JP5554823B2 - 掘削機 - Google Patents

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Description

本発明は、地中の泥土を掘削し横坑を構築する掘削機に関する。
従来、先端に設けられたカッタヘッドを回転させ、地中の泥土を掘削する掘削機が知られている(例えば特許文献1参照)。掘削された泥土は、排泥管を通って、先端側から後方の排泥タンクへ給送される。
特開平10−88970号公報
掘削機のカッタヘッドが地下水の通っている地層等に到達すると、噴出した水や土砂が急激に排泥管を通り、排出口から排出されて掘削機内部に浸入するおそれがある。従来、排泥管の管路を開閉する弁を設け、このような場合に作業者が手動で弁を閉じることで、排泥管の管路を閉塞し、掘削機内への水や泥土の浸入を阻止するものがあった。
しかし、作業者による閉弁操作が遅れた場合等、排泥管からの水や泥土の掘削機内部への浸入を確実に阻止できない場合があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、地下水の噴出等の異常発生時に、水や泥土が排泥管を通って掘削機内部に浸入することを早期に阻止する掘削機を提供することにある。
本発明は、先端に設けられたカッタヘッドを回転させて地中の泥土を掘削し、掘削された泥土が排泥管を通って後方へ給送される掘削機において、緊急遮断弁と、駆動手段と、第1切替弁及び第2切替弁とを備えることを特徴とする。
緊急遮断弁は、排泥管の管路を閉塞可能である。駆動手段は、一系統のエア圧供給源から供給されるエア圧によって作動し、緊急遮断弁を開閉駆動する。
第1切替弁及び第2切替弁は、エア圧供給源と駆動手段との間のエア経路に設けられ、通電または非通電により、協働してエア圧の供給経路を切替可能である。そして、通電時、緊急遮断弁を開弁させるように、エア圧供給源からのエア圧が第1切替弁を経由して駆動手段に供給されることが可能である。また、非通電時、緊急遮断弁を閉弁させるように、エア圧供給源からのエア圧が第2切替弁を経由して駆動手段に供給される。
地下水の噴出等の異常発生により過剰量の水や泥土が排泥管を通って制御管内に浸入すると、初期段階で電源が切断される可能性が高い。本発明の掘削機では、電源が切断され非通電となることにより自動的に第2切替弁の位置が切り替わり、緊急遮断弁が排泥管の管路を閉塞する。これにより、排泥管からの水や泥土の浸入を早期に阻止することができる。
本発明の構成として具体的には、駆動手段にエアシリンダを採用し、緊急遮断弁にシャッターを採用することができる。シャッターは、エアシリンダのロッドに接続され、エアシリンダの作動に伴って、排泥管の管路を開放する位置と閉塞する位置との間を往復移動する。
シャッターは動きが単純であり、作動の信頼性が高い。また、一旦閉弁した後、開弁状態への復帰が容易である。さらに、開弁時に、排泥管内に流路抵抗となるものを残さないため、通常作業時の排泥効率に影響しない。
また、地下水の噴出等の発生を、電源が切断するよりも早く作業者が察知する可能性が考えられる。そこで、通電時、緊急遮断弁を閉弁させる位置に第1切替弁を切り替える手動スイッチを設けることが好ましい。これにより、作業者の操作によって、排泥管からの水や泥土の浸入をより早い段階で阻止することができる。
さらに、緊急遮断弁の設置位置について、排泥管の後端の排出口に設ける場合には、緊急遮断弁が作動したことを作業者が認識しやすい。一方、排泥管の前部である「排泥管の入口から、土圧に応じて排泥管を通過する泥土の量を調整する土圧制御弁までの間」に緊急遮断弁を設けてもよい。この場合、異常発生時に排泥管内に蓄積される泥土の量をできるだけ少なくすることができ、復帰後に排泥管内の掃除が容易となる。
本発明の一実施形態による掘削機の断面図である。 図1の(a)IIa矢視図(正面図)、(b)IIb矢視図(背面図)である。 (a)図1の要部拡大図、(b)aのb−b線断面図である。 図3のIV方向矢視図であり、シャッター開状態を示す。 図4に対応するシャッター閉状態の図である。 通電時のシャッター開状態を示すエア回路図である。 通電時のシャッター閉状態を示すエア回路図である。 非通電時のシャッター閉状態を示すエア回路図である。
以下、本発明の一実施形態による掘削機を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による掘削機は、推進管により地中に横坑を構築するセミシールド工法に用いられる。セミシールド工法では、発進立坑から到達立坑まで、掘削機に後続する推進管により横坑を構築する。
最初に、掘削機1の全体構成について図1、図2を参照して説明する。
掘削機1は、図1の右方向から左方向に向かって泥土を掘削しながら進行する。以下、図1の左方向を「前方」、右方向を「後方」として説明する。また、本実施形態の掘削機1は、制御管内に作業者が立入可能な、例えば直径が1.8m程度の機械である。
掘削機1の前部に設けられる掘削駆動部は、非回転の固定部と回転部とを含む。固定部は、フード3、隔壁30、インナーコーン15等からなる。回転部は、カッタヘッド2、アウターコーン12等からなり、カッタモータ35によって回転駆動される。
固定部について、円筒状のフード3は、アウターコーン12の外周を覆う。
隔壁30は、前方のシールド空間Ssと、後方の作業空間Swとを前後に区画する。隔壁30の中心前方にはインナーコーン15が固定されている。隔壁30の後方には、径方向の一方寄り(図2(b)の右側)に前部排泥管51が接続されている。また、隔壁30には土圧計32が設けられている。さらに、隔壁30には、前部排泥管51と干渉しない位置にカッタモータ35が固定されている。
カッタモータ35の出力は、出力軸に固定されたピニオン38、及び、図示しないギアを経由して減速され、アウターコーン12に伝達される。
インナーコーン15は、筒状部15a、テーパ部15b等を有している。筒状部15aは、カッタヘッド2の中心部を回転可能に軸支する。テーパ部15bは、筒状部15aから後方に向かって拡径している。
次に、回転部であるカッタヘッド2は、アウターコーン12の前端に固定されており、アウターコーン12と共に回転する。
図2(a)に示すように、カッタヘッド2は、十字状のスポーク21の前面に複数種類のカッタビット22、23、24が取り付けられている。これらのカッタビットにより、泥土の掘削や礫の破砕が行われる。被掘削物は、スポーク21の間から、アウターコーン12の内壁と、インナーコーン15の外壁と、隔壁30とにより区画されたシールド空間Ss内に流入する。
アウターコーン12は、フード3の内側に配置され、内壁に、前端側から後端側に向かって徐々に厚肉となるすり鉢部12aが形成されている。すり鉢部12aの回転中心は、インナーコーン15のテーパ部15bの軸に対して偏心するように設けられている。
すり鉢部12aには複数の掻き上げ板12bが形成されている。掻き上げ板12bは、泥土を掻き上げ、礫をアウターコーン12とインナーコーン15との間に誘導する。
シールド空間Ssに送られた被掘削物は、土圧により破砕される。さらに、土圧により破砕されない硬質な礫等は、アウターコーン12の回転力により、アウターコーン12のすり鉢部12aとインナーコーン15のテーパ部15bとの間に挟まれ圧縮されることにより破砕される。そして、土圧により、隔壁30に接続された前部排泥管51に導入される。
本実施形態では、前部排泥管51の後方に、第1土圧制御弁52、中間排泥管53、第2土圧制御弁54、後部排泥管55が順に接続されている。土圧制御弁52、54は、土圧に応じて排泥される泥土の量を調整する。後部排泥管55は、L字状に曲がり、泥土を排泥タンク59に導く下向きの排出口56が形成されている。
以下、前部排泥管51、中間排泥管53、後部排泥管55、及び土圧制御弁52、54を含めた全体を、「排泥経路を形成する管」という意味で「排泥管50」という。排泥管50は、特許請求の範囲に記載の「排泥管」に相当する。
シールド空間Ssから排泥管50に流入した被掘削物は、掘削機1の後方へ給送され、排出口56から排泥タンク59に排出される。ここで、本実施形態では、緊急時に排出口56を遮断するための緊急遮断装置60が設けられていることを特徴とする。緊急遮断装置60が作動すると、排泥管50に流入した被掘削物は、排出口56から排出されず、排泥管50に滞留する。緊急遮断装置60の詳細な構成については後述する。
隔壁30より後方の排泥管50及びカッタモータ35等は、フード3の後方に順に接続される制御管41、42、43の管内に収容されている。言い換えれば、制御管41、42、43は、掘削機1の中間部から後部の外郭を形成している。
第1制御管41と第2制御管42との連結部、及び、第2制御管42と第3制御管43との連結部には、それぞれ、周方向に4箇所の方向修正ジャッキ46、48が設けられている(図2(b)参照)。これら各方向修正ジャッキ46、48を適宜駆動させることにより掘削機1の推進方向が制御される。
第3制御管43の後方には、図示しない推進管(ヒューム管)が連結される。推進用ジャッキによって推進管を前方へ押し込みつつ、別の推進管を順次後方に継続することで、掘削機1は、発進立坑から横坑を構築しながら進行する。
また、図1に示すように、制御管41、42、43内で機械の操作や整備等の作業をするため、作業者Mが立入可能となっている。したがって、隔壁30の後方の空間は、作業空間Swとして利用可能である。
ところで、掘削機1のカッタヘッド2が地下水の通っている地層等に到達すると、噴出した水や土砂が急激に排泥管50を通り、排出口56から排出される可能性がある。噴出量が異常に多い場合、排出された水や土砂は、排泥タンク59からあふれ、作業空間Sw内に浸水することが予想される。以下、「浸水」とは、水のみに限らず、泥土や礫を含んだ水が作業空間Sw内に浸入することをいう。
そこで、本実施形態の掘削機1は、このような場合に排出口56を閉塞し、作業空間Swへの浸水を阻止するための緊急遮断装置60を設けている。
次に、緊急遮断装置60の構成について、図1、図3、図4を参照して説明する。
緊急遮断装置60は、「緊急遮断弁」としてのシャッター74、「駆動手段」としてのエアシリンダ70、第1切替弁61、第2切替弁62、その他エア配管等から構成される。
シャッター74は、排出口56を閉塞可能な板状に形成され、エアシリンダ70のロッド73に接続されている。シャッター74は、エアシリンダ70の作動に伴って、ガイド75に沿って前後方向に往復移動することで、排出口56を開閉する。
エアシリンダ70は、第2土圧制御弁54の底壁に取り付けられている。エアシリンダ70は、エアタンク63から供給されるエア圧によって作動し、ロッド73に接続されたシャッター74を往復移動させる。詳しくは、エアシリンダ70のロッド73と反対側の第1ポート71pにエアが導入されると、ロッド73は、エアシリンダ70の本体から伸出する。エアシリンダ70のロッド73側の第2ポート72pにエアが導入されると、ロッド73はエアシリンダ70の本体内に収容される。
エアタンク63は、制御管43の後方の図示しない推進管の内部に設置される。エアタンク63は、例えば発進立坑の外に置かれたコンプレッサ64から供給された一次エアを蓄え、掘削機1の各エア圧機器に使用されるエアを二次的に供給する。エアタンク63及びコンプレッサ64は、「エア圧供給源」に相当する。
第1切替弁61及び第2切替弁62は、エアタンク63とエアシリンダ70との間のエア経路に設けられ、通電または非通電により、エア圧の供給経路を切替可能である。また、第1切替弁61については、作業者による手動スイッチ65の操作によってもエア圧の供給経路を切替可能である。詳しくは次に説明する。
次に、本実施形態の緊急遮断装置60の作動について図6〜図8を参照して説明する。図6〜図8において、ロッド73及びシャッター74の移動方向を示す「前進」、「後退」は、エアシリンダ70本体に対するロッド73の動きを基準とし、本実施形態では掘削機1全体の前後方向と逆になる。エアシリンダ70の第1室71及び第2室72は、それぞれ、図4、図5に示す第1ポート71p及び第2ポート72pから連通している。
本実施形態の例によれば、第1切替弁61は、正方向連通位置61a、遮断(中立)位置61x、逆方向連通位置61bを切替可能な4ポート3位置電磁弁であり、第2切替弁62は、連通位置62a、遮断位置62xを切替可能な4ポート2位置電磁弁である。
(通電、開弁状態)
図6に示すように、通常作業時にて通電されているときは、第2切替弁62は遮断位置62xが選択される。また、第1切替弁61は、手動スイッチ65により逆方向連通位置61bが選択される。したがって、エア圧はエアシリンダ70の第2室72に導入され、ロッド73及びシャッター74が後退し、排出口56が開く。一方、エアシリンダ70の第1室71から流出したエアは、第1切替弁61を経由して大気開放される。
これにより、排泥管50内の水や泥土は、排出口56から排泥タンク59に排出可能となる。
(通電、閉弁状態)
通電状態において、作業者の意思によりシャッター74を閉めようとする場合は、図7に示すように、手動スイッチ65を操作して第1切替弁61を正方向連通位置61aに切り替える。すると、エア圧はエアシリンダ70の第1室71に導入され、ロッド73及びシャッター74が前進し、排出口56を閉める。一方、エアシリンダ70の第2室72から流出したエアは、第1切替弁61を経由して大気開放される。
これにより、排泥管50内の水や泥土は、排出口56からの排出が阻止される。
例えば、地下水の噴出等の発生を作業者が察知したとき、作業者は、即座に手動スイッチ65を操作してシャッター74を閉めることで、作業空間Swへの浸水を初期段階で食い止めることができる。
その後、仮に異常が無いか軽微であることを確認し、シャッター74を開いても問題ないと判断した場合は、再び手動スイッチ65を操作し、第1切替弁61を逆方向連通位置61bに切り替えてエアシリンダ70のロッド73を後退させればよい。
(非通電、閉弁状態)
地下水の噴出等の異常発生により作業空間Swに浸水した結果、電源が切断され非通電状態となると、図8に示すように、第1切替弁61は遮断位置61xとなり、第2切替弁62は連通位置62aとなる。したがって、エア圧はエアシリンダ70の第1室71に導入され、ロッド73及びシャッター74が前進し、排出口56を閉める。
これにより、例えば地下水が急激に作業空間Swに浸水した場合や、無人時に浸水した場合等、非通電状態となることにより、手動スイッチ65を操作しなくても自動的にシャッター74を閉めることができる。
また、異常発生時に電源が切断された場合、コンプレッサ64からの一次エアの供給が停止する可能性がある。そのため、一次エアを直接第2切替弁62に供給する構成では、非通電となり、第2切替弁62が連通位置62aに切り替わったとき、エア圧が不足し、シャッター74を閉弁させられないおそれがある。そこで、一次エアを蓄えるエアタンク63を設け、エアタンク63から第2切替弁62の二次エアを供給することで、異常発生時の閉弁作動を確実に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の掘削機1は、地下水の噴出等の異常発生により過剰量の水や泥土が排泥管50を通って制御管内に浸水し、電源が切断されたとき、自動的に切替弁61、62の位置が切り替わり、シャッター74が排泥管50の排出口56を閉塞する。これにより、排泥管50からの水や泥土の排出を早期に阻止することができる。
また、本実施形態の掘削機1は、「駆動手段」としてエアシリンダ70を採用し、「緊急遮断弁」としてシャッター74を採用している。シャッター74は動きが単純であり、作動の信頼性が高い。また、一旦閉弁した後、開弁状態への復帰が容易である。さらに、開弁時に、排泥管50内に流路抵抗となるものを残さないため、通常作業時の排泥効率に影響しない。
また、本実施形態の掘削機1は、通電時に、シャッター74を閉弁させる位置に第1切替弁61を切り替える手動スイッチ65を設けている。これにより、地下水の噴出等の発生を、電源が切断するよりも早く作業者が察知したとき、作業者の操作によって、排泥管50からの水や泥土の排出をより早い段階で阻止することができる。
さらに、シャッター74は、排泥管50の後端の排出口56に設けられている。通常、作業者は、排泥タンク59付近にいることが多いため、シャッター74の設置位置をこのようにすることで、シャッター74が作動したことを作業者が認識しやすくなる。
(その他の実施形態)
(ア)切替弁やエア回路の構成は、上記実施形態と同様の機能を実現するものであればどのような構成としてもよい。例えば、図6〜図8では、第1切替弁61、第2切替弁62をスプリングリターン式で例示しているが、これに限らず、他の方式を用いてもよい。
(イ)エアシリンダ70の取付位置やシャッター74の作動方向等は、上記実施形態の構成に限らず適宜設定してよい。シャッターは、往復移動に限らず、旋回等の移動をしてもよい。さらに、シャッターの設置位置は、排泥管50の後端の排出口56に限らず、排泥管50の前部または中間部に設置してもよい。例えば、排泥管50の前部である「隔壁30と第1土圧制御弁52との間」に設けることが考えられる。この場合、異常発生時に排泥管50内に蓄積される泥土の量をできるだけ少なくすることができる。したがって、復帰後に排泥管50内の掃除が容易となる。
(ウ)シャッター以外の緊急遮断弁の構成として、例えばボール弁を採用してもよい。このボール弁は、排泥管の管路内に設けられる。このボール弁は、初期状態ではしぼんでおり、ボール内にエアが流入すると径が膨らんで排泥管の内壁に当接し、管路を閉塞するものである。この場合、ボールの外皮部分が「緊急遮断弁」に相当し、エア圧が供給されて外皮を放射状に拡張させる内部空間が「駆動手段」に相当する。すなわち、このボール弁は、「緊急遮断弁」しての機能と「駆動手段」としての機能を兼ね備えた形態である。なお、復帰時には、ボール内のエア圧を抜くことで外皮の径を収縮させ、排泥管の内壁とボールの外皮との間に排泥経路を形成する。
(エ)上述した特徴的な構成以外の掘削機の構成は、上記実施形態における構成に限らない。例えば、制御管内に作業者が立入できない程度の大きさの掘削機に緊急遮断装置を適用してもよい。この場合、例えば、地上にいる作業者が何らかの検出手段で異常発生を検出し、遠隔操作で手動スイッチを操作してもよい。また、電源オフにより自動的に閉弁させることで、無人状態での浸水による掘削機への影響を最小限に抑えることができる。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・掘削機、
2 ・・・カッタヘッド、
35 ・・・カッタモータ、
45 ・・・本体、
50 ・・・排泥管、
56 ・・・排出口、
59 ・・・排泥タンク、
61 ・・・第1切替弁、
62 ・・・第2切替弁、
63 ・・・エアタンク(エア圧供給源)
64 ・・・コンプレッサ(エア圧供給源)、
65 ・・・手動スイッチ、
70 ・・・エアシリンダ(駆動手段)、
73 ・・・ロッド、
74 ・・・シャッター(緊急遮断弁)。

Claims (5)

  1. 地中の泥土を掘削し横坑を構築する掘削機(1)であって、
    当該掘削機の先端に設けられ泥土を掘削するカッタヘッド(2)と、
    前記カッタヘッドを回転駆動するカッタモータ(35)と、
    掘削された泥土が当該掘削機の先端側から後方へ給送される排泥管(50)と、
    前記排泥管の管路を閉塞可能な緊急遮断弁(74)と、
    一系統のエア圧供給源(63、64)から供給されるエア圧によって作動し、前記緊急遮断弁を開閉駆動する駆動手段(70)と、
    前記エア圧供給源と前記駆動手段との間のエア経路に設けられ、通電または非通電により、協働してエア圧の供給経路を切替可能な第1切替弁(61)及び第2切替弁(62)と、
    を備え、
    通電時、前記緊急遮断弁を開弁させるように、前記エア圧供給源からのエア圧が前記第1切替弁を経由して前記駆動手段に供給されることが可能であり、
    非通電時、前記緊急遮断弁を閉弁させるように、前記エア圧供給源からのエア圧が前記第2切替弁を経由して前記駆動手段に供給されることを特徴とする掘削機。
  2. 前記駆動手段はエアシリンダ(70)であり、
    前記緊急遮断弁は、前記エアシリンダのロッド(73)に接続され、前記エアシリンダの作動に伴って往復移動するシャッター(74)であることを特徴とする請求項1に記載の掘削機。
  3. 通電時、前記緊急遮断弁を閉弁させる位置に前記第1切替弁を切り替える手動スイッチ(65)を設けていることを特徴とする請求項1または2に記載の掘削機。
  4. 前記緊急遮断弁は、前記排泥管の後端の排出口(56)に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削機。
  5. 前記緊急遮断弁は、前記排泥管の入口から、土圧に応じて前記排泥管を通過する泥土の量を調整する土圧制御弁(52)までの間に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の掘削機。
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