトナ
ーを像担持体に引きつけておけるように、該カブリトナ
ーが付着した像担持体上の領域を転写電圧と同極性に帯
電させ得る程度のものであればよい。また、該コロナ放
電装置における前記各放電電極は、例えば複数の突起電
極を有するものとしてもよい。
電圧の程度は、像担持体上のカブリトナーが転写装置
や、中間像担持体に転写されないように、該カブリトナ
ーを像担持体に引きつけておけるように、該カブリトナ
ーが付着した像担持体上の領域を転写電圧と同極性に帯
電させ得る程度のものであればよい。また、該コロナ放
電装置における前記各放電電極は、例えば複数の突起電
極を有するものとしてもよい。
【0015】本発明の帯電装置は、電子写真方式の画像
形成装置において、例えば像担持体からトナー像を記録
材へ転写する接触式転写装置の、該像担持体の表面移動
方向において上流側に配置される。そして前記像担持体
と転写装置との間に記録材のサイズによって記録材が通
過する領域と通過しない領域とが生じるとき、該記録材
が通過しない領域に対応する像担持体上の領域に対向す
る放電電極に、転写装置に印加する転写電圧と同極性の
高電圧を印加し、それにより該像担持体上のその領域を
転写電圧と同極性に帯電させることができ、それにより
該領域のトナーと転写装置との静電吸着力が弱められ、
又は両者を反発させる電界が生じ、かくして記録材が通
過しない転写装置部分へのトナーの付着が十分に抑制さ
れ、該トナー付着に起因して発生していた記録材裏面汚
れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置ローラ
への転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装置ロー
ラへの巻き付きといった問題が解消される。
形成装置において、例えば像担持体からトナー像を記録
材へ転写する接触式転写装置の、該像担持体の表面移動
方向において上流側に配置される。そして前記像担持体
と転写装置との間に記録材のサイズによって記録材が通
過する領域と通過しない領域とが生じるとき、該記録材
が通過しない領域に対応する像担持体上の領域に対向す
る放電電極に、転写装置に印加する転写電圧と同極性の
高電圧を印加し、それにより該像担持体上のその領域を
転写電圧と同極性に帯電させることができ、それにより
該領域のトナーと転写装置との静電吸着力が弱められ、
又は両者を反発させる電界が生じ、かくして記録材が通
過しない転写装置部分へのトナーの付着が十分に抑制さ
れ、該トナー付着に起因して発生していた記録材裏面汚
れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置ローラ
への転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装置ロー
ラへの巻き付きといった問題が解消される。
【0016】また、中間像担持体を採用する画像形成装
置において、中間像担持体と記録材へのトナー像転写の
ための転写装置との間に、そこを通過する記録材のサイ
ズによって記録材が通過する領域と通過しない領域とが
生じるとき、静電潜像担持体から中間像担持体へトナー
像を転写する転写部位の上流側位置に本発明の帯電装置
を配置して、前記記録材が通過しない領域に対応する静
電潜像担持体上の領域に対向する放電電極に、該転写部
位において中間像担持体に印加する転写電圧と同極性の
高電圧を印加し、それにより該静電潜像担持体上のその
領域を該転写電圧と同極性に帯電させ、それにより該領
域のトナーと中間像担持体との静電吸着力を弱め、又は
両者を反発させる電界を生じさせ、かくして中間像担持
体への該トナーの付着を抑制し、ひいては、記録材へト
ナー像を転写する転写装置への該トナーの付着を抑制
し、該トナー付着に起因して発生していた記録材裏面汚
れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置ローラ
への転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装置ロー
ラへの巻き付きといった問題を解消できる。
置において、中間像担持体と記録材へのトナー像転写の
ための転写装置との間に、そこを通過する記録材のサイ
ズによって記録材が通過する領域と通過しない領域とが
生じるとき、静電潜像担持体から中間像担持体へトナー
像を転写する転写部位の上流側位置に本発明の帯電装置
を配置して、前記記録材が通過しない領域に対応する静
電潜像担持体上の領域に対向する放電電極に、該転写部
位において中間像担持体に印加する転写電圧と同極性の
高電圧を印加し、それにより該静電潜像担持体上のその
領域を該転写電圧と同極性に帯電させ、それにより該領
域のトナーと中間像担持体との静電吸着力を弱め、又は
両者を反発させる電界を生じさせ、かくして中間像担持
体への該トナーの付着を抑制し、ひいては、記録材へト
ナー像を転写する転写装置への該トナーの付着を抑制
し、該トナー付着に起因して発生していた記録材裏面汚
れや、該記録材裏面に付着したトナーの定着装置ローラ
への転写、融着、蓄積等による記録材の該定着装置ロー
ラへの巻き付きといった問題を解消できる。
【0017】なお、中間像担持体に対向する接触方式の
転写装置(記録材への転写装置)の、該中間像担持体表
面の移動方向において上流側位置に、本発明の帯電装置
を配置してもよい。両方に本発明の帯電装置を設ける
と、一層確実に該転写装置へのトナー付着を防止でき
る。像担持体上の像間等に対しては前記コロナ放電装置
における全放電電極に電圧を印加することで、該像間等
の領域を転写電圧と同極性に帯電させ、それにより該領
域のトナーの転写装置や中間像担持体への付着を実用上
問題のない程度に抑制できる。
転写装置(記録材への転写装置)の、該中間像担持体表
面の移動方向において上流側位置に、本発明の帯電装置
を配置してもよい。両方に本発明の帯電装置を設ける
と、一層確実に該転写装置へのトナー付着を防止でき
る。像担持体上の像間等に対しては前記コロナ放電装置
における全放電電極に電圧を印加することで、該像間等
の領域を転写電圧と同極性に帯電させ、それにより該領
域のトナーの転写装置や中間像担持体への付着を実用上
問題のない程度に抑制できる。
【0018】また、画像形成装置がデジタル複写機やプ
リンタの場合、予め出力画像の大きさが設定されるが、
その画像の大きさの設定に対して本発明帯電装置におけ
るコロナ放電装置の放電領域を制御してもよい。また縮
小コピー等では、記録材サイズより小さい画像を形成す
ることもあるが、このような場合、これに対応してコロ
ナ放電装置の放電領域を制御すること等も考えられる。
リンタの場合、予め出力画像の大きさが設定されるが、
その画像の大きさの設定に対して本発明帯電装置におけ
るコロナ放電装置の放電領域を制御してもよい。また縮
小コピー等では、記録材サイズより小さい画像を形成す
ることもあるが、このような場合、これに対応してコロ
ナ放電装置の放電領域を制御すること等も考えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る帯電装置を備えたレーザプリンタの1例の概略構成を
示す図である。このプリンタはコンピュータ等のホスト
機器に接続されて、該ホスト機器から入力される画像デ
ータに基づきプリント画像を形成するものである。ま
た、このプリンタは、本例ではA4縦サイズ、B4縦サ
イズ及びA4横サイズのプリント用紙に画像を形成する
ことができるものである。
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る帯電装置を備えたレーザプリンタの1例の概略構成を
示す図である。このプリンタはコンピュータ等のホスト
機器に接続されて、該ホスト機器から入力される画像デ
ータに基づきプリント画像を形成するものである。ま
た、このプリンタは、本例ではA4縦サイズ、B4縦サ
イズ及びA4横サイズのプリント用紙に画像を形成する
ことができるものである。
【0020】このプリンタは、図中反時計回りに回転駆
動され、その表面が移動するドラム状の感光体1を備
え、感光体1の周囲にはイレーサランプ2、帯電チャー
ジャ3、現像ローラ41を有する現像器4、本発明に係
る帯電装置におけるコロナ放電装置7、接触方式の転写
ローラ5、クリーナ6が順次配置されている。イレーサ
ランプ2、帯電チャージャ3、現像器4、転写ローラ5
及びクリーナ6については、従来より知られているもの
である。
動され、その表面が移動するドラム状の感光体1を備
え、感光体1の周囲にはイレーサランプ2、帯電チャー
ジャ3、現像ローラ41を有する現像器4、本発明に係
る帯電装置におけるコロナ放電装置7、接触方式の転写
ローラ5、クリーナ6が順次配置されている。イレーサ
ランプ2、帯電チャージャ3、現像器4、転写ローラ5
及びクリーナ6については、従来より知られているもの
である。
【0021】また、コンピュータ等のホスト機器から入
力される画像データに基づいて感光体1表面上に光を照
射して、該画像データに応じた静電潜像を形成するため
の露光装置(図示せず)を備えており、該光Lは帯電チ
ャージャ3と現像器4との間から感光体1表面上に照射
される。コロナ放電装置7は、本例ではコロトロン方式
のものであり、感光体1の表面移動方向に対して、現像
器4の下流側且つ転写ローラ5の上流側に位置する。コ
ロナ放電装置の斜視図を図2に示す。
力される画像データに基づいて感光体1表面上に光を照
射して、該画像データに応じた静電潜像を形成するため
の露光装置(図示せず)を備えており、該光Lは帯電チ
ャージャ3と現像器4との間から感光体1表面上に照射
される。コロナ放電装置7は、本例ではコロトロン方式
のものであり、感光体1の表面移動方向に対して、現像
器4の下流側且つ転写ローラ5の上流側に位置する。コ
ロナ放電装置の斜視図を図2に示す。
【0022】コロナ放電装置7は、所定間隔をおいて平
行に配列された複数の突起701を有する3つの放電電
極70A、70B及び70Cを備え、これら電極70
A、70B及び70Cは絶縁性の放電電極支持部71に
よりそれぞれ支持されている。これら電極は、突起70
1が延びる方向にある一面以外はシールド板72により
囲まれており、隣合う電極間はシールド壁73により仕
切られている。このコロナ放電装置は、該突起701が
延びる方向にある一面を感光体1に向け、電極70A、
70B、70Cが並ぶ方向を感光体1の回転軸線方向に
一致させて配置されている。また、シールド壁73は感
光体1に接近配置される。
行に配列された複数の突起701を有する3つの放電電
極70A、70B及び70Cを備え、これら電極70
A、70B及び70Cは絶縁性の放電電極支持部71に
よりそれぞれ支持されている。これら電極は、突起70
1が延びる方向にある一面以外はシールド板72により
囲まれており、隣合う電極間はシールド壁73により仕
切られている。このコロナ放電装置は、該突起701が
延びる方向にある一面を感光体1に向け、電極70A、
70B、70Cが並ぶ方向を感光体1の回転軸線方向に
一致させて配置されている。また、シールド壁73は感
光体1に接近配置される。
【0023】本例では、プリント用紙(記録材)は後述
するように片側通紙基準で通紙される。また、画像形成
時に使用される用紙のサイズに合わせて、電極70Aの
幅はA4縦サイズ、電極70Aと70Bとを合わせた幅
はB4縦サイズ、また、電極70Aと70Bと70Cと
を合わせた幅はA4横サイズに応じたものとなってい
る。
するように片側通紙基準で通紙される。また、画像形成
時に使用される用紙のサイズに合わせて、電極70Aの
幅はA4縦サイズ、電極70Aと70Bとを合わせた幅
はB4縦サイズ、また、電極70Aと70Bと70Cと
を合わせた幅はA4横サイズに応じたものとなってい
る。
【0024】そして、このコロナ放電装置7が上記のよ
うに感光体1に対向させて配置され、後述するようにし
てプリントされるときには、感光体1の回転軸線方向に
おいてA4縦サイズの用紙が通紙される感光体1表面領
域に対向する位置には、電極70Aが延びている。ま
た、B4縦サイズの用紙が通紙される感光体1表面領域
に対向する位置には、電極70A及び70Bが、A4横
サイズの用紙が通紙される感光体1表面領域に対向する
位置には、電極70A、70B及び70Cが延びてい
る。
うに感光体1に対向させて配置され、後述するようにし
てプリントされるときには、感光体1の回転軸線方向に
おいてA4縦サイズの用紙が通紙される感光体1表面領
域に対向する位置には、電極70Aが延びている。ま
た、B4縦サイズの用紙が通紙される感光体1表面領域
に対向する位置には、電極70A及び70Bが、A4横
サイズの用紙が通紙される感光体1表面領域に対向する
位置には、電極70A、70B及び70Cが延びてい
る。
【0025】放電電極70A、70B及び70Cは、図
3に示すようにそれぞれスイッチSW1、SW2、SW
3を介して高圧電源74に接続されている。スイッチS
W1、SW2、SW3はそれぞれ制御部75からの指示
に基づき開閉される。すなわち、制御部75に入力され
る用紙サイズに基づいて各スイッチはオン・オフされ
る。該用紙サイズは、プリンタに接続されるコンピュー
タ等のホスト機器又はプリンタに設けられる操作パネル
から入力される。なお、用紙サイズとスイッチSW1、
SW2、SW3のオン・オフとの対応については後述す
る。
3に示すようにそれぞれスイッチSW1、SW2、SW
3を介して高圧電源74に接続されている。スイッチS
W1、SW2、SW3はそれぞれ制御部75からの指示
に基づき開閉される。すなわち、制御部75に入力され
る用紙サイズに基づいて各スイッチはオン・オフされ
る。該用紙サイズは、プリンタに接続されるコンピュー
タ等のホスト機器又はプリンタに設けられる操作パネル
から入力される。なお、用紙サイズとスイッチSW1、
SW2、SW3のオン・オフとの対応については後述す
る。
【0026】これら電極70A、70B、70Cに電源
74の電圧を印加することにより、各電極に対向する感
光体1表面上を帯電させることができる。このとき、隣
合う電極間にはシールド壁73が設けられ、該シールド
壁73の先端が感光体1表面に近接しているため、電圧
が印加されている電極に対向する位置にある感光体1表
面部分のみを正確に帯電させることができる。
74の電圧を印加することにより、各電極に対向する感
光体1表面上を帯電させることができる。このとき、隣
合う電極間にはシールド壁73が設けられ、該シールド
壁73の先端が感光体1表面に近接しているため、電圧
が印加されている電極に対向する位置にある感光体1表
面部分のみを正確に帯電させることができる。
【0027】以上説明したプリンタにおける、画像形成
のプロセスを図1を参照して説明する。なお、図1中点
線で示す矢印線は用紙の搬送経路を示す。本例のプリン
タは反転現像方式を採用している。回転駆動される感光
体1は、本例では負の帯電極性も持ち、帯電チャージャ
3により−600Vにその表面全体が一様に帯電され
る。帯電された感光体1表面には、図示しない露光装置
によりコンピュータ等のホスト機器から入力される画像
データに基づき光Lが照射され、該画像に基づく静電潜
像が感光体1上に形成される。該静電潜像は、本例では
−300Vの現像バイアス電圧が印加されている現像ロ
ーラ41によって、現像器4内に収納されている負の帯
電極性を持つトナーで現像されてトナー像とされる。該
トナー像は、図示しない給紙手段により、ホスト機器等
から入力される用紙サイズに基づいて供給されるプリン
ト用紙上に、本例では+1200Vの電圧が印加される
転写ローラ5によって転写される。なお、該給紙される
用紙の端部は、該用紙のサイズ(本例では、A4縦、B
4縦又はA4横)がいずれであっても、感光体1の回転
軸線方向の片側端部に設定される基準位置に合わされて
感光体1と転写ローラ5との間を通される。
のプロセスを図1を参照して説明する。なお、図1中点
線で示す矢印線は用紙の搬送経路を示す。本例のプリン
タは反転現像方式を採用している。回転駆動される感光
体1は、本例では負の帯電極性も持ち、帯電チャージャ
3により−600Vにその表面全体が一様に帯電され
る。帯電された感光体1表面には、図示しない露光装置
によりコンピュータ等のホスト機器から入力される画像
データに基づき光Lが照射され、該画像に基づく静電潜
像が感光体1上に形成される。該静電潜像は、本例では
−300Vの現像バイアス電圧が印加されている現像ロ
ーラ41によって、現像器4内に収納されている負の帯
電極性を持つトナーで現像されてトナー像とされる。該
トナー像は、図示しない給紙手段により、ホスト機器等
から入力される用紙サイズに基づいて供給されるプリン
ト用紙上に、本例では+1200Vの電圧が印加される
転写ローラ5によって転写される。なお、該給紙される
用紙の端部は、該用紙のサイズ(本例では、A4縦、B
4縦又はA4横)がいずれであっても、感光体1の回転
軸線方向の片側端部に設定される基準位置に合わされて
感光体1と転写ローラ5との間を通される。
【0028】トナー像が転写された用紙は、図示しない
搬送手段により定着器8に搬送され、所定の温度に加熱
されている加熱ローラ81と該ローラ81に向け押圧さ
れる加圧ローラ82との間を通されることによりトナー
像が用紙に加熱定着され、そのあとプリンタ外へと排出
される。一方、転写ローラ5により用紙に転写されず感
光体1表面上に残留したトナーはクリーナ6により除去
され、さらにイレーサランプ2により感光体1表面上の
残留電荷が消去され、次の画像形成プロセスに備えられ
る。
搬送手段により定着器8に搬送され、所定の温度に加熱
されている加熱ローラ81と該ローラ81に向け押圧さ
れる加圧ローラ82との間を通されることによりトナー
像が用紙に加熱定着され、そのあとプリンタ外へと排出
される。一方、転写ローラ5により用紙に転写されず感
光体1表面上に残留したトナーはクリーナ6により除去
され、さらにイレーサランプ2により感光体1表面上の
残留電荷が消去され、次の画像形成プロセスに備えられ
る。
【0029】なお、以上の説明においては、コロナ放電
装置7の機能について説明しなかったが、コロナ放電装
置7は次のように作用する。コロナ放電装置7の各放電
電極70A、70B、70Cには、用紙サイズに合わせ
て制御部75により次表のようにスイッチSW1、SW
2、SW3が、オン/オフされることによって、電圧が
印加される。 すなわち、用紙サイズがA4縦の場合には、感光体1の
非通紙領域となる領域に対向する位置にある電極70
B、70Cに電圧を印加するようにSW2及びSW3が
オンされる。同様に、B4縦の場合には、非通紙領域と
なる領域に対向する位置にある電極70Cに電圧印加す
るようにSW3がオンされ、A4横の場合には、非通紙
領域となる領域がないため、すべてのスイッチがオフさ
れる。
装置7の機能について説明しなかったが、コロナ放電装
置7は次のように作用する。コロナ放電装置7の各放電
電極70A、70B、70Cには、用紙サイズに合わせ
て制御部75により次表のようにスイッチSW1、SW
2、SW3が、オン/オフされることによって、電圧が
印加される。 すなわち、用紙サイズがA4縦の場合には、感光体1の
非通紙領域となる領域に対向する位置にある電極70
B、70Cに電圧を印加するようにSW2及びSW3が
オンされる。同様に、B4縦の場合には、非通紙領域と
なる領域に対向する位置にある電極70Cに電圧印加す
るようにSW3がオンされ、A4横の場合には、非通紙
領域となる領域がないため、すべてのスイッチがオフさ
れる。
【0030】また、転写を行う前の前回転部、複数枚の
プリントを行うときのようにあるトナー像とその次のト
ナー像との間の像間部、転写終了後の後回転部は非通紙
領域となるため、この場合にはすべてのスイッチがオン
される。例えば、用紙サイズがA4縦の場合には、スイ
ッチSW2及びSW3がオンされて、電極70B及び7
0Cに高電圧(本例では、正の電圧)が印加され、これ
ら電極に対向する位置にある感光体1表面上の非通紙領
域は、正電圧が印加される転写ローラ5と同極性に帯電
される。
プリントを行うときのようにあるトナー像とその次のト
ナー像との間の像間部、転写終了後の後回転部は非通紙
領域となるため、この場合にはすべてのスイッチがオン
される。例えば、用紙サイズがA4縦の場合には、スイ
ッチSW2及びSW3がオンされて、電極70B及び7
0Cに高電圧(本例では、正の電圧)が印加され、これ
ら電極に対向する位置にある感光体1表面上の非通紙領
域は、正電圧が印加される転写ローラ5と同極性に帯電
される。
【0031】これにより、該非通紙領域にカブリトナー
があったとしても、該カブリトナーの転写ローラ5への
付着が抑制される。ここで、図1に示すタイプのプリン
タを用いて、転写ローラ5へのトナー付着の抑制効果を
調べるための実験を行ったのでその結果を以下に示す。
比較の対象として、従来のタイプのプリンタ(図1に示
すタイプのプリンタからコロナ放電装置7を除いたも
の)における実験結果も合わせて示す。
があったとしても、該カブリトナーの転写ローラ5への
付着が抑制される。ここで、図1に示すタイプのプリン
タを用いて、転写ローラ5へのトナー付着の抑制効果を
調べるための実験を行ったのでその結果を以下に示す。
比較の対象として、従来のタイプのプリンタ(図1に示
すタイプのプリンタからコロナ放電装置7を除いたも
の)における実験結果も合わせて示す。
【0032】なお、トナー付着が抑制されているかは、
A4縦サイズの用紙に何枚プリントしたところで、転写
ローラ5に付着したトナーが用紙裏面に付着して、さら
に定着器8の該用紙裏面に接触するローラ82に付着、
蓄積して用紙がローラに巻きつくかで判断した。 (実験例1) プリンタ: 図1のプリンタ 転写ローラ5への印加電圧: 転写時 +1200V 非転写時 +1200V コロナ放電装置7による感光体1の非通紙領域帯電電位: +700V 5万枚通紙で巻き付き発生。 (実験例2) プリンタ: 図1のプリンタ 転写ローラ5への印加電圧: 転写時 +1200V 非転写時 +1200V コロナ放電装置7による感光体1の非通紙領域帯電電位: +900V 5万枚通紙しても巻き付きが発生しなかった。 (比較実験例) プリンタ: 従来のプリンタ 転写ローラ5への印加電圧: 転写時 +1200V 非転写時 −300V 3万枚通紙で巻き付き発生。 上記の結果から、本発明帯電装置を備えたプリンタによ
ると転写ローラ5へのトナー付着が抑制されていること
がわかる。また、非通紙領域の帯電電位を上げると、さ
らにその抑制効果が高まることがわかる。
A4縦サイズの用紙に何枚プリントしたところで、転写
ローラ5に付着したトナーが用紙裏面に付着して、さら
に定着器8の該用紙裏面に接触するローラ82に付着、
蓄積して用紙がローラに巻きつくかで判断した。 (実験例1) プリンタ: 図1のプリンタ 転写ローラ5への印加電圧: 転写時 +1200V 非転写時 +1200V コロナ放電装置7による感光体1の非通紙領域帯電電位: +700V 5万枚通紙で巻き付き発生。 (実験例2) プリンタ: 図1のプリンタ 転写ローラ5への印加電圧: 転写時 +1200V 非転写時 +1200V コロナ放電装置7による感光体1の非通紙領域帯電電位: +900V 5万枚通紙しても巻き付きが発生しなかった。 (比較実験例) プリンタ: 従来のプリンタ 転写ローラ5への印加電圧: 転写時 +1200V 非転写時 −300V 3万枚通紙で巻き付き発生。 上記の結果から、本発明帯電装置を備えたプリンタによ
ると転写ローラ5へのトナー付着が抑制されていること
がわかる。また、非通紙領域の帯電電位を上げると、さ
らにその抑制効果が高まることがわかる。
【0033】次に、本発明に係る帯電装置を備えたフル
カラープリンタの1例を図4を参照して説明する。図4
は該プリンタの概略構成図である。このプリンタは、図
示しない駆動手段により図中時計回りに回転駆動される
ドラム状感光体1を備え、感光体1の周囲には、イレー
サランプ2、帯電チャージャ3、カラー現像をするため
のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4つの現
像器4C、4M、4Y、4B、クリーナ61が順に配置
されている。
カラープリンタの1例を図4を参照して説明する。図4
は該プリンタの概略構成図である。このプリンタは、図
示しない駆動手段により図中時計回りに回転駆動される
ドラム状感光体1を備え、感光体1の周囲には、イレー
サランプ2、帯電チャージャ3、カラー現像をするため
のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4つの現
像器4C、4M、4Y、4B、クリーナ61が順に配置
されている。
【0034】現像器4Bとクリーナ61との間には、転
写ローラ93に巻きかけられた無端状の中間転写ベルト
9が感光体1に臨んでいる。転写ベルト9は、さらに図
示しない駆動手段にて図中反時計回りに回転駆動される
駆動ローラ91と、従動ローラ92に巻きかけられてい
る。これにより、転写ベルト9は、図中反時計回りに回
転駆動される。
写ローラ93に巻きかけられた無端状の中間転写ベルト
9が感光体1に臨んでいる。転写ベルト9は、さらに図
示しない駆動手段にて図中反時計回りに回転駆動される
駆動ローラ91と、従動ローラ92に巻きかけられてい
る。これにより、転写ベルト9は、図中反時計回りに回
転駆動される。
【0035】また、転写ベルト9には、その駆動ローラ
91に対向する位置で転写ローラ94が臨んでいる。転
写ローラ94は転写ベルト9とは反対方向に回される。
さらに転写ベルト9には従動ローラ92に対向する位置
でクリーナ62が当接している。また、コンピュータ等
のホスト機器から入力される画像データに基づき感光体
1表面上に光を照射して、該画像データに応じた静電潜
像を形成するための露光装置(図示せず)を備えてお
り、該光Lは帯電チャージャ3と現像器4Cとの間から
感光体1表面上に照射される。
91に対向する位置で転写ローラ94が臨んでいる。転
写ローラ94は転写ベルト9とは反対方向に回される。
さらに転写ベルト9には従動ローラ92に対向する位置
でクリーナ62が当接している。また、コンピュータ等
のホスト機器から入力される画像データに基づき感光体
1表面上に光を照射して、該画像データに応じた静電潜
像を形成するための露光装置(図示せず)を備えてお
り、該光Lは帯電チャージャ3と現像器4Cとの間から
感光体1表面上に照射される。
【0036】このプリンタによると、図示しない駆動手
段により感光体1は図中時計回りに回され、その表面が
帯電チャージャ3にて一様に帯電され、その帯電域にシ
アン現像器4Cに対応する画像データに基づく光Lが照
射されて、シアン色に対応する静電潜像が形成される。
この潜像はシアン現像器4Cにより現像されてトナー像
となり、転写ベルト9上に転写ローラ93により転写さ
れる。このトナー像は転写ベルト9の引き続く回動によ
り再び転写ローラ93が感光体1に臨む第1転写部T1
に到来するが、その間に、感光体1表面上には上記と同
様にして次の、マゼンタ現像器4Mに対応する静電潜像
が形成され、該現像器で現像されてトナー像とされる。
この第2のトナー像(マゼンタ色トナー像)も上記と同
様にして、再び第1転写部T1に到来してくる第1のト
ナー像(シアン色トナー像)に重ねて転写される。この
ようにしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのト
ナー像が順次転写ベルト9上に重ねて転写され終わる
と、この多重トナー像と同期をとって用紙がローラ91
と転写ローラ94とが対向する位置にある第2転写部T
2に送りこまれ、ここで転写ローラ94により該多重ト
ナー像が用紙上に転写される。引き続き該用紙は図示し
ない搬送手段により定着器8に送られて、ここで該多重
トナー像が加熱加圧下に定着され、プリンタ外へと排出
される。
段により感光体1は図中時計回りに回され、その表面が
帯電チャージャ3にて一様に帯電され、その帯電域にシ
アン現像器4Cに対応する画像データに基づく光Lが照
射されて、シアン色に対応する静電潜像が形成される。
この潜像はシアン現像器4Cにより現像されてトナー像
となり、転写ベルト9上に転写ローラ93により転写さ
れる。このトナー像は転写ベルト9の引き続く回動によ
り再び転写ローラ93が感光体1に臨む第1転写部T1
に到来するが、その間に、感光体1表面上には上記と同
様にして次の、マゼンタ現像器4Mに対応する静電潜像
が形成され、該現像器で現像されてトナー像とされる。
この第2のトナー像(マゼンタ色トナー像)も上記と同
様にして、再び第1転写部T1に到来してくる第1のト
ナー像(シアン色トナー像)に重ねて転写される。この
ようにしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのト
ナー像が順次転写ベルト9上に重ねて転写され終わる
と、この多重トナー像と同期をとって用紙がローラ91
と転写ローラ94とが対向する位置にある第2転写部T
2に送りこまれ、ここで転写ローラ94により該多重ト
ナー像が用紙上に転写される。引き続き該用紙は図示し
ない搬送手段により定着器8に送られて、ここで該多重
トナー像が加熱加圧下に定着され、プリンタ外へと排出
される。
【0037】このプリンタにおいては図2に示すものと
実質上同構造のコロナ放電装置7を、現像器4Bと第1
転写部T1との間に設けるか、第1転写部T1と第2転
写部T2との間において転写ベルト9に対し設けること
により、或いはそれら双方の位置に設けることにより、
図1に示すプリンタの場合と同様に転写ローラ94への
トナーの付着を防止することができる。
実質上同構造のコロナ放電装置7を、現像器4Bと第1
転写部T1との間に設けるか、第1転写部T1と第2転
写部T2との間において転写ベルト9に対し設けること
により、或いはそれら双方の位置に設けることにより、
図1に示すプリンタの場合と同様に転写ローラ94への
トナーの付着を防止することができる。
【0038】なお、以上の説明においては反転現像を行
うプリンタを用いて説明したが、正規現像においても同
様の効果がある。また、コロナ放電装置7についてはコ
ロトロン方式のものとしたが、スコロトロン方式を採用
してもよい。また、以上の説明においてはプリンタを例
にとって説明したが、本発明は複写機にも適用できる。
うプリンタを用いて説明したが、正規現像においても同
様の効果がある。また、コロナ放電装置7についてはコ
ロトロン方式のものとしたが、スコロトロン方式を採用
してもよい。また、以上の説明においてはプリンタを例
にとって説明したが、本発明は複写機にも適用できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、像担持体から記録材へ
トナー像を転写するにあたり接触方式の転写装置を採用
する電子写真方式の画像形成装置において該転写装置へ
のトナー付着を十分に抑制して、該トナー付着に起因し
て発生していた記録材裏面汚れや、該記録材裏面に付着
したトナーの定着装置ローラへの転写、融着、蓄積等に
よる記録材の該定着装置ローラへの巻き付きといった問
題を解消できる帯電装置を提供することができる。
トナー像を転写するにあたり接触方式の転写装置を採用
する電子写真方式の画像形成装置において該転写装置へ
のトナー付着を十分に抑制して、該トナー付着に起因し
て発生していた記録材裏面汚れや、該記録材裏面に付着
したトナーの定着装置ローラへの転写、融着、蓄積等に
よる記録材の該定着装置ローラへの巻き付きといった問
題を解消できる帯電装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施形態である帯電装置を備えたプ
リンタの1例の概略構成を示す図である。
リンタの1例の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示すプリンタに設けたコロナ放電装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図3】図2に示すコロナ放電装置の放電電極に接続さ
れる電源等を含む制御回路の概略ブロック図である。
れる電源等を含む制御回路の概略ブロック図である。
【図4】本発明に係る帯電装置を備えたカラープリンタ
の1例の概略構成図である。
の1例の概略構成図である。
【図5】カブリトナーの付着を説明する図である。
1 感光体(像担持体) 2 イレーサランプ 3 帯電チャージャ 4、4C、4M、4Y、4B 現像器 41 現像ローラ 5 転写ローラ 6、61、62 クリーナ 7 コロナ放電装置 70A、70B、70C 放電電極 701 突起 71 放電電極支持部 72 シールド板 73 シールド壁 74 高圧電源(電源装置) 75 制御部(電源制御手段) SW1、SW2、SW3 スイッチ 8 定着器 81 加熱ローラ 82 加圧ローラ 9 転写ベルト 91 駆動ローラ 92 従動ローラ 93、94 転写ローラ T1 第1転写部 T2 第2転写部
Claims (1)
- 【請求項1】 電子写真方式の画像形成装置における像
担持体に対し設けられる帯電装置であり、 電源装置と、 前記像担持体の表面移動方向に対して直交する方向に、
前記電源装置から電圧をそれぞれ独立に印加可能に設け
られた複数の放電電極を有するコロナ放電装置と、 前記像担持体の表面移動方向に対して直交する方向の画
像サイズに関する情報に応じて、前記複数の放電電極に
対して、選択的に前記電源装置からの電圧を印加する電
源制御手段とを有することを特徴とする帯電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33519996A JPH10171214A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 帯電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33519996A JPH10171214A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 帯電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10171214A true JPH10171214A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18285874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33519996A Withdrawn JPH10171214A (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | 帯電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10171214A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010014995A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2011034016A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP33519996A patent/JPH10171214A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010014995A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-01-21 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2011034016A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Canon Inc | 画像形成装置 |
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