JPH10169376A - シールド掘進機の余掘方法、シールド掘進機のコピーカッタ装置及びシールド掘進機 - Google Patents

シールド掘進機の余掘方法、シールド掘進機のコピーカッタ装置及びシールド掘進機

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JPH10169376A
JPH10169376A JP32865996A JP32865996A JPH10169376A JP H10169376 A JPH10169376 A JP H10169376A JP 32865996 A JP32865996 A JP 32865996A JP 32865996 A JP32865996 A JP 32865996A JP H10169376 A JPH10169376 A JP H10169376A
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jack
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excavation
pressure
hydraulic
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JP32865996A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Mizutani
努 水谷
Masaki Saito
政喜 斉藤
Toru Goto
徹 後藤
Jiro Sato
治郎 佐藤
Kenzou Torishima
建三 鳥嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 余掘りの実施過程で急激な地山反力を受けた
ときでも余掘用の機器類に無理な荷重が加わらないシー
ルド掘進機に関する余掘技術を提供する。 【解決手段】 カッタヘッド3に出没可能に設けた余掘
用コピーシャンク8と、同シャンク8を出没駆動するコ
ピージャッキ9と、同ジャッキ9に圧油を供給、排出す
るジャッキ駆動用の油圧回路とを備えたシールド掘進機
のコピーカッタ装置において、コピージャッキ9の押し
側の油圧の値を検出する圧力検出器17と、その押し側
の圧油を排出するように切り換え得る方向切換弁15と
をジャッキ駆動用の油圧回路に設け、また、前記押し側
の油圧について許容可能な最高圧力の値を設定する圧力
設定器19と、圧力検出器17の検出値を圧力設定器1
9の設定値と比較して前者の値が後者の値を超えた場合
に方向切換弁15を切り換え制御する比較制御器20と
を設け、余掘り時に急激な地山反力を受けたときに、方
向切換弁15を通じて前記押し側の圧油を瞬時に排出で
きるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機の
カッタヘッドに出没可能に設けられた余掘用の掘削手段
をそのカッタヘッド外周より突出させカッタヘッドを回
転させて余掘りを行うシールド掘進機についての余掘技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル等の地下坑を掘削するシールド
掘進機には、曲線施工が行えるようにするため、通常、
コピーカッタ装置と称する余掘装置を設けている。本発
明は、こうした余掘装置を設けたシールド掘進機につい
ての余掘技術を改良しようとするものである。そこで、
本発明の理解を容易にするため、コピーカッタ装置を設
けたシールド掘進機の基本的な技術内容を図3乃至図8
を用いて説明する。図3は、コピーカッタ装置を設けた
シールド掘進機の縦断面図で、本発明及び従来の技術を
説明するための図、図4は、図3のシールド掘進機にお
けるコピーカッタ装置で余掘りをしたときの掘削形状を
示す横断面図、図5は、図4のイ部を拡大して示す説明
図、図6は、図4のロ部を拡大して示す説明図、図7
は、図3のシールド掘進機におけるコピーカッタ装置で
の余掘り時に地中障害物に当たったときの状態を拡大し
て示す説明図、図8は、一部を縦断面で示す従来のシー
ルド掘進機のコピーカッタ装置に関する図である。
【0003】図3及び図8において、1は円筒状の構造
体としてのシールド本体、2はこのシールド本体1内の
円周上に配置され図示していないセグメントで反力をと
りつつシールド本体1を推進するためのシールドジャッ
キ、3は多数のカッタビットを設けてシールド本体1の
前方に回転可能に取り付けられ切羽を掘削するカッタヘ
ッド、4はこのカッタヘッド3を回転駆動するためのカ
ッタ駆動装置、5は隔壁1aの開口部に取り付けられカ
ッタヘッド3による掘削土砂を後方に排土するスクリュ
ーコンベア、6はシールド本体1の隔壁1aに支承され
カッタヘッド3の中心部に一体的に取り付けたセンタシ
ャフト、7は非回転側であるシールド本体1側の各種配
管を回転側であるセンタシャフト側の配管に接続するた
めの継ぎ手であるロータリジョイントである。シールド
掘進機は、シールド本体1をシールドジャッキ2で推進
しながらカッタ駆動装置4でカッタヘッド3を回転駆動
することにより、地山を切削してトンネル等の地下坑を
掘削し、掘削土砂は、スクリューコンベア5によりシー
ルド本体1の後方に送られ、図示しない搬送手段で地上
に搬出される。ここに例示したシールド掘進機は、この
ように掘削土砂をスクリューコンベア5で排土する土圧
式のシールド掘進機である。
【0004】以上、シールド掘進機の一般的な技術内容
について説明したが、次に、コピーカッタ装置に関する
一般的な技術内容について説明する。8はカッタヘッド
3にその外周より出没可能に設けられた余掘用の掘削手
段としてのコピーシャンク、9はこのコピーシャンク8
をカッタヘッド3の外周より出没させるように駆動する
油圧シリンダによるコピージャッキ、10はこのコピー
ジャッキ9の引き側(これを縮める側)に圧油を供給す
るコピージャッキ引き配管、11はコピージャッキ9の
押し側(これを伸ばす側)に圧油を供給するコピージャ
ッキ押し配管である。コピーシャンク8は、カッタヘッ
ド3の設置空間内に、その半径方向に摺動可能にガイド
部材3aを介して設置される。そして、不使用時に、カ
ッタヘッド3内に納められ、使用時には、カッタヘッド
3の外周より突出させてカッタヘッド3を回転駆動する
ことにより、カッタヘッド3の掘削断面より外周側の地
山を掘削して余掘りを行う。こうしたコピーシャンク8
による余掘りは、冒頭で述べたように、シールド掘進機
を曲進させる際に行われる。
【0005】この余掘りにつき図を用いて具体的に説明
すると、余掘りをする場合、コピーシャンク8をコピー
ジャッキ9でカッタヘッド3の外周より突出させてカッ
タヘッド3を回転駆動することにより、図4に示すよう
に、カッタヘッド3による掘削外径aに対して余掘量b
の掘削を行って、シールド掘進機を曲進させる側の地山
を略半周ほど掘削外径aより大きく掘削する。カッタヘ
ッド3の回転が時計回りの場合には、コピーシャンク8
は、図4のイの個所において図5に鎖線で示すように徐
々に突出させ、ロの個所において図6に鎖線で示すよう
に徐々に没入させる。また、カッタヘッド3の回転が反
時計回りの場合には、コピーシャンク8は、逆に、図4
のロの個所で徐々に突出させ、イの個所で徐々に没入さ
せる。こうしたコピーシャンク8を出没させるためのコ
ピージャッキ9の駆動は、これに圧油を供給、排出する
ことにより行われるが、そのための油圧回路を構成する
コピージャッキ引き配管10及びコピージャッキ押し配
管11は、一端がセンタシャフト6及びカッタヘッド3
の内部を経由してコピージャッキ9の引き側及び押し側
にそれぞれ接続され、他端がロータリージョイント7を
介してシールド本体1内の配管に接続される。
【0006】そこで、こうしたコピージャッキ9に圧油
を供給、排出するためのジャッキ駆動用の油圧回路につ
いて説明する。図8において、12はコピージャッキ9
等油圧機器を駆動するための作動油を貯溜するオイルタ
ンク、13は油圧機器駆動用の油圧の発生源としての油
圧ポンプ、14はこの油圧ポンプ13の吐出側の圧油を
オイルタンク12に逃がすバイパス管路に設けられた圧
力設定リリーフ弁、15は操作手段の操作により所定ポ
ートを開閉して油圧ジャッキを伸縮させたりその伸縮を
停止させたりするように圧油の流れを切り換えることの
できる電磁式の方向切換弁、16はコピージャッキ9を
縮めるような負荷がかかったときに作動して圧油を逃が
すオーバロードリリーフ弁、18はコピージャッキ9の
押し側へ供給され、又はその押し側から排出される圧油
の量を計測する油量計である。圧力設定リリーフ弁14
は、コピーシャンク8をコピージャッキ9で駆動する際
の油圧を所定の値に設定する働きをする。
【0007】方向切換弁15には、本具体化例ではスプ
ールの作動位置が三つある4ポート3位置の電磁式の方
向切換弁を採用している。この4ポート3位置の電磁式
の方向切換弁15は、操作レバー等の操作手段の操作に
より左側及び右側の信号受け部の一方に電気信号が出力
され、左側及び右側の信号受け部に電気信号を出力され
たとき、それぞれ左位置及び右位置に切り換えられ、そ
れ以外のときは中立位置を保持する。そして、中立位置
においては、コピージャッキ引き配管10及びコピージ
ャッキ押し配管11を閉鎖状態にして、コピージャッキ
9への圧油の供給及びコピージャッキ9からの圧油の排
出を停止する。また、左位置及び右位置に切り換えられ
たとき、油圧ポンプ13の圧油を、それぞれコピージャ
ッキ押し配管11及びコピージャッキ引き配管10を通
じてコピージャッキ9の押し側及び引き側に供給し、そ
の引き側及び押し側の圧油を、それぞれコピージャッキ
引き配管10及びコピージャッキ押し配管11を通じて
オイルタンク12に排出して、コピージャッキ9を伸縮
するように圧油の流れを制御する。そのため、方向切換
弁15は、左位置に切り換えられると、コピージャッキ
9を伸ばして、図5に示すようにコピーシャンク8を突
出させ、右位置に切り換えられると、コピージャッキ9
を縮めて、図6に示すようにコピーシャンク8を没入さ
せる。
【0008】コピージャッキ9の押し側に圧油を供給す
る管路すなわちコピージャッキ押し配管11に接続され
る管路には、方向切換弁15の下流側において、その下
流側の圧油をオイルタンク12に逃がすバイパス管路が
接続されている。オーバロードリリーフ弁16は、この
バイパス管路に設けられ、コピージャッキ9を縮めるよ
うな負荷がかかって方向切換弁15の下流側の油圧が設
定値に達したときに作動し、方向切換弁15の下流側の
油圧が設定値より低くなるまで圧油をオイルタンク12
に逃がす。オーバロードリリーフ弁16は、こうして、
コピージャッキ9内にその耐力を超えた負荷が作用する
のを防ぐ働きをする。油量計18は、オペレータが方向
切換弁15を操作してコピージャッキ9を伸縮する際に
監視され、これにより、オペレータは、コピージャッキ
9の伸び量や縮み量を把握して、コピージャッキ9の駆
動を停止する位置を判断できる。シールド掘進機のコピ
ーカッタ装置は、大別すると、以上述べたようなコピー
ジャッキ駆動用の油圧回路とコピーシャンク8とコピー
ジャッキ9とで構成される。
【0009】次に、以上述べた従来のシールド掘進機の
コピーカッタ装置の作用について説明する。シールド掘
進機で曲線施工をしようとする場合、シールド本体1を
曲進させて地山を通過させるようにするには、カッタヘ
ッド3による掘削外径aの掘削断面だけでは通過空間が
不足するので、シールド本体1を曲進させるに必要な余
掘量bだけ外周側の地山を掘削して余掘りを行う。その
ため、方向切換弁15を切り換えてコピーシャンク8を
カッタヘッド3の外周より突出させるとともに、カッタ
ヘッド3を回転駆動して余掘りを行う。説明の便のた
め、いま、こうた方法で余掘りを行う場合、図4に示す
ようにカッタヘッド3を時計回りに回転させて余掘量b
だけ余掘りを行うものとすると、コピーシャンク8がカ
ッタヘッドの回転に伴って旋回してイの個所に到達した
とき、方向切換弁15を左位置に切り換えてコピージャ
ッキ9を伸ばす。その場合、オペレータは、油量計18
を監視し、コピージャッキ9が所定のストロークまで伸
びたことを油量計18で計測できたら、方向切換弁15
を中立位置に戻してコピージャッキ9を停止させる。こ
うしてコピーシャンク8を所定量だけ突出させて、カッ
タヘッド3を図4の矢印方向に回転させながら、シール
ド本体1をシールドジャッキ2で推進し、シールド掘進
機を曲進させる側の地山を略半周ほど掘削する。ピーシ
ャンク8がカッタヘッド3の回転に随伴してロの個所に
到達したら、今度は、方向切換弁15を右位置に切り換
えてコピージャッキ9を縮めることにより、コピーシャ
ンク8をカッタヘッド3内に没入させる。オペレータ
は、その場合も油量計18でコピージャッキ9の縮み量
を確認しながら、方向切換弁15を中立位置に戻してコ
ピージャッキ9を停止させる。コピーカッタ装置で余掘
りを行う場合、シールド本体1をシールドジャッキ2で
推進させながら、カッタヘッド3の1回転毎にこうした
操作を繰返し、これらの操作の積み重ねにより、シール
ド掘進機の掘進に伴って所定掘進長の余掘りが達成でき
る。
【0010】こうしてコピーカッタ装置で余掘りを行う
場合において、地山全体が固くて、コピーシャンク8を
突出させるのにコピージャッキ9の推力以上の力が必要
なときには、コピーシャンク8は、地山に食い込むこと
ができないため、突出しないで停止したままである。こ
うした場合、このままでは曲線施工ができないため、手
掘りで余掘りをしたり掘進経路を修正したりする等何ら
かの手当をする必要があるが、方向切換弁15は、この
状態では未だ中立位置に戻されておらず、コピージャッ
キ押し配管11が閉鎖状態にはなっていないので、コピ
ーカッタ装置が破損するようなことはなく、問題はある
にしても大事には至らない。
【0011】しかるに、コピージャッキ9で掘削する領
域の地山は、必ずしも均質でなく、硬軟入り混じったゾ
ーンや大きな礫を含んだゾーンがある等多種多様であ
る。こうした固さが不均一であったり礫を含んだりする
地山をコピーカッタ装置で余掘りする場合、その余掘の
開始時にコピーシャンク8が突出不能になるとは限らな
いため、余掘りの実施過程でかえって大きな問題が生じ
る。すなわち、コピーシャンク8の突出後、こうした地
山でカッタヘッド3を回転させながら余掘りを行うと、
その余掘りの実施過程で、コピーシャンク8が礫や固い
地山領域に当たることがある。その場合、コピージャッ
キ押し配管11が閉鎖した状態のもとで、その地山の反
力がコピーシャンク8に作用してこれを引っ込めるよう
な力が働くため、配管11内の油圧が大きく上昇し、そ
の圧力がコピージャッキ9の耐力を超えると、コピージ
ャッキ9が破損してしまう。こうしたことから、従来の
技術では、前述したオーバロードリリーフ弁16を設け
ることにより、コピージャッキ9の伸長時にこれを縮め
るような過大な負荷がかかって方向切換弁15の下流側
の油圧が設定値より上昇したときに、方向切換弁15の
下流側の圧油すなわちコピージャッキ9の押し側の圧油
をバイパス管路を通じてオイルタンク12に逃がすよう
にして、余掘用の機器類に無理な力が働かないように対
応している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、発明者は、
こうしたオーバロードリリーフ弁16の働きについて調
査研究を進めたところ、図7に示すように、地山中に大
きな礫や極端に固い部分があり、余掘りの実施過程で、
コピーシャンク8がこうした地山領域に当たった場合、
オーバロードリリーフ弁16では、コピーカッタ装置に
無理な力が働くのを防止できないという新事実を発見し
た。すなわち、余掘りを行うため、コピーシャンク8を
突出させてカッタヘッド3を回転させている過程におい
て、コピーシャンク8がこうした地山領域に当たった場
合、コピーシャンク8がカッタヘッド3の回転に伴って
急激な反力を受けて、コピージャッキ9が大きなストロ
ークで急激に縮められることとなる。このように、コピ
ージャッキ9が大きなストロークで急激に縮められた場
合、コピージャッキ9の押し側の油圧をオーバロードリ
リーフ弁16の設定値以下に押さえてコピージャッキ9
の耐力を超えないようにするためには、多量の圧油をオ
ーバロードリリーフ弁16で瞬時に逃がしてやる必要が
あるが、オーバロードリリーフ弁16によっては、こう
した多量の圧油を瞬時には逃しきれず、コピージャッキ
9の押し側の油圧は急激に上昇することとなる。その結
果、コピージャッキ9やコピージャッキ押し配管11が
その急上昇した油圧をまともに受けてパンクしたり、コ
ピーシャンク8が過大な地山反力を受けて変形し、又は
ガイド部材3aと激しく接触してカジリを起こしたりす
る等、余掘用の機器類に無理な荷重が加わって、余掘用
の掘削手段であるコピーシャンク8が使用不能になって
しまう危惧がある。オーバロードリリーフ弁16を用い
たコピーカッタ装置による従来のシールド掘進機に関す
る余掘技術には、従来認識されていなかった以上のよう
な問題があることを見出した。
【0013】本発明は、こうした従来知られていなかっ
た新しい知見に基づいて創作されたものであって、その
技術課題は、余掘りの実施過程で急激な地山反力を受け
たときでも余掘用の機器類に無理な荷重が加わらないシ
ールド掘進機に関する余掘技術を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のこうした技術課
題は、 1)シールド掘進機のカッタヘッドに出没可能に設けら
れた余掘用の掘削手段をそのカッタヘッド外周より突出
させカッタヘッドを回転させて余掘りを行うシールド掘
進機の余掘方法において、「余掘用の掘削手段への押し
力の付与により余掘用の掘削手段をカッタヘッド外周よ
り突出させ、カッタヘッドを回転させて余掘りを進める
第1の工程と、この第1の工程で余掘を進めている過程
において余掘用の掘削手段が受ける地山の反力を検出す
る第2の工程と、この第2の工程で検出した地山の反力
の値が予め設定した所定の設定値を超えたときに、余掘
用の掘削手段への押し力の付与を解除する第3の工程と
により、余掘を進める過程で余掘用の掘削手段が急激な
地山の反力を受けたときに、余掘用の掘削手段をその反
力に逆らわずにカッタヘッドに没入できるようにした」
こと、 2)シールド掘進機のカッタヘッドに出没可能に設けら
れカッタヘッドの外周より突出させてカッタヘッドを所
定角度回転させることにより余掘りを行う余掘用の掘削
手段と、圧油を押し側及び引き側の一方に供給し他方か
ら排出して伸縮し余掘用の掘削手段をカッタヘッドの外
周より出没させるように駆動する油圧ジャッキと、油圧
ジャッキに圧油を供給、排出してこれを駆動するための
ジャッキ駆動用の油圧回路とを備えたシールド掘進機の
コピーカッタ装置において、「油圧ジャッキの押し側の
油圧の値を検出する圧力検出手段と、油圧ジャッキの押
し側の圧油を排出するように切り換えることのできる切
換弁とをジャッキ駆動用の油圧回路に設けるとともに、
圧力検出手段で検出した油圧ジャッキの押し側の油圧の
値が予め設定した所定の設定値を超えたときに切換弁を
切り換えて油圧ジャッキの押し側の圧油を排出するよう
に制御する弁制御手段を設け、余掘り時に急激な地山の
反力を受けたときに、切換弁を通じて油圧ジャッキの押
し側の圧油を瞬時に排出できるようにした」こと、 3)シールド本体と、このシールド本体を推進するため
のシールドジャッキと、シールド本体に取り付けられて
回転駆動され切羽を掘削するカッタヘッドと、このカッ
タヘッドに出没可能に設けられカッタヘッドの外周より
突出させてカッタヘッドを所定角度回転させることによ
り余掘りを行う余掘用の掘削手段と、圧油を押し側及び
引き側の一方に供給し他方から排出して伸縮し余掘用の
掘削手段をカッタヘッドの外周より出没させるように駆
動する油圧ジャッキと、油圧ジャッキに圧油を供給、排
出してこれを駆動するためのジャッキ駆動用の油圧回路
とを備えたシールド掘進機において、「油圧ジャッキの
押し側の油圧の値を検出する圧力検出手段と、油圧ジャ
ッキの押し側の圧油を排出するように切り換えることの
できる切換弁とをジャッキ駆動用の油圧回路に設けると
ともに、圧力検出手段で検出した油圧ジャッキの押し側
の油圧の値が予め設定した所定の設定値を超えたときに
切換弁を切り換えて油圧ジャッキの押し側の圧油を排出
するように制御する弁制御手段を設け、余掘り時に急激
な地山の反力を受けたときに、切換弁を通じて油圧ジャ
ッキの押し側の圧油を瞬時に排出できるようにした」こ
との何れの事項によっても達成される。
【0015】前記1)のシールド掘進機の余掘方法に関
するこの出願の第1番目の発明は、第1の工程乃至第3
の工程を経てシールド掘進機で余掘を行い、特に第3の
工程において、第2の工程で検出した地山の反力の値が
予め設定した所定の設定値を超えたときに、余掘用の掘
削手段への押し力の付与を解除するようにしているの
で、余掘を進める過程で余掘用の掘削手段が急激な地山
の反力を受けたときに、余掘用の掘削手段をその反力に
逆らわずにカッタヘッドに没入させて、余掘用の機器類
に作用する地山の反力を減らすことができる。前記2)
のシールド掘進機のコピーカッタ装置に関するこの出願
の第2番目の発明は、2)に示した技術手段を採用して
いるので、余掘用の掘削手段を突出させカッタヘッドを
回転させながら余掘りを行う過程において、余掘用の掘
削手段が地山中の大きな礫や極端に固い部分に当たる
と、その地山の反力が余掘用の掘削手段に作用して油圧
ジャッキの押し側の油圧が上昇するが、その上昇する油
圧の値は、圧力検出手段で検出される。そして、この圧
力検出手段で検出された油圧ジャッキの押し側の油圧の
値が予め設定した所定の設定値を超えたときに、弁制御
手段により切換弁を切り換えて油圧ジャッキの押し側の
圧油を排出するように制御し、もし、余掘り時に急激な
地山の反力を受けたなら、切換弁を通じて油圧ジャッキ
の押し側の圧油を瞬時に排出する。したがって、本発明
のシールド掘進機のコピーカッタ装置は、余掘りを行う
過程で急激な地山の反力を受けても、余掘用の掘削手段
をその反力に逆らわずにカッタヘッドに没入させて、余
掘用の機器類に作用する地山の反力を減らすことができ
る。本発明を具体化する場合に特に特許請求の範囲の請
求項4に記載の構成を採用すれば、こうした急激な地山
の反力を受けたときに、油圧ジャッキを強制的に縮め
て、余掘用の掘削手段をカッタヘッドに直ちに没入させ
ることができる。前記3)のシールド掘進機に関するこ
の出願の第3番目の発明は、シールド掘進機に施してい
て、前記第2番目の発明とは発明の対象物が異なるが、
3)に示した技術手段を採用しているため、第2番目の
発明と同様の圧力検出手段や切換弁をジャッキ駆動用の
油圧回路に設けるとともに、第2番目の発明と同様の弁
制御手段を設けているので、第2番目の発明と同様の作
用を奏することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】前記したシールド掘進機の余掘方
法に関するこの出願の第1番目の発明、シールド掘進機
のコピーカッタ装置に関するこの出願の第2番目の発明
及びシールド掘進機に関するこの出願の第3番目の発明
は、共に、産業上の利用分野及び解決しようとする課題
が同一である発明であって、根底をなす技術的発想も軌
を一にするものである。そこで、以下に、この出願のシ
ールド掘進機のコピーカッタ装置に関する発明が実際上
どのように具体化されるのかを示す具体化例を図1及び
図2に基づいて説明することにより、この出願の各発明
の実施の形態を明らかにする。図1は、一部を縦断面で
示す本発明の具体化例のシールド掘進機のコピーカッタ
装置に関する図、図2は、図1のコピーカッタ装置にお
ける方向切換弁の制御機構に関するブロック図である。
これら図1及び図2において図3及び図8と同一符号を
付けた部分は、両図と同等の部分を表しているので、説
明の重複を避けるため詳述しない。
【0017】本発明の具体化例のシールド掘進機のコピ
ーカッタ装置は、図3及び図8に示した従来のコピーカ
ッタ装置と同様、シールド掘進機のカッタヘッド3に出
没可能に設けられカッタヘッド3の外周より突出させて
カッタヘッド3を所定角度回転させることにより余掘り
を行う余掘用の掘削手段としてのコピーシャンク8と、
圧油を押し側及び引き側の一方に供給し他方から排出し
て伸縮しコピーシャンク8をカッタヘッド3の外周より
出没させるように駆動する油圧ジャッキとしてのコピー
ジャッキ9と、コピージャッキ9に圧油を供給、排出し
てこれを駆動するための油圧ポンプ13、圧力設定リリ
ーフ弁14、方向切換弁15等を有するジャッキ駆動用
の油圧回路とを備えており、こうした点では従来のもの
と変わらない。また、本発明の具体化例では、従来のも
のと同様、ジャッキ駆動用の油圧回路にオーバロードリ
リーフ弁16も設けている。
【0018】図1及び図2において、17はコピージャ
ッキ9の押し側の油圧である方向切換弁15の下流側の
油圧の値を検出する圧力検出器、19はコピージャッキ
9の押し側の油圧について許容可能な最高圧力を設定す
る圧力設定器、20は圧力検出器17で検出されたコピ
ージャッキ9の押し側の油圧の値を圧力設定器19で設
定された最高圧力の値と比較して前者の値が後者の値を
超えた場合に方向切換弁15を切り換えるための電気信
号を出力する比較制御器である。圧力設定器19で設定
する油圧の最高圧力は、コピージャッキ9を縮めるよう
な負荷がかかったときにコピージャッキ9の押し側にも
たらされる油圧の圧力値の中から、コピーカッタ装置の
耐力上許容できる適宜の値が選択され設定される。すな
わち、圧力設定器19の設定値は、こうした油圧の圧力
値の中から、コピーシャンク8やコピージャッキ9の耐
力を超えないように適宜安全率を見込んで設定される。
この圧力設定器で設定する油圧の最高圧力は、オーバロ
ードリリーフ弁16で圧油をリリーフさせる際の圧油の
圧力すなわちオーバロードリリーフ弁16の設定圧力よ
りも小さくなるようにする。比較制御器20は、圧力検
出器17の検出値を圧力設定器19の設定値と比較する
ための演算を行う演算装置を有し、その演算結果に基づ
いて出力される電気信号が方向切換弁15の右側の信号
受け部に送られるようになっている。方向切換弁15
は、圧力設定器19及び比較制御器20により、圧力検
出器17で検出したコピージャッキ9の押し側の油圧の
値が予め設定した所定の設定値を超えたときに切り換え
られてコピージャッキ9の押し側の圧油を排出するよう
に制御される。こうした方向切換弁15を制御するため
の弁制御手段は、本具体化例では圧力設定器19及び比
較制御器20とを有するコントローラで構成されてい
る。
【0019】本具体化例のシールド掘進機のコピーカッ
タ装置は、以上のような技術手段を採用しているので、
コピーシャンク8を突出させカッタヘッド3を回転させ
ながら余掘りを行う過程において、図7に示すようにコ
ピーシャンク8が地山中の大きな礫に当たると、その地
山の反力がコピーシャンク8に作用してコピージャッキ
9の押し側の油圧が上昇するが、その上昇する油圧の値
は圧力検出器17で検出される。ここで、このコピージ
ャッキ9の押し側の油圧が上昇しようとするメカニズム
を再確認すると、大きな礫による地山の反力がコピーシ
ャンク8に作用したとき、コピージャッキ9にこれを縮
めるような荷重が作用するが、コピーシャンク8を突出
させて余掘りを開始したときは、すでに、方向切換弁1
5が中立位置を保持していて、コピージャッキ押し配管
11が閉じられた回路となっているため、そのコピージ
ャッキ押し配管11の油圧は、前記荷重により上昇す
る。その上昇する油圧の値は、前記したように圧力検出
器17で検出され、その圧力検出器17での検出値は、
圧力設定器19の設定値と比較される。そして、圧力検
出器17の検出値が圧力設定器19の設定値を超えた場
合に、方向切換弁15を切り換えるための電気信号が方
向切換弁15の右側の信号受け部に出力され、方向切換
弁15は、中立位置から右位置に切り換えられる。
【0020】そうすると、方向切換弁15は、油圧ポン
プ13の圧油をコピージャッキ引き配管10を通じてコ
ピージャッキ9の引き側に供給するとともに、コピージ
ャッキ9の押し側の圧油をコピージャッキ押し配管11
を通じてオイルタンク12に排出するように圧油の流れ
を切り換える。その結果、方向切換弁15を通じてコピ
ージャッキ9の押し側の油圧を瞬時に排出し、しかも、
コピージャッキ9の引き側に圧油を供給してコピージャ
ッキ9を強制的に縮め、図6に示すようにコピーシャン
ク8を直ちに没入させる。そのため、地山中の大きな礫
等の地山の反力によりコピージャッキ9の押し側の油圧
が上昇してオーバロードリリーフ弁16が作動する前
に、コピーシャンク8やコピージャッキ9等コピーカッ
タ装置が地山から受ける反力を瞬時に減らすことができ
る。一方、オーバロードリリーフ弁16は、本具体化例
では、従来の装置とは異なり通常は働かず、方向切換弁
15や弁制御手段が故障する等の異常事態が発生したと
きにだけ、二重安全装置として補助的に機能することと
なる。
【0021】したがって、本具体化例によれば、余掘り
の実施過程で急激な地山反力を受けたときでも無理な荷
重が加わらないシールド掘進機のコピーカッタ装置が得
られる。その結果、コピージャッキ9やコピージャッキ
押し配管11等その押し側の油圧配管が破損したり、コ
ピーシャンク8が過大な地山反力を受けて変形し、又は
ガイド部材3aと激しく接触してその接触部でカジリを
起こしたりして、コピーカッタ装置が使用不能になって
しまうような恐れはない。本具体化例では、切換弁に、
特に、コピージャッキ9を伸縮させたりその伸縮を停止
させたりするように圧油の流れを切り換えることのでき
る4ポート3位置の方向切換弁15を用いることによ
り、余掘り時に急激な地山の反力を受けたときに、方向
切換弁15を通じてコピージャッキ9の押し側の圧油を
排出してその反力に逆らわないようにしているだけでは
なく、その引き側に圧油を供給してコピージャッキ9を
強制的に縮めるようにしているので、余掘り時に急激な
地山の反力を受けたときに、コピーシャンク8をカッタ
ヘッド3に直ちに没入させることができて、前記した効
果を一層確実に発揮させることができる。
【0022】本具体化例では、切換弁として、こうした
4ポート3位置の電磁式の方向切換弁15を用いてコピ
ージャッキ9を強制的に縮め得るようにしているが、
「一方側にだけ信号受け部を有して通常は他方の位置を
保持し、電気信号がその信号受け部へ出力されたときに
だけ一方の位置に切り換えられてコピージャッキ9の押
し側の圧油を排出する」開閉弁のような機能をもった電
磁式の2ポート2位置の方向切換弁を用いてもよい。す
なわち、こうした方向切換弁を用いた場合でも、余掘り
時に急激な地山の反力を受けたときに切り換えられて、
少なくともコピージャッキ9の押し側の油圧が瞬時に排
出されるので、コピーシャンク8は、その地山の反力が
作用しても、その反力に逆らわずにカッタヘッド3に没
入させることができ、地山の反力を減らすことができ
て、本発明の技術課題を達成することができる。したが
って、切換弁は、要は、コピージャッキ9の押し側の圧
油を排出するように切り換えることのできる切換弁であ
ればよい。また、切換弁は、電磁式のものに限らず、弁
制御手段からの油圧パイロット圧の制御信号により切り
換えられてコピージャッキ9の押し側の圧油を排出する
油圧パイロット圧式の切換弁やさらには電磁パイロット
式の切換弁を用いてもよい。したがって、弁制御手段も
また、切換弁の信号受け部に電気信号ではなくて油圧パ
イロット圧を出力するものを用いて、この油圧パイロッ
ト圧により、圧力検出手段で検出したコピージャッキ9
の押し側の油圧の値が予め設定した所定の設定値を超え
たときに切換弁を切り換えてコピージャッキ9の押し側
の圧油を排出するように制御する手段であってもよい。
本具体化例では、弁駆動用の油圧回路にオーバーロード
リリーフ弁16を設けているが、オーバーロードリリー
フ弁16は、地山から受ける反力を低減させる上での補
助的な手段として設けたものであるから、本発明にとっ
て不可欠の技術手段ではない。本具体化例では、本発明
を土圧式のシールド掘進機に適用した例を示したが、本
発明は、泥水式のシールド掘進機に適用することもで
き、シールド掘進機の種類を問わず適用することができ
る。
【0023】以上述べた具体化例のシールド掘進機のコ
ピーカッタ装置は、「シールド掘進機のカッタヘッドに
出没可能に設けられた余掘用の掘削手段をそのカッタヘ
ッド外周より突出させカッタヘッドを回転させて余掘り
を行う」シールド掘進機の余掘方法の実施に使用する装
置であって、余掘りの実施過程で急激な地山反力を受け
たときでも故障が生じないようにしたものであるが、こ
うしたコピーカッタ装置により実施するシールド掘進機
の余掘方法の本質は次の点にある。「余掘用の掘削手段
への押し力の付与により余掘用の掘削手段をカッタヘッ
ド外周より突出させ、カッタヘッドを回転させて余掘り
を進める第1の工程と、この第1の工程で余掘を進めて
いる過程において余掘用の掘削手段が受ける地山の反力
を検出する第2の工程と、この第2の工程で検出した地
山の反力の値が予め設定した所定の設定値を超えたとき
に、余掘用の掘削手段への押し力の付与を解除する第3
の工程とにより、余掘を進める過程で余掘用の掘削手段
が急激な地山の反力を受けたときに、余掘用の掘削手段
をその反力に逆らわずにカッタヘッドに没入できるよう
にした」点。この出願のシールド掘進機の余掘方法に関
する第1番目の発明は、こうした事項を発明の要旨とす
るものである。また、シールド掘進機に関するこの出願
の第3番目の発明は、以上に具体化例を示したこの出願
の第2番目の発明における技術手段をシールド掘進機に
採用した点を発明の要旨とするものであり、採用してい
る技術手段それ自体は第2番目の発明と基本的に差はな
い。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この出
願のシールド掘進機の余掘方法に関する第1番目の発
明、シールド掘進機のコピーカッタ装置に関する第2番
目の発明及びシールド掘進機に関する第3番目の発明
は、それぞれ、「課題を解決する手段」の項の1)、
2)及び3)に示した技術手段を採用しているので、こ
れらの各発明によれば、余掘りの実施過程で急激な地山
反力を受けたときでも余掘用の機器類に無理な荷重が加
わらないシールド掘進機に関する余掘技術が得られる。
その結果、例えば、油圧ジャッキやその押し側の油圧配
管が破損したり、余掘用の掘削手段が変形やカッタヘッ
ドとの接触部でカジリを起こしたりする等余掘用の機器
類に無理な荷重が加わって、余掘用の掘削手段が使用不
能になってしまうような恐れはない。この出願のシール
ド掘進機のコピーカッタ装置に関する第2番目の発明を
具体化する場合に特に特許請求の範囲の請求項4に記載
の技術手段を採用すれば、余掘りを行う過程で急激な地
山の反力を受けたときに、油圧ジャッキを強制的に縮め
て、余掘用の掘削手段をカッタヘッドに直ちに没入させ
ることができるため、こうした効果を一層確実に発揮さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を縦断面で示す本発明の具体化例のシール
ド掘進機のコピーカッタ装置に関する図である。
【図2】図1のコピーカッタ装置における方向切換弁の
制御機構に関するブロック図である。
【図3】コピーカッタ装置を設けたシールド掘進機の縦
断面図で、本発明及び従来の技術を説明するための図で
ある。
【図4】図3のシールド掘進機におけるコピーカッタ装
置で余掘りをしたときの掘削形状を示す横断面図であ
る。
【図5】図4のイ部を拡大して示す説明図である。
【図6】図4のロ部を拡大して示す説明図である。
【図7】図3のシールド掘進機におけるコピーカッタ装
置での余掘り時に地中障害物に当たったときの状態を拡
大して示す説明図である。
【図8】一部を縦断面で示す従来のシールド掘進機のコ
ピーカッタ装置に関する図である。
【符号の説明】
1 シールド本体 2 シールドジャッキ 3 カッタヘッド 6 センタシャフト 7 ロータリジョイント 8 コピーシャンク 9 コピージャッキ 10 コピージャッキ引き配管 11 コピージャッキ押し配管 12 オイルタンク 13 油圧ポンプ 14 圧力設定リリーフ弁 15 方向切換弁 16 オーバロードリリーフ弁 17 圧力検出器 18 流量計 19 圧力設定器 20 比較制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 徹 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 治郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 鳥嶋 建三 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機のカッタヘッドに出没可
    能に設けられた余掘用の掘削手段をそのカッタヘッド外
    周より突出させカッタヘッドを回転させて余掘りを行う
    シールド掘進機の余掘方法において、余掘用の掘削手段
    への押し力の付与により余掘用の掘削手段をカッタヘッ
    ド外周より突出させ、カッタヘッドを回転させて余掘り
    を進める第1の工程と、この第1の工程で余掘を進めて
    いる過程において余掘用の掘削手段が受ける地山の反力
    を検出する第2の工程と、この第2の工程で検出した地
    山の反力の値が予め設定した所定の設定値を超えたとき
    に、余掘用の掘削手段への押し力の付与を解除する第3
    の工程とにより、余掘を進める過程で余掘用の掘削手段
    が急激な地山の反力を受けたときに、余掘用の掘削手段
    をその反力に逆らわずにカッタヘッドに没入できるよう
    にしたことを特徴とするシールド掘進機の余掘方法。
  2. 【請求項2】 シールド掘進機のカッタヘッドに出没可
    能に設けられカッタヘッドの外周より突出させてカッタ
    ヘッドを所定角度回転させることにより余掘りを行う余
    掘用の掘削手段と、圧油を押し側及び引き側の一方に供
    給し他方から排出して伸縮し余掘用の掘削手段をカッタ
    ヘッドの外周より出没させるように駆動する油圧ジャッ
    キと、油圧ジャッキに圧油を供給、排出してこれを駆動
    するためのジャッキ駆動用の油圧回路とを備えたシール
    ド掘進機のコピーカッタ装置において、油圧ジャッキの
    押し側の油圧の値を検出する圧力検出手段と、油圧ジャ
    ッキの押し側の圧油を排出するように切り換えることの
    できる切換弁とをジャッキ駆動用の油圧回路に設けると
    ともに、圧力検出手段で検出した油圧ジャッキの押し側
    の油圧の値が予め設定した所定の設定値を超えたときに
    切換弁を切り換えて油圧ジャッキの押し側の圧油を排出
    するように制御する弁制御手段を設け、余掘り時に急激
    な地山の反力を受けたときに、切換弁を通じて油圧ジャ
    ッキの押し側の圧油を瞬時に排出できるようにしたこと
    を特徴とするシールド掘進機のコピーカッタ装置。
  3. 【請求項3】 弁制御手段が、油圧ジャッキの押し側の
    油圧について許容可能な最高圧力の値を設定する圧力設
    定器と、圧力検出手段で検出された油圧ジャッキの押し
    側の油圧の値を圧力設定器で設定された最高圧力の値と
    比較して前者の値が後者の値を超えた場合に切換弁を切
    り換えるための電気信号を出力する比較制御器とを有す
    るコントローラで構成されており、切換弁がその電気信
    号により切り換え可能な電磁式の切換弁であることを特
    徴とする請求項2のシールド掘進機のコピーカッタ装
    置。
  4. 【請求項4】 切換弁が、操作手段の操作により油圧ジ
    ャッキを伸縮させたりその伸縮を停止させたりするよう
    に圧油の流れを切り換えることのできる方向切換弁であ
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3のシールド掘
    進機のコピーカッタ装置。
  5. 【請求項5】 シールド本体と、このシールド本体を推
    進するためのシールドジャッキと、シールド本体に取り
    付けられて回転駆動され切羽を掘削するカッタヘッド
    と、このカッタヘッドに出没可能に設けられカッタヘッ
    ドの外周より突出させてカッタヘッドを所定角度回転さ
    せることにより余掘りを行う余掘用の掘削手段と、圧油
    を押し側及び引き側の一方に供給し他方から排出して伸
    縮し余掘用の掘削手段をカッタヘッドの外周より出没さ
    せるように駆動する油圧ジャッキと、油圧ジャッキに圧
    油を供給、排出してこれを駆動するためのジャッキ駆動
    用の油圧回路とを備えたシールド掘進機において、油圧
    ジャッキの押し側の油圧の値を検出する圧力検出手段
    と、油圧ジャッキの押し側の圧油を排出するように切り
    換えることのできる切換弁とをジャッキ駆動用の油圧回
    路に設けるとともに、圧力検出手段で検出した油圧ジャ
    ッキの押し側の油圧の値が予め設定した所定の設定値を
    超えたときに切換弁を切り換えて油圧ジャッキの押し側
    の圧油を排出するように制御する弁制御手段を設け、余
    掘り時に急激な地山の反力を受けたときに、切換弁を通
    じて油圧ジャッキの押し側の圧油を瞬時に排出できるよ
    うにしたことを特徴とするシールド掘進機。
JP32865996A 1996-12-09 1996-12-09 シールド掘進機の余掘方法、シールド掘進機のコピーカッタ装置及びシールド掘進機 Pending JPH10169376A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231846A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Nishimatsu Constr Co Ltd シールド掘進機における後退不能コピーカッタの処理方法およびコピーカッタ切断装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008231846A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Nishimatsu Constr Co Ltd シールド掘進機における後退不能コピーカッタの処理方法およびコピーカッタ切断装置

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