JP2670228B2 - トンネル掘削機のグリッパ装置 - Google Patents

トンネル掘削機のグリッパ装置

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JP2670228B2 JP14723493A JP14723493A JP2670228B2 JP 2670228 B2 JP2670228 B2 JP 2670228B2 JP 14723493 A JP14723493 A JP 14723493A JP 14723493 A JP14723493 A JP 14723493A JP 2670228 B2 JP2670228 B2 JP 2670228B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は掘進に必要な反力を保持
するための、トンネル掘削機のグリッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトンネル掘削機を図7,図8によ
り説明すると、1が掘削機本体の後胴、2が同じく前胴
で、同後胴1の前端部に円筒体が一体に取付けられて、
これに前胴2の後端部が嵌挿されている。また3が上記
後胴1と上記前胴2とを屈曲自在に連結するとともに円
周方向に亘り等間隔に配設された複数本のスラストジャ
ッキ、4が上記前胴2の前後中間周壁に円周方向に間隔
を置いて設けた凹陥部に半径方向への移動を可能に嵌挿
した前胴グリッパ、5が上記後胴1の前後中間周壁に円
周方向に間隔を置いて設けた凹陥部に半径方向への移動
を可能に嵌挿した後胴グリッパ、6,7が上記グリッパ
4,5を半径方向に移動させるための伸縮ジャッキで、
同伸縮ジャッキ6,7が上記グリッパ4,5背後の上記
凹陥部内に設置されている。また8が上記後胴1と上記
前胴2との間をシールするシール部材、9が上記グリッ
パ4,5のシール材、10が上記前胴2の前端部に回転
可能に取付けたカッタヘッド、10aが同カッタヘッド
10の前面に取付けた多数の土砂切削用ビットで、上記
カッタヘッド10が上記前胴2内に設置した駆動源(図
示せず)により駆動されるようになっている。また11
が地盤、12が既設セグメント、13が上記後胴1に取
付けた円周方向に複数本のシールドジャッキである。
【0003】このトンネル掘削機において、前胴グリッ
パ4及び後胴グリッパ5を使用して地盤11をトンネル
状に掘進する場合は、前胴2の伸縮ジャッキ6を伸長方
向に作動して前胴グリッパ4を凹陥部内から突出させ、
これを地盤11に押しつけて前胴2を地盤11に固定す
る一方、後胴1の伸縮ジャッキ7を縮み方向に作動し、
後胴グリッパ5を凹陥部内へ退没させて後胴1の前進を
可能にし、次いでスラストジャッキ3を縮み方向に作動
して後胴1を前胴2の方向へ引き寄せ、次いで前胴2の
伸縮ジャッキ6を縮み方向に作動し、前胴グリッパ4を
凹陥部内へ退没させて前胴2の前進を可能にするととも
に、後胴1の伸縮ジャッキ7を伸長方向に作動し、後胴
グリッパ5を凹陥部内から突出させてこれを地盤11に
押しつけ、後胴1を地盤11に固定してトンネル掘削機
の掘削鋼反力を保持可能にし、次いで前胴2の全面に取
付けたカッタヘッド10を回転させる一方、スラストジ
ャッキ3を伸長方向に作動し、前胴2を前進させて地盤
11をトンネル状に掘削し、このときの掘削反力を上記
地盤11に押し付けた後胴グリッパ5により保持する。
そしてスラストジャッキ3がストロークエンドまで伸長
したら、前胴2の伸縮ジャッキ6を伸長方向に作動して
前胴グリッパ4を凹陥部内から突出させ、これを地盤1
1に押し付けて固定する一方、後胴1の伸縮ジャッキ7
を縮み方向に作動して後胴グリッパ5を凹陥部内へ退没
させ、次いでスラストジャッキ3を縮み方向に作動して
後胴1を前胴2の方向へ引き寄せる。それからも同じ要
領で地盤11をトンネル状に掘進していく。
【0004】またシールドジャッキ13を使用して地盤
11をトンネル状に掘進する場合は、前胴2の前面に取
付けたカッタヘッド10を回転させる一方、シールドジ
ャッキ13を伸長方向に作動し、後胴1及び前胴2を前
進させて地盤11をトンネル状に掘削し、シールドジャ
ッキ13を縮み方向に作動し、このシールドジャッキ1
3と既設セグメント12との間に新たなセグメント12
を打設し、次いでシールドジャッキ13を伸長方向に作
動し、後胴1及び前胴2を前進させて地盤11をトンネ
ル状に掘進する。以後同じ要領で地盤11をトンネル状
に掘進してゆく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図7,図8に示す
従来のトンネル掘削機では、下記のような問題点があっ
た。
【0006】(1) トンネル掘削機の掘進時、後胴グ
リッパ5を地盤11に押し付けてトンネル掘削機の掘削
反力を保持するので、地盤11の地質が半固結堆積層か
らなる軟岩(岩盤の固結度,密度が低く、脆くて崩れ易
い軟岩)の場合には、掘削反力を保持し難く、トンネル
掘削機が後退することにより、ローリングやセグメント
12の破壊が起こる上に坑内の安全が脅かされる。
【0007】(2) 曲率半径の小さい急曲掘進の場合
には、余堀りを大きくする必要があり、トンネル掘削機
の機体は横方向に過大な荷重を受ける。その際、上記の
ように掘削反力を保持し難くて掘進速度が低下する。
【0008】本発明は前記問題点に鑑み提案するもので
あり、その目的は、ローリングやセグメントの破壊を防
止できる上に坑内の安全を確保でき、また急曲掘進時に
掘削速度を低下させない、制御の容易なトンネル掘進機
のグリッパ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、掘削機本体の前胴及び後胴の外周部
にトンネル地盤を掴むグリッパ装置を円周上の複数箇所
に分散して配設し、個々のグリッパは油圧ジャッキであ
るグリッパジャッキにより径方向外向きに張り出すよう
に構成し、このグリッパジャッキの制御を電気油圧サー
ボシステムで行なうように構成したトンネル掘削機のグ
リッパ装置において、グリッパの張り出し方向に位置フ
ィードバックを持たせて張り出し量を制御する変位制御
モードと、前記張り出し方向に圧力フィードバックを持
たせてグリッパ装置とトンネル地盤との接地圧を制御す
る荷重制御モードとを有するとともに、グリッパジャッ
を縮小する側の圧油を油タンクに排出する管路に電磁
切換弁を設け、荷重制御モードにおいてグリッパジャッ
キを伸長する際にはグリッパジャッキを縮小する側の圧
油を前記電磁切換弁を介して油タンクに排出するよう制
御することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のトンネル掘削機のグリッパ装置は前記
のように構成されており、前胴のグリッパ装置を伸長方
向に作動して前胴を地盤に固定しているときに、後胴の
グリッパ装置を縮み方向に作動してこれら後胴側の装置
を地盤から離す一方、スラストジャッキを縮み方向に作
動して後胴を前胴の方向へ引き寄せる。また後胴のグリ
ッパ装置を伸長方向に作動して後胴を地盤に固定してい
るときに、前胴のグリッパ装置を縮み方向に作動してこ
れら前胴側の装置を地盤から離す一方、スラストジャッ
キを伸長方向に作動し、前胴を前進させて掘進を行う。
【0011】この際、後胴のグリッパ装置は、後胴を掘
削されたトンネルの中心部に保持すると共に、前胴が前
進かつ掘進できるだけの反力を保持しなければならない
ので、前者に対しては変位制御機能が、また後者に対し
ては荷重制御機能がそれぞれ発揮される。
【0012】さらに、荷重制御機能が発揮される荷重制
御モードにおけるグリッパの拡張時には、グリッパジャ
ッキを縮小する側の管路の圧油を電気油圧サーボ弁を介
することなく、電磁切換弁の動作によりこの電磁切換弁
を介して圧油を油タンクに戻す。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0014】先ず、本発明に係るトンネル掘削機のグリ
ッパ装置の基本構造を図4〜図6を用いて説明する。こ
れら図4〜図7において、15は掘削機本体の前胴、1
6は同じく後胴、24はこれら前胴15及び後胴16の
間を閉じてトンネル掘削機の内部に土砂,地下水等の浸
入を防止する可撓管、25は上記後胴16とセグメント
23との間を閉じてトンネル掘削機の内部に土砂,地下
水等の浸入を防止する可撓管、17は上記前胴15と上
記後胴16とを屈曲自在に連結する円周方向に複数本の
スラストジャッキ、18は上記前胴15内に設置した駆
動源、19は上記前胴15の前面に球面部20を介して
回転可能に取付けたカッタヘッド、19aは同カッタヘ
ッド19の前面に取付けた多数のビット、21は上記前
胴15の前端部と上記球面部20との間に介装したシー
ル材で、上記駆動源18の回転がカッタヘッド19に伝
えられ、同カッタヘッド19が前胴15の中心軸線を中
心に回転するようになっている。また、22は上記後胴
16に取付けた円周方向に複数本のシールドジャッキ
で、同シールドジャッキ22の後端部が既設セグメント
23に当接するようになっている。グリッパ装置26
は、上記前胴15及び後胴16の外周部の円周方向複数
個所に設置されており、前胴15及び後胴16に固定し
たケース27と、同ケース27の底部中央部にボルト2
9を介して固定したグリッパジャッキ28と、同ケース
27内に半径方向への移動を可能に嵌挿したガイド部材
30と、同ガイド部材30の外面中央部に固定した球面
ジョイント31と、同球面ジョイント31に係合したグ
リッパ32とを有している。なお図中38はシール材、
39はガイド部材30とケース27の中に設置された変
位検出器である。
【0015】次に前記図4〜図6に示すトンネル掘削機
のグリッパ装置の作用を具体的に説明する。グリッパ装
置26を使用して不安定な地盤11をトンネル状に掘進
する場合は、前胴15のグリッパ装置26のグリッパジ
ャッキ28を伸長方向に作動してガイド部材30とグリ
ッパ32とを半径方向外方へ移動させ、同グリッパ32
をケース27内から突出させて地盤11に押し付ける。
【0016】一方、後胴16のグリッパ装置26のグリ
ッパジャッキ28を縮み方向に作動し、ガイド部材30
とグリッパ32とを半径方向内方へ移動させ、グリッパ
32を地盤11から離して後胴16の前進を可能にし、
次いでストラストジャッキ17を縮み方向に作動して後
胴16を前胴15の方向へ引き寄せる。
【0017】次いで前胴15のグリッパ装置26のグリ
ッパジャッキ28を縮み方向に作動し、ガイド部材30
とグリッパ32とを半径方向内方へ移動させ、グリッパ
32を地盤11から離して前胴15の前進を可能にする
とともに、後胴16のグリッパ装置26のグリッパジャ
ッキ28を伸長方向に作動してガイド部材30とグリッ
パ32とを半径方向外方へ移動させ、同グリッパ32を
ケース27内から突出させて地盤11に押し付け、後胴
16を地盤11に固定して、トンネル掘削機の掘削反力
を保持可能にする。
【0018】次いで前胴15の前面に取付けたカッタヘ
ッド10を回転させるとともにスラストジャッキ17を
伸長方向に作動し、前胴15を前進させて地盤11をト
ンネル状に掘削し、このときの掘削反力を上記地盤11
に押し付けた後胴16のグリッパ装置26により保持す
る。そして、スラストジャッキ17がストロークエンド
まで伸長したら、前胴15のグリッパ装置26を伸長方
向に作動し、グリッパ32を地盤11に押し付けて固定
する一方、後胴16のグリッパ装置26を縮み方向に作
動してグリッパ32を地盤11から離し、次いでスラス
トジャッキ17を縮み方向に作動して後胴16を前胴1
5の方向へ引き寄せる。以後同じ要領で地盤11をトン
ネル状に掘進してゆく。
【0019】かかる掘削作業において、地盤11の条件
や掘進施工法等によっては、前記前胴15及びカッタヘ
ッド19や後胴16をトンネルの中心に保持することが
必要である。この場合には、グリッパ装置26の伸長方
向への変位量やこの変位に伴って発生する地盤11との
接地圧を制御することで、前記保持力を確認することが
できる。
【0020】このため、本実施例では、グリッパジャッ
キ28において、図1〜図3に示す制御方式が採用され
ている。図1はグリッパジャッキ28の制御ブロック
図、図2は同じく油圧回路図、図3は同じく制御フロー
チャートである。
【0021】図1に示すように、モード選択器51は、
サーボ増幅器59への入力信号を切り換える切換器5
8,電磁切換弁63,及び圧力設定器65の動作を制御
するものである。切換器58は、位置設定器52の出力
信号もしくは、荷重設定器53の出力信号の何れか一方
を選択してサーボ増幅器59に入力する。電磁切換弁6
3は、モード選択器51で選択するモードが荷重制御モ
ードであってグリッパジャッキ28を伸長方向に作動す
る場合に動作するようモード選択器51で制御する。す
なわち、モード選択器51では、変位制御モードもしく
は荷重制御モードの何れかを選択し、前者の場合は縮小
状態から最大(トンネル内壁面接触)まで自由に変位し
て最大時点で荷重制御モードに切換えるので、この切換
え信号により電磁切換弁63を動作させることができ
る。このときサーボ増幅器59の出力信号によりグリッ
パジャッキ28が伸長モードであることを表わす信号を
生成し、この信号とモード選択器51の出力信号により
得られるモードを表わす信号とのAND信号によって電
磁切換弁63を動作させるように構成しても良い。圧力
設定器65は、モード選択器51で何れか一方を選択す
る変位制御モードもしくは荷重制御モードに応じて油圧
源64の吐出圧油を設定するためのものである。ちなみ
に、変位制御モードの場合、中位の圧力に、また荷重制
御モードの場合、最高圧力になるように圧力調整され
る。中心監視器54は前胴15あるいは後胴16の中心
とトンネルの中心とのずれを検出するものである。加算
器55,56,57は、それぞれの入力信号と実態との
ずれを偏差信号としてサーボ増幅器59へ伝達する。こ
のサーボ増幅器59の信号で電気油サーボ弁60が作
動し、油圧源64からの油をグリッパジャッキ28へ給
排する。そしてグリッパジャッキ28の作動量(変位
量)は、前述した変位検出器39で検出し、また作動力
(負荷荷電)は圧力検出器62で検出してそれぞれの加
算器55,57へフィードバックするように構成してあ
る。
【0022】図2は本実施例に係る油圧回路を示す油圧
回路図である。同図に示すように、油圧源64で圧油を
発生し、圧力設定器(電磁リリーフ弁)65で中位の圧
力及び最高圧力が設定される。なお、同図は電気油圧を
サーボ弁60以降グリッパ32まで2系統を示している
が、これは図5に示した円周等配の4つのグリッパ装置
26の内の1対を示したものであり、他系統のものも同
様に構成されている。
【0023】かかる油圧回路において、サーボ増幅器5
9の信号を受けた電気油圧サーボ弁60は、その信号の
正負,大きさによりA,B,Cの3つのポジションが切
換わり、グリッパジャッキ28へ圧油を給,排し、これ
を作動させる。グリッパジャッキ28の変位は変位検出
器39で検出され、出力荷重は圧力検出器62で検出さ
れた圧力とジャッキの受圧面積で測定される。
【0024】電磁切換弁63は、グリッパ32を縮小す
る側の油圧管路に介設してあり、その動作時には、前記
油圧管路の圧油を電気油圧サーボ弁60を介することな
く、油タンク66に排出するように構成してある。
【0025】図3は、図1及び図2に示した制御装置の
制御動作を示すフローチャートであり、先ずステップP
1 でグリッパ装置26,スラストジャッキ17,シール
ドジャッキ22等の初期条件を設定した後、ステップP
2 でグリッパ装置26が伸長してグリッパ32がトンネ
ル内の地盤11に当接するようにグリッパジャッキスト
ロークを設定する。
【0026】次いで、ステップP3 で、モード選択器5
1の動作によりグリッパジャッキ28の位置決め制御で
ある変位制御モードになり、そして、ステップP4 で偏
差が最小となると、ステップP5 でグリッパジャッキ2
8に微少な伸び信号を与え、グリッパ32を地盤11に
接触させる。
【0027】次いで、ステップP6 でグリッパジャッキ
28の伸長側の圧力と引き戻し側の圧力に圧力差が発生
すると、ステップP7 で荷重制御モードになる。荷重制
御モードでは、グリッパ32と地盤11との接地圧を保
つことと(ステップP8 参照)、前胴15あるいは後胴
16がトンネルの中心に合うように偏心量を修正する機
能がある(ステップP9 及びステップP10参照)。即
ち、地盤11に片寄っている側のグリッパジャッキ28
の圧力を高めてトンネル中心偏差を最小にするのであ
る。
【0028】ステップP10でトンネル中心偏差が最小に
なると、ステップP11で掘削作業が開始される。この
際、前胴15のグリッパ装置26を変位制御モードでス
ラストジャッキ17の伸長にともなって前進する必要が
あり、後胴16のグリッパ装置26は、荷重制御モード
で地盤11に強固に保持されている。
【0029】ステップP7 の荷重制御モードにおいて、
グリッパジャッキ28を伸長させる場合には電磁切換弁
63を動作させ、この電磁切換弁63を介して圧油を油
タンク66に排出する。
【0030】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能で
あることは言う迄もない。
【0031】
【発明の効果】本発明のトンネル掘削機のグリッパ装置
は、前記のように前胴のグリッパ装置を伸長方向に作動
し、さらにグリッパジャッキを変位制御あるいは荷重制
御させて前胴を地盤に固定しているときに、後胴のグリ
ッパ装置を縮み方向に作動してこれら後胴側の装置を地
盤から離す一方、スラストジャッキを縮み方向に作動し
て後胴を前胴の方向へ引き寄せる。また後胴のグリッパ
装置を伸長方向に作動し、さらにグリッパジャッキを変
位制御あるいは荷重制御させて後胴を地盤に固定してい
るときに、前胴のグリッパ装置を縮み方向に作動してこ
れら前胴側の装置を地盤から離す一方、スラストジャッ
キを伸長方向に作動し、前胴を前進させて掘進を行うこ
とができる。従って、地盤の地質が半固結堆積層からな
る軟岩(岩盤の固結度,密度が低く,脆くて,崩れ易い
軟岩)の場合でも、掘削反力を十分保持でき、トンネル
掘削機を後退させることがなくてローリングやセグメン
トの破壊を防止できる上に、坑内の安全を確保できる。
【0032】また曲率半径の小さい急曲掘進の場合に
は、余掘りを大きくする必要があり、トンネル掘削機の
機体は横方向に過大な荷重を受けるが、本発明では、上
記のように掘削反力をグリッパ装置により保持するの
で、掘進速度を低下させない効果がある。
【0033】さらに、本発明によれば、荷重制御モード
においてグリッパを拡張方向に移動させる際には、電気
油圧サーボ弁を介することなく、電磁切換弁を介して油
タンクに圧油を排出するように構成したので、電気油圧
サーボ弁を介して油タンクに圧油を排出する場合に較べ
制御が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック線図である。
【図2】本発明の実施例に係る油圧回路を示す回路図で
ある。
【図3】本発明の実施例を示すフローチャートである。
【図4】グリッパ装置を有するトンネル掘削機の先端部
分を示す縦断面図ある。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】図4におけるグリッパ部分を抽出・拡大して示
す断面図である。
【図7】従来技術に係るグリッパ装置を有するトンネル
掘削機の先端部分を示す縦断面図である。
【図8】図7のVIII-VIII 線断面図である。
【符号の説明】
15 前胴 16 後胴 26 グリッパ装置 28 グリッパジャッキ 39 変位検出器 51 モード選択器 52 位置設定器 53 荷重設定器 54 中心監視器 55,56,57 加算器 58 切換器 59 サーボ増幅器 60 電気油圧サーボ弁 62 圧力検出器 63 電磁切換弁 65 圧力設定器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機本体の前胴及び後胴の外周部にト
    ンネル地盤を掴むグリッパ装置を円周上の複数箇所に分
    散して配設し、個々のグリッパは油圧ジャッキであるグ
    リッパジャッキにより径方向外向きに張り出すように構
    成し、このグリッパジャッキの制御を電気油圧サーボシ
    ステムで行なうように構成したトンネル掘削機のグリッ
    パ装置において、 グリッパの張り出し方向に位置フィードバックを持たせ
    て張り出し量を制御する変位制御モードと、前記張り出
    し方向に圧力フィードバックを持たせてグリッパ装置と
    トンネル地盤との接地圧を制御する荷重制御モードとを
    有するとともに、グリッパジャッキを縮小する側の圧油
    を油タンクに排出する管路に電磁切換弁を設け、荷重制
    御モードにおいてグリッパジャッキを伸長する際にはグ
    リッパジャッキを縮小する側の圧油を前記電磁切換弁を
    介して油タンクに排出するよう制御することを特徴とす
    るトンネル掘削機のグリッパ装置。
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