JPH10169720A - 無段変速機用vベルト - Google Patents

無段変速機用vベルト

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JPH10169720A
JPH10169720A JP33218996A JP33218996A JPH10169720A JP H10169720 A JPH10169720 A JP H10169720A JP 33218996 A JP33218996 A JP 33218996A JP 33218996 A JP33218996 A JP 33218996A JP H10169720 A JPH10169720 A JP H10169720A
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Daisuke Kobayashi
大介 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期隙間を低減してVベルトの滑りを確実に
抑制する。 【解決手段】 積層リング3の周方向に相互に当接可能
に連接して配列される多数のV型のエレメント20を備
え、隣接するエレメント同士が相対的に屈曲することに
よりプーリに巻き掛けられると共に、各エレメント20
の前面側には少なくとも1つ以上の柱体状の突起部21
を、後面側にはこれと嵌合する穴部9を備えて、エレメ
ント20の幅方向の位置が互いに規制される無段変速機
用のVベルトにおいて、前記エレメント20の柱体状の
突起部21の先端形状を、エレメント21の内周側に向
かって突起高さが減少する傾斜面22に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無段変速機の円
錐プーリに巻き掛けられて動力を伝達するVベルトの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無段変速機用のVベルトとして
は、例えば実開昭63ー72347号公報に開示されて
いるようなものが知られている。
【0003】これは、図8〜図11に示すように、Vベ
ルト1が複数の無終端状リング3a〜3nを積層して形
成される積層リング3と、この積層リング3の長手方向
(周方向)に相互に当接可能に連接して配列される多数
のV型のエレメント2とから構成され、エンジン等に連
結された一対の円錐状の入力プーリ11と、同じく駆動
軸に連結された一対の円錐状の出力プーリ12に巻き掛
けられ、これら入出力プーリ11,12はV字状の溝幅
を可変に構成され、この溝幅を変更することによりVベ
ルト1の走行半径、すなわち変速比を連続的に変更する
ものである。
【0004】Vベルト1を構成するエレメント2には、
入出力プーリ11,12のV型溝に摩擦接触する傾斜端
面5,5と、前面下半部に先細り状の傾斜面6およびロ
ッキングエッジ7とが形成され、このロッキングエッジ
7を回転ピッチとして隣接するエレメント2,2同士が
当接して屈曲することにより、Vベルト1の円錐プーリ
への巻き掛けが可能になっている。
【0005】また、エレメント2の前面上半部には円柱
状の突起部8が突設され、これに隣接して先行するエレ
メント2の後面に形成される円形断面の穴部9との嵌め
合いにより、隣接エレメント2,2同士の幅方向(図9
の左右方向)の変位は互いに規制され、多数のエレメン
ト2は、入力プーリ11と出力プーリ12との間を走行
する際にも直線状に整列して走行可能となる。なお、図
11において、Vベルト1の走行方向(図10の右方
向)がエレメント2の前面となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな上記従来の無段変速機用のVベルトにあっては、図
12、図13に示すように、組み立てる際に隣接するエ
レメント2,2同士の隙間を極力少なく組み立てようと
しても、エレメント2の前面上半部に形成される円柱状
の突起部8がエレメント2の板厚より突出しているた
め、積層リング3の長手方向にエレメント2を突起部8
と穴部9とを嵌合させて順次組み付けていくと、最後の
1枚のエレメント2を組み付けるために、突起部8の高
さのおよそ2倍の隙間が必要となり、これが各エレメン
ト2,2間の微小な初期隙間Csとして残存してしま
う。
【0007】したがって、このようにVベルト1を組み
立てる際の初期隙間Csと、Vベルト1を入出力プーリ
11,12に巻き掛けて運転する際に、積層リング3に
張力が作用し、この積層リング3が伸びることで発生す
る隙間とが原因となって、Vベルト1と入出力プーリ1
1,12との間に滑りが発生し、動力伝達効率の低下や
Vベルト1の耐久性の低下を招くという問題があった。
【0008】この発明は、Vベルトを組み立てる際に発
生する初期隙間を低減させ、Vベルトの滑りを確実に抑
制可能な無段変速機用Vベルトを提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、複数の無
終端状リングを積層して形成された積層リングと、この
積層リングの周方向に相互に当接可能に連接して配列さ
れる多数のV型のエレメントと、これら各エレメントの
前面内周側に形成されて肉厚の減少する傾斜面と、前記
傾斜面の開始位置に形成されて隣接するエレメントの後
面側と当接可能なロッキングエッジとを備えて、隣接す
るエレメント同士が相対的に屈曲することによりプーリ
に巻き掛けられる無段変速機用のVベルトであって、こ
れら各エレメントの前面側には少なくとも1つ以上の柱
体状の突起部を、後面側にはこれと嵌合する穴部を備え
て、エレメントの幅方向の位置が互いに規制される無段
変速機用のVベルトにおいて、前記エレメントの柱体状
の突起部の先端形状は、エレメントの内周側に向かって
突起高さが減少する傾斜面に形成される。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、エレ
メントの柱体状の突起部の傾斜面の角度θ1は、Vベル
トをほぼ真円状態にしたときの隣接エレメント同士の相
対屈曲角をθ2、Vベルトを最小曲率半径に屈曲したと
きの隣接エレメント同士の相対屈曲角をθ3として、θ
2≦θ1≦θ3の関係に設定した。
【0011】第3の発明は、複数の無終端状リングを積
層して形成された積層リングと、この積層リングの周方
向に相互に当接可能に連接して配列される多数のV型の
エレメントと、これら各エレメントの前面内周側に形成
されて肉厚の減少する傾斜面と、前記傾斜面の開始位置
に形成されて隣接するエレメントの後面側と当接可能な
ロッキングエッジとを備えて、隣接するエレメント同士
が相対的に屈曲することによりプーリに巻き掛けられる
無段変速機用のVベルトにおいて、前記エレメントのう
ち、前面側に少なくとも1つ以上の柱体状の突起部を、
後面側に突起部と嵌合する穴部を備えた第1エレメント
を多数配設すると共に、その柱体状の突起部の先端形状
をエレメントの内周側に向かって突起高さが減少する傾
斜面に形成した第2エレメントを、多数の第1エレメン
トの間に少なくとも1つ以上配設した。
【0012】第4の発明は、第3の発明において、第2
エレメントを、多数の第1エレメントの間に少なくとも
2つ以上隣接させて配設した。
【0013】第5の発明は、第3または第4の発明にお
いて、第2エレメントの柱体状の突起部の傾斜面の角度
θ1は、Vベルトをほぼ真円状態にしたときの隣接エレ
メント同士の相対屈曲角をθ2、Vベルトを最小曲率半
径に屈曲したときの隣接エレメント同士の相対屈曲角を
θ3として、θ2≦θ1≦θ3の関係に設定した。
【0014】第6の発明は、複数の無終端状リングを積
層して形成された積層リングと、この積層リングの周方
向に相互に当接可能に連接して配列される多数のV型の
エレメントと、これら各エレメントの前面内周側に形成
されて肉厚の減少する傾斜面と、前記傾斜面の開始位置
に形成されて隣接するエレメントの後面側と当接可能な
ロッキングエッジとを備えて、隣接するエレメント同士
が相対的に屈曲することによりプーリに巻き掛けられる
無段変速機用のVベルトにおいて、積層リングに、前面
側に少なくとも1つ以上の柱体状の突起部を、後面側に
突起部と嵌合する穴部を備えた第1エレメントを多数組
み付けると共に、第1エレメントとは柱体状の突起部の
先端形状が異なる少なくとも1つ以上の第2エレメント
を、第1エレメントの組み付け後に積層リングに組み付
ける。
【0015】
【発明の効果】したがって、第1の発明によれば、エレ
メントの柱体状の突起部の先端形状を、エレメントの内
周側に向かって突起高さが減少する傾斜面に形成するこ
とにより、隣接するエレメント同士が屈曲した状態で
は、突起部と隣接するエレメントとの隙間を減少させる
ことができるため、Vベルトを組み立てる際の初期隙間
を低減し、初期隙間に起因するVベルトとプーリとの滑
りを抑制して、動力伝達効率およびVベルトの耐久性を
向上させることができる。
【0016】第2の発明によれば、エレメントの柱体状
の突起部の傾斜面の角度θ1を、Vベルトをほぼ真円状
態にしたときの隣接エレメント同士の相対屈曲角をθ
2、Vベルトを最小曲率半径に屈曲したときの隣接エレ
メント同士の相対屈曲角をθ3としたときに、θ2≦θ
1≦θ3の関係に設定することにより、隣接するエレメ
ント同士が屈曲した状態での突起部と隣接エレメントと
の隙間を効果的に減少させることができ、そのためVベ
ルトを組み立てる際の初期隙間を効果的に低減し、初期
隙間に起因するVベルトとプーリとの滑りを抑制して、
動力伝達効率およびVベルトの耐久性を向上させること
ができる。
【0017】第3の発明によれば、多数の第1エレメン
トの間に、柱体状の突起部の先端形状をエレメントの内
周側に向かって突起高さが減少する傾斜面に形成した第
2エレメントを、少なくとも1つ以上配設することによ
り、大部分を従来の第1エレメントで構成したVベルト
であっても、Vベルトを組み立てる際の初期隙間を低減
することができる。
【0018】第4の発明によれば、多数の第1エレメン
トの間に、第2エレメントを2つ以上隣接させて配設す
ることにより、Vベルトを組み立てる際の初期隙間を効
率良く低減することができる。
【0019】第5の発明によれば、第2エレメントの柱
体状の突起部の傾斜面の角度θ1を、Vベルトをほぼ真
円状態にしたときの隣接エレメント同士の相対屈曲角を
θ2、Vベルトを最小曲率半径に屈曲したときの隣接エ
レメント同士の相対屈曲角をθ3としたときに、θ2≦
θ1≦θ3の関係に設定することにより、隣接するエレ
メント同士が屈曲した状態での突起部と隣接エレメント
との隙間を効果的に減少させることができる。
【0020】第6の発明によれば、Vベルトを組み立て
る際の初期隙間を低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】図1、図2は無段変速機用Vベルトの第1
の実施の形態を示し、Vベルト1は複数の無終端状リン
グ3a〜3nを積層して形成される積層リング3と、こ
の積層リング3の長手方向(周方向)に相互に当接可能
に連接して配列される多数のV型のエレメント20とか
ら構成される。
【0023】Vベルト1は、前図11のように入力プー
リ11と出力プーリ12に巻き掛けられて変速比を連続
的に変更しながら動力の伝達を行う無段変速機を構成す
るものである。
【0024】Vベルト1を構成するエレメント20に
は、入出力プーリ11,12のV型溝に摩擦接触する傾
斜端面5,5が幅方向の両側面に形成され、前面の下半
部にはVベルト1の内周側に向かって板厚(肉厚)の減
少する先細り状の傾斜面6と、この傾斜面6の開始位置
にロッキングエッジ7とが形成される。
【0025】そして、エレメント20の前面の上半部に
は円柱状の突起部21が突設され、これに隣接して先行
するエレメント20の後面に形成される円形断面の穴部
9との嵌め合いにより、隣接エレメント20,20同士
の幅方向の変位は互いに規制され、多数のエレメント2
0は、入力プーリ11と出力プーリ12との間を走行す
る際にも直線状に整列して走行可能となるが、その円柱
状の突起部21は、先端がエレメント20の内周側に向
かって突起高さが減少する傾斜面22で切除された形に
形成される。
【0026】図1において、図中左右方向がエレメント
20の幅方向となり、図2において、図中右側がエレメ
ント20の前面となり、Vベルト1の走行方向となる。
なお、前記従来例と同一のものには同一の符号を付して
ある。
【0027】次に、このような構成のVベルト1の作用
を説明する。
【0028】図3〜図5は、Vベルト1の組み立てに際
し、最後のエレメント20#を積層リング3に組み付け
るときの状態を示したものである。
【0029】具体的に、エレメント20の板厚を2m
m、突起部21の最大高さtを1mm、突起部21の直
径dを3mm、下半部の傾斜面6の傾斜角θ3を6°、
および突起部21の先端の傾斜面22の傾斜角θ1を、
Vベルト1を組み立てる際とほぼ同じ真円状態にしたと
きの隣接エレメント20,20同士の相対屈曲角θ2
(ベルト周長=700mmのとき約1°)に設定した場
合を例に、説明する。
【0030】この場合、隣接エレメント20,20同士
の相対屈曲角αは前記θ2であり、またエレメント20
の突起部21の先端の傾斜面22の傾斜角θ1も前記θ
2に概略等しいため、最後に組み付けるエレメント20
#の突起部21の先端の傾斜面22と、このエレメント
20#に隣接して先行する既に積層リング3に組み付け
られているエレメント20の後面との距離は、エレメン
ト20#の突起部21を従来の円柱(突起高さt=1m
m)で形成した場合と比較すると、d×tan(θ2)
=3×tan1°=0.05mm程度減少することにな
り、このためVベルト1を組み立てる際に発生する初期
隙間の量は、エレメント20#の前後より、0.05×
2=0.1mm程度減少することができる。
【0031】一方、Vベルト1を組み立てる際に、Vベ
ルト1に強制力を加えてVベルト1の曲率半径を局所的
に小さくことが可能であり、エレメント20の下半部の
傾斜面6の傾斜角θ3を6°とすれば、隣接エレメント
20,20同士の相対屈曲角αを最大6°まで大きくす
ることができる。
【0032】よって、エレメント20の突起部21の先
端の傾斜面22の傾斜角θ1を、Vベルト1を最小曲率
半径に屈曲したときの隣接エレメント20,20同士の
相対屈曲角θ3(6°)に設定すれば、最後に組み付け
るエレメント20#の突起部21の先端の傾斜面22
と、このエレメント20#に隣接して先行する既に積層
リング3に組み付けられているエレメント20の後面と
の距離は、エレメント20#の突起部21を従来の円柱
(突起高さt=1mm)で形成した場合と比較すると、
d×tan(θ3)=3×tan6°=0.3mm程度
減少することになり、このためVベルト1を組み立てる
際に発生する初期隙間の量は、エレメント20#の前後
より、0.3×2=0.6mm程度減少することができ
る。
【0033】したがって、この分だけ周長の短い積層リ
ング3を用いることでVベルト1を組み立てる際に発生
する初期隙間に起因するVベルト1とプーリとの滑りを
抑制することができ、動力伝達効率の向上およびVベル
ト1の耐久性の向上を図ることができる。
【0034】なお、エレメント20の前面側に突起部2
1を、後面側に穴部9を形成したが、エレメント20の
後面側に突起部21を、前面側の穴部9を形成しても良
い。
【0035】図6、図7はVベルトの第2の実施の形態
を示すもので、積層リング3の長手方向(周方向)に前
記従来例のエレメント2(第1エレメント、図9、図1
0参照)を多数連接して配設すると共に、そのエレメン
ト2の間に第1の実施の形態のエレメント20(第2エ
レメント)を2つ隣接させて配設したものである。
【0036】エレメント2,20の板厚を2mm、エレ
メント2,20の突起部8,21の最大高さtを1m
m、突起部8,21の直径dを3mm、下半部の傾斜面
6の傾斜角θ3を6°、およびエレメント20の突起部
21の先端の傾斜面22の傾斜角θ1を、Vベルト1を
組み立てる際とほぼ同じ真円状態にしたときの隣接エレ
メント2,2および2,20および20,20同士の相
対屈曲角θ2(ベルト周長=700mmのとき約1°)
に設定した場合を例に、説明する。
【0037】隣接エレメント2,2および2,20およ
び20,20同士の相対屈曲角αは前記θ2であり、ま
たエレメント20の突起部21の先端の傾斜面22の傾
斜角θ1も前記θ2に概略等しいため、最後に組み付け
るエレメント20#の突起部21の先端の傾斜面22
と、このエレメント20#に隣接して先行する既に積層
リング3に組み付けられているエレメント2の後面との
距離は、エレメント20#の突起部21を従来の円柱
(突起高さt=1mm)で形成した場合と比較すると、
d×tan(θ2)=3×tan1°=0.05mm程
度減少する。また、そのエレメント20#に隣接して後
行する既に積層リング3に組み付けられているエレメン
ト20の突起部21の先端の傾斜面22と、エレメント
20#の後面との距離は、同様にエレメント20#の突
起部21を従来の円柱(突起高さt=1mm)で形成し
た場合と比較すると、d×tan(θ2)=3×tan
1°=0.05mm程度減少する。
【0038】一方、Vベルト1を組み立てる際に、エレ
メント20の突起部21の先端の傾斜面22の傾斜角θ
1を、Vベルト1を最小曲率半径に屈曲したときの隣接
エレメント2,2および2,20および20,20同士
の相対屈曲角θ3(6°)に設定すれば、エレメント2
0#の前後にて、隙間がそれぞれd×tan(θ3)=
3×tan6°=0.3mm程度減少して、0.3×2
=0.6mm程度減少する。
【0039】このようにすれば、周長の短い積層リング
3を用いてVベルト1を組み立てる際に発生する初期隙
間に起因するVベルト1とプーリとの滑りを抑制するこ
とができ、動力伝達効率の向上およびVベルト1の耐久
性の向上を図ることができると共に、突起部21の先端
を傾斜面22に形成したエレメント20を2つ用いれば
よいので、コストが低減する。また、その他のエレメン
ト2の突起部8を大きくして、穴部9との嵌合性を高め
ることができる。
【0040】なお、この場合もエレメント2,20の後
面側に突起部8,21を、前面側に穴部9を形成しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すVベルトのエレメント
の正面図である。
【図2】エレメントと積層リングの側面図および穴部の
断面図である。
【図3】Vベルトの組み立て状態図である。
【図4】エレメントの側面図である。
【図5】図3のA−A矢視図である。
【図6】第2の実施の形態を示すVベルトの組み立て状
態図である。
【図7】エレメントの側面図である。
【図8】従来のVベルトの全体の組み立て状態図であ
る。
【図9】エレメントの正面図である。
【図10】エレメントと積層リングの側面図および穴部
の断面図である。
【図11】入出力プーリに巻き掛けられたVベルトの概
念図である。
【図12】Vベルトの組み立て状態図である。
【図13】図12のB−B矢視図である。
【符号の説明】
1 Vベルト 2 エレメント 3 積層リング 5 傾斜端面 6 傾斜面 7 ロッキングエッジ 8 突起部 9 穴部 11 入力プーリ 12 出力プーリ 20 エレメント 21 突起部 22 傾斜面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の無終端状リングを積層して形成さ
    れた積層リングと、この積層リングの周方向に相互に当
    接可能に連接して配列される多数のV型のエレメント
    と、これら各エレメントの前面内周側に形成されて肉厚
    の減少する傾斜面と、前記傾斜面の開始位置に形成され
    て隣接するエレメントの後面側と当接可能なロッキング
    エッジとを備えて、隣接するエレメント同士が相対的に
    屈曲することによりプーリに巻き掛けられる無段変速機
    用のVベルトであって、これら各エレメントの前面側に
    は少なくとも1つ以上の柱体状の突起部を、後面側には
    これと嵌合する穴部を備えて、エレメントの幅方向の位
    置が互いに規制される無段変速機用のVベルトにおい
    て、 前記エレメントの柱体状の突起部の先端形状は、エレメ
    ントの内周側に向かって突起高さが減少する傾斜面に形
    成されることを特徴とする無段変速機用Vベルト。
  2. 【請求項2】 前記エレメントの柱体状の突起部の傾斜
    面の角度θ1は、Vベルトをほぼ真円状態にしたときの
    隣接エレメント同士の相対屈曲角をθ2、Vベルトを最
    小曲率半径に屈曲したときの隣接エレメント同士の相対
    屈曲角をθ3として、θ2≦θ1≦θ3の関係に設定し
    た請求項1に記載の無段変速機用Vベルト。
  3. 【請求項3】 複数の無終端状リングを積層して形成さ
    れた積層リングと、この積層リングの周方向に相互に当
    接可能に連接して配列される多数のV型のエレメント
    と、これら各エレメントの前面内周側に形成されて肉厚
    の減少する傾斜面と、前記傾斜面の開始位置に形成され
    て隣接するエレメントの後面側と当接可能なロッキング
    エッジとを備えて、隣接するエレメント同士が相対的に
    屈曲することによりプーリに巻き掛けられる無段変速機
    用のVベルトにおいて、 前記エレメントのうち、前面側に少なくとも1つ以上の
    柱体状の突起部を、後面側に突起部と嵌合する穴部を備
    えた第1エレメントを多数配設すると共に、その柱体状
    の突起部の先端形状をエレメントの内周側に向かって突
    起高さが減少する傾斜面に形成した第2エレメントを、
    多数の第1エレメントの間に少なくとも1つ以上配設し
    たことを特徴とする無段変速機用Vベルト。
  4. 【請求項4】 前記第2エレメントを、多数の第1エレ
    メントの間に少なくとも2つ以上隣接させて配設した請
    求項3に記載の無段変速機用Vベルト。
  5. 【請求項5】 前記第2エレメントの柱体状の突起部の
    傾斜面の角度θ1は、Vベルトをほぼ真円状態にしたと
    きの隣接エレメント同士の相対屈曲角をθ2、Vベルト
    を最小曲率半径に屈曲したときの隣接エレメント同士の
    相対屈曲角をθ3として、θ2≦θ1≦θ3の関係に設
    定した請求項3または4に記載の無段変速機用Vベル
    ト。
  6. 【請求項6】 複数の無終端状リングを積層して形成さ
    れた積層リングと、この積層リングの周方向に相互に当
    接可能に連接して配列される多数のV型のエレメント
    と、これら各エレメントの前面内周側に形成されて肉厚
    の減少する傾斜面と、前記傾斜面の開始位置に形成され
    て隣接するエレメントの後面側と当接可能なロッキング
    エッジとを備えて、隣接するエレメント同士が相対的に
    屈曲することによりプーリに巻き掛けられる無段変速機
    用のVベルトにおいて、 積層リングに、前面側に少なくとも1つ以上の柱体状の
    突起部を、後面側に突起部と嵌合する穴部を備えた第1
    エレメントを多数組み付けると共に、第1エレメントと
    は柱体状の突起部の先端形状が異なる少なくとも1つ以
    上の第2エレメントを、第1エレメントの組み付け後に
    積層リングに組み付けることを特徴とする無段変速機用
    Vベルト。
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