JPH10170117A - 保冷体 - Google Patents

保冷体

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JPH10170117A
JPH10170117A JP32871796A JP32871796A JPH10170117A JP H10170117 A JPH10170117 A JP H10170117A JP 32871796 A JP32871796 A JP 32871796A JP 32871796 A JP32871796 A JP 32871796A JP H10170117 A JPH10170117 A JP H10170117A
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Naomasa Tsuritani
尚正 釣谷
Tadayoshi Teramoto
忠義 寺本
Fumihiro Murata
文博 村田
Minoru Yamada
稔 山田
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Yakult Honsha Co Ltd
Toho Shoji KK
Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
Toho Shoji KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保冷容器内に各種の飲料水を分別して収納す
ることができ、衛生的で、かつ繰り返し使用が可能な保
冷体を得ることを目的とする。 【解決手段】 複数の蓄冷体8が連設された複数の蓄冷
パック11よりなる保冷体1とし、蓄冷体2は、その内
部の中空部に蓄冷剤8が封入された硬質の板状の中空容
器9を被覆シート10内に内装されてなるものであり、
蓄冷パック11は、複数の蓄冷体2が、その側辺部に位
置する表裏面の被覆シート10を折り曲げ可能に接合,
あるいは端辺においては蓄冷パック11の終端を形成す
るよう接合されることにより相互に連設されてなるもの
であり、その蓄冷パック11を複数個組み合わせて連結
することにより1つの保冷体1を形成し、保冷体1は、
保冷容器本体5内で仕切りを形成するように、立設させ
た状態で保冷容器5に収納するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸送用容器の内部
保冷用として使用される蓄冷剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の飲料水を宅配する場合、保冷体と
して氷が充填された断熱性保冷容器の中に、予め冷蔵庫
で冷却された飲料水を収納して運搬していた。しかしな
がら特に夏場は氷がすぐに溶けて保冷容器内に充満して
しまうので、飲料水の容器が濡れてしまい見た目が悪か
った。そこで、濡れた飲料水の容器を布で拭くことによ
り対処していたが、この作業は面倒であるし、商品名を
記したラベルが容器表面に貼ってある場合はそのラベル
が剥がれてしまうという問題点があった。また、保冷容
器内に水が充満すると、微生物やカビが繁殖しやすくな
り非常に不衛生であった。
【0003】保冷容器内に溶けた水が充満してしまうの
を解決するために、氷をビニール袋に詰めたり、氷の代
わりにドライアイスが保冷体として用いられていた。し
かしながら、ビニール袋への氷詰め作業も面倒である
し、ビニール袋が破損して溶けた氷が保冷容器内に漏れ
るという事態も頻繁に生じ、結局は保冷容器内に水が充
満してしまい不衛生な状況を回避することができなかっ
た。また、氷の代わりにドライアイスを使用する場合
は、保冷容器内に水が充満するという問題点は解決され
るが、気化したガス状ドライアイスの回収は不可能であ
るため、繰り返し使用ができずコストアップとなった。
【0004】上記のような水漏れや繰り返し使用の問題
点を解決することを意図した保冷体は、これまでにもい
くつか開発されていた。例えば実公昭45−27082
号公報には、ポリビニルアルコール水溶液にホウ砂また
はホウ酸を加えてゲル化した含水ゲルをプラスチック等
の袋に充填した保冷体や、ポリビニルアルコール水溶液
にポリ酢酸ビニルを分散させて得たポリ酢酸ビニルエマ
ルジョンにホウ砂またはホウ酸を加えてゲル化した含水
ゲルからなる蓄冷剤をプラスチック等の袋に充填した保
冷温器、特公昭57−28505号公報には、ポリアク
リル酸に少なくとも2個のエポキシ基を有する化合物を
加えて得た含水ゲルからなる蓄冷材、特公平1−244
34号公報には、ポリアクリル酸水溶液に飽和カルボン
酸を溶解し、水酸化ナトリウムとアルミン酸ナトリウム
で中和架橋した後炭酸水素ナトリウムと無機塩類を添加
して得たゲルからなる蓄冷剤が開示されている。しかし
ながら、これらの保冷体はその保冷温度の上下の温度で
塑性変形してしまい、一定の形状を保持することができ
なかった。つまり、保冷温度より高い温度において一定
しない形状であった保冷体は、使用する前に保冷温度よ
りも低い温度で冷却すると、その一定しない形状のまま
で凍結してしまうので、非常に使いにくいという課題を
有していた。
【0005】また、氷,ドライアイス,上記に示したゲ
ル状保冷体は、保冷容器内で各種の飲料水を整理して分
別収納することができなかった。すなわち、数種類の飲
料水の中から目的の商品を短時間で探しだすことが不可
能であり、作業効率が悪いという課題も有していた。
【0006】本発明は、上記のような状況に鑑みてなさ
れたものであり、保冷容器内に各種の飲料水を分別して
収納することができ、衛生的で、かつ繰り返し使用が可
能な保冷体を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかる保冷体は、保冷容器内に
収納して使用するための、複数の蓄冷体が連設された複
数の蓄冷パックよりなる保冷体であって、上記蓄冷体
は、その内部の中空部に蓄冷剤が封入された硬質の板状
の中空容器を被覆シート内に内装されてなるものであ
り、複数の上記蓄冷体は、その側辺部に位置する表裏面
の被覆シートを折り曲げ可能に接合,あるいは端辺にお
いては上記蓄冷パックの終端を形成するよう接合される
ことにより相互に連設されて上記蓄冷パックを形成し、
該蓄冷パックは、上記連設方向と垂直な方向に立設させ
た状態で上記保冷容器内に収納されて、該保冷容器内で
の仕切りを形成するものであることを特徴とするもので
ある。
【0008】また、本発明の請求項2にかかる保冷体
は、請求項1記載の保冷体において、第1の蓄冷パック
の折り曲げ可能部の被覆シート部と、第2の蓄冷パック
の折り曲げ可能部の被覆シート部とを接合することによ
り、上記第1の蓄冷パックと上記第2の蓄冷パックとが
相互に連結されてなることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3にかかる保冷体
は、請求項1記載の保冷体において、第1の蓄冷パック
と第2の蓄冷パックの各々の折り曲げ可能部の被覆シー
ト部間に、該各蓄冷パックの蓄冷体の連設方向と直角な
方向に1個以上の蓄冷体を有する第3の蓄冷パックが配
置され、上記第1,第2の蓄冷パックの折り曲げ可能部
の被覆シート部のそれぞれと、上記第3の蓄冷パックの
両終端の被覆シート部のそれぞれとが折り曲げ可能に接
合されてなることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4にかかる保冷体
は、請求項1記載の保冷体において、2個の上記蓄冷体
を有する4つの2連蓄冷パックと、4個の上記蓄冷体を
有する1つの4連蓄冷パックとを備え、上記1つの4連
蓄冷パックは、その両終端の被覆シート部を互いに接合
することにより環状形状とされ、上記4つの2連蓄冷パ
ックの各折り曲げ可能部の被覆シート部と、上記4連蓄
冷パックの各折り曲げ可能部の被覆シート部とがそれぞ
れ接合され、上記1つの4連蓄冷パックと上記4つの2
連蓄冷パックとが1つに連結されてなることを特徴とす
るものである。
【0011】また、本発明の請求項5にかかる保冷体
は、請求項1ないし4のいずれかに記載の保冷体におい
て、上記蓄冷剤は、保冷温度の上下の温度において塑性
変形しない特性を有するものであることを特徴とするも
のである。
【0012】また、本発明の請求項6にかかる保冷体
は、請求項1ないし4のいずれかに記載の保冷体におい
て、上記中空容器は、耐水性プラスチックダンボール,
あるいはブロー成形法により成形されたもの、であるこ
とを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の請求項7にかかる保冷体
は、請求項1ないし4のいずれかに記載の保冷体におい
て、上記保冷容器は、合成樹脂製の容器本体と、該容器
本体に嵌合する合成樹脂製の蓋体とで構成される断熱容
器であることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 以下、本実施の形態1による保冷体について、図面を参
照しながら説明する。図1は、本実施の形態1による保
冷体の一例が保冷容器に収納されている状態を示す図で
ある。図中1は保冷体、2は蓄冷体、3は折り曲げ可能
部、4は仕切部屋、5は保冷容器本体、6は蓋体、7は
保冷容器である。図1(a) は、12個の蓄冷体2からな
る保冷体1が9個の仕切部屋4を形成するように保冷容
器本体5にセットされ、各仕切部屋4に飲料水が種類別
に分けて分別収納されている様子を示している。保冷体
1と飲料水を収納した保冷容器本体5は、図1(b) に示
すように蓋体6をして運搬される。このように保冷容器
本体5と蓋体6から構成される保冷容器7は、断熱層と
して発泡樹脂を内部に介装した非発泡性樹脂(実公昭5
9−11098に開示)や合成樹脂発泡体等から製造さ
れており、その大きさは例えば340×163×280
mm,400×400×278mm,410×203×
278mm,500×345×300mm,435×2
85×265mm,380×200×260mm等のよ
うに多様なサイズがある。なお、保冷容器7に収納する
商品は、飲料水に限る必要はなく、アイスクリームやヨ
ーグルトといった保冷を必要とする食品等であってもか
まわない。
【0015】本実施の形態1による保冷体1は、上記の
ように複数個の蓄冷体2から構成されるものであり、ま
ず、蓄冷体2から説明する。図2は蓄冷体の外観を示す
図、図3は蓄冷体の断面構造を示す図である。このよう
に蓄冷体2は、蓄冷剤8と、蓄冷剤8を充填するための
プラスチックダンボール9と、蓄冷剤8が充填されたプ
ラスチックダンボール9を封入するための被覆シート1
0とからなっている。
【0016】蓄冷剤8には、アクリルアミドまたはメタ
クリルアミドの架橋性単量体からなり、常温で高い弾性
を持つ冷却効率の高いプリン状弾性ゲルを用いるのが好
ましい。このプリン状弾性ゲルは、従来の蓄冷剤に比べ
ると保冷温度の上下において塑性変形せずに凍結するこ
とができるので、与えられたスペースにフィットし、弾
性ゲルを充填するためのプラスチックダンボール9を小
型化することが可能となる。また、この弾性ゲルは融解
温度を−20℃〜0℃の範囲でコントロールすることが
可能なので、商品の適正温度管理に最適な融解温度を持
つ弾性ゲルを製造することができる。さらに、このプリ
ン状弾性ゲルは人体に安全な物質であるので食品に直接
触れても無害である。なお蓄冷剤8は、プラスチックダ
ンボール9の内部に充填できるものであれば、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム4%水溶液に防腐剤とし
て約0.3%濃度となるように安息香酸ナトリウムを添
加したものや、先述した従来の蓄冷剤であってもよく、
単に水を使用したものであってもかまわないが、これら
は冷却効率の点で上記に示したプリン状弾性ゲルよりも
劣る。
【0017】プラスチックダンボール9は、その断面が
図2(b) に示すようなハニカムコア構造となるように、
厚さ1.0mm程度のポリプロピレンから製造された硬
質の板状のものであり、強度が高く形状の自己保持性が
あり、内部に空気が流通できる空間を有している。プラ
スチックダンボール9の大きさは、厚さは約8mm、高
さは保冷容器本体5の高さと同程度となるように設定さ
れており、幅は、保冷容器本体5の幅と保冷容器本体5
の幅方向に連結する蓄冷体2の数を考慮して決定され
る。蓄冷剤8は、上記のようなプラスチックダンボール
9の内部の空気が流通する空間に充填し、プラスチック
ダンボール9の両端部を熱処理することにより蓄冷剤8
を内部に封入する。なお、断面形状はハニカムコア構造
に限る必要はなく、コルゲート芯材を用いたものや鋸歯
状のものであってもよい。また、内部に蓄冷剤8を充填
できるものであれば、プラスチックダンボール9の代わ
りに、例えば実公平3−51667に開示のブロー成形
法を用いて内部が中空状となるように形成された板状の
中空容器等を使用してもよい。このブロー成形法を用い
て製造された中空容器も、プラスチックダンボール9と
同様に強度が高く形状の自己保持性があり、蓄冷剤8は
内部の中空部に充填する。
【0018】以上のようなプラスチックダンボール9を
用いると、保冷温度の前後で塑性変形してしまう従来の
蓄冷剤や水を蓄冷剤8として用いたとしても、それらは
プラスチックダンボール9の内部に封入されているの
で、板状形状を常に保つことができ、一定しない形状の
まま凍結してしまうといった状態は回避される。また、
プラスチックダンボール9の内部に封入できるものであ
れば、どのような蓄冷剤8を用いてもかまわないので、
蓄冷剤8に対する適用範囲が広がる。
【0019】被覆シート10は、蓄冷剤8が充填された
プラスチックダンボール9を内装するものであり、厚さ
0.2mm程度の塩化ビニル樹脂シートや、不織布ある
いは織布等から製造されている。例えば塩化ビニル樹脂
シートからなる被覆シート10でプラスチックダンボー
ル9を内装する場合、2枚の塩化ビニル樹脂シートの間
にプラスチックダンボール9をはさみ、高周波ウエルダ
ー法を用いて両終端の被覆シート部を溶着する。あるい
は、不織布や織布からなる被覆シート10でプラスチッ
クダンボール9を内装する場合は、袋状の不織布や織布
を作ってその中にプラスチックダンボール9を内装すれ
ばよく、袋の開口はどのような方法を用いて綴じてもか
まわない。例えば袋の開口にファスナー等を使用すれ
ば、プラスチックダンボール9は自在に取り出すことが
可能となる。
【0020】上記のような構造の蓄冷体2を複数個横長
に連設して蓄冷パックを形成し、その蓄冷パックを複数
個組み合わせて連結したものが保冷体1である。そこ
で、蓄冷体2を複数個連設した蓄冷パックについて説明
する。図3は2個の蓄冷体からなる蓄冷パックの様子を
示す図であり、図3(a) は、2個の蓄冷体2の折り曲げ
可能部3の被覆シート10を、例えばマジックテープ等
を用いて着脱可能に接着することにより形成された蓄冷
パック11を示している。図3(b) は、2個の蓄冷体2
の被覆シート10の折り曲げ可能部3を、高周波ウエル
ダーを用いて溶着することにより形成された蓄冷パック
11を示す図である。図3(a),(b) はいずれも、折り曲
げ可能部3に位置する被覆シート10を自在に折り曲げ
ることが可能になっており、このように折り曲げ可能部
3の被覆シート10を自在に折り曲げれるのであれば、
上記以外のどのような方法を用いて蓄冷体2を接合して
もかまわない。なお、図3には2個の蓄冷体2を連結し
た蓄冷パック11が示されているが、2個以上の蓄冷体
2を横長に連設した蓄冷パック11であってもかまわな
い。
【0021】次に、保冷体1の形状について説明する。
保冷体1は、複数個の蓄冷体2を横長に連設して蓄冷パ
ック11を形成し、その蓄冷パック11を複数個組み合
わせて連結したものである。図4は、保冷容器本体に収
納された保冷体の形状を示す図であり、図1(a) に示し
た保冷容器本体の平面図である。この図4と図1(a) に
示した保冷体1は、2個の蓄冷体2を有する4つの2連
蓄冷パック11aと、4個の蓄冷体2を有する1つの4
連蓄冷パック11bとから構成されている。その2連蓄
冷パック11aと4連蓄冷パック11bの連結方法につ
いて以下に示す。まず、4連蓄冷パック11bは、両終
端の被覆シート部を互いに溶着あるいは着脱可能に接着
して接合することにより、環状形状のものとされ、その
環状形状となった4連蓄冷パック11bの有する4つの
折り曲げ可能部3の被覆シート10に、2連蓄冷パック
11aの被覆シートの折り曲げ可能部3の被覆シート1
0を溶着あるいは着脱可能に接着して接合することによ
り、2連蓄冷パック11aと4連蓄冷パック11bとを
1つに連結している。このような蓄冷体2や蓄冷パック
11の連結方法は、高周波ウエルダー法を用いて溶着,
あるいはマジックテープ等を用いて着脱可能に接着して
もよいし、その他の方法を用いてもかまわない。例えば
図4に示す保冷体1であれば、上記のような方法以外
に、保冷容器本体5の幅方向(あるいは奥行方向)の3
個の蓄冷体2を連設して2つの3連蓄冷パックを形成
し、3連蓄冷パックの各々の折り曲げ可能部3の被覆シ
ート部10間に1個以上(図では1個)の蓄冷体2を配
置して、3連蓄冷パックの折り曲げ可能部の被覆シート
部と、蓄冷体2の両終端の被覆シート部10のそれぞれ
とを折り曲げ可能に溶着あるいは着脱可能に接着して接
合してもよい。
【0022】次に、図4に示した形状の保冷体1を保冷
容器本体5に収納する場合について説明する。図4は、
保冷体1が9個の仕切部屋4を形成した状態で保冷容器
本体5にセットされ、各仕切部屋4に飲料水が種類別に
分けて収納されている様子を示している。保冷体1を構
成するプラスチックダンボール9は形状の自己保持性が
あるので、保冷体1は蓄冷体2の連結方向と垂直をなす
方向に立設させた状態で、保冷容器本体5に収納するこ
とができる。すなわち、保冷容器本体5内で仕切りを形
成することが可能となっているので、数種類の飲料水を
区分けして保冷容器本体5に収納することができ、目的
の商品をすぐに探し出すことが可能となる。また、保冷
体1は使用する前に予め冷凍等で凍結しておくが、各折
り曲げ可能部3の被覆シート10を折り畳んでコンパク
トな状態で冷凍庫に入れれば、スペースを有効に使用す
ることができる。上記のような保冷体1により飲料水の
分別収納が可能となった保冷容器本体5は、図1(b) に
示したように、蓋体6がセットされて運搬される。
【0023】次に、図4に示した形状の保冷体をサイズ
の違う保冷容器7に収納する場合について説明する。例
えば図5に示すような、図4の保冷容器本体5よりも小
さなサイズの保冷容器本体5に保冷体1を収納する場
合、保冷体1の蓄冷体2a,2b(図4参照)を折り畳
めば、小さなサイズの保冷容器本体5にフィットした状
態(図5参照)で保冷体1を収納することができる。こ
のとき、保冷体1は6個の仕切部屋4を形成している。
上記のように使用する保冷容器7の大きさが異なる場
合、その保冷容器7のサイズに適合するように、折り曲
げ可能部3の被覆シート10の折り畳み形状を変化させ
れば、数種類の保冷容器7で1つの保冷体1を使用する
ことが可能となる。また、同じ保冷容器7でも、ある飲
料水の数量が多かったり、収納する飲料水の種類数が異
なる場合は、折り曲げ可能部3の被覆シート10の折り
畳み形状を変化させて仕切部屋4の大きさや数を変化さ
せればよい。また、現在使用している保冷容器7よりも
大きな保冷容器に保冷体1を収納する場合は、そのサイ
ズに適合するように新たな蓄冷体2を連結すればよい
し、大きな保冷容器を使用することが分かっているので
あれば、予め蓄冷体2を連結しておいてもよい。すなわ
ち、保冷体1を構成する蓄冷体2の大きさや個数,ある
いは保冷体1の折り畳み形状は、使用する保冷容器7の
サイズや必要とされる飲料水の数や種類等を考慮して設
定すればよい。
【0024】なお、本実施の形態1における保冷体1
は、図1(a) ,図4,図5に示した形状のものを用いて
説明してきたが、保冷体1の形状はこれに限る必要はな
く、使用する保冷容器のサイズ,収納する物品の数や種
類等を考慮して保冷体1の形状を設定すればよい。
【0025】以上のように本実施の形態1の保冷体1
は、複数個の蓄冷体2を横長に連設して蓄冷パック11
を形成し、その蓄冷パック11を複数個組み合わせて連
結したものとし、保冷体1の最小単位である蓄冷体2
は、常温で高い弾性を持つゲル状の蓄冷剤8を強度が高
く形状に自己保持性があるプラスチックダンボール9に
封入し、そのプラスチックダンボール9を被覆シート1
0により内装したものとしたので、保冷体1は頑丈なも
のとなって破損することがほとんどなくなる効果があ
る。また、たとえ保冷体1が破損したとしても、蓄冷剤
8には常温でも高い弾性を持つゲル状のものが使用され
ているので、従来のように保冷容器内に水が充満するこ
とはなくなり、飲料水の容器が濡れたり、微生物やカビ
が繁殖したりするといったことが回避され、非常に衛生
的なものとなる効果がある。また、使用後の保冷体1
は、冷凍庫に入れて再び凍結させれば何度でも繰り返し
て使用することができるので、コストが軽減する効果が
ある。
【0026】また、使用する保冷容器7のサイズや必要
とされる飲料水の種類数を考慮して、保冷体1を構成す
る蓄冷体2の大きさや数,あるいは保冷体1の折り畳み
形状を設定するようにしたので、1つの保冷体1を数種
類のサイズの保冷容器7で使い回すことが可能となり、
コストダウンとなる。さらに、保冷体1は保冷容器7内
で仕切りを形成できるような形状としたので、多種類の
飲料水を区分けして保冷容器7に収納することができ、
目的の商品をすぐに探し出すことが可能となり作業効率
がアップする効果がある。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明(請求項1ないし
7)による保冷体は、複数の蓄冷体が連設された複数の
蓄冷パックよりなる保冷体とし、蓄冷体は、その内部の
中空部に蓄冷剤が封入された硬質の板状の中空容器を被
覆シート内に内装されてなるものとし、複数の蓄冷体
は、その側辺部に位置する表裏面の被覆シートを折り曲
げ可能に接合,あるいは端辺においては蓄冷パックの終
端を形成するよう接合されることにより相互に連設され
て蓄冷パックを形成し、その蓄冷パックが仕切部屋を形
成するように立設させた状態で保冷容器内に収納するよ
うにしたので、保冷容器内で各種の飲料水を区別して収
納することができ、衛生的で、繰り返し使用が可能なも
のとなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による保冷体を保冷容
器に収納した状態を示す図である。
【図2】 本実施の形態1による蓄冷体を示す図であ
る。
【図3】 本実施の形態1による2個の蓄冷体を有する
蓄冷パックを示す図である。
【図4】 本実施の形態1による保冷体を保冷容器に収
納した状態を示す図である。
【図5】 本実施の形態1による保冷体の変形例を示す
図である。
【符号の説明】
1 保冷体、2,2a,2b 蓄冷体、3 折り曲げ可
能部、4 仕切部屋、5 保冷容器本体、6 蓋体、7
保冷容器、8 蓄冷剤、9 プラスチックダンボー
ル、10 被覆シート、11,11a,11b 蓄冷パ
ック。
フロントページの続き (72)発明者 寺本 忠義 大阪府大阪市西成区玉出西1丁目16番5号 東邦商事株式会社内 (72)発明者 村田 文博 三重県阿山郡大山田村千戸1174−215 (72)発明者 山田 稔 兵庫県神戸市西区美賀多台3−15−51

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保冷容器内に収納して使用するための、
    複数の蓄冷体が連設された複数の蓄冷パックよりなる保
    冷体であって、 上記蓄冷体は、その内部の中空部に蓄冷剤が封入された
    硬質の板状の中空容器を被覆シート内に内装されてなる
    ものであり、 複数の上記蓄冷体は、その側辺部に位置する表裏面の被
    覆シートを折り曲げ可能に接合,また端辺においては上
    記蓄冷パックの終端を形成するよう接合されることによ
    り相互に連設されて上記蓄冷パックを形成し、 該蓄冷パックは、上記連設方向と垂直な方向に立設させ
    た状態で上記保冷容器内に収納されて、該保冷容器内で
    の仕切りを形成するものであることを特徴とする保冷
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の保冷体において、 第1の蓄冷パックの折り曲げ可能部の被覆シート部と、
    第2の蓄冷パックの折り曲げ可能部の被覆シート部とを
    接合することにより、上記第1の蓄冷パックと上記第2
    の蓄冷パックとが相互に連結されてなることを特徴とす
    る保冷体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の保冷体において、 第1の蓄冷パックと第2の蓄冷パックの各々の折り曲げ
    可能部の被覆シート部間に、該各蓄冷パックの蓄冷体の
    連設方向と直角な方向に1個以上の蓄冷体を有する第3
    の蓄冷パックが配置され、上記第1,第2の蓄冷パック
    の折り曲げ可能部の被覆シート部のそれぞれと、上記第
    3の蓄冷パックの両終端の被覆シート部のそれぞれとが
    折り曲げ可能に接合されてなることを特徴とする保冷
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の保冷体において、 2個の上記蓄冷体を有する4つの2連蓄冷パックと、4
    個の上記蓄冷体を有する1つの4連蓄冷パックとを備
    え、 上記1つの4連蓄冷パックは、その両終端の被覆シート
    部を互いに接合することにより環状形状とされ、 上記4つの2連蓄冷パックの各折り曲げ可能部の被覆シ
    ート部と、上記4連蓄冷パックの各折り曲げ可能部の被
    覆シート部とがそれぞれ接合され、上記1つの4連蓄冷
    パックと上記4つの2連蓄冷パックとが1つに連結され
    てなることを特徴とする保冷体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記蓄冷剤は、保冷温度の上下の温度において塑性変形
    しない特性を有するものであることを特徴とする保冷
    体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記中空容器は、耐水性プラスチックダンボール,ある
    いはブロー成形法により成形されたもの、であることを
    特徴とする保冷体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし4のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記保冷容器は、合成樹脂製の容器本体と、該容器本体
    に嵌合する合成樹脂製の蓋体とで構成される断熱容器で
    あることを特徴とする保冷体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105324618A (zh) * 2013-01-28 2016-02-10 确保冷藏有限公司 制冷设备
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