JPH10167936A - 染毛用熱転写シート及びこれを用いた染毛方法 - Google Patents
染毛用熱転写シート及びこれを用いた染毛方法Info
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- JPH10167936A JPH10167936A JP32653796A JP32653796A JPH10167936A JP H10167936 A JPH10167936 A JP H10167936A JP 32653796 A JP32653796 A JP 32653796A JP 32653796 A JP32653796 A JP 32653796A JP H10167936 A JPH10167936 A JP H10167936A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 取り扱いが容易で、無駄が少なく、また固着
性の高い新しい毛髪の染色材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、染毛成分含有層を設けてな
る染毛用熱転写シート及びこれを用いた染毛方法。
性の高い新しい毛髪の染色材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、染毛成分含有層を設けてな
る染毛用熱転写シート及びこれを用いた染毛方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、白髪染、おしゃれ
染などの染毛用の熱転写シート及びこれを用いた染毛方
法に関する。
染などの染毛用の熱転写シート及びこれを用いた染毛方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】毛髪の染色には、酸化染料を用いた永久
染毛剤、色素を用いた一時染毛剤、あるいはこの中間と
も言える半永久染毛剤等が使用されている。永久染毛剤
は、パラフェニレンジアミン類及び／又はアミノフェノ
ール類などの酸化染料が毛髪に浸透して毛髪成分と結合
し、酸化剤によって毛髪内で水不溶性の色素を形成する
ことにより染毛するもので、パラフェニレンジアミン
類、アミノフェノール類などの成分を調整することで好
みの色調を選ぶことが出来、また、色持ちも優れてい
る。市販の永久染毛剤は、粉末状、液状あるいはクリー
ム状等の形態があるが、通常、パラフェニレンジアミン
類、アミノフェノール類などの酸化染料からなる第１剤
と、過酸化水素、過ほう酸ナトリウムなどの酸化剤から
なる第２剤からなる２剤タイプで、使用時に両者を混合
し、必要に応じ水を加え、液状あるいはクリーム状とし
て毛髪に適用される。従って、使用に先立ち、容器を準
備して混合したり、配合割合を調整したりする手間がか
かる、作りすぎや容器への付着による無駄がある、容器
の洗浄が必要、あるいは毛髪以外に顔などに付着しない
ように保護クリーム等を使用する必要がある等の問題が
ある。一方、色素を用いた一時染毛剤は色素を結着剤に
よって毛髪に固着させるもので、容易に脱落して衣服を
汚したり、あるいは毛髪にゴワつき感を与える等の問題
がある。
染毛剤、色素を用いた一時染毛剤、あるいはこの中間と
も言える半永久染毛剤等が使用されている。永久染毛剤
は、パラフェニレンジアミン類及び／又はアミノフェノ
ール類などの酸化染料が毛髪に浸透して毛髪成分と結合
し、酸化剤によって毛髪内で水不溶性の色素を形成する
ことにより染毛するもので、パラフェニレンジアミン
類、アミノフェノール類などの成分を調整することで好
みの色調を選ぶことが出来、また、色持ちも優れてい
る。市販の永久染毛剤は、粉末状、液状あるいはクリー
ム状等の形態があるが、通常、パラフェニレンジアミン
類、アミノフェノール類などの酸化染料からなる第１剤
と、過酸化水素、過ほう酸ナトリウムなどの酸化剤から
なる第２剤からなる２剤タイプで、使用時に両者を混合
し、必要に応じ水を加え、液状あるいはクリーム状とし
て毛髪に適用される。従って、使用に先立ち、容器を準
備して混合したり、配合割合を調整したりする手間がか
かる、作りすぎや容器への付着による無駄がある、容器
の洗浄が必要、あるいは毛髪以外に顔などに付着しない
ように保護クリーム等を使用する必要がある等の問題が
ある。一方、色素を用いた一時染毛剤は色素を結着剤に
よって毛髪に固着させるもので、容易に脱落して衣服を
汚したり、あるいは毛髪にゴワつき感を与える等の問題
がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
の染毛剤の問題を解決し、取り扱いが簡便で、無駄の少
ない永久染毛用及び固着性の高い一時染毛用の新しい材
料及びこれを用いた染毛方法を提供することを目的とす
るものである。
の染毛剤の問題を解決し、取り扱いが簡便で、無駄の少
ない永久染毛用及び固着性の高い一時染毛用の新しい材
料及びこれを用いた染毛方法を提供することを目的とす
るものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、染毛剤を熱転写シートの形状にすることにより、
上記問題を解決し得ることを知り本発明を達成した。即
ち本発明の要旨は、支持体上に、染毛成分含有層を設け
てなる染毛用熱転写シートに存する。また、本発明はこ
れらの熱転写シートを用いる染毛方法にも関する。
結果、染毛剤を熱転写シートの形状にすることにより、
上記問題を解決し得ることを知り本発明を達成した。即
ち本発明の要旨は、支持体上に、染毛成分含有層を設け
てなる染毛用熱転写シートに存する。また、本発明はこ
れらの熱転写シートを用いる染毛方法にも関する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明熱転写シートに用いられる
染毛成分の永久染毛成分は、フェニレンジアミン類又は
その塩、及び／又はジアミノピリジン類又はその塩、及
び／又はジアミノアントラキノン類、及び／又はポリフ
ェノール類、及び／又はアミノフェノール類又はその塩
が用いられる。具体的には、例えば下記の化合物が挙げ
られる。
染毛成分の永久染毛成分は、フェニレンジアミン類又は
その塩、及び／又はジアミノピリジン類又はその塩、及
び／又はジアミノアントラキノン類、及び／又はポリフ
ェノール類、及び／又はアミノフェノール類又はその塩
が用いられる。具体的には、例えば下記の化合物が挙げ
られる。
【０００６】５−アミノオルトクレゾール、２−アミノ
−４−ニトロフェノール、２−アミノ−５−ニトロフェ
ノール、１−アミノ−４−メチルアミノアントラキノ
ン、３，３’−イミノジフェノール、塩酸２，４−ジア
ミノフェノキシエタノール、塩酸２，４−ジアミノフェ
ノール、塩酸トルエン−２，５−ジアミン、塩酸ニトロ
パラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミ
ン、塩酸Ｎ−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メ
タフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸
Ｎ−フェニルパラフェニレンジアミン、１，４−ジアミ
ノアントラキノン、２，６−ジアミノピリジン、１，５
−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−２，５−ジアミ
ン、トルエン３，４−ジアミン、ニトロパラフェニレン
ジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフ
ェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチ
ルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナト
リウム、Ｎ，Ｎ’−ビス（４−アミノフェニル）−２，
５−ジアミノ−１，４−キノンジイミン、５−（２−ヒ
ドロキシエチルアミノ）−２−メチルフェノール、Ｎ−
フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノー
ル、メタフェニレンジアミン、硫酸５−アミノオルトク
レゾール、硫酸２−アミノ−５−ニトロフェノール、硫
酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェ
ニレンジアミン、硫酸４，４’−ジアミノジフェニルア
ミン、硫酸２，４−ジアミノフェノール、硫酸トルエン
−２，５−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミ
ン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルト
フェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジ
アミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチル
アミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メ
タフェニレンジアミン、カテコール、ピロガロール、フ
ロログルシン、没食子酸、レゾルシン。
−４−ニトロフェノール、２−アミノ−５−ニトロフェ
ノール、１−アミノ−４−メチルアミノアントラキノ
ン、３，３’−イミノジフェノール、塩酸２，４−ジア
ミノフェノキシエタノール、塩酸２，４−ジアミノフェ
ノール、塩酸トルエン−２，５−ジアミン、塩酸ニトロ
パラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミ
ン、塩酸Ｎ−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メ
タフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸
Ｎ−フェニルパラフェニレンジアミン、１，４−ジアミ
ノアントラキノン、２，６−ジアミノピリジン、１，５
−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−２，５−ジアミ
ン、トルエン３，４−ジアミン、ニトロパラフェニレン
ジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフ
ェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチ
ルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナト
リウム、Ｎ，Ｎ’−ビス（４−アミノフェニル）−２，
５−ジアミノ−１，４−キノンジイミン、５−（２−ヒ
ドロキシエチルアミノ）−２−メチルフェノール、Ｎ−
フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノー
ル、メタフェニレンジアミン、硫酸５−アミノオルトク
レゾール、硫酸２−アミノ−５−ニトロフェノール、硫
酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェ
ニレンジアミン、硫酸４，４’−ジアミノジフェニルア
ミン、硫酸２，４−ジアミノフェノール、硫酸トルエン
−２，５−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミ
ン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルト
フェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジ
アミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチル
アミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メ
タフェニレンジアミン、カテコール、ピロガロール、フ
ロログルシン、没食子酸、レゾルシン。
【０００７】本発明熱転写シートに用いられる染毛成分
の一時染毛成分は、赤色２２１号、赤色２２５号、赤色
２２６号、赤色２２８号、赤色５０５号、橙色２０３
号、橙色２０４号、橙色４０１号、橙色４０３号、黄色
２０４号、黄色２０５号、黄色４０１号、黄色４０４
号、黄色４０５号、青色２０１号、青色４０３号から選
ばれる少なくとも１種の色素を含有する。本発明の熱転
写シートは、支持体上に前記アミン類あるいは色素など
の染毛成分を結着剤を用いて固着したものである。
の一時染毛成分は、赤色２２１号、赤色２２５号、赤色
２２６号、赤色２２８号、赤色５０５号、橙色２０３
号、橙色２０４号、橙色４０１号、橙色４０３号、黄色
２０４号、黄色２０５号、黄色４０１号、黄色４０４
号、黄色４０５号、青色２０１号、青色４０３号から選
ばれる少なくとも１種の色素を含有する。本発明の熱転
写シートは、支持体上に前記アミン類あるいは色素など
の染毛成分を結着剤を用いて固着したものである。
【０００８】本発明の感熱転写シートに上記の色素など
を用いて染毛成分含有層を形成する場合、その方法は特
に限定されず、通常、染毛成分を結着剤とともに媒体中
に溶解あるいは微粒子状に分散させることによりインク
を調製し、該インクを基体上に塗布、乾燥することによ
り実施することができる。結着剤としては、セルロース
系、アクリル酸系、ベタイン系、澱粉系、エポキシ系な
どの水溶性樹脂及びアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリビニルブチラール、エチルセルロ
ース、アセチルセルロース、ポリエステル、アクリロニ
トリル／スチレン共重合体（ＡＳ）樹脂、フェノキシ樹
脂などの有機溶剤に可溶性の樹脂が挙げられる。尚、結
着剤と染毛成分などとの混合比（重量）は、１：２〜
２：１の範囲が適当である。
を用いて染毛成分含有層を形成する場合、その方法は特
に限定されず、通常、染毛成分を結着剤とともに媒体中
に溶解あるいは微粒子状に分散させることによりインク
を調製し、該インクを基体上に塗布、乾燥することによ
り実施することができる。結着剤としては、セルロース
系、アクリル酸系、ベタイン系、澱粉系、エポキシ系な
どの水溶性樹脂及びアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエ
ーテルスルホン、ポリビニルブチラール、エチルセルロ
ース、アセチルセルロース、ポリエステル、アクリロニ
トリル／スチレン共重合体（ＡＳ）樹脂、フェノキシ樹
脂などの有機溶剤に可溶性の樹脂が挙げられる。尚、結
着剤と染毛成分などとの混合比（重量）は、１：２〜
２：１の範囲が適当である。
【０００９】インク調製のための媒体としては水及びメ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、イソブチルアルコールなどのアルコール類、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの
ケトン類、テトラヒドロフランなどのエーテル類などの
有機溶剤を挙げることができ、これらを単独あるいは併
用する。
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、イソブチルアルコールなどのアルコール類、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブ
チルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどの
ケトン類、テトラヒドロフランなどのエーテル類などの
有機溶剤を挙げることができ、これらを単独あるいは併
用する。
【００１０】インク中には上記の成分の他に必要に応じ
て有機、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止剤、
消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤など各種添加剤を添加
することができる。このインクを支持体上に塗布する方
法としては、グラビアコーター、リバースロールコータ
ー、ロッドコーター、エアドクタコーターなどを使用し
て実施することができ、該インクの塗布は、染毛成分含
有層の厚さが乾燥後０．１〜５μｍの範囲となるように
塗布すれば良い。
て有機、無機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止剤、
消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤など各種添加剤を添加
することができる。このインクを支持体上に塗布する方
法としては、グラビアコーター、リバースロールコータ
ー、ロッドコーター、エアドクタコーターなどを使用し
て実施することができ、該インクの塗布は、染毛成分含
有層の厚さが乾燥後０．１〜５μｍの範囲となるように
塗布すれば良い。
【００１１】転写シート作成のためのインクを塗布する
支持体としては、コンデンサー紙、グラシン紙のような
薄葉紙、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアラミドのような耐熱性の良好な
プラスチックのフィルムおよびその延伸物が適している
が、それらの厚さとしては３〜５０μｍの範囲を挙げる
ことができる。
支持体としては、コンデンサー紙、グラシン紙のような
薄葉紙、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアラミドのような耐熱性の良好な
プラスチックのフィルムおよびその延伸物が適している
が、それらの厚さとしては３〜５０μｍの範囲を挙げる
ことができる。
【００１２】上記の支持体のうち二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムが機械的強度、耐溶剤性、経済
性などを考慮すると特に有利である。しかし、場合によ
ってはポリエチレンテレフタレートフィルムは耐熱性が
不十分であるので、染毛成分含有層の反対面に潤滑剤、
微粒子、界面活性材、あるいは帯電防止剤などを含む熱
硬化性、光硬化性あるいは熱可塑性の耐熱性樹脂の層を
設けることにより、耐熱性を改良したものを用いること
ができる。
テレフタレートフィルムが機械的強度、耐溶剤性、経済
性などを考慮すると特に有利である。しかし、場合によ
ってはポリエチレンテレフタレートフィルムは耐熱性が
不十分であるので、染毛成分含有層の反対面に潤滑剤、
微粒子、界面活性材、あるいは帯電防止剤などを含む熱
硬化性、光硬化性あるいは熱可塑性の耐熱性樹脂の層を
設けることにより、耐熱性を改良したものを用いること
ができる。
【００１３】耐熱性樹脂としては、エチルセルロース樹
脂、酢酸セルロース樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂
などの活性水素を含有する樹脂とイソシアネートとの架
橋体などの熱硬化性樹脂、ポリエステルアクリレート、
エポキシアクリレート、ポリオールアクリレートなどの
光硬化性樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル共重合体、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリアセタール樹脂などのガラス転移温度が５０℃以上
の熱可塑性樹脂が挙げられる。また、微粒子としては、
シリカ、アルミナ、酸化チタン等の無機微粒子や、シリ
コーン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の有機
微粒子などが挙げられる。潤滑剤としては、各種変性シ
リコーンオイルやリン酸エステル系界面活性剤等が用い
られる。
脂、酢酸セルロース樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂
などの活性水素を含有する樹脂とイソシアネートとの架
橋体などの熱硬化性樹脂、ポリエステルアクリレート、
エポキシアクリレート、ポリオールアクリレートなどの
光硬化性樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル共重合体、ア
クリロニトリル−スチレン共重合体、ポリカーボネート
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、
ポリアセタール樹脂などのガラス転移温度が５０℃以上
の熱可塑性樹脂が挙げられる。また、微粒子としては、
シリカ、アルミナ、酸化チタン等の無機微粒子や、シリ
コーン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の有機
微粒子などが挙げられる。潤滑剤としては、各種変性シ
リコーンオイルやリン酸エステル系界面活性剤等が用い
られる。
【００１４】本発明の熱転写シートを使用して染毛する
には、染色成分含有層が毛髪に密着する様に熱転写シー
トと毛髪を接触させ、シート背面より加熱することによ
り染毛成分を毛髪に転写する。次いで必要に応じ、例え
ば永久染毛の場合の酸化剤処理などの後処理を行なう。
更に、本発明の熱転写シートは加熱手段として、アイロ
ンコテ、ホットカーラーなどが用いられる他、毛髪のパ
ーマネント処理時にも使用することができる。加熱処理
は染色成分の種類や毛髪の性状により異なるが、通常は
コテなどの表面温度８０〜２００℃の範囲で、１０秒〜
４０分間程度行なわれる。
には、染色成分含有層が毛髪に密着する様に熱転写シー
トと毛髪を接触させ、シート背面より加熱することによ
り染毛成分を毛髪に転写する。次いで必要に応じ、例え
ば永久染毛の場合の酸化剤処理などの後処理を行なう。
更に、本発明の熱転写シートは加熱手段として、アイロ
ンコテ、ホットカーラーなどが用いられる他、毛髪のパ
ーマネント処理時にも使用することができる。加熱処理
は染色成分の種類や毛髪の性状により異なるが、通常は
コテなどの表面温度８０〜２００℃の範囲で、１０秒〜
４０分間程度行なわれる。
【００１５】
パラフェニレンジアミン ６重量部 オルソアミノフェノール １重量部 ＡＳ樹脂 １０重量部 （製品名：サンレックス ＳＡＮ−Ａ；モンサント化成株式会社製品） メチルエチルケトン ２５重量部 トルエン ５８重量部 合計 １００重量部 上記組成の混合物をペイントコンディショナーで１０分
間処理し、インクの調製を行った。
間処理し、インクの調製を行った。
【００１６】〔熱転写シートの作成〕上記のインクをワ
イヤバーを用いて背面が耐熱処理されたポリエチレンテ
レフタレートフィルム（６μｍ厚）上に塗布、乾燥し
（乾燥膜厚約１μｍ）、熱転写シートを得た。なお、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの耐熱処理は、二軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに、アクリル
樹脂（商品名：ＢＲ−８０；三菱レイヨン株式会社製
品）１０重量部、アミノ変性シリコーンオイル（商品
名：ＫＦ３９３；信越化学工業株式会社製品）１重量
部、トルエン８９重量部からなる液を塗布、乾燥（乾燥
膜厚約１μｍ）することにより行った。
イヤバーを用いて背面が耐熱処理されたポリエチレンテ
レフタレートフィルム（６μｍ厚）上に塗布、乾燥し
（乾燥膜厚約１μｍ）、熱転写シートを得た。なお、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの耐熱処理は、二軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに、アクリル
樹脂（商品名：ＢＲ−８０；三菱レイヨン株式会社製
品）１０重量部、アミノ変性シリコーンオイル（商品
名：ＫＦ３９３；信越化学工業株式会社製品）１重量
部、トルエン８９重量部からなる液を塗布、乾燥（乾燥
膜厚約１μｍ）することにより行った。
【００１７】〔染毛処理〕前記熱転写シートを染毛した
い白髪部にあて、背面よりアイロンコテで１５０℃で１
０秒間加熱した後３０秒間おき、更に、１５０℃で１０
秒間加熱することを繰り返し行った。その後、当該部位
に６％過酸化水素水を含浸せしめた布をあて室温にて３
０分間、酸化処理を行った。黒色の染毛が得られた。
い白髪部にあて、背面よりアイロンコテで１５０℃で１
０秒間加熱した後３０秒間おき、更に、１５０℃で１０
秒間加熱することを繰り返し行った。その後、当該部位
に６％過酸化水素水を含浸せしめた布をあて室温にて３
０分間、酸化処理を行った。黒色の染毛が得られた。
【００１８】実施例２ 〔インクの調製〕 パラフェニレンジアミン ２．４重量部 パラアミノフェノール ０．８重量部 オルソアミノフェノール １．２重量部 ニトロパラフェニレンジアミン ０．２重量部 レゾルシン ３．４重量部 ＡＳ樹脂 １２ 重量部 （製品名：デンカＡＳ−Ｓ；電気化学工業株式会社製品） トルエン ７０ 重量部 シクロヘキサノン １０ 重量部 合計 １００ 重量部 上記組成の混合物をペイントコンディショナーで１０分
間処理しインクを調製した。
間処理しインクを調製した。
【００１９】〔熱転写シートの作成〕実施例１と同様に
して熱転写シートを作成した。 〔染毛処理〕前記熱転写シートをホットカーラーに巻
き、更に毛髪を巻きつけて、１００℃で３０分間加熱し
た。その後実施例１と同様にして酸化処理を行った。明
るい褐色の染毛が得られた。
して熱転写シートを作成した。 〔染毛処理〕前記熱転写シートをホットカーラーに巻
き、更に毛髪を巻きつけて、１００℃で３０分間加熱し
た。その後実施例１と同様にして酸化処理を行った。明
るい褐色の染毛が得られた。
【００２０】実施例３ 〔インクの調製／及び熱転写シートの作成〕 赤色 ２２１号 ０．８重量部 橙色 ２０３号 ５．０重量部 黄色 ２０４号 １．２重量部 青色 ４０３号 １．０重量部 を用いる以外は、実施例１と同様にしてインクを調製
し、熱転写シートを作成した。
し、熱転写シートを作成した。
【００２１】〔染毛処理〕前記熱転写シートを毛髪にあ
て、アイロンコテを用いて実施例１と同様に加熱した。
褐色の染毛を得た。
て、アイロンコテを用いて実施例１と同様に加熱した。
褐色の染毛を得た。
【００２２】
【発明の効果】本発明に依れば、二剤タイプの染毛剤で
あっても、使用に先立ち容器を準備して混合する手間が
省け、顔などへの付着も避けられる。また、一時染毛剤
にみられる毛髪のゴワつき感なども防止することができ
る。
あっても、使用に先立ち容器を準備して混合する手間が
省け、顔などへの付着も避けられる。また、一時染毛剤
にみられる毛髪のゴワつき感なども防止することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項１】 支持体上に、染毛成分含有層を設けてな
る染毛用熱転写シート。 - 【請求項２】 染毛成分が、フェニレンジアミン類又は
その塩、及び／又はジアミノピリジン類又はその塩、及
び／又はジアミノアントラキノン類、及び／又はポリフ
ェノール類、及び／又はアミノフェノール類又はその塩
を含有することを特徴とする請求項１記載の染毛用熱転
写シート。 - 【請求項３】 染毛成分が、赤色２２１号、赤色２２５
号、赤色２２６号、赤色２２８号、赤色５０５号、橙色
２０３号、橙色２０４号、橙色４０１号、橙色４０３
号、黄色２０４号、黄色２０５号、黄色４０１号、黄色
４０４号、黄色４０５号、青色２０１号、青色４０３号
から選ばれる少なくとも１種の色素を含有することを特
徴とする請求項１記載の染毛用熱転写シート。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかに記載の染毛
用熱転写シートを、染毛成分含有層が毛髪に密着するよ
うに接触させ、該シート背面より加熱処理することを特
徴とする染毛方法。 - 【請求項５】 請求項２記載の染毛用熱転写シートを毛
髪に接触させ、該シート背面より加熱した後、酸化剤で
処理することを特徴とする染毛方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32653796A JPH10167936A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 染毛用熱転写シート及びこれを用いた染毛方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32653796A JPH10167936A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 染毛用熱転写シート及びこれを用いた染毛方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10167936A true JPH10167936A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18188947
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32653796A Pending JPH10167936A (ja) | 1996-12-06 | 1996-12-06 | 染毛用熱転写シート及びこれを用いた染毛方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10167936A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002009660A1 (fr) * | 2000-07-28 | 2002-02-07 | Kao Corporation | Feuille pour indéfrisable et coloration de la chevelure |
| JP2008150381A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | L'oreal Sa | 毛髪を乾式染色するための化粧料物品、その使用及び該物品の使用方法 |
| US7640938B2 (en) | 2003-04-21 | 2010-01-05 | Kao Corporation | Mascara applicator |
| WO2013061477A1 (en) * | 2011-10-26 | 2013-05-02 | L'oreal | Hair coloration by thermal transfer technology |
-
1996
- 1996-12-06 JP JP32653796A patent/JPH10167936A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002009660A1 (fr) * | 2000-07-28 | 2002-02-07 | Kao Corporation | Feuille pour indéfrisable et coloration de la chevelure |
| US7640938B2 (en) | 2003-04-21 | 2010-01-05 | Kao Corporation | Mascara applicator |
| KR101108908B1 (ko) * | 2003-04-21 | 2012-01-31 | 카오카부시키가이샤 | 마스카라 부여 장치 |
| JP2008150381A (ja) * | 2006-12-14 | 2008-07-03 | L'oreal Sa | 毛髪を乾式染色するための化粧料物品、その使用及び該物品の使用方法 |
| WO2013061477A1 (en) * | 2011-10-26 | 2013-05-02 | L'oreal | Hair coloration by thermal transfer technology |
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