JPH10170793A - 内視鏡のレンズ装置 - Google Patents

内視鏡のレンズ装置

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JPH10170793A
JPH10170793A JP8344489A JP34448996A JPH10170793A JP H10170793 A JPH10170793 A JP H10170793A JP 8344489 A JP8344489 A JP 8344489A JP 34448996 A JP34448996 A JP 34448996A JP H10170793 A JPH10170793 A JP H10170793A
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治男 秋庭
Naotake Mimori
尚武 三森
Joji Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持筒のレンズ鏡筒への嵌合部を厚肉部とし
て、この厚肉部の内面側に円環状の凹溝を形成して、こ
の凹溝にシールリングを装着することにより、レンズ鏡
筒と保持筒との間の部位のシールの完全性を図る。 【構成】 先端部本体6に設けた挿通孔10内に装着さ
れる撮像ユニット11は、対物光学系を装着したレンズ
鏡筒12を、固体撮像素子16に連結して設けたプリズ
ム15を固定した保持筒13に挿嵌させることにより構
成され、保持筒13のレンズ鏡筒12への嵌合部は外周
面側の肉厚を大きくした厚肉部13aとなし、この厚肉
部13aの内面に円環状の凹溝23を形成して、この凹
溝23内にシールリング22を装着して、このシールリ
ング22により保持筒13の内面とレンズ鏡筒12の外
面との間をシールする構成となし、保持筒13を固定す
るセットビス25をシールリング22の装着部より先端
側に螺挿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の対物光学
系として用いられるレンズ装置に関するものであり、特
に防曇機能を有するレンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は本体操作部に体腔内等に挿入さ
れる挿入部を連設してなるものであるが、体腔内等の観
察・検査を行うために、照明機構及び観察機構を備えて
いる。照明機構は、光学繊維束からなり、内視鏡が着脱
可能に接続される光源装置の光源ランプからの照明光を
伝送するライトガイドを有する。ライトガイドの出射端
は、先端部本体に形成した照明機構装着部に臨ませて設
け、また照明機構装着部にはライトガイドからの照明光
を発散させる照明用レンズが装着されている。一方、観
察機構は照明機構により照明された体腔内像情報を外部
に取り出すためのものであって、この体腔内像は、イメ
ージガイドによって光学像のまま本体操作部に連結して
設けた接眼部にまで伝送して、術者がこの接眼部に接眼
することにより体腔内像の観察を行う光学式内視鏡と、
撮像手段を用いて、この撮像手段によって体腔内像に関
する情報を電気信号に変換して取り出し、この電気信号
に基づいて所定の信号処理を行った上で、モニタ装置に
内視鏡映像を表示するようにした電子内視鏡とがある。
【0003】光学式内視鏡であれ、電子内視鏡であれ、
挿入部の先端部本体には照明機構装着部に近接した位置
に観察機構装着部が設けられており、この観察機構装着
部には対物光学系が配置される。対物光学系は、通常
は、複数枚のレンズから構成され、これらのレンズはレ
ンズ鏡筒に装着される。対物光学系の結像位置には結像
手段が設けられる。この結像手段は、光学式内視鏡であ
ればイメージガイド、電子内視鏡の場合には固体撮像素
子等の撮像手段であり、従って対物光学系の結像位置に
は、イメージガイドの入射端または撮像手段の受光面が
配置される。対物光学系は複数のレンズから構成され、
これらはレンズ鏡筒に装着される。結像手段における結
像面は、レンズ鏡筒に装着した対物光学系に対してピン
トが合った位置に配置されていなければならない。この
ために、結像手段を保持筒に装着して、レンズ鏡筒を保
持筒に挿嵌させることにより光軸が一致する状態に組み
込み、かつレンズ鏡筒を保持筒に対して摺動変位可能と
することにより、組み込み状態でピント調整を行えるよ
うにする。
【0004】対物光学系を装着したレンズ鏡筒と、結像
手段が連結されている保持筒とを組み込んだ状態で挿入
部の先端部本体に装着されるが、このために先端部本体
には挿通孔が設けられており、保持筒をこの挿通孔に挿
入して、先端部本体の先端面(または側面)にレンズ鏡
筒に装着した最も被写体側に位置する第1レンズを臨ま
せる。ここで、この第1レンズは、通常、平凹レンズで
構成され、外部に臨むのは平面であり、凹面はレンズ鏡
筒内に位置するようになっている。
【0005】観察機構を構成する第1レンズは、その表
面が挿入部の先端に露出していることから、体腔内での
検査中に体液等の汚損物が付着することがあり、この汚
損物の付着により観察視野が悪くなる。従って、挿入部
には、第1レンズの表面から汚損物を洗い流すレンズ面
洗浄機構が設けられている。このレンズ面洗浄機構は、
第1レンズの外面に向けて洗浄用流体を噴出させるノズ
ルを設けておき、このノズルから洗浄液、通常は洗浄水
を噴射させて、汚損物を洗い流し、次いで加圧エアを吹
き付けて、レンズ面に残存する洗浄水を除去する。
【0006】挿入部の先端、即ち第1レンズは、体腔内
では体温とほぼ同じ程度の温度状態となっており、また
電子内視鏡の場合には、固体撮像素子等の発熱体が存在
することから、体温より高い温度状態になることもあ
る。一方、洗浄水は格別加温されておらず、従って洗浄
水温度はほぼ室温程度である。このために、洗浄水を第
1レンズの外面に噴射させると、第1レンズが急速に冷
却されることになる。レンズ鏡筒内の空気に湿気が含ん
でいると、第1レンズの内面側に曇り乃至結露を生じる
ことになる。しかも、第1レンズの内面は凹曲面であ
り、その曲率は大きいことから、この第1レンズのう
ち、最も厚みの薄い中央部分乃至その近傍の温度低下が
最も著しくなり、第1レンズの凹面における中央部分に
集中的に曇り乃至結露する。この第1レンズの凹面の中
央部分は結像に必要な光線が集中しており、この部位に
僅かでも曇ると、得られる観察像の画質が急激に低下し
て、極めて見難いものとなる。
【0007】以上のことから、内視鏡の対物光学系とし
て用いられるレンズ装置にあっては、レンズ鏡筒の第1
レンズが曇ったり、結露したりするのを防止する防曇機
能を持たせるために、レンズ鏡筒の内部を密閉して、外
部から水分や湿気を含んだ空気が入り込まないようにし
ている。また、防曇機能をより完全に発揮させるため
に、レンズ鏡筒内おける空間部にドライエアや窒素ガス
等、湿気を含まない気体を予め封入しておくようにした
ものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】レンズ鏡筒の内部を密
閉するには、まずレンズ鏡筒の先端部分の内周面と第1
レンズの外周面との間にシール材が充填される。また、
レンズ鏡筒には保持筒が嵌合されており、この保持筒に
は結像手段等が連結されていることから、この保持手段
と結像手段との間の部位にもシール材を供給することに
より密閉される。さらに、既に説明したように、レンズ
鏡筒には保持筒が嵌合されており、レンズ鏡筒はピント
調整を行うために摺動可能となっている。従って、レン
ズ鏡筒の外周面と保持筒の内周面との間もシールする必
要がある。このために、ピント調整を行った後に、レン
ズ鏡筒と保持筒との間の部位もシール材を用いてシール
するようにしている。即ち、レンズ鏡筒は保持筒内に部
分的に嵌合されており、従って保持筒の先端部はレンズ
鏡筒の外周面上に位置することになる。そこで、保持筒
の先端面とレンズ鏡筒の外周面との間にシール材を塗布
するようにして、この間の部位をシールする構成として
いる。
【0009】ところで、内視鏡は体腔内等に挿入される
関係から、挿入部に対する細径化の要請は極めて強く、
先端部に設けられる観察機構もできるだけコンパクトに
形成する必要がある。このために、レンズ鏡筒及び保持
筒には必要以上の厚みを持たせるようなことはせず、従
って必要最小限の肉厚となっている。従って、レンズ鏡
筒の外周面と保持筒の端面との間に塗布されるシール材
の量を多くすることができないことから、十分にシール
を行えないことがある。内視鏡は使用の都度洗浄する必
要があり、その洗浄は挿入部を含めて内視鏡全体を洗浄
液に浸漬させることにより行われるようになっている
等、水分と接触する機会が極めて多いものである。従っ
て、長期間の間にはシール材に水分が吸収されるように
なり、保持筒とレンズ鏡筒との間のように、十分な量の
シール材を充填できない場合には、その間に水分が滲み
込むおそれがある等の問題点があった。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、レンズ鏡筒と保持筒
との間の部位のシールの完全性を期することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、対物光学系を装着したレンズ鏡筒
を、一端に結像手段を連結した保持筒に、光軸方向に移
動可能に挿嵌させてなり、内視鏡の挿入部の先端部本体
に形成した挿通孔に挿通される内視鏡のレンズ装置であ
って、保持筒のレンズ鏡筒への嵌合部分であり、かつ挿
通孔に挿嵌した部分の少なくとも一部を外径側が拡大し
た厚肉部となし、この厚肉部の内周面に円環状の凹溝を
形成して、この凹溝にシールリングを装着する構成とし
たことをその特徴とするものである。
【0012】シール性を向上させるには、シールリング
はレンズ鏡筒の外周面に圧接するように装着する必要が
あり、レンズ鏡筒はかなり肉厚の薄いものであるから、
このレンズ鏡筒の保形性を維持させるためには、レンズ
鏡筒の内部に装着したレンズ等の光学部品に対応する位
置にシールリングを配置するのが好ましい。また、レン
ズ鏡筒を保持筒に組み込んだ状態で、先端部本体の周胴
部からセットビスを螺挿して保持筒を固定するが、この
セットビスの装着部を保持筒におけるシールリング装着
部より先端側に位置させると、このセットビスの押圧力
でシールリングを撓めることになるから、シールリング
の圧接力がより強力になり、シール性が高められる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の一形態について説明する。まず、図1に内視鏡の挿
入部の先端部分の外観を示す。図中において、1は挿入
部であって、この挿入部1の先端部分は硬質部材からな
る先端硬質部1aとなっており、この先端硬質部1aに
は所定の長さにわたって所望の方向に湾曲操作可能なア
ングル部1bが連設され、さらに図示は省略するが、ア
ングル部1bには軟性部が連設される。先端硬質部1a
の先端面(または側面)には照明窓2及び観察窓3が設
けられると共に、鉗子その他の処置具を挿通させる処置
具挿通チャンネル4が開口すると共に、観察窓3が汚損
された時に、この観察窓3に向けて洗浄用流体、例えば
洗浄水と加圧エアとを噴射させるノズル5が設けられて
いる。
【0014】図2に先端硬質部1aの断面を示す。ここ
で、先端硬質部1aは金属等の高い強度を持った部材か
らなる先端部本体6を有し、この先端部本体6は軸線方
向に所定の長さを有する円柱状部6aに円環状部6bを
連設した形状となっている。そして、円環状部6bの外
周面にはアングル部1bにおける最先端のアングルリン
グ7が嵌合・固定されており、このアングルリング7に
はネット及び外皮層からなる被覆体8により被覆されて
いる。また、先端部本体6の先端面の部位には、絶縁キ
ャップ9が嵌着・固定されて、金属からなる先端部本体
6が外部に露出しないように保持されている。
【0015】先端硬質部1aにおける先端部本体6の円
環状部6bからアングルリング7までの部位は、空間と
なっておりまた円柱状部6aには照明窓2にライトガイ
ドの入射端を臨ませるために、照明機構装着部を構成す
る挿通孔(図示せず)等が穿設されており、また観察窓
3の部位には観察機構装着部を構成する挿通孔10が穿
設されており、この挿通孔10内に観察機構を構成する
撮像ユニット11が挿嵌されている。また、絶縁キャッ
プ9の撮像ユニット11が装着される部位にも透孔9a
が設けられている。ここで、撮像ユニット11は対物光
学系と撮像手段とから構成され、対物光学系はレンズ鏡
筒12内に装着されており、このレンズ鏡筒12には保
持筒13が嵌合されている。保持筒13にはフィルタ1
4及び対物光学系からの光路を90°曲げるためのプリ
ズム15が設けられると共に、このプリズム15には基
板16aに搭載させた固体撮像素子16がプリズム15
に接合されるようにして装着されている。さらに、プリ
ズム15には基板16aに装着した撮像手段としての固
体撮像素子16が接合されている。なお、プリズムを設
けず、固体撮像素子を直接保持筒に連結する等の構成と
しても良い。
【0016】レンズ鏡筒12に設けられる対物光学系の
レンズ構成としては、例えば4枚のレンズL1 ,L2
3 及びL4 から構成される。これら各レンズL1 〜L
4 のうち、最も被写体側に位置する第1レンズL1 は被
写体側が平面で、結像側が凹面となった平凹レンズであ
り、その平面側は観察窓3に露出している。また、第1
レンズL1 より被写体側に位置する第2レンズL2 は凸
面を結像側に向けた平凸レンズである。さらに第3レン
ズL3 と第4レンズL4 とは接合レンズで構成される。
そして、第1レンズL1 と第2レンズL2 との間は外周
側の部分に円環状の遮光板17が設けられており、この
遮光板17により有害光をカットするようにしている。
また、第2レンズL2 と第3レンズL3 との間にはレン
ズ鏡筒12の内面に設けた突条からなるスペーサ12a
が装着され、かつこのスペーサ12aと第3レンズL3
との間には絞り18が介装されている。そして、第4レ
ンズL4 の結像側の位置にはストッパリング19が設け
られている。
【0017】以上の対物光学系を装着したレンズ鏡筒1
2は保持筒13に摺動可能に挿嵌されており、このレン
ズ鏡筒12を光軸方向に移動させて、レンズL1 〜L4
からなる対物光学系と固体撮像素子16の受光面との間
の間隔を調整することにより、ピント調整を行えるよう
にしている。そして、ピント調整が行われた後に、レン
ズ鏡筒12と保持筒13とを固定して、先端部本体6に
設けた挿通孔10に挿通することにより組み込まれる。
ここで、レンズ鏡筒12は保持筒13に部分的に挿嵌さ
れており、その先端側におけるある長さ分は保持筒13
から突出している。ここで、レンズ鏡筒12の保持筒1
3への嵌合長は、ピント調整により多少の前後はあるも
のの、少なくともこのレンズ鏡筒12の重心位置は保持
筒13内に挿嵌されており、これによってレンズ鏡筒1
2が安定的に保持される。また、挿通孔10の内壁に当
接しているのは保持筒13の一部分であり、この保持筒
13の挿通孔10内壁への当接部分は、撮像ユニット1
1全体の重心位置を含む所定の長さ分である。
【0018】ここで、レンズ鏡筒12の内部に装着した
レンズL1 〜L4 、特にその最先端に位置する第1レン
ズL1 の凹面に曇りや結露等が発生するのを防止する、
防曇機能を発揮させるために、第1レンズL1 をレンズ
鏡筒12の端面より突出させて設けて、第1レンズL1
の外周面と、絶縁キャップ9の透孔9aの内周面と、レ
ンズ鏡筒12の先端面との間の円環状隙間にシール材2
0が充填されている。また、保持筒13の基端部におけ
るプリズム15の接合面からプリズム15全体を含み、
さらに固体撮像素子16の全面、さらに基板16aの一
部に及ぶように1シール材21が充填されている。これ
によって、レンズ鏡筒12の内部を密閉するようにして
いる。然るに、ピント調整を行うために、レンズ鏡筒1
2と保持筒13との間が摺動可能になっており、従って
この部位は完全な気密を保てない。シール材20による
レンズ鏡筒12の先端部分における気密が完全に取れて
おればともかく、このシール材20の充填部の容積は少
ないことから、僅かでも湿気を含んだ空気が浸入する
と、レンズ鏡筒12と保持筒13との間を介してレンズ
鏡筒12内に水分が浸入するのを防止できない。そこ
で、レンズ鏡筒12と保持筒13との間にもシール機能
を持たせるように構成している。ただし、この部位のシ
ールはシール材を用いるのではなく、シールリング22
を用いてシールを行っている。
【0019】図2に示したように、先端部本体6の円環
状部6aから最先端のアングルリング7の部位にかけて
の空間には、プリズム15及び基板16aに搭載された
固体撮像素子16が配設されている関係から、充填率は
非常に高くなっている。これに対して、先端部本体6の
円柱状部6aに挿通されるのは保持筒13である。撮像
ユニット11の光軸方向における断面形状のうち、基板
16aが位置している部位、即ち図2のX−Xの部位が
最も大きく、保持筒13の部位Y−Yはそれより断面形
状はX−Xの部位と比較するとかなり小さい。
【0020】以上のように、挿入部1における最も充填
率の高いのは、X−Xの位置であり、従って挿入部1の
外径寸法はこの部位を基準として設定され、保持筒13
の外径を多少大きくしたとしても、挿入部1が太径化す
ることはない。また、先端部本体6には、観察窓3だけ
でなく照明窓2も設けられており、照明窓2と観察窓3
とはある程度離間させなければ、照明窓2からの照明光
が直接観察窓3に入る等の不都合があるために、照明窓
2と観察窓3とはある程度離す必要はあるものの、観察
窓3に臨むのはレンズ鏡筒12である。そこで、保持筒
13における先端側の部位の外径を大きくして、厚肉部
13aとなし、かつ先端部本体6における円柱上部6a
に穿設した挿通孔10の孔径をこの厚肉部13aを挿嵌
させるのに適した寸法としている。
【0021】そして、保持筒13における厚肉部13a
の内面に円環状の凹溝23を形成して、この凹溝23内
にシールリング21を装着して、このシールリング22
により保持筒13の内面とレンズ鏡筒12の外面との間
をシールする構成としている。ところで、シールリング
22によるシール機能を十分に発揮させるには、シール
リング22が凹溝23とレンズ鏡筒12の外周面との間
に圧接されて、ある程度撓むようになっていなければな
らない。既に説明したように、挿入部の細径化の要請か
ら、レンズ鏡筒12の肉厚はかなり薄いものであり、シ
ールリング22を圧接させると、レンズ鏡筒12が押圧
されて変形するおそれがある。
【0022】しかしながら、レンズ鏡筒12内には複数
のレンズL1 〜L4 が装着されており、例えば第3レン
ズL3 は平凹のレンズであり、外周面は所定の幅を有す
るものである。従って、レンズ鏡筒12のこの部位は第
3レンズL3 により保形性が極めて良好であるから、保
持筒13におけるシールリング22の装着部を、レンズ
鏡筒12の第3レンズL3 が装着されている部位の外周
側に位置させることによって、シールリング22が十分
シール機能を発揮する状態に装着できるようになる。こ
こで、対物光学系のピント調整を行うために、レンズ鏡
筒12と保持筒13との間で相対的に摺動させるが、第
3レンズL3 の外周面の軸線方向の長さはかなり長いも
のであり、またピント調整を行うための動き量は0.4
mm程度というように、極めて微小な動きであるから、
ピント調整を行った時に、シールリング22が第3レン
ズL3 の位置からずれるおそれはない。また、シールリ
ング22を確実に光学部品の位置に配置するには、第3
レンズL3 と第2レンズL2 との間に平行平面板を介在
させる等の構成とすれば良い。
【0023】さらに、レンズ鏡筒12を組み込んだ保持
筒13は、先端硬質部1aの所定の位置に固定的に保持
する必要があり、このために先端硬質部1aの周胴部に
ねじ孔24が設けられ、このねじ孔24にセットビス2
5を螺挿させて、このセットビス25の先端を保持筒1
3の外周面に圧接させることによって、保持筒13がみ
だりに動かないように固定される。そこで、保持筒13
におけるこのセットビス25の当接部をシールリング2
2の装着部より先端側に位置させる。これによって、セ
ットビス25が当る部位は、保持筒13のうち強度の高
い厚肉部13aとなるから、セットビス25を強く締め
付けても、保持筒13及びその内部に挿嵌されているレ
ンズ鏡筒12が変形するおそれはない。しかも、セット
ビス25による押圧力を受けるのは、シールリング22
より先端側になるから、このセットビス25の押圧力に
よりシールリング22がさらに撓められる方向に力が作
用することになるので、この部位のシール性がより向上
する。
【0024】レンズ鏡筒12と第1レンズL1 の外周面
との間、及び保持筒13のプリズム15及び基板15上
の固体撮像素子16の部位を覆うように、それぞれシー
ル材20,21が設けられており、これらシール材2
0,21と、レンズ鏡筒12と保持筒13との間に介装
したシールリング22とによって、レンズ鏡筒12内が
完全に気密状態に保たれる。従って、レンズ鏡筒12の
内部に窒素ガス等、湿気を含まない気体を封入してお
く。これにより観察窓3に洗浄液を供給する等、観察窓
3に臨む第1レンズL1 の温度が急激に低下したとして
も、この第1レンズL1 のレンズ鏡筒12の内部側の
面、即ち凹面が曇ったり、結露したりするおそれはな
い。しかも、レンズ鏡筒12の内部の気密性は極めて高
くなるから、長期間にわたって湿気を含まない気体が外
部に漏れ出すようなことがなく、極めて長期間にわた
り、安定した防曇機能を発揮することになる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように、保持筒のレンズ
鏡筒への嵌合部を厚肉部として、この厚肉部の内面側に
円環状の凹溝を形成して、この凹溝にシールリングを装
着する構成としたので、レンズ鏡筒と保持筒との間の部
位のシールの完全性が図られる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡の挿入部における先端部分を示す外観図
である。
【図2】本発明の実施の一形態を示す挿入部における先
端部の構成説明図である。
【符号の説明】
1 挿入部 1a 先端部 3 観察窓 10 挿通孔 11 撮像ユニット 12 レンズ鏡筒 13 保持筒 13a 厚肉部 20,21 シール材 22 シールリング 23 凹溝 24 ねじ孔 25 セットビス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物光学系を装着したレンズ鏡筒を、一
    端に結像手段を連結した保持筒に、光軸方向に移動可能
    に挿嵌させてなり、内視鏡の挿入部の先端部本体に形成
    した挿通孔に挿通される内視鏡のレンズ装置において、
    前記保持筒のレンズ鏡筒への嵌合部分であり、かつ挿通
    孔に挿嵌した部分の少なくとも一部を外径側が拡大した
    厚肉部となし、この厚肉部の内周面に円環状の凹溝を形
    成して、この凹溝にシールリングを装着する構成とした
    ことを特徴とする内視鏡のレンズ装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ鏡筒内の光学部品が装着され
    ている部位の外周の位置に前記シールリングを装着した
    凹溝を配置する構成としたことを特徴とする請求項1記
    載の内視鏡のレンズ装置。
  3. 【請求項3】 前記保持筒には前記先端部本体にセット
    ビスを螺挿し、このセットビスはこの保持筒の前記シー
    ルリング装着部より先端側に位置させる構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の内視鏡のレンズ装置。
JP34448996A 1996-11-15 1996-12-10 内視鏡のレンズ装置 Expired - Fee Related JP3591180B2 (ja)

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JP2014033730A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Olympus Corp 内視鏡

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