JPH10170386A - アルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明による良否判別方法 - Google Patents
アルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明による良否判別方法Info
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- JPH10170386A JPH10170386A JP8351865A JP35186596A JPH10170386A JP H10170386 A JPH10170386 A JP H10170386A JP 8351865 A JP8351865 A JP 8351865A JP 35186596 A JP35186596 A JP 35186596A JP H10170386 A JPH10170386 A JP H10170386A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明を良
好にして塗布状態の良否判断を確実にする。 【解決手段】 アルカリ蓄電池Aの上方に撮像部と該撮
像部の外周に照明装置C′を配設し、該照明装置Cの光
軸角度θを30°〜70°の範囲で該蓄電池Aを照明す
る。
好にして塗布状態の良否判断を確実にする。 【解決手段】 アルカリ蓄電池Aの上方に撮像部と該撮
像部の外周に照明装置C′を配設し、該照明装置Cの光
軸角度θを30°〜70°の範囲で該蓄電池Aを照明す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池の
シール剤塗布部の照明による良否判別方法に関するもの
である。
シール剤塗布部の照明による良否判別方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に円筒型又は角型のアルカリ蓄電池
においては、その缶容器の内部に極板群を収納した後、
その缶容器の開口部の口縁に設けた環状段部の上面に施
し、その口縁をかしめてその環状段部の上面に予めアス
ファルト等から成る黒色や褐色のシール剤を塗布する。
このシール剤の塗布状態が不良のときはその上面に環状
パッキングを介して蓋を施し、その口縁を蓋外周面にか
しめ封口してアルカリ蓄電池とした製品は、液漏れの原
因を招来する。また、後記するように、該シール剤を塗
布する前に、該環状段部の上面の一部にアルカリ電解液
が付着している場合は、その個所で塗布されたシール剤
に電解液が浸透し、この個所での塗布シール剤によるシ
ール状態は悪くなり、液漏れの原因となる。
においては、その缶容器の内部に極板群を収納した後、
その缶容器の開口部の口縁に設けた環状段部の上面に施
し、その口縁をかしめてその環状段部の上面に予めアス
ファルト等から成る黒色や褐色のシール剤を塗布する。
このシール剤の塗布状態が不良のときはその上面に環状
パッキングを介して蓋を施し、その口縁を蓋外周面にか
しめ封口してアルカリ蓄電池とした製品は、液漏れの原
因を招来する。また、後記するように、該シール剤を塗
布する前に、該環状段部の上面の一部にアルカリ電解液
が付着している場合は、その個所で塗布されたシール剤
に電解液が浸透し、この個所での塗布シール剤によるシ
ール状態は悪くなり、液漏れの原因となる。
【0003】図1は、被検体の1例である円筒型アルカ
リ蓄電池の未だ蓋を施さない前の内部に極板群を内蔵し
た有底円筒状の金属容器の斜面図、図2は、その要部の
縦断面図を示し、Aはそのアルカリ蓄電池、1はその金
属容器、該金属容器1には、その上部に環状に絞り加工
し略U字状の凹溝2を形成し、その容器1の内周面に環
状段部3を突設し、その環状段部3の上方に、該段部3
上に施される金属製蓋の周縁の外周面に電気絶縁性パッ
キングを介しかしめ封口するための所望の高さを有する
口縁壁部4を設ける。5は捲回極板群、5aは負極板、
5bは正極板、5cはセパレータ、6は該極板群5の上
面と該環状段部3の下面との間に介在させた中心に貫通
孔6aを有し、その1側に切欠部7を設けた絶縁板、8
は下端を該正極板5bに接続され、該切欠部7を貫通し
上方に該容器1の口縁よりも上方に長く導出せしめた細
幅長手の正極タブ、9は該環状段部3の上面にその内周
縁から該口縁壁部4の裏面に亘り施されたアスファルト
などのシール剤塗布部を示す。
リ蓄電池の未だ蓋を施さない前の内部に極板群を内蔵し
た有底円筒状の金属容器の斜面図、図2は、その要部の
縦断面図を示し、Aはそのアルカリ蓄電池、1はその金
属容器、該金属容器1には、その上部に環状に絞り加工
し略U字状の凹溝2を形成し、その容器1の内周面に環
状段部3を突設し、その環状段部3の上方に、該段部3
上に施される金属製蓋の周縁の外周面に電気絶縁性パッ
キングを介しかしめ封口するための所望の高さを有する
口縁壁部4を設ける。5は捲回極板群、5aは負極板、
5bは正極板、5cはセパレータ、6は該極板群5の上
面と該環状段部3の下面との間に介在させた中心に貫通
孔6aを有し、その1側に切欠部7を設けた絶縁板、8
は下端を該正極板5bに接続され、該切欠部7を貫通し
上方に該容器1の口縁よりも上方に長く導出せしめた細
幅長手の正極タブ、9は該環状段部3の上面にその内周
縁から該口縁壁部4の裏面に亘り施されたアスファルト
などのシール剤塗布部を示す。
【0004】従来は、このような蓄電池Aの該容器1の
該環状段部3の上面に塗布されたシール剤塗布部9の良
否を判別するために、図7及び図8に示すように、被検
体である該蓄電池Aの上方にCCDカメラから成る撮像
部Bとその下方外周に照明装置Cを配設し、該照明装置
により該シール剤塗布部を照明し乍ら撮像し、それによ
り得られた画像を、図示していない公知の任意の画像処
理装置により、2値化等の画像処理を施しモニターを介
してシール剤の塗布状態の良否を判別する方法がとられ
ている。即ち、該リング状の照明装置Cにより、該蓄電
池Aの該環状段部3の上面のシール剤塗布部9を照明し
たとき、該環状段部9の上方に高く突出する該口縁壁部
4が、該環状段部3上面の該シール剤塗布部9に影を落
として暗くならないように、その上方に位置せしめる。
該リング状の光源から成る照明装置Cによる照明は、中
心部分が明るく、外側になるほど暗くなっており、光源
Cを蓄電池Aに近づけると明るい部分が中心に集中し、
遠ざけると明るい部分が外側に広がる特性を有する。ま
た、この照明装置Cは、被検体である蓄電池Aとの距離
がある程度遠くなっても、近くなっても使用できるよう
に、従来の照明装置Cは、そのリング状光源の円周の垂
直軸線方向とその光線の中心軸との成す角度、即ち光軸
角度θは、5°≦θ≦25°の範囲となるように該蓄電
池Aの上端から該照明装置Cの高さを上記の光軸角度θ
に対応する100mm〜40mmの位置に設定し、該蓄
電池Aの該環状段部3のシール剤塗布部9を700ルク
スで照明している。リング状の光源から成る照明装置C
としては、リング状の白熱電灯、高周波点灯のリング状
の蛍光灯、リング状にLEDを配置したもの、また、白
熱電球からの光を導く光ファイバーをリング状に配列し
たものなどが使用されている。図示の例では、内径50
mmのリング状の光源から成る照明装置Cを50mmの
高さで光軸角度θを20°で該蓄電池Aの該環状段部9
を照明した状態を示す。
該環状段部3の上面に塗布されたシール剤塗布部9の良
否を判別するために、図7及び図8に示すように、被検
体である該蓄電池Aの上方にCCDカメラから成る撮像
部Bとその下方外周に照明装置Cを配設し、該照明装置
により該シール剤塗布部を照明し乍ら撮像し、それによ
り得られた画像を、図示していない公知の任意の画像処
理装置により、2値化等の画像処理を施しモニターを介
してシール剤の塗布状態の良否を判別する方法がとられ
ている。即ち、該リング状の照明装置Cにより、該蓄電
池Aの該環状段部3の上面のシール剤塗布部9を照明し
たとき、該環状段部9の上方に高く突出する該口縁壁部
4が、該環状段部3上面の該シール剤塗布部9に影を落
として暗くならないように、その上方に位置せしめる。
該リング状の光源から成る照明装置Cによる照明は、中
心部分が明るく、外側になるほど暗くなっており、光源
Cを蓄電池Aに近づけると明るい部分が中心に集中し、
遠ざけると明るい部分が外側に広がる特性を有する。ま
た、この照明装置Cは、被検体である蓄電池Aとの距離
がある程度遠くなっても、近くなっても使用できるよう
に、従来の照明装置Cは、そのリング状光源の円周の垂
直軸線方向とその光線の中心軸との成す角度、即ち光軸
角度θは、5°≦θ≦25°の範囲となるように該蓄電
池Aの上端から該照明装置Cの高さを上記の光軸角度θ
に対応する100mm〜40mmの位置に設定し、該蓄
電池Aの該環状段部3のシール剤塗布部9を700ルク
スで照明している。リング状の光源から成る照明装置C
としては、リング状の白熱電灯、高周波点灯のリング状
の蛍光灯、リング状にLEDを配置したもの、また、白
熱電球からの光を導く光ファイバーをリング状に配列し
たものなどが使用されている。図示の例では、内径50
mmのリング状の光源から成る照明装置Cを50mmの
高さで光軸角度θを20°で該蓄電池Aの該環状段部9
を照明した状態を示す。
【0005】しかし乍ら、該蓄電池1は、該正極タブが
その上面開口部から上方に導出されているため、該照明
装置により、上記の光軸角度5°〜25°で照明すると
きは、図9示のように、該正極タブ8の外側において、
該環状段部3の上面の該シール剤塗布部9に該正極タブ
8の影を落とし、その部分を暗くする。即ち、図で斜線
で示したような暗部aを生ずる。また、上記したよう
に、アルカリ電解液が付着した部分にシール剤を塗布し
た個所は、シール剤本来の黒色や褐色は、そのアルカリ
液が滲み込むことにより、若干淡い色となって、非常に
判明しにくゝなるが、特に、その淡色部bが、図10示
のように、特に、該暗部a内に在る場合は、更に判明し
にくゝなる。従って、従来は、上記の5°≦θ≦25°
の光軸角度の前記照明装置の光源の光度を増大させるこ
とで、シール剤塗布部9を明るく照射して、該シール剤
塗布部を2000ルクスで照明して前記の暗部aをなく
していた。
その上面開口部から上方に導出されているため、該照明
装置により、上記の光軸角度5°〜25°で照明すると
きは、図9示のように、該正極タブ8の外側において、
該環状段部3の上面の該シール剤塗布部9に該正極タブ
8の影を落とし、その部分を暗くする。即ち、図で斜線
で示したような暗部aを生ずる。また、上記したよう
に、アルカリ電解液が付着した部分にシール剤を塗布し
た個所は、シール剤本来の黒色や褐色は、そのアルカリ
液が滲み込むことにより、若干淡い色となって、非常に
判明しにくゝなるが、特に、その淡色部bが、図10示
のように、特に、該暗部a内に在る場合は、更に判明し
にくゝなる。従って、従来は、上記の5°≦θ≦25°
の光軸角度の前記照明装置の光源の光度を増大させるこ
とで、シール剤塗布部9を明るく照射して、該シール剤
塗布部を2000ルクスで照明して前記の暗部aをなく
していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、その照明
装置の光度を増大し、上記の光軸角度でシール剤塗布部
9を照明するときは、該シール剤塗布部9は、すじ状に
反射する部分が生じることがあり、また、正極タブ8や
絶縁板6からの反射光を生じ、これらの反射は、良好な
撮像を妨げ、従ってまた、その画像処理の大きな妨げと
なり、良否の判別が正確にできず、良と判定された蓄電
池Aを密閉蓄電池に組み立てたものが、初充電工程で電
解液の漏出が見られたり、淡色部があるとして不良と判
定された蓄電池Aが電解液の漏出のない良好な密閉蓄電
池として得られた判定の誤認がしばしば見られた。
装置の光度を増大し、上記の光軸角度でシール剤塗布部
9を照明するときは、該シール剤塗布部9は、すじ状に
反射する部分が生じることがあり、また、正極タブ8や
絶縁板6からの反射光を生じ、これらの反射は、良好な
撮像を妨げ、従ってまた、その画像処理の大きな妨げと
なり、良否の判別が正確にできず、良と判定された蓄電
池Aを密閉蓄電池に組み立てたものが、初充電工程で電
解液の漏出が見られたり、淡色部があるとして不良と判
定された蓄電池Aが電解液の漏出のない良好な密閉蓄電
池として得られた判定の誤認がしばしば見られた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点を解決したアルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明
による良否判別が正確に行うことができる方法を提供す
るもので、アルカリ蓄電池の金属容器の上面開口部の上
方に、撮像部と該撮像部の外周にリング状の光源から成
る照明装置とを配置し、該蓄電池の該容器の開口部の内
周面に突出した環状段部の上面に塗布したシール剤塗布
部を照明し乍ら撮像し、その画像により、該シール剤塗
布状態の良否を判別する方法において、該照明装置の光
軸角度を30°〜70°とし且つ800〜4000ルク
スで照明することを特徴とするものである。
題点を解決したアルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明
による良否判別が正確に行うことができる方法を提供す
るもので、アルカリ蓄電池の金属容器の上面開口部の上
方に、撮像部と該撮像部の外周にリング状の光源から成
る照明装置とを配置し、該蓄電池の該容器の開口部の内
周面に突出した環状段部の上面に塗布したシール剤塗布
部を照明し乍ら撮像し、その画像により、該シール剤塗
布状態の良否を判別する方法において、該照明装置の光
軸角度を30°〜70°とし且つ800〜4000ルク
スで照明することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を添付図
面に基づいて詳細に説明する。 実施例1 図3及び図4は、本発明の照明方法によるシール剤塗布
部の良否判別方法の実施の1例を示す。被検体である未
だ蓋をしないアルカリ蓄電池は、円筒型又は角型のいず
れでも良いが、例えば、図1及び図2に示す円筒型のア
ルカリ蓄電池Aを被検体とし、図3示のようにその上方
にCCDカメラなどから成る撮像部Bを設け、その下方
外周にリング状の光源から成る照明装置Cを次のように
配置する。例えば、内径50mmのリング型光ファイバ
ー製の光源から成る照明装置Cを該蓄電池Aの電池容器
1の上端から高さH=32mmの位置に設置し、光軸角
度θ=30°で蓄電池Aの開口部全面を照射し、その内
部の該シール剤塗布部9を照明するようにした。該シー
ル剤塗布部9の照度は、反射光線の生じない800ルク
スであった。その結果、外側から中心に向かう強い光が
得られるので、該蓄電池Aのシール剤塗布部9の照明状
態は図5に示すように正極タブ8の外側のシール剤塗布
部9にも明るく照射され、従来の場合に見られた図9示
の暗部がなくなった。また、照明装置の光源の光度も少
なくてすむので、従来のような照明装置の光度を増大し
た場合に生ずる反射を生ずることがなくなり、良好な撮
像ができ、後記の実施例で明らかにするように、多数の
蓄電池につき本発明の照明方法により得られた明るい画
像は、図示しない公知の任意の画像処理により、2植化
等の画像処理を施しモニターを介してシール剤塗布部9
の状態の良否を正確に判別できた。
面に基づいて詳細に説明する。 実施例1 図3及び図4は、本発明の照明方法によるシール剤塗布
部の良否判別方法の実施の1例を示す。被検体である未
だ蓋をしないアルカリ蓄電池は、円筒型又は角型のいず
れでも良いが、例えば、図1及び図2に示す円筒型のア
ルカリ蓄電池Aを被検体とし、図3示のようにその上方
にCCDカメラなどから成る撮像部Bを設け、その下方
外周にリング状の光源から成る照明装置Cを次のように
配置する。例えば、内径50mmのリング型光ファイバ
ー製の光源から成る照明装置Cを該蓄電池Aの電池容器
1の上端から高さH=32mmの位置に設置し、光軸角
度θ=30°で蓄電池Aの開口部全面を照射し、その内
部の該シール剤塗布部9を照明するようにした。該シー
ル剤塗布部9の照度は、反射光線の生じない800ルク
スであった。その結果、外側から中心に向かう強い光が
得られるので、該蓄電池Aのシール剤塗布部9の照明状
態は図5に示すように正極タブ8の外側のシール剤塗布
部9にも明るく照射され、従来の場合に見られた図9示
の暗部がなくなった。また、照明装置の光源の光度も少
なくてすむので、従来のような照明装置の光度を増大し
た場合に生ずる反射を生ずることがなくなり、良好な撮
像ができ、後記の実施例で明らかにするように、多数の
蓄電池につき本発明の照明方法により得られた明るい画
像は、図示しない公知の任意の画像処理により、2植化
等の画像処理を施しモニターを介してシール剤塗布部9
の状態の良否を正確に判別できた。
【0009】従来例 従来の上記した照明方法によるシール剤塗布部の良否判
別方法を実施する装置によれば、前記したように、照明
装置Cの光軸角度θは5°〜25°の範囲であるが、比
較のため、その代表的な実施例として、図8示のよう
に、前記の実施例1と同じリング型光ファイバー製の照
明装置Cを該蓄電池Aからの高さ50mmの位置に設置
し、光軸角度θを20°として該蓄電池Aの該シール剤
塗布部9を照射した。この場合は、図9示のように、前
記したように、該シール剤塗布部9上に正極タブ8の影
が落ち、暗部aを生じ、該シール剤塗布部9の良否を正
確に判別できない不都合を生じた。
別方法を実施する装置によれば、前記したように、照明
装置Cの光軸角度θは5°〜25°の範囲であるが、比
較のため、その代表的な実施例として、図8示のよう
に、前記の実施例1と同じリング型光ファイバー製の照
明装置Cを該蓄電池Aからの高さ50mmの位置に設置
し、光軸角度θを20°として該蓄電池Aの該シール剤
塗布部9を照射した。この場合は、図9示のように、前
記したように、該シール剤塗布部9上に正極タブ8の影
が落ち、暗部aを生じ、該シール剤塗布部9の良否を正
確に判別できない不都合を生じた。
【0010】本発明において、実施例1で実施した光軸
角度30°として照射することに代え、同じ照明装置C
を用い、該蓄電池の上方に、光軸角度が25°、45
°、60°、70°、75°となる該蓄電池Aの上端か
ら照明装置Cまでの高さHが夫々40mm、20mm、
11mm、7mm、5mmの位置に夫々設置し、その夫
々の光軸角度で実施した所、光軸角度が45°、60°
及び70°の場合は、30°の場合と同様に、該シール
剤塗布部9に正極タブ8の影を落とすことがなくシール
剤塗布部9全体を明るく照らし、而も、照度800〜4
000ルクスで反射光による妨げもなく良好な画像が得
られ、後記するように、該シール剤塗布部9の状態の良
否の判定が100%確実に行われ、良と判定されたもの
は、その後、その蓋を施しかしめて組立てた密閉アルカ
リ蓄電池の全ては化成時の充電工程で、液漏れを生ずる
ものはなく、不良と判定されたものは液漏れを生じた。
これに対し、光軸角度が25°の場合は、照明装置Cと
蓄電池Aとの距離が遠いので照度が足りず、該正極タブ
の影が生じて、良否の判定が不正確となった。一方、光
軸角度が75°の場合は、照明装置Cと蓄電池Aとの距
離が近過ぎて照度が明るすぎて、シール剤塗布部9、絶
縁板6及び正極タブ8からの反射を生じ、これにより撮
像が邪げられ、画像が不良となり、該シール剤塗布部9
の状態の良否の判定には適さなかった。結局、光軸角度
は30°〜70°の範囲とし、800〜4000ルクス
の照度で正確な判定ができることが確認された。
角度30°として照射することに代え、同じ照明装置C
を用い、該蓄電池の上方に、光軸角度が25°、45
°、60°、70°、75°となる該蓄電池Aの上端か
ら照明装置Cまでの高さHが夫々40mm、20mm、
11mm、7mm、5mmの位置に夫々設置し、その夫
々の光軸角度で実施した所、光軸角度が45°、60°
及び70°の場合は、30°の場合と同様に、該シール
剤塗布部9に正極タブ8の影を落とすことがなくシール
剤塗布部9全体を明るく照らし、而も、照度800〜4
000ルクスで反射光による妨げもなく良好な画像が得
られ、後記するように、該シール剤塗布部9の状態の良
否の判定が100%確実に行われ、良と判定されたもの
は、その後、その蓋を施しかしめて組立てた密閉アルカ
リ蓄電池の全ては化成時の充電工程で、液漏れを生ずる
ものはなく、不良と判定されたものは液漏れを生じた。
これに対し、光軸角度が25°の場合は、照明装置Cと
蓄電池Aとの距離が遠いので照度が足りず、該正極タブ
の影が生じて、良否の判定が不正確となった。一方、光
軸角度が75°の場合は、照明装置Cと蓄電池Aとの距
離が近過ぎて照度が明るすぎて、シール剤塗布部9、絶
縁板6及び正極タブ8からの反射を生じ、これにより撮
像が邪げられ、画像が不良となり、該シール剤塗布部9
の状態の良否の判定には適さなかった。結局、光軸角度
は30°〜70°の範囲とし、800〜4000ルクス
の照度で正確な判定ができることが確認された。
【0011】比較試験 次に、同じ照明装置Cを用いて、光軸角度θを20°、
25°、30°、45°、70°、75°と夫々変え
て、図1、図2示のアルカリ蓄電池Aを1万個について
夫々照明し、撮像し、その画像により判定した所、光軸
角度30°、45°、70°で夫々良と判定された99
95個の蓄電池Aは、これを施蓋し、かしめて、密閉ア
ルカリ蓄電池に組み立て、初充電工程を行った所、液漏
れするものは全くなかった。一方、淡色部があるとして
不良と判定された5個の蓄電池Aは、これを密閉アルカ
リ蓄電池に組み立て、初充電工程において液漏れを生じ
た。かくして、本発明の光軸角度30°、45°、70
°で照明して判定したものは全てその判定が正確であっ
たことを確認した。これに対し、従来の照明方法である
光軸角度20°及び、25°の場合でその良否を判定し
た所、同じ一万個の蓄電池につき9950個と9975
個を夫々良と判定し、50個と25個を淡色部があるか
ら不良と夫々判定した。しかし乍ら、良として判定され
た9950個のアルカリ蓄電池を密封アルカリ蓄電池に
組み立て、初充電を行った所、そのうち5個につき液漏
れがあり、良と判定された9975個のアルカリ蓄電池
のうち、4個につき液漏れがあった。一方、不良と判定
された50個及び25個について密閉蓄電池とし、初充
電を行った所、全て液漏れがなかった。このように、従
来の照明方法では、その良否の判定は不正確であり、多
くの誤判定をもたらした。尚、光軸角度75°での照明
の場合は、上記の同じ一万個の蓄電池Aのうち、998
5個を良と判定したが、そのうち3個について液漏れが
認められた。一方、淡色部があるから不良として判定さ
れた15個は全て液漏れがなかった。このような誤判定
は、光軸角度75°では、カメラに直接光が入るため、
正確な判定ができないことが判った。以上の結果から、
光軸角度30°〜70°の範囲で照明することにより、
正確な該シール剤塗布部の良否の判定を正確に行うこと
ができることを確認した。
25°、30°、45°、70°、75°と夫々変え
て、図1、図2示のアルカリ蓄電池Aを1万個について
夫々照明し、撮像し、その画像により判定した所、光軸
角度30°、45°、70°で夫々良と判定された99
95個の蓄電池Aは、これを施蓋し、かしめて、密閉ア
ルカリ蓄電池に組み立て、初充電工程を行った所、液漏
れするものは全くなかった。一方、淡色部があるとして
不良と判定された5個の蓄電池Aは、これを密閉アルカ
リ蓄電池に組み立て、初充電工程において液漏れを生じ
た。かくして、本発明の光軸角度30°、45°、70
°で照明して判定したものは全てその判定が正確であっ
たことを確認した。これに対し、従来の照明方法である
光軸角度20°及び、25°の場合でその良否を判定し
た所、同じ一万個の蓄電池につき9950個と9975
個を夫々良と判定し、50個と25個を淡色部があるか
ら不良と夫々判定した。しかし乍ら、良として判定され
た9950個のアルカリ蓄電池を密封アルカリ蓄電池に
組み立て、初充電を行った所、そのうち5個につき液漏
れがあり、良と判定された9975個のアルカリ蓄電池
のうち、4個につき液漏れがあった。一方、不良と判定
された50個及び25個について密閉蓄電池とし、初充
電を行った所、全て液漏れがなかった。このように、従
来の照明方法では、その良否の判定は不正確であり、多
くの誤判定をもたらした。尚、光軸角度75°での照明
の場合は、上記の同じ一万個の蓄電池Aのうち、998
5個を良と判定したが、そのうち3個について液漏れが
認められた。一方、淡色部があるから不良として判定さ
れた15個は全て液漏れがなかった。このような誤判定
は、光軸角度75°では、カメラに直接光が入るため、
正確な判定ができないことが判った。以上の結果から、
光軸角度30°〜70°の範囲で照明することにより、
正確な該シール剤塗布部の良否の判定を正確に行うこと
ができることを確認した。
【0012】以上の本発明の実施例では、該照明装置C
のみでは、蓄電池のみでは殆ど光が及ばないので、蓄電
池の背景を明るくならないが、必要に応じ、蓄電池Aの
背景まで明るく照明することが望ましい場合は、該照明
装置Cの上方に、蓄電池Aから遠く離れた位置に図6に
示すように、補助照明装置C′の照明が該照明装置Aの
照度と合わせても該蓄電池Aの該シール剤塗布部9にお
ける最大限の照度4000ルクスを越えないような高さ
位置に設定して配置する。図示の例では、本発明の光軸
角度の範囲で例えば45°であるリング状の光源から成
る照明装置Cの上方に、例えば、内径50mmのリング
型光ファイバー製の光軸角度θ=20°である照明装置
の該蓄電池A上端からの高さH′を75mmの位置に設
置することにより、該蓄電池Aの両照明装置の照明でシ
ール剤塗布部の撮像に反射の影響が出ないように全体の
照度を2000ルクスとしたものである。尚、該補助照
明装置C′から蓄電池Aまでの距離が光軸の焦点距離よ
りも遠くすることにより、やわらかな光が得られる。
尚、該補助照明装置Cの光軸角度θは、5°〜25°の
範囲が好ましい。
のみでは、蓄電池のみでは殆ど光が及ばないので、蓄電
池の背景を明るくならないが、必要に応じ、蓄電池Aの
背景まで明るく照明することが望ましい場合は、該照明
装置Cの上方に、蓄電池Aから遠く離れた位置に図6に
示すように、補助照明装置C′の照明が該照明装置Aの
照度と合わせても該蓄電池Aの該シール剤塗布部9にお
ける最大限の照度4000ルクスを越えないような高さ
位置に設定して配置する。図示の例では、本発明の光軸
角度の範囲で例えば45°であるリング状の光源から成
る照明装置Cの上方に、例えば、内径50mmのリング
型光ファイバー製の光軸角度θ=20°である照明装置
の該蓄電池A上端からの高さH′を75mmの位置に設
置することにより、該蓄電池Aの両照明装置の照明でシ
ール剤塗布部の撮像に反射の影響が出ないように全体の
照度を2000ルクスとしたものである。尚、該補助照
明装置C′から蓄電池Aまでの距離が光軸の焦点距離よ
りも遠くすることにより、やわらかな光が得られる。
尚、該補助照明装置Cの光軸角度θは、5°〜25°の
範囲が好ましい。
【0013】本発明は、上記実施例では、円筒型電池に
適用した場合について説明したが、角型のアルカリ蓄電
池においても同様に適用でき、上記の効果をもたらすこ
とは言うまでもない。
適用した場合について説明したが、角型のアルカリ蓄電
池においても同様に適用でき、上記の効果をもたらすこ
とは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、蓄電池の上
方に設けたリング状の光源から成る照明装置により光軸
角度30°〜70°の範囲として800〜4000ルク
スで、蓄電池を照明するようにしたので、蓄電池の缶容
器の開口部口縁壁部内周の環状段部に塗布したシール剤
塗布部に、正極タブの影による暗部を生せず、光量を増
大することなく該シール剤塗布部全体が明るく照明さ
れ、且つ反射光を生じないので、良好な撮像ができ、該
シール剤塗布部の状態の良否の判断を正確に行うことが
できる。
方に設けたリング状の光源から成る照明装置により光軸
角度30°〜70°の範囲として800〜4000ルク
スで、蓄電池を照明するようにしたので、蓄電池の缶容
器の開口部口縁壁部内周の環状段部に塗布したシール剤
塗布部に、正極タブの影による暗部を生せず、光量を増
大することなく該シール剤塗布部全体が明るく照明さ
れ、且つ反射光を生じないので、良好な撮像ができ、該
シール剤塗布部の状態の良否の判断を正確に行うことが
できる。
【図1】 蓋を施さない前のアルカリ蓄電池の斜視図。
【図2】 図1の蓄電池の一部を裁除した側面図。
【図3】 本発明の照明による判別方法を実施する装置
の斜視図。
の斜視図。
【図4】 図3示の装置による照明方法を説明する要部
の側面図。
の側面図。
【図5】 本発明の照明方法により照明された蓄電池の
シール剤塗布部の照明状態を示す平面図。
シール剤塗布部の照明状態を示す平面図。
【図6】 本発明の他の実施例の照明による判別方法を
説明する装置の側面図。
説明する装置の側面図。
【図7】 従来の照明による判別方法を実施する装置の
斜視図。
斜視図。
【図8】 図6示の装置による照明方法を説明する要部
の側面図。
の側面図。
【図9】 図6示の従来方法による蓄電池のシール剤塗
布部の照明状態を示す平面図。
布部の照明状態を示す平面図。
【図10】 図6示の従来方法による蓄電池のシール剤
塗布部にアルカリ液の滲透により生じた淡色部が正極タ
ブの影部に在る場合の蓄電池のシール剤塗布部の照明状
態を示す平面図。
塗布部にアルカリ液の滲透により生じた淡色部が正極タ
ブの影部に在る場合の蓄電池のシール剤塗布部の照明状
態を示す平面図。
A アルカリ蓄電池 B 撮像部 C
照明装置 θ 光軸角度 3 環状段部 8
正極タブ 9 シール剤塗布部
照明装置 θ 光軸角度 3 環状段部 8
正極タブ 9 シール剤塗布部
Claims (1)
- 【請求項1】 アルカリ蓄電池の金属容器の上面開口部
の上方に、撮像部と該撮像部の外周にリング状の光源か
ら成る照明装置とを配置し、該蓄電池の該容器の開口部
の内周面に突出した環状段部の上面に塗布したシール剤
塗布部を照明し乍ら撮像し、その画像により、該シール
剤塗布状態の良否を判別する方法において、該照明装置
の光軸角度を30°〜70°とし且つ800〜4000
ルクスで照明することを特徴とするアルカリ蓄電池のシ
ール剤塗布部の照明による良否判別方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8351865A JPH10170386A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | アルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明による良否判別方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8351865A JPH10170386A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | アルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明による良否判別方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10170386A true JPH10170386A (ja) | 1998-06-26 |
Family
ID=18420146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8351865A Pending JPH10170386A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | アルカリ蓄電池のシール剤塗布部の照明による良否判別方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10170386A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7223496B2 (en) | 2000-06-09 | 2007-05-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrochemical element |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP8351865A patent/JPH10170386A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7223496B2 (en) | 2000-06-09 | 2007-05-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electrochemical element |
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