JPH1016714A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents
車両の盗難防止装置Info
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- JPH1016714A JPH1016714A JP18842396A JP18842396A JPH1016714A JP H1016714 A JPH1016714 A JP H1016714A JP 18842396 A JP18842396 A JP 18842396A JP 18842396 A JP18842396 A JP 18842396A JP H1016714 A JPH1016714 A JP H1016714A
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- Japan
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- circuit
- theft
- signal
- electronic key
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Abstract
(57)【要約】
【課題】セット作業を極めて簡単に行うことができると
共に、バッテリーの消耗を防止し、かつ十分な盗難防止
効果が得られる、車両の盗難防止装置を提供する。 【解決手段】電子キーによるセット電圧と予め設定した
基準電圧とを比較して駆動抑止信号を出力する安全回路
と、車体の傾きを検出するセンサによって車体のセット
位置から正立位置への傾きを検出して盗難信号を出力す
る盗難検出回路と、安全回路の駆動抑止信号の入力がな
く、盗難検出回路から盗難信号が入力された際に、ホー
ンを駆動させると共に、イグニッション回路への電源供
給を遮断する制御回路を具備する。電子キーは内部に抵
抗が設けられ、車体に応じて抵抗値が変化される。
共に、バッテリーの消耗を防止し、かつ十分な盗難防止
効果が得られる、車両の盗難防止装置を提供する。 【解決手段】電子キーによるセット電圧と予め設定した
基準電圧とを比較して駆動抑止信号を出力する安全回路
と、車体の傾きを検出するセンサによって車体のセット
位置から正立位置への傾きを検出して盗難信号を出力す
る盗難検出回路と、安全回路の駆動抑止信号の入力がな
く、盗難検出回路から盗難信号が入力された際に、ホー
ンを駆動させると共に、イグニッション回路への電源供
給を遮断する制御回路を具備する。電子キーは内部に抵
抗が設けられ、車体に応じて抵抗値が変化される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪車、四輪車等
の車両の盗難防止装置に関する。
の車両の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両の盗難防止装置としては、例
えば二輪車の場合、ハンドルや車輪を鉄製の鎖でつなぎ
錠をかけたり、金属製のワイヤーで車体と電柱あるいは
車体と車輪を連結して錠をかける等の機械式のものと、
振動を感知して所有者の持つコントロールボックスに知
らせる電気式のもの等が使用されている。
えば二輪車の場合、ハンドルや車輪を鉄製の鎖でつなぎ
錠をかけたり、金属製のワイヤーで車体と電柱あるいは
車体と車輪を連結して錠をかける等の機械式のものと、
振動を感知して所有者の持つコントロールボックスに知
らせる電気式のもの等が使用されている。
【0003】また、四輪車の場合は、鍵付きの車庫に入
れたり輪止めをしたりする等の機械式のものと、車体に
触れる振動や車室内の圧力変動を感知してホーンを鳴ら
す電気式のもの等が使用されている。
れたり輪止めをしたりする等の機械式のものと、車体に
触れる振動や車室内の圧力変動を感知してホーンを鳴ら
す電気式のもの等が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の車両盗難防止装置にあっては、例えば二輪車の機械式
の場合、鎖やワイヤーを一々セットして錠をかけなけれ
ばならず、セット作業が非常に面倒であり、電気式の場
合は、バッテリーが消耗し易くバッテリーの電圧低下と
共に、盗難防止効果が劣るという問題点があった。
の車両盗難防止装置にあっては、例えば二輪車の機械式
の場合、鎖やワイヤーを一々セットして錠をかけなけれ
ばならず、セット作業が非常に面倒であり、電気式の場
合は、バッテリーが消耗し易くバッテリーの電圧低下と
共に、盗難防止効果が劣るという問題点があった。
【0005】また、四輪車においても、機械式の場合
は、そのセット作業が非常に面倒であり、電気式の場合
は、メインキーが入っている場合とか、エンジンがかか
っている場合は効果が得られない等、十分な盗難防止効
果を得ることが困難であるという問題点があった。
は、そのセット作業が非常に面倒であり、電気式の場合
は、メインキーが入っている場合とか、エンジンがかか
っている場合は効果が得られない等、十分な盗難防止効
果を得ることが困難であるという問題点があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的は、セット作業を極めて簡単に行うこ
とができると共に、バッテリーの消耗を防止し、かつ十
分な盗難防止効果が得られる、車両の盗難防止装置を提
供することにある。
もので、その目的は、セット作業を極めて簡単に行うこ
とができると共に、バッテリーの消耗を防止し、かつ十
分な盗難防止効果が得られる、車両の盗難防止装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、請求項1記載の車両の盗難防止装置は、電子キーに
よるセット電圧と予め設定した基準電圧を比較して駆動
抑止信号を出力する安全回路と、車体に設けたセンサに
よって車体のセット位置から正立位置への傾きを検出し
て盗難信号を出力する盗難検出回路と、安全回路から駆
動抑止信号の入力がなく、盗難検出回路から盗難信号が
入力された際に、車体に装備されているホーンを駆動さ
せると共に、イグニッション回路への電源供給を遮断す
る制御回路と、を具備することを特徴とする。
く、請求項1記載の車両の盗難防止装置は、電子キーに
よるセット電圧と予め設定した基準電圧を比較して駆動
抑止信号を出力する安全回路と、車体に設けたセンサに
よって車体のセット位置から正立位置への傾きを検出し
て盗難信号を出力する盗難検出回路と、安全回路から駆
動抑止信号の入力がなく、盗難検出回路から盗難信号が
入力された際に、車体に装備されているホーンを駆動さ
せると共に、イグニッション回路への電源供給を遮断す
る制御回路と、を具備することを特徴とする。
【0008】この車両の盗難防止装置によれば、電子キ
ーがセットされると、安全回路によって、電子キーに対
応したセット電圧が発生し、このセット電圧と予め定め
た基準電圧とが比較され、電子キーがセットされている
場合に、駆動抑止信号を制御回路に出力する。盗難検出
回路は、車体に設けたセンサが車体の傾斜度合いを検出
し、予め所定角度傾けたセット位置から正立位置に傾い
た場合に盗難信号を制御回路に出力する。
ーがセットされると、安全回路によって、電子キーに対
応したセット電圧が発生し、このセット電圧と予め定め
た基準電圧とが比較され、電子キーがセットされている
場合に、駆動抑止信号を制御回路に出力する。盗難検出
回路は、車体に設けたセンサが車体の傾斜度合いを検出
し、予め所定角度傾けたセット位置から正立位置に傾い
た場合に盗難信号を制御回路に出力する。
【0009】制御回路は、安全回路から駆動抑止信号の
入力がなく、盗難検出回路から盗難信号が入力される
と、ホーンを鳴らして盗難状態であることを、車両の持
ち主や周囲の人に感化せしめると共に、イグニッション
回路への電源供給を遮断して、エンジンの始動を不可能
にする。
入力がなく、盗難検出回路から盗難信号が入力される
と、ホーンを鳴らして盗難状態であることを、車両の持
ち主や周囲の人に感化せしめると共に、イグニッション
回路への電源供給を遮断して、エンジンの始動を不可能
にする。
【0010】また、請求項2記載の盗難防止装置は、安
全回路の電子キーが、その内部に電気量を有する電子部
品が装填され、この電子キーを車体に設けたキー挿入部
に挿入してセットすることにより、安全回路に電子部品
の電気量に応じたセット電圧が発生することを特徴とす
る。この盗難防止装置によれば、電子キーを車体のキー
挿入部に挿入するだけで安全回路にセット電圧が発生
し、電子部品の電気量は車体毎に異なるように設定し得
る。
全回路の電子キーが、その内部に電気量を有する電子部
品が装填され、この電子キーを車体に設けたキー挿入部
に挿入してセットすることにより、安全回路に電子部品
の電気量に応じたセット電圧が発生することを特徴とす
る。この盗難防止装置によれば、電子キーを車体のキー
挿入部に挿入するだけで安全回路にセット電圧が発生
し、電子部品の電気量は車体毎に異なるように設定し得
る。
【0011】また、請求項3記載の盗難防止装置は、制
御回路が、ホーンの駆動を一定時間後に解除し、イグニ
ッション回路への電源供給の遮断を盗難状態解除まで維
持することを特徴とする。この盗難防止装置によれば、
安全回路から駆動抑止信号の入力がなく、盗難検出回路
から盗難信号が入力された盗難状態において、イグニッ
ション回路への電源供給の遮断が盗難状態解除まで維持
され、ホーンが鳴り終わってもエンジンの始動が不可能
で、盗難防止効果が高められる。
御回路が、ホーンの駆動を一定時間後に解除し、イグニ
ッション回路への電源供給の遮断を盗難状態解除まで維
持することを特徴とする。この盗難防止装置によれば、
安全回路から駆動抑止信号の入力がなく、盗難検出回路
から盗難信号が入力された盗難状態において、イグニッ
ション回路への電源供給の遮断が盗難状態解除まで維持
され、ホーンが鳴り終わってもエンジンの始動が不可能
で、盗難防止効果が高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わる車両の盗難防止装置の一実施例を示し、図1がその
基本ブロック図、図2がその具体的な回路図、図3がホ
ーン駆動回路およびキルスイッチ駆動回路の回路図、図
4が電子キーのセット状態を示す断面図、図5が盗難防
止装置の動作を説明するためのフローチャートである。
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わる車両の盗難防止装置の一実施例を示し、図1がその
基本ブロック図、図2がその具体的な回路図、図3がホ
ーン駆動回路およびキルスイッチ駆動回路の回路図、図
4が電子キーのセット状態を示す断面図、図5が盗難防
止装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0013】図1において、盗難防止装置1は、安全回
路2と、盗難検出回路3及び制御回路4を具備してい
る。安全回路2は、電子キー5と、この電子キー5に対
応した電圧(以下、セット電圧V1という)を発生する
電圧発生回路6と、予め定めた2種類の基準電圧Va、
Vbを発生する基準電圧発生回路7と、電圧発生回路6
と基準電圧発生回路7からの入力電圧を比較して、所定
の信号を出力する電圧比較回路8を有している。
路2と、盗難検出回路3及び制御回路4を具備してい
る。安全回路2は、電子キー5と、この電子キー5に対
応した電圧(以下、セット電圧V1という)を発生する
電圧発生回路6と、予め定めた2種類の基準電圧Va、
Vbを発生する基準電圧発生回路7と、電圧発生回路6
と基準電圧発生回路7からの入力電圧を比較して、所定
の信号を出力する電圧比較回路8を有している。
【0014】盗難検出回路3は、車体の傾きを検出する
センサとしての傾斜角センサ9と、この傾斜角センサ9
で検出された信号を電圧に変換して所定の信号を出力す
る電圧発生回路10を有している。
センサとしての傾斜角センサ9と、この傾斜角センサ9
で検出された信号を電圧に変換して所定の信号を出力す
る電圧発生回路10を有している。
【0015】また、制御回路4は、演算駆動表示回路1
1と、ホーン40を鳴らすホーン駆動回路12、及びキ
ルスイッチリレーを作動させるキルスイッチ駆動回路1
3を有している。演算駆動表示回路11は、後述する如
く、安全回路2の電圧比較回路8の出力信号(例えば駆
動抑止信号S1)と、盗難検出回路3の出力信号(例え
ば盗難信号S2)に基づいて、後述する如くホーン駆動
回路12及びキルスイッチ駆動回路13を制御する。
1と、ホーン40を鳴らすホーン駆動回路12、及びキ
ルスイッチリレーを作動させるキルスイッチ駆動回路1
3を有している。演算駆動表示回路11は、後述する如
く、安全回路2の電圧比較回路8の出力信号(例えば駆
動抑止信号S1)と、盗難検出回路3の出力信号(例え
ば盗難信号S2)に基づいて、後述する如くホーン駆動
回路12及びキルスイッチ駆動回路13を制御する。
【0016】図2は、盗難防止装置1の具体的な回路図
を示している。以下、この回路図について説明する。安
全回路2は、電源Vcc(バッテリー電源)にヒューズ
15を介して接続された抵抗16を有し、この抵抗16
には電子キー5を構成する抵抗17の一端が接続され、
この抵抗17の他端が抵抗18を介して車体のボディに
アースされると共に、抵抗17と抵抗18の接続点a
が、電圧比較回路8の入力端子にそれぞれ接続されてい
る。
を示している。以下、この回路図について説明する。安
全回路2は、電源Vcc(バッテリー電源)にヒューズ
15を介して接続された抵抗16を有し、この抵抗16
には電子キー5を構成する抵抗17の一端が接続され、
この抵抗17の他端が抵抗18を介して車体のボディに
アースされると共に、抵抗17と抵抗18の接続点a
が、電圧比較回路8の入力端子にそれぞれ接続されてい
る。
【0017】また、ヒューズ15とアース間には、基準
電圧発生回路7を形成する3個の抵抗21〜23が直列
接続されている。そして、抵抗21と抵抗22の接続点
b及び抵抗22と抵抗23の接続点cが、電圧比較回路
8の入力端子にそれぞれ接続されている。電圧比較回路
8の出力端子部の接続点dは、制御回路4に接続されて
いる。
電圧発生回路7を形成する3個の抵抗21〜23が直列
接続されている。そして、抵抗21と抵抗22の接続点
b及び抵抗22と抵抗23の接続点cが、電圧比較回路
8の入力端子にそれぞれ接続されている。電圧比較回路
8の出力端子部の接続点dは、制御回路4に接続されて
いる。
【0018】この安全回路2は、後述する電子キー5が
セットされると、抵抗17が接続端子27、28間に接
続されることになり、3個の抵抗16〜18が直列接続
されて、接続点aに分圧電圧(上記セット電圧V1)が
発生し、このセット電圧V1が、電圧比較回路8の入力
端子に入力される。
セットされると、抵抗17が接続端子27、28間に接
続されることになり、3個の抵抗16〜18が直列接続
されて、接続点aに分圧電圧(上記セット電圧V1)が
発生し、このセット電圧V1が、電圧比較回路8の入力
端子に入力される。
【0019】この時、電子キー5の抵抗17の抵抗値を
変えることにより、セット電圧V1をVcc〜GND間
で任意の電圧を得ることができる。なお、抵抗16は、
盗難時に電子キー5の配線(端子27、28間)をショ
ートした際に、各回路の破損を防ぐための保護抵抗であ
る。
変えることにより、セット電圧V1をVcc〜GND間
で任意の電圧を得ることができる。なお、抵抗16は、
盗難時に電子キー5の配線(端子27、28間)をショ
ートした際に、各回路の破損を防ぐための保護抵抗であ
る。
【0020】基準電圧発生回路7を形成する3個の直列
抵抗21〜23は、各接続点b、cに各抵抗比に応じて
所定の電圧(上記基準電圧Va、Vb)が発生し、この
基準電圧Vaが電圧比較回路8の各入力端子に入力され
る。そして、電圧比較回路8は、セット電圧V1と基準
電圧Va、Vbを比較し、その出力端子側の接続点d
に、電子キー5(抵抗17)がない場合と、電子キー5
がショート(接続端子27、28間がショート)した場
合に、駆動信号S0を出力し、電子キー5が有る場合
に、上記駆動抑止信号S1を出力する。
抵抗21〜23は、各接続点b、cに各抵抗比に応じて
所定の電圧(上記基準電圧Va、Vb)が発生し、この
基準電圧Vaが電圧比較回路8の各入力端子に入力され
る。そして、電圧比較回路8は、セット電圧V1と基準
電圧Va、Vbを比較し、その出力端子側の接続点d
に、電子キー5(抵抗17)がない場合と、電子キー5
がショート(接続端子27、28間がショート)した場
合に、駆動信号S0を出力し、電子キー5が有る場合
に、上記駆動抑止信号S1を出力する。
【0021】盗難検出回路3は、傾斜角センサ9の接点
9aと抵抗30、31が直列に接続されて、抵抗31に
はコンデンサ32が並列接続されている。傾斜角センサ
9の接点9aは、傾斜したセット位置でオフし、正立位
置でオンになるように設定されている。
9aと抵抗30、31が直列に接続されて、抵抗31に
はコンデンサ32が並列接続されている。傾斜角センサ
9の接点9aは、傾斜したセット位置でオフし、正立位
置でオンになるように設定されている。
【0022】したがって、抵抗30と抵抗31の接続点
eの電圧Veは、傾斜位置では傾斜角センサ9がオフで
接点9aが開いているためGNDレベルで、正立位置で
は傾斜角センサ9がオンで接点9aが閉じているため、
抵抗30と抵抗31で分圧された電圧レベルとなり、こ
の電圧レベルが盗難信号S2になる。なお、抵抗31に
並列接続されているコンデンサ32は、エンジン始動等
により傾斜角センサ9がオン・オフを繰り返した場合
に、接続点eの電圧Veを安定化させるためのものであ
る。
eの電圧Veは、傾斜位置では傾斜角センサ9がオフで
接点9aが開いているためGNDレベルで、正立位置で
は傾斜角センサ9がオンで接点9aが閉じているため、
抵抗30と抵抗31で分圧された電圧レベルとなり、こ
の電圧レベルが盗難信号S2になる。なお、抵抗31に
並列接続されているコンデンサ32は、エンジン始動等
により傾斜角センサ9がオン・オフを繰り返した場合
に、接続点eの電圧Veを安定化させるためのものであ
る。
【0023】制御回路4は、ICからなる一対の比較器
33、34を有し、この比較器33、34の入力端子は
それぞれ共通化され、一方の入力端子には盗難検出回路
3の接続点eが接続され、他方の入力端子には安全回路
2の接続点dが接続されている。そして、比較器33、
34の出力端子には、ホーン駆動回路12とキルスイッ
チ駆動回路13の一部と構成するリレー35が接続さ
れ、比較器34の出力端子には、LED36が接続され
ている。このLED36は抵抗37を介してアースされ
ている。
33、34を有し、この比較器33、34の入力端子は
それぞれ共通化され、一方の入力端子には盗難検出回路
3の接続点eが接続され、他方の入力端子には安全回路
2の接続点dが接続されている。そして、比較器33、
34の出力端子には、ホーン駆動回路12とキルスイッ
チ駆動回路13の一部と構成するリレー35が接続さ
れ、比較器34の出力端子には、LED36が接続され
ている。このLED36は抵抗37を介してアースされ
ている。
【0024】制御回路4の比較器33は、接続点dの電
圧Vdと接続点eの電圧Veを比較して、リレー35に
リレー駆動信号S3を出力する。この時比較器33は、
入力される電圧Vd及び電圧Veの組み合わせ、すなわ
ち電子キー5と傾斜センサ9の各状態の6つの組み合わ
せのうち、電子キー5がなく傾斜センサ9がオンの場合
と、電子キー5がショートされ傾斜センサ9がオンの場
合にのみ、リレー駆動信号S3を出力する。
圧Vdと接続点eの電圧Veを比較して、リレー35に
リレー駆動信号S3を出力する。この時比較器33は、
入力される電圧Vd及び電圧Veの組み合わせ、すなわ
ち電子キー5と傾斜センサ9の各状態の6つの組み合わ
せのうち、電子キー5がなく傾斜センサ9がオンの場合
と、電子キー5がショートされ傾斜センサ9がオンの場
合にのみ、リレー駆動信号S3を出力する。
【0025】したがって、リレー35が駆動する場合
は、電子キー5がないかショートした場合で、しかも車
体を正立位置にした状態であることになり、この状態が
盗難状態に対応している。また、比較器34は、電圧V
dと電圧Veを比較して、リレー35の駆動状態をLE
D36に表示させるLED表示信号S4を出力する。
は、電子キー5がないかショートした場合で、しかも車
体を正立位置にした状態であることになり、この状態が
盗難状態に対応している。また、比較器34は、電圧V
dと電圧Veを比較して、リレー35の駆動状態をLE
D36に表示させるLED表示信号S4を出力する。
【0026】図3は、制御回路4のホーン駆動回路12
とキルスイッチ駆動回路13の回路図の一例を示してい
る。ホーン駆動回路12に接続されるホーン40は、電
源Vccと図2のイ点にダイオード41、42を介して
接続され、このホーン40は、一対のa接点からなるリ
レー接点35a、43を介してアースされている。
とキルスイッチ駆動回路13の回路図の一例を示してい
る。ホーン駆動回路12に接続されるホーン40は、電
源Vccと図2のイ点にダイオード41、42を介して
接続され、このホーン40は、一対のa接点からなるリ
レー接点35a、43を介してアースされている。
【0027】そして、一方のリレー接点35aが、上記
リレー35によってその駆動が制御され、リレー35が
駆動した場合に、リレー接点35aが閉じてホーン40
が鳴ることになる。なお、ホーン駆動回路12には、図
示しないタイマーが設けられており、このタイマーで設
定された時間、ホーン40が鳴るように構成されてい
る。
リレー35によってその駆動が制御され、リレー35が
駆動した場合に、リレー接点35aが閉じてホーン40
が鳴ることになる。なお、ホーン駆動回路12には、図
示しないタイマーが設けられており、このタイマーで設
定された時間、ホーン40が鳴るように構成されてい
る。
【0028】一方、キルスイッチ駆動回路13は、b接
点からなるリレー接点35b(キルスイッチリレー接
点)に、イグニッション回路44(図ではIG回路と記
す)が接続されている。このリレー接点35bが上記リ
レー35によって制御されている。そして、リレー35
が駆動することにより、リレー接点35bが開いてイグ
ニッション回路44への電源経路が遮断され、エンジン
のスパークを出さないように構成されている。
点からなるリレー接点35b(キルスイッチリレー接
点)に、イグニッション回路44(図ではIG回路と記
す)が接続されている。このリレー接点35bが上記リ
レー35によって制御されている。そして、リレー35
が駆動することにより、リレー接点35bが開いてイグ
ニッション回路44への電源経路が遮断され、エンジン
のスパークを出さないように構成されている。
【0029】なお、ホーン駆動回路12及びキルスイッ
チ駆動回路13を構成するリレー接点35a、35bの
接続位置は、上記実施例に限定されるものでもなく、ホ
ーン40を鳴らなくしたり、イグニッション回路44を
作動不能にする適宜位置に接続することができるし、キ
ルスイッチとして、リレー接点35a、35bの代わり
に他の適宜の開閉手段を採用することもできる。
チ駆動回路13を構成するリレー接点35a、35bの
接続位置は、上記実施例に限定されるものでもなく、ホ
ーン40を鳴らなくしたり、イグニッション回路44を
作動不能にする適宜位置に接続することができるし、キ
ルスイッチとして、リレー接点35a、35bの代わり
に他の適宜の開閉手段を採用することもできる。
【0030】ここで、上記盗難防止装置1に使用する電
子キー5の具体的構造の一例を、図4に基づいて説明す
る。電子キー5は、ケース46の前端部に略棒状の挿入
部47が設けられ、この挿入部47の先端部47aと基
端部47bは絶縁されて、先端部47aがケース46内
の端子48aに接続され、基端部47bがケース46内
の端子48bに接続されている。
子キー5の具体的構造の一例を、図4に基づいて説明す
る。電子キー5は、ケース46の前端部に略棒状の挿入
部47が設けられ、この挿入部47の先端部47aと基
端部47bは絶縁されて、先端部47aがケース46内
の端子48aに接続され、基端部47bがケース46内
の端子48bに接続されている。
【0031】このケース46内の端子48a、48b間
には、例えばカーボン抵抗器や酸化金属皮膜抵抗器等か
らなる上記抵抗17のリード17a、17bがそれぞれ
半田付け固定されている。そして、ケース46内には、
合成樹脂等の充填剤49を充填することにより、抵抗1
7の固定(振動防止)と抵抗17の抵抗値の第三者への
安易な開示を防止している。
には、例えばカーボン抵抗器や酸化金属皮膜抵抗器等か
らなる上記抵抗17のリード17a、17bがそれぞれ
半田付け固定されている。そして、ケース46内には、
合成樹脂等の充填剤49を充填することにより、抵抗1
7の固定(振動防止)と抵抗17の抵抗値の第三者への
安易な開示を防止している。
【0032】一方、車体50には孔50aが穿設され、
この孔50aには電子キー5のメス側を構成するソケッ
ト51が固定されている。このソケット51は、その中
心にキー挿入孔52が設けられて、その外周面にネジが
形成されたフレーム55部を、孔50aに通して固定ナ
ット53で締め付け固定することにより、車体50に取
り付けられている。この時、ソケット51は固定ナット
53が車体50の表面から外側に突出するのみで、その
ほとんどが車体50内に位置している。
この孔50aには電子キー5のメス側を構成するソケッ
ト51が固定されている。このソケット51は、その中
心にキー挿入孔52が設けられて、その外周面にネジが
形成されたフレーム55部を、孔50aに通して固定ナ
ット53で締め付け固定することにより、車体50に取
り付けられている。この時、ソケット51は固定ナット
53が車体50の表面から外側に突出するのみで、その
ほとんどが車体50内に位置している。
【0033】車体50内に位置するソケット51内に
は、キー挿入孔52の軸方向にバネ接点54が設けら
れ、この接点54には上記接続端子27が接続されると
共に、ソケット51のフレーム55には上記接続端子2
8が接続されている。なお、電子キー5のケース46の
後端部には、電子キー5の保管、持ち運び等を容易にし
たり、外観上のイメージアップのためにリング56が連
結されている。
は、キー挿入孔52の軸方向にバネ接点54が設けら
れ、この接点54には上記接続端子27が接続されると
共に、ソケット51のフレーム55には上記接続端子2
8が接続されている。なお、電子キー5のケース46の
後端部には、電子キー5の保管、持ち運び等を容易にし
たり、外観上のイメージアップのためにリング56が連
結されている。
【0034】次に、この電子キー5を使用した場合の上
記盗難防止装置1の動作の一例を、小型二輪車(例えば
スクータ)の場合を例にし、図5のフローチャート等に
基づき説明する。先ず、盗難防止装置1は、ソケット5
1を、二輪車の車体50の外部から容易に視認されず
に、かつ比較的電子キー5が挿抜し易い位置に取り付け
ると共に、傾斜角センサ9を、二輪車の図示しないハン
ドルを右(又は左)一杯にした状態で傾斜位置(接点9
aがオフ)となるように、ハンドル軸の適宜位置に取り
付ける。
記盗難防止装置1の動作の一例を、小型二輪車(例えば
スクータ)の場合を例にし、図5のフローチャート等に
基づき説明する。先ず、盗難防止装置1は、ソケット5
1を、二輪車の車体50の外部から容易に視認されず
に、かつ比較的電子キー5が挿抜し易い位置に取り付け
ると共に、傾斜角センサ9を、二輪車の図示しないハン
ドルを右(又は左)一杯にした状態で傾斜位置(接点9
aがオフ)となるように、ハンドル軸の適宜位置に取り
付ける。
【0035】そして、ソケット51のキー挿入孔52に
電子キー5の挿入部47を挿入すると、挿入部47の先
端部47aがバネ接点54に接触し、基端部47bがソ
ケット51のフレーム55に接触、すなわち、ソケット
51の接続端子27、28間に抵抗17が接続されて電
子キー5がセット状態になる。
電子キー5の挿入部47を挿入すると、挿入部47の先
端部47aがバネ接点54に接触し、基端部47bがソ
ケット51のフレーム55に接触、すなわち、ソケット
51の接続端子27、28間に抵抗17が接続されて電
子キー5がセット状態になる。
【0036】このようにして電子キー5がセットされた
二輪車を、長時間駐車する場合は、先ずメインスタンド
(図示せず)を降ろして駐車し、その後、ハンドルをセ
ット状態の右(又は左)一杯に回す。そして、エンジン
を停止させてメインキー(図示せず)を抜くと共に、電
子キー5をソケット51のキー挿入孔52から引き抜
く。
二輪車を、長時間駐車する場合は、先ずメインスタンド
(図示せず)を降ろして駐車し、その後、ハンドルをセ
ット状態の右(又は左)一杯に回す。そして、エンジン
を停止させてメインキー(図示せず)を抜くと共に、電
子キー5をソケット51のキー挿入孔52から引き抜
く。
【0037】電子キー5がソケット51から引き抜かれ
ると、盗難防止装置1が作動し、図5のフローチャート
がスタート(S100)して、先ず、安全回路2から駆
動抑止信号S1(電子キー5がセットされていることを
示す信号)の入力が無しか否かが判断(S101)され
る。この判断では、駐車時には、電子キー5が抜かれて
いることから駆動抑止信号S1の入力は無く「YES」
となり、次に盗難検出回路3から盗難信号S2が入力さ
れているか否か、すなわち傾斜角センサ9がオンか否か
が判断(S102)される。
ると、盗難防止装置1が作動し、図5のフローチャート
がスタート(S100)して、先ず、安全回路2から駆
動抑止信号S1(電子キー5がセットされていることを
示す信号)の入力が無しか否かが判断(S101)され
る。この判断では、駐車時には、電子キー5が抜かれて
いることから駆動抑止信号S1の入力は無く「YES」
となり、次に盗難検出回路3から盗難信号S2が入力さ
れているか否か、すなわち傾斜角センサ9がオンか否か
が判断(S102)される。
【0038】この判断で「YES」の場合、すなわち、
駐車中の車両を第三者が盗難しようとして、ハンドルを
右一杯のセット位置から正立位置である左方向に回転さ
せた場合は、傾斜角センサ9がオンしてその接点9aが
閉じ、盗難検出回路3から制御回路4に盗難信号S2
(傾斜角センサ9のオン信号)が出力される。
駐車中の車両を第三者が盗難しようとして、ハンドルを
右一杯のセット位置から正立位置である左方向に回転さ
せた場合は、傾斜角センサ9がオンしてその接点9aが
閉じ、盗難検出回路3から制御回路4に盗難信号S2
(傾斜角センサ9のオン信号)が出力される。
【0039】この盗難信号S2により、上述した如くリ
レー35が駆動して、ホーン40をオン(S103)さ
せて鳴らすと共に、イグニッション回路44への電源供
給が遮断されてイグニッション回路44をオフ(S10
4)させる。これにより、エンジンの始動が不可能にな
る。なお、ホーン40のオンとイグニッション回路44
のオフはほとんど同時に行われる。
レー35が駆動して、ホーン40をオン(S103)さ
せて鳴らすと共に、イグニッション回路44への電源供
給が遮断されてイグニッション回路44をオフ(S10
4)させる。これにより、エンジンの始動が不可能にな
る。なお、ホーン40のオンとイグニッション回路44
のオフはほとんど同時に行われる。
【0040】ホーン40をオンさせイグニッション回路
44がオフすると、所定時間経過したか否かが判断(S
105)される。この判断で「YES」の場合、すなわ
ち予め定めた時間ホーン40が鳴ると、ホーン40をオ
フ(S106)させ、ステップ101に戻る。ホーン4
0を一定時間後にオフとするのは、周囲への影響等に対
する配慮による。なお、ホーン40は一定時間後に鳴ら
なくなるが、イグニッション回路44のオフ状態はその
まま維持されることになる。このステップ103〜10
6が盗難状態における動作である。
44がオフすると、所定時間経過したか否かが判断(S
105)される。この判断で「YES」の場合、すなわ
ち予め定めた時間ホーン40が鳴ると、ホーン40をオ
フ(S106)させ、ステップ101に戻る。ホーン4
0を一定時間後にオフとするのは、周囲への影響等に対
する配慮による。なお、ホーン40は一定時間後に鳴ら
なくなるが、イグニッション回路44のオフ状態はその
まま維持されることになる。このステップ103〜10
6が盗難状態における動作である。
【0041】なお、このステップ103〜106におい
て、メインキーを付け忘れた状態で盗難防止装置1がセ
ットされ、これを盗難しようとした場合は、盗難防止装
置1によってセルモータは回るがエンジンを始動させる
ことはできない。また、メインキーを付け忘れた状態
で、かつハンドルが盗難防止装置1のセット位置の場合
は、エンジンを始動させることはできるが、ハンドルを
正立位置方向(直進方向)に戻したとたんにホーン40
が鳴り、エンジンが停止する。但しこの場合、ホーン4
0は一定時間後に鳴り止み、ハンドルを動かしてホーン
40が鳴った場合は、ハンドルを元に状態に戻すことに
より、ホーン40が鳴り止むことになる。
て、メインキーを付け忘れた状態で盗難防止装置1がセ
ットされ、これを盗難しようとした場合は、盗難防止装
置1によってセルモータは回るがエンジンを始動させる
ことはできない。また、メインキーを付け忘れた状態
で、かつハンドルが盗難防止装置1のセット位置の場合
は、エンジンを始動させることはできるが、ハンドルを
正立位置方向(直進方向)に戻したとたんにホーン40
が鳴り、エンジンが停止する。但しこの場合、ホーン4
0は一定時間後に鳴り止み、ハンドルを動かしてホーン
40が鳴った場合は、ハンドルを元に状態に戻すことに
より、ホーン40が鳴り止むことになる。
【0042】一方、ステップ101で「NO」の場合、
すなわち電子キー5がセットされ駆動抑止信号S1の入
力がある、例えば通常走行の場合は、ホーン40をオフ
(S107)させると共に、イグニッション回路44を
オン(S108)させる。また、ステップ102で「N
O」の場合、すなわち電子キー5が抜かれて駆動抑止信
号S1の入力がなく駆動信号S0が入力され、かつ傾斜
角センサ9がセット位置のオフのままで盗難信号S2
(傾斜角センサ9のオン信号)の入力がない、正常に駐
車されている場合も、ステップ107、108に移る。
このステップ101及びステップ102で「NO」の場
合に、エンジンが始動可能な正常な状態になる。
すなわち電子キー5がセットされ駆動抑止信号S1の入
力がある、例えば通常走行の場合は、ホーン40をオフ
(S107)させると共に、イグニッション回路44を
オン(S108)させる。また、ステップ102で「N
O」の場合、すなわち電子キー5が抜かれて駆動抑止信
号S1の入力がなく駆動信号S0が入力され、かつ傾斜
角センサ9がセット位置のオフのままで盗難信号S2
(傾斜角センサ9のオン信号)の入力がない、正常に駐
車されている場合も、ステップ107、108に移る。
このステップ101及びステップ102で「NO」の場
合に、エンジンが始動可能な正常な状態になる。
【0043】このように、上記実施例の盗難防止装置1
にあっては、プラグ形式の電子キー5をソケット51の
キー挿入孔52に挿抜するだけで、盗難防止装置1をセ
ットしたり解除することができるため、ワンアクション
で設定と解除ができ、セット作業を極めて簡単に行うこ
とが可能になる。
にあっては、プラグ形式の電子キー5をソケット51の
キー挿入孔52に挿抜するだけで、盗難防止装置1をセ
ットしたり解除することができるため、ワンアクション
で設定と解除ができ、セット作業を極めて簡単に行うこ
とが可能になる。
【0044】また、エンジンの始動を不可能にするため
のキルスイッチ駆動回路13にリレー接点35bを設
け、電子キー5と傾斜角センサ9からの信号に基づい
て、盗難時にリレー35を駆動させてリレー接点35b
を開き、イグニッション回路44の電源ラインを遮断す
るため、ホーン40を鳴らすと略同時にエンジンの始動
が不可能になる。
のキルスイッチ駆動回路13にリレー接点35bを設
け、電子キー5と傾斜角センサ9からの信号に基づい
て、盗難時にリレー35を駆動させてリレー接点35b
を開き、イグニッション回路44の電源ラインを遮断す
るため、ホーン40を鳴らすと略同時にエンジンの始動
が不可能になる。
【0045】また、電子キー5内の抵抗17の抵抗値を
車体45毎に容易に設定することができ、回路との組み
合わせにより非常に多くの種類(例えば数千種類)の電
子キー5を設定することができると共に、単に電子キー
5部分をショート(バイパス)しただけでは、エンジン
を始動させることができないし、盗難防止装置1に合っ
た抵抗値を判別しその抵抗17を即座に入手することも
難しい。
車体45毎に容易に設定することができ、回路との組み
合わせにより非常に多くの種類(例えば数千種類)の電
子キー5を設定することができると共に、単に電子キー
5部分をショート(バイパス)しただけでは、エンジン
を始動させることができないし、盗難防止装置1に合っ
た抵抗値を判別しその抵抗17を即座に入手することも
難しい。
【0046】またさらに、駐車中の車両を正立位置に戻
すだけでホーン40が鳴るため、車両を押して持ち去る
ことやトラックに積んで持ち去ることが困難で、また、
メインキーが付け忘れていた場合であっても、車両を運
転して持ち去ろうとすると、ホーン40が鳴りエンジン
が停止するため、持ち去ることが困難になる。さらにま
た、電子キー5の挿入部分が破壊されたり、メインキー
部分がこじ回されたりしても、盗難防止効果には何等影
響することがない。これらのことから上記盗難防止装置
1によれば、従来例では得られない、十分な盗難防止効
果を得ることが可能になる。
すだけでホーン40が鳴るため、車両を押して持ち去る
ことやトラックに積んで持ち去ることが困難で、また、
メインキーが付け忘れていた場合であっても、車両を運
転して持ち去ろうとすると、ホーン40が鳴りエンジン
が停止するため、持ち去ることが困難になる。さらにま
た、電子キー5の挿入部分が破壊されたり、メインキー
部分がこじ回されたりしても、盗難防止効果には何等影
響することがない。これらのことから上記盗難防止装置
1によれば、従来例では得られない、十分な盗難防止効
果を得ることが可能になる。
【0047】さらに、盗難防止装置1の作動中は、低電
力用のIC部品を使用すること等により回路に流れる電
流を最小にして、例えばバッテリーを数週間充電しなく
ても作動し続ける性能を有するため、従来例の電気式の
盗難防止装置に比較して、極端に少ない省電力にし得る
と共に、乾電池等を使用する必要がなく、経済的でメン
テナンスフリーな盗難防止装置1が得られる。
力用のIC部品を使用すること等により回路に流れる電
流を最小にして、例えばバッテリーを数週間充電しなく
ても作動し続ける性能を有するため、従来例の電気式の
盗難防止装置に比較して、極端に少ない省電力にし得る
と共に、乾電池等を使用する必要がなく、経済的でメン
テナンスフリーな盗難防止装置1が得られる。
【0048】また、盗難防止装置1として、電子キー5
とソケット51及び傾斜角センサ9を車体の適宜位置に
取り付けるだけでセットでき、既に使用されている車両
にも容易に装着することができると共に、エンジンが始
動している状態でも、盗難防止装置1をセットすること
ができ、面倒な手順が不要になって使い勝手を向上させ
ることが可能になる。また、電子キー5を車体50に装
着しても外観上の違和感もなく、スッキリしたオシャレ
感覚で使用することができる。
とソケット51及び傾斜角センサ9を車体の適宜位置に
取り付けるだけでセットでき、既に使用されている車両
にも容易に装着することができると共に、エンジンが始
動している状態でも、盗難防止装置1をセットすること
ができ、面倒な手順が不要になって使い勝手を向上させ
ることが可能になる。また、電子キー5を車体50に装
着しても外観上の違和感もなく、スッキリしたオシャレ
感覚で使用することができる。
【0049】ところで、上記実施例においては、盗難防
止装置1の傾斜角センサ9を、小型二輪車のハンドルに
セットした場合について説明したが、例えば大型二輪車
の場合は、サイドスタンド(図示せず)を使った車体が
傾斜した状態で、傾斜角センサ9がオフとなる車体の適
宜位置に取り付けてセット位置とする。
止装置1の傾斜角センサ9を、小型二輪車のハンドルに
セットした場合について説明したが、例えば大型二輪車
の場合は、サイドスタンド(図示せず)を使った車体が
傾斜した状態で、傾斜角センサ9がオフとなる車体の適
宜位置に取り付けてセット位置とする。
【0050】これにより、サイドスタンドを使って立て
た状態で駐車した二輪車は、盗難しようとする場合、必
ず車体を正立位置に戻す必要があるため、この車体の傾
き(セット位置から正立位置への傾き)を傾斜角センサ
9が感知して盗難状態が検出され、盗難防止装置1によ
って、上記小型二輪車と同様の盗難防止効果が得られ
る。
た状態で駐車した二輪車は、盗難しようとする場合、必
ず車体を正立位置に戻す必要があるため、この車体の傾
き(セット位置から正立位置への傾き)を傾斜角センサ
9が感知して盗難状態が検出され、盗難防止装置1によ
って、上記小型二輪車と同様の盗難防止効果が得られ
る。
【0051】また、四輪車の場合は、例えば傾斜角セン
サ9をサイドブレーキレバー(図示せず)に装着し、サ
イドブレーキレバーを引いた状態をセット位置とする。
これにより、車両を離れる場合は必ずサイドブレーキレ
バーを引くため、盗難時に車両を走行しようとしてサイ
ドブレーキレバーをセット位置から外し正立位置に戻す
と、傾斜角センサ9が作動して、盗難状態が検出される
ことになる。
サ9をサイドブレーキレバー(図示せず)に装着し、サ
イドブレーキレバーを引いた状態をセット位置とする。
これにより、車両を離れる場合は必ずサイドブレーキレ
バーを引くため、盗難時に車両を走行しようとしてサイ
ドブレーキレバーをセット位置から外し正立位置に戻す
と、傾斜角センサ9が作動して、盗難状態が検出される
ことになる。
【0052】このように、傾斜角センサ9は、車両走行
時と駐車時の傾き位置が変化する車体の適宜位置で、外
部から容易に破壊できない箇所に取り付けて、傾斜した
駐車位置をセット位置とすれば良く、また、電子キー5
も外部から容易に視認されずに破壊できず、かつ挿抜が
容易な車体の適宜箇所に取り付けれることにより、盗難
防止装置1が車体に装着される。
時と駐車時の傾き位置が変化する車体の適宜位置で、外
部から容易に破壊できない箇所に取り付けて、傾斜した
駐車位置をセット位置とすれば良く、また、電子キー5
も外部から容易に視認されずに破壊できず、かつ挿抜が
容易な車体の適宜箇所に取り付けれることにより、盗難
防止装置1が車体に装着される。
【0053】なお、上記実施例においては、車体50の
傾きを検出するセンサとして傾斜角センサ9を使用した
が、例えば車体50の外部から設置するタイプのもの
は、マイクロスイッチ等をセンサとして使用することが
できるし、他の適宜の形態のセンサを使用することもで
きる。
傾きを検出するセンサとして傾斜角センサ9を使用した
が、例えば車体50の外部から設置するタイプのもの
は、マイクロスイッチ等をセンサとして使用することが
できるし、他の適宜の形態のセンサを使用することもで
きる。
【0054】また、上記実施例においては、電子キー5
内に抵抗17を配設し、この抵抗17の電気量としての
抵抗値によって、電子キー5のセット時にセット電圧V
1を発生するようにしたが、例えば電子キー5内に静電
容量の電気量を持つコンデンサを配設したり、あるいは
インダクタンスの電気量を持つコイル等の電子部品を配
設しても良い。これらの場合は、使用する電子部品に応
じて、安全回路2内の各回路を適宜変更することにな
る。
内に抵抗17を配設し、この抵抗17の電気量としての
抵抗値によって、電子キー5のセット時にセット電圧V
1を発生するようにしたが、例えば電子キー5内に静電
容量の電気量を持つコンデンサを配設したり、あるいは
インダクタンスの電気量を持つコイル等の電子部品を配
設しても良い。これらの場合は、使用する電子部品に応
じて、安全回路2内の各回路を適宜変更することにな
る。
【0055】さらに、上記実施例における、安全回路、
盗難検出回路、制御回路及びホーン駆動回路、キルスイ
ッチ駆動回路等の回路構成、電子キーの形状等も一例で
あって、各発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
盗難検出回路、制御回路及びホーン駆動回路、キルスイ
ッチ駆動回路等の回路構成、電子キーの形状等も一例で
あって、各発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の車
両の盗難防止装置によれば、電子キーの挿抜によるワン
アクションでセットでき、セット作業を極めて簡単に行
うことができると共に、省電力設計でバッテリーの消耗
を防止することができ、かつ電子キーと車体の傾斜を検
出するセンサを使用することにより、十分な盗難防止効
果を得ることが可能になる。
両の盗難防止装置によれば、電子キーの挿抜によるワン
アクションでセットでき、セット作業を極めて簡単に行
うことができると共に、省電力設計でバッテリーの消耗
を防止することができ、かつ電子キーと車体の傾斜を検
出するセンサを使用することにより、十分な盗難防止効
果を得ることが可能になる。
【0057】また、請求項2記載の盗難防止装置によれ
ば、電子キーをキー挿入部に挿入するだけでセット電圧
が発生し、セット作業が一層容易になると共に、電子部
品の電気量は車体毎に異なるように設定できて、盗難防
止効果を一層高めることができる。
ば、電子キーをキー挿入部に挿入するだけでセット電圧
が発生し、セット作業が一層容易になると共に、電子部
品の電気量は車体毎に異なるように設定できて、盗難防
止効果を一層高めることができる。
【0058】また、請求項3記載の盗難防止装置によれ
ば、盗難状態においてホーンが鳴ると共にイグニッショ
ン回路が遮断し、このイグニッション回路の遮断状態は
盗難状態解除まで維持されるため、エンジンの始動が不
可能になって、盗難防止効果を一層高めることができ
る。
ば、盗難状態においてホーンが鳴ると共にイグニッショ
ン回路が遮断し、このイグニッション回路の遮断状態は
盗難状態解除まで維持されるため、エンジンの始動が不
可能になって、盗難防止効果を一層高めることができ
る。
【図1】本発明に係わる車両の盗難防止装置の一実施例
を示す基本ブロック図
を示す基本ブロック図
【図2】同その具体的な回路図
【図3】同ホーン駆動回路及びキルスイッチ駆動回路の
一例を示す回路図
一例を示す回路図
【図4】同電子キーのセット状態を示す断面図
【図5】同盗難防止装置の動作を説明するためのフロー
チャート
チャート
1・・・・・・・・・盗難防止装置 2・・・・・・・・・安全回路 3・・・・・・・・・盗難検出回路 4・・・・・・・・・制御回路 5・・・・・・・・・電子キー 6・・・・・・・・・電圧発生回路 7・・・・・・・・・基準電圧発生回路 8・・・・・・・・・電圧比較回路 9・・・・・・・・・傾斜角センサ 10・・・・・・・・電圧発生回路 11・・・・・・・・運算駆動表示回路 12・・・・・・・・ホーン駆動回路 13・・・・・・・・キルスイッチ駆動回路 17・・・・・・・・抵抗 35・・・・・・・・リレー 35a、35b・・・リレー接点 40・・・・・・・・ホーン 44・・・・・・・・イグニッション回路 47・・・・・・・・挿入部 50・・・・・・・・車体 51・・・・・・・・ソケット 52・・・・・・・・キー挿入孔 S1・・・・・・・・駆動抑止信号 S2・・・・・・・・盗難信号 V1・・・・・・・・セット電圧 Va、Vb・・・・・基準電圧
Claims (3)
- 【請求項1】電子キーによるセット電圧と予め設定した
基準電圧を比較して駆動抑止信号を出力する安全回路
と、車体に設けたセンサによって車体のセット位置から
正立位置への傾きを検出して盗難信号を出力する盗難検
出回路と、前記安全回路から駆動抑止信号の入力がな
く、前記盗難検出回路から盗難信号が入力された際に、
車体に装備されているホーンを駆動させると共に、イグ
ニッション回路への電源供給を遮断する制御回路と、を
具備することを特徴とする車両の盗難防止装置。 - 【請求項2】前記安全回路の電子キーが、その内部に電
気量を有する電子部品が装填され、該電子キーを車体に
設けたキー挿入部に挿入してセットすることにより、安
全回路に電子部品の電気量に応じた前記セット電圧が発
生することを特徴とする、請求項1記載の車両の盗難防
止装置。 - 【請求項3】前記制御回路が、ホーンの駆動を一定時間
後に解除し、イグニッション回路への電源供給の遮断を
盗難状態解除まで維持することを特徴とする、請求項1
もしくは請求項2記載の車両の盗難防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18842396A JPH1016714A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 車両の盗難防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18842396A JPH1016714A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 車両の盗難防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016714A true JPH1016714A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16223416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18842396A Pending JPH1016714A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 車両の盗難防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016714A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005533317A (ja) * | 2002-07-12 | 2005-11-04 | プリヴァリス・インコーポレーテッド | 旅行特権割当ておよび検証用個人認証ソフトウェアおよびシステム |
JP2010018163A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Honda Motor Co Ltd | 機器の盗難防止装置 |
US8299892B2 (en) | 2008-07-10 | 2012-10-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Antitheft system |
US8692652B2 (en) | 2008-07-10 | 2014-04-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Antitheft system |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP18842396A patent/JPH1016714A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005533317A (ja) * | 2002-07-12 | 2005-11-04 | プリヴァリス・インコーポレーテッド | 旅行特権割当ておよび検証用個人認証ソフトウェアおよびシステム |
JP2010018163A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Honda Motor Co Ltd | 機器の盗難防止装置 |
US8299892B2 (en) | 2008-07-10 | 2012-10-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Antitheft system |
US8692652B2 (en) | 2008-07-10 | 2014-04-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Antitheft system |
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