JPH10169828A - 弁開度制御装置 - Google Patents

弁開度制御装置

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JPH10169828A
JPH10169828A JP35231796A JP35231796A JPH10169828A JP H10169828 A JPH10169828 A JP H10169828A JP 35231796 A JP35231796 A JP 35231796A JP 35231796 A JP35231796 A JP 35231796A JP H10169828 A JPH10169828 A JP H10169828A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御弁の開口部の開度を線形的に変化させる
と共に、弁体の有する不感帯を実質的に除去する。 【解決手段】 円形の開口部を有するスプール弁と、ス
プールを移動させる制御パルス信号を出力するコントロ
ーラと、目標値設定部と、位置検出センサとを備えた油
圧シリンダ制御装置において、前記コントローラは、目
標値と検出値との差を算出し、この差に基づいて指令パ
ルス信号を算出する。そして、信号変換関数を用いて指
令パルス信号を制御パルス信号に変換し、制御パルス信
号をスプール弁の電磁パイロット部に出力する。これに
より、スプールの移動を制御し、前記目標値と検出値と
の差に対して、開口部の開度を線形的に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧制御回
路や空圧制御回路等に適用される弁開度制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等には、エンジンのバル
ブタイミング制御を行うための油圧制御回路が設けら
れ、該油圧制御回路には、流体源と制御対象物との間に
設けられ、弁体の変位に応じて開口部の開度を変化させ
ることにより流体源から制御対象物に供給される流体を
制御する制御弁と、該制御弁の弁体の変位を制御する弁
体制御手段とからなる弁開度制御装置が設けられてい
る。
【0003】以下、従来技術による弁開度制御装置を油
圧シリンダ制御装置に適用した場合を例に挙げ、図5な
いし図7に基づいて説明する。
【0004】1はポンプ2、タンク3を含む油圧源、4
は該油圧源1に配管5を介して接続された制御対象物と
しての油圧シリンダで、該油圧シリンダ4は、シリンダ
4Aと、該シリンダ4A内に摺動可能に設けられたピス
トン4Bと、一端側が該ピストン4Bに固着され、他端
側がシリンダ4A外に突出したロッド4Cとから構成さ
れている。そして、油圧シリンダ4は、ピストン4Bに
よって画成された2つの油室4D,4Eに配管5を介し
て油液が供給されることにより、ロッド4Cを矢示A方
向に伸長させ、矢示B方向に縮小させるものである。
【0005】6は制御弁としてのスプール弁である。7
はスプール弁6の外形をなす弁ケーシングであり、該弁
ケーシング7の周面には、油圧源側ポート8、排出側ポ
ート9、開口部としてのアクチュエータ側ポート10,
11が設けられている。また、弁ケーシング7の右側端
部には、他の排出側ポート12が設けられている。
【0006】そして、図5中右下側に位置する油圧源側
ポート8は、ポンプ2に接続され、図5中左下側に位置
する排出側ポート9は、タンク3に接続されている。ま
た、図5中右上側に位置するアクチュエータ側ポート1
0は、油圧シリンダ4の給排口4Fに接続され、図5中
左上側に位置するアクチュエータ側ポート11は、油圧
シリンダ4の給排口4Gに接続されている。さらに、ア
クチュエータ側ポート10,11はポートの形状が、例
えば円形の円形ポートである。また、排出側ポート12
はタンク3に接続されている。
【0007】13は弁ケーシング7内に変位可能に設け
られた弁体としてのスプールであり、該スプール13に
は、2個のランド13A,13Bが設けられ、図5中右
側に位置するランド13Aは、アクチュエータ側ポート
10の開,閉するもので、図5中左側に位置するランド
13Bは、アクチュエータ側ポート11を開,閉するも
のである。そして、該スプール13は、後述するよう
に、コントローラ17から出力される出力パルス信号の
デューティ比に比例して矢示C,D方向に移動する。
【0008】また、該スプール13の右端側と弁ケーシ
ング7の右側壁部との間には、排出側ポート12によっ
て開放されたばね室14が画成され、該ばね室14内に
は、スプール13を矢示D方向に付勢するばね15が設
けられている。さらに、該スプール13の左端側には、
後述する駆動ロッド16Cが連結されている。
【0009】16はスプール13を移動させるための電
磁パイロット部を示し、該電磁パイロット部16は、弁
ケーシング7の左端側に取付けられたケース16Aと、
該ケース16A内に設けられたコイル部16Bと、該コ
イル部16Bの内周側に摺動可能に設けられた駆動ロッ
ド16Cとから構成されている。
【0010】17はスプール13の移動制御を行うコン
トローラを示し、該コントローラ17は、マイクロコン
ピュータ等により構成され、該コントローラ17の入力
側には、後述する目標値設定部18と位置検出センサ1
9が接続され、出力側はスプール弁6の電磁パイロット
部16に接続されている。そして、該コントローラ17
は、目標値設定部18から入力される目標値と位置検出
センサ19から入力される検出値に基づいて、出力パル
ス信号のデューティ比を決定し、この出力パルス信号を
スプール弁6の電磁パイロット部16に向けて出力す
る。ここで、前記出力パルス信号は、そのデューティ比
を変化させることにより、スプール弁6のスプール13
を移動制御するためのパルス幅変調信号(PWM信号)
である。
【0011】18はコントローラ17に向けて目標値を
出力する目標値設定手段としての目標値設定部であり、
該目標値設定部18の具体例としては、油圧シリンダ制
御装置全体を制御するための上位コントローラや、手動
式の目標値入出力装置等である。ここで、目標値は、油
圧シリンダ4のロッド4Cを移動させる目標位置(油圧
シリンダ4に供給する油量)に対応した数値である。
【0012】19は検出手段としての位置検出センサを
示し、該位置検出センサ19は、アクチュエータ側ポー
ト10,11を介して油圧シリンダ4に給排される油量
に対応して決定される油圧シリンダ4のロッド4Cの現
在位置を検出し、この現在位置に対応した検出値をコン
トローラ17に出力するものである。
【0013】従来技術による弁開度制御装置は上述した
ような構成を有するもので、次にその動作を説明する。
【0014】まず、コントローラ17は、目標値設定部
18から出力される目標値と、位置検出センサ19から
出力される検出値とを受け取り、両者の差を演算する。
そして、コントローラ17は、この差に対応したデュー
ティ比を有する出力パルス信号を、スプール弁6の電磁
パイロット部16に向けて出力する。
【0015】そして、コントローラ17から出力された
出力パルス信号がスプール弁6の電磁パイロット部16
に入力されると、電磁パイロット部16のコイル16B
が出力パルス信号のデューティ比に応じて励磁される。
これにより、スプール13は、出力パルス信号のデュー
ティ比に比例して移動する。
【0016】即ち、出力パルス信号のデューティ比が5
0%のときには、スプール13は、図5に示すように、
中立位置(初期位置)に移動する。これにより、アクチ
ュエータ側ポート10,11はスプール13のランド1
3A,13Bによって完全に閉塞され、油圧シリンダ4
のロッド4Cが現在位置を維持するように制御される。
【0017】また、出力パルス信号のデューティ比が5
0%よりも大きいときには、スプール13はばね15に
抗して矢示C方向に移動する。これにより、アクチュエ
ータ側ポート10,11が部分的にまたは完全に開口
し、スプール弁6の油圧源側ポート8とアクチュエータ
側ポート10が接続されると共に、アクチュエータ側ポ
ート11と排出側ポート9とが接続される。この結果、
ポンプ2から吐出される油液が、油圧シリンダ4の油室
4Dに供給されると共に、油室4E内の油液がタンク3
に排出され、油圧シリンダ4のロッド4Cは矢示A方向
に伸長する。
【0018】一方、出力パルス信号のデューティ比が5
0%よりも小さいときには、スプール13は、矢示D方
向に移動する。これにより、アクチュエータ側ポート1
0,11が部分的にまたは完全に開口し、スプール弁6
の油圧源側ポート8とアクチュエータ側ポート11が接
続されると共に、アクチュエータ側ポート10と排出側
ポート12とが接続される。この結果、ポンプ2から吐
出される油液が、油圧シリンダ4の油室4Eに供給され
ると共に、油室4D内の油液がタンク3に排出され、油
圧シリンダ4のロッド4Cは矢示B方向に縮小する。
【0019】そして、伸長または縮小した後のロッド4
Cの新たな現在位置が位置検出センサ19によって検出
され、その新たな現在位置に対応した検出値がコントロ
ーラ17に再び入力される。コントローラ17は新たな
検出値と目標値に基づいて出力パルス信号のデューティ
比を再び決定し、スプール弁6の電磁パイロット部16
に向けて新たな出力パルス信号を出力する。そして、目
標値と検出値とが一致したとき、コントローラ17は、
デューティ比50%の出力パルス信号を出力する。これ
により、スプール13は中立位置に維持され、油圧シリ
ンダ4のロッド4Cは一定の位置に保持される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、スプール弁6のアクチュエータ側ポート1
0,11がそれぞれ円形ポートであるため、下記のよう
な問題がある。
【0021】スプール弁6のスプール13は、コントロ
ーラ17から出力される出力パルス信号のデューティ比
に比例して移動する。例えば、デューティ比が50%の
とき、スプール13は中立位置であり、スプール13の
ランド13Aは、図6に示すようにアクチュエータ側ポ
ート10を完全に閉塞している。そして、デューティ比
が50%から100%に向けて一定の割合で増加する
と、スプール13は一定の割合で矢示C方向に移動す
る。これにより、スプール13のランド13Aは図6中
の二点鎖線で示す位置に向けて一定の割合で移動し、ア
クチュエータ側ポート10は開度(開口面積)を増して
いく。しかし、この場合、アクチュエータ側ポート10
は円形ポートであるため、アクチュエータ側ポート10
の開度は、一定の割合で増加しない。即ち、スプール1
3の移動量(出力パルス信号のデューティ比)に対し
て、アクチュエータ側ポート10の開度が線形的に変化
しない。
【0022】ここで、図7中の特性線Aは、出力パルス
信号のデューティ比と、アクチュエータ側ポート10,
11の開度との関係を示している。即ち、図7中のグラ
フの横軸が出力パルス信号のデューティ比を示し、縦軸
がアクチュエータ側ポート10,11の開度を示してい
る。そして、縦軸の値が「0%」のとき、スプール13
が中立位置にあり、アクチュエータ側ポート10,11
の開度が零の状態であることを示している。また、縦軸
の値が100%のときは、スプール13が矢示C方向に
最大に移動したことにより、アクチュエータ側ポート1
0,11の開度が最大の状態であることを示し、縦軸の
値が−100%のときは、スプール13が矢示D方向に
最大に移動したことにより、アクチュエータ側ポート1
0,11の開度が最大の状態であることを示している。
【0023】さて、この図7によれば、アクチュエータ
側ポート10,11の開度は、出力パルス信号のデュー
ティ比が50%付近で変化が小さく、出力パルス信号の
デューティ比が25%,75%付近で変化が大きいとい
った特性がある。このように、出力パルス信号のデュー
ティ比に対して、アクチュエータ側ポート10,11の
開度が非線形的に変化すると、油圧シリンダ4に給排さ
れる圧油の流量が非線形的に変化する。
【0024】従って、油圧シリンダ4のロッド4Cを微
小な移動量で移動制御するために、コントローラ17か
ら電磁パイロット部16に向けてデューティ比が50%
付近の出力パルス信号を出力した場合には、ロッド4C
の移動は意に反して小さくなる。この結果、ロッド4C
の移動制御の速応性が低下するという問題がある。
【0025】逆に、油圧シリンダ4のロッド4Cを大き
な移動量で移動制御するために、コントローラ17から
電磁パイロット部16に向けてデューティ比が25%,
75%程度の出力パルス信号を出力した場合には、ロッ
ド4Cの移動は意に反して大きくなる場合があり、ロッ
ド4Cの移動が不安定となる。この結果、大きな移動量
で移動制御されるときの安定性を重視して制御ゲインを
小さくすると、小さな移動量で移動制御する際に、応答
速度が遅く、さらに目標位置付近でのロッド4Cの移動
制御において定常偏差が大きくなるという問題がある。
【0026】さらに、このような問題は、スプール弁6
のアクチュエータ側ポート10,11の形状が円形の場
合に限らず、楕円形、菱形、台形等の場合にも生じる。
【0027】また、一般に、スプール弁6は、図6に示
すように、スプール13のランド13A,13Bの幅寸
法がアクチュエータ側ポート10,11の直径よりも微
小寸法Eだけ大きくなるように設定されている。これ
は、ポート閉塞時の安定性を確保するためである。しか
し、このため、図7に示すように、出力パルス信号のデ
ューティ比が(50±α)%のときには、スプール13
が出力パルス信号に対応して微小距離だけ移動したにも
拘らず、アクチュエータ側ポート10,11が全く開口
しない領域、いわゆる「不感帯」が形成されてしまう。
この結果、ロッド4Cの微小な制御を高精度に行うこと
ができず、移動制御の速応性が低下し、定常偏差が発生
するという問題がある。
【0028】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、制御弁の開口部の開度を線形的に調整す
ることができると共に、弁体の有する不感帯を実質的に
除去できるようにした弁開度制御装置を提供することを
目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1に係る発明は、流体源と制御対象物との
間に設けられ、弁体の変位に応じて開口部の開度を変化
させることにより前記流体源から制御対象物に供給され
る流体を制御する制御弁と、該制御弁の弁体の変位を制
御する弁体制御手段とからなる弁開度制御装置におい
て、前記弁体制御手段は、前記制御対象物に供給する流
体の目標値を設定する目標値設定手段と、前記制御弁か
ら制御対象物に流体を供給することにより前記制御対象
物の状態を検出する検出手段と、前記目標値設定手段に
よる目標値と該検出手段による検出値との差に対応した
指令信号を出力する指令信号出力手段と、該指令信号出
力手段による指令信号を入力することにより、前記制御
弁の開口部の開度が指令信号に対して線形な特性で変化
するように前記制御弁の弁体を変位させる弁体制御信号
を前記制御弁に出力する弁体制御信号出力手段とから構
成したことにある。
【0030】このような構成において、目標値設定手段
は、制御対象物に供給する流体の目標値を出力する。こ
の目標値は、制御対象物に供給する流体量に直接相当す
る数値でもよく、また制御対象物に供給する流体量に対
応した他の数値でもよく、例えばこの目標値は、流体量
に対応して決定される制御対象物の駆動部分の変位量に
相当する数値でもよい。
【0031】また、検出手段は、制御対象物に流体が供
給されている現在の状態を検出し、その検出結果に対応
した検出値を出力する。ここで、検出値は、制御対象物
に現在供給されている流体量に直接相当する数値でもよ
く、また制御対象物に現在供給されている流体量に対応
した他の数値でもよく、例えばこの検出値は、流体量に
対応して決定される制御対象物の駆動部分の変位量に相
当する数値でもよい。
【0032】そして、指令信号出力手段は、前記目標値
と検出値をそれぞれ受け取り、目標値と検出値の差を算
出し、この差に対応した指令信号を出力する。さらに、
弁体制御手段は、前記指令信号を受け取り、制御弁の開
口部の開度が前記指令信号に対して線形な特性で変化す
るように弁体を変位させる弁体制御信号を導出し、この
弁体制御信号を制御弁に出力する。これにより、弁体が
弁制御信号に応じて変位し、指令信号出力手段により算
出された指令信号(目標値と検出値との差)に対して、
線形な特性をもって開口部の開度が変化する。
【0033】特に、請求項4に係る発明のように、開口
部の形状が円形、楕円形または菱形の場合でも、開口部
の開度が前記指令信号に対して線形な特性をもって変化
するように弁体を変位させることができる。
【0034】請求項2に係る発明は、弁体制御信号出力
手段は、指令信号出力手段から入力される指令信号に対
して制御弁の開口部が線形な特性で変化する弁体制御信
号を出力するための信号変換関数を記憶した関数記憶手
段と、該関数記憶手段に記憶された信号変換関数を用い
て指令信号出力手段による指令信号を弁体制御信号に変
換する信号変換手段とから構成したことにある。
【0035】このような構成において、信号変換関数
は、指令信号出力手段からの指令信号を、開口部の開度
がこの指令信号に対して線形な特性で変化するように弁
体を変位させる弁体制御信号に変換する関数であり、こ
の信号変換関数は、例えば所定の演算式として、また
は、指令信号と弁体制御信号の関係を逐一記憶したデー
タテーブルとして信号記憶手段に記憶されている。
【0036】そして、信号変換手段は、この信号変換関
数を用いて指令信号を弁体制御信号に変換する。ここ
で、信号変換関数が演算式として記憶されている場合に
は、この演算式に指令信号の値を入力することにより、
この演算式の解として弁体制御信号を得ることができ
る。また、信号変換関数がデータテーブルとして記憶さ
れている場合には、このデータテーブルを参照し、指令
信号の値に対応した弁体制御信号の値を読出すようにす
る。
【0037】請求項3に係る発明は、関数記憶手段に記
憶された信号変換関数は、指令信号出力手段による指令
信号が零のときには制御弁の弁体を初期位置に変位させ
る弁体制御信号を出力し、前記指令信号が弁体の有する
不感帯幅に対応した所定範囲内のときには前記不感帯を
僅かに超える位置まで弁体を変位させる弁体制御信号を
出力し、前記指令信号が前記所定範囲外のときには制御
弁の開口部の開度が前記指令信号に対して線形な特性で
変化するように弁体を変位させる弁体制御信号を出力す
る構成としたことにある。
【0038】このように構成したことにより、指令信号
が零のとき、即ち、目標値設定手段による目標値と検出
手段による検出値とが一致しているときには、指令信号
は、信号変換関数によって、弁体を初期位置に移動させ
る弁体制御信号に変換される。ここで、初期位置とは、
開口部を完全に閉塞させるために設定された弁体の位置
である。従って、このように変換された弁体制御信号を
制御弁に出力すると、制御弁の弁体は初期位置に移動
し、開口部は完全に閉塞される。
【0039】また、弁体が有する不感帯幅に対応した所
定範囲内のときには 指令信号は、前記不感帯を僅かに
超える位置まで弁体を移動させる弁体制御信号に変換さ
れる。ここで、前記不感帯は、初期位置の近傍に存在
し、機械的な誤差等により、弁体が初期位置に対して僅
かに位置ずれしても、開口部の全閉状態を維持するため
の領域である。そして、前記所定範囲は、この不感帯幅
に対応するように設定された数値範囲である。従って、
このように変換された弁体制御信号を制御弁に出力する
と、制御弁の弁体は前記不感帯を僅かに超える位置まで
移動し、開口部は僅かに開口する。
【0040】さらに、指令信号が前記所定範囲外のとき
には、指令信号は、開口部の開度が指令信号に対して線
形な特性で変化するように弁体を移動させる弁体制御信
号に変換される。従って、このように変換された弁体制
御信号を制御弁に出力すると、制御弁の弁体は、開口部
の開度が指令信号に対して線形な特性で変化するように
移動し、開口部の開度は、指令信号に対して線形な特性
をもって調整される。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0042】ここで、図1ないし図4は本発明の実施例
による弁開度制御装置としての油圧シリンダ制御装置を
示している。なお、本実施例では、前述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0043】21はスプール13の移動制御を行う本実
施例によるコントローラで、該コントローラ21は、例
えばマイクロコンピュータ等により構成され、該コント
ローラ21にはROM、RAM等からなる関数記憶手段
としての記憶部21Aが設けられている。そして、該コ
ントローラ21の記憶部21Aには、図2に示すような
スプール制御処理プログラムと、図3に示すように、指
令パルス信号を制御パルス信号に変換するための信号変
換関数が記憶されている。
【0044】また、該コントローラ21の入力側には、
目標値設定部18と位置検出センサ19が接続され、出
力側はスプール弁6の電磁パイロット部16に接続され
ている。そして、該コントローラ21は、後述するよう
に、スプール制御処理プログラムを実行させ、目標値設
定部18から出力される目標値と位置検出センサ19か
ら出力される検出値に基づいて指令パルス信号を算出
し、指令パルス信号を信号変換関数を用いて弁体制御信
号としての制御パルス信号に変換し、この制御パルス信
号をスプール弁6の電磁パイロット部16に向けて出力
する。
【0045】本実施例による油圧シリンダ制御装置は上
述したような構成を有するもので、スプール弁6の動
作、油圧シリンダ4への油液の給排等の動作については
前記従来技術によるものと格別差異はない。ところが、
本実施例による油圧シリンダ制御装置は、コントローラ
21に記憶されたスプール制御処理プログラム、信号変
換関数によってスプール13の移動を制御する点で従来
技術と異なる。
【0046】ここで、スプール制御処理プログラムの内
容について、図2を参照しつつ説明する。
【0047】図2中のステップ1では、目標値設定部1
8から出力される目標値を読込み、ステップ2では、位
置検出センサ19から出力される検出値を読込む。そし
て、ステップ3では、目標値と検出値との差値を算出す
る。
【0048】ステップ4では、ステップ3で算出した差
値にP制御(比例制御)を施し、ステップ5では、この
差値に基づいて指令パルス信号を算出する。ここで、指
令パルス信号は、前記目標値と検出値との差値に対応し
たデューティ比を有するパルス幅変調信号(PWM信
号)である。
【0049】ここで、指令パルス信号について詳しく説
明すると、例えば、ステップ3による目標値と検出値と
の差値が零のときには、油圧シリンダ4のロッド4Cを
伸長,縮小させる必要がないため、スプール弁6のスプ
ール13を中立位置(初期位置)に移動させる必要があ
る。このときには、指令パルス信号のデューティ比は5
0%に設定される。また、前記差値に基づいて演算した
結果、ロッド4Cを伸長させるときには、スプール13
を図1中の矢示C方向に移動させる必要があるため、指
令パルス信号のデューティ比は50%より大きい値に設
定される。また、前記差値に基づいて演算した結果、ロ
ッド4Cを縮小させるときには、スプール13を図1中
の矢示D方向に移動させる必要があるために、指令パル
ス信号のデューティ比は50%より小さい値に設定され
る。
【0050】ステップ6では、コントローラ21の記憶
部21Aに記憶された信号変換関数を用いて、指令パル
ス信号を制御パルス信号に変換する。ここで、信号変換
関数は、図3中の特性線Bに示すような特性を有する関
数であり、この信号変換関数は、例えば所定の演算式と
して、または、特性線Bをデジタル化したデータテーブ
ルとしてコントローラ21の記憶部21Aに記憶されて
いる。また、この信号変換関数は、スプール13が有す
る不感帯の大きさ、アクチュエータ側ポート10,11
の形状、大きさ等に基づいて、予め設定され、コントロ
ーラ21の記憶部21Aに予め記憶されている。
【0051】そして、このステップ6では、信号変換関
数が演算式の場合には、該演算式に指令パルス信号のデ
ューティ比の値を入力して制御パルス信号のデューティ
比を導出するといった手段により、指令パルス信号を制
御パルス信号に変換する。また、信号変換関数がデータ
テーブルの場合には、指令パルス信号のデューティ比の
値に対応した制御パルス信号のデューティ比の値を該デ
ータテーブルから読出すといった手段により、指令パル
ス信号を制御パルス信号に変換する。
【0052】ステップ7では、制御パルス信号を電磁パ
イロット部16に向けて出力する。これにより、スプー
ル13が制御パルス信号のデューティ比に対応して矢示
C,D方向に移動し、アクチュエータ側ポート10,1
1の開度が調整される。この結果、油圧シリンダ4への
油液の給排が制御され、ロッド4Cの伸長,縮小が制御
される。その後、ステップ8に移行し、ステップ8でリ
ターンする。
【0053】このようなステップ1〜ステップ8の処理
が、目標値設定部18からの目標値と、位置検出センサ
19からの検出値との差値が零になるまで繰り返され
る。これにより、油圧シリンダ4のロッド4Cが目標位
置に向けて伸長,縮小する。
【0054】ここで、指令パルス信号が、信号変換関数
によってどのような特性で弁体制御信号に変換されるか
について、図3に基づいて詳説する。なお、図3の横軸
は指令パルス信号のデューティ比を示し、縦軸は制御パ
ルス信号のデューティ比を示している。
【0055】まず第1に、下記の数1に示すように、指
令パルス信号のデューティ比が50%のとき、指令パル
ス信号は、信号変換関数によって、デューティ比が50
%の制御パルス信号に変換される。
【0056】
【数1】Rps(duty=50)→ Cps(dut
y=50) 但し、「Rps」は指令パルス信号、「Cps」は制御
パルス信号、「duty=50」はデューティ比が50
%であることを意味する。
【0057】即ち、指令パルス信号のデューティ比が5
0%のときには、デューティ比の変更は行われず、指令
パルス信号がそのまま制御パルス信号となる。そして、
デューティ比50%の制御パルス信号が電磁パイロット
部16に出力されると、スプール13が中立位置に移動
し、アクチュエータ側ポート10,11が完全に閉塞さ
れ、アクチュエータ側ポート10,11の開度はそれぞ
れ零となる。これにより、油圧シリンダ4への油液の給
排は行われず、ロッド4Cは現在位置に維持される。
【0058】第2に、下記の数2に示すように、指令パ
ルス信号のデューティ比が50%でなく、かつ(50±
α)%の範囲内のとき、指令パルス信号は、信号変換関
数によって、デューティ比が(50±β)%の制御パル
ス信号に変換される。即ち、指令パルス信号のデューテ
ィ比が50%より大きく、かつ(50+α)%以下のと
き、指令パルス信号は、デューティ比が(50+β)%
の制御パルス信号に変換され、指令パルス信号のデュー
ティ比が50%より小さく、かつ(50−α)%以下の
とき、指令パルス信号は、デューティ比が(50−β)
%の制御パルス信号に変換される。
【0059】
【数2】Rps(50<duty≦50+α)→ Cp
s(duty=50+β) Rps(50−α≦duty<50)→ Cps(du
ty=50−β)
【0060】ここで、指令パルス信号のデューティ比が
50%より大きく、かつ(50+α)%以下の範囲と、
指令パルス信号のデューティ比が50%より小さく、か
つ(50−α)%以下の範囲は、スプール13が有する
不感帯幅に対応した範囲であり、この範囲は、スプール
13のランド13A,13Bの幅寸法とアクチュエータ
側ポート10,11の直径寸法との差(図6中の寸法
E)によって決定される。即ち、「α」は図6中の寸法
Eに対応した数値である。
【0061】これに対し、「β」は、「α」より僅かに
大きい値に設定されている。この結果、デューティ比
(50+α)%の指令パルス信号を、デューティ比(5
0+β)%の制御パルス信号に変換すると、デューティ
比は僅かに増大する。また、デューティ比(50−α)
%の指令パルス信号を、デューティ比(50−β)%の
制御パルス信号に変換すると、デューティ比は僅かに減
少する。
【0062】従って、指令パルス信号のデューティ比が
50%でなく、かつ(50±α)%の範囲内のときに
は、指令パルス信号を、デューティ比が(50±β)%
の制御パルス信号に変換し、この制御パルス信号を電磁
パイロット部16に出力することにより、不感帯を僅か
に脱出した位置までスプール13を移動させることがで
きる。これにより、アクチュエータ側ポート10,11
を僅かながら確実に開口させることができ、油圧シリン
ダ4への油液の給排を確実に行って、ロッド4Cの微小
距離だけ伸長,縮小させることができる。
【0063】第3に、下記の数3に示すように、指令パ
ルス信号のデューティ比が(50+α)%より大きい値
のとき、または、(50−α)%より小さい値のとき、
信号変換関数は、図4中の特性線Cに示すように、アク
チュエータ側ポート10,11の開度が、指令パルス信
号のデューティ比に対して線形な特性で変化するよう
に、指令パルス信号を制御パルス信号に変換する。
【0064】
【数3】Rps(duty>50+α)→ Cps(d
uty=γ) Rps(50−α>duty)→ Cps(duty=
δ) 但し、「γ」、「δ」は、指令パルス信号のデューティ
比に対してアクチュエータ側ポート10,11の開度が
線形な特性で変化するように設定された制御パルス信号
のデューティ比の値を示す。
【0065】そして、この制御パルス信号を電磁パイロ
ット部16に出力すると、スプール13が制御パルス信
号のデューティ比に対応して移動する。これにより、ア
クチュエータ側ポート10,11の開度を、特性線Cに
示すような線形的な特性をもって調整することができ
る。従って、油圧シリンダ4へ給排される圧油の量を特
性線Cに示すような線形的な特性をもって可変制御する
ことができ、ロッド4Cを線形的な特性で伸長,縮小さ
せることができる。
【0066】かくして、本実施例では、図3に示すよう
な信号変換関数を用いて、指令パルス信号を制御パルス
信号に変換することにより、指令パルス信号のデューテ
ィ比が50%のときには、スプール13を中立位置に移
動させ、アクチュエータ側ポート10,11を全閉する
ことができる。また、指令パルス信号のデューティ比が
50%でなく、かつ(50±α)%の範囲内のときに
は、スプール13を不感帯の外側に移動させ、アクチュ
エータ側ポート10,11を僅かに開口させることがで
きる。さらに、指令パルス信号のデューティ比が(50
+α)%より大きいとき、または(50−α)%より小
さいときには、アクチュエータ側ポート10,11の開
度を、指令パルス信号のデューティ比に対して線形な特
性で変化するように調整することができる。
【0067】これにより、本実施例によれば、スプール
13が有する不感帯を、スプール制御処理プログラムに
よる制御処理によって、実質的に除去することができ
る。また、アクチュエータ側ポート10,11が円形ポ
ートであっても、指令パルス信号のデューティ比とアク
チュエータ側ポート10,11の開度との関係を、図4
中の特性線Cに示すような線形特性にすることができ
る。
【0068】特に、信号変換関数は、スプール13が有
する不感帯の幅、アクチュエータ側ポート10,11の
直径等、スプール弁6固有の寸法関係や機械的な誤差を
予め、実験等により分析し、この分析結果に基づいて作
成したものである。これにより、製造誤差等により不感
帯の幅やアクチュエータ側ポート10,11の直径寸法
が、採用するスプール弁6毎にまちまちでも、採用する
スプール弁6に適合した信号変換関数を作成して、コン
トローラ21の記憶部21Aに記憶させることによっ
て、当該スプール弁6の有する不感度帯を確実に除去で
き、アクチュエータ側ポート10,11の開度を、目標
値と検出値との差に対して正確に線形化することができ
る。従って、本実施例によれば、理論的な数式演算や学
習機能等によって不感帯を除去する他の従来技術と比較
して、不感帯の除去等を正確に行うことができる。
【0069】以上より、本実施例によれば、スプール1
3が不感帯を有しており、かつアクチュエータ側ポート
10,11が円形ポートでも、アクチュエータ側ポート
10,11の開度を高精度に調整でき、アクチュエータ
側ポート10,11を通過して油圧シリンダ4に給排さ
れる油量を高精度に制御することができる。これによ
り、油圧シリンダ4のロッド4Cを微小に、かつ高精度
に伸長,縮小させることができ、図1に示すようなフィ
ードバック制御系において、ロッド4Cの移動を制御す
ることに関し、速応性を向上させることができると共
に、定常偏差を小さくすることができる。
【0070】なお、前記実施例で述べたスプール制御処
理プログラムのうち、ステップ1〜ステップ5が本発明
の指令信号出力手段の具体例であり、ステップ6、ステ
ップ7が弁体制御信号出力手段の具体例である。また、
ステップ6が信号変換手段の具体例である。
【0071】また、前記実施例では、コントローラ21
の記憶部21Aに記憶されたスプール制御処理プログラ
ムを実行し、指令パルス信号を制御パルス信号に変換す
る処理をコントローラ21の内部で行うものとして述べ
たが、本発明はこれに限らず、信号変換関数を用いて指
令パルス信号を制御パルス信号に変換する専用の処理装
置を、コントローラ21とは別に設け、該処理装置をコ
ントローラ21とスプール弁6の電磁パイロット部16
との間に接続する構成としてもよい。
【0072】また、前記実施例では、アクチュエータ側
ポート10,11のポート形状が円形である場合を例に
挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、アクチュエー
タ側ポート10,11のポート形状が楕円形、菱形、多
角形でもよい。
【0073】また、前記実施例では、電磁パイロット部
16を有するスプール弁6を例に挙げて述べたが、本発
明はこれに限らず、ステッピングモータ等で駆動する制
御弁装置でもよい。
【0074】また、前記実施例では、制御弁としてスプ
ール弁6を例に挙げたが、本発明はこれに限らず、スラ
イド弁、バタフライ弁等でもよい。さらに、前記実施例
では、制御対象物として油圧シリンダを例に挙げたが、
油圧モータ、エアシリンダ、エアモータ等でもよい。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したとおり、請求項1に係る発
明によれば、目標値と検出値との差に対向した指令信号
を入力することにより、前記指令信号に対して開口部の
開度が線形な特性で変化するように制御弁の弁体を変位
させる弁体制御信号を制御弁に出力し、この弁体制御信
号に対応して弁体を変位させる構成としたから、弁体の
有する不感帯を実質的に除去できると共に、開口部の開
度を線形的に変化させることができる。これにより、開
口部を通過する流体量を線形的に可変制御することがで
き、流体量の制御を高精度に行うことができる。
【0076】請求項2に係る発明によれば、弁体制御信
号出力手段には、指令信号出力手段による指令信号を入
力することにより、開口部の開度が指令信号に対して線
形な特性で変化するように弁体を変位させる弁体制御信
号を導出する信号変換関数を記憶した関数記憶手段と、
該関数記憶手段に記憶された信号変換関数を用いて指令
信号出力手段による指令信号を弁体制御信号に変換する
信号変換手段とを備える構成としたから、容易かつ正確
に、開口部の開度を線形的に調整することができる。
【0077】請求項3に係る発明によれば、関数記憶手
段に記憶された信号変換関数を、指令信号が零のときに
は弁体を初期位置に変位させる弁体制御信号を導出し、
指令信号が弁体の有する不感帯幅に対応した所定範囲内
のときには前記不感帯を僅かに超える位置まで弁体を変
位させる弁体制御信号を導出し、指令信号が前記所定範
囲外のときには開口部の開度が指令信号に対して線形な
特性で変化するように弁体を変位させる弁体制御信号を
導出する構成としたから、弁体の有する不感帯を実質的
に除去できると共に、開口部の開度を線形的に調整する
ことができる。
【0078】また、請求項4に記載の発明のように、開
口部の形状が円形または楕円形の場合でも、開口部の開
度を線形的に調整することができ、開口部を通過する流
体量を高精度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧シリンダ制御装置、
油圧シリンダを示す断面図である。
【図2】スプール制御処理プログラムの内容を示す流れ
図である。
【図3】指令パルス信号のデューティ比と制御パルス信
号のデューティ比との関係を示す特性線図である。
【図4】指令パルス信号のデューティ比とアクチュエー
タ側ポートの開度との関係を示す特性線図である。
【図5】従来技術による油圧シリンダ制御装置、油圧シ
リンダを示す断面図である。
【図6】図5中のスプール弁の要部を矢示VI−VI方向か
らみた拡大断面図である。
【図7】出力パルス信号のデューティ比とアクチュエー
タ側ポートの開度との関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 油圧源 4 油圧シリンダ 4C ロッド 6 スプール弁 10,11 アクチュエータ側ポート(開口部) 13 スプール(弁体) 16 電磁パイロット部 21 コントローラ 21A 記憶部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体源と制御対象物との間に設けられ、
    弁体の変位に応じて開口部の開度を変化させることによ
    り前記流体源から制御対象物に供給される流体を制御す
    る制御弁と、 該制御弁の弁体の変位を制御する弁体制御手段とからな
    る弁開度制御装置において、 前記弁体制御手段は、前記制御対象物に供給する流体の
    目標値を設定する目標値設定手段と、 前記制御弁から制御対象物に流体を供給することにより
    前記制御対象物の状態を検出する検出手段と、 前記目標値設定手段による目標値と該検出手段による検
    出値との差に対応した指令信号を出力する指令信号出力
    手段と、 該指令信号出力手段による指令信号を入力することによ
    り、前記制御弁の開口部の開度が指令信号に対して線形
    な特性で変化するように前記制御弁の弁体を変位させる
    弁体制御信号を前記制御弁に出力する弁体制御信号出力
    手段とから構成してなる弁開度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記弁体制御信号出力手段は、前記指令
    信号出力手段から入力される指令信号に対して前記制御
    弁の開口部が線形な特性で変化する弁体制御信号を出力
    するための信号変換関数を記憶した関数記憶手段と、 該関数記憶手段に記憶された信号変換関数を用いて前記
    指令信号出力手段による指令信号を前記弁体制御信号に
    変換する信号変換手段とから構成してなる請求項1に記
    載の弁開度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記関数記憶手段に記憶された信号変換
    関数は、前記指令信号出力手段による指令信号が零のと
    きには前記制御弁の弁体を初期位置に変位させる弁体制
    御信号を出力し、前記指令信号が前記弁体の有する不感
    帯幅に対応した所定範囲内のときには前記不感帯を僅か
    に超える位置まで前記弁体を変位させる弁体制御信号を
    出力し、前記指令信号が前記所定範囲外のときには前記
    制御弁の開口部の開度が前記指令信号に対して線形な特
    性で変化するように前記弁体を変位させる弁体制御信号
    を出力する構成とした請求項1または2に記載の弁開度
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御弁の開口部は円形、楕円形また
    は菱形である請求項1,2または3に記載の弁開度制御
    装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100668409B1 (ko) 2003-07-09 2007-01-16 가부시키카이샤 나브코 선박용 스풀밸브
JP2007107539A (ja) * 2001-07-18 2007-04-26 Denso Corp 制御装置
JP2009138642A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Toyota Motor Corp 可変動弁制御装置
JP2014511983A (ja) * 2011-04-12 2014-05-19 ハスキー インジェクション モールディング システムズ リミテッド 流体ボトルアセンブリと、成形システムと関連付けられた油圧アキュムレータアセンブリとの間の流体圧力の調節のための圧力制御アセンブリを含む装置
CN109595377A (zh) * 2019-01-18 2019-04-09 扬州电力设备修造厂有限公司 一种远距离分体电动执行机构调节控制方法

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