JPH10166986A - エアバッグ装置を備えた車両用シート - Google Patents
エアバッグ装置を備えた車両用シートInfo
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- JPH10166986A JPH10166986A JP8329465A JP32946596A JPH10166986A JP H10166986 A JPH10166986 A JP H10166986A JP 8329465 A JP8329465 A JP 8329465A JP 32946596 A JP32946596 A JP 32946596A JP H10166986 A JPH10166986 A JP H10166986A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/02—Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
- B60R21/16—Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
- B60R21/20—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
- B60R21/207—Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats
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- Air Bags (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シート側部を被覆するシートカバーの縫合部を
エアバッグの膨出力にて破壊して同エアバッグを展開さ
せる形式の側突用のエアバッグ装置を備えた車両用シー
トにおいて、エアバッグ展開時のシートカバーの伸びを
規制して、エアバッグの作動タイミングを的確にする。 【解決手段】シートカバー１２を構成する一方のカバー
体１２ｂの一部をバックフレーム１３側へ延長し、この
延長部１２ｄをバックフレーム１３に固定して、バック
フレーム１３とエアバック２１を収容するケース２２と
により挟持することによりカバー体１２ｂの伸びを規制
して、エアバッグ２１の展開時の押圧力を縫合部Ｐ1に
集中的に作用させる。
エアバッグの膨出力にて破壊して同エアバッグを展開さ
せる形式の側突用のエアバッグ装置を備えた車両用シー
トにおいて、エアバッグ展開時のシートカバーの伸びを
規制して、エアバッグの作動タイミングを的確にする。 【解決手段】シートカバー１２を構成する一方のカバー
体１２ｂの一部をバックフレーム１３側へ延長し、この
延長部１２ｄをバックフレーム１３に固定して、バック
フレーム１３とエアバック２１を収容するケース２２と
により挟持することによりカバー体１２ｂの伸びを規制
して、エアバッグ２１の展開時の押圧力を縫合部Ｐ1に
集中的に作用させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の側部に外部
から大きな衝撃力が作用した場合に作動して、エアバッ
クを展開させて乗員の安全を確保するエアバッグ装置、
すなわち側面衝突用のエアバッグ装置を備えた車両用シ
ートに関する。
から大きな衝撃力が作用した場合に作動して、エアバッ
クを展開させて乗員の安全を確保するエアバッグ装置、
すなわち側面衝突用のエアバッグ装置を備えた車両用シ
ートに関する。
【０００２】
【従来の技術】側面衝突用のエアバッグ装置を備えた車
両用シートの一形式として、特開平６−６４４９１号公
報に示されているように、シートバッグにおける車両内
壁側の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置を収容
した形式の車両用シートがある。当該車両用シートに収
容されているエアバッグ装置は、シートバックの側部に
設けた収容空間部に収容されてバックフレームに固定さ
れたケースと、ケース内に収容されたインフレータと、
ケース内に収容されてインフレータの爆発により展開す
るエアバッグと、ケースの開口部を覆蓋するエアバッグ
リッドとにより構成されている。エアバッグリッドは、
その基端部にてケースの開口部の縁部に外側へ回動可能
に組付けられていて、ケースの開口部を覆蓋しており、
インフレータの爆発によるエアバッグの膨張力により外
側へ所定量回動して、エアバッグの外側への展開を許容
すべく機能する。
両用シートの一形式として、特開平６−６４４９１号公
報に示されているように、シートバッグにおける車両内
壁側の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置を収容
した形式の車両用シートがある。当該車両用シートに収
容されているエアバッグ装置は、シートバックの側部に
設けた収容空間部に収容されてバックフレームに固定さ
れたケースと、ケース内に収容されたインフレータと、
ケース内に収容されてインフレータの爆発により展開す
るエアバッグと、ケースの開口部を覆蓋するエアバッグ
リッドとにより構成されている。エアバッグリッドは、
その基端部にてケースの開口部の縁部に外側へ回動可能
に組付けられていて、ケースの開口部を覆蓋しており、
インフレータの爆発によるエアバッグの膨張力により外
側へ所定量回動して、エアバッグの外側への展開を許容
すべく機能する。
【０００３】しかして、この種形式の車両用シートにお
いては、例えば図６および図７に示すように、シートバ
ック１０の側部にエアバッグ装置２０が収容されるよう
に構成される。
いては、例えば図６および図７に示すように、シートバ
ック１０の側部にエアバッグ装置２０が収容されるよう
に構成される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、当該形式の
車両用シートにおいては、エアバッグ装置２０が作動し
た場合には、エアバッグ２１がその膨張力にてエアバッ
グのケース２２の箱体２２ａの開口部を覆蓋する蓋体２
２ｂを外側へ回動し、エアバッグ２１を、クッションパ
ッド１１を被覆するシートカバー１２の側部を構成する
カバー体１２ａ〜１２ｃのうち、両カバー体１２ｂ，１
２ｃの縫合部Ｐ1の縫目部分を破壊して、図６の２点鎖
線で示すように外側へ展開させるように設定されてい
る。
車両用シートにおいては、エアバッグ装置２０が作動し
た場合には、エアバッグ２１がその膨張力にてエアバッ
グのケース２２の箱体２２ａの開口部を覆蓋する蓋体２
２ｂを外側へ回動し、エアバッグ２１を、クッションパ
ッド１１を被覆するシートカバー１２の側部を構成する
カバー体１２ａ〜１２ｃのうち、両カバー体１２ｂ，１
２ｃの縫合部Ｐ1の縫目部分を破壊して、図６の２点鎖
線で示すように外側へ展開させるように設定されてい
る。
【０００５】しかしながら、シートカバー１２は一般に
伸縮性を有する表皮材にて形成されているもので、上記
した構成の車両用シートにおいては、エアバッグ２１の
展開時、シートカバー１２がエアバッグ２１の膨張力に
より図７に示すように伸長して外側に膨出して、シート
カバー１２の縫合部Ｐ1の縫目部分の破壊が遅延するこ
とになる。この結果、エアバッグ２１の外側への展開が
一時的に妨げることになって、エアバッグ装置２０の作
動の的確な応答性が得られない。
伸縮性を有する表皮材にて形成されているもので、上記
した構成の車両用シートにおいては、エアバッグ２１の
展開時、シートカバー１２がエアバッグ２１の膨張力に
より図７に示すように伸長して外側に膨出して、シート
カバー１２の縫合部Ｐ1の縫目部分の破壊が遅延するこ
とになる。この結果、エアバッグ２１の外側への展開が
一時的に妨げることになって、エアバッグ装置２０の作
動の的確な応答性が得られない。
【０００６】本発明の目的は、当該形式の車両用シート
において、エアバッグ２１の膨出力がシートカバー１２
の縫合部Ｐ1に直接作用するようにして、縫合部Ｐ1の縫
目部分の破壊が迅速になされ、縫目部分の破壊の遅延に
起因するエアバッグ２１の展開の遅延を解消することに
ある。
において、エアバッグ２１の膨出力がシートカバー１２
の縫合部Ｐ1に直接作用するようにして、縫合部Ｐ1の縫
目部分の破壊が迅速になされ、縫目部分の破壊の遅延に
起因するエアバッグ２１の展開の遅延を解消することに
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートバック
における車両内壁側の側部に設けた収容空間部にエアバ
ッグ装置を収容して前記収容空間部の開口部を同シート
バックを構成するシートカバーの側部にて覆蓋してな
り、前記エアバッグ装置の作動時、前記シートカバーの
側部を構成する両カバー体の縫合部を破壊して前記エア
バッグ装置を構成するエアバッグを側方へ展開させる形
式の車両用シートに関する。
における車両内壁側の側部に設けた収容空間部にエアバ
ッグ装置を収容して前記収容空間部の開口部を同シート
バックを構成するシートカバーの側部にて覆蓋してな
り、前記エアバッグ装置の作動時、前記シートカバーの
側部を構成する両カバー体の縫合部を破壊して前記エア
バッグ装置を構成するエアバッグを側方へ展開させる形
式の車両用シートに関する。
【０００８】しかして、本発明は当該形式の車両用シー
トにおいて、前記両カバー体の一方のカバー体の一部を
前記シ−トバックのバックフレーム側へ延長し、同カバ
ー体の延長部を前記バックフレームに固定して、同バッ
クフレームと前記エアバックを収容するケースとにより
挟持したことを特徴とするものである。
トにおいて、前記両カバー体の一方のカバー体の一部を
前記シ−トバックのバックフレーム側へ延長し、同カバ
ー体の延長部を前記バックフレームに固定して、同バッ
クフレームと前記エアバックを収容するケースとにより
挟持したことを特徴とするものである。
【０００９】本発明に係る車両用シートにおいては、前
記カバー体の延長部の前記シ−トバックに対する固定手
段を、前記カバー体の延長部および前記シ−トバックに
設けられて互いに対向する挿通孔と、前記エアバックの
ケースに突設されて前記各挿通孔に挿通可能なピンによ
り構成することができる。
記カバー体の延長部の前記シ−トバックに対する固定手
段を、前記カバー体の延長部および前記シ−トバックに
設けられて互いに対向する挿通孔と、前記エアバックの
ケースに突設されて前記各挿通孔に挿通可能なピンによ
り構成することができる。
【００１０】
【発明の作用・効果】このように構成したエアバッグ装
置を備えた車両用シートにおいては、シートカバーを構
成する一方のカバー体はバックフレームに固定されて、
バックフレームとエアバッグのケースとにより挟持され
ているため、エアバッグ装置の作動によりエアバッグが
膨出してシートカバーを押圧した際、一方のカバー体は
外側への伸長が規制され、エアバッグの膨出力がシート
カバーの縫合部に集中的に作用して同縫合部の縫目部分
を破壊する。このため、エアバッグはエアバッグ装置の
作動に応じてシートバックの側方へ瞬時に展開して、的
確なタイミングでエアバッグの機能を発揮する。
置を備えた車両用シートにおいては、シートカバーを構
成する一方のカバー体はバックフレームに固定されて、
バックフレームとエアバッグのケースとにより挟持され
ているため、エアバッグ装置の作動によりエアバッグが
膨出してシートカバーを押圧した際、一方のカバー体は
外側への伸長が規制され、エアバッグの膨出力がシート
カバーの縫合部に集中的に作用して同縫合部の縫目部分
を破壊する。このため、エアバッグはエアバッグ装置の
作動に応じてシートバックの側方へ瞬時に展開して、的
確なタイミングでエアバッグの機能を発揮する。
【００１１】このように、当該車両用シートにおいて
は、エアバッグ装置の作動時には、エアバッグの膨出力
にてシートカバーの縫合部の縫目部分を的確なタイミン
グで破壊して、エアバッグを外部へ展開させるものであ
るから、エアバッグの的確な展開タイミングを設定する
のに、シートカバーの両カバー体を縫合するための縫糸
を厳格に管理すればよく、シートカバーの材料である表
皮材の伸縮性および強度、エアバッグの膨出力等をさほ
ど厳格に管理する必要がなく、管理工数の軽減を図るこ
とができる。また、シートカバーの材料である表皮材に
ついても、さほど大きな制約がなくて自由度が高く、各
種の特性のシートカバーを任意に選択して使用すること
が可能である。
は、エアバッグ装置の作動時には、エアバッグの膨出力
にてシートカバーの縫合部の縫目部分を的確なタイミン
グで破壊して、エアバッグを外部へ展開させるものであ
るから、エアバッグの的確な展開タイミングを設定する
のに、シートカバーの両カバー体を縫合するための縫糸
を厳格に管理すればよく、シートカバーの材料である表
皮材の伸縮性および強度、エアバッグの膨出力等をさほ
ど厳格に管理する必要がなく、管理工数の軽減を図るこ
とができる。また、シートカバーの材料である表皮材に
ついても、さほど大きな制約がなくて自由度が高く、各
種の特性のシートカバーを任意に選択して使用すること
が可能である。
【００１２】また、当該車両用シートにおいて、前記カ
バー体の延長部の前記シ−トバックに対する固定手段
を、前記カバー体の延長部および前記シ−トバックに設
けられて互いに対向する挿通孔と、前記エアバックのケ
ースに突設されて前記各挿通孔に挿通可能なピンにより
構成すれば、一方のカバー体のバックフレーム側への固
定、およびバックフレームとケースとによる挟持を容易
かつ迅速に行うことができるとともに、カバー体のバッ
クフレームからの離脱、バックフレームおよびケースの
挟持部からのずれが防止される。
バー体の延長部の前記シ−トバックに対する固定手段
を、前記カバー体の延長部および前記シ−トバックに設
けられて互いに対向する挿通孔と、前記エアバックのケ
ースに突設されて前記各挿通孔に挿通可能なピンにより
構成すれば、一方のカバー体のバックフレーム側への固
定、およびバックフレームとケースとによる挟持を容易
かつ迅速に行うことができるとともに、カバー体のバッ
クフレームからの離脱、バックフレームおよびケースの
挟持部からのずれが防止される。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基づいて説明
するに、図１には本発明の一例に係るエアバッグ装置を
備えた車両用シートが示されている。当該車両用シート
は、図１、図４および図５に示すように、シートバック
１０の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置２０を
収容してなるもので、エアバッグ装置２０はシートバッ
ク１０を構成するシートカバー１２にて覆蓋されてお
り、基本構成は図６および図７に示す車両用シートと同
様である。
するに、図１には本発明の一例に係るエアバッグ装置を
備えた車両用シートが示されている。当該車両用シート
は、図１、図４および図５に示すように、シートバック
１０の側部に設けた収容空間部にエアバッグ装置２０を
収容してなるもので、エアバッグ装置２０はシートバッ
ク１０を構成するシートカバー１２にて覆蓋されてお
り、基本構成は図６および図７に示す車両用シートと同
様である。
【００１４】当該車両用シートにおいて、シートバック
１０は、クッションパッド１１、これを被覆するシート
カバー１２、これら両者を支持するバックフレーム１
３、およびバックフレーム１３の背部を覆蓋するバック
ボード１４を備えた構成となっている。
１０は、クッションパッド１１、これを被覆するシート
カバー１２、これら両者を支持するバックフレーム１
３、およびバックフレーム１３の背部を覆蓋するバック
ボード１４を備えた構成となっている。
【００１５】バックフレーム１３は、図２にその一部を
示すように、門形のフレーム本体１３ａと、フレーム本
体１３ａの左右両側を連結するアッパフレーム部１３ｂ
と、ロアフレーム部１３ｃとを備え、フレーム本体１３
ａの左側部には取付部１３ｄ，１３ｅが形成されてい
る。エアバッグ装置２０は、バックフレーム１３の左側
部にて、フレーム本体１３ａの各取付部１３ｄ，１３
ｅ、およびアッパフレーム部１３ｂに固定されてシート
バック１０の収容空間部に収容されている。
示すように、門形のフレーム本体１３ａと、フレーム本
体１３ａの左右両側を連結するアッパフレーム部１３ｂ
と、ロアフレーム部１３ｃとを備え、フレーム本体１３
ａの左側部には取付部１３ｄ，１３ｅが形成されてい
る。エアバッグ装置２０は、バックフレーム１３の左側
部にて、フレーム本体１３ａの各取付部１３ｄ，１３
ｅ、およびアッパフレーム部１３ｂに固定されてシート
バック１０の収容空間部に収容されている。
【００１６】エアバッグ装置２０は、図２〜図５に示す
ように、エアバッグ２１、エアバックケース２２、およ
びインフレータ２３を備え、エアバッグ２１はインフレ
ータ２３に接続されて折畳まれた状態でケース２２のケ
ース本体２２ａ内に収容されている。ケース本体２２ａ
の開口部は、エアバッグ２１およびインフレータ２３を
収容された状態で蓋体２２ｂにて覆蓋されている。
ように、エアバッグ２１、エアバックケース２２、およ
びインフレータ２３を備え、エアバッグ２１はインフレ
ータ２３に接続されて折畳まれた状態でケース２２のケ
ース本体２２ａ内に収容されている。ケース本体２２ａ
の開口部は、エアバッグ２１およびインフレータ２３を
収容された状態で蓋体２２ｂにて覆蓋されている。
【００１７】エアバッグ装置２０は、この状態のケース
２２にて、バックフレーム１３におけるフレーム本体１
３ａの取付部１３ｅに設けたウェルドナット、およびア
ッパフレーム部１３ｂに設けたウェルドナットに各ボル
ト２４ａ，２４ｂを螺着して固定されている。ケース２
２においては、ケース本体２２ａと蓋体２２ｂとは別体
に形成されていて、蓋体２２ｂは、その基端部にてケー
ス本体２２ａの左側の開口部の縁部に固定されており、
内側からの膨出力により基端部を中心として外側へ容易
に回動するように構成されている。
２２にて、バックフレーム１３におけるフレーム本体１
３ａの取付部１３ｅに設けたウェルドナット、およびア
ッパフレーム部１３ｂに設けたウェルドナットに各ボル
ト２４ａ，２４ｂを螺着して固定されている。ケース２
２においては、ケース本体２２ａと蓋体２２ｂとは別体
に形成されていて、蓋体２２ｂは、その基端部にてケー
ス本体２２ａの左側の開口部の縁部に固定されており、
内側からの膨出力により基端部を中心として外側へ容易
に回動するように構成されている。
【００１８】当該エアバッグ装置２０においては、車両
の側部、たとえば車両ドアに配設した衝撃検出センサに
より側面衝突が検出された場合、衝撃検出センサの検出
信号に基づいて制御装置が作動して起爆信号を出力し、
この起爆信号に基づいてインフレータ２３が起爆しエア
バッグ２１を膨出させる。エアバッグ２１は、その膨出
力にてケース２２の蓋体２２ｂを回動させて外側へ展開
すべく機能する。
の側部、たとえば車両ドアに配設した衝撃検出センサに
より側面衝突が検出された場合、衝撃検出センサの検出
信号に基づいて制御装置が作動して起爆信号を出力し、
この起爆信号に基づいてインフレータ２３が起爆しエア
バッグ２１を膨出させる。エアバッグ２１は、その膨出
力にてケース２２の蓋体２２ｂを回動させて外側へ展開
すべく機能する。
【００１９】しかして、当該車両用シートにおいては、
図１、図４および図５に示すように、シートバック１０
のシートカバー１２の側部は、前面側を形成する第１カ
バー体１２ａ、左右の各側面側を形成する第２カバー体
１２ｂ、および第３カバー体１２ｃにて構成されてお
り、第１カバー体１２ａと第２カバー体１２ｂとは縫合
部Ｐ2にて互いに縫合され、第２カバー体１２ｂと第３
カバー体１２ｃとは縫合部Ｐ1にて互いに縫合されてい
る。
図１、図４および図５に示すように、シートバック１０
のシートカバー１２の側部は、前面側を形成する第１カ
バー体１２ａ、左右の各側面側を形成する第２カバー体
１２ｂ、および第３カバー体１２ｃにて構成されてお
り、第１カバー体１２ａと第２カバー体１２ｂとは縫合
部Ｐ2にて互いに縫合され、第２カバー体１２ｂと第３
カバー体１２ｃとは縫合部Ｐ1にて互いに縫合されてい
る。
【００２０】第２カバー体１２ｂにおいては、図２、図
４および図５に示すように、その後端縁の一部が切片状
に所定長さ延長されており、この延長部１２ｄの先端部
の上下各部位に一対の貫通孔１２ｅが形成されている。
また、バックフレーム１３においては、フレーム本体１
３ａに設けた取付部１３ｄに、各貫通孔１２ｅに対向す
る一対の貫通孔１３ｆが形成されている。
４および図５に示すように、その後端縁の一部が切片状
に所定長さ延長されており、この延長部１２ｄの先端部
の上下各部位に一対の貫通孔１２ｅが形成されている。
また、バックフレーム１３においては、フレーム本体１
３ａに設けた取付部１３ｄに、各貫通孔１２ｅに対向す
る一対の貫通孔１３ｆが形成されている。
【００２１】一方、エアバッグ装置２０においては、図
２および図３に示すように、ケース２２の前面側の上下
の各部位に一対の支持ピン２２ｃが形成されている。各
支持ピン２２ｃは、第２カバー体１２ｂの各貫通孔１２
ｅ、およびフレーム本体１３ａの各貫通孔１３ｆに対向
するものである。
２および図３に示すように、ケース２２の前面側の上下
の各部位に一対の支持ピン２２ｃが形成されている。各
支持ピン２２ｃは、第２カバー体１２ｂの各貫通孔１２
ｅ、およびフレーム本体１３ａの各貫通孔１３ｆに対向
するものである。
【００２２】エアバッグ装置２０をバックフレーム１３
に取付けるに当たっては、第２カバー体１２ｂの延長部
１２ｄをフレーム本体１３ａの取付部１３ｄに背面側か
ら当接して、延長部１２ｄの各貫通孔１２ｅをフレーム
本体１３ａ側の各貫通孔１３ｆに対向しておき、この状
態を保持してエアバッグ装置２０のケース２２側の各支
持ピン２２ｃを各貫通孔１２ｅ，１３ｆに背部側から挿
通する。エアバッグ装置２０は、この状態で各ボルト２
４ａ，２４ｂを介してバックフレーム１３に取付けられ
て、図４および図５に示す状態に支持される。
に取付けるに当たっては、第２カバー体１２ｂの延長部
１２ｄをフレーム本体１３ａの取付部１３ｄに背面側か
ら当接して、延長部１２ｄの各貫通孔１２ｅをフレーム
本体１３ａ側の各貫通孔１３ｆに対向しておき、この状
態を保持してエアバッグ装置２０のケース２２側の各支
持ピン２２ｃを各貫通孔１２ｅ，１３ｆに背部側から挿
通する。エアバッグ装置２０は、この状態で各ボルト２
４ａ，２４ｂを介してバックフレーム１３に取付けられ
て、図４および図５に示す状態に支持される。
【００２３】このように構成した車両用シートにおいて
は、エアバッグ装置２０がシートバック１０の側部の収
容空間部に図４に示す状態で収容されており、車両の側
面衝突時には衝撃検出センサの検出信号に基づき、エア
バッグ装置２０のインフレータ２３が起爆してエアバッ
グ２１を膨出させる。膨出したエアバッグ２１はケース
２２の蓋体２２ｂを外側へ回動してシートカバー１２の
側部の破断し易い部位である縫合部Ｐ1を破壊し、図５
に示すように、第２，第３両カバー体１２ｂ，１２ｃの
端末部間から外部へ展開して、シートの着座者を保護す
る。
は、エアバッグ装置２０がシートバック１０の側部の収
容空間部に図４に示す状態で収容されており、車両の側
面衝突時には衝撃検出センサの検出信号に基づき、エア
バッグ装置２０のインフレータ２３が起爆してエアバッ
グ２１を膨出させる。膨出したエアバッグ２１はケース
２２の蓋体２２ｂを外側へ回動してシートカバー１２の
側部の破断し易い部位である縫合部Ｐ1を破壊し、図５
に示すように、第２，第３両カバー体１２ｂ，１２ｃの
端末部間から外部へ展開して、シートの着座者を保護す
る。
【００２４】しかして、当該車両用シートにおいては、
エアバッグ２１が膨出してシートカバー１２を押圧した
際、シートカバー１２を構成する第２カバー体１２ｂが
その延長部１２ｄを介してバックフレーム１３のフレー
ム本体１３ａに固定され、かつ延長部１２ｄはフレーム
本体１３ａとケース２２にて挟持されて強固に支持され
ているため、第２カバー体１２ｂの外側への伸長が規制
される。このため、エアバッグ２１の膨出力がシートカ
バー１２の縫合部Ｐ1に集中的に作用して同縫合部Ｐ1の
縫目部分を破壊する。この結果、エアバッグ２１はエア
バッグ装置２０の作動に応じてシートバック１０の側方
へ瞬時に展開して、エアバッグ２１の機能を的確なタイ
ミングにて発揮する。
エアバッグ２１が膨出してシートカバー１２を押圧した
際、シートカバー１２を構成する第２カバー体１２ｂが
その延長部１２ｄを介してバックフレーム１３のフレー
ム本体１３ａに固定され、かつ延長部１２ｄはフレーム
本体１３ａとケース２２にて挟持されて強固に支持され
ているため、第２カバー体１２ｂの外側への伸長が規制
される。このため、エアバッグ２１の膨出力がシートカ
バー１２の縫合部Ｐ1に集中的に作用して同縫合部Ｐ1の
縫目部分を破壊する。この結果、エアバッグ２１はエア
バッグ装置２０の作動に応じてシートバック１０の側方
へ瞬時に展開して、エアバッグ２１の機能を的確なタイ
ミングにて発揮する。
【００２５】このように、当該車両用シートにおいて
は、エアバッグ装置２０の作動時には、エアバッグ２１
の膨出力にてシートカバー１２の縫合部Ｐ1の縫目部分
を的確なタイミングで破壊して、エアバッグ２１を外部
へ展開させるものであるから、エアバッグ２１の的確な
展開タイミングを設定するのに、シートカバー１２の両
カバー体１２ｂ，１２ｃを縫合するための縫糸を厳格に
管理すればよく、シートカバー１２の材料である表皮材
の伸縮性および強度、エアバッグ２１の膨出力等をさほ
ど厳格に管理する必要がなく、管理工数の軽減を図るこ
とができる。また、シートカバー１２の材料である表皮
材についても、さほど大きな制約がなくて自由度が高
く、各種の特性のシートカバー１２を任意に選択して使
用することが可能である。
は、エアバッグ装置２０の作動時には、エアバッグ２１
の膨出力にてシートカバー１２の縫合部Ｐ1の縫目部分
を的確なタイミングで破壊して、エアバッグ２１を外部
へ展開させるものであるから、エアバッグ２１の的確な
展開タイミングを設定するのに、シートカバー１２の両
カバー体１２ｂ，１２ｃを縫合するための縫糸を厳格に
管理すればよく、シートカバー１２の材料である表皮材
の伸縮性および強度、エアバッグ２１の膨出力等をさほ
ど厳格に管理する必要がなく、管理工数の軽減を図るこ
とができる。また、シートカバー１２の材料である表皮
材についても、さほど大きな制約がなくて自由度が高
く、各種の特性のシートカバー１２を任意に選択して使
用することが可能である。
【００２６】また、当該車両用シートにおいて、第２カ
バー体１２ｂの延長部１２ｄのバックフレーム１３のフ
レーム本体１３ａに対する固定手段として、第２カバー
体１２ｂの延長部１２ｄ、およびフレーム本体１３ａに
設けられて互いに対向する挿通孔１２ｅ，１３ｆと、エ
アバック装置２０のケース２２に突設されて各挿通孔１
２ｅ，１３ｆに挿通可能な支持ピン２２ｃにより構成し
ているので、第２カバー体１２ｂの延長部１２ｄのフレ
ーム本体１３ａ側への固定、およびフレーム本体１３ａ
とケース本体２２ａとによる挟持を容易かつ迅速に行う
ことができるとともに、延長部１２ｄのフレーム本体１
３ａからの離脱、フレーム本体１３ａおよびケース本体
２２ａの挟持部からのずれが防止される。
バー体１２ｂの延長部１２ｄのバックフレーム１３のフ
レーム本体１３ａに対する固定手段として、第２カバー
体１２ｂの延長部１２ｄ、およびフレーム本体１３ａに
設けられて互いに対向する挿通孔１２ｅ，１３ｆと、エ
アバック装置２０のケース２２に突設されて各挿通孔１
２ｅ，１３ｆに挿通可能な支持ピン２２ｃにより構成し
ているので、第２カバー体１２ｂの延長部１２ｄのフレ
ーム本体１３ａ側への固定、およびフレーム本体１３ａ
とケース本体２２ａとによる挟持を容易かつ迅速に行う
ことができるとともに、延長部１２ｄのフレーム本体１
３ａからの離脱、フレーム本体１３ａおよびケース本体
２２ａの挟持部からのずれが防止される。
【図１】本発明の一例に係る車両用シートの斜視図であ
る。
る。
【図２】同シートを構成するエアバッグ装置とシートバ
ックとの取付け関係を示す斜視図である。
ックとの取付け関係を示す斜視図である。
【図３】同エアバッグ装置の斜め前方からみた斜視図で
ある。
ある。
【図４】同シートにおけるエアバック装置の配設部位の
部分横断平面図である。
部分横断平面図である。
【図５】同シートを構成するエアバッグ装置の作動状態
を示す図４に対応する部分横断平面面図である。
を示す図４に対応する部分横断平面面図である。
【図６】エアバッグ装置を備えた従来の車両用シートに
おける図４に対応する部分横断平面図である。
おける図４に対応する部分横断平面図である。
【図７】同シートを構成するエアバッグ装置の作動状態
を示す図４に対応する部分横断面図である。
を示す図４に対応する部分横断面図である。
１０…シートバック、１１…クッションパッド、１２…
シートカバー、１２ａ…第１カバー体、１２ｂ…第２カ
バー体、１２ｃ…第３カバー体、１２ｄ…延長部、１２
ｅ…貫通孔、１３…バックフレーム、１３ａ…フレーム
本体、１３ｂ…アッパフレーム部、１３ｃ…ロアフレー
ム部、１３ｄ，１３ｅ…取付部、１３ｆ…貫通孔、１４
…バックボード、２０…エアバッグ装置、２１…エアバ
ッグ、２２…ケース、２２ａ…ケース本体、２２ｂ…蓋
体、２２ｃ…支持ピン、２３…インフレータ、２４ａ，
２４ｂ…ボルト、Ｐ1，Ｐ2…縫合部。
シートカバー、１２ａ…第１カバー体、１２ｂ…第２カ
バー体、１２ｃ…第３カバー体、１２ｄ…延長部、１２
ｅ…貫通孔、１３…バックフレーム、１３ａ…フレーム
本体、１３ｂ…アッパフレーム部、１３ｃ…ロアフレー
ム部、１３ｄ，１３ｅ…取付部、１３ｆ…貫通孔、１４
…バックボード、２０…エアバッグ装置、２１…エアバ
ッグ、２２…ケース、２２ａ…ケース本体、２２ｂ…蓋
体、２２ｃ…支持ピン、２３…インフレータ、２４ａ，
２４ｂ…ボルト、Ｐ1，Ｐ2…縫合部。
Claims (2)
- 【請求項１】シートバックにおける車両内壁側の側部に
設けた収容空間部にエアバッグ装置を収容して前記収容
空間部の開口部を同シートバックを構成するシートカバ
ーの側部にて覆蓋してなり、前記エアバッグ装置の作動
時、前記シートカバーの側部を構成する両カバー体の縫
合部を破壊して前記エアバッグ装置を構成するエアバッ
グを側方へ展開させる車両用シートにおいて、前記両カ
バー体の一方のカバー体の一部を前記シ−トバックのバ
ックフレーム側へ延長し、同カバー体の延長部を前記バ
ックフレームに固定して、同バックフレームと前記エア
バックを収容するケースとにより挟持したことを特徴と
するエアバッグ装置を備えた車両用シート。 - 【請求項２】請求項１に記載の車両用シートにおいて、
前記カバー体の延長部の前記シ−トバックに対する固定
手段を、前記カバー体の延長部および前記シ−トバック
に設けられて互いに対向する挿通孔と、前記エアバック
のケースに突設されて前記各挿通孔に挿通可能なピンに
より構成したことを特徴とするエアバッグ装置を備えた
車両用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8329465A JPH10166986A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | エアバッグ装置を備えた車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8329465A JPH10166986A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | エアバッグ装置を備えた車両用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10166986A true JPH10166986A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18221689
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8329465A Pending JPH10166986A (ja) | 1996-12-10 | 1996-12-10 | エアバッグ装置を備えた車両用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10166986A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100794031B1 (ko) | 2006-10-31 | 2008-01-10 | 현대자동차주식회사 | 자동차 시트용 측면에어백의 전개가이드 구조 |
| JP2016088154A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 株式会社タチエス | 車両用シート |
| GB2550029A (en) * | 2016-03-11 | 2017-11-08 | Ford Global Tech Llc | Vehicle seat side air bag assembly |
| WO2020213382A1 (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-22 | オートリブ ディベロップメント エービー | サイドエアバッグ装置 |
| FR3124455A1 (fr) * | 2021-06-29 | 2022-12-30 | Faurecia Sièges d'Automobile | Dossier de siège comprenant un module de coussin gonflable extérieur |
-
1996
- 1996-12-10 JP JP8329465A patent/JPH10166986A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100794031B1 (ko) | 2006-10-31 | 2008-01-10 | 현대자동차주식회사 | 자동차 시트용 측면에어백의 전개가이드 구조 |
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| JPWO2020213382A1 (ja) * | 2019-04-17 | 2020-10-22 | ||
| EP4218495A1 (en) * | 2019-04-17 | 2023-08-02 | Autoliv Development AB | Side airbag device |
| US11752967B2 (en) | 2019-04-17 | 2023-09-12 | Autoliv Development Ab | Side airbag device |
| FR3124455A1 (fr) * | 2021-06-29 | 2022-12-30 | Faurecia Sièges d'Automobile | Dossier de siège comprenant un module de coussin gonflable extérieur |
| EP4112394A1 (fr) * | 2021-06-29 | 2023-01-04 | FAURECIA Sièges d'Automobile | Dossier de siège comprenant un module de coussin gonflable extérieur |
| US11738707B2 (en) | 2021-06-29 | 2023-08-29 | Faurecia Sièges d'Automobile | Seat backrest comprising an outer airbag module |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041018 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
|
| A521 | Written amendment |
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|
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|
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